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ネクタイ選びの重要なポイントは『太さ』!最適なネクタイ選びのコツとは?

そもそもネクタイの大剣って何?

ネクタイを真っすぐに伸ばした際、両端が太い部分と細い部分に分かれるのが一般的です。細い部分が「小剣」、太い部分が「大剣」と呼ばれ、ネクタイを着用した際に正面になる部分が大剣にあたります。小剣はネクタイを結んだ際に後ろに隠れて目立つことはありませんが、大剣は正面にくるため、適切なサイズのものを選ぶ必要があります。

ネクタイを選ぶ際にネクタイの幅が重要だといわれますが、この幅は大剣の横幅が一番広い部分のことを表しますのでネクタイを選ぶ際の参考にしましょう。

大剣は別名「エプロン」とも呼ばれ、大剣の一番幅が大きい部分は、「剣幅」と表現されることもあります。一方で、小剣は別名「スモールチップ」と呼ばれることもあるので覚えておきましょう。

大剣と小剣は、ネクタイによってサイズや柄が異なる場合があるので、自身の着用するスーツとの相性で合わせるのがベストとなります。そのため、ネクタイ選びでお店に出向く際には、合わせるスーツを着用して行くようにするとイメージもしやすくなり、失敗しないネクタイ選びができるでしょう。

この大剣と小剣は、すべてのネクタイにある部分ではありません。基本的には、最もよく使われる形の「ダービータイ」、素材にウールもしくはリネンが用いられている「ウールタイ」「リネンタイ」、フォーマルやパーティーのシーンで使用される首に巻き付けて着用する「アスコットタイ」の4種類には大剣と小剣が存在します。

他方で、編んで作られている「ニットタイ」では、その多くの先端部分は「スクエアエンド」と呼ばれる水平にカットされたような形になっています。一部には、大剣と小剣があるタイプのものも見られますが、数は少ないです。そして、「ボウタイ」はいわゆる蝶ネクタイなので大剣と小剣はありません。さらに、「クロスタイ」「リボンタイ」「ループタイ」もそれぞれその形が全く異なるため、大剣と剣は存在しません。

大剣のサイズはさまざまある!

この大剣のサイズは、大小さまざまあります。

基本的に、ネクタイの種類によって大剣のサイズも変化しています。細いものでは4cm、太いものでは10cm以上のネクタイも存在し、スーツや体型などによってネクタイの見え方も異なるため、大剣のサイズにはこだわる必要があるでしょう。

全体的な傾向としては、スーツのスリム化により、ネクタイも細いものが好まれるようになってきているようです。スーツが太めか細めかによって、ネクタイのスタイルを変えていくのがいいでしょう。

ネクタイ選びのコツは?

ネクタイのサイズ選びには、「幅」「長さ」が重要です。それぞれ選ぶ際のポイントが存在するので見ていきましょう。

ネクタイを選ぶ際に、普段着用しているジャケットのラペルとネクタイの幅を近いものにするとバランスいいコーディネートにすることができます。ぴったり同じサイズの幅を選ぶものが難しい場合は、誤差1㎝以内であれば問題ありません。

基本的に大剣の幅のサイズは7.5cm程度が最適です。

スーツのタイプによっては細めのネクタイが好まれる場合があります。そういった場合はラペルの幅が狭いスーツと合わせることが多くなるので、ジャケットとの相性を見ながら選ぶようにしましょう。

ネクタイによって大剣の幅は大きく異なるので、デザインを選ぶ時と同じようにネクタイの幅にもこだわりを持つようにすると他の人とは一味違ったコーディネートにできるでしょう。

長さ

ネクタイ選びでは、太さの他に長さも重要になります。

ネクタイの大剣の先がベルトにかかるぐらいがベストの長さです。大剣が短すぎると不格好に見えたり、反対に長すぎてしまうとだらしない印象にうつってしまいます。

大剣の先端はベルトの中央付近にくるようなサイズ感で選ぶのがベストです。適切なサイズが見当たらない場合はネクタイの結び方によって、ある程度の対応が可能なので、結び方を数パターン覚えておくことで柔軟なコーディネートにできるでしょう。

ビジネスシーンに向いたネクタイは?

ネクタイの柄やカラーによって、ビジネスシーンに向いていないものも存在します。あまり派手すぎるものは相手に不快感を与えかねないので、ビジネスシーンでは避けたほうが無難です。

ネクタイには柄やカラーだけではなく、大剣の太さによってもビジネスシーンでの向き、不向きが出てきます。柄やカラーと同じように、ネクタイの太さも重要な要素の一つと言えるでしょう。

ネクタイの幅は0.5㎝刻みで規格されており、太さによって名称が変わるのが特徴です。ここでは、名称も含めて、ビジネスシーンに向いているネクタイを解説していきます。

ダービータイ

ビジネスシーンで最もよく使われるネクタイが、結び下げ式で先端が三角形(この部分が大剣です)の「ダービータイ」です。多くの人に馴染み深いネクタイといえるでしょう。

このダービータイは

  • レギュラータイ
  • ナロータイ
  • ワイドタイ

の3種類に大別されます。3種類の中には、ビジネスシーンに向いていないネクタイもあるため、しっかりと特徴を把握しましょう。

レギュラータイ 

ビジネスシーンで使われるネクタイとして最も一般的な形です。就活用としても使用できるため、非常に多くの方に使われているデザインとなっています。大剣の幅は7cm〜9cmとなっており、幅も細すぎないことから、どんな人とも相性のいいネクタイです。ビジネスシーン、カジュアルシーンどちらでも使うことができます。 

レギュラータイよりも細くなってしまうと、カジュアル感が強くなるため、取り入れる際には着用する状況などをしっかりと把握したうえで身に付けるようにしましょう。

レギュラータイは最も一般的なネクタイだけあって、柄やカラーなど、種類が豊富に揃っています。そのため、自身のスーツと相性のいいネクタイがきっと見つかるはずです。

ナロータイ 

大剣の幅は4cm〜6cmと比較的、細めのネクタイです。スタイリッシュで細身のスーツと合わせるネクタイとして人気となっています。カジュアル要素が強いネクタイとなっており、きっちりとしたビジネスシーンには向いていません。着用する際は、カジュアルスタイルな職場やパーティーなど、カジュアルスタイルが認められているシーンでの着用が望ましいでしょう。

柄によってはカジュアル感が強くなり、相手に不快感を与えてしまう可能性もあるので、着用する際には注意して取り入れるようにしましょう。 

ワイドタイ 

大剣のサイズが10cm以上のネクタイのことを指します。幅広ということもあって、ネクタイの存在感がひときわ目立つスタイリングに仕上げることが可能です。ワイドタイは身に付けると、重厚感があり、クラシカルな印象を演出することができるようになります。

ワイドタイは、近年では見かけることも少なくなったネクタイのため、他の人とは違ったスタイリングにしたい人にはぴったりです。

サイズは体格に合わせることも大切!

ネクタイはその人に合ったネクタイを選ぶ必要があります。全員が同じサイズのネクタイを着用できるわけではありません。人に合ったサイズを選ぶためには、着用する人の体型に合わせたネクタイ選びが重要になってきます。

ここでは、体型に合わせたネクタイの選び方を紹介していきます。

体型に合わせた『長さ』の選び方

ネクタイのベストな長さは、身長から‐15㎝〜‐20㎝の長さが丁度いいといわれています。

ネクタイはさまざまなサイズが用意されているため、-15㎝をサイズ選びの目安にしてみてはいかがでしょうか。身長によっては、丁度いい長さがなく、一番短い長さのものを選んでもネクタイが余ってしまう人もいると思います。そのようなときは結び方を工夫することで対応できます。

また、首まわりが少し太い方は、標準的な長さよりも少し長めのものを選ぶようにすると違和感なく着用することができるでしょう。

体型に合わせた『太さ』の選び方

体型によってネクタイの太さによる印象は大きく変わってきます。

体格ががっしりしている人や高身長の方は、一般的なレギュラータイでも細く見えてしまうことがあります。そういった場合はレギュラータイのなかでも太めのものを選んだり、ワイドタイを選ぶとバランスの取れたコーディネートにすることができます。

反対に、華奢な人や身長が低めの人はワイドタイを着用してしまうとアンバランスなコーディネートになってしまいます。華奢な人は細めのナロータイを選ぶことでバランスよく見えるようになります。

体格のいい人はワイドタイ、スリムな人はナロータイで覚えておくといいでしょう。

ネクタイを結ぶときの大剣の位置

大剣は、着用したときのその位置も非常に大切です。

その理由としては、ネクタイは身体の中心に位置するため、とにかく目立ちやすいからです。大剣のベストな位置は、ベルトのバックルの真ん中あたりとされています。これより長い場合は、全体的にだらしなく見えることが多くなってしまいます。また、これより短い場合は、カジュアルな印象を与えてしまうことにも繋がります。

ネクタイを適切な長さで結ぶことは非常に重要なため、日頃から意識して身に付けるようにしましょう。

それでは、大剣の位置を綺麗に調整するにはどのようにすればよいでしょうか。その方法としては、「結び方を変える」というものと、「結び方を工夫する」というものの2種類が挙げられます。 

結び方を変える 

ネクタイの定番な結び方として一番に挙がるものが「プレーンノット」といわれる結び方です。プレーンノットはビジネスシーンはもちろんのこと、冠婚葬祭や就職活動、フォーマルなシーンなど、さまざまなシーンで対応できる結び方となっています。

もし、プレーンノットで大剣の位置がうまく調整できない場合は、プレーンノットの巻きつけを二重にした「ダブルノット」や結び目が大きいウインザーノットよりも結び目の抑えた「セミウインザーノット」など、結び方を変更するのがよいでしょう。

結び方を工夫する 

大剣の位置調整でよく起きる現象に、大剣の位置はちょうどよくできるのに、小剣の部分が長くなりすぎて大剣よりも下に来てしまうというものがあります。特に、この場合では結び方の工夫で解決できるでしょう。

具体的なやり方には、小剣部分を大剣の裏側にあるループ部分に巻き付けるといったものや、ループに通してからパンツのなかに小剣部分を入れてしまうというものが挙げられます。こうすることで、見た目には大剣部分がちょうどよい位置にありつつ、小剣が長すぎるといった失敗をうまく隠すことができます。


結び方を変えることが難しかったり、変えても解決しなかったりする場合は、大剣と小剣の位置関係を意識するとうまくいくことが多いです。ネクタイを結んだ際に、大剣と小剣の位置がどの位置にくるのかを把握しておくとバランスのいい結び方にできるので、日頃から大剣と小剣を意識して結ぶようにしましょう。