【スーツ オーダー】結局何が違うの?オーダースーツの種類と価格のカラクリを解説します!のアイキャッチ画像
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【スーツ オーダー】結局何が違うの?オーダースーツの種類と価格のカラクリを解説します!

近年、オーダースーツが人気で、自分好みのオーダースーツ作りに注目が集まっていることをご存知でしょうか。オーダースーツは昔から高価でなかなか手を出しづらいというイメージが強くありますが、最近では徹底的なコストカットに取り組んだことにより、驚きの価格でオーダーが可能になりつつあります。ご存知の通り、オーダースーツは自分の体型に合ったスーツに仕上げるため、既製品では叶えられない細かい箇所まで調整を行い、納得のいく一着を仕立てることができます。また、サイズだけでなく素材やデザインにこだわったり、オプションを利用し自分好みにカスタマイズすることもでき,、個人の型紙を作るフルオーダーからイージーオーダーまで種類は多く存在します。オーダーできる店舗が増加し、手軽に利用しやすくなった一方で、オーダーの種類が増えたため、納期や価格だけではオーダーを選べない方が多くいらっしゃいます。そこで今回は、迷いがちなオーダーの種類と価格の違いに注目してご紹介します。これからスーツの購入を検討している方やオーダースーツに興味がある方は、事前に本記事をチェックしておくことで、ポイントを押さえられるはずです。スーツスタイルをより楽しむために、オーダースーツについて基礎を学んでおきましょう。

現在、オーダースーツの人気が急上昇しています。
人気の理由として、オーダースーツのコスパが良いこと、オーダーできる店舗が増加し、利用しやすくなったことが上げられます。

その一方で、オーダーの種類が増えたため、納期や価格だけではオーダーを選べない状況になっています。

今回は、迷いがちなオーダーの種類と価格の違いに注目してご紹介します。

オーダースーツとは

オーダースーツは、まず注文があり、採寸をしたあとに型紙から作る仕立服です。

逆に既製服は、まず服があり、その服に体型が合う人が購入を決める流れになっています。
スーツは元々サイズ合わせの基準が細かく、既製服では対応しにくい特徴を持つ服です。

以前は、オーダースーツと言えば、この型紙を作るフルオーダーでした。
現在は型紙を作らないオーダースーツも増えています。

この型紙を作るか作らないかは、オーダーのお店選びの目安になります。
型紙の有無で、スーツの仕上がりが大きく変わるためです。オーダー方法、スーツの着用目的、着用頻度も照らし合わせて選ぶと、より満足度の高いスーツが作れます。

個人の体型を採寸して作るオーダースーツは、シルエットが美しく抜群のフィット感があります。

実は、スーツの原型は貴族の乗馬服です。
見た目の美しさ、動きやすさを重視した設計になっているため、採寸がきちんとされていると、スーツは動きやすくなります。
トレンドの細身スーツを作る場合も、この採寸によるフィット感は非常に重要です。肩、胸、ウエスト、太腿がしっかり合っているスーツは後ろ姿もカッコ良く見えます。

さらに、オーダーでは生地、ボタン、ポケットの種類などを組み合わせて、イメージ通りのスーツを作れることが魅力です。

しかし、このように満足度の高いオーダースーツは、非常に高額で納期も長く、これまでは気軽に注文できる物ではありませんでした。

ここに現在のオーダースーツ人気の理由があります。
現代の技術でオーダースーツの価格が、以前よりリーズナブルになり、納期も大幅に短くなりました。
既製服と変わらない値段で手に入るのであれば、オーダーに変更しようという人が増えているのです。

仕立服として誕生したスーツには、袖丈や着丈のルールがあるため、フィット感があるオーダーが人気となるのは自然の流れとも言えます。

正しいスーツの着こなしをするためには、自分の体型や用途に合ったオーダースーツを選ぶ必要があります。どのオーダーが自分の体型に合うのか、まずは大まかな種類を把握しましょう。

オーダースーツの種類

オーダースーツは大きく2種類に分かれます。

個人用の型紙を作るか作らないかで、スーツの仕上がりは大きく変わります。
まず、オーダースーツを選ぶ際には、この型紙の有無をチェックしましょう。

個人の型紙を作るフルオーダー

  • ハンドメイドフルオーダー
  • マシーンメイドフルオーダー

個人の型紙を作らないセミオーダー

  • パターンオーダー
  • イージーオーダー

着心地とクオリティ重視か、コスパや納期重視かで選ぶオーダーが変わります。

冠婚葬祭関連、パーティーなどイベント用で、質の良いスーツをカッコ良く着たい場合は、特別な一着を作るフルオーダーがおすすめです。

毎日の仕事用でスーツは消耗品、価格は抑えめで納期も早い方が良い場合は、セミオーダーがおすすめになります。

一般的にフルオーダーが高価、セミオーダーが安価と思われていますが、実は現在、価格とオーダー方法は必ずしも一致しません
オーダースーツの店舗によってはフルオーダーであっても価格を抑えられる場合もあり、逆にイージーオーダーであってもフルオーダー以上の価格の場合もあります。
値段だけでは、オーダーのグレードや品質が分からない時代になったのも、皆さんがオーダー選びに迷う理由と言えます。

オーダーの種類が同じでも、グレードと価格が違う場合があることを理解すると、失敗しないオーダー選びができます。

イージーオーダーは存在しない?

イージーオーダーという言葉は1950年頃の日本で見られた呼び名です。簡易なオーダーというような意味で使われていました。
また、海外でもこのような呼び方はありません。

イージーオーダーは、厳密にはパターンオーダー(型が決まっているオーダー)に含まれます。
一般的にはパターンオーダーが安価なもの、イージーオーダーが高価なものとして認識されています。
今回は、分かりやすくするため、一般的な区分としました。

型紙を作らないセミオーダーの中で、安価なものをパターンオーダー高価なものをイージーオーダーとして説明します。
しかし、イージーオーダーはパターンオーダーの区分に入ることは覚えておきましょう。

また、その他にもオーダーには様々な呼び名がありますが、基本的には型紙があるフルオーダーか、型紙がないセミオーダーに分かれます。

パターンオーダーとは

  • 個人の型紙を作らない
  • ゲージ見本で採寸
  • 補正は限定され微調整のみ

パターンオーダーは型紙を作りません。
パターン(型)が決まっているため、ゲージ見本のスーツを試着して採寸します。

まず、スタイルに最も近いゲージを選びます。
パターンオーダーは、体型に近いゲージを選ぶイメージです。既製服を選ぶのと基本的には同じです。

パターンオーダーはゲージ見本が多い店舗ほどフィット感が高くなる傾向にあります。
ゲージが決まったら、補正を加えて個人のサイズ感に近づけます。

補正は袖丈、着丈、パンツの裾丈など、主に縦の長さを調整します。補正の範囲も既製服に近く、ゲージの基本形を大きく変える修正はできません。

例えば、袖を大幅に短くすることで袖口が肘に近くなると、袖先が七分袖のように太くなります。
そのためパターンオーダーは既製服で3㎝以上の袖詰めをする方は避けた方が無難です。簡易的なオーダーのため、採寸、サイズ感、着心地も既製服に近くなります。

イージーオーダーとは

  • 個人の型紙を作らない
  • 基本データと採寸値を照合
  • グレーディング(再調整)あり
  • 補正の自由度は高めでも限界がある

イージーオーダーはパターンオーダーと同じで、決められたパターンから選びます。

イージーオーダーは、パターンオーダーよりもグレードの高い補正が可能です。

まず、基本となる型紙データと、採寸データを照らし合わせ、近いものを選択します。選択した型紙データに、採寸値をもとにした修正を加えて使用します。
この修正の際に、修正箇所と元のシルエットとのバランスを取るための再調整が可能です。

再調整はグレーディングと呼ばれ、このグレーディングが安価なパターンオーダーとの大きな違いです。
グレーディングしたスーツは、補正箇所が滑らかにつながるため不自然さがありません。
スーツにとって大切な全体的なバランスも整います。

また、グレーディングで対応できない型紙ラインがある場合は、型紙を手作業で補完します。
ここまでの作業があるイージーオーダーは、費用もフルオーダーに近くなります。

ハンドメイドフルオーダーとは

  • フィッターが採寸
  • 個人の型紙を作る
  • 裁断士が生地を裁断
  • 補正に限界値なし
  • 仮縫いでさらに補正

個人の型紙をつくる本来のフルオーダーです。
ビスポークとも呼ばれます。

すべての工程を、それぞれ専門の職人が担当し手作業でスーツを仕上げます。
フィッターが体型を細かく採寸し型紙を作ります。
フィッターの作成した型紙を元に、カッター(裁断士)が裁断します。
各パーツをしつけ糸で一度仮縫いし、スーツの形状にしたものを試着します。
この試着で、よりフィット感を上げ、シルエットを整えてから本縫いで仕上げます。
手縫いの場合は半年近くかけてスーツを仕上げます。

技術力のある職人が一定期間を費やして作るため、費用は高額になります。
試着のために店舗へ行く時間も必要になり、制作期間も必然的に長くなります。

仕上がりは美しく、着心地も快適なため、時間をかけて待つだけの価値があります。

マシーンメイドフルオーダーとは

  • フィッターが採寸
  • 個人の型紙データをCAD(自動設計システム)で作成
  • CAM(自動裁断機)で生地を裁断
  • 専門工場で短期間縫製
  • データ保存可能
  • ネットで再注文が可能

フルオーダーの工程で、単純作業となる部分を効率化した、現代的なフルオーダーです。

経験と技術を必要とする採寸はフィッターが担当します。

採寸後にCAD(自動設計システム)を使用し、バランス調整などを含めた型紙が設計されます。
システムによって作られた型紙データが送信され、CAM(自動裁断機)が生地を裁断します。

専門工場では、熟練スタッフが分業制で縫製を担当するため、フルオーダーで一着仕上がるまでの期間が短縮されています。

データが保存可能なため、再注文で店舗に行く必要が無く、ネットで注文が可能になります。

こんな人に特におすすめ!

「流行りの細身スーツをカッコ良く着たい」

オーダースーツではフィット感のある細身スーツが作れるため、スタイルが良く見えます。

「スッキリとしたシルエットで快適に動きたい」

スーツはオーダーで作ると非常に動きやすくなります。
体型に合った縫製ラインと、ウールのストレッチ性で動きやすいスーツが、本格的なオーダースーツの特徴です。

「好きな色柄の生地やボタンを選んで、イメージ通りのスーツを作りたい」

既製品では、好きな色柄のスーツがない、あっても自分のサイズがないということがあります。
裏地やボタンまでイメージ通りのスーツを探すことは困難です。

オーダーであれば、全て理想を組み合わせて作れるため、満足度の高いスーツを作れます。

「既製品のスーツでは、ぴったりと合うものが無い」

既製品のスーツは標準体型で作られています。
そのため体型に1箇所でも標準と異なる部分がある場合、その部分は我慢するか、余計な費用を毎回払って補正する必要があります。

オーダーでは一度採寸すれば、再注文で採寸データを継続利用できるため時間と費用の節約ができます。
スーツを購入する場合に、毎回袖ツメやウエストツメなどの補正があるなら、オーダーがおすすめです。

オーダースーツがおすすめの体型

  • 高身長
    ・・・特に痩せ型体型で高身長の場合は、既製品では袖が短くなります。
  • 低身長
    ・・・着丈、袖丈が長くなりがちです。
  • 身長と腕のバランス
    ・・・身長と腕の長さは必ずしも一致しません。背が高くても腕が短い、背が低くても腕は長いなど、個人差がかなりあります。そのため、身長に応じて長くなる既製服の袖丈では合わない人の方が多いため、袖詰めで対応します。
  • 水泳体型
    ・・・肩幅が広くなるため、肩に合わせるとウエストがゆるくなり、ジャケットの脇がダブつく傾向にあります。
  • サッカー体型
    ・・・ウエストが細く太腿が太いため、パンツをウエストに合わせると太腿がきつくなります。太腿に合わせると、ウエスト補正でバランスが崩れる場合が多くなります。
  • おなかぽっちゃり
    ・・・ウエストに合わせると肩と太腿がゆるくなる傾向にあります。特にパンツは、太腿から裾丈までのバランス調整ができると、非常にカッコ良くなります。
  • 野球体型
    ・・・肩と太腿のサイズが大きくウエストが細いため、ジャケットとパンツともにウエストがゆるくなり、見た目が太って見えるシルエットになりがちです。
  • 鳩胸
    ・・・胸に厚みがある骨格でウエストが細いため、ジャケットの胸が開きやすくなります。胸に合わせるとウエストがゆるくなります。
  • 撫で肩
    ・・・肩の傾斜が下がっているため、ミリ単位で肩パット調整するとシルエットのバランスが劇的に変わります。また、襟が首周りから離れやすくなります。スポーツマン体型で、首周りに筋肉が付きやすいタイプも、撫で肩調整するとバランスが良くなります。
  • いかり肩
    ・・・肩の傾斜が上がっているため、スーツの形を崩さないようにギリギリまで肩パットを薄くします。また、背中側につきジワが出やすくなります。
  • 左右の腕や足の長さに差がある
    ・・・利き腕が長くなる傾向にあります。また、スポーツで左右差がある場合も、袖丈の見え方が変わるため、別採寸がオススメです。

普段気になるポイントはありましたか?

既製服ではなかなか細かく対応できない個人の体型ですが、オーダースーツであれば対応することが可能です。

フルオーダーであれば全てに対応でき、パターンオーダーでは一部対応できます。

イージーオーダーでは、一般的なグレードでは一部対応でき、ハイグレードなイージーオーダーでは全てに対応できる場合があります。

スーツをバランスよく美しいシルエットで着こなすには、体に合わせて作るフルオーダーが最適と言えます。

標準体型を基準としている既製品のスーツが合わないのは当然で、サイズが合わないことを悩む必要はありません。
オーダースーツでフィッティングすれば、スーツスタイルは見違えるほどカッコ良くなります。スーツのフィッティングは、長所を引き立て短所をカバーしてバランスを整えることが基本になっています。優れたフィッティングであれば、個性を魅力に変えてスーツスタイルを楽しむ事が可能です。

オーダースーツのメリット・デメリット

各オーダーのメリットとデメリットを比較し、最適なオーダースーツを選びましょう。

パターンオーダーの場合

【メリット】

ゲージを利用するため採寸は短時間です。
パターンが固定されているため納期が早くなります。
注文時にゲージ見本を着用できるため、仕上がりと着用時のイメージが掴みやすい点が便利です。
上半身と下半身のサイズが違う体型の場合は、ジャケットとパンツを別のサイズにできるため、手軽にフィット感を得られます。
生地やボタンが選べるため、好みの色柄のスーツが欲しい場合は、探すよりも作れるパターンオーダーの方が便利です。

【デメリット】

ジャケット単体で肩とウエストの差が大きい、または、パンツ単体でウエストと太腿の差が大きい場合は対応できません。
補正は可能ですが、大きく補正できない限界値があります。
この限界値を超えて補正するとバランスが悪くなります。
パターンオーダーのゲージは標準体型用で揃えられているため、肩とウエストの落差(ドロップ寸)が大きい体型や、部分的に発達しているスポーツマン体型は合わせにくくなります。
オーダーの中では最も既製服に近い、注文も簡単なオーダーと言えます。

【ポイント】

ジャケットやパンツ単体の中で落差が大きい場合はパターンオーダーを避けます。パターンオーダーがオススメな体型は、上半身、下半身のサイズがはっきりと分かれる体型です。
この場合はジャケットとパンツのサイズを変えて調整できるため合わせやすくなります。
ゲージ数や生地、ボタンの素材数が多いお店がおすすめです。

イージーオーダーの場合

【メリット】

納品は比較的早めです。
グレーディングで補正後のバランス調整ができます。
スポーツマン体型特有の大きなお直しも可能で、シルエットが崩れにくくなります。

パターンオーダーよりもフィット感を得やすく、仕上がりのシルエットバランスも美しいため、フルオーダーとパターンオーダーの中間に位置するクオリティです。

デメリット】

ある程度形が決まっている型紙データに当てはめてグレーディングするため、個人の体型に完全にフィットさせることは難しく限界があります。
一部のハイグレードなイージーオーダーでは、データの限界値以上の補正は手書きで行います。
この場合、後半の調整はフルオーダーの範疇に入ってくるため、費用もフルオーダーと同等となります。

【ポイント】

イージーオーダーは既製服とフルオーダーの中間に位置します。
パターンオーダーよりも補正の幅が広くフィット感を得られます。
しかし、一般的なイージーオーダーの基準は標準体型のため、補正の限界値があります。
店舗によっても変わるため、イージーオーダーの補正がどのレベルなのかは、事前にホームページなどで見てみましょう。

マシーンメイドフルオーダーの場合

【メリット】

自分専用の型紙データを作れます。
納期が短く手軽です。
フルオーダーでありながら、リーズナブルな価格設定になっています。
クオリティの高いフルオーダーがセミオーダーに近い手軽さで利用できるようになりました。

【デメリット】

ゲージ見本を着用出来ないため、仕上がりのイメージが掴みにくくなります。
体型にフィットさせるため、20カ所以上の採寸があり時間がかかります。
体型が変わってしまった場合は、再度採寸が必要です。

【ポイント】

仕上がりイメージを掴むには、バンチブックのような小さな生地を見て選ぶのではなく、大きな生地を肩に掛け、自分の肌色とのバランスを見ることも重要です。
また、色柄も小さなバンチブックで見るのと、大きな生地として見るのとでは印象が違います。
よりイメージを掴みやすくする現物生地を用意している店舗がオススメです。

ハンドメイドフルオーダーの場合

【メリット】

個人の体型を細かく採寸して作る型紙のため、着心地が良く快適です。
体型にフィットするため、着用時の自然な立ち姿にほぼシワが出ない仕上がりになります。
立体的な曲線と、完成されたシルエットが非常に美しく、スーツの知識が無い人にも良いスーツであることが伝わります。
オーダーの自由度が高く、どのようなシルエットにも対応できます。

【デメリット】

すべての工程を技術力のある職人が手作業で行うため費用が高額になります。
仮縫いなどで、店舗へ行く手間がかかります
手作業のため納期は4カ月から半年が目安です。
着用時のシーズンを予想して、計画的に注文する必要があります。
すぐ必要な場合には対応できません。

オーダーを選ぶコツ・保証について

オーダー選びのコツ

  • フィッターの経験と技術
    ・・・適正な採寸、体型に応じた余裕、フィットさせる技術と体型カバーのバランスには、経験と技術が欠かせません。信頼できるお店を選びましょう。
  • 価格と品質のバランス
    ・・・オーダー方法と価格は、店舗によってかなり差があります。
    オーダーの種類の基準も曖昧なため、オーダーの内容が理想のイメージと合っているかを、事前にホームページなどで見ておきましょう。
  • ゲージや生地の種類が豊富な店舗を選ぶ
    ・・・セミオーダーでは、パターンの豊富な店舗を選ぶことがフィット感を上げるコツです。
    老舗生地メーカーの高級生地が生地リストにある場合、その店舗のオーダー店としてのランクが高いことを示しています。
  • 補正範囲
    ・・・体型に合わせた補正範囲をカバーできているオーダーか把握しておきます。
  • 取り扱いスタイル
    ・・・オーダースーツでは、イタリアンスタイルとブリティッシュスタイルが人気です。
    取り扱いスタイルの種類も調べましょう。
  • トレンド情報
    ・・・今、何が流行しているのか、トレンド情報に敏感な店舗を選びましょう。
  • ヒアリング
    ・・・オーダースーツは用途や希望イメージに合わせるためのヒアリングが重要になります。
    ヒアリングを通して得た情報をもとに、スタッフは膨大な在庫の中から、ふさわしい物を選び生地やデザインの提案をします。
    スーツは用途でふさわしい色柄やスタイル、裾丈なども変わるため、ヒアリングの相性は非常に重要です。
    気軽に店舗へ足を運び、スタッフと会話してみましょう。
    注文しないのに店舗に行くのは勇気がいると思いますが、実は下見が重要です
    下見でも心地よい接客ができるスタッフはプロです。
    接客の質が高いため、その店舗は信用できます。
    逆に、店舗に入っても居心地が悪いと感じたら、その店舗では良いヒアリングはできません。
    ヒアリングの良し悪しが、スーツの生地選び、フィット感、仕上がりを左右します。
    また、ヒアリング自体が苦手な場合は、つぎの5点を事前に用意しておきます。

ヒアリング準備

  • イメージに近いスーツの写真
    ・・・言葉で説明するよりも短時間でイメージが伝わります。
  • 使用する用途
    ・・・用途で色柄がある程度絞られるため、普段の仕事用、重要な会議用、パーティー用など、伝えられる範囲で伝えましょう。
  • 場所
    ・・・冠婚葬祭は、場所の格式も重要です。スーツはTPOで色柄を意識するとスマートな着こなしになります。
  • 結婚式
    ・・・結婚式などイベントでは特に立場でスーツのコーディネートも変化します。
    おすすめを聞いてみましょう。
    ゲストであれば、ベストやシャツ、ネクタイも同時にオーダーして用意しておくとバランスが良くなります。可能であれば、ポケットチーフまで揃えましょう。
  • トレンドかマナーか
    ・・・トレンドを意識したいのか、マナー上安心な着こなしをしたいのかを伝えましょう。
    細身スーツのトレンドを意識したサイズ感は、着丈や袖丈、裾丈が短くなります。
    冠婚葬祭やビジネスで失敗できない場面はやや長めにすると安心です。

補償内容を把握しておく

  • 保証内容
    ・・・仕上がり後の保証があるかどうかをチェックします。
    オーダーは完成品がイメージ通りの仕上がりにならない場合も考えられます。
    その際に、修正保証や返金保証があれば安心です。
    必ず、事前に保証内容を把握しておきましょう。
  • 保証期間
    ・・・仕事の合間にスーツをオーダーした場合、多忙な時期か重なってすぐに引き取りに行けない場合や、仕上がりに不満があっても店舗に足を運ぶ余裕が無い場合も考えられます。
    仕上がりの修正保証期間や、返金保証の期間も重要です。
    十分な期間を設けている店舗を選びましょう。
  • アフターサービス
    ・・・購入したオーダースーツを長く快適に着用するためには、アフターサービスもポイントです。
    体重が変わりやすい場合は、ウエストの無料補正サービスがあると安心です。
    スーツが着られなくなる理由の上位がウエストの変化のため、このサービスはチェックしておきましょう。

オーダーの金額と納期の目安

オーダー方法が同じでも価格が違ったり、オーダー方法が違うのに価格が同じ場合があるのはなぜでしょうか。

一般的には、クオリティが高ければ価格も高く、低ければ価格も低いと言われていますが、それだけではない企業の価格戦略があります。
クオリティに自信があるために初回の値段を下げ、リピートで利益を得る企業もあれば、特別な一着を長く利用することを前提とした高額なオーダーもあります。
スーツに同じグレードの生地を使用していても価格が異なる場合もあります。

失敗しないオーダー選びのためにも、それぞれのオーダーの特徴と金額の目安を把握しましょう。
スーツのどこに重点を置くのかを意識して、選択肢を絞る事も大切です。

金額と納期

【パターンオーダー】

  • 金額:2万円から5万円
  • 納期:1週間から1カ月

既製服に近いオーダーで体型調整が簡易になっているため価格はリーズナブルです。
パターンオーダーの調整は、袖先、着丈、裾丈を数センチ短くすることが中心で、その調整の際にバランス調整がありません。
着丈は短くするほど、ポケットの位置が相対的に低くなります。
ウエストは補正するほど、ヒップへの繋がりの傾斜が強くなります。
価格相応の調整しかできない場合が多くなります。

【イージーオーダー】

  • 金額:3万円後半から6万円
  • 納期:1週間から1カ月

選べる基本型が決まっている点はパターンオーダーと同じです。
イージーオーダーはより高度な補正内容が追加されています。
長さを補正するだけでなく、バランスを取りながら調整するグレーディングがあるため費用が上がります。
パターンオーダーと比較して、価格に大差がない場合はバランス調整が少ないか、無いものと考えられます。
オーダーに近いグレーディングと、型紙の手書き補正が加わる場合は、費用は15万円から20万円ほどに跳ね上がります。

【マシーンメイドフルオーダー】

  • 金額:3万円から10万円
  • 納期:1カ月

猫背、反身、肩の傾斜、O脚などフルオーダーならではの体型補正が可能です。
CADを使用しオリジナルパターンを作るため低コストでフルオーダーができます。
工場の縫製ラインで効率良く縫製するため納期も短縮されました。
最新システムで型紙を作り、裁断を機械化することで、大幅にコストダウンしています。
必要な部分にだけ費用をかける究極のコスパで、既製服と変わらない価格になりました。

【ハンドメイドフルオーダー】

  • 金額:20万円から100万円以上
  • 納期:1ヶ月から半年

採寸するフィッター、裁断士、縫製と熟練の職人が一定期間をかけて作るため、コストを削減できません。
コストを度外視し着心地の快適さとシルエットの美しさを追求したオーダー方法です。

オーダー種類と価格の幅

価格 納期 コスパ 型紙
パターンオーダー 2万〜5万円 1週間〜1ヶ月 なし
イージーオーダー 3万〜6万円 1週間〜1ヶ月 なし
マシーンメイド
フルオーダー
3万〜10万円 1ヶ月 あり
ハンドメイド
フルオーダー
20万〜100万円 1ヶ月〜半年 あり

なぜ価格が違うのか

一覧ではオーダーの種別を超えて納期と金額が重なっていることが分かります。

ハンドメイドフルオーダー以外の納期は1カ月が多く、中心価格は3万円です。
同じ納期で同じ3万円を支払うなら、よりグレードの高いオーダー方法を選ぶ方が無難です。

また、同じパターンオーダーでも、スーツの価格は2万円から5万円と倍以上の差があります。
さらには、オーダー方法が異なっても同じ価格になるのはなぜでしょうか?

価格はコストで決まる

スーツのコストは使われる素材の価格、縫製方法、中間業者、受注件数などに左右されます。

裏地やボタンなどは、高価な物をオプションで追加するパターンが多いので、ある程度は基本価格から分離されています。

価格から分離できないコストが、見えないスーツの「芯地(副資材)」や「中間業者」です。

特に芯地は重要で、ハリの無い安価な素材だと、スーツの襟や胸回りの見栄えが悪くなります。
また、最初は形状を維持していても劣化が早く、買い替え周期が頻繁になります。
芯地は見えないので、信頼できるお店を選ぶしかありません。

スーツの中間業者は意外に多く、一般的には生地メーカー、商社、生地の1次卸、2次卸、縫製工場、アパレルなど、5つほどの業者を介して消費者の元にスーツが届きます。
価格には、この中間業者の件数分のコストがスーツに上乗せされます。
つまり、同じグレードの生地でも、中間業者が少なければ安くなり、多ければ高くなります。
受注件数は多ければ多いほど、スケールメリットでコストは下がります。

予算をスーツ自体に投資したい場合は、中間業者が少なく、受注件数が多いオーダー店を選ぶことが重要になります。
つまり、店舗数が多く自社一貫体制であれば、限界までコストは抑えられコスパも良くなるのです。

コスパと仕上がりバランスが良いマシーンメイドフルオーダー

オーダースーツの最高ランクはフルオーダーです。

しかし、仕事用に1着20万円のスーツを用意する場合、1シーズンに3着60万円、場合によってはそれ以上の費用がかかるため、仕事着としてはあまり現実的ではありません。

そこで注目されているのが、マシーンメイドフルオーダーです。

型紙作成によるフルオーダーならではのフィット感と、パターンオーダーに近いリーズナブルな価格設定が魅力です。

オーダースーツSADAはマシーンメイドフルオーダーです。

しかも、自社一貫体制で、仕入れた生地を自社工場で縫製し納品するため、大幅なコストダウンに成功しました。徹底的なコストダウンの管理体制と全国展開している店舗のスケールメリットをいかしたオーダー価格です。予算を無駄なく生地や裏地に投資してスーツをオーダーできます。

実際のマシーンメイドフルオーダーの流れを解説!

初心者でも気軽に簡単フルオーダー

オーダースーツSADAでは、現代の最新技術で気軽にフルオーダーができるようになりました。

マシーンメイドフルオーダーの流れ

  • 予約
    ・・・来店予定日の7日前には予約を入れておくとスムーズです。混雑時の待ち時間がなく、ゆっくりとスーツを選べます。
  • ヒアリング
    ・・・スタイリストと理想のスーツにふさわしい方向性を決めます。使う場所、目的、シーズン、時間、場面などで、ふさわしいスーツの色柄や素材が変わるため、分かる範囲でスタイリストに使用予定を伝えましょう。
  • 生地選び
    ・・・ビジネス、ブライダル、パーティシーンなど、用途やイメージに合わせた生地を選びます。
  • テザインや付属を選ぶ
    ・・・スーツのイメージに合わせたスタイルやボタン、裏地、ポケットなどを選びます。
  • オプション選択
    ・・・セットのベストや、ツーボトムにするなど、オプションを選びます。
  • 採寸
    ・・・自然な立ち姿で採寸します。体型のクセや、袖丈の左右差、肩パットの薄さなどを考慮します。経験豊富なスタイリストが、全身20ヵ所以上を丁寧に採寸します。店舗でのオーダーにかかる時間は、30分から60分程度です。
  • 型紙データ
    ・・・オーダー受付後、CAD(自動設計システム)でオリジナルパターンを作成します。
  • 生地裁断
    ・・・CAM(自動裁断機)へデータ送信後、生地を裁断します。
  • 縫製とプレス
    ・・・効率化された工場で迅速に縫製とプレスが行われます。
  • 検品
    ・・・最終チェック後、約1ヶ月で納品となります。

採寸の際は、なるべく自然な立ち姿で背筋を伸ばしましょう。
まっすぐに正面を向き、スタッフに任せます。
体をねじったり、採寸する様子を見よう顔を動かすと、採寸値が変わってしまいます。不自然な体勢では、仕上がりの袖丈や着丈、裾丈もベストな長さになりません。
特に目立つ袖丈をジャストな丈にするには、1㎝や5㎜を調整します。

採寸はスーツの仕上がりを決める作業です。マネキンになったような気持ちで静止しましょう。
気になること、分からないことなどはスタイリストに気軽に相談できます。
裏地やボタンも標準サービスで無数の組み合わせができるため、こだわりの一着を手に入れましょう。

フルオーダースーツを作るならオーダースーツSADA

フルオーダーのフィット感を気軽に試したいとは思いませんか?

オーダースーツSADAでは、大きなサイズの割増料金もありません。
大きな体の方も安心してお試しできます。

オーダースーツSADAは全額返金保証サービスで安心です

仕上がりに満足できなかった場合、1カ月以内にスーツを返却すれば、全額返金されます。
フルーオーダーの万が一にも対応する安心なサービスです。

オーダースーツSADAはアフターサービスが充実しています

お買い上げ1カ月以内のお直しが無料です。
体型変化で変わりやすいウエスト(ダシ、ツメ3㎝)のお直しがずっと無料です。
採寸データの保存は5年間あるため、2回目以降の注文はネットで楽々、短時間で済みます。

店舗での着こなしが変わるプロの採寸は必見です

スーツの袖丈ルールやトレンド丈はプロにお任せください。
一度自分にとってのベストなサイズ感を把握しておくと、今後のスーツ選びで迷う事がありません。
採寸時には肩パットの薄さも調整します。
腕の長さも左右差に対応、上がり肩、下がり肩、猫背、反り身、O脚調整などあらゆる体型に対応できます。
特にスポーツマン体型の方はフルオーダーで、気になるダボっとしたラインを補正してみましょう。
20数カ所を採寸するため、パターンオーダーやイージーオーダーでは対応できない補正部分まで独自技術でしっかりカバーします。

フルオーダーは2回目からが本領発揮

オーダースーツSADAのフルオーダーは、一度型紙データを作成すれば、ネットからいつものサイズが注文できます。
買い足しのたびに店舗に行く必要もなく、毎回の採寸や補正幅の調整も不要になります。
データの保存期間は無駄な費用や時間を削れるため、非常に効率の良いオーダーです。

まとめ

今回はオーダースーツについてまとめました。

オーダースーツ選びのポイントは、個人の型紙を作るか作らないかを知る事です。
オーダーの種類、取り扱いスタイル、補償内容は必ずチェックしましょう。

価格も高ければ良いというほど、スーツは単純なものではありません。
カジュアルな服と違い、スーツは縫製の工程が非常に多いため、効率化、分業化、機械化ができていないと価格はどうしても高くなります。
価格と品質のバランスが良いお店を選んでください。

ビジネスであれば、毎日着用するスーツです。
冠婚葬祭用であれば、人生の大切な瞬間に着用するスーツです。
良いスーツであれば、快適な時間を、不満があるスーツでは不満な時間を感じることになります。
良いスーツ仕立てるということは、快適な良い時間を買うことと同じとも言えます。

オーダースーツSADAには、多くの著名人の方々にスーツをお仕立てしてきた実績があります
自信を持っておすすめするマシーンメイドフルオーダーを、ぜひ体感してください。

いかがでしたでしょうか。今回は迷いがちなオーダーの種類と価格の違いに注目してご紹介しました。オーダースーツを選ぶ上で知っておきたいポイントは、個人の型紙を作るか作らないかです。また、価格も下は2から3万程度、こだわってしまえば100万など幅が広いのも特徴です。高ければ良いというほど、スーツは単純なものではありません。スーツのコストを抑えたい方は、使われる素材の価格、縫製方法、中間業者、受注件数などに価格は左右されるため、必ず事前にチェックしておくとスムーズに依頼できるでしょう。カジュアルな服と違い、スーツは縫製の工程が非常に多いため、効率化、分業化、機械化ができていないと価格はどうしても高くなります。オーダースーツを検討しているのであれば、価格と品質のバランスが良く、完成したスーツの納期や接客対応に納得いくお店を選ぶようにしましょう。オーダースーツSADAでは、専門のスタッフがしっかりサポートするため、フルオーダーの楽しさ、快適さ、フィット感はもちろんのこと、着回しの相談や着こなしに関しての些細なお悩みにも親身にお答え致します。オーダースーツSADAでその魅力を体験してみてはいかがでしょうか。