スーツをクリーニングする最適な頻度は?日数やおすすめのクリーニング方法を解説
スーツは、仕事をするうえで欠かすことのできない定番アイテムの一つです。スーツの見た目によって相手に与える印象も大きく変わってしまうため、清潔感のあるスーツを着用したいと思う人も多いのではないでしょうか。
日常的に着用するスーツですが、スーツを清潔に保つためのクリーニング方法やクリーニング頻度、クリーニングに出す際の注意点などをしっかりと理解できている人は少ないものです。
「スーツのクリーニング頻度って何日ぐらいが妥当?」
「クリーニングに出す際の注意点ってあるの?」
「クリーニングにはどのくらいの日数がかかるのだろうか」
など、クリーニングに関する疑問を持っている人も少なくありません。
そこでこの記事では
クリーニングの適切な頻度
クリーニングの種類
クリーニングに出す際の注意点
などといったクリーニングに関する情報を紹介していきます。
スーツはどのくらいの頻度でクリーニングに出す?
スーツには仕事で着用することが多い「ビジネススーツ」と冠婚葬祭の時に着用する「礼服・喪服」があります。
それぞれクリーニングに出すタイミングや頻度に違いがあるため、覚えておきましょう。
ビジネススーツ
ビジネスなどで普段から着用するスーツは、1シーズンごとにクリーニングすることをおすすめします。
基本的にシーズンが終わり、衣替えをするタイミングで保管前にクリーニングに出すことがベストです。クリーニングで湿気や汚れ、菌などを落とした状態で保管することによって、長く着用できるようになります。
また、汗をかくことが多い夏では、2週間から4週間の間隔でクリーニングに出しても問題ありません。スーツの状態を見ながら間隔を決めるようにしましょう。
礼服・喪服
冠婚葬祭の時にしか着用する機会がない礼服や喪服の場合は、着用し終わってしまう前が最適なタイミングです。
数日しか着ていないのにクリーニングに出すのはもったいないと感じる人も多いと思いますが、一度着用すると湿気を含んだり、汚れが付着してしまいます。湿気や汚れが付着した状態で保管してしまうと、スーツを傷めてしまうことにもなりかねません。
礼服・喪服は着る機会がなくなって、保管するタイミングでクリーニングに出すことがベストです。
今すぐクリーニングに出す必要があるスーツ
スーツを着ていると「クリーニングに出すのはめんどくさいからあとでまとめてでいいや」と考える人も少なくありません。スーツを長く愛用したいのであれば、すぐにクリーニング出した方がいい状態を紹介します。
普段よりも多くの汗をかいて、臭いが気になる
汗をかいた状態でそのままにしておくと、臭いが残ってしまってまわりの人に不快な思いをさせてしまいます。特に汗の量が多くなる夏場は注意するようにしましょう。
汗のにおいは非常にしつこく、長く残ってしまうこともあるため、汗を多くかいてしまった場合は早めの対処が必要です。
雨や雪でスーツが湿ってしまった
雨や雪で湿ってしまった場合、そのまま保管してしまうとカビが発生してしまうことにもなります。
雨や雪には小さなゴミや菌なども含まれているので、クリーニングで綺麗にしてもらうことがおすすめです。
黄ばみや汚れがある
スーツに目に見える黄ばみや汚れがある場合はすぐにクリーニングに出すようにしましょう。
洗濯ができるスーツの場合は家で洗濯しても問題ありませんが、基本的にはクリーニングに出して汚れを落としてもらうようにしましょう。黄ばみなどもすぐに対応しなければ、しつこく残ってしまうため、早めの対処が必要になります。
クリーニングの種類
クリーニングには大きく分けると2種類のクリーニング方法があるため、状況に応じて最適なクリーニングを選択することが重要です。
ここではそれぞれの違いを解説していきます。
ドライクリーニング
水を使わず、有機溶剤を使用して汚れを落とすクリーニング方法です。
型崩れや縮み、色落ちを防ぐことができ、油汚れに強いという特徴がありますが、汗や醤油、果汁などの水溶性の汚れは落ちづらいという欠点を持っています。
水洗いができない衣類や縮みや色落ちしやすい衣類などにおすすめのクリーニング方法ですが、回数を重ねると生地が傷みやすくなってしまうので注意しましょう。
主に以下の汚れに強いです。
- 油汚れ
- ほこり
- 皮脂汚れ など
ウェットクリーニング
ドライクリーニングでは落としにくい、油汚れや食べこぼしの汚れなどを特殊な洗剤を使って40度〜60度の温水で水洗いをするクリーニング方法です。
衣類にしみ込んだ汗やコーヒーや醤油汚れなどといった水溶性の汚れに関しては強いですが、時間がかかって黄色く変色した汗ジミなどは落としにくいといった欠点があります。ただし、ドライクリーニングで使用するような化学溶剤を使わないので、生地へのダメージを最小限に抑えることが可能です。
以下の汚れに強いので覚えておきましょう。
- 醤油や果汁による汚れ
- 汗
- コーヒー など
スーツの種類でクリーニングの種類は変えるべき?
スーツには、使用する生地によって特徴が大きく変わるのが特徴です。
水に弱いデリケートな素材でもあるウールやカシミヤなどは、水に濡れると生地が傷んでしまったり、縮んでしまうことがあります。そういった生地にはウェットクリーニングは向いていません。反対に、ナイロンなどは耐久性も高く、水に強いのでウェットクリーニングを選択することができるので、常に洗濯表示を確認しながらクリーニングサービスを利用する必要があります。
もちろん、スーツに使用される生地によって、クリーニングの種類を変えることは大切ですが、それよりも「汚れの種類」によってクリーニング方法を変えていくことが重要です。
ドライクリーニングとウェットクリーニングでは、汚れに対する強みと弱みが違います。スーツにどういった汚れが付いてしまったのか、クリーニングに出す目的を考慮してクリーニング方法を決めていくことが重要です。
クリーニングにはどのくらいの日数がかかる?
ドライクリーニングとウェットクリーニングでは、必要とする日数に違いが出てくることが特徴です。
ドライクリーニングの場合は、出して仕上がるまでに2〜3日、遅くても5日ほどの日数がかかります。ウェットクリーニングでは特殊な水洗いを行うことから、仕上がりまでに4日〜1週間ほどの日数が必要です。ウェットクリーニングはドライクリーニングよりも日数がかかるため、急ぎでスーツが必要な場合には十分に注意しましょう。
店舗によっては、「午前11時までの持ち込みで、その日の夕方以降にお渡し可」といった即日仕上げに対応しているクリーニング屋もあるので、急ぎの場合には利用してみるのもおすすめです。
ただし、「即日仕上げに対応していないお店もある」「オプションを頼めない」「追加料金が必要になる場合がある」といったデメリットもあるので、依頼する際にしっかりと確認するようにしましょう。
こんな状態の場合、日数がかかる!
クリーニングに出したスーツの状態によっては、仕上がりまでの日数がプラスでかかってしまうこともあります。
日数が伸びてしまう状況を紹介するのでクリーニングに出す際には気を付けるようにしましょう。
ボタンのほつれ、袖のほつれがある場合
有料サービスや無料サービスによって変わってきますが、ボタンが外れそうになっている場合や袖などにほつれがある場合は、直しを行うため日数が伸びてしまうことがあります。
クリーニングに出す前にボタンが外れてしまいそうな箇所をみつけた場合は、自ら外しておくことで日数を伸ばさずに依頼することが可能です。
万が一、クリーニング中にボタンが外れて破損した場合、良心的なクリーニング店であれば似ている形や色のボタンをつけてくれる場合もあります。しかし、全く同じボタンではないので、気になる方はクリーニングに出す際に外しておくのがおすすめです。
目立ったシミや汚れがある場合
汗ジミや食べこぼしのシミなどは付いた時のほっておくと、頑固な汚れとして残ってしまいます。頑固な汚れはクリーニング時に余計な日数がかかってしまうことにも繋がるので、汚れが付いてしまったときにはほっておかずにすぐにクリーニングに出すようにしましょう。
あとになって日数がかかってしまったり、場合によっては完全に落としきれない場合もあるため、汚れが付いてしまったときにはすぐに対応することがおすすめです。
繁忙期に出す場合
クリーニング店は、
- 衣替えシーズンとなる3月〜5月
- 夏の終わり頃
- GW前やお盆休み前など長期休みの前
が主に繁忙期となります。
衣替えシーズンは多くの方がクリーニングを利用するため、普段のクリーニングよりも日数がかかってしまうことが特徴です。この時期にクリーニングに出す場合は日数に余裕を持って出すようにしましょう。
クリーニングに出すときの注意点
クリーニングに出す際の注意点を紹介します。
ジャケットとパンツをセットで出す
スーツをクリーニングに出す際には、必ずジャケットとパンツをセットで出すようにしましょう。上下別々に出してしまうと、クリーニングの工程によって色が変わってしまったり、風合いが変化してしまうことが考えられます。
セットで依頼すれば、色がちぐはぐになることはないため、色落ちのリスクを抑えるためにもセットで出すことが大切です。
ポケットの中身をすべて出す
クリーニングに出す際には、ポケットの中にブレスレットや時計、結婚指輪などの装飾品が入っていないか必ず確認しましょう。
ポケットの中身はクリーニング店でチェックしない場合もあり、物が入った状態でクリーニングされてしまうことも考えられます。そのままクリーニングされると傷が付いたり、最悪の場合なくなってしまうこともあるため、事前に確認することが大切です。
汚れの詳細を伝える
シミや汚れがある場合は、汚れのある場所とどういった経緯で付いたのか詳細を伝えるようにしましょう。あらかじめ伝えていないと、再度依頼しなくてはいけないことになってしまい、トラブルに繋がってしまいます。
また、スーツの素材など、デリケートな生地の場合はあらかじめ伝えておくことで、生地の縮みや色落ちのリスクを少なくすることができます。
依頼する際には必ず詳細を伝えるようにして、あとになってトラブルに巻き込まれないようにしましょう。
毎日のケアでクリーニングの頻度を減らす
毎日のケアによってクリーニングの頻度を減らすことができます。クリーニングを減らすことができれば、スーツへのダメージを少なくすることができ、長く愛用することができるため、日々のケアを意識するようにしましょう。
ブラッシング
着用した日にブラッシングをするだけでスーツの状態は大きく変わります。日頃からホコリを除去してあげることで、汚れを蓄積させることなく、長く愛用することが可能です。
また、汚れも少なくなるのでクリーニングへ出す頻度も少なくなるためスーツへのダメージを極力少なく済ませることができます。
忙しくなると省いてしまうという方も多いですが、クリーニングの頻度を減らすためにもできる限りブラッシングは欠かさないようにしましょう。
正しく保管する
保管する際にサイズの合ったハンガーに掛ける必要があります。サイズが合っていないハンガーでは、ジャケットの型崩れを起こしかねません。
利用するハンガーは、肩部分に厚みがあり、丸みを帯びているものを利用するように心がけましょう。木製のハンガーは、除湿や消臭の効果が期待できるのでおすすめです。
クリーニングから戻ってきたスーツの保管方法
スーツを長持ちさせるためにはクリーニングから戻ってきたときの保管方法に気を付けることが重要です。ここでは保管に関する注意点を紹介します。
①ビニール袋を外す
クリーニングから戻ってきたスーツに付いているビニール袋は必ず外すようにしましょう。
ビニール袋はクリーニング後のスーツを持ち帰る際に汚れないようにするために付いているものです。ビニールが付いた状態のまま保管してしまうと、湿気が溜まってしまい、変色やカビの原因になってしまいます。
スーツを傷めないためにも、保管の際には必ずビニールを外すようにしましょう。
②ハンガーを掛けなおす
クリーニング後のスーツには簡易的なハンガーが付いていますが、保管する際にはジャケット用のハンガーに掛けなおすことが重要です。
クリーニング屋のハンガーでは型崩れを起こしてしまうため、肩部分が厚くて丸みのあるハンガーを使用して型崩れを起こさないようにしましょう。
除湿や消臭効果のある木製ハンガーがおすすめです。
③間隔をあけてクローゼットにしまう
クローゼットにしまう際に間隔をあけずにしまってしまうと、「シワになりやすい」「湿気が溜まりやすい」といったデメリットが発生します。また、間隔にスペースがないと、スーツを取りだす際に生地同士が擦れてしまって生地を傷めてしまうことにもなりかねません。
スーツの状態を最適な状態で保管するためには2㎝ほどの間隔をあけて、保管するようにしましょう。
クローゼットの中を綺麗に整えたい人は「モノナビ」の記事もご参考ください。
「おしゃれでおすすめのハンガー人気ランキング!」
機能性の高いスーツもオーダー可能
スーツをクリーニングに出すことはお手入れとしてもちろん重要ですが、機能性の高いスーツや季節に合わせたスーツを選ぶことも大切です。
自分で好きなデザインや機能性を選ぶのであればオーダースーツがおすすめです。「オーダースーツSADA」では、専門店ならではのプロのアドバイスを受けながら職種や体型に合わせた最適なスタイルやディテールを提案してくれます。
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この記事では、スーツのクリーニングに関する情報を紹介してきました。
シーズンやスーツの種類によって、クリーニングの最適なタイミングが異なってきます。スーツを長く愛用するためにも、スーツにとって最適なクリーニングができるように心がけることが重要です。
また、クリーニング後の保管方法にも注意する必要があります。スーツへのダメージを最小限にするためにも、しっかりとした保管方法が重要です。
最適なクリーニングを選択することで、まわりへの印象も大きく変わってきます。最適なクリーニング方法を知ることは非常に重要なため、クリーニング屋に依頼する際にはこの記事を参考にしてみましょう。