スポーティ素材のセットアップで、 上品なビジネススタイルを演出!
シワになりにくく、動きやすいストレッチ素材のジャケットとパンツ。スポーティなセットアップは、アクティブなビジネスパーソンがぜひ持っておきたいアイテムです。ただ「ビジネスで使うにはカジュアルになり過ぎてしまうのでは……?」と心配する人も多いもの。こうした心配はもういりません。ちょっとしたテクニックを身につければ、ストレッチ素材をシックに着こなすことができるのです。
実用的で上品に見えるセットアップ選び
スポーティな素材のセットアップをビジネスユースするためには「パーマネントクリース」の入ったパンツを選びましょう。「パーマネント」は「半永久的」の意味。そして、「クリース」とは「折り目」のこと。つまり「パーマネントクリース」は、半永久的に折り目が保たれる便利なアイテムだということです。パンツにクリースが入っているだけで、きちんとした印象になりますよ。
ジャケットには撥水性があるものを。生地を水や汚れから守ってくれるので実用的です。こうした扱いやすい素材のジャケットでも、ビジネスライクな仕立てのものを選べば精悍さを際立たせてくれますよ。
ストレッチ素材のセットアップを着こなすには
ストレッチ素材のジャケットやパンツは、ドレッシーなアイテムとの相性がいまいちです。コーディネートのポイントを理解して、上手に合わせましょう。
ボタンダウンのシャツを合わせる
比較的ゆるやかな素材のジャケットには、ボタンダウンシャツがよく合います。ボタンで留められた襟が生み出す綺麗なVゾーンが“きちんと感”を演出。オックスフォード生地のシャツなら、さらにソフトな印象になりますよ。一番上のボタンを外しても襟の形が保持されるので、ノーネクタイのセットアップスタイルにもおすすめです。
軽やかなニットタイを採用
通気性のあるオックスフォードシャツは爽やかで軽快。ネクタイをするならニット生地がぴったりです。スマートなカジュアル感が、セットアップのジャケパンスタイルにもマッチします。剣先付のタイなら、リラックスした雰囲気を出しつつもフォーマル感を演出できます。結びはプレーンノットがおすすめ。結び目を小さくすると、さらにスマートな装いになりますよ。
ベルトループ付のパンツを選ぶ
パンツにはベルトループ付のものを選択。しっかりとベルトを締めることで、リラックスした素材のなかにフォーマルな雰囲気が生まれます。ベルトの役割はそもそも、シャツのズレやパンツのズレ落ちを防ぐこと。ジャストサイズのパンツを選んだときも、必ずベルトを着用しましょう。
外羽根式の靴でリラックス感を
スポーティなセットアップの足元には、外羽根式の靴が相性抜群。靴紐を通す穴が装飾のようになっているため、カジュアルな印象を与えてくれます。ドレッシーすぎないスエードなどの素材で抜け感を出すのがオススメです。
これだけは避けたい! NGコーデ
ミスマッチとして典型的なのは、先ほど紹介した「ストレッチ素材×ドレッシー素材」の組み合わせ。ただ、この他にもさまざまな組み合わせがあります。具体的なNG例を紹介するので、十分注意してください。
スポーティな素材と馴染まないブロードシャツ
繊細な糸で織り上げられたブロードはビジネスシャツの定番生地。表面の滑らかな光沢が特徴的ですが、スポーティな素材でつくられたジャケットとは馴染みません。
スポーティなジャケットと相性の悪いシルクタイ
ビジネス使いに定番のシルクタイも、軽快で活動的なスポーティジャケットにはNG。光沢がありシャープな印象の強いシルクは、Vゾーンで浮いた存在になりがちです。
結び目を見せるのは厳禁! ドローコードパンツ
見た目はきっちりしているのに楽に着用できるドローコード。近年急速に市民権を得てきたパンツの新定番です。ビジネスシーンでの利用もOKですが、結び目を見せないように気をつけましょう。もちろん、ベルトループ付のものを選んでくださいね。
足元だけがドレッシーになる内羽根式の靴
内羽根式の靴は、もっともフォーマルな靴だとされるアイテム。靴紐を通す穴が靴本体と一体なので凹凸や装飾がありません。ビジネスシーンには向いていますが、カジュアルなコーディネートでは違和感が出てしまいます。華やかで光沢の強い素材が足元を引き締めすぎてしまうのです。ドレスライクな革の靴ではなく、ツヤ消しされたマットな革の靴を選んで、カジュアルさをプラスしましょう。
2017年の秋冬に台頭したセットアップは、2018年もトレンド継続中です。その魅力は、きちんと見えて着心地が良いこと。カラーや生地などの種類も豊富でコーディネートの幅も広がっているので、今後ますます人気が高まっていくでしょう。まずは定番アイテムからスタートして、少しずつ着まわす楽しみを増やしていきたいですね。あなたのイメージアップにぜひ活用してみてください。