【スーツ 袖直し】自分で袖直しできる?お直しの費用と日数
スーツの袖の長さはピッタリ合わせられていますか?標準的なスーツの袖丈は、手のくるぶしから1.5㎝程度の位置に袖口が来る長さです。「あれ?合っていない!」という方は「お直し」を検討しましょう。袖丈はスーツの印象を左右する重要なポイントです。短いとシャツがベロッと見えてだらしない印象に。長いと野暮ったく、だらしない印象になってしまいます。また「日本人の90%が、左右で腕の長さが違う」という点にも気を付けましょう。おそらくあなたも、正確に採寸すると数ミリ~1㎝ほど、左右で腕の長さが異なるはずです。ジャストサイズのスーツを着こなすには、左右の腕の長さを正確に採寸し、袖丈を左右それぞれに合わせるのが大事。量販店の簡易的なお直しは、ほとんどここまで行いません。もし、あなたが「誰が見てもバッチリな、理想的なスーツスタイル」を望むなら、やはり袖丈のお直しが必要ですね。そこで今回は、スーツの専門家「オーダースーツSADA」のスタッフが「スーツの適正な袖の長さ」「袖直しにかかる時間、費用」「自分でできる仮止めの方法」を解説します。ぜひこの記事を最後まで読んで、袖丈をバッチリ合わせた理想的なスーツスタイルを手に入れてくださいね。
スーツの印象を左右する袖の長さ。
今回は、袖直しにかかる費用や日数、急ぎの場合の簡単な袖直し方法をご案内します。
【オーダースーツ 作り方】これで完璧!満足できるオーダースーツの作り方
スーツの適正な袖の長さ
スーツの袖の測り方
スーツの袖丈は、リラックスした状態で腕を下げて測ります。
スーツは腕を前に出すときや曲げた時に、袖がかなり短くなりますが、その点は気にしなくても大丈夫です。腕を自然に下げて美しく見えるシルエットが基準となります。
力が入っていない腕は肘のあたりで少し手前に曲がるため、この角度に合わせてスーツを仕立てます。
つまり、この角度を考慮した長さが正しい袖丈となります。
スーツの袖丈は、肩先から袖口までを測ります。
ワイシャツは、首の後ろから肩先、袖口までを測る「裄丈」が一般的です。
細身スーツ
タイトでスッキリとしたシルエットの細身スーツでは、袖丈は短めです。
細身スーツの袖丈は、手首の小指側にある丸い骨の部分「尺骨茎状突起」(しゃっこつけいじょうとっき)が、丁度隠れるくらいが目安です。
許容範囲は、「尺骨茎状突起」の全体が丁度隠れる長さから1cm程度です。
タイトなシルエットに合わせて袖丈もピッタリなラインの方が、バランス良く見えるため短めが好まれています。
また、袖丈と着丈は連動します。
細身スーツの場合、袖が短くなるため着丈も若干短めとなります。
ヒップが少し見える長さが目安です。
標準スーツ
クラシックな雰囲気のある標準スーツの袖丈は、細身スーツより若干長めです。
「尺骨茎状突起」の下1.5cmから2㎝を目安にします。
程よい余裕のスーツに合わせて、少し基準が長めに変わります。
基本的にスーツは肌を見せないというルールがあるため、クラシックなスタイルでは、短すぎる袖や着丈を避ける傾向があります。
長めの袖丈の場合は、着丈もヒップが隠れるくらいが目安となります。
オフィスカジュアルの袖丈
オフィスカジュアルでは、「尺骨茎状突起」が少し見える短め丈で着用するケースもあります。この場合は、シャツで「尺骨茎状突起」が隠れます。
しかし、本来のスーツの着こなしではNGな長さのため、着用場面を選びます。
女性のスーツの袖丈
レディーススーツの袖丈は、手首の小指側にある丸い骨の部分「尺骨茎状突起」(しゃっこつけいじょうとっき)が隠れるくらいが目安です。
男性の袖丈よりも少し長めで、親指の付け根くらいまでは許容範囲です。
好みに合わせて選びましょう。
女性のスーツの着こなしは、ブラウスの袖をスーツの袖から出さないことがマナーです。
ブラウスの袖やカットソーなどのインナーが、スーツの袖からはみ出てしまう場合は、調整が必要です。
ブラウスの場合は、手首にあるサイズ調整のボタンを、袖口が小さくなる方に留め変えて袖が出ないようにします。
サイズ調整ボタンがない場合は、ブラウスを買い替えるか女性用アームバンドで調整しましょう。アームバンドは、腕に付けるブラウスの袖丈調整アイテムです。
レディースオーダーシャツで、袖がはみ出ない長さのシャツを仕立てるのもおすすめです。
ソフトブラウスやカットソーが、スーツからはみ出る場合は、長さ調節がしやすい袖口にシャーリングがあるものや、七分袖のタイプを選びましょう。
着用シーンに合わせた袖丈の長さにする
ビジネスやプライベートなど、着る場面によってスーツの最適なサイズは変わってきます。袖丈も同じように、着用シーンによって最適な長さがあります。スーツの着用シーンに合わせて、袖丈の長さを決めましょう。
袖丈を短くするとカジュアルな印象に
袖丈は短いほど、カジュアルな印象になります。
オフィスカジュアルでは、短めに着用するケースもあります。
しかし、手首の骨の突起が完全に見える袖丈は、サイズが合っていない印象になるため避けたほうが無難です。
適正なサイズを守りつつ場面によって袖を折ったり、まくったりすることで、カジュアルな印象を強め、おしゃれを演出することもできます。
結婚式や葬儀など正式な場面で使用するスーツは、袖丈を短くすることは避けましょう。
腕の長さが左右で異なるときはオーダーがおすすめ
一般的に腕の長さは、左右0.5㎝から1㎝程度の違いがあり、スポーツが趣味の方は差が大きくなる傾向です。
既製服のスーツで、左右の袖丈の見え方に違いが目立つ方は、オーダーを検討してみましょう。違和感のない袖丈で仕立てることが可能です。
袖丈が印象を決める
袖丈の印象が1㎝や2㎝で変わるという点に驚かれるかもしれません。
しかし、男性の理想的なスタイルを具現化するという歴史的な流れもあるスーツは、見た目のバランスを重視します。
適正なバランスで仕立てるためには、採寸がポイントになります。
ちょっとした姿勢の変化で長さが変わってしまうため、採寸時は姿勢が自然であるよう意識します。
袖丈を測る際には、できるだけ着用時に近いリラックスした姿勢で腕を下げましょう。
腕が自然に前方へ曲がるので、その状態で採寸するとスーツやシャツのサイズが正確になります。
▼ポイント
スーツは着丈が少し長めであっても袖がジャストであれば、それほど違和感がありません。
逆に全体のサイズ感がピッタリだとしても、袖が長いだけで大きめのスーツを着ているように見えます。
スーツの袖は、手首の「尺骨茎状突起」に合わせ、シャツはスーツの袖から1㎝から1.5㎝出るバランスが適正です。
シャツが全く見えないと全体的にぼやけた印象になります。
袖丈に注目して手持ちのスーツをチェックしてみましょう。
シャツの袖丈の正解は?
ワイシャツの袖丈
ワイシャツの袖丈(裄丈)の目安は、スーツの袖口からシャツの袖口が1㎝から1.5㎝見える長さです。一般的には肩幅を含めた裄丈で採寸します。
裄丈(ゆきたけ)とは
裄丈とは、首の後ろから、肩先を経由して袖口までを測った長さです。
ワイシャツはストレッチ性があまりない生地が多いため、腕を曲げる際の余裕が必要になります。オーダーシャツでは、そのような腕を動かした際の余裕もプラスして採寸します。
もし、裄丈を自身で測った場合、裄丈が82㎝であるならば、84㎝の裄丈のシャツを選ぶと腕を曲げた際の余裕が確保され、窮屈感なく着用できます。
また、シャツ生地の素材によっては、クリーニングや洗濯を繰り返すことで、ワイシャツが縮むことがあるため、若干長めを選んだ方が無難です。
既製品のワイシャツの袖丈
スーツ量販店などで、既製品のスーツを買う際は、袖丈を店頭のスタッフに測ってもらいましょう。もし袖丈が長すぎる場合は、袖口にあるボタンで調節可能です。
袖口のボタンが2つあるタイプは、袖口が小さくなる方のボタンで留めることで、袖が手首よりも下にはみ出ることを防止できます。
オーダーシャツの袖丈
現在、オーダーシャツが人気となっている理由は適正な袖丈です。
腕の長さは個人差が大きく、同じ身長でも、腕が長い方と短い方がいるため、身長だけでは正確なスーツやワイシャツの袖丈は分かりません。
例えば、ネックが「39㎝」裄丈「82cm」のシャツは、肩幅が広く腕が短い方と、肩幅が狭く腕が長い方、どちらの方も着用できますが、フィット感はあまり良いとは言えません。
そのため採寸が重要になります。
オーダーシャツは、肩幅、腕の長さ、首や手首の太さ、胸、ウエストなど細かく採寸し、フィット感のあるワイシャツを仕立てます。
シャツ生地はストレッチ性が少ないため、体にフィットした型紙で縫製するオーダーシャツは着心地が良く快適で、シルエットも無駄な余裕がなく美しい仕上がりになります。
スーツとのバランスも適正になり、スーツスタイルの統一感が増すためおすすめです。
手持ちのスーツの袖丈は調整できる?
手持ちのスーツの袖丈が長いと感じた場合、直すことは可能なのでしょうか?
スーツの袖丈を調整する方法をご紹介します。
袖丈を長くすることはできない
スーツの袖丈は基本的に、短くすることはできますが、長くすることはできません。
基本的に、スーツの袖口の内側に余分な生地はほとんどなく、スーツによって異なりますが、一般的に1㎝から2㎝程度が袖丈を長くできる限界です。
袖丈を直せる場所は?
スーツの袖丈を直せる場所は、以下の4カ所となります。
- スーツ量販店
- 洋服リフォーム店
- クリーニング店
- オーダースーツ専門店
「スーツ量販店」での購入品の場合は、購入した店に問い合わせてみましょう。袖丈だけではなくパンツやウエスト部分などの細かい部分も調整してくれる場合があります。
「洋服リフォーム店」でのお直しも可能です。
「クリーニング店」で袖直しが可能な場合もあります。合わせてクリーニングにも出せるので、同時に依頼できるのが大きなメリットですね。
「オーダースーツ専門店」でも、袖直しが可能な場合があります。
袖直しを依頼する場合は、お直し店の公式ホームページなどを事前にチェックしてみましょう。袖直しが可能な条件や、日数、費用が分かります。
袖直しにかかる時間
お直しの日数は早くて数日、長い場合は10日から2週間ほどかかります。
平均的な納期は1週間ですが、袖の仕立てや予約状況でも変動するため、余裕をもってお直しに出しましょう。
袖直しの費用
袖直しの費用は、3,000円から5,000円です。
仕立ての種類によっては、加工分の追加料金がかかります。
袖の種類
袖丈を直す前にチェックしておきたいのが、ジャケットの袖の種類です。
スーツの袖にはボタンが付いており、いくつかの種類があります。袖の種類によって、手直しするのにかかる時間や料金が変わってきます。種類によっては手直しが難しいものもあるので、手持ちのスーツの袖の種類を確認しておきましょう。
⚫︎筒袖
ボタンホール(切羽)が無く、ボタンが並んでいるだけのシンプルな袖です。
内側も生地が重なる部分が無く、文字通り「筒型」に縫製された袖です。
袖直しの工程が少ないため費用は、3,000円未満の場合もあります。
⚫︎開き見せ
開いているように見せる袖なので、開き見せと呼びます。
袖口に生地が重なる部分があり、そこが少しだけ開くものと、まったく開かないものがあります。
ボタンホールのように見せる刺繍も同様に、あるものと無いものがあります。
費用は3,000円前後です。
開き見せのメリットは、袖丈の調整がしやすいことです。ボタンホールに穴が開いていないので、袖丈を調整することができます。
⚫︎本切羽(ほんせっぱ)
本切羽とは、ボタンが飾りではなく、実際に開け閉めできる袖口のことです。
ボタンホールは移動できないため、袖直しは2㎝程度が限界です。
それ以上短くする場合は、肩を詰めるしかありません。
費用は4,000円前後です。
おしゃれな着こなしができる本切羽ですが、デメリットは袖丈の調整が難しいことです。ボタンホールがあるため、ボタンが移動できません。そのため袖口の調整をするときは、肩口の方から詰めます。
肩口からの調整は、袖口だけを直すより難しく、スーツ全体のデザインを崩す危険性があり、手直しをする場合は開き見せのものより高額になります。
スーツの袖丈を直すときには、手持ちのものが開き見せか本切羽なのか事前に確認しておきましょう。
バランスのポイント
スーツの袖は、袖口が細く肩に近い部分は太くなっています。
そのため袖を短くするほど袖口は広くなり、シャープさが失われます。
袖を5㎝詰めた場合、袖口は1㎝から1.5㎝ほど広くなるため、見栄え良く袖を詰めるには腕のバランスの再調整が必要です。袖口の幅、腕の角度、肘の位置が自然なラインになるように、袖先以外にもお直しを加えることで、自然な仕上がりになります。
5㎝以上の袖直しを依頼する場合、袖のバランス調整の有無も、検討の目安にしましょう。
お直しが高額になる場合は、オーダースーツSADAへ袖が合わないスーツを下取りに出し、下取りの割引を利用してスーツを買い替える方法もあります。
自分で袖直しできる?
自分でスーツの袖直しをする事は、あまりおすすめできません。
生地を傷めるリスクとバランスの問題があるためです。
しかし、明日使うのに袖が長いときは困りもの。
そんなときは、とりあえず仮止めをして乗り切りましょう。
本切羽でなければ、この方法が可能です。
必要な物はアイロン、綿のハンカチ、安全ピン、または、針と糸です。
- ジャケットを着た状態で、何センチ短くするのかを決める。
- ジャケットを脱ぎ、決めた長さを内側に折り込む。
- スーツにアイロンが触れないように、あて布としてハンカチを置き、折り目にアイロンをかける。
この時ボタンにアイロンが触れないように注意する。 - 袖を裏返し、折り目をつけた袖の先を、針の細めな安全ピンで留める。
表に大きく針が出ないように注意する。
周囲の人から見えにくい袖の体側は、表生地まで針を通し、目立つ外側は裏地を多めに取り表に針を出さずに留める。
針と糸がある場合は、目立ちにくい糸色を選び、3箇所程度仮止めする。
裾上げテープを使用する方法もありますが、後日お直しをした際にテープの剥がし跡が残ります。
なるべく跡を残したくない場合は、裾上げテープを短く(3cm程度に)切って仮止めします。
固定する方法は、「針と糸」が目立ちにくく跡も残らないためおすすめです。
ポリエステル100%の生地は、針の穴が残る場合があるため、内側など見えない場所で試してください。ウールの生地の場合は、針の穴ができてもスチームを当てると消えます。
仮止めでの着用は袖に腕を通す際に、生地を傷める場合があるので、着脱に注意して下さい。
また、そのまま着用を続けずに、使用後はすぐにお直しに出しましょう。
⚫︎アイロンが無い場合
ヘアアイロンでも代用できます。
その際は生地にヘアアイロンが直接触れないように注意します。
あて布で袖先を挟み、その上からヘアアイロンで挟みます。
ボタンを挟まないように使用します。
ウール生地は中温、ポリエステル生地は低温から中温でアイロンします。
霧吹き程度の湿気がある方が折り目が付きます。
湿気を含むと高温になるので、火傷しないように注意しましょう。
袖直しをする目安は?
明日使うスーツで、袖直しをするかしないか迷う場合、判断基準は短くする長さで考えます。
細身スーツでは、手首が隠れる長さからプラス3㎝まではそのまま着用できます。
少し長い印象ですが、そのまま着用し、後日早めにお直しに出しましょう。
3㎝を超える長さの場合は仮止めで対応しますが、ボタンが袖口ギリギリになります。
その場合、開き見せ仕立てでボタンが4つあるものは、一番下のボタンだけ取りボタンホールの刺繍も1つほどくだけで、見た目のバランスを取れます。取ったボタンは無くさないように保管しておきます。
ウールの生地は、アイロンのスチームを当てると刺繍跡が目立たなくなります。
5㎝以上詰める場合は、ボタンとボタンホールの刺繍をすべて外し、ボタンを移動します。
その際ボタンホールの刺繍は生地を傷めないように慎重に糸を切ります。
袖口から4㎝の位置に一つ目のボタンを移動して付け、曲がらないように残りのボタンを並べてつけます。ボタンを移動してから袖口を折り返し、仮止めします。
ポリエステル100%など、化学繊維の生地は跡が残ってしまうため、ボタン移動はできません。
ボタンが移動できない場合は、袖直しを諦めるか、跡が残ることを覚悟した上で移動するしかありません。
スーツのウエストが合わなくなった際の対処法は「お直し」!調節できる部分を解説
「オーダースーツSADA」とは
袖の長さは、スーツの着こなしで重要なポイントですが、袖直しにはリスクが伴います。
スーツは全体的なバランスを考えたデザインであるため、後から加えたお直しは、そのバランスを崩してしまいます。
やはり、安心なのは事前に細かな採寸で自分の体に合ったスーツを作る事。
オーダースーツSADAは、体の癖を見ながら細かく採寸し、オリジナルの型紙を作成するフルオーダーです。
一度型紙データを作れば、いつでもぴったりなサイズのスーツがネットでオーダーできるようになります。
着心地が良く、適正なサイズで着用できるオーダースーツSADAのフルオーダースーツ、オーダーシャツを、ぜひお試しください。
スーツの肩が盛り上がる理由は?体型に合った選び方を解説
スーツの肩が盛り上がる理由は?体型に合った選び方を解説
まとめ
今回は、袖のお直しについてご紹介しました。
- 袖丈の正しい長さは手くるぶしが隠れるくらい。
- 袖直しの納期は、平均1週間が目安。
※オーダースーツSADAでは2週間ほどお時間をいただく場合があります。 - 袖直しの費用は、3,000円から5,000円。
- 急ぎの袖詰めは、無理せず仮止めで。
- 袖直しは専門店でのお直しが安心。
袖の長さが気になる場合は、早めに安心できる専門店でお直ししましょう。
【スーツ オーダー】結局何が違うの?オーダースーツの種類と価格のカラクリを解説します!
今回は、スーツの適正な袖丈について解説しました。スーツの袖丈は、手首の小指側にある「尺骨茎状突起」が隠れる長さが目安です。ワイシャツの袖丈はスーツの袖口に、1㎝から1.5㎝出る長さです。スーツの袖直しには、一般的に「数日から2週間ほどの期間」と「3,000円から5,000円程度の費用」がかかります。ただし、袖のボタンが開閉できる「本切羽」の場合は、通常の袖直しができず、肩から詰めて袖丈を調整します。相場より費用が掛かる場合があるので注意してください。自分での袖直しは、基本的にできないものと思っておきましょう。急ぎの場合は、とりあえず「仮止め」で切り抜けるのが無難です。アイロン(ヘアアイロンでもOK)ハンカチ、安全ピンがあれば仮止めできます。詳しい手順は本記事内を再度参照してくださいね。袖直しには、費用も時間もかかります。ですが、そもそも最初からオーダースーツで作ってしまえば、基本的には袖直しをする必要はありません。当店「オーダースーツSADA」では、身体の癖をしっかり見ながら細かく採寸し、体にピッタリのサイズで仕立てます。左右の腕の長さに差があっても、スーツの袖丈はピッタリ合います。ぜひ、オーダースーツを検討してみてくださいね。