色は?素材は?ポケットチーフを着こなすための選び方のアイキャッチ画像
色は?素材は?ポケットチーフを着こなすための選び方のアイキャッチ画像

色は?素材は?ポケットチーフを着こなすための選び方

「ポケットチーフ」ってなにかご存じですか?ポケットチーフとは、胸元のポケットに挿してファッションに華やかさを出すファッショングッズのこと。フランス革命の時代に、女性たちがファッションとしてハンカチを取り入れ始めたのがルーツです。「ポケットハンカチーフ」「ポケットスクエア」と呼ばれることもあります。一般的にポケットチーフは、結婚式などのフォーマルなシーンで白いものを挿す使い方をしますが、最近ではビジネスシーンから日常的なオシャレにまで活用されています。普通のスーツスタイルでは「個性」を出した着こなしは難しいですが、ポケットチーフを入れるだけで少し華やかで個性的な印象を与えられるのがポイントでしょう。普段着をより個性的に、周りと差をつけて着こなしたい人にもおすすめ。とはいえ一概にポケットチーフと言っても素材や色などさまざまな種類があり、TPOに合わせて選ぶのが重要です。そこで今回はスーツコーデのプロ集団「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、「シーンごとに選びたいポケットチーフの素材」「気分や場面ごとの、色から選ぶポケットチーフの着こなし方」について解説します。このコラムを読んで、TPOに合わせて個性的なポケットチーフで周りに差をつけましょう!

スーツにポケットチーフを挿している光景は、フォーマルの席でしか見たことがないという人もいますが、近年はビジネススーツに挿してファッションを楽しむ人が増えています。

ポケットチーフには多彩な色や柄があり、使い方を覚えることで普段のファッションの幅が拡がります。

ポケットチーフの多彩な色と柄を使ったおしゃれスタイル

普段のファッションスタイルを少しの工夫で、オシャレに見せるためにポイントとなるのがポケットチーフなどの小物です。特に、ビジネススーツや結婚式で着用するような服は個性が出にくく、無難で面白味のない着こなしとなりやすいので、多彩な色やカラーのあるポケットチーフは重宝します。

このように、スーツやフォーマルな場で着用する服をオシャレに着こなすために、ポケットチーフを取り入れることで、他の人との差別化が可能です。そこで、おしゃれさを上げて見せたいときに便利な、ポケットチーフの選び方について解説します。

どんなときに使えるの?そもそもポケットチーフとは

ポケットチーフは、「ポケットハンカチーフ」が正式な名称で、英語では「ポケットスクエア(pocket square)」と呼ばれています。ポケットチーフが映えるシーンはさま

ざまありますが、結婚式などのフォーマルシーン以外に、近年ではビジネスのシーンにも使われているアイテムです。

ポケットチーフは、いわゆるハンカチとは違い、胸元をおしゃれに飾るためのアイテムで、フォーマルでは無地柄のモノ、ビジネスシーンではチェックや小紋柄などが使われます。また、ビジネススーツなら、ネクタイの色や柄に合わせるのが基本ですが、あえて色をハズして遊ぶ上級テクニックも存在します。

ただ、初めてポケットチーフを使うという人は、無難に白のシャツに白のポケットチーフを合わせれば間違いのないコーディネートに仕上がります。また、結婚式などのお祝いの席では、主催者よりハデにならないようにするのがマナーですので留意してください。

ポケットチーフで上がるファッション効果

スーツの胸元にポケットチーフを挿すだけで、フォーマルでエレガントな印象に変わります。フォーマルの席ではもちろん、ビジネスのシーンでも映えるアイテムです。ただ、ポケットチーフもシーンによって色や柄を選ばないと、かえって、主賓やクライアントに失礼にあたることにもなるアイテムでもあります。

例えば、お祝いの席では無地柄が馴染み、エレガントさが増して見えます。一方で、ビジネススーツの場合は生地やネクタイの色に合わせないと、全体のコーディネートがチグハグになってしまうアイテムでもあります。

ポケットチーフってどんなモノ

ポケットチーフの歴史は、16世紀頃のフランスが起源とされ、その頃に現在の四角い形に統一されたといわれています。大きさは45センチ〜50センチ四方が標準で、シルクやリネン、コットン素材で織られているモノがスタンダードです。

ポケットチーフには正統な折り方がいくつか存在し、3つのヤマを作ったスタイルの「スリーピークス」や、チーフの真ん中をつまんで、そのままザックリと半分に折ったまま挿す「パフ」、さらに四角に折ってポケットからわずかにチーフを見せる「TVホールド」があります。

ポケットチーフで使われる3つの素材

ポケットチーフの素材には、シルクのように光沢があり華やかなモノや、スーツの装いにゴージャス感を加えるリネン、カジュアルさを出すコットンがあります。

例えば、フォーマルなシーンやビジネスシーンにはシルクやリネン、カジュアルなシーンならコットン素材など、それぞれに馴染む素材は異なります。シルク、リネン、コットンの微妙なニュアンスをつかんでおくとコーディネートがうまくまとまります。

· シルク

シルクは他の繊維とは違う自然で美しい独特の光沢があります。これは、複雑に絡み合った繊維構造と、三角形の断面が光を乱反射させるからです。軽く滑らかなので、フワッと折ったパフドに最適の素材です。

吸湿性と通気性、保湿性を兼ね備えた機能性のある素材で、胸元に長時間入れていても型崩れしにくい素材です。加えて、シルクは染色性に優れているので深みのある色合いになります。

ただ、色移りしやすいというデメリットもありますので、他の繊維と一緒に洗濯しないなど、メンテナンスには注意が必要です。

· リネン

リネンは夏のイメージが強い素材で、寝具や肌着にも使われるほどなめらかさがあります。ハリのある素材なので、スリーピークスに最適です。

優れた吸水性と撥水性を兼ね備えているので、夏の暑い時期でもサラッとした手触りを維持します。リネンは洗濯に強く、汚れが落ちやすいというメリットがある一方で、伸びにくくシワになりやすいというデメリットがあります。

· コットン

シルクやリネンほど光沢やハリがないので、カジュアルなジャケットに馴染みます。柔らかい肌触りで、発色性にも優れています。ポケットチーフの素材の中では抑えた光沢ですが、艶のある感じが美しい素材です。

ポケットチーフの折り方

· スリーピークス

格式ある式典などで、主賓が胸に挿す三つの角を作ったシルエットの折り方です。ヤマ型はカッチリと立たせるのがポイントです。

無地柄で色は白、またはシルバーがスタンダードな色です。ポケットチーフの折り方の中では、もっともフォーマルなスタイルです。

· パフ

ラフに折るスタイルで、チーフを広げた状態で真ん中を持ってツマミ上げ、そのまま半分程度に折ってポケットに挿します。

フワッとした感じが優しい雰囲気を出し、フォーマルな席からカジュアルなシーンまで幅広く使える汎用性の高い折り方です。

· TVホールド

ポケットチーフを長方形にし、さらにポケットにギリギリに収まるように四角に折るスタイルです。チーフはポケットから、わずかに見えるように挿すのがポイントです。ビジネスシーンに多いスタイルです。

気分やシーンごとに色・柄を選ぶ。ポケットチーフの着こなし

ポケットチーフにはさまざまな色があり、シーンに合わせたモノを選ぶことが求められます。そのため、ポケットチーフを取り入れてコーディネートを仕上げるためには、カラーコーディネートの知識を身に付けなくてはいけません。

例えば、フォーマルな席でタキシードを着る時には、シルクの白を選び、パーティーや入学式などのセミフォーマルな席では、スーツやシャツ、ネクタイなどと合わせたポケットチーフを挿すとキレイにまとまります。

初めてポケットチーフを使う初心者なら、無地柄の白のポケットチーフに白シャツでまとめれば失敗が少ないでしょう。定番コーディネートですので初心者にオススメのスタイルです。

ビジネスシーンでは色柄モノを選んで、ビジネスファッションを楽しんでみるのもいいでしょう。例えば、青系のシャツやネクタイを着用する場合には、ポケットチーフも青や水色などの青系のものを選んで合わせます。特に、ポケットチーフの色をシャツの色と合わせるというやり方は初心者でも取り入れやすいコーディネートです。

次に、ネクタイの色をポケットチーフの柄の色と合わせて、統一感を出すというテクニックです。無難なコーディネートでは物足りない上級者は、あえてネクタイとシャツを全く異なった色を選び、ポケットチーフをアクセントに使うという楽しみ方をしています。ポケットチーフをスリーピークスにすると、フォーマル感があるバランスのいいコーディネートになります。

夏場の暑いシーズンでは、清潔で清涼感のある淡いブルー系などがオススメです。ポケットチーフを使ったコーディネートの基本となるのは、ネクタイやシャツと同系色、あるいは同じ色のものを選ぶことです。

ポケットチーフの柄とネクタイのコーディネート

· ベビーブルーの迷彩ポケットチーフに、ラピスラズリなどのソリッドのネクタイなど同系色を合わせるとスッキリと清潔感のあるスタイルにまとまります。白シャツにグレーのジャケットにすると、より馴染みます。ポケットチーフはパフでふんわりと折ると胸元にボリュームが出るのでオススメです。

· 無地柄のベージュのナロータイに無地柄のポケットチーフにすることで、親しみのある印象を与えることができます。ジャケットは淡いベージュに、シャツはブルー系にすると、よりまとまったスタイルにすることが可能です。ポケットチーフは主張し過ぎないTVホールドがオススメです。

· 赤のポケットチーフに赤が強めのネクタイを合わせます。ジャケットはネイビー、シャツは白の定番スタイルにすることで、胸元が強調された力強くアクティブな印象になります。ポケットチーフはパフ折りにすると、主張の強い色味に柔らかさがでます。

· ネイビーのポケットチーフにネイビーのジャケットを合わせる無難な組み合わせもオススメです。ザックリ目のコットンシャツにグレーを合わせ、ネクタイも同系色の地とストライプの入ったネクタイをしめると、全体がシックに仕上がります。ポケットチーフはTVホールドにすると、スッキリとしたシルエットになります。

· 白のポケットチーフに強目の赤のドット柄、スーツはスタンダードなグレーのストライプでまとめます。ポケットチーフはパフ折りにして、胸元にふんわり感を出すと、堅めなスーツの印象も柔らかく変化します。

TPOを守って上手な着こなしを!ポケットチーフで楽しむ、おしゃれ

おしゃれを楽しむときは、TPOを守ることが求められます。フォーマルなシーンやビジネスシーンでは整った身だしなみにすることが望ましく、フォーマルの場では主賓より派手にならないようにするといったマナーです。

また、ビジネスシーンでも、派手すぎたポケットチーフは好ましくありません。このように、シーンによってアイテムのデザインを使い分けることがファッションのマナーです。

フォーマルシーン

フォーマルシーンでは出席する立場によって、挿すポケットチーフのデザインや折り方にもマナーがあります。例えば結婚式の場合は、新郎新婦の両家の代表者は、正装のモーニングコートを着るのが正式です。

その際に胸に挿す白、またはグレーのポケットチーフは、シルクかリネン素材のモノにします。ただ、シルクの場合は素材が柔らかいため、正統なスリーピークスに折りにくいという欠点があり、リネンを使うことが多くなっています。

一方で、新郎はパフ折りのゆるいスタイルにすることも可能で、シルク素材のポケットチーフを選択することもできます。また、ゲストもシルクかリネンのフォーマル感のあるものがスタンダードな使い方です。コットンは、カジュアルになりすぎるのでフォーマルの席では避けた方が無難です。

ビジネスシーン

ビジネススタイルにフォーマル感を出す場合は、シルクのポケットチーフが馴染みます。初心者は白を選べば間違いありません。一方、上級者は、ペイズリー柄やチェック柄、縁取りをネクタイのカラーに合せるというテクニックを使いこなしています。

また、折り方はスリーピークスで角を立て、パフで胸元にボリュームを出すのもアリなスタイルです。一番スタンダードな挿し方はTVホールドで、ポケットから控え目にポケットチーフを出す入れ方がビジネスシーンには馴染みます

ポケットチーフでワンランク上のおしゃれを楽しむ

ポケットチーフは少しテクニックのいるおしゃれアイテムですが、基本的にはネクタイと同色系のモノを選べば問題ありません。柄もさまざまですが、色をネクタイに合わせることで、フロントのコーディネートが崩れることはありませんので、好みの柄にして楽しむことは可能です。

とはいえ、フォーマルの席などカラーコードがある場合は、その席のマナーを守ることが求められます。正装が求められる席では、無地柄の白かグレーのポケットチーフを挿すのが正統で、折り方もスリーピースにするのが正式なスタイルです。

ポケットチーフをTPOに合わせて使うためには、ある程度の知識が必要になりますので、ここで紹介したことを参考にしていただければ、最低限のマナーは守れるでしょう。

上級者になれば、あえて正統派のコーディネートから外した色や素材と組み合わせて、こなれたおしゃれを楽しむ人もいます。 さまざまあるバリエーションの中から上手にポケットチーフを選び、いつもより少しおしゃれなファッションを楽しんでください。

オーダースーツSADAの魅力

スーツをおしゃれに着こなす一番のポイントはフィッティングです。どんなにおしゃれなスーツでも体型にフィットしていなければ、すべてが台無しになってしまいます。

オーダースーツSADAでは、丁寧に採寸したデータをもとに、CAD(自動設計システム)を用いてコンピューターが型紙を作成します。これは、この世にひとつしかない自分だけのオリジナルパターンです。

採寸はスタッフが約20カ所にわたって丁寧におこないます。顧客のデータに基づいて、なで肩やいかり肩など体型の細かな部分を補正し、ジャケットやスーツのシルエット、ボタンの数やポケットデザインなど、細かいディティールに対応しています。

自分だけの型紙を起こしてくれるフルオーダーでありながら、オーダースーツSADAのスーツが、抜群のコストパフォーマンスを誇るのには、製作工程の自動化以外にも理由があります。

それはオーダースーツSADAがもともと生地の卸問屋であり、現在も自社の縫製工場を持つ直販店だからです。そのため、生地の仕入れから縫製と仕上げまで、すべてを自社グループ内でまかなうことができるのです。こうして、余分な中間マージンなしに製品を作れるので、お手頃な価格が実現できるのです。

オーダースーツSADAなら実店舗でも、ネットサービスでも安心のサポートが受けられます。しかも、フルオーダーのスーツが、「生地代、加工代、ネーム代込みで、初回価格19,800円(税込21,780円)」から作ることができます。

*2022年10月31日時点の価格です。価格は変更になることがあります。

さらに、オーダースーツSADAでは、ネクタイの知識にあふれたプロフェッショナルが、スーツにピッタリのネクタイを選んでくれます。

ぜひ一度、オーダースーツSADAのお店に起こしください。

ポケットチーフの素材は主に、「シルク」「リネン」「コットン」の3種類です。光沢のあるシルクは、パーティなどの華やかなシーンにおすすめ。肌触りの良いリネンは、きちんと感が出るのでフォーマルなシーンにおすすめです。カジュアルなシーンではコットンが良いでしょう。ただし、きっちりしたジャケットにあえてコットンで外すスタイルも流行しています。色のチョイスもシーンごとに決めましょう。「正装」が求められるような堅いシーンでは、白いポケットチーフ一択です。結婚式および二次会では、白以外のポケットチーフで華やかに演出してもOK。ビジネスでは目立ちすぎない寒色系または白が良いでしょう。シャツの色またはネクタイの色に合わせて、統一感を出すのがおすすめです。慣れてきたら、色柄のバランスを考えつつ、ポケットチーフの色を外していくのも良いでしょう。TPOを押さえて選ぶのが、ポケットチーフの最大のポイントです。特にフォーマルなシーンで、羽目を外した色を選んで周りから浮いてしまう、なんてことは無いように気をつけましょう。スーツ屋さんでスタイリストに聞いてみるのも良いかもしれませんね。当店「オーダースーツSADA」でも、スタイリストがアドバイスできますよ!ぜひ一度ご来店ください。