オーダースーツを作成する際に生地を選ぶ時のポイントはあるの?生地の種類やブランドを徹底解説!
「オーダースーツにチャレンジしてみたいけど、初めてだから不安…」「生地選びは何を見たらいい?ポイントが知りたい…」とお悩みではないでしょうか。オーダースーツを作る際、もっとも重要と言える工程が生地選びです。生地の素材は非常に多くの種類があり、それぞれ機能性や見た目の印象が異なります。織り方によっても生地の持つ機能性が引き上げられたり、触り心地が大きく変わったりするので、生地を選ぶ際は織り方もチェックポイントです。また原産国による違いも大きく、例えば中国では合成繊維を多用している安価な生地を量産しています。スーツの本場イギリス製の生地は、伝統的な印象を受ける厚みのありシワがつきにくい生地です。素材や織り方、原産国の組み合わせや、そのほか糸の太さなどの細かい要素によって、ツヤやストレッチ性、生地の柔らかさなど非常に多くのポイントが変化します。長々と解説してしまいましたが、結局のところ「いつ着るのか」「どんな見た目が良いのか」「予算はいくらか」といった点を考慮して選んでいくことが重要です。今回は実際にスーツを仕立てる側の「オーダースーツSADA」のスタッフが、生地選びのポイントを解説します。
オーダースーツ専門店で仕立てを生地選びから始める
オーダースーツ専門店では自分の好きな生地を使ってスーツに仕立てられるのが醍醐味でもあります。しかし、種類が多すぎてどの生地を選んだらいいのかわからなくなってしまう方も多いです。そこで、ここでは生地選びのポイントを解説していきますので見ていきましょう。生地の選び方
オーダースーツを作成する際に生地の種類が多くて、悩んでしまったという方も多いはずです。種類があることで、多くの選択肢がある一方、どれにしたらいいのか困ってしまうというデメリットを生みかねません。 そこで生地の選び方のポイントを紹介していきます。素材
オールシーズン用としておすすめが以下の3つです。- ウール
- ポリエステル
- シルク
- リネン
- モヘア
- カシミア
織り方
生地を選ぶ際に意外と見落としてしまう事の多いポイントが「織り方」です。スーツの織り方には「平織」と「綾織り」の2つのパターンがあります。 平織は、縦の糸と横の糸が1本ずつ合わさるように織られる織り方です。スーツの織り方としては、最も一般的で多くのスーツに採用されています。シワになりにくく、生地自体が非常に丈夫になるという点が平織の特徴です。縦と横の糸1本1本を合わせるように折り込むことで糸の間に隙間ができ、通気性がよくなるため、夏用のスーツにおすすめの織り方となっています。 綾織は、縦の糸と横の糸を2本ずつ合わせる織り方です。2本ずつ合わせることで、斜めの線が表れるようになります。平織と比べると、糸同士の隙間が広くなるので、厚みのある生地になります。また、表面の材質はなめらかで、高級感のある光沢が出るのも綾織の特徴といえます。 どちらを選ぶかは好みの問題になってくるので、実際に生地の実物を触ってどちらの生地が自分に向いているのか、選択することをおすすめします。原産国
次に生地選びのポイントは生地の原産国がどこなのかという点です。原産国がどこかによってスーツの仕上がりや耐久性、着心地など全く変わってきます。 生地は原産国によってどんな特徴があるのか、違いはどんなところにあるのかを説明していきます。- 中国製
- 日本製
- イタリア製
- イギリス製
生地を選ぶ時に確認するポイント
生地選びの際に確認するポイントを3つ紹介します。ツヤ(光沢)
生地によって、ツヤ(光沢)が全くないものやツヤが強いものまでさまざまな種類が存在します。同じ色の生地だったとしても、ツヤの違いで全く違う出来上がりになるため、ツヤの確認はとても重要です。 同色の生地と見比べて、ツヤがどのくらいあるのか確認が大切です。ツヤのある生地は、シルクが織り交ぜられているものも多く、スーツとして着用したときに高級感溢れる見た目を演出してくれるものになるでしょう。ストレッチ性
スーツ生地では、ストレッチ性の有無も非常に重要です。例えば、外回りの営業マンなどは普段の業務中でも動きが多くなる傾向にあります。お客様に対応するため、身体を使ってお手伝いをしたり、力仕事を任される機会もあるでしょう。そんな時に、ストレッチ性が全くないものだと、とても動きづらく、スーツを痛めてしまう可能性も出てきます。よって、ストレッチ性があるかの確認は必須で行うことをおすすめします。柔らかさ
3つ目は生地の柔らかさです。生地の柔らかさは生地選びの際には頭に入れておきたいことの一つでもあります。 良い生地は、柔らかくて肌触りがいいことが特徴です。柔らかいからこそ復元力に優れており、シワがつきにくいとされています。スーツの生地をつまんでみて、つまんだ時の柔らかさと、シワの戻り具合は必ず確認するようにしましょう。 打ち込みのしっかりしている生地は、柔軟性があることに加えて反発力もあり、コシが強いです。コシのある生地で作成した服は、一晩ハンガーにかけておくだけでシワが解消されるなど、シワ防止の観点から非常に優れた生地となっています。選ぶ生地によってスーツの価格が変わることも
選ぶ生地によっては、スーツの価格が大幅に変わることもあります。前の章で説明した生地の原産国がわかりやすい例ではないでしょうか。 原産国以外でも、素材などが大きな要因として挙げられます。 スーツの主な素材はウールが多いです。ウールは一般的に繊維が細く、長くて縮れがあるほど高級品といわれています。細い繊維を編み上げた生地は手間暇がかかった高級品として流通し、世界中のこだわりを持った方に愛されています。 ウールの繊維の細さも生地の価格に直結することを覚えておきましょう。生地を選ぶ時のポイント
生地選びをする時に、どんな生地がいいのか迷ってしまう方は意外と多いものです。そこでここでは、生地選びで悩む人のために選ぶ時のポイントを紹介しますので見ていきましょう。信用を得たい相手
ビジネススーツを着る際には、相手に与える印象も意識した方がいいでしょう。服装の違いで信頼度も変わってきてしまうこともあるため、誰から信用を得たいのかを考えるのがいいでしょう。その相手がお客様の場合もあれば、上司など社内の人間の場合もあります。 相手によって仕立てるスーツの生地も変わってくるため、あらかじめ考えておいた方が良いポイントです。着用シーズン
スーツには「春夏用」「秋冬用」「オールシーズン用」の3タイプが存在しています。これらのスーツは生地の素材が違い、そのシーズンに合った生地を使用しているスーツを選ぶことが必要です。 春夏用は通気性に優れたサマーウールや麻の一種であるリネン、アンゴラ山羊の毛であるモヘアなどが一般的です。秋冬用ではウール(羊毛)が使用されることが多く、防寒着としても活躍する素材です。予算
予算をあらかじめ決めておくことは非常に大切です。もし、予算を決めていないと最終的に高額な金額になってしまうこともあります。生地の素材はスーツの価格を決める時の大きな要素でもあるため、予算を決めずに生地選びをしてしまうと予算オーバーにもなりかねません。それを防ぐためにも、予算をしっかりと決めておき、予算内で購入できる生地から選ぶようにしましょう。オーダースーツ専門店で選べる生地~代表的な生地~
オーダースーツのお店で選べる代表的な生地を厳選してご紹介します。ベーシック服地
ウール50%、ポリエステル50%の生地がビジネススーツでは定番の生地です。ポリエステルを加えることで強度や耐久性が増すので、よく動きまわるビジネスマンにおすすめです。3シーズン服地
通年(10ヵ月)着用できるオールシーズン用の生地です。ウール100%のため、しなやかさと上品な光沢を併せ持つ素材となっています。1年を通して着まわせるため、就活生などに向いている生地です。光沢服地
ポリエステルを綾織で仕立てることによって耐久性を出しています。100番手の双糸を使用することが多く、上品な光沢がウリの生地です。オーダースーツ専門店で選べる生地~高級ブランド生地~
続いては、専門店で選べる代表的な高級ブランド生地を紹介します。ゼニア
イタリア生地を代表する世界最高峰のブランド生地です。 1910年に工場を設立し、素材には極細羊毛を徹底して選ぶことによって、紳士服の最高級テキスタイル生産を確立した歴史あるブランドです。ツヤとソフトな肌触りが特徴の生地となっています。CANONICO
1936年に創業したイタリア、ビエラ地方の歴史ある織元メーカーが生地を提供しており、さらっとした肌触りと軽い着心地が特徴の生地です。 軽い、柔らかい、発色がいいの3拍子揃った万能型の生地となっています。REDA
イタリアを代表する名門の生地メーカーです。REDAの定番はクラシカルなものが多いですが、少し変わったデザインまで約2500種あるので、自分好みのスーツができること間違いなしです。オーダースーツ専門店で選べる生地~特殊な機能がある生地~
最後に、生地自体に特殊な機能がある生地を紹介します。防シワナチュラルストレッチ
自然な伸縮性とシワになりづらい防シワ加工が施されている生地です。春夏は薄手の生地、秋冬では厚手の生地などもあるため、生地の選択に困ることはないでしょう。フォーマルスーパーブラック
デザイン的にはフォーマルスーツと同じですが、撥水加工がされており、水滴などに強い特徴があります。ビジネス用として着用するよりかは、冠婚葬祭などで着用されることが多いです。フォーマルウルトラブラック
上記のフォーマルスーパーブラックとデザインは同じですが、撥水に加えて静電気防止加工もされているので、着た際のストレスもなくスーツの着用ができます。スーツを仕立てる前に実際に生地サンプルでチェック
オーダースーツを作成するにあたって、スーツのデザイン決めだけに満足してはいけません。生地を決める際に、実際にサンプル生地を手に取って確かめる必要があります。 オーダースーツを作成する際に必ずサンプル生地が存在し、触ることができます。サンプル生地を触って確かめる場合は、触った感触などの肌触りだけでなく、生地を太陽光に当てて見た目を確かめることが大切です。太陽光に当てることで室内ではわからなかった色加減や光沢もわかるため、室外で着用した際のイメージもつきやすくなるでしょう。オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
ここ数年で多くのオーダースーツ専門店が存在するようになり、中でもオーダースーツ業界を牽引しているのが「オーダースーツSADA」です。オーダースーツSADAの店舗数は2022年で50店舗、業界の先頭を走り続けています。 主にオーダースーツの作成方法には以下の3パターンが存在します。 ・簡易的なパターンオーダー ・中間のイージーオーダー ・本格的なフルオーダー オーダースーツSADAは、3パターンのなかでも最も本格的なスーツを作ることができるフルオーダーによる作成が魅力です。 フルオーダーは一般的に価格が高くなる傾向にありますが、オーダースーツSADAでは既製のスーツと変わらない価格で作成が可能なため、多くの方から人気を集めています。 コストパフォーマンスの良さや接客の丁寧さもあって、一般の営業マンから著名人に至るまで多くの方に愛されている専門店となりました。お気に入りの生地と自分サイズのスーツで最高の一着を
この記事では、生地選びについて見てきました。 オーダースーツSADAでは、様々な生地が用意されており、自分好みにスーツを作成できます。そして、フルオーダーによる作成が可能なため、自分のサイズぴったりのオリジナルスーツが作成可能です。 自分の好みに合わせて選んだ生地を使用して、自分のサイズにぴったりのオリジナルスーツを作成してみてはいかがでしょうか。生地のベースは素材と織り方、原産国の3つのポイントで選びましょう。オールシーズンスーツなら、通気性や吸湿性、耐久性に優れた「ウール」「ポリエステル」「シルク」を主とした生地がおすすめ。春夏用スーツなら通気性や吸水性に優れた「リネン」「モヘア」がおすすめです。また秋冬は保温性の高い「カシミア」を選ぶと良いでしょう。織り方は春夏用スーツを作るなら隙間が多く通気性の良い「平織」を、秋冬用スーツを作る際や、頑丈さを求める場合、光沢感で高級感を出したい場合には「綾織」を選ぶのがおすすめです。生地の原産国によっても違いがあります。中国製は安価で頑丈な代わりに、着心地や吸湿性が弱いのが特徴。日本製は機能性重視の物が多く、種類が豊富です。イタリア製は軽い着こなしができる、豊富なデザインの生地が特徴。イギリス製の生地は伝統的な印象を受ける、厚みのありシワがつきにくい生地です。3つのポイントの組み合わせによって、ツヤやストレッチ性、機能性が変わるので、見た目の印象や触り心地で決めてみてください。またブランド生地を選べば確実に高品質な生地が手に入ります。そのほか、防シワや撥水格好がされた生地も。機能性で選ぶ場合はそうした選択肢もあるので覚えておいてくださいね。