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クールビズスタイルを格好良く快適に着こなす方法をご紹介します!

「クールビズのコーデがいまいち格好よく決まらない…」「そもそもクールビズではどんな服装をすればいい?」「クールビズでオシャレに着こなすポイントは?」とお悩みでしょうか?2005年から始まったクールビズ、徐々に浸透して全国的にも「半袖ワイシャツ、ノージャケット、ノーネクタイ」のスタイルが当たり前になってきましたね。さらに2012年には、東日本大震災の電力不足対策として「スーパークールビズ」が始まったことから、ポロシャツ、アロハシャツのようなカジュアルシャツや、チノパン、スニーカーのようなカジュアルアイテムも着用され始めています。全国的に浸透度が上がっていることは間違いないクールビズですが、いまだに「仕事ではスーツを着るのが当たり前」「ノーネクタイなど言語道断」と考えている方も少なくありません。そんな方々の言い分をすべては聞いていられませんが、少なくとも意識したいのは根幹がビジネスであるということ。NGな着こなし方はせず、最低限のビジネスマナーを守った着こなしが重要です。そこで今回はスーツのプロ「オーダースーツSADA」のスタッフが、クールビズを格好よく見せるための着こなしについて解説します。

2005年から始まったクールビズ。今では認知度も高く、夏の軽やかなスタイルとして広く知られるようになりました。基本のファッションスタイルは、ノーネクタイ&ノージャケットとなっています。 

しかし、どういう服装をした方がいいのか、はっきりとしたルールが決められているわけではありません。そのため、ただ単にジャケットやネクタイを着用しないだけの野暮ったいコーディネートだったり、取引先の相手と会うのにはカジュアルすぎて失礼に当たったりするケースも多く見られます。暑く苦しく見えず、だからといってラフな印象を与えないというビジネスシーンに最適なクールビズスタイルに頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか。 

そこで、クールビズスタイルの基本をはじめ、かっこよく見せるワイシャツやパンツ等の選び方・合わせ方、おしゃれ度アップの小物の使い方、やってはいけないおじさんっぽい着こなしなどを紹介していきます。

そもそもクールビズってなに?

クールビズがスタートしたのは2005年で、目的は温暖化対策です。環境省が中心となって「冷房時の室温28℃でも快適に過ごせるような軽装をしよう」と呼びかけ、ノーネクタイ&ノージャケットのスタイルが広まっていきました。 

クールビズの「クール」は「涼しい」の「cool」、「ビズ」は「仕事」の「business」から生み出された造語です。同年にはユーキャン新語・流行語大賞のトップテンにも入って、多く人達の注目を集めました。 

クールビズスタイルの実施期間は、春半ばから秋半ばまでとなっています。ただし、具体的な月日についてはその年によって異なり、4月下旬頃に環境庁から期間が発表されることになっています。 

しかし、クールビズの期間に入ったからといって、官民一斉に実施するわけではありません。いつからクールビズを実施するかは、会社によってさまざまです。さらに、クールビズの期間中だからといって、必ずしもノーネクタイ&ノージャケットで過ごす必要があるわけではありません。また、クールビズを実施しない会社だからといって、罰せられるわけでもありません。 

また、クールビズというと、温暖化対策ばかりが注目されていますが、健康面でもプラスに働きます。たとえば、「外はうだるような暑さなのに、室内はカーディガンが必要になるぐらい冷房で冷え切っている」といった具合に室内外の気温差が激しいと、身体がその変化についていくことができません。その結果、体調を崩してしまいがちになってしまいます。夏風邪が起きる原因とも言えます。 

しかし、クールビズスタイルで室内外の気温差を縮めると、体への負担を大幅に減らすことができるのです。クールビズスタイルで夏バテも防ぐことができ、仕事の能率も上がることでしょう。つまり、クールビズを取り入れることで、地球にも健康にもやさしい夏を過ごすことができるのです。

スーパークールビズについても理解しよう

スーパークールビズは、2012年、東日本大震災の影響による電力不足対策から始まりました。実施期間は6月1日ごろから9月半ばまでとされています。 

「クールビズ」の頭に「スーパー」と付けるだけあって、冷房をつけなくても室内で勤務することができるように、クールビズよりもさらに軽装化したファッションスタイルを提唱しています。 

クールビズとスーパークールビズの服装の違いについては、環境省のホームページの「環境省におけるクールビズの服装の可否」で紹介されています。たとえば、ポロシャツやアロハシャツの着用に関しては、グールビズの場合は原則不可ですが、スーパークールビズの場合は着用可となっています。 

このほかにも、スーパークールビズの場合はチノパンやスニーカーは着用可、Tシャツやジーパン、サンダルでさえTPOに応じた節度ある着用に限り可となっています。違いを理解するためにも、一度、環境省のホームページに目を通して見比べておくことをおすすめします。 

ちなみに、スーパークールビズの導入も環境省を中心に政府が主体となって取り組んでいるため、中央省庁などではアロハシャツにチノパン、そしてスニーカーといったスタイルで勤務している職員も珍しくはありません。

クールビズの着こなしは会社によって異なる

クールビズの期間中は「ノージャケット&ノーネクタイ」のスタイルが基本となっています。しかし、どの程度まで軽装化した服装をしても大丈夫かは、会社によって異なっています。たとえば、環境庁では、かりゆしシャツやチノパンをTPOに応じた節度ある着用に限り認めていますが、民間では一切禁じている会社もあります。 

さらに、半袖シャツを着るのには問題がなくても、長袖シャツを腕まくりすることはマナー違反だと禁止している会社もあります。男性が腕まくりしている姿にときめく女性は多いですが、腕まくりは着崩れしているとして、正式な場では認められないこともあるからです。 

また、同じ会社でも、お客様と接する外勤の社員と社内の人間としか接しない内勤の社員とでは、認められている服装の範囲が異なるケースもあります。たとえば、お客様に合う機会が多い外勤の社員にはジャケット着用をすることが推奨されていても、社内の人間としか接することがない内勤の社員にはノージャケットでポロシャツでも問題なしといった具合です。会社ごとにクールビズスタイルは規定されていますので、一度、確認してみた方がいいでしょう。 

ただし、いくら会社で認められていても、周りの人間との調和を乱して、浮いてしまうような服装もNGです。 

たとえば、重要なミーティングや商談などにポロシャツにチノパンで現れては、仕事相手に非常識だと思われてしまいます。TPO(時=time、場所=place、場合=occasion)に合わせた服装を心がけるようにしましょう。 

このほか、クールビズの実施期間も会社の所在地によって異なる場合があります。日本列島は南北に長いため、同じ月でも気温は場所によってさまざまなのです。そのため、北海道をはじめとした寒い地域の会社では短めに、逆に鹿児島県などの温暖な地域の会社では長めに設定されているケースもあります。 

クールビズの服装、実施期間はさまざまで、一言でまとめてしまうのは難しいのです。だから、いっそう着こなしが難しいと思われているのでしょう。

クールビズスタイルの基本とは

クールビズスタイルの場合、ジャケットを着用しないことが多いため、シャツとパンツのシルエットがはっきりと分かります。サイズが合っていないとおじさんくさく見えてしまいます。よく見られるのが大きめのサイズで太めの体型を隠そうとするケースです。しかし、これは逆効果なのです。さらに膨張し、太って見えてしまいます。 

まずはシャツ選びのポイントからおさえていきましょう。

シャツのサイズ感

1,肩幅

肩幅は、肩の縫い目のラインが肩幅と同じぐらいのものを選んでください。

2,首周り

首周りは、第一ボタンを留めた状態で、指が1、2本入るくらいの隙間が必要です。クールビズの間は、ノーネクタイであるために第一ボタンをはずして着用することとなりますが、試着時には第一ボタンを閉めた状態で確認が必要です。

3,袖先

長袖を着用する場合には、ボタンを留めた状態で、手首にかかるくらいがちょうどいい長さです。

4,シルエット

ジャケットを着用しないシャツ1枚でのスタイルでは、シャツのシルエットが着こなしを決める重要なポイントとなります。自分の体型に合ったサイズのものを選ぶのはもちろん、レギュラーやスリムなどといったシルエットに関してもお好みのものを選んで自分らしい格好良い着こなしを楽しみましょう。

シャツの色 

続いてはおすすめの色をご紹介していきます。ノーネクタイであるため、色物のシャツを取り入れて華やかな印象にするのがおすすめです。

逆に、ブラックやブラウンなどの濃い目の色味は暑苦しい印象となってしまいますし、太陽の日差しを吸収しやすいため、暑い時期には避けましょう。

1,ブルー系

夏の涼しさとさわやかさを演出してくれるブルー系はクールビズシャツにピッタリです。

明るめの青みのものはより涼しげな印象に、濃い目の青い色合いは落ち着いた雰囲気になります。なお、濃い目の色合いは特に汗ジミが付くと目立ちやすいので、しっかりと汗対策はしておきましょう。

2,ピンク系

ピンク系もビジネスシーンのシャツの色では定番色と言っても良いでしょう。淡い色味のものがどんな色のスーツとも相性がよく、また主張が激しすぎないためどんな年代の方にも着用しやすくおすすめです。

3,グレー

明るいライトグレーのシャツもクールビズシャツにおすすめです。ブルー系同様に、爽やかな印象になります。

ただし、あまり色味が濃いものであると、おじさんくさく見えたり、パンツの色との濃淡の差がなく、メリハリのないコーディネートとなってしまいます。

グレーのシャツを選ぶ際には、色味に十分注意しましょう。

4,白

白は季節やデザインを問わずに使い勝手の良い万能品です。この後お伝えしますが、柄物のシャツを選ぶ場合などには、白色を選ぶと柄を引き立ててくれます。

シャツの柄

1,ストライプ

ブルーや白といった夏にピッタリのさわやかな色味との相性が抜群なストライプはクールビズスタイルの鉄板アイテムです。柄シャツはノーネクタイであっても、物足りなさを感じさせずにコーディネートに華を添えてくれます。

ペンシルストライプと呼ばれる鉛筆で書いたようなデザインのものや、ピンストライプと呼ばれるピンで打ったような細かい点が並んで線に見えるデザインのものなどがおすすめです。

2,チェック

ネクタイの柄としても定番のチェック柄は、ビジネスシーンにおいて広く活躍してくれます。

ウインドウペンと呼ばれる窓枠の講師が並んだようなデザインのものや、マイクロチェックと呼ばれる遠くから見ると一見無地のように見える細かいデザインのものなどが使い勝手がよくおすすめです。

続いては、パンツの選び方です。おすすめのクールビズにもってこいのパンツをご紹介します。

パンツのサイズ感

1,ウエスト

着用時はベルトが必須ではありますが、ベルトなしでもずり落ちてこない程度のサイズ感のものを選びましょう。

2,ヒップ

立ち姿の時に、おしりの形がはっきりと浮かび上がることのないくらいのフィット感が良いでしょう。タイトすぎてシルエットが見えてしまっては恥ずかしいですし、大きすぎてだぼつくのも格好良くありません。

3,わたり幅

わたり幅とは太ももの一番太い部分の幅のことです。立った状態の時に生地をつまめるくらいの余裕がちょうどよいサイズです。

4,裾丈

ノークッションと呼ばれるパンツの裾が靴の甲よりも上にあるくらいの長さがおすすめです。

パンツの色

スーツの定番カラーであるネイビーやグレーといったカラーが季節を問わずに重宝します。より、夏らしい雰囲気を演出するのであれば、明るめカラーがおすすめです。

同じネイビーであっても、青みが強い色味のものや、グレーの場合には明るいライトグレーなどを選ぶと、見た目にも爽やかさが演出されます。

ジャケットを着用するなら

クールビズの基本はノージャケットスタイルではありますが、TPOに応じてジャケットを着用する必要がある場合には、リネンやサマーコットンなど夏でも涼しく着られる素材を選びましょう。また、夏のジャケットは着脱の機会が多くなることから、脱ぎ着してもシワになりにくいジャージー素材などもおすすめです。

汗をかいてにおいや汚れが気になりやすいことから、ウォッシャブルタイプのものを選べば、自宅で簡単に洗濯することも可能です。

クールビズスタイルを格好良くするパンツ

クールビズスタイルをおしゃれにかっこよく見せるには、パンツが決め手となります。パンツにはこだわってください。 

しかし、現状は普段着用しているスーツのジャケットだけを脱ぎ、クールビズスタイルとしている人が大半です。しかし、それだとパンツだけが色褪せ、痛んでしまいます。この際、クールビズ専用のパンツを購入してみてはどうでしょうか。 

ビジネスシーンでのパンツと言うと、スラックスを選ぶ人が大半です。スラックスの素材には、夏場を快適に過ごすためにも、通気性の良いクールマックスやリネンが最適です。 

また、クールビズの期間ぐらいは、軽やかさのあるコットンパンツやチノパンにチャレンジしてみるのもいいでしょう。パンツのシルエットが美しく見せるためには、コットンパンツやチノパンにアイロンをかけて、クリークスを入れるようにしてください。 

ただし、トップスがポロシャツの場合、コットンパンツやチノパンではカジュアルすぎる印象になります。ポロシャツにはスラックスを合わせるようにした方がいいでしょう。 

どんな種類のパンツを選ぶにしても、最も大切なのはサイズです。パンツはピチピチでもブカブカでもだらしない印象を受けます。ジャストフィットしたパンツを着用しましょう。 

自分に合ったものを選ぶにはコツがあります。パンツを選ぶ時に、ウエストで選ぶ人は多いものです。しかし、それは間違いです。パンツはヒップのサイズに合わせるようにしてください。その際、ウエストが合わなくなる場合もあります。だからといって、ベルトでウエストを調整すると、パンツのシルエットが乱れてしまいます。ウエストはお直しするといいでしょう。 

ウエストが合っているかどうかは、腰骨の高さに合わせた上で、手のひらが入る分ぐらいの余裕があるかどうかで決めます。 

さらに、パンツで爽やかさを出すためには、裾は短めにしてください。靴に覆いかぶさるような長めのパンツだと、暑苦しい印象を受けてしまいます。 

裾上げする時間がなく今あるパンツを活用したいという場合には、ちょっと裾をロールアップしてみてください。ソックスを少し見せてみるといいでしょう。 

ちら見せするソックスには、どんなパンツにもマッチするロングのネイビーがおすすめです。逆に、足首が見える短めのスニーカーソックスはカジュアル感が増してしまうので避けましょう。

クールビズシーズンに選ぶべきワイシャツ

パンツと同じく大切なのがシャツです。クールビズスタイルでは、半袖やポロシャツの着用を認めている会社もありますが、ここでは定番のワイシャツについて紹介していきます。 

まず、おすすめはボタンダウンです。ボタンダウンというのは、襟先がボタンで固定したシャツのことです。そのため、ノーネクタイでも美しいVゾーンを保つことができます。ただし、カジュアルすぎるボタンダウンの場合、フォーマルな場では適切ではない場合もあります。シーンによっては、ホリゾンタルシャツがいいでしよう。 

ホリゾンタルシャツは普通のシャツと比べて、襟の開きが違います。ほぼ水平に開いています。そのため、襟のサイズが小さめのためすっきりとした印象を与えます。襟が水平のため、第1ボタンを外しても似合います。夏場には1枚欲しいシャツです。 

クレリックシャツも1枚あると便利です。クレリックシャツはストライプ柄が入っていたり、襟と身頃の柄や色が異なっていたりします。そのため、シャツ1枚でも華やかに見せることができます。 

どのシャツを選ぶにしても、サイズがジャストフィットしたものがおすすめです。太めの人はついつい大きめのサイズを購入してしまいがちですが、実はジャストサイズを選んだほうが体型をカバーできます。それでも気になる人は麻素材のサマーベストを取り入れてください。ポッコリと出たお腹を隠すこともできますし、シンプルになりがちなクールビズスタイルにアクセントが生まれて、おしゃれ感も増します。

クールビズスタイルには小物をプラス

ベルトにこだわる

クールビズ期間はノージャケットであることが多いため、どうしてもベルトが目立ってしまいます。普段はベルトを見せることはないため、なおざりになっている人が多いのではないでしょうか。しかし、クールビズスタイルでは、ベルトを見られることを意識するようにしましょう。 

ボロボロで、穴が広がったベルトは論外です。だからといって、装飾の多いベルトもNGです。ベルトはシンプルなものを選ぶと失敗がありません。たとえば、太めのステッチのあるベルトは、カジュアル感が強くなります。ビジネスシーンによっては合いません。 

また、ブランドロゴが目立ちすぎるバックルも、ついそこに注目が集まってしまいがちになりますから、避けた方がいいでしょう。 

デザインだけでなく、長さも自分のウエストに合ったものを選ぶことが大切です。穴が5つある場合、3番目の穴で留めるのが美しくみえます。もし今あるベルトが長い過ぎる場合は、バックルを外して、ハサミでベルトを切って短くするといいでしょう。誰でも簡単にできます。 

靴にこだわる

スーツスタイルではベルトと靴の色を合わせるのが基本となります。しかしながら、クールビズの場合にはこのとおりではありません。革靴を合わせる場合であれば、ベルトの色と合わせたほうが統一感のあるコーディネートとなりますが、スニーカーなど革靴以外がOKとされている職場であればベルトとのバランスばかりにこだわる必要がないからです。

スニーカーの場合には黒や白といったシンプルで合わせやすい色がおすすめです。赤やグリーンなどの派手な色味はクールビズスタイルにはNGです。革素材のスニーカーは快適な履き心地でありながらきちんと感が出るのでビジネスシーンにも適しています。

ニットタイでおしゃれを演出

ノーネクタイが基本のクールビズスタイルで、あえてニットタイを取り入れるというのもお洒落な着こなしを演出してくれます。

ニットタイの素材は、コットンがおすすめです。遊び心あふれるニットタイはアクセントになってくれます。ただし、カジュアルな印象を与えがちなニットタイですので、ビジネスシーンによっては避けた方が無難でしょう。

女性のクールビズスタイルのポイントは?

環境省が提唱している「ノージャケット&ノーネクタイ」のクールビズスタイルは男性向けに打ち出したものです。女性の場合は、普段からビジネス時の服装の種類が豊富です。その上、クールビズの規定もはっきりしないのでは、どんな格好で会社に行けばいいのか、分からない人も多いのではないでしょうか。

ここでは、きちんとした縛りが少ない女性のクールビズスタイルで、ビジネスシーンに適したスタイルを保つために気を付けるべきポイントをご紹介していきます。基本的にはオフィスカジュアルを意識して選んでいけばきちんとしたコーディネートが完成していくでしょう。

露出度が高い格好はNG

クールビズ=涼しい服装をすればよいと思い、露出度の高い服を選ぶ女性がいます。しかし、過剰に肌を見せるのはマナー違反です。シャツを選ぶ時はノースリーブやキャミソール、タンクトップなど、腕や胸元を見せすぎているものは避けましょう。半袖もしくは七分袖がおすすめです。 

シャツの色はブルーや淡いピンクなどの色がおすすめです。爽やかさにプラスして華やかさも演出できます。夏場は通気性のよい素材を。ただし、下着が透ける素材のシャツは厳禁です。そして、脇の部分に汗ジミには注意してください。そのためには制汗スプレーを活用して、清潔感を保ちましょう。 

いくら暑くてもショートパンツは短すぎて、足の露出が高くなりますので、避けましょう。涼しさを出すのであれば、丈が短めのクロップドパンツがおすすめです。 

スカートも足の露出に注意です。ちょうどよいのは膝丈ぐらいの長さです。

暑い時期でもストッキングは必須アイテム

 夏場でも素足でいることはマナー上NGです。必ずストッキングは履くようにしましょう。外勤の女性によっては、お客様のご自宅に入り、靴を脱ぐケースもあります。その際、素足だとお客様に非常識だと思われてしまいます。

とはいえ、暑い時期に長時間ストッキングを履いていると蒸れたり張り付いたりは着心地が悪いのは事実です。そこでおすすめなのが、夏用に様々な加工や機能が機能のあるストッキングを選ぶことです。

冷感加工されており、履いた時にひんやりと心地よいものや、吸汗機能の付いたもの、UV加工されたものから、パンツスタイルの場合にはショート丈やストッキング丈のものなどもおすすめです。

少しでも快適に過ごせるように、機能的なストッキングを選びましょう。

足元もぬかりなく

 靴はパンプスがベストです。いくら暑いからと言って、派手な印象を与えがちなミュールやサンダルは避けるようにしましょう。 足元に関しても、過度に露出を避けるという意識をもって選ぶようにすれば間違いありません。

こうした肌への露出さえ気を付けて爽やかさを出すようにすれば、周囲との調和を乱すことなく、上司にも注意されることはないでしょう。 

ヘアスタイルで涼しげに

クールビズスタイルは、服装だけではありません。ロングヘアであれば、アップスタイルにすると、涼しくなります。かわいいうちわや扇子などを使い、体感温度を下げ、楽しくおしゃれにクールビズを過ごすのもいいでしょう。

クールビズで気を付けるべきポイント

軽装=ラフと捉えない

クールビズは、ノーネクタイ・ノージャケットの軽装で夏を快適に過ごすことを目的としていますが、軽装はラフに過ごしてよいという解釈をすると間違った着こなしになってしまう可能性があります。あくまでもビジネスシーンであると言うことに変わりはありませんので、職場においては周りから浮いてしまうことのないように、外勤や商談の場合には相手に不快感を与えないような恰好を心がける必要があります。

シャツのシワには気を付ける

特に、クールビズではシャツ1枚で過ごすことが多くなるため、ジャケットを着用しているとき以上にシャツのシワやよれが気になるものです。着用のたびにクリーニングに出すのも良いですが、それだと手間もコストも結構かかってしまいます。かといって毎回のアイロンがけはなかなか面倒なものです。そこでおすすめしたいのがノンアイロンシャツです。洗って干すだけでアイロンがけ不要で着用することのできる非常に便利で手軽なのが特徴です。

ノンアイロンシャツを数着そろえているだけで、とても楽になるのでお持ちでない方はぜひご検討ください。

サイズに気を付ける

これは、スーツスタイル全般に共通して言えることですが、クールビズにおいてもシャツやパンツのサイズは自分にフィットしたものを選びましょう。特に、夏はシャツ1枚であることからシャツのサイズ感には他のシーズン以上に目が行くものです。

既製品の場合、どうしても完全に自分の体型をカバーできるというものを探すのは難しいことから、オーダーシャツを仕立ててより自分の体型に合ったものを格好良く着るというのもおすすめです。

インナーにも気を配る

もう1つシャツ関係で気を付けたいのが、インナーが透けて見えることです。シャツからランニングの線が見えるだけで、一気におじさん臭くなってしまいます。特に女性社員はよく見ています。そのため、インナーには透けにくい白やベージュ、ライトグレーなどがおすすめです。必ず外出前に透けていないかどうかを鏡で確認しましょう。 

また、第1ボタンを外したときに、胸元からTシャツが見えるのも野暮ったくなります。ボタンを外してもいいように、Tシャツは丸首ではなくVネックを着用するようにしましょう。 

汗対策もしっかり

特に外勤が多い方は外で太陽の光を浴びたり、移動で歩いたりすることで汗をかくことが多いものです。脇の部分に汗ジミがあるとお客様に不快感を与えます。

そのため、汗対策はしっかりと行う必要があります。おすすめなのが制汗スプレー、汗拭きシート、脇汗パットです。

制汗スプレーは、汗の分泌を抑え爽快感を与えてくれます。暑さを感じた時に使用すればリフレッシュすることができます。

汗拭きシートは、かいた汗を拭きとる際に使用することで、べたつきを抑え、清涼感が得られます。

脇汗パットに関しては、脇汗パットが取りついたインナーがあるほか、ノースリーブのインナーなどであればシャツにパットを取り付けて使用することも可能です。

使用することで、汗ジミやにおいを防いで切れる効果があります。

自分に合った汗対策を見つけましょう。

クールビズのNGな着こなしとは

クールビズのNGな着こなしを紹介します。気をつけた方がいいポイントはいくつかあります。一つずつご紹介していきましょう。

外勤の際には相手先のルールを意識する

クールビズの場合、会社によって規定が違います。内勤であれば自社の規定を守っていれば問題ないでしょう。しかし、外勤の場合、取引先に出向くこともあります。自分の会社では認められている服装だとしても、取引先の会社では認められていないこともあります。たとえば、取引先がNGとしているポロシャツ&チノパンで商談に行ったとします。それを見た相手は失礼だと不快になる可能性があります。人間関係を円滑にするためにも、取引先の会社の規定への気遣いも忘れないようにしてください。 

パンツのポケットにはものを入れない

次にジャケットを脱いだ状態では、ポケットのふくらみもよく分かります。そのため、ポケットに財布や定期を入れている状態だと、パンツのシルエットを崩れてしまいます。できるだけポケットには何も入れないようにしましょう。

半袖シャツ×ネクタイはNG 

そして、シャツで注意したいのが、半袖シャツでネクタイをする場合です。町を歩いていてもよく見かけるスタイルです。しかし、これはやってはいけない組み合わせの1つです。半袖シャツを着るときはネクタイはしてはいけません。どうしてもネクタイをする必要がある場合は長袖シャツを着用するようにしてください。 

クールビズもスーツスタイルをかっこよく

ノージャケット&ノーネクタイのクールビズ期間は、ネクタイやジャケットでごまかしがききません。シャツがおしゃれの主役となるのです。そのため、どんなシャツを購入するかが重要となります。 

そこで、クールビズのシャツでおすすめしたいのが、オーダースーツSADAです。シャツをかっこよく見せるには、ジャストフィットのシャツを着こなすことです。それにはオーダーシャツが一番です。一般的に、オーダーになると、どうしても既製品よりも高くなってしまいます。 

しかし、オーダースーツSADAのオーダーシャツはリーズナブルな価格設定です。初回限定であれば「7,590円(税別)」から注文することできるのです。注文までの時間は人によって違いますが、30~60分と手間もかかりません。それでいて細かく採寸してくれます。
(価格は2023年5月現在のものになります) 

オーダーシャツの種類は「綿50%ポリエステル50%」「綿100%」「ハイクラス(綿100%・80番手双糸・100番手双糸使用)」と3つあります。予算と好みに合わせて選ぶことができます。しかも、色柄や素材で約100種類の生地が揃っています。さらに、襟・カフス・ポケット等、好みの形にカスタマイズすることができます。 

ワンランク上のおしゃれを楽しみたい人には、オプションでネームを入れたり、シャツに合わせて好みの裏地を選んだりすることが可能です。ひと工夫でシンプルになりがちなクールビズスタイルに華やかさを加えることができるのです。高品質で安く提供できる理由は、生地企画から縫製販売まで自社のグループで行い、適正化・合理化しているからです。 

しかし、オーダーシャツを作ったこともないし、どんなふうに決めていけばいいのか分からず、不安だという人も多いのではないでしょうか。その点、オーダースーツSADAはショップスタッフが要望を聞いた上で、どうすればクールビズを快適に過ごせるおしゃれ感のあるシャツを作ることができるのかをアドバイスしてくれます。 

女性の場合、希望に応じて女性のスタッフが採寸してくれるので安心です。 

若者向けのオーダースーツ店の店舗数は日本一です。オーダースーツSADAのシャツでこの夏、かっこよく決めてみてはどうでしょうか。

クールビズは「半袖ワイシャツ、ノージャケット、ノーネクタイ」が基本のスタイルではありますが、企業による差があるのでそこは押さえておく必要があります。チノパンNG、半袖シャツは良くても長袖シャツの腕まくりはNGなど、細かい規定がある場合も多いので確認しておきましょう。また規定で定められていなくても、周りの雰囲気と合わない服装は避けるようにしてください。ジャケットを着用しないクールビズスタイルは、サイズをしっかり合わせてシルエットを美しく見せるのがポイントです。シャツは白、ブルー、ピンクのボタンダウンまたはホリゾンタルシャツが基本で、ブラウンやブラックなどの濃い色は避けた方が無難でしょう。ポロシャツの場合は無地がおすすめです。またポロシャツであっても、パンツに必ず裾をしまいましょう。パンツはスラックスが基本ですが、動きやすさを重視するならコットンパンツやチノパンもおすすめです。サイズはシルエットがきれいに見えるよう、ジャストフィットに合わせてください。ベルトが露わになるので、シンプルなベルトでカッコよくまとめましょう。ネクタイにニットタイを取り入れてビジネスカジュアルにまとめるのもおすすめです。ポイントを押さえてクールビズを格好よく乗り越えましょう。

穂谷 優之