スーツ選び×就活!好印象を与えるスーツの選び方【男性編】
この記事では就職活動の面接において、好印象を持ってもらうためのスーツの選び方について解説しています。就職活動を攻略する闘いはスーツ選びから始まっています。就職活動で着るスーツは個性を出せる部分が少なく、基本的には横並びになります。しかし、そのルールの中で、いかに自分に似合うスーツを選ぶかということが大切になってきます。サイズ、色など考えることは意外に多くあり、スーツだけでなくシャツやネクタイ、鞄や革靴といったインナーや小物類のチョイスも大切になってくるのです。細かい部分でいうとシャツの襟の形も気にしたほうが良いでしょう。ネクタイの色や柄も何でも良いという訳ではありません。スーツの色との組合せを考えつつ、自分に似合うものを探しましょう。ただ、そもそもなぜスーツをきちんと選ぶことが必要なのでしょうか?それは身だしなみを整えるためです。それではなぜ、身だしなみを整えることが大切なのでしょうか?実は身だしなみを整えることは、就職活動だけでなく、就職後の仕事に対するパフォーマンス、ひいてはあなたの人生に対して良い影響を与える可能性があるのです。しかも、身だしなみを整えるのは、それほどお金もかからずにすぐに出来ること。ビジネスマンは相手からの信用が大切なため、信用されるためにも見出しを整えない手はありません。
就職活動で何よりも大切になるのは第一印象です。特に、ビジネス系の服装はその人の印象を左右する大きな要素になり得ます。スーツの色やデザインによっては良い印象になったり、悪い印象になったりする可能性があるので、就活マナーを守った身だしなみを心掛けることが大切です。
人事や面接官に好印象を与えられるように、きちんとポイントをおさえておきましょう。ここでは就活シーンで重要な要素といえる、スーツ選びのコツについて紹介します。
就活スーツはサイズ感が重要!
就活スーツを選ぶ際に、需要になるのが「自分に合ったサイズのスーツ」を選ぶということです。小さすぎたり大きすぎたりしてサイズの合っていないスーツは、締まりのない印象を与えやすくなります。
自分の体型に合ったスーツを選ぶには、肩のおさまり具合を確認することがポイントです。スーツのジャケットを羽織った際に、肩の辺りがきついと感じたり、シワが寄ってしまったりする場合は、体型に対してサイズが小さい可能性が高いでしょう。反対にサイズが大きすぎる場合は、袖の付け根にシワやへこみが見られます。この部分もきちんとチェックしておきましょう。少しの差が全体的な印象を決めてしまいます。
それから、袖の長さも確認しておくべきポイントです。ジャケットの袖が短すぎたり長すぎたりすると、だらしのない印象になってしまいます。一般的には、腕を下に降ろした状態で袖口からシャツが1.5cmほど見えるのがベストな袖の長さだといわれています。これらのポイントをチェックしてスーツを選ぶことで、スマートな見た目を演出しやすくなるでしょう。
就活スーツは何色がおすすめ?
就活のときに着るビジネススーツを選ぶ際に、頭を悩ませる人も多いのが色選びです。結論から言うと、就活におけるスーツは「黒(ブラック)・ネイビー(紺)・グレー」の3色から選ぶことが基本だといわれています。パーティーのような華やかさは必要ありません。また、言うまでもありませんが、上下セットアップのスーツを選びましょう。
就活は個性を競う場ではなく、企業と求職者との相性を見極める、大切なビジネスの場です。個性を演出しようとして派手な色のスーツを着用すると、面接官によっては「協調性に欠ける」というマイナスのイメージを与えてしまう場合があります。そのため、就活シーンでは誰にでも似合いやすく、万人受けのする黒・ネイビー・グレーのいずれかの色を選ぶことがおすすめです。特にネイビーは知的で誠実な大人という印象を与えます。
黒のスーツは最も無難であり、落ち着いた印象を与えやすいことが魅力です。ネイビーは爽やかで、顔周りをパッと明るく華やかな印象に導いてくれます。ネイビーは上品で洗練されたイメージに近づけるため、アパレル業界のように個々のセンスが問われる企業においては、好意的に受け止めてもらえる場合があるでしょう。グレーは色合いがやわらかいことから、優しく穏やかな印象を演出できます。
このように、スーツの色によって与える印象はそれぞれ異なります。志望先企業の雰囲気や特徴をきちんと捉えて、求められている人物像に近づける色を選ぶと良いでしょう。また、就活スーツは色だけではなく、柄にも注意して選ぶ必要があります。基本的に、就活スーツは無地を選ぶことが無難です。柄物のスーツはカジュアルな印象が強まり、面接官によっては気が緩んでいるという印象を与えかねません。清潔感があり、着る人を選ばない無地を選ぶことがおすすめです。素材もベーシックなウールとポリエステルの混紡を選びましょう。
シャツはどのようなものを選べばいい?
スーツを黒・ネイビー・グレーのどれを選ぶにしても、合わせるシャツの色は「白」にすることが基本です。白のシャツは清潔感があり、どのスーツの色にも抜群にマッチします。
白は他の色とのバランスが取りやすいため、スーツから浮かずに悪目立ちする心配がないことも魅力でしょう。一口にシャツといってもさまざまなタイプがあり、大きく分けると3つの種類が存在します。
まず、1つ目は「レギュラーカラー」です。レギュラーカラーは最もベーシックなタイプであり、就活シーンで選ぶ人も多い無難なデザインといえます。真面目さを強調したい場合は、このタイプがおすすめです
。
2つ目は左右の襟の開きが広い「ワイドカラー」です。肩幅が広い人は、特にこのタイプのシャツが似合います。
3つ目は「ショートポイントカラー」で、このシャツは襟が短く、開きが小さいことが他のシャツと異なる点です。すっきりとしたシルエットで、スマートな印象に導いてくれます。また、シャツは長い期間着用せずに折りたたんでおくとシワが付きやすくなります。シワの付いたシャツは清潔感に欠ける印象につながるため注意しましょう。説明会や面接の前までにきちんとアイロンをかけるなりクリーニングに出すなりして、シワのない美しい状態に整えておくことが大切です。
魅力を引き出すネクタイ選びのポイント
スーツやシャツを選んだら、次にコーディネートの要となるネクタイを選びましょう。ネクタイはスーツの色によって合うものが異なるので、組み合わせの相性を見極めて選ぶことが重要です。
例えば、黒のスーツの場合はネクタイの色をネイビーやエンジなどにすることがおすすめです。黒のスーツにネイビーやエンジの色が映えて、表情を明るく見せてくれます。ネイビーのスーツには、グレーのネクタイが相性抜群です。カジュアルになりすぎず、洗練されたおしゃれな印象を与えやすくなるでしょう。
グレーのスーツには、淡いブルーの色味がおすすめです。グレーの優しい雰囲気に爽やかなブルーが加わることで、清潔感のある印象に近づけます。また、ネクタイは柄選びも重要なポイントのひとつです。就活シーンでは細めのストライプ柄や小さな模様の小紋柄、落ち着いた配色のチェック柄などが人気を集めています。
この3つの柄は就活時だけではなく入社後にも使えるデザインなので、1つ持っていると幅広いシーンで活用できるでしょう。柄選びで注意したいのが、悪目立ちしやすい派手な大柄やブランド柄などは避けるという点です。それから、キャラクター柄もカジュアルな印象を強めてしまうので、避けた方が無難でしょう。
なぜ第一印象は重要なのか?
人は第一印象が重要と言われます。それはなぜでしょうか?あるいは第一印象を良くするとどのようなメリットがあるのでしょうか?
メラビアンの法則とは?
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?
メラビアンの法則とは人と人とのコミュニケーションにおいて視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が残りの7%を占めるという法則です。1971年にアルバート・メラビアンという心理学者が提唱した法則です。
それぞれの情報の内容は次のようになっています。
- 視覚情報:見た目、表情、視線、しぐさ
- 聴覚情報:声のトーン、速さ、大きさ
- 言語情報:コミュニケーション
つまり、「人は第一印象が重要」という言葉の根拠は、心理学的にも裏付けがあるものなのです。たとえば、あなたが初対面の人と会ってまもなく、まだ一言も話していないとします。そうすると、視覚情報しかないため、それをもとに相手の人となりを想像するでしょう。いざ、会話がはじまったあとも、先に取得した視覚情報がどうしても頭に残ります。相手の声のトーンや話し方も(聴覚情報)もちろん気になると思いますが、視覚情報は相手の印象を決める大きな役割となるでしょう。このように考えると特に初対面の場合、言語情報はほとんど印象に残らないかもしれない、と想像できるでしょう。
※1:NTTコムウェア「メラビアンの法則とは?5つのビジネスシーンにおける活用法も解説」
就職試験の面接という特殊な環境
それでは就職面接の場を想像しましょう。就職面接の場では、面接官を務める社員と学生は基本的には初対面です。そのため、面接官はまず学生の身なりを見るでしょう。
- 髪型は面接の場にふさわしいものか?(寝ぐせなどついていないか?)
- 顔の身だしなみは整えているか?(髭は剃っているか?)
- どのようなスーツを着ているか?
- スーツに汚れやシワはついていないか?
- どのような靴を履いているか?
- 靴はきちんと手入れしているか?
- 立つ姿勢、歩く姿勢、座る姿勢はどうか?
- 総合的にどのような印象を受けるか?
ざっと書き出すだけでも面接官が学生の多くのポイントを見ているであろうことが分かります。視覚から得られる情報が多いため、面接官の意思にかかわらず目に入ってきてしまうのです。
身だしなみのチェックにおいて特に問題ないと判断されれば、その後の会話をきちんと聞いてもらえるでしょう。しかし、身だしなみに気になる点があれば、その後いくら良い話を熱心にしても、それほど面接官の耳に入らず面接官が会話に集中できないでしょう。
人間は見た目がすべてではありません。面接官もそのようなことは重々承知しています。しかし、就職活動の面接は非常に特殊な環境であり、短い時間で学生の人となりやこれまでやってきたことの情報を得なければなりません。
そのような事情もあり、身だしなみの時点で「問題あり」と判断されてしまうと、それだけで内定への道が遠くなってしまうのです。
まずは身だしなみを整えよう
正直、話し方や話す内容をブラッシュアップするには時間がかかることもあります。しかし、身だしなみはすぐに整えられるのです。ただ、男性は女性ほど身だしなみに気を使わない傾向があるかもしれません。
身だしなみを整えると言っても、あくまで就職活動です。特別高価なスーツは必要ありません。それよりも次のような基本的な事柄に気を付けましょう。
- 髭を剃る、髪を整える
- スラックスのプレスラインをつける
- ジャケットやシャツのシワを取っておく
- ジャケットやシャツのボタンをきちんと止める
- 背筋を伸ばす
なお、就職活動中のため座るときのボタンマナーは考えません。スーツを着るときのルールとしては、座るときにジャケットのボタンを外すのが正解です。しかし、他の学生はもちろん、場合によっては面接官でさえこのルールを知らない場合があります。ルールを知らない面接官からすると「座るときにジャケットを全開にする偉そうな学生」と見られてしまいますので、注意が必要です。また、他の学生はまずこのマナーを知らないでしょう。集団面接の場合、あなただけジャケットのボタンを外していた、というようなことにならないように、周囲に合わせて座る時もジャケットのボタンを閉めたままにしておいた方が無難です。
身だしなみを整えるメリット
身だしなみを整えるとどのようなメリットがあるのでしょうか?もちろん就職活動の面接に合格しやすくなりますが、ここではそれ以外のメリットを考えていきます。
身だしなみに注意を払うと自分の見た目に自信を持てるようになります。自信を持てると言っても、誰もが有名な俳優のようにカッコよくなれる訳ではありません。しかし、以前と自分と比べたときの変わり様(ギャップ)に対して自信が持てるようになるのです。
自分に自信が持てるようになると、自分の強みと弱みを客観的に見られるようになります。これは見た目に限ったことではありません。自分の人間性、パフォーマンスなど仕事に必要な能力をバランスよく客観的に見られるようになるため、ビジネスマンとしての力をブラッシュアップさせるきっかけとなります。
スーツ選びのコツをおさえよう!
就活スーツは何を基準に選べばいいのか、頭を悩ませてしまう人も多い問題です。しかし、ポイントをきちんとおさえることで、就活マナーを守ったスーツ選びができるでしょう。スーツのサイズ感や色はもちろん、シャツの選び方にまで気を配ることで、ワンランク上の印象を目指せるはずです。
それから、ネクタイ選びも重要なポイントです。スーツやシャツとの相性を見つつ慎重にデザインを選ぶと、失敗が少なくなります。自分に合うコーディネートを考えて、就活に臨みましょう。
就職や転職のために役立つ、取ってよかった資格はグッドスクールを参考にしてください。
この記事では就職活動の面接の場で、好印象をもってもらうためのスーツ選びについて解説しました。全般的に言えることですが、スーツはサイズ感が命です。大きいと野暮ったい印象になり、小さいとスーツに余計な皺ができてだらしなく見えてしまいます。まずはサイズ感をおさえましょう。スーツ選びでは色も大切です。就職活動の場で着られるスーツの色は黒、ネイビー、グレーのいずれかになります。しかし、日本では「リクルートスーツ=黒」という固定概念が出来上がっているため、色で迷ったら黒にしておけば安心です。シャツにもさまざまな色がありますが、基本は白無地。就職活動では白無地以外のシャツを着る必要はありません。襟の形もいろいろありますが、迷ったらレギュラーカラーを選んでおけば安心です。ネクタイに色や柄にも気を付けましょう。オーソドックスな色はネイビーやブルーです。柄はレジメンタルやストライプ、それに小紋柄などシンプルなものにしましょう。人と人とのコミュニケーションでは、相手の印象を決める要素の55%が視覚情報と言われています(メラビアンの法則)。身だしなみを整えるのはそれほどお金もかからずすぐにできるため、つまらない理由で不合格となるリスクをおさえるためにも、身だしなみを整えましょう。