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【初級編】冠婚葬祭におけるスーツの選び方と注意すべきポイント

スーツはビジネスやパーティーだけではなく、冠婚葬祭も必要です。ただ、冠婚葬祭向けのスーツはビジネス向けのものとは違うため、どのようにして選べば良いのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、冠婚葬祭におけるスーツを選ぶ際のポイントや選ぶ際の注意点などについて紹介します。もしこれから購入しようと思っているのであれば、先のこの記事を読んで知識をつけてから購入するようにしましょう。

冠婚葬祭のスーツは礼服がベスト

スーツにはさまざまな種類がありますが、冠婚葬祭の場合は礼服がベストです。しかし、その理由とは何なのでしょうか。歴史やビジネススーツの違いなども含めつつ、礼服の基本情報を見ていきましょう。

冠婚葬祭のスーツで礼服が良い理由

冠婚葬祭のスーツで礼服が良い理由はいくつかありますが、代表的なものとして相手への敬意を示すためという理由が挙げられます。冠婚葬祭においてカジュアルなスーツで参加してしまうと、周囲の人から嫌な目で見られてしまうでしょう。マナー違反だからという理由もありますが、冠婚葬祭という大切な場面を台無しにしているという理由も挙げられます。
冠婚葬祭というのはフォーマルな格好が求められる場面です。なんとなくの服で選ぶと雰囲気を壊すだけではなく相手への敬意も示すことができないため、必ず礼服で参加しましょう。

冠婚葬祭のスーツである礼服の歴史

現在では「礼服=冠婚葬祭で着るスーツ」というイメージとなっていますが、いつの時代も同じだったわけではありません。身分制度があった時代、封建制度を絶対化させる目的から身分によって着ることのできる服装を定めました。
身分制度の合った時代の制度が礼装文化と始まりとされていますが、現在では少し目的が変わって存在しています。現在では身分制度が関係なくなった上に、封建制度を絶対化させる目的もありません。その代わりとして、別の項目で紹介したように相手への敬意を示すために礼服を着るという文化へ変わりました。

礼服とビジネススーツの違い

人によっては「冠婚葬祭にビジネススーツで参加しても良いのでは?」と思っている方がいるかもしれませんが、それはあまりおすすめできません。その理由は、礼服とビジネススーツに違いがあるためです。
例えば礼服の色は深いブラックですが、ビジネススーツには黒以外にグレーやネイビーなどさまざまな色があります。また、ビジネススーツのように礼服は動きやすさが重視されていないところも、ビジネススーツと礼服の違いです。ただ、現在ではグレーや紺色の礼服も登場しています。

冠婚葬祭における礼服(スーツ)を選ぶ際のポイント

上記で述べたように、冠婚葬祭では一般的なビジネススーツではなく礼服で参加しなくてはなりません。そのために大人である以上、礼服は事前に用意しておく存在です。ただ、どのようにして選べばよいのでしょうか。

冠婚葬祭のスーツ選び①種類を知っておく

礼服には3つの種類があり、それぞれデザインが異なります。種類をそれぞれ把握し、どの礼服が必要なのかその時の状況で考えて購入しましょう。

正礼装

正礼装は、「モーニング」や「タキシード」といったものが挙げられます。昼の礼装であれば「モーニング」が一番格式の高い礼装となり、夕方以降の場合は「タキシード」が向いています。
「モーニング」は、新郎新婦の父や園遊会の参加者などが着用する種類です。かなり着用する場面が限られていることから、一生に一度か二度着る程度になる貴重なものとなるでしょう。
「タキシード」は夕方以降のフォーマルなパーティーに参加する際に、向いている礼装です。蝶ネクタイやブラックタイを組み合わせて参加し、全体的にモノクロの格好でまとめます。

準礼装

準礼装は、上記で述べた「タキシード」や「ディレクターズスーツ」などが含まれます。準礼装の次に格式の高い種類であり、結婚式の場合は主賓やスピーチの担当者などが着用します。
「ディレクターズスーツ」というのは昼間の準礼装で、礼服のパンツをストライプ柄に変えたものです。結婚式でも一部の人が着用するものですが、カジュアルな結婚式だと新郎新婦の父が着用することもあります。

略礼装

略礼装は「ブラックスーツ」のことを指し、冠婚葬祭を含めたさまざまなフォーマルなシーンで活用できる礼装です。結婚式を例に挙げる場合には、一般の招待客として参加する場合に着用できます。
基本的に略礼装は、黒色のスーツが求められるものです。ただ現在では、別の項目で触れたようにグレーや紺色などのスーツも増えています。とはいっても、シーンによっては黒色がふさわしい場合もあるため、できれば黒色のスーツで参加することをおすすめします。

冠婚葬祭のスーツ選び②シンプルなデザインを選ぶ

スーツにはストライプ柄やチェック柄などのデザインがありますが、冠婚葬祭向けのスーツならばシンプルなものを選びましょう。冠婚葬祭はフォーマルな場であるため、デザインが派手なものだとマナー違反となる恐れがあります。
また、柄だけではなくベントの確認も大切です。ベントとはジャケットに入っている切り込みのことであり、動きやすさを左右します。冠婚葬祭向けのスーツを探す場合には、そこまで動きやすさを重視していないこともある上に、正式な衣装として切れ目の無いノーベントのものを選びましょう。

冠婚葬祭のスーツ選び③生地の丈夫さも確認する

冠婚葬祭向けのスーツはめったに着るものではないため、生地が丈夫な長持ちするものを選びましょう。この際の基準としては、3?6年ほど着られるものを選ぶのがベストです。

冠婚葬祭のスーツ選び④少しゆとりのあるものを選ぶ

スーツ選びではサイズが大切ですが、このことは礼服にも当てはまります。冠婚葬祭向けにスーツを買うのであれば、少しゆとりのあるものを選びましょう。
ゆとりがあることで、寒い季節だとスーツの下に着込めます。また、少し体型が変化した際に着られなくなってしまうということも防げます。

冠婚葬祭目的で礼服(スーツ)を購入する際の注意点

冠婚葬祭目的で礼服を購入する場合、3つの注意点があります。

・目的があいまいな状態で買わない
・トレンドに振り回されない
・季節が限られているものを選ばない

それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。

冠婚葬祭のスーツの注意点①目的があいまいな状態で買わない

1つ目の注意点は、目的があいまいな状態で買わないことです。冠婚葬祭向けのスーツは、シーンや立場によって向いている種類やデザインが異なります。だからこそ、まずは買う目的をはっきりさせることから始めましょう。
例えば「結婚式に招待してもらったので参加したい」という場合ならば、一般の招待客として「ブラックスーツ」といった略礼装で問題ありません。「モーニング」や「ディレクターズスーツ」などで無くても大丈夫であるため、自分に合う「ブラックスーツ」を購入しましょう。

冠婚葬祭のスーツの注意点②トレンドに振り回されない

2つ目の注意点は、トレンドに振り回されないことです。冠婚葬祭向けのスーツはいつでも使えるものを選ぶのがおすすめです。トレンドのものを購入しても、数年後には時代遅れのものとなってしまいます。
そのため、冠婚葬祭向けのスーツを購入する際はスタンダードなものを選ぶのがベストです。スタンダードなものならば時代が変わっても着用でき、時代遅れと思われることは無いでしょう。

冠婚葬祭のスーツの注意点③季節が限られているものを選ばない

3つ目の注意点は、季節が限られているものを選ばないことです。スーツには春夏用といったように季節に応じたスーツがあります。一般的なスーツならそれでも問題ありませんが、冠婚葬祭の場合はおすすめできません。
冠婚葬祭向けのスーツを選ぶ際には、どんなときでも季節感を損なわない通年用のものを選びましょう。そうすることで、どんな季節でも着用できます。その上、わざわざ季節ごとに分けて購入する費用も抑えられるという意味でも通年用のものがおすすめです。

礼服はオーダースーツ専門店でも作れる

礼服はスーツ専門店で既製品を購入するだけではなく、オーダースーツ専門店で自分にぴったりな礼服を仕立ててもらうこともできます。もしこれから礼服を購入するのであれば、ぜひオーダースーツ専門店も検討してみてください。

オーダースーツ専門店で礼服を仕立ててもらうメリット

オーダースーツ専門店を利用するメリットとしては、自分の体格にフィットした礼服を購入できることです。体格は一人ひとり異なるものであり、既製品の中から自分に合うものを探すのは意外と難しいことです。
そのことを考えると、オーダースーツ専門店ならばあなたの体格に合う礼服を仕立ててくれます。トレンドに左右されることもないため、いつの事態でもスタンダードな礼服を着用して冠婚葬祭に参加できます。

礼服のオーダースーツはSADAがおすすめ

礼服を仕立てられるオーダースーツ専門店は数多くありますが、その中でもおすすめなのが「SADA」です。東京や神奈川など全国に40店舗以上あり、その数はオーダースーツのチェーン店舗数として日本一を誇ります。
実績も豊富に持っており、元首相の菅義偉氏や元競泳選手の北島康介氏などのオーダースーツを仕立てたこともあります。その一方で生地の仕入れから縫製までワンストップで行うことにより、リーズナブルな価格を実現。初めてオーダースーツを仕立ててもらう場合にもおすすめです。

まとめ

冠婚葬祭のスーツは礼服が最適であり、立場やシーンに応じて「モーニング」や「ブラックスーツ」などの種類を選ぶ必要があります。ただ、大人である以上は礼服を持っておいたほうが良いことに変わりはありません。
だからこそ、この記事で紹介した選ぶ際のポイントや注意点、そしてオーダースーツ専門店を利用するメリットを参考に、自分に合う礼服を見つけてみてください。