ボタンシャツは大丈夫?結婚式のマナーとはのアイキャッチ画像
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ボタンシャツは大丈夫?結婚式のマナーとは

結婚式に着て行くシャツでお悩みではないですか?このコラムを読んでいるということは、ボタンダウンシャツを結婚式に着て行っていいものかどうか悩んでいるのではないでしょうか。結論から言うと、結婚式・披露宴ではボタンダウンシャツは「NG」です。ただし式場・ホテルから移動して、バーや居酒屋で行われるカジュアルな二次会であれば、ボタンダウンシャツでもOKの場合はあります。どうしてボタンダウンシャツがNGかというのは、その歴史を紐解いていけば分かるでしょう。では結婚式にはどんなシャツを着て行けばいいのか?ボタンダウンシャツはどんな時に着て行けばいいのか?という疑問が湧いてきますね。今回はスーツマナーのことならなんでもお任せの「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、「ボタンダウンシャツがフォーマルとして扱われない理由」や「ボタンダウンシャツの着用に向いているシーン」「結婚式に向いているフォーマルなシャツ」「シャツに合わせるネクタイの色柄」について解説します。このコラムを読めば、普段のボタンダウンシャツの取り扱いと、結婚式に着て行く服装はバッチリ押さえられます。ポイントを押さえて、結婚式のスタイルをしっかり決めてくださいね!

大切な人の幸せをお祝いする、フォーマルな場である結婚式。前もって結婚式用のスーツを用意していても、ボタンダウンシャツを着てもいいものか迷いますよね。結婚式では服装のマナーが数多くあるので、お呼ばれしたときはマナー違反にならないように気をつけましょう。今回は、結婚式にボタンダウンシャツを着てもいいのかどうかを含めて、結婚式にふさわしいシャツのマナーについて説明します。

 

ボタンダウンシャツの歴史

まず、そもそもボタンダウンシャツとはどのようなものかを知っておきましょう。ボタンダウンとは襟の形の名称のことで、ボタンダウンシャツとは襟先に小さなボタンがついているワイシャツのことをいいます。襟先がボタンによって押さえられているので、襟がめくれたり傾いたり、ヨレたりすることはありません。襟元にすき間ができ、美しいロール状を描くのも特徴です。

ボタンダウンシャツの起源

そもそもボタンダウンシャツはイギリス生まれであり、上流階級が好んでいたスポーツのポロ競技にて着られていたシャツです。ちなみにポロとは乗馬して行う団体球技の一つであり、世界一の歴史を持つ競技とさえ言われています。日本ではあまりなじみがありませんが、イギリスやアルゼンチンではかなり盛んな競技です。

従来のシャツで馬に乗って走る場合、襟元が強風などでめくれ上がってしまい、競技をする上での妨げになったりします。その上当時のイギリスではネクタイを締めた上で馬に乗って競技をする場合もあり、その激しい動きによってネクタイが振り回されるなどの問題が発生していました。このような問題を解決するために襟元にボタンのあるボタンシャツが生み出され、そのファッションスタイルはポロの競技者の間で定着していきました。

なおその後もしばらくの間はボタンダウンシャツがポロ競技者によって着られ続け、他にスポーツには合った競技専用の服装というのはなかなか生み出されませんでした。やがてポロの競技選手たちはテニスの競技シャツを着るようになり、後にこのシャツはポロシャツと呼ばれる事となったのです。

その後その競技ユニフォームのアイデアをニューヨークの紳士服の老舗が取り入れ、発案したといわれています。その後、ボタンダウンシャツの襟元の美しいロールデザインが多くの人に受け入れられ、アメリカンスタンダードとなりました。

 

アメリカでの流行

その後もボタンダウンシャツの流行は続き、東海岸エリアの大学に通う大学生の間にてアイビールックのシンボルとなりました。当時のアメリカの大学は上流階級が多く通っており、とりわけ東海岸エリアのアイビーリーグに所属している大学はエリート校として認知されていました。これらのアイビールックは1950年代にアメリカで台頭し、ボタンダウンシャツだけでなく三つボタンブレザーやローファーなどの需要を高めました。

アイビールックは1960年代にヒッピースタイルが流行したことによって一旦は衰退を見せますが、その後プレッピーというファッションスタイルが流行るなど決して消滅したわけではありません。余談ですが60年代に日本でもアイビールックは流行しており、みゆき族という名称で呼ばれていました。

しかしアメリカ社会においてアイビールックはエリートの象徴と見なされたこともあり、大衆の間では比較的反発を買いやすいファッションでもありました。そのようなこともあってアイビーリーグの盟主であるハーバード大学を卒業したジョン・F・ケネディ大統領はプライベートな場所では好んで着用していたものの、オフィシャルな場では国民からの反発を招かないように着ることを避けていました。このような努力もあってケネディ大統領はかなり高い支持率を維持することが出来たのです。

なお現在ではそのような偏見は無くなり、ボタンダウンシャツやアイビールックは世代や貧富を問わず一角のファッションジャンルを築き上げました。

 

このように、ボタンダウンシャツは競馬競技にルーツがあるため、カジュアルやスポーティーといった印象が強いものです。襟がめくれる心配がないので、ノーネクタイスタイルでもだらしなくなることはありません。レギュラーカラーシャツはネクタイを結ぶことが前提で作られているので、ネクタイをしないと襟元が安定せずに崩れてしまいがちです。

しかし、襟先がしっかりとボタンで固定されたボタンダウンシャツなら、第1ボタンを開けていても襟が横に広がることはなく、コンパクトにおさまってくれます。ネクタイをしなくても清潔感をキープできるので、クールビズでも愛用されています。

 

ボタンダウンシャツ以前のアメリカ 

ボタンダウンシャツが普及する以前、アメリカではディタッチカラーという形状の襟が流行っていました。というのもアメリカではヨーロッパ諸国と比べて実用性がかなり重んじられており、伝統的な装飾品よりも人気だったのです。ディタッチカラーとはその名の通り取り外すことが出来る襟であり、1820年に世に出た当初はアローカラーなどとも呼ばれていました。

当時も今と同じようにシャツがしっかりプレスされていないとだらしなく見られており、とりわけ襟の部分は周りの人からの視線を一転に集めるというだけあって多くの人からの視線を集めていました。しかし襟は当時のアイロン技術でもかけるときに難しく、そのことは多くのアメリカ人を悩ませていました。襟だけを外すことのできるディタッチカラーシャツがその悩みを解決し、その機能性が話題になって世界中に広がっていったのです。

その後アメリカ人はボタンダウンシャツも発明しますので、伝統的なものに実用性を付け加えることに関しては世界で一番優れていると言っても過言ではないでしょう。

 

ディタッチカラーとボタンダウンの違い

さてこのディタッチカラーのシャツとボタンダウンのシャツですが、ボタンダウンのシャツはディタッチカラーのシャツの上位互換とまで言われています。その理由としてはボタンダウンシャツが、たとえネクタイが無くても決まって見えることが挙げられます。レギュラーカラーのシャツの場合、ネクタイを締めないと横に広がりだらしなくなってしまいますが、ボタンダウンのシャツの場合はロールと名付けられた独特の弧を描く襟によってコンパクトにまとまります。またレギュラーカラーのシャツとニットを合わせた場合、襟がひょっこり出てきてこれまただらしなくなりますが、ボタンダウンの場合はそのようなことが起きず、アイビースタイルの着こなしを難なくこなすことが出来ます。どちらか一枚を持つとなれば、ボタンダウンのシャツがお得です。

 

世界に広がるボタンダウン

このようなこともあってボタンダウンシャツは「礼服だけれどカジュアルさがある」という印象が当時のアメリカ社会に広く受け入れられ、急速に市場に出回っていきました。当時ハリウッドで人気を博していたクラーク・ゲーブルが「或る夜の出来事」にてボタンシャツを着用したことなども、この人気の一員なのではないかといわれています。またアンディ・ウォーホルなどアメリカを代表する有名人たちがボタンダウンシャツを愛用しており、それが広告代わりとなって世界中に広まっていきました

カジュアルスタイルやクールビズで人気のボタンダウンシャツですが、通常のビジネスシーンで着用しても問題はありません。ノーネクタイだけでなく、ネクタイを締めても襟元のおさまりが良いのでお得です。ジャケットと合わせてもきちんとした印象で、格好良く決まります。

 

 ボタンダウンジャケットを着るポイント

ボタンダウンジャケットを着る場合は、押さえておかなければならない点が4つ存在します。

1つ目は着るときは首元の襟先のボタンを閉めたままにしておくことです。ボタンジャケットの襟先のボタンを外してしまうと、印象がだらしなくなるだけではなく、ボタンダウンシャツの最大の持ち味である襟立ちの良さがなくなってしまいます。ボタンダウンシャツを着こなす時は、ビジネスシーンか結婚式かに関係なく、襟先にあるボタンは留めたままにしておきましょう

2つ目はあくまでもビジネスカジュアルなシャツであることを心がけることです。ボタンダウンシャツは以前ほどではなくなったものの、まだまだカジュアルな服装であるという認識が多く、冠婚葬祭やビジネスの現場ではNGという人もいます。どこでも着られるというわけではないので、着用可能な場面かをよく考える必要があります。一方でパーティーや披露宴などといったカジュアルなシーンではボタンダウンシャツは定番となっていますので、こういった場所に赴く場合は積極的に着ていきましょう。

3つ目はクールビズに取り入れることです。ボタンダウンシャツは襟を立てやすく、Vゾーンがしっかりした印象になる特徴があります。ノージャケット、ノーネクタイのクールビズに合わせやすく、美しいシルエットや清潔感のある着こなしを演出することが出来ます。

4つ目はネクタイを外すときは襟先のボタンを先に外すことです。ボタンダウンシャツはネクタイを合わせなくても問題がないシャツですが、ネクタイを合わせる場合は簡単な結び方がおすすめです。その場合はネクタイを外すときは先に襟先のボタンを外すことによって、手間を減らしましょう。その他にも当たり前ですが、サイズにあったものを選ぶことやインナーを気を付けるなど、普通のシャツを着る際に気を付けていることはボタンダウンでも気を付ける必要があります。

 

結婚式にボタンダウンシャツは大丈夫?

ビジネスの場で着用できるのであれば、結婚式にボタンダウンシャツを着ても良いのではないかと思われるかもしれません。しかし、結婚式のようなフォーマルなシーンでは、クラシカルな正装が基本です。結婚式は単にお祝いする場だけではなく、式典という意味合いも強いため、ボタンダウンシャツを着用するのはマナー違反となってしまいます。フォーマルな場でボタンダウンシャツを着ると、カジュアル感があるのでかしこまった印象が弱まり、悪目立ちしてしまいかねないので避けるのが安心です。

ホテルのラウンジやオープンガーデンなどで行われるカジュアルな結婚式であれば、ボタンダウンシャツを着用しても問題ないケースもあるでしょう。結婚式が行われる場所や集まるメンバーなどから、どれほど正式なスタイルがふさわしいかを予想できます。とはいえ、基本的には結婚式にボタンダウンシャツは避けるのが無難です。お祝いの場で晴れやかな日である結婚式に出席するときは、かしこまった正式な服装が基本です。特に、格式高いホテルで行われるときや、会社の関係者として参列する場合などは、カジュアルな印象を与えてしまうボタンダウンシャツは選ばないようにしましょう。

 

二次会ならボタンダウンシャツでも問題ない?

 結婚式と二次会では、フォーマル度合いが異なります。結婚式は新郎新婦が主催者となり、誓いの儀式や指輪交換などを行って、二人が夫婦として生きていくことを神様や参列者の前で誓います。そのため、フォーマル度が高い正式な式典です。親族や会社の関係者などが多く招待されているので、年配の人も多いかもしれません。教会や神社など神聖で厳かな場で行われることも多いため、マナーが重要視されます。

一方、二次会の主催者は主に友人で、出席者の年齢層も若い人が多いでしょう。親族や会社関係者が出席せず友人たちのみを集めるケースも多く、それほど堅苦しい雰囲気ではありません。二人の結婚を友人たちでお祝いするパーティーで、楽しく華やかな雰囲気です。

二次会でも結婚式場やホテルなどフォーマルな場で行われるのであれば、ドレスコードもフォーマルで出席するのがマナーです。しかし、レストランやカフェ、パーティースペースなどで行われるカジュアルな二次会では、服装は「平服でお越しください」とされているケースがよくあります。平服指定であれば、普段のビジネススーツや上下揃ったスーツではないジャケットスタイルでも問題ありません。無地の白シャツではなく柄シャツを取り入れることもできます。

結婚式よりもややカジュアルダウンして参加すると、場の雰囲気に合うでしょう。そのような場合は、ボタンダウンシャツで出席しても問題はありません。カジュアルな服装が指定されている場合や、気軽な雰囲気のお店が会場となっている場合には、ボタンダウンシャツを着用することもできると覚えておきましょう。

「ノーネクタイ可」とされている二次会では、レギュラーカラーやワイドカラーよりもボタンダウンのほうがネクタイを外したスタイルがすっきり決まるということもあります。TPOをわきまえつつ、自由度の高い二次会では華やかでおしゃれなスタイルで決めて、楽しくお祝いしましょう。

 

ボタンダウンはフォーマルではない?

ボタンダウンは先ほど取り上げたように、もともとは競馬競技というスポーツがきっかけで作られたタイプのシャツです。スポーティーやカジュアルな印象を与えやすいため、フォーマルとしては扱われず結婚式には適さないとされています。

しかし、マナーは時代とともに変化しています。何がふさわしく何がふさわしくないかという基準は、時代の変化とともに変わることがあるのです。たとえば、ビジネスの場でドレスコードが変化した要素の一つに、クールビズがあります。かつて日本のビジネスシーンにおいては、真夏でもかっちりとしたスーツスタイルが「平服」とされていました。しかし、5月~9月の夏季シーズンはクールビズが推奨されるようになり、現在では多くの企業や会社で導入されています。ラフなドレスコードがどこまで許容されるか、ガイドラインはそれぞれの企業や会社によって異なりますが、ノージャケットやノーネクタイは広く受け入れられるようになりました。職場によっては、ポロシャツやハーフパンツを許可しているところもあります。

服装の変化は、夏季限定のものではありません。多様な働き方を推し進める「働き方改革」により、働く時間や場所だけではなく、働く服装の自由化も進んでいます。大手企業の中にも「脱スーツデー」や「カジュアルフライデー」を制定し、カジュアルな服装での出勤を認めるところが増えています。

これらは、ひと昔前の日本では考えられなかった変化です。これまではマナー違反とされていたノージャケットやノーネクタイが、温暖化対策や自由な働き方に貢献するとして推奨され、広く受け入れられているのです。このようにマナーは時代や背景とともに変化するため、ボタンダウンシャツのビジネスにおけるマナーも変化するかもしれません。

実際、クールビズの普及によりノーネクタイが決まりやすいボタンダウンシャツは、ビジネスシーンでも浸透しつつあります。人気のあるシャツで多くの人に愛用されているため、今後はフォーマルとしても認められる可能性はないとは言い切れないでしょう。

 

ボタンダウンシャツに向いている場面

カジュアルな雰囲気の職場で

ボタンダウンシャツはカジュアルな印象があるため、カジュアルな雰囲気の職場での着用にはぴったりのアイテムです。IT業界や広告代理店、出版業界などは職場のカジュアル化が進んでいるため、ボタンダウンシャツは向いているでしょう。それ以外の職場でも、相手に堅苦しい印象を与えたくないときに、ボタンダウンシャツでカジュアルダウンするのは一つの手です。たとえば、セミナーや勉強会に参加するときやカジュアルな会食などのシーンが挙げられるでしょう。社外の人と会わない日や大切な会議やプレゼンがない日、アフターファイブに予定のある日などにボタンダウンシャツを選ぶ人もいます。

 

ノーネクタイのときに

襟がしっかりと立つボタンダウンシャツは、ネクタイをしていなくても襟元がきれいに見えます。特に、ノーネクタイでジャケットを着ると、レギュラーカラーシャツであれば襟が動いて襟元が崩れてしまいがちです。一方、襟先が固定されているボタンダウンシャツならノーネクタイでジャケットを着用しても崩れることはなく、美しい襟元をキープできます。

また、ノーネクタイで第1ボタンを開けても、ボタンダウンシャツなら襟元のロールが美しく、清潔感が失われることはありません。ノーネクタイが推奨されるクールビズでは大活躍するアイテムなのです。

 

結婚式向きのフォーマルなシャツ

白い無地のシャツが無難

結婚式で着用するシャツは、白の無地がスタンダードです。一般的に白い無地のシャツは、シャツの中でもっともフォーマル度が高く、ドレッシーな装いにふさわしいとされています。格式高いホテルや教会での結婚式なら、迷わず白シャツを選びましょう。親族や友人、職場の上司・部下など、どんな人の結婚式に出席するときでも、白シャツなら周囲を不快に思わせてしまうことはありません。

白のシャツならダークカラーのスーツとのコントラストが美しく、メリハリのあるスタイルに仕上がります。清潔感のある着こなしになるだけでなく、悪目立ちを避けてフォーマルな周囲の雰囲気ともうまく調和できるでしょう。

白いシャツを選んでも、柄入りのシャツなら一気にカジュアルになってしまいます。ぱっと見ただけでは無地に見えるさりげない織り込み柄などであれば、きちんとした印象とおしゃれな雰囲気を両立できます。しかし、やはり格式高い結婚式では織り込み柄も避けたほうが無難です。結婚式には、上品でフォーマルな雰囲気のある白の無地のシャツを着用しましょう。

 カラーはレギュラーカラーかワイドカラーにする

結婚式では、襟の長さや開き方がもっとも標準的なレギュラーカラーシャツを選ぶのが一般的とされています。おしゃれに決めたいなら、襟羽が長く襟足が高めのワイドカラーシャツでも問題ありません。襟元の開いた角度が100~180度と大きいワイドカラーシャツなら、ネクタイの結び目が強調され、いっそう華やかな印象になります。

 

シャツに合わせるネクタイは?

結婚式で着用するシャツを選んだら、今度はネクタイです。昔は、ネクタイもシャツの色と合わせた白色が基本とされていました。しかし、最近ではネクタイのマナーも変化しつつあり、フォーマル用のカラーネクタイを着用しても問題はありません。白とシルバーが一般的とされていますが、さわやかな水色や華やかなピンクなどのパステルカラーも選ぶことができます。

避けたいネクタイの色は、縁起が悪いとされる黒色です。一般的に黒は喪服をイメージさせるので、晴れやかなお祝いの場にはふさわしくありません。素材はきちんと感のあるシルク素材が一般的です。上品な光沢があるので、華やかな場にはぴったりです。

ネクタイはシャツとは違い、柄入りを選んでも問題ありません。チェック・ストライプ・ドットなどの定番の柄を選びましょう。細かい柄なら、結婚式にふさわしい上品な印象を残すことができます。

どんな色や柄を選ぶときも、気をつけたいのは派手すぎるものを避けることです。出席者が新郎新婦よりも目立つなら、マナー違反になってしまいます。ほかの出席者に不快感も与えかねません。お祝いの気持ちを表す華やかなネクタイを選びながらも、強い色や大きな柄など、派手な印象のものは避けましょう。

 

襟を立たせたいときに使えるシャツ

ボタンダウンシャツは、美しく襟を立たせることができるのが魅力の一つです。しかし、襟は立たせたいものの、カジュアルに見えるボタンは見せたくないという人もいるでしょう。そんなときには、スナップダウンシャツや隠しボタンダウンシャツを活用できます。昼間は職場できちんとネクタイを締めて、夜の飲み会ではネクタイを外したいときなどに使える便利なアイテムです。

 

スナップダウンシャツ

スナップダウンシャツは、襟の裏側にスナップボタンがついたシャツです。裏側にあるのでボタンが見えてしまう心配はありません。スナップボタンなので、通常のボタンダウンシャツよりもボタンをはめたり外したりしやすいというメリットもあります。

 

隠しボタンダウンシャツ

襟の裏側の先端にループがついていて、ループでボタンを留めるのが隠しボタンダウンシャツです。スナップダウンシャツよりやや襟が浮きやすいものの、クラシカルな印象を与えることができます。

 

結婚式での着用は避けるのが無難!

カジュアルな式であれば問題ない場合もあるものの、基本的にボタンダウンシャツを結婚式で着用するのはマナー違反なので避けるべきです。クールビズやカジュアル通勤など、ボタンダウンシャツの着用に向いているシーンで活用しましょう。

そもそもボタンダウンシャツとは、襟にボタンがついためくれ・ヨレができにくいシャツのこと。ボタンダウンシャツは、もともと競馬競技でユニフォームとして着用されていたシャツが派生したものです。そのためどうしても「カジュアル」なイメージになってしまい、結婚式のようなフォーマルなシーンでの着用はNGとされています。ボタンダウンシャツは基本的に、IT・広告・出版などのカジュアル化が進んでいる業界や、アフターファイブの予定がある日などに着用するのが好ましいでしょう。またクールビズの際のノーネクタイ用シャツとして着用するのもアリです。第一ボタンを外しても襟元の形を保てるので、清潔感をキープできます。では結婚式にはなにを着て行けばいいのかというと、白無地のレギュラーカラー・ワイドカラーのシャツなら間違いないでしょう。ストライプなどの柄はカジュアルダウンしてしまうので、必ず無地であわせてくださいね。ネクタイは白・シルバーが基本ですが、最近では水色・ピンクもOKです。黒は縁起が悪く、喪服のようになってしまうので避けましょう。結婚式ではボタンダウンシャツは避けて、ポイントを押さえて上手にシャツを選びましょう!