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スーツをきれいに保管するならカバーを使おう!適切なカバーやポイントを一挙紹介

気合いを入れて購入したスーツは、できれば大切に長く着続けたいものです。しかし、スーツは洋服の中でもデリケートな製品です。普段着と同じように扱っていると、シワや型崩れ、さらには変色やカビ、虫に食われて穴まで空いてしまうこともあるのです。

良質なスーツを長持ちさせるためには、お手入れや保管方法の正しい知識が必須です。スーツの保管は難しいと思っている方も多いと思いますが、ポイントさえ押さえれば意外と簡単に、長く保存できます。

この記事では、スーツを長持ちさせるためのポイントを分かりやすく、徹底的にお伝えしていきます。正しいお手入れ・保管方法を覚えて、ぜひあなたの大事な1着を長く着てください。

スーツは正しい保管方法で長持ちする

一般的に、スーツの寿命は冬用で約4年、夏用で約3年程度と言われています。ですが、これはあくまでも目安です。正しい方法で保管すれば、さらに長持ちさせられますし、反対に、正しい方法で保管しなければ、劣化が早まり寿命が短くなります。

スーツの着用頻度で保管方法が変わる

スーツの保存方法は、「着用頻度」によって大きく異なります。一口に「スーツ」と言っても、仕事で毎日着るものからオフシーズンのもの、冠婚葬祭用、とっておきの日に着たい特別な1着など、人によってさまざまなスーツをお持ちでしょう。

普段から着ている着用頻度の高いスーツ、または、オフシーズンなどで長期保管するスーツ、それぞれを保管する際のポイントを紹介していきます。

普段から着るスーツの保管のポイント

スーツを仕事などで毎日着る場合は、手入れや保管の前にまず、持っておくべき「着数」があります。ここでは、スーツを長持ちさせるための必要最低限の着数から、毎日のブラッシングのポイントなどを紹介していきます。

シーズン毎に数着用意し、ローテーションが鉄則

スーツの着用頻度の目安は、1着につき1週間に1~2回程度が目安です。

仕事などでスーツを毎日着る方は、春夏・秋冬それぞれ最低でも3~4着は必要になるということです。衣類を長持ちさせるためには、1着ずつをある程度休ませる必要があります。

同じ物を毎日着続けるのは、衛生的に良くないだけでなく、スーツの劣化を早めてしまいます。特に、夏場は汗をかくためスーツ内は想像以上に水分が蓄積されます。この水分が乾かないうちに再度着用すると、見えない汚れがどんどんたまり、嫌な臭いを発生させる原因にもなるのです。

手持ちの着数を少なく、1着ずつの出番を増やして着回すことは、一見するとコスパが良いように思われます。しかし、同じ衣類を何度も酷使すると、その分、衣類の寿命が早まり買い替える必要に迫られ、結果としてコストがかさんでしまうでしょう。

できればシーズン毎に4~7着程度用意し、1着ずつの負担を減らして着まわすことが、スーツを長持ちさせるポイントのひとつです。

スーツを何着も用意するよりも、より手軽にコストを抑えたい場合にはツーパンツスーツもおすすめです。

その名の通り、ズボンが2本セットになっており、特に劣化が進みやすいズボンを効率的に履くことができます。

ズボン1着に比べて割高になるのがデメリットではありますが、上下セットで購入することを考えればお得だと言えるでしょう。

こまめなブラッシングでスーツを長持ち

スーツは、一度着用した後は、お家でブラッシングをかけましょう。

毎回かけるのが面倒な場合は、最低でも2~3回の着用で1度はかけてあげてください。目に見えなくても、衣類の表面には皮脂やホコリがたまっています。皮脂やホコリは害虫の大好物ですので、スーツに付着したままだと、虫に食われて穴が開く原因になるのです。

一般的なスーツには、豚毛や馬毛などでできたブラシがおすすめです。1,000円前後で購入できます。ウールやカシミアなど、繊細な生地で作られたスーツには、専用のブラシがあるのでそちらを使いましょう。

ブラシのかけ方は、生地の内側に入り込んだ皮脂やホコリを浮かせるように、下から上に向かってブラッシングしていきます。その後は、生地を整えるよう、上から下に優しくブラッシングを行ってください。

しばらく着ないスーツの保管のポイント

続いては、オフシーズンのものや冠婚葬祭用などで長期間着ることがないスーツの保管方法についてです。

長期にわたってスーツを保管する場合は、クリーニングに出してから保管するようにしましょう。クリーニングに出す際・返却された後の注意点もあるのでお伝えしていきます。

スーツのクリーニングの注意点

クリーニング店ではさまざまな洗濯方法が選べます。長期保管するスーツには、水を使わず特殊な薬剤を使って汚れを落とす、「ドライクリーニング」がおすすめです。

ただし、例外もあります。

ドライクリーニングは油性の汚れを落とすのには適していますが、水溶性の汚れを落とすのには不向きなのです。汗や食べこぼしなどの水溶性の汚れが付着したスーツは、ウェットクリーニング(汗抜き加工など)を追加すると良いでしょう。

クリーニングから返却されたら、以下の点にも注意してください。

ビニールは必ず剥がす

クリーニングに出した衣類は、クリーニング後ビニール製のカバーがかかった状態で返却されます。そのままクローゼットに入れて保管している方も多いと思いますが、実はこれは間違いです。

クリーニング店で包装に使われるビニールカバーは、あくまで簡易的なものであり、すぐ剥がすことが前提で付けられたカバーです。

ビニールは水分や汚れに強いイメージがありますが、通気性が悪く、衣類の長期保管には適していません。そのまま保管していると、湿気やカビ、臭いの元となり、スーツを劣化させてしまいます。

また、ビニールを付けたままでいると、空気中に含まれるガスにより、スーツが変色してしまうこともあるのです。クリーニングから返却されたら、必ずビニールを剥がしましょう。

不織布カバーをかける

クリーニングから返却されたスーツは、ビニールカバーを外すことが鉄則ですが、外したままクローゼットに放置するのは避けましょう。

スーツを長期間保管する場合は、ビニールの代わりに不織布製のスーツカバーをかけましょう。不織布カバーをかけることで、肩や襟にホコリが溜まるのを防いでくれます。また、不識布は通気性が高く、湿気の強い梅雨の時期でも湿気を外に放出してくれ、カビや臭いの防止にもなります。

なお、スーツを買ったときのカバーはあくまでも移動時などに運ぶ際に使用する目的のものです。したがって、購入時のカバーを自宅で保管する際に使用するのはやめましょう。

クリーニングの頻度

クリーニングへの出しすぎにもリスクがあります。クリーニングは、スーツに負担がかかる処理が施される工程が含まれています。過度のクリーニングはスーツを傷めることにつながり、かえってスーツの寿命を短くしてしまうおそれがあることを認識しておくことが必要です。

クリーニングに出す回数をある程度抑えることも、スーツの寿命を伸ばすポイントになります。衣替えのタイミングなど、長期的に収納するときに1度だけクリーニングに出す程度で十分でしょう。

スーツの保管はハンガー選びにも注意する

木製の重厚感のあるものから、アルミ製の華奢なもの、吊るしてかけるボトム用など、ハンガーにもさまざまな種類・材質・サイズのものがあります。スーツの保管には、ハンガーの選び方にも注意が必要です。

ジャケットには厚みのあるハンガーを

スーツのジャケットをかけるハンガーは、しっかりと厚みのあるものを選びましょう。肩先部分が3~5cm程度の厚みがあるものがおすすめです。

また、ハンガー全体の大きさにも注意が必要です。

ハンガーがスーツに対して小さすぎると、スーツの肩先が落ちて型崩れの原因になり、大きすぎても肩先が出っ張ってしまい型崩れの原因になります。ジャケットのサイズに合ったハンガーを選びましょう。

素材は「木製」のものがベストです。丈夫で型崩れしにくく、スーツに適したハンガーといえます。

また、ジャケットをハンガーにかける際には、型崩れ防止や風通しを良くするためにボタンは閉めないでおきます。

ワイヤー製などの細いハンガーはNG

ワイヤーハンガーは場所を取らずに衣類を収納できる便利なアイテムですが、スーツのジャケットには不向きのハンガーです。

ワイヤー製などの細いハンガーは、負荷のかかるポイントが極端なので、シワや型崩れの原因になります。型崩れを起こさないためにも、しっかりとしたボリュームのあるハンガーを選びましょう。

パンツ用のハンガー

シワのない清潔感のあるパンツは、ビジネスパーソンの基本ともいえます。シワや型崩れを起こしたスーツでは格好がつきません。しかし、パンツは型崩れを起こしやすく、シワも目立ちやすいアイテムのため悩みどころです。スーツを長期保管する際は、パンツのハンガーにもこだわってください。

パンツ用のハンガー選びのポイントは、「クリップの付いたハンガーを選ぶ」ことです。

単にバーに掛けるタイプのパンツ用ハンガーでは、パンツの位置がずれてしまう可能性があります。変な位置に筋が入ってしまったり、ずれて複数の筋が入ってしまったりすると、見苦しいパンツになってしまいますので、バーに掛けるタイプは避けましょう。

また、2つのバーで挟むタイプのハンガーについても欠点があります。

挟み込むことでパンツがずれることはなくなりますが、挟んだ部分の筋が強く残ってしまうというのがデメリットです。

その点、クリップで挟むタイプのハンガーであれば、ずれる心配はありませんし、筋が入ってしまうことも避けられます。

また、ハンガーの掛け方に気をつかう必要があります。クリップで挟む場合は、裾を上にして掛けるのがポイントです。腰の部分の方が重いため、縦に伸ばす力が働き、パンツのシワが伸びやすくなるメリットがあります。

また、ジャケット用のハンガーにいっしょにパンツを掛けることもできますが、できれば別々のハンガーに掛けたほうがよいでしょう。空気の通りが良くなり、湿気がたまりにくくなります。

パンツ用のハンガーの素材でおすすめなのは、ジャケット同様に木製のものです。

ジャケット、パンツ双方のおすすめのハンガーを理解して、正しいしまい方で保管しましょう。

シワがついたらどうすべき?

スーツにシワがついてしまった場合の対処法も知っておくべきです。ブラッシングを行うことで、汚れを落とすだけでなく、生地を整えてある程度のシワをなくすことができます。

しかし、しっかりとついてしまったシワは、ブラッシングだけで解消することは難しいでしょう。適切なシワ対策を施す必要があります。

シワを取る効果的な方法は「水分を利用する方法」です。

スーツの生地に一定の水分を与えることで、生地にシワがない元の状態に戻る効果が期待できます。

具体的な方法としては、2つあります。

1つは、霧吹きで適度な湿気を与えて自然乾燥させる方法です。

比較的軽いシワに対しては、この方法が効果を発揮します。スーツを着終わったあとで、ブラッシングと合わせて霧吹きを使うとよいでしょう。ブラッシングの前に行うと汚れが落ちにくくなってしまいます。

ブラッシングのあとで霧吹きを使うことがポイントです。霧吹きの代わりに、シワ取りスプレーを使用するのもよい方法だといえます。

もう1つの方法は、スチームアイロンを使用する方法です。

スチームアイロンから発せられる蒸気は高温ですので、霧吹きの方法よりも、生地を元の状態に戻す効果が高いといわれています。

気をつけるべき点は、直接アイロンを生地に当てないことです。生地を傷めてしまうことがないように、少し浮かせてスチームを吹き付ける要領で使用しましょう。

スーツの保管場所は風通しの良い部屋が理想的

湿気は衣類にとっての大敵です。湿気が多い場所に保管すると、せっかくのスーツにカビが生え、臭いが発生する原因にもなります。スーツを湿気から守るためには、しまう場所として通気性の良い場所を選ぶのがベストです。

しかし、通気性が良い場所でも、スーツに直射日光が当たると、変色や色落ちする原因になります。風通しが良く、直射日光を避けられる場所で保管してください。

スーツをはじめとした衣類を、クローゼットをかける場所としている方も多いでしょう。しかし、クローゼットの中は通気性が悪く、湿気やカビの温床です。不識布カバーをかけただけでは、クローゼット内の湿気を防げません。

除湿剤はマスト

除湿剤は、クローゼット内の湿気を弱められるので、必ず入れておきましょう。できれば、定期的にクローゼットの扉を開け、中の空気を入れ換えるとより効果的です。

また、スーツをキャスター付きのハンガーラックにかけておくのも一つの手段といえます。クローゼットから出し入れしやすくなり、風通しの良い場所にこまめに移動させられて便利です。

防虫剤も必ず入れよう

防虫剤の必要性を疑う方もいるかもしれませんが、日本の家屋は密閉性が強く、通年暖かいため衣類害虫にとって快適な環境です。

特に温度・湿度・ホコリや繊維、タンパク質を好む衣類害虫にとって、汚れたクローゼットは天国といえます。特に、ウールやカシミヤなどの動物性繊維は格好の餌食となってしまいまうため、除湿剤と同様、虫食い予防の防虫剤も忘れずに入れておきましょう。

正しい保管方法でスーツを良い状態で長持ちさせよう!

この記事では、普段着るスーツの保管方法と、冠婚葬祭など長期間使わないスーツの保管方法をお伝えしてきました。

  • スーツの寿命は、普段のお手入れに加えて保管の仕方により左右される
  • スーツの保管方法は、「普段使い用」と「長期間保管用」で大きく異なる
  • ホコリや汚れ、湿気、害虫に注意する
  • シワや型崩れに注意し、適切なハンガーを使用する
  • 長期保管する前はクリーニングに出す
  • 適切なカバーをかけて保管する

以上の事に気を配り、適切な対応で正しくスーツを保管すれば、お気に入りのスーツを長持ちさせられます。特に忘れがちなカバー選びに着目してみてください。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

「オーダースーツSADA」は、その名の通りオーダースーツを取り扱っている専門店です。全国にチェーン展開しており、数は約50店舗と日本最大級のオーダースーツ専門店となっています(※2023年10月時点)

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スーツ生地から選べるので、素材もカラーも思いのままです。汗対策に有効な天然素材と汗が目立ちにくいカラーでスーツを仕立てれば、汗シミに悩まされることなく、毎日快適に着用できます。

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