革のお手入れアイテムをご紹介!革製品のメンテナンスをやろう
この記事では革製品のメンテナンスについて解説しています。革製品は2つとして同じものがなく、長く使えば使うほど馴染んでくるものです。場合によっては親から子へ、そして孫へ受け継いでいけるものもあります。しかし、これほど長期間にわたって使用するには、適切なメンテナンスと適切な方法で保管することが大切です。実はメンテナンスのためのグッズはいくつかあります。汚れを落とすためのクリーナーや保湿のためのクリーム、それに防水スプレーなど。いずれもはじめは面倒だと思うかもしれませんが、メンテナンスするうちに革製品に愛着がわいてきて、メンテナンスそのものが楽しくなってくるでしょう。そして、結果的に長く使えるため、人間に革を提供してくれた動物にとっても、革製品を使う人間にとっても良い循環が生まれるのです。一方、革製品はメンテナンスを怠るとどんどん劣化していきます。これは大切にメンテナンスしたときの「馴染む」こととはまったく異なるもの。この記事では革製品のメンテナンス方法はもちろんのこと、革製品が傷む原因とメンテナンスしなかったときに起こる現象(状態)についても記載しています。革製品を大切にしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
革のメンテナンス
突然ですが、読者の皆さんは革のメンテナンスちゃんとしていますか?
ベルトに財布、鞄に靴など様々な小物に使われている革。
日頃からきちんとケアしておくと持ちが格段に良くなりますよ。
そこで今回は初心者が1つもっとおくと便利なお手入れグッズをご紹介します。
「LEATHER MILK」
レザーミルクは天然由来成分と化粧品グレードにまで精製した成分によって作られた保革クリーム。
ヘアケアでいうところのトリートメントのようなポジションで、革をしなやかに仕上げてくれます。
靴やレザージャケットなどに使用するのがおすすめです。
「革のメンテナンスセット」
革のメンテナンスセットは、プレゼントや自分へのご褒美にぴったり。
メンテナンスの仕方がわからない方や、何を使ったらいいかわからない方におすすめなメンテナンスセットですが、 ILBISONTEのアイテムはデザインもおしゃれで保管しやすいのがポイント。
消しゴムのような使いやすさまでこだわったアイテム是非GETしてみては?
「防水スプレー」
雨の日に使用すると革が悪くなるとか色落ちするなどと言われていますが、出かける前に防水スプレーでしっかりケアしておけば大丈夫!!
しっかりと防水スプレーでケアしておけば、多少濡れてもタオルでさっとふくだけで元通りです!
「コロニル デリケートクリーム」
革表面の軽い汚れを落とす目的のケアアイテム。
簡単に落とせそうな表面的な汚れは、ささっとその場で落とせば目立たなくなります!!
軽い汚れも放置しておくと、取れないシミになってしまうこともあるので要注意です。なお、クリームの使用前にブラッシングして、余計なホコリなどを落とすようにしてください。
革が傷む理由は何か?
そもそも革製品はなぜ傷むのでしょうか?その理由を6つ挙げました。
摩擦
1つ目の理由は摩擦です。
財布であればポケットの内布と、ベルトであればスラックスの布と擦れます。財布はポケットへ出し入れするときに、ベルトの場合はスラックスを履くときもそうですが、履いて歩いている(動いている)途中にも擦れることがあります。
このように摩擦は通常の使用範囲の中で、自然に発生してしまうものなのです。
湿気(水分)
2つめの理由は湿気(水分)です。
革は空気中の水分を吸収するほか、雨に当たると表面が濡れたり、水分が染み込んだりします(特に革靴の場合)。空気中の湿度をコントロールすることはできませんし、雨の日に靴を履かないわけには行きません。強いて言うなら、雨の日に履くための革靴をあえて決めておくか、雨の日は革製でない靴を履くという手もあります。反対に乾燥させすぎても革が硬化して劣化します。
日光
3つめの理由は日光です。
これは革製品に限らず言えることですが、日光に含まれる紫外線はものの色を変えてしまいます。革製品の場合は、特に明るい色の革に注意が必要です。財布やベルトはあまり日光に当たらないかもしれませんが、革靴はどうしても日光に当たってしまいます。一度履いたら革を休ませるという意味も含めて、革靴を複数持っておくと良いでしょう。1足あたりの日光に当たる時間を短くできます。
接触
4つ目は硬いものや鋭利なものとの接触です。
財布であればコインなど硬いものと接触することがあるでしょう。革が非常に柔らかいため、硬いものが押し付けられる状態が続くと塑性変形(力を取り除いても元の状態に戻らない変形)を起こしてしまいます。また鋭利なものとの接触も控えたほうが良いでしょう。たとえばキーケースの場合、物理的な鍵の端面がキーケースの革部分に接触すると、それだけで引っ掻き傷ができる場合もあります。
化学物質
革は天然由来のものであるため、強い化学物質にさらされると変色や変質のリスクがあります。革製品に漂白剤を使用しないのはもちろんのこと、化学工場などで働いている方はポケットに入れた革製品が化学物質の雰囲気にさらされることもあるでしょう。革製品を特殊な環境に持ち込まないことが大切です。
保管方法
革製品は保管方法が不適切な場合、劣化が進みます。前述の通り革製品は湿気と紫外線に弱いもの。西日が当たるリビングの一角に置いたままにしたり、お風呂など湿度が高くなる場所の近くでの保管も避けたほうが良いでしょう。
保管するときは直射日光を避けられて湿度が低い場所、そして風通しの良い場所がおすすめです。
革をお手入れしないとどうなる?
あえて革製品をメンテナンスしないと、どのような状態になるのか考えてみました。
表面の硬化
革製品には本来持ち合わせている油分があります。乾燥しすぎると油分が抜けて表面が硬くなり、ひび割れてしまうことがあるのです。この状態で日光に当たるとさらに変質が進みます。柔軟性を失った革製品は硬くなり、そしてひびが入るともとに戻りづらくなります。
変色
直射日光(紫外線)や化学物質により革製品の色が変わることがあります。いわゆる色があせてくるという状態です。一度変色してしまうと修復する必要があるため、使用する環境を選びましょう。
傷
摩擦や硬いもの・鋭利なものとの接触により表面に傷が増えてきます。傷は皮の柔らかい雰囲気を壊すため、使い込むことにより発生する「味」とは異なる印象になってしまいます。また、汚れも蓄積されていきます。ただ、革製品は基本的に漂白剤が使えないため、一度付いた汚れを落とすためには専用のクリームなどを使う必要があります。
臭い
革製品は湿気とともにさまざまな臭いの原因となる物質を吸収します。履いたあとに湿気を取らなかった革靴を想像すると分かりやすいと思いますが、臭いのある物質を吸収すると革製品そのものが独特の臭いを発するようになってしまいます。
本来の製品寿命をまっとうできない
革製品は本来、きちんとメンテナンスすれば長く使えるものです。革のグレードや状態にもよりますが、中には親から子へ、そして場合によっては孫に引き継がれるものもあるでしょう。
しかし、適切なメンテナンスをしなかった、あるいは保管方法が適切でなかったばかりに製品として寿命が短くなってしまうこともあります。
当然ですが、革製品(本皮)は動物の命を頂戴して作られたものです。命を大切にするという観点からも、物を大切にする循環型社会のためにも、製品寿命は長ければ長いほど良いでしょう。しかし、革製品の製品寿命を決めるのは私たち消費者です。きちんとメンテナンスして、革製品を大切に扱うようにしましょう。製品寿命が伸びれば経済的だという消費者のメリットもあります。
革が馴染むとはどのような状態か?
革製品は使い続けることにより、他の素材にはない独特の変化を遂げます。たとえば、新品の状態では硬かった革が柔らかくなること、艶が出てくること、革の色が落ち着いてくることなどが挙げられます。いずれも前述の劣化があると分からないもの。きちんとメンテナンスして、長く革製品を使うことの醍醐味を感じてみてください。
この記事では革製品のメンテナンスについて解説しました。革製品のメンテナンスアイテムとして紹介したもののうち、革に保湿成分と栄養を与えるのがCHAMBERLAIN’s「LEATHER MILK」。髪でいうところのトリートメントのような役割を果たすグッズです。そして、ILBISONTE「革のメンテナンスセット」も紹介しました。こちらはレザークリーム、汚れ落としのレザーガムにクロス2枚とスポンジ2個がセットになったもの。必要なメンテナンスグッズを一度に買い揃えられるほか専用の箱もあるため、革製品だけでなくメンテナンスグッズにも愛着を持てるでしょう。Alt81「防水スプレー」も紹介しました。こちらは雨の日に革靴を履くときに役立つでしょう。最後に紹介したのはAlt81「コロニル デリケートクリーム」。これは革表面についた汚れが浸透するまえに落としてくれます。革製品は使えば使うほど馴染んできます。しかし、これを「メンテナンスをせずに使い続けること」と勘違いしてはいけません。メンテナンスしないと、革表面の硬化やひび割れ、変色・変質、そして異臭の発生など、製品寿命を縮めることになります。革を提供してくれた動物のためにも、循環型社会への貢献のためにもきちんとメンテナンスして革製品を長く使いましょう。