川淵キャプテンの伝説の名演説。
川淵キャプテンの伝説の名演説。

川淵キャプテンの伝説の名演説。

 先日、弊社がオーダースーツをお仕立てさせて頂いた川淵三郎さんの逸話を耳にする機会がありました。1990年代のとある日、サッカーをプロ化するかどうかを議論する場でのことだったそうです。サッカーのプロ化反対勢力の巣窟であったその会議で、川淵キャプテンは 「時期尚早」、「前例がない」と反論の嵐にあったとのこと。そこでの川淵キャプテンの名演説が無ければ、おそらくJリーグ成立は無かったであろうとのことです。

 「時期尚早と言う人間は、 100年経っても時期尚早と言う。前例がないと言う人間は、 200年経っても前例がないと言う」。まさに正論です。議論すべきは、「やるべきか、やらざるべきか」であり、「出来るか、出来ないか」を先に持ち出して来る人の多くは、そもそもやる気が無いのです。

 さらに続けたとされる言葉には、誰もを走り出させる迫力を伴います。「そもそも時期尚早と言う人間は、やる気がないということなんだ。でも、私にはやる気がありませんとは情けなくて言えないから、時期尚早という言葉でごまかそうとする。前例がないと言う人間は、私にはアイデアがないということなんだ。でも、私にはアイデアがありませんとは恥ずかしくて言えないから、前例がないという言葉で逃げようとする。大体仕事のできない者を見てみろ。自らの仕事に誇りと責任を持てない人間を見てみろ。次から次へと、できない理由ばっかり探し出してくるだろう。仕事というものは、できないことにチャレンジをして、できるようにしてみせることを言うんだ」。

 この演説を聞いて、皆さんは何を感じますか?私が直販事業を会社の柱にすると言った時も、環境が整っていないのでじっくり準備すべきだと計画の後ろ倒しを主張したり、過去の失敗事例を持ち出し「上手くいくはずが無い」と計画そのものを否定したりする人が、社の内外を問わず後を絶ちませんでした。レベルは違いますが、周囲の否定的なムードを、一気にポジティブに転換した川淵キャプテンの言葉に、私は励まされた気持ちになりました(^^)

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