裾上げの方法を知らない方必見!スーツの裾の長さや裾上げの目安などについて紹介
既成スーツを着用した際、裾の長さが自分のサイズに合っているのか疑問に感じたことがある方は多いのではないでしょうか。よくありがちなのが、着用した感覚では問題ないと感じていても、全身鏡でチェックしたり、第三者にアドバイスを求めると、意外と自分に裾丈が合っていないというケースです。もし、裾の長さが自分の体型に合っていないことに気付かずに着用してしまった場合、スーツ全体の印象が悪くなり、好印象を与えるはずのスーツスタイルが台無しとなってしまいます。また、「太さは問題ないものの、長さがしっくりこない」という経験をされた方も多いはず。そこで今回は、裾上げの方法を知らない方必見のしっくりくるスーツの裾の長さや裾上げの目安の紹介と、気になるスーツスラックスの長さの種類についてを詳しく解説します。着用シーン別で注意すべきポイントや、スーツの歴史に触れながら裾上げの方法について紹介するため、スーツがお好きな方にとっても楽しんでいただける内容です。また、これから裾上げを検討している方やオーダーで裾の長さに悩んでいる方には、ぜひチェックいただきたい内容になっています。納得のいくスーツに仕上げるため、適切な裾上げのポイントを押さえておきましょう。
裾上げとは
裾上げ(すそあげ)とはスカートやズボンなどの裾を切ったり折ったりして縫い直し、丈を短くすること。 皆さんは、試着せずに買ったお洋服や、親から譲り受けたスーツなどもう少し丈が短かったらちょうどいいのになと感じることはありませんか?
多くの場合、既成のズボンは長めの丈で作られていることが多く、自分の足の長さに合っていないという経験をされてことがある方も多いのではないでしょうか?
ズボンが長い時に知っておきたいのが「裾上げ」の知識。 丈感や名称を知っておくだけでも、店頭で「裾上げ」をしてもらう際にも伝えやすいです。
また、「裾上げ」に似た言葉に「裾直し」があります。「裾直し」とは、丈の長さを短くすることだけでなく、縫い目を一度ほどいて裾を長くしてから縫い直すというものです。
あらかじめ裾上げの知識を身に付けておくことで、自分の希望がどのくらいの長さなのかを正確に伝えることができるようになるでしょう。
裾上げは、購入店のほか、クリーニング屋に持ち込んでお直しをしてもらうという方法、また自分でおこなうという方法などがあります。
uniqloなどでも裾上げをおこなっており裾上げの種類にはよりますが、当日中のお渡しも可能であり、誰にでも手軽に利用できるサービスとなっています。
スーツの裾上げの長さの目安は?
スーツの裾上げの長さについて、目安がどんなものなのか紹介していきます。
縫い目に沿って測る
スーツを足の出口のところから股の部分にかけて、メジャーのような専用の測定器で測ります。 平らなところで、縫い目に沿って測ると、容易に測定することが可能です。
自分の股下(足の長さ)を測定しておくと、裾上げに必要な長さがおのずと出てくることとなります。
例えば股下が80cmであれば、スーツを縫い目に沿って測ったら同じく80cmだった場合、何cmか裾上げが必要となる計算です。
合わせたい靴と一緒に測る
注意が必要な点を挙げると、ビジネスやフォーマルの場面では実際に靴を履いた時の見た目確認が重要となります。 何も対策を取らなかった場合、スーツの裾が靴全体を覆い隠してしまいかねません。
一般的には、足首が見えるくらいか、くるぶしが見えるくらいがちょうどよいとされます。 目安として足首が見えるくらいで1~2cm、くるぶしが見えるくらいで1cmを切るイメージです。
男性と女性では測り方が異なる
実は男女で測り方において「正しい」とされる基準が異なります。
男性の場合はスラックスをウエストに合わせ、腰骨の位置に合わせてベルトをした状態で固定します。 必要に応じて靴を履いて計測し、計測中は猫背はNGです。
女性の場合は、パンツスーツとスカートでさらに測り方が異なります。 パンツスーツを着用する際は、ビジネスの場面でヒールかパンプスを履く場合、それに合わせて計測を行います。 計測の際、足首が少し隠れる程度が標準です。
スーツスラックスの長さの種類
スーツスラックスの長さには、いくつかの種類があります。 それぞれの種類について解説していきます。
裾上げは伝え方を間違えると、思った通りの長さやシルエットにならないということが起こり得ます。まずは、種類を正確に理解することで、自分がどのような長さにしたいのかを明確にしておきましょう。
ワンクッション
スーツの裾が靴の甲にあたり、折り目が一つできて生地に膨らみをもたせてくれる長さです。
裾幅が20cm以上のパンツ(ズボン)に適しています。清潔感があり、歩いていても靴下が見えない長さ、これが標準の長さになります。 ビジネスからフォーマルな場面まで対応でき、選ぶことに迷った場合におすすめです。
ハーフクッション
裾が靴の前の部分にあたり、ワンクッションよりも裾が短く、わずかにたわむような長さですが、最もポピュラーな長さです。
細身のシルエットに適していて、裾幅は18cm以上20cm未満が適しています。 同様にビジネスからフォーマルまで対応でき、すっきりとした印象を与えることができるので、ワンクッションよりも支持される傾向が強いです。
ノークッション
パンツが靴の甲にあたらず、裾に膨らみができない長さです。
靴下が見えるぐらいですので、カジュアルな印象を与えることができます。 たるみがない分、さわやかなイメージを与えることができる一方で、フォーマルな場面には不向きであると言わざるを得ません。 ただ、ビジネス面で少し取り入れても問題ない場面がありますので、選ぶ際は状況に応じた判断をしましょう。
スーツスラックスの裾の長さを決めるときのポイント
スーツの裾の長さを決めるポイントは理解しても、スーツの生地や特色に合わせて実際に長さを決めるとなると難しいでしょう。 ここでは2つの要素から選ぶ形で解説していきます。
パンツの太さで選ぶ
パンツが太い場合、上記で紹介した「ワンクッション」や「ハーフクッション」が向いています。
裾幅が広い分、靴の甲にかかるくらいに仕立てると印象良く見えます。 また、足元にボリュームが生まれるので、違和感を感じにくいです。
どうしても「ノークッション」で仕上げたい場合は、着用者によってはルーズな印象を与えてしまう恐れがあるので注意が必要です。
反対に細いパンツの場合、「ノークッション」か「ハーフクッション」が向いています。
細いシルエットを活かすのであれば、裾のたるみが出てしまうと印象がよくありません。 一般的に「ハーフクッション」で仕立てることが推奨されています。 人によっては「ノークッション」を選択しても問題はありません。
着用した時に選ぶ
スーツを着用する場面は様々あります。 ビジネスやフォーマル、親しい友人などと行うパーティーなどです。 主に3つの場面を取り上げてどんな感じで着用するべきなのか解説します。
ビジネスの場
ビジネスの場において、営業活動を実施して初対面の人と顔合わせするにあたり、印象が重視されます。 スーツは細身で裾は靴甲に触れる程度に長さを調整すると、相手方に誠実な印象を与えられます。 裾にたるみが生じると、だらしない印象を与えかねませんので、注意が必要です。
フォーマルな場
冠婚葬祭におけるフォーマルな場では、裾が短いカジュアルな印象を与えるような「ノークッション」はNGです。
一番の理由は裾を長めにすることが暗黙の了解のマナーとなっているからのようです。 「ワンクッション」で仕立てつつ、スーツの裾を少し長めにすることをおすすめします。
近親者だけで接する場
ビジネスやフォーマルな場と異なり、親しい関係の人たちだけで集まる場合であれば、ガジュマル的な印象の強い「ノークッション」でも全然問題ありません。
スーツを着て会合する場面があるかもしれませんが、 近親者だけで接する場ではスーツの裾の長さなんて気にせず、自分自身がお気に入りのスーツを着て出かけるという認識で大丈夫です。
スーツの着用シーンで裾丈を選ぶ
スーツを着用した時、裾丈がどうなっているのか気になりますよね。 スーツの裾丈が長かった場合と短かった場合における、具体的な着用シーンを用いて紹介します。
面接を受ける場合
面接を受ける場合、特に正社員応募だとスーツを着用する機会が多いかと思います。 その際に「ノークッション」だと、カジュアルな印象をもってしまうので、不向きです。 面接官によっては、裾の部分に着目している場合があるので、スーツの裾丈を短くし過ぎないように調節することで印象をよく見せることができます。
同窓会の集まり
人によっては中学以来、または高校以来会っていなかった人たちと久々の再会を果たす場所になるでしょう。 裾丈の長さは厳密に気にする必要はありませんが、裾丈が長すぎてダボダボとした印象にならないように「ハーフクッション」の裾丈の長さであれば、無難です。 また、多少カジュアルに裾丈を短くしても同窓会であれば問題はないでしょう。
結婚式のようなお祝いの席
結婚式は新郎新婦の幸せを祝福する場です。 裾丈はパンツの部分がきれいに見えやすい「ハーフクッション」がおすすめです。 あまり、カジュアル過ぎず、ビジネスの場のように固くなりすぎない程度のイメージを持った裾丈の長さとしては、靴の甲にギリギリかかる程度で十分です。
裾上げの方法
裾上げの方法について主に「シングル」と「ダブル」が存在します。 それぞれの裾上げの方法を、スーツの歴史について少し触れながら紹介します。
シングル
裾に折り返しがないように仕上げる方法です。
足元がすっきりと見えるのがポイントで、ビジネスからフォーマルまで幅広い場面で対応可となっています。
下記で紹介するダブルとは違い、だぼついて見えないことが大きな特徴です。 自身の本来のサイズに対してあまりにも丈長なパンツでは、シングルで仕上げることが難しくなります。 シングル仕上げの特徴としては「正装」スタイルという位置づけとして考えられています。
会社員が営業活動するときに、印象が良い方が受け入れやすいのも事実です。 また、ビジネス以外ではフォーマルの場で使用するための仕立てという認識で問題ないでしょう。 ちなみに欧米ではシングルで仕上げることを「plain」と呼びます。
ダブル
シングルと違い、裾を数cmほど折り返して仕上げる方法です。
足元が見える分、時としてカジュアルな印象を受けます。
屋外で営業活動する際に、雨や泥で濡れないように折り曲げたことがダブルの仕上がりの由来とされ、薄い生地が世の中に出回るようになってから、編み出された方法という説もあります。
ダブル仕上げの特徴としては、「カジュアル」な部分が前面に出ていることです。 スーツでなくても、ラフな格好のTシャツでノーネクタイスタイルの友人のパーティーや親しい先輩と行動するときにおすすめです。 ちなみに欧米ではダブルで仕上げることを「turn up」と呼びます。
モーニングカット
実は、シングルでもダブルでもない裾上げ方法が存在します。
例えばモーニングカットという裾上げ方法は、つま先側を数cmほど短くし、かかと側を数cmほど長くするやり方です。 スーツの裾がたわむことはなく、良い印象を与えることができます。
参考:スーツの歴史(シングルとダブル関連)
スーツの起源について諸説ありますが、16世紀頃のイギリス発祥という説が有力で、仕立てに関して元々、シングルしか仕立てる概念がなかったものが、19世紀末にイギリスのある貴族が雨や泥で汚れないように裾を折り曲げたことが由来となりダブルという仕立て方法が生まれたと考えられています。
日本にスーツの文化が入ってきたのは明治以降で、仕立てに関してはシングルが主流とのことでした。 現在ではお好みに合わせてダブルで仕立てる人も増えています。
裾上げテープって知ってる?
裾上げテープとは、針や糸・ミシンをわざわざ用意しなくても簡単に調節できるテープを指します。
裾上げは基本的にミシン縫いを施すものですが、ミシンが苦手という方でも簡単に裾上げができる優れものです。
テープにも様々な種類があり、両面や片面、そして防水テープなどがあります。
両面テープは初心者さんにもおすすめで、表面からテープが見えないのが特徴です。 簡単に裾上げに持っていけないけど、直したい方や、毎回丈感を調節したい方にお勧めです。
裾上げテープにはカラーバリエーションもあるため、スーツのカラーにあったテープを使用する様にしましょう。
もちろん、裾上げテープはスーツだけでなく私服用のチノパンの裾上げにも使用可能です。
なお、裾上げテープを使用しての裾上げはシングルが基本です。ダブルで裾上げテープを使用すると、裾にごわつき感が出てしまい見栄えが悪くなってしまうからです。
面倒くさいという方におすすめなオーダースーツ
裾上げを行なってくれる店舗に持っていくのも、自分で裾上げに挑戦するのも良いですが、オーダースーツなら、裾上げまでもしっかりと行なってくれて楽チン!
失敗しないだけでなく、自分に合った丈感を提案してくれるため良い状態をキープできます。
スーツに関する困ったことがあったときに相談できたり、メンテナンスを正しく行なってもらえるのは「オーダースーツ」の特権です。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」の特徴について紹介します。
オーダースーツSADAの概要・概略
オーダースーツSADAは創業100年を迎える老舗企業です。 独自に培った技術やノウハウで、生地仕入れから縫製・販売まで行うことでコストの最適化を実現しています。
その分、購入者にできるだけ高品質なオーダースーツをリーズナブルな価格で提供することが可能です。 現在は全国に約50店舗を展開しています。
オーダースーツSADAの利用者傾向
オーダースーツSADAは30代以上の利用者数が8割を超え、購入者の8割が男性です。 残りの2割が女性にもしっかりとしたサポートを実施していますので、お気軽にご来店ください。
オーダースーツSADAが実施しているオプション・サービス
オーダースーツSADAでは単にスーツを販売しているわけではありません。
例えば、メンズスーツではフルオーダーでスーツを仕立てるためにお客様の要望を聞いたうえで100種類以上の生地ラインアップの中から選ぶ方式を採用しています。 オーダースーツSADAのオプションやサービスについていくつか紹介します。
・全額保証サービス
仮にフルオーダーで仕立てたスーツが「正しい採寸方法を実行して作ったのになぜかサイズが合わない」や「生地の雰囲気や仕上がりがイメージと違う」など満足してもらえなかった場合は、全額返金するサービスを実行しています。
購入者にとっては、逆に申し訳ない気持ちになるかもしれませんが、新社会人にとっては高い買い物ですので、全額返金してもらえるのであれば安心して購入できます。
これが他ではあまり実施していないSADAならではの「全額返金保証」サービスです。
・下取りサービス
SADAではスーツを店舗に持ち込むと値引きチケットがもらえます。 オーダースーツSADAで利用できる値引きチケットはオーダースーツ上下1着につき、本体価格より1,100円値引きされる仕様です。
その場ですぐに使用できませんが、次回ご注文時に利用できます。(6ヶ月間有効) 1着のご購入につき1枚有効ですが、キャンペーンなどによっては2着で2枚使用できる場合があります。
また、他社のスーツでも下取りサービスが利用できるので、着なくなったスーツを気軽に持ち込めるのがSADAの下取りサービスです。
・有料オプションについて
オーダースーツSADAでは、フルオーダーの特性から世界に一つだけのオーダースーツを完成させるお手伝いのために様々なオプションを用意しています。 オプション名と金額について概略をまとめました。
(※表示している料金は2023年9月時点の料金です。 金額や税率により変更になる場合がありますのであらかじめご了承ください。)
- アップグレードボタン 1,100円〜
- アップグレード裏地 2,200円〜
- AMFステッチ 3,300円
- 台場仕立て 3,300円
- 本開き(本切羽) 2,200円
- 重ねボタン 550円
- ダブル仕立て 5,500円
- 色糸指定 1,100円
- シック加工 1,100円
- PP加工 1,100円
- アジャスター 3,300円
この中からオプションを組み合わせて仕立てることで、オリジナルのスーツが完成することとなります。
もっと「オーダースーツSADA」について知りたい方は下記URLから情報をチェック!
上記で紹介した以外にも、オーダースーツSADAにおける有益な情報があります。
公式HP:https://www.ordersuit.info/
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、しっくりくるスーツの裾の長さや裾上げ方法や目安などについて紹介してきました。 冬場ですと、コートを着ている時にスーツの裾の長さは気にしないかと思いますが、それ以外の季節ではスーツの裾丈や長さなどが目に留まる機会が増えます。 また、新社会人の皆さんは裾の長さや仕立て方法についてあまり接する機会がないかと存じます。
この記事を見て、ビジネスでは「ハーフクッション」+「シングル」でスーツの裾を仕立てると、シルエットの印象を良くすることができます。
スーツをどこで仕立てるべきなのか迷っている人は、「オーダースーツSADA」がおすすめです。オーダースーツSADAでは、専門のスタッフがしっかりサポートするため、フルオーダーの楽しさ、快適さ、フィット感はもちろんのこと、着回しの相談や着こなしに関しての些細なお悩みにも親身にお答えすることができます。
スーツを新調しようとお考えの方はであれば、ぜひスーツの使用場面を思い浮かべながら自分にあったスーツを仕立ててみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。今回は、しっくりくるスーツの裾の長さや裾上げの目安の紹介、気になるスーツスラックスの長さの種類について紹介してきました。冬場ですと、コートを着ている時にスーツの裾の長さは気にしないかと思いますが、それ以外の季節ではスーツの裾丈や長さなどは目に映る機会が増えます。また、新社会人の皆さんは裾の長さや仕立て方法についてあまり接する機会がないかと存じます。この記事を通して、ビジネスでは「ハーフクッション」で「シングル」でスーツの裾を仕立てると、シルエットの印象が良くなることがお分かりいただけたのではないでしょうか。これから裾上げを検討している方やオーダーで裾の長さに悩んでいる方、スーツをどこで仕立てるべきなのか迷っている方には、「オーダースーツSADA」がおすすめです。オーダースーツSADAでは、専門のスタッフがしっかりサポートするため、フルオーダーの楽しさ、快適さ、フィット感はもちろんのこと、着回しの相談や着こなしに関しての些細なお悩みにも親身にお答えすることができます。オーダースーツを検討している方はぜひ、オーダースーツSADAでその魅力を体験してみてはいかがでしょうか。