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スラックスの収納ノウハウまとめ。シワにならないための対策とは?

毎日履いているスラックス、帰ってきたらどのように保管・収納していますか?スラックスを長持ちさせるためには、履き方以上に収納の仕方が重要です。よくある3つの間違ったスラックスの収納方法は、「衣装ケースに無闇に入れる」「乱雑にしまう」「ハンガーに適当にかける」の3つ。どれかにあてはまる方は要注意です。スラックスに取れないシワがついてしまい、生地が傷んでしまうことも。最悪は破れなどの大きな破損に繋がります。衣装ケースに適当に入れた場合には、シミやカビで二次被害が発生することも…。スラックスの収納方法は、普通の衣服と同じように「たたむ」か「かける」かの2択であることに変わりはありません。ですがその中でいかに劣化しないように収納できるか、というのがポイントになってきます。道具も上手に使って、毎日のお手入れからオフシーズンの長期の保管まで適切に行い、スラックスを長持ちさせましょう。今回はスーツのことなら何でも知っている「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、「ズボン用ハンガーを使った収納方法」「スラックスの畳み方と畳んだスラックスの収納方法」「お手入れや収納のポイント」について詳しく解説します。

せっかく買ったスラックスなら、当然長く着たいものです。そのためには、着方以外にも収納方法が重要なポイントとなります。ただ単にハンガーに掛けるだけでは、スラックスの理想的な収納方法として十分ではありません。正しい収納方法について知ることで、あなたの大切なスラックスをより長く着られるように工夫しましょう。

間違ったスラックスの収納方法とは?

正しいスラックスの収納方法を知るには、まず、今の自分の収納方法が間違っていないかどうかをチェックする必要があります。以下に、典型的な間違ったスラックスの収納方法をまとめてみました。

#衣装ケースに無闇に入れる

スラックスに限らず、たくさん服があるとついつい衣装ケースや引き出しにとにかく入れるだけ入れてしまうという人は多いのではないでしょうか。そうしたやり方では、どこにスラックスがあるのかわからなくなり、履きたいときにすぐに見つからないということになりがちです。また、密閉されたケースの中に入れることで臭いや湿気がこもり、シミやカビが発生する危険性もあります。

#乱雑にしまう

どこにあるのかわかるようにしまっておくだけではまだ不十分です。しまい方が乱雑だと、スラックスの生地が傷んだり、たくさんの服が折り重なってシワができてしまうことにもつながります。また、適当に衣装ダンスなどにしまいこんだりしているだけでは見た目もよくありません。

#ハンガーに適当に掛ける

ハンガーに掛けるやり方も、やはり適当ではいけません。確かに、ハンガーに吊るしておくのはスラックスのようなシワになりやすい服にとっては有効ではありますが、吊るし方を間違うとかえってスラックスの形が崩れてしまうこともあります。

ズボン用ハンガーの使い方は?

スラックスに限らず、服の収納方法は基本的に「たたむ」「掛ける」の2択となります。ここでは、ズボン用ハンガーを使って掛ける収納方法を見ていきましょう。
ズボン用ハンガーのメリットは、スラックスを掛ける、もしくは挟むことで簡単に収納できることです。たたむのに比べたらハンガーに掛けるほうが手間は大幅に省けます。
シワになりにくいというのも大きなメリットでしょう。脱いだらすぐにハンガーに掛けておくようにすれば、スラックスの自重で自然にシワが取れます。また、たたんだときや椅子に掛けたときにつきやすい折りジワも、ズボン用ハンガーを使えばつきません。
椅子の背もたれにかけたときのように、二つ折りの状態になっているとわかりやすい点ですが、スラックスのようなズボン類は腰のほうが重く、裾が軽くなっています。従って、二つ折りの状態で掛けていると腰のほうから落下しやすいのです。しかし、ズボン用のハンガーであればしっかり固定できるので落下を防げます。クローゼットの中で場所を取らないのも見逃せないポイントです。ズボン用ハンガーはジャケット用のものに比べてスリムなサイズになっているので、うまく配置すれば限られたスペース内に大量のスラックスを保管することができるでしょう。

ズボン用ハンガーを上手く収納する方法

ズボン用ハンガーを限られたスペースにうまく収納する方法としては、まず、ドアハンガーの活用が挙げられます。クローゼットの中がジャケットやほかの服でいっぱいになっているという場合でも、ドアハンガーを活用することでドアを収納スペースとして利用することができるでしょう。
重ね掛けをするのも有効です。通常のズボン用ハンガーに重ね掛け用のフックを取り付けることで、一つのハンガーに複数のスラックスを重ねて掛けることができるようになります。ハンガーひとつ分のスペースを最大限活用することができるので、限られたスペースを有効活用できるでしょう。

ただし、重ねがけする本数には注意が必要です。はじめのハンガーをかけている場所(クローゼットの中のハンガーをかける棒など)には必ず耐荷重があります。スラックスやハンガーを耐荷重以上にかけすぎて、クローゼットを損傷させることのないよう注意しましょう。


スペースを有効活用するためには、連装ハンガーも役に立ちます。これは、1つのハンガーに複数のズボンを掛けることができるもので、4段のものを複数使えばかなりの数のスラックスを掛けることができるでしょう。一番下に掛けたスラックスが床につかないようにする、スラックスの位置がずれてハンガー全体が傾かないようにするといったような注意が必要です。
これらの商品は、どれもホームセンターや通販サイトなどで手軽に、安価で手に入れることができます。自宅のクローゼットやドア付近のスペースをよく確認して、有効活用しましょう。

ハンガーラックを使う手もある!

たくさんのスラックスを一度に収納するためには、空きスペースの有効活用が欠かせません。そこで注目してほしいのがハンガーラックです。クローゼット内に空間的な空きはあるものの、ハンガーが埋まってしまっているような人は、ぜひハンガーラックを利用してみましょう。背の低いハンガーラックを使えば、デッドスペースになりがちなクローゼット下のスペースを有効活用できます。キャスター付きのものであれば、取り出したり整理したりするのにも苦労しません。サイズや種類にもよりますが、横長のスペースを活かせば10本以上のスラックスを収納することができます。スラックスがたくさんあって収納場所が足りないという人には、このハンガーラックを用いた収納方法が特におすすめです。収納方法としては、クリップハンガーも有効ではありますが、量が多いといちいちクリップで挟むのもなかなかの手間になります。たたむのも同じくやはり大変でしょう。また、ハンガーラックを用いた収納には、自分が持っているスラックスをひと目で把握できるというメリットもあります。ボトムスをついつい増やしてしまいがちという人は、ハンガーラックに収納できる分以上は買わないと決めれば、必要以上にものが増えることを防げるでしょう。

スラックスを畳む方法

もう一つの収納方法である「たたむ」について解説していきましょう。スラックスにシワを付けずにいい状態に保つには、もちろん正しいたたみ方をしなくてはいけません。
まずはスラックスを縦に折りたたみましょう。次に、股の部分で折り返します。最後に三つ折りにしたら完成です。
基本はこれだけですが、もっと美しいたたみ方にこだわりたいという人には以下のようなポイントにこだわりましょう。

#センタープレスラインに沿って折る

美しいたたみ方には、最初のここがもっとも重要なポイントです。生地がたるんでいると見た目が崩れますし、シワになってしまいます。腿や膝の部分を押さえて、裾やウエストのシワを丁寧に伸ばしていきましょう。

#適切に等分して折る

スラックスのサイズに合った回数折り返していきます。折返しの際にたるみが出ると、生地に細かいシワができてしまうので気をつけましょう。折り返す部分の端を指で押さえるとうまく折り返せます。

#表に返す

折りたたんだら表に返して完成です。
スラックスを丁寧にたたむ癖をつけておくと、自分の持っているスラックスの細かい部分にも目がいくようになります。そうすることで、少しずつ服の良し悪しがわかっていくのも、丁寧なたたみ方のメリットだといえるでしょう。

畳んだスラックスの収納方法

スラックスはたたんだだけではまだ不十分です。ここでは、たたんだスラックスのさまざまな収納方法を解説していきます。
もっともオーソドックスな収納方法は、衣装ケースとなります。ここでのポイントは、縦に入れることです。衣装ケースの中にたくさんのたたんだ服を重ねて入れていたせいで、探している服がなかなか見つからない、取り出せないという経験がある人は多いでしょう。しかし、ケース内に縦に並べて入れることで格段に取り出しやすくなるのです。また、縦に入れておけば、どのスラックスがどのケースに入っているかすぐにわかります。
また、たたんだスラックスを収納する場所としては引き出しあります。しかし、余裕のある大きめの引き出しだと、時間が経つごとにいろいろなものを入れてしまい、かえって中が乱雑になってしまうこともあるでしょう。そこで、大きめの引き出しを収納場所として用いる際には、仕切り板を利用すると効果的です。ただ単に仕切りを作るのではなく、種類や色、用途ごとにジャンル分けして仕切り板を入れていけば、引き出しの中できちんと整理整頓ができます。仕切り板は100円ショップなどで手軽に手に入るので、引き出しに余裕がある人はさっそくやってみましょう。

しばらく着ないときの収納方法は?

たくさんの服を持っていても、そのすべてを常に着用しているわけではありません。特に、冠婚葬祭などの限られたイベントでしか着ない服は誰でも持っているものでしょう。
しかし、そうした長期間保管している服にはさまざまなトラブルが起こるものです。まず、湿気や服についた汚れが原因で発生するカビやシミがその代表格となります。また、素材がウールやシルクなどの天然素材である場合の天敵が虫食いです。全体でなく一部だけが天然素材であっても、その部分だけが虫食いになってしまいます。その他、長期間たたんでいることで生じるシワ、防虫剤などから移る臭い、日光が原因の偏食など、長期保管の際のトラブルは枚挙に暇がありません。
こうしたトラブルを防ぐための方法としては、収納の前にクリーニングに出して洗ってもらうという手段があります。汚れを落として湿気を取り除いてから保管すれば、シミ・カビを防げます。一見きれいでも、一度でも着たものであれば汗や汚れが必ずついているものですから、長期保管前のクリーニングは必須です。また、長期保管の際には不織布カバーを用いるのもいいでしょう。通気性の良いものを選べば湿気もこもりませんし、ホコリや虫がついたりもしません。不織布カバーは100円ショップなどでも販売されていますので手軽に手に入ります。クリーニングからスーツが返ってきたら、すぐに不織布カバーに入れて保管しましょう。

スラックスを長持ちさせるお手入れや収納のポイント

スラックスを長持ちさせるための長期保管方法には、5つのポイントがあります。

#ポケットの中身を出す

ポケットの中にものを入れたまま長期間保管していると、型崩れの原因になります。もちろん、外ポケットや内ポケット、すべてのポケットをチェックしましょう。

#ハンガーに掛ける

スラックスを掛けるハンガーは、適切なサイズや形状のものを選びましょう。合ったものでないと、型崩れやシワの原因となります。スラックスの長期保管に適しているのは、挟んで吊るすタイプのものです。掛けるタイプのものはシワが付きやすいのですが、吊るすタイプなら自重でシワが伸ばせるのです。

#ブラッシングする

見た目はきれいでも、一度着たスラックスには目に見えない小さなホコリが付いているものです。ホコリが付いたままだと虫食いの原因になるので、保管の前には丁寧にブラッシングしましょう。逆さまに吊るして裾から腰へとブラッシングするのが正しいやり方です。ポケットの中も念入りにブラシを掛けると効果的です。

#半日程度は風通しのいい屋内で陰干しをする

湿気はカビやシミの原因となるばかりか、生地や芯材も傷めてしまう、長期保管の天敵です。クローゼットや押し入れに収納する前に、風通しのいい場所で半日ほど陰干しして、湿気を飛ばしましょう。

#クローゼットに収納する

準備が整ったら、クローゼットや押し入れに収納しましょう。その際には、スラックス同士の間隔を最低2センチは開けるようにします。クローゼットの中に隙間なくびっしりとスラックスを詰め込んでしまうと、通気性が悪化してカビやシミの原因となります。さらに、取り出す際にスラックス同士が擦れて生地を傷めることにもなりかねません。

スラックス用以外のハンガーを使用する場合

スラックスを保管する場合は、スラックス用のハンガーを使用するのが基本です。しかし、スラックス用のハンガーが手元にない場合や、普段は使っていても出張先に持っていっていない場合などもあるでしょう。

そこでスラックス用以外のハンガーにスラックスをかけるときのメリット・デメリットを紹介いたします。なお、スカートにおいても基本的に同じことがいえます。

一般的なハンガー

ハンガーと聞くとスラックス用のハンガーではなく、ジャケットをかける一般的なハンガーを思い浮かべることが多いでしょう。

一般的なハンガーを使用するメリット

ジャケットをかける一般的なハンガーを使用してスラックスを保管するメリットは、ジャケットとスラックスを一緒に保管できることです。

多くのスーツを持っている場合、ジャケットとスラックスがバラバラになると、ペアが分からなくなる方もいるでしょう。柄があればまだ分かりやすいですが、無地だと色合いをもとに見比べて判断するしかありません。

しかも、見た目の判断となるため、一度バラバラになってしまうとそれらがもともとペアだったという保証がないのです。

仮に見た目で判断できるとしても、忙しい朝にわざわざジャケットとスラックスの照合作業という煩雑な作業をしたい方はなかなかいないはず。それをした結果きちんとペアを見つけられれば問題ありません。しかし、なかなかペアが見つけられずに朝の忙しい時間を奪われたり、ペアだと思って着用したジャケットとスラックスの色味の違いに会社で気付いたり(着用するときは別のジャケットとスラックスだと思わかなったなど)、といったことも起こるでしょう。

必ずしも同じハンガーにかける必要はないかもしれません。しかし、ジャケット用のハンガーにジャケットとスラックスを一緒にかければ、絶対にバラバラになることはないのです。

一般的なハンガーを使用するデメリット

一般的なジャケット用ハンガーを使うデメリットは大きく3つあります。

1つ目は、スラックスがずり落ちること。

スラックスは腰の方が重く、裾の方が軽いという重量バランスになっています。つまり、縦方向に半分に折ってハンガーにかけると、ハンガーにかかっている位置と重心の位置が合わないのです。そのため、重い腰のほうにどんどんスラックスがズレていき、最終的には床に落ちてしまう可能性があります。

2つ目は、シワが完全に取れないこと。

一般的なジャケット用ハンガーにスラックスをかけるとき、どうしても二つ折りにしなければなりません。スラックスをハンガーにかけると重力によりシワが伸びますが、ハンガーにかかっている部分だけはシワが伸びず、反対に織り目がついてしまう可能性があります。

3つ目は、プレスラインが二重になる可能性があること。

一般的なジャケット用ハンガーにスラックスをかけるときは、プレスラインが二重にならないように丁寧にかけましょう。もし、プレスラインが二重になっていることに気付かずハンガーにかけてしまうと、そのまま重力によって本来のプレスラインとは別の場所に新しくラインができる可能性があります。

一度このようなラインがついてしまうと、なかなか元に戻すのが手間ですので気を付けましょう。

クリーニング屋のハンガー

スーツをクリーニングに出すと針金で作られたハンガーにかかって戻ってくることもあるでしょう。しかし、このようなハンガーにスラックスをかけて保管しても、よいものなのでしょうか?

クリーニング屋のハンガーを使用するメリット

クリーニング屋のハンガーをそのまま使い続けるメリットは手間が省けることのみです。クリーニングに出すと洗浄・乾燥が終わったあと、全体にアイロンをかけてくれます。もちろんプレスラインもきれいに出ている状態になります。

クリーニング屋のハンガーを使用するデメリット

クリーニング屋のハンガーはスラックス専用のハンガーではありません。基本的な形状はジャケット用の一般的なハンガーと同様です。そのため、スラックスをかけるときは半分に折った状態でかけることになるのです。

一般的なジャケット用ハンガーにスラックスをかけるポイントでも指摘しましたが、このかけ方はスラックスの膝の部分にシワがつきます。しかも、クリーニング屋が使うハンガーは針金でできているため、一般的なジャケット用ハンガーに比べて細くて硬い傾向があります。そのためスラックスを半分に折ってかけると、スラックスの膝部分に針金の跡が残る可能性があります。

一度跡がついてしまうともとに戻すのが大変なため、注意しましょう。

基本的にクリーニング屋のハンガーは、クリーニング屋から自宅までの搬送用です。スーツや衣類をキレイに保管する機能はないため、自宅に着いて保管する場合は、スラックス用ハンガーにかけ直すほうが良いでしょう。

ピンチ付きハンガー

一般的なジャケット用ハンガーにクリップのようなもの(ピンチ)がついたタイプを、ピンチ付きハンガーといいます。ここではピンチ付きハンガーにスラックスをかけるときのメリット・デメリットを紹介いたします。

ピンチ付きハンガーを使用するメリット

ピンチ付きハンガーを使うメリットは2つあります。

1つ目はジャケットとスラックスをセットで保管できること。ピンチ付きハンガーも一般的なジャケットハンガーと同様に、ジャケットとスラックスをセットで保管できます。前述のように、朝の忙しい時間にジャケットとスラックスの照合作業をする必要もなければ、似ている色の別のジャケットとスラックスを着用して恥ずかしい思いをすることもありません。

2つ目はスラックスに織り目がつかないことです。ピンチ付きハンガーなら、スラックスをかける部分はスラックス用ハンガーと同じ構造になります。かけるときに2つ折りにする必要がないため、スラックスの膝部分に余計なシワが入ることもないのです。

つまり、一般的なジャケットにスラックスをかけるときのメリットを持ち、さらにデメリットを克服しているのがピンチ付きハンガーなのです。

ピンチ付きハンガーを使用するデメリット

そんなピンチ付きハンガーにもデメリットがあります。それは、必ずスラックスの上にジャケットが重なる部分ができることです。ジャケットやスラックスは一度着用すると、雨や汗など意外に湿気を吸っているもの。そのため、1日着用した後は風通しのよい場所で保管して乾燥するのがよいとされています。また、シワを取るときには霧吹きなどで水分を与えることもあります。

そのようなとき、スラックスとジャケットが重なっていると、スラックスの乾燥が遅くなるでしょう。どうしてもジャケットとセットで保管したい場合には、せめてスラックスの乾燥が終わるまでは、スラックス専用ハンガーで保管するなど工夫が必要です。

スラックスの収納方法をマスターしよう!

スラックスを長持ちさせて使うためには、その保管方法にも十分気をつけなくてはいけません。洗濯して乾かした衣類をそのまま放置しないのと同じです。
効果的なのは、便利グッズであるスラックス用ハンガーを使用する方法です。この方法ならたたむよりも手間がかかりませんし、吊るすかたちになるので自重でシワが伸ばせるのも大きなメリットです。ハンガー自体がスリムなので、クローゼットの中でも場所を取りません。また、数が多い場合はハンガーラックを使ってクローゼット下の空きスペースに収納するという手段も有効です。
もう一つの方法がたたんで収納するやり方です。たたんだスラックスは縦にして収納すると取り出しやすく、どこにどれが入っているかもすぐにわかります。大きめの引き出しがある場合には、その中に仕切り板を仕込んで収納するのもいいでしょう。その際には、種類ごとに分類していくこともポイントです。
しばらく着ない服を長期間保管するときには、ブラッシングや陰干しをしてホコリや水分を取り除き、準備を整えます。準備が終わったらクリーニングに出しましょう。一度でも着たものは、きちんとクリーニングして汚れを落としておく必要があります。その後は、不織布カバーに入れて保管しましょう。

スラックス専用ハンガーが手元にないときは、一般的なジャケット用ハンガーやクリーニング屋のハンガー、それにピンチ付きハンガーを使用することがあるでしょう。しかし、それぞれにメリット・デメリットがあります(クリーニング屋のハンガーはほぼデメリットしかありません)。そのため、シワなどの心配があるならスラックス専用ハンガーの使用をおすすめします。
スラックスを長く使うためには、こうした収納や手入れの方法をきちんと把握しておく必要があります。

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スラックスはズボン用ハンガーを使って挟めば、自然とシワがつかない形で収納できます。幅も取らないので、限られたスペースで何着も収納可能です。ドアハンガーや重ね掛け用のフックを使えば、より少ないスペースでスラックスを収納できます。ハンガーラックの利用もおすすめです。スラックスを畳む際は、必ずセンタープレスラインに沿って折るようにしましょう。その後スラックスのサイズに合わせ、適切に等分して折り返してください。収納の際は衣装ケースの中に縦向きに入れたり、仕切り板を用いてきれいに収納するのがおすすめです。長期保管する場合は、忘れずに防虫剤を入れましょう。できれば衣装ケースに入れず、通気性の良い不織布カバーを用いて保管するのがベストです。風通しがよく日の当たらない保管スペースを確保できる方は、カバーをかけてズボン用ハンガーで収納しましょう。形崩れを防ぐために、ポケットの中身を出すのを忘れずに。日々の収納の際は、できればブラッシングをしてホコリを落としてくださいね。クローゼットに長期保管する場合は、風通しのいい部屋で干してからしまってください。普段から上手に収納して、スラックスをより長持ちさせましょう。

大久保一雄