どんなスーツで入社式に臨めばいい?選び方のポイントを紹介!
入社式にふさわしいスーツの色柄は?マナー上安心なワイシャツやネクタイは?この記事では、入社式で失敗しないために、スーツの基本ルールをご紹介します。入社式でのスーツ選びのポイントは、式典にふさわしい格式を守ることです。スーツには色柄や着こなしにルールがあります。式典のような格式高い場面では、そのルールに合った着こなしをしないと、周囲の人よりも格式が低い着こなしになったり、自分だけ格式が高くなってしまったりする可能性があります。スーツのコーディネートの決定には、TPOを意識することが大切です。いつ、どこで、どのような場面に着用するのかを考え、周囲の人と同じ格式になるようにスーツやワイシャツを選びましょう。スーツのルールはそれほど難しいものではないため、この機会に覚えておくことをおすすめします。入社式のあと、ビジネスシーンで着こなしに迷ったときにもスーツのルールは役立ちます。ビジネスシーンで正しい着こなしができるかどうかは、会社の印象を左右することにもなるため、入社の段階で基本ルールを知っておくことが大切です。今回は、入社式にふさわしいスーツの色柄、合わせるワイシャツの襟型や色、ネクタイ、靴やベルトについて詳しく解説します。
入社式はフォーマルな服装が基本!
そもそも入社式とは「式典の場」であり、厳格な場にふさわしいフォーマルな装いを意識する必要があります。周りから浮いた服装をしてしまうと、上司や先輩たちに悪い印象を与えてしまう場合があるので注意しましょう。
入社式の服装は「清潔感があること・マナーを守っていること・自己主張が強くないこと」という3つのポイントを守ることが重要です。
入社式では派手だったり個性が強かったりする服装は避けて、謙虚さを印象付けられる装いを心がけることが肝心です。多くの参加者にとって特別な思い出になる入社式の雰囲気を壊さないためにも、服装選びは慎重に行いましょう。
入社式用のスーツを用意する時期
入社式用のスーツはいつ用意すれば良いのでしょうか?
一般的に民間企業や自治体・省庁の入社式(入庁式)は4月に行われます。
そのため、いつ買うか迷った場合は、1月〜3月の間に用意すれば良いでしょう。
既製服の入社式用スーツはいつまでに購入する?
男性や、女性でもパンツスーツを買う方は、裾上げの期間が必要になるばかりでなく、4月直前になるとビジネススーツそのものが品薄傾向になります。ほしい色やサイズ、あるいは買いたいお店で確実にスーツを買うために、早めに購入するに越したことはないでしょう。1月から4月の間に急激に体型が変化することも考えにくいものです。
入社式のオーダースーツはいつまでに注文する?
入社式用のオーダースーツはいつまでに注文する必要があるのでしょうか?
入社式用のスーツは、オーダーが集中し通常よりも納期が長くなる可能性があるため2月上旬から中旬が目安になります。
2月20日前後までにはオーダーしておきましょう。
また、納期を短くするオプションもありますが、混雑する時期は対応可能な着数を越えてしまう場合があるため、早めの注文が安心です。
オーダースーツの新作生地はいつ入荷する?
入社式のオーダースーツを、春夏の新作生地で作りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
オーダースーツSADAの春夏新作生地は、毎年2月10日前後から発売を開始します。
しかし、入社式など式典用のベーシックな生地は、2月中旬まで待たなくても在庫があるためいつでもオーダーが可能です。
新作生地は、入社式後の実務で使用するビジネススーツやジャケット、スラックスにおすすめです。
クールビズは一般的に5月から開始されるため、3月から4月上旬のオーダーが目安となります。お好みに合う生地があった場合は、入社式用スーツと同時購入も可能です。
入社後は多忙で追加購入に時間がとれない方も多いため検討してみてください。
また、オーダースーツSADAでは、2回目のオーダーからネットオーダーが利用できます。
入社後の多忙な時期に店舗へ行くことができない場合も、新作チェックとオーダーができるため便利です。
秋冬用スーツの新作生地は、8月下旬ごろに揃います。
ビジネス用、結婚式用、海外ブランドや人気のトレンドカラーなど、お好みに合わせて豊富な生地から選択が可能になります。
人気の生地は8月中旬から下旬に入荷後、随時完売しますので、秋冬のおしゃれな生地に興味のある方は、早めのご来店がおすすめです。
入社式用にスーツを新調するか?
そもそも入社式に参加するとき、新しいスーツを買う必要があるのでしょうか?
入社後の職種が決まっており、営業など必ずスーツが必要になる職種なら新しく購入しても良いでしょう。
たとえば、小売業や製造業など入社後にスーツを着ないことが分かっている場合もあるでしょう(制服あり)。
このような場合は著しく状態が悪くない限り、リクルートスーツを着用することが可能です。
また、会社によっては入社時に職種(配属先)が決まっておらず、実務でスーツを使うのか分からない場合もあるでしょう。
そのような場合も、一旦リクルートスーツで参加しても良いでしょう。研修を進める中で実務でもスーツを使うことが分かった時点で、新しく購入してもまったく問題ありません。
スーツの色や柄選びについて
入社式に着ていくスーツの色は、男女ともに「黒・紺・グレー」の3色から選ぶことが基本です。個人のカラーを出したいかもしれませんが、この3色から選びましょう。黒色は堅実さや誠実さを感じさせる色であり、見る人に落ち着いた印象を与えます。紺色は黒色に比べると顔周りが明るく見えて、フレッシュな印象を強調できるでしょう。グレーはややカジュアルな印象が強くなり、あか抜けた印象を与えられます。
ただ、グレーでも明るすぎる色は悪目立ちする可能性があるので避けたほうが無難です。グレーのスーツを選ぶ場合は、濃い色を選ぶといいでしょう。なかには、これらの色のスーツは無難で面白みがないと感じる人もいるかもしれません。確かに周りと異なる色のスーツを選べば、おしゃれに見えたり目立ったりできるでしょう。
ただ、入社式はフォーマルな場であり、個性をアピールする場ではありません。おしゃれは後々仕事に慣れてから楽しむようにして、入社式では周りから浮かないものを選ぶようにしましょう。スーツの柄は、強いストライプやチェックなどは避けて、無地や織柄を選ぶことが無難です。
織柄は、織り方で生地の模様を表現するため、無地に近い落ち着いた印象になります。
入社式では、織柄のシャドーストライプと呼ばれる、薄くストライプが見える生地が定番です。
入社式にリクルートスーツは着用できる?
気になる人も多いのが「リクルートスーツを着用しても良いのか」という点です。入社式では初々しさやフレッシュな雰囲気が歓迎されやすいため、リクルートスーツを着用しても問題ありません。入社式に着ていくスーツが決まらない場合は、リクルートスーツを着ていけば無難でしょう。
ただ、就活中に着用していたリクルートスーツを着る場合は、状態の確認が必要です。
もしもスーツに汚れやシワが付いていると、清潔感がない印象を与えてしまいます。着用前にきちんと汚れやシワが付いていないかチェックして、きれいな状態に整えておくことが大切です。
シャツやネクタイは何を選べばいい?
スーツだけではなく、シャツやネクタイなども選び方にポイントがあります。まず、シャツに関しては男性・女性のどちらもフォーマルな場にふさわしい「襟付きの白シャツ」を選びましょう。デザインは、ビジネスシーンにおいてスタンダードなレギュラータイプがおすすめです。
ボタンダウンのシャツはおしゃれな印象を与えられますが、式典向きではなく、やや個性的な印象が強くなるため避けたほうがいいでしょう。
襟型は、正式なレギュラーカラーか、やや襟が開くセミワイドカラーがおすすめです。
シャツもスーツと同様に、デザイン性の高いものは避けてベーシックなものを選ぶことが基本です。
また、フリルの付いたシャツやボタンの装飾に凝ったシャツなどが女性向けで多く見られますが、これらのデザインは選ばないほうが無難です。フリルやボタンの装飾がされたシャツは派手な印象を与えてしまいます。控えめな雰囲気を強調できる、シンプルなデザインを選びましょう。
男性はシャツに合わせるネクタイ選びにも気を配る必要があります
入社式ではシンプルなネイビーやエンジのストライプ、光沢が控えめな無地のネクタイがおすすめです。
小紋やドットなど柄のネクタイを選ぶ場合は、柄が小さい物を選びます。
小紋は1つの柄が1cm未満5mm程度であれば、落ち着いた印象になります。
ドットは1mmのピンドットか、2mm程度のドットであれば、格式高い場面で着用が可能です。
細かな部分にも気を配ろう!
スーツやシャツなどの選び方が完璧であっても、それ以外の細かな部分に配慮が足りなければ、残念な印象になってしまいます。
見落としがちなポイントを確認して、頭から足元までスマートな装いを目指しましょう。まず、注目すべきポイントとして挙げられるのは「靴(シューズ)」についてです。
靴は意外と人目に付きやすい部分なので、きちんと手入れの行き届いたものを履くようにしましょう。
入社式は式典のため、靴の色は「黒」が基本となります。
しかし、会社の式典でもあるため、ビジネスの定番である「茶」も着用が可能です。
入社式で茶の靴を選ぶ場合は、ダークブラウンがおすすめです。
革靴は形によって格式が決まっており、式典では黒の紐靴で内羽根式のストレートチップとプレーントゥが同格で最高位です。
靴ひもを通す部分の下部が、靴に固定されているものが内羽式と呼ばれるタイプで、つま先に横向きの切り替えラインが入っているものがストレートチップです。
靴ひもを通す部分の下部が靴に固定されていないものが外羽式と呼ばれます。
内羽式よりも格式は下がりますが、入社式やビジネス全般で使用される格式が高めの靴です。
大切な場面の革靴は黒の紐靴でストレートチップか、つまさきに切り替えがないプレーントゥがおすすめです。
それから、「髪型」にも気を配る必要があります。髪を染めている場合は、入社式の厳格な雰囲気から浮かない、暗めの黒色や茶色にしておくことが無難です。髪は入社式の10日前から前日までにカットしておきましょう。
当日は丁寧に洗髪して整えた状態の清潔感が大切です。
整髪料を使用して前髪を上げるアップバングや斜めに流して眉毛が見えるようにアレンジすると、明るい爽やかな印象になります。
女性は髪が長い場合、耳よりも低い位置でまとめるか、ハーフアップにして顔周りをすっきりと見せることがおすすめです。髪が顔にかかっていると、表情が暗く見えてしまいます。髪を結ぶことで、はつらつとした明るい印象になります。
女性の入社式のスーツのポイントは?
女性の入社式のスーツスタイルで注意するべきポイントについてご紹介します。
入社式のレディーススーツの色柄
入社式に着用するレディーススーツの色柄は、男性と同様に格式で決まります。
入社式は式典であるため、「黒、紺、グレー」が基本となります。
グレーは黒に近い色(チャコールグレー)かダークグレーを着用します。
スーツの柄は無地が最も格式高く、織柄(シャドーストライプ)がやや格式高め、薄いストライプはビジネス業務向き、濃いストライプはカジュアル寄りになります。
そのため入社式のレディーススーツの色柄は、ダークカラーの無地か織柄までが目安です。
ダークカラーでもダークブラウンは、ややカジュアルになるため避けた方が無難です。
入社式はレディーススーツのパンツスタイルはダメ?
入社式にパンツスタイルのレディーススーツを着用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
現在は、パンツスタイルのスーツでも着用が可能です。
以前は、入社式のスーツはスカートが基本とされていましたが、現在はパンツスタイルが許容されるようになりました。
足さばきが良く移動も安全で、広い会場での寒さ対策にもなるためおすすめです。
デザインは、ストレートラインのパンツや裾が狭くなるテーパードパンツなどが着用可能です。
ストレートパンツは正式な雰囲気が特徴です。
テーパードは裾がやや短くカジュアル寄りですが、活発な印象になります。
入社式はタイトスカート?
スカートはタイトスカートが正式ですが、Aラインやフレアスカートも着用可能です。
注意すべきポイントはスカートの丈です。
膝が完全に見えてしまう短めのスカート丈、ふくらはぎまでかかる長めのスカート丈は避けましょう。
入社式やそのほかの式典では、膝丈のスカートが正式です。
椅子に座ったときに、膝より上が見えない長さを目安にします。
入社式のレディーススーツコーディネート
入社式のインナーは白無地や白の織柄のシャツ生地ブラウス、または、ラウンドカラーのソフトブラウスが最適です。
装飾が少ないシンプルなデザインを選択します。
靴はシンプルな黒のパンプスを合わせます。
ヒールがない靴はカジュアルになるため、3cmから5㎝のヒールが目安です。
ストッキングは、地肌に近い色合いのベージュを着用します。
年代別入社式におすすめのスーツとは?
スーツはTPOに合わせたコーディネートが大切です。
「T」は「Time」(時間)、「P」は「Place」(場所)、「O」は「Occasion」(場面)を指しますが、入社式は「O」が式典となるため、もっとも格式の高い着こなしが求められます。
入社式のスーツは「Occasion」(場面)によって決定するため、基本的には新卒、転職(中途採用)、男性、女性、年齢を問いません。
30代、40代、50代という年齢の違いや、男性、女性で着こなしが変わるということはないため、ダークカラーの無地かシャドーストライプのスーツを基本とします。
インナーも白無地か白の織柄のシャツがもっとも格式高くなります。
堅さが気になる場合、男性は襟型がセミワイドカラーの白のワイシャツがおすすめです。
女性はネックが深くないラウンドカラーなどのソフトブラウスの白が上品な印象になります。
業種や社風によって入社式の着こなしや許容範囲には若干違いがあります。
心配な場合は、前年の入社式の様子を会社のホームページなどでチェックしてみましょう。
入社式で着ない方がよいスーツ
一口にスーツと言ってもその種類はさまざま。中には新入社員に向かない色や柄もあるため、注意が必要です。ここでは入社式で着用しない方が良いスーツを紹介します。
ジャケット・スラックス
ジャケットと色違いのスラックスを合わせるジャケットパンツスタイルは、「ジャケパンスタイル」としてビジネスシーンの定番ですが、入社式では避けます。
ジャケットとスラックスの生地が異なる着こなしは、スーツよりも格式が低いため、入社式のような式典にはふさわしくないためです。
スリーピーススーツ
入社式では、式典に集まる周囲の人と格式が同じになる着こなしを選択します。
スリーピーススーツを着用すると、入社式に臨む社長や上司、同期よりも格式が高くなってしまう可能性があるためです避けます。
また、洋服には式典に集まる人が同じ格式で平等に快適な時間を過ごすことができるように、ドレスコードが作られたという歴史もあります。
入社式には明確なドレスコードは提示されませんが、周囲の人に対する敬意を大切にしてコーディネートを選択しましょう。
入社式で避けた方が良いアイテム
ワイシャツ
入社式では、以下に挙げるワイシャツがNGです。
・ボタンダウンシャツ
ボタンダウンシャツは、襟先にボタンがあるカジュアル寄りのデザインのシャツです。コーディネートの格式が下がるため入社式では、ボタンダウンシャツがNGとなります。
・カラーシャツ
ブルーやグレー、ピンク、イエローなどのカラーシャツは、入社式では華美に見えるため避けます。
・柄のあるシャツ
ストライプやチェックなどの柄があるワイシャツは、ビジネス用となります。式典では格式が下がるため避けましょう。
ネクタイ
入社式では、派手な色柄のネクタイがNGです。
・大柄
2㎝以上5cm程度の大柄、ネクタイ全体に広がるペイズリー柄などを避けます。
・派手な色
入社式のネクタイの色は、ブラック、ブラウン、グリーン、パープル、ゴールド、シルバーなどを使用したものを避けます。
・光沢が強い生地
光沢が強い生地を使用したネクタイはパーティー用です。
シンプルなストライプや無地でも着用を避けましょう。
革靴
革靴は色とデザインに注目しましょう。
・ライトブラウン
革靴はライトブラウンなど明るい色の革靴を避けます。
・Uチップ
革靴は、甲の部分(アッパー)にU字型の切り替えがあるタイプをUチップと呼びます。Uチップはカジュアルなデザインのため避けましょう。
・ツーシーム
革靴の甲の部分に、縦2本の切り替えラインが入るタイプをツーシーム呼びます。
ツーシームもカジュアルなデザインのため式典を避けます。
・ウィングチップ
つま先にメダリオンと呼ばれる模様があるウィングチップは、ビジネスシーンでは着用されますが、入社式では華美になるためNGです。
・モンクストラップ
靴ひもがなく、ストラップベルトがある靴をモンクストラップと呼びます。
入社式では靴ひもがないデザインの靴は避けます。
・ローファー
ローファーは、ジャケパンなどのカジュアルスタイル用の靴であるため、スーツスタイルや式典ではNGです。
選び方のコツや注意点をおさえよう!
第一印象を決めるうえで、服装は重要な要素です。外見だけで人は判断できませんが、その判断をするための大きな材料になり得ます。入社式では面接や試験がないからといって、気を抜くことは厳禁です。
服装の選び方によっては、自分自身の印象や評価が大きく変わる可能性があります。入社式はこれから新しい環境で活躍するための重要なスタートラインですから、周りに与える印象を考えたうえで服装選びをすることが大切です。紹介したポイントをきちんと頭に入れておくことで、自信を持って入社式に参加しやすくなるでしょう。
この記事では入社式で着るのにふさわしいスーツを紹介しました。入社式ではスーツを着ることは当然ですが、「清潔感があること・マナーを守っていること・自己主張が激しくないこと」が求められます。企業に入社するということは、集団に所属して周囲の人たちと力を合わせて働くことになります。自分の個性を主張することより、周囲に合わせることを考えましょう。スーツの色は黒・ネイビー(紺)・グレーが基本になります。黒はリクルートスーツとして一般的ですが、ビジネスシーンではネイビーやグレーが一般的です。しかし、グレーと言ってもあまりにも明るい色はカジュアルに見えるため、新入社員には向かないでしょう。柄についても同様に無地やシャドーストライプが目安です。入社式のネクタイは、無地やシンプルなストライプが無難です。ワイシャツが白になるため、ネイビーに白のストライプが入ったものが爽やかにまとまります。同様にエンジに白のピンドットなどもダークカラーのスーツでは落ち着きのある上品な印象になります。ワイシャツは襟型で格式が変わるため、もっとも正式なレギュラーカラーか、格式高めのセミワイドカラーがおすすめです。靴は黒の紐靴でプレーントゥかストレートチップを選んでおけば問題ありません。