スーツの寿命はお手入れ次第?長持ちさせるためのメンテナンスを解説します
スーツは毎日着用する戦闘服として、毎日の仕事に欠かせない衣服です。人によって持っているスーツの数は違いますが、何着かを着回しながらできるだけ長持ちさせたいところです。この記事では毎日の手入れから長期保管するときの注意点まで、スーツを長く着用するためのコツを詳しく解説します。
変更後タイトル スーツの寿命はお手入れ次第?長持ちさせるためのメンテナンスを解説します
ビジネスに冠婚葬祭に、スーツは生活のさまざまな場面で欠かせない存在です。
一張羅という言葉から、中には数年に1回しか着ないという人がいるかもしれませんが、いずれにしてもスーツは消耗品、少しでも長持ちさせるようスーツのケアはしっかりと行いましょう。
とはいえ、改めて「スーツのメンテナンスはどうすればいいのか」と言われても、正しい方法がわからないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、日常的なスーツのケア方法をご紹介します。
こまめにケアをすることで、スーツの寿命を少しでも延ばしましょう。
スーツを長持ちさせる重要な日々の手入れ
通勤用や仕事用にスーツを着用する人は、多くの場合数着を着回して使うのではないでしょうか。
一方で出張など、場合によっては続けて何日も来続ける機会があるかもしれません。
いずれにしても、1日の役目を終えてスーツを休ませるときは、ほんの数分時間をかけて生地のダメージ要因を除去しておきましょう。
ケアの基本であるブラッシング
ブラッシングを抜きにしてスーツのメンテナンスを語れないくらい、ブラッシングは基本中の基本といえる手入れ方法です。
ジャケットを脱いだとき、パンツを脱いだとき、それぞれハンガーにかける前には洋服ブラシでブラッシングする習慣を身につけましょう。
ブラッシングにより、生地表面や縫い目に付着したゴミやホコリ、汚れを落とすことができます。
洋服ブラシの素材は馬毛や豚毛が主ですが、馬毛のブラシは毛足が柔らかいため、素材や衣服の種類を問わず万能に使えます。
スーツには毛質が硬めでハリやコシがある豚毛ブラシも使えますが、いずれにせよ長く使える良い素材のものを選びましょう。
ブラッシングにはもうひとつの効果があり、着用しているうちにウール生地などの毛が寝てしまった状態から、ブラッシングで起き上がらせることができます。
そのため生地本来の艶や質感が復活し、翌日の仕事にもリフレッシュした気分で臨めるのではないでしょうか。
スーツをブラッシングする際は、撫でるように優しくという意識は捨てましょう。
むしろホコリをかき出すように、強めにブラッシングする方が効果的です。
匂いはその日のうちに除去しよう
1日中着用したスーツは、気付かないうちにさまざまなところで匂いを吸収しています。
身体からの発汗はもちろん、自分や面談相手が喫煙者の場合はタバコの匂いが、会食や宴会をしてから帰宅する場合はクセのある料理の匂いが付着することもあります。
これらの匂いを落とすためには、スチームをあてるのが手軽かつ有効です。
ミニアイロンのような形状をしているスチーマーが市販されているので、スチームの熱で匂いの原因を元から絶ちましょう。
専用のスチーマーがなければ、アイロンのスチームを使っても構いません。
スチームの成分は水蒸気のため、湿気が残ったままクローゼットに入れてはいけません。
最後は送風などでしっかり乾燥させてから、スーツをいたわってクローゼットにしまいましょう。
スーツを長持ちさせる上手なクリーニング
スーツは家庭での水洗いができないため、長持ちさせるためには定期的なクリーニングが必要です。
大きく分けてドライクリーニングとウェットクリーニングがあり、スーツの場合、特別な事情がなければドライクリーニングが主となります。
ドライクリーニングはスーツの型崩れを引き起こしにくいというメリットがある一方、汗や食べ物のシミなど水溶性の汚れ落としの効果は低いです。
そのため特殊技術を用いたウェットクリーニングも、必要に応じ依頼しましょう。
間違っても、自宅の洗濯機で洗ってはいけません。
クリーニングの頻度が高すぎると生地を傷めやすいため、着用度合いにもよりますが、月1回より間隔を詰めるのは避けた方が無難かもしれません。
一方スーツに皮脂汚れがついたままで保管すると虫食いが発生しやすいので、シーズン後などで長期間しまう場合はクリーニングに出してからにしましょう。
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スーツの寿命は保管方法によっても変わる
スーツの寿命を左右するのは毎日の手入れやクリーニングだけでなく、保管方法も大きな要素です。
いったん保管すると次に着用するまで期間が空いてしまうので、保管方法は特に意識しておきたいところです。
クリーニングから戻ってきたときのビニールははずす
クリーニングから戻ってきたスーツには、汚れがつかないようビニールがかぶせられています。
そのままクローゼットにしまう人がいるかもしれませんが、ビニールをかけたままでは生地が呼吸できません。
湿気もビニール内にこもったままなので、かえってスーツを傷めてしまいます。
かといってそのままクローゼットにしまうと、せっかくクリーニングしたスーツにホコリがついてしまいます。
スーツ購入時についてきたガーメントバッグを有効活用し、ホコリも湿気もつかないようにして保管するのが良いでしょう。
使用するハンガーは木製がおすすめ
保管するスーツは、ジャケットとスラックス、3ピースならそこにベストも加わります。
クリーニングから戻ってきたときの針金ハンガーを、保管時に使うのは避けたいところです。
ジャケットの肩部分は、フィットした形状のハンガーにかけないと長期的に型崩れを起こす可能性があります。
ジャケットの重みで型崩れしないよう、しっかりしたハンガーで保管しましょう。
可能であれば、プラスチック製でなく木製のハンガーを使いましょう。
木製ハンガーは吸湿性があるので、スーツの水分を吸収し良い状態で保管することができます。
湿気を吸収することによる防臭効果も期待できるので、良質な木製ハンガーは、クローゼットの中に常備しておきましょう。
ジャケットとスラックスは別々に保管する
クローゼットで保管する場合、再三述べているように湿気対策が欠かせません。
そのためスーツの保管は、ジャケットとスラックスを別にしてハンガーにかけましょう。
ジャケットには木製ハンガーが望ましいことは先に触れたとおりですが、スラックス用にはクリップ付きのハンガーを用意しましょう。
スラックスの裾部分をクリップにはさみ、逆さまにしてつるします。
数日保管すれば、着用してひざ裏についたシワもきれいに取れるでしょう。
シワが頑固な場合は、ベルトなど重めのアクセサリーをつけたまま垂らすとより効果的です。
湿気対策のためには、ジャケットとスラックス、また衣類ごとの間隔は少し空けておきましょう。
また月に1回程度、外に出して通気させるのも、湿気対策として有効です。
スーツは消耗品のためいつかは寿命がやってきますが、手入れ次第でより長持ちさせることもができます。長期保管するときに気を付ける人は多いかもしれませんが、毎日帰宅した後の数分手間をかけるだけでも随分違います。
今回ご紹介した方法を実践すれば、お気に入りとして感じる愛着もひとしおではないでしょうか。長期的には購入コスト削減にもつながるので、スーツはこまめな手入れでできるだけ長持ちさせましょう。