スーツスタイルで参加する入学式 メンズセミフォーマルをエレガントに着こなす
「セミフォーマル」って、どんな服装のことか説明できますか?セミフォーマルは子どもの入学式や卒業式、会食やパーティーなどの「結婚式などのお堅い冠婚葬祭ほどではないけど、カジュアルな服装は好ましくない」シーンで着用する、いわゆる「準礼装」と呼ばれる服装です。本来の準礼装は「正礼装」というもっとも格式の高い服装にも含まれるディレクターズスーツやタキシードなどを着用しますが、最近では若干カジュアルダウンした「きっちりしたジャケット」とデニムやスニーカーを合わせた服装も、セミフォーマルに含まれるとされています。非常に幅が広いので、どこまでが許容されるか、シーンごとにどんな服装が合っているのか考えてコーデしないといけませんね。ドレスコードが指定されていれば簡単ですが、そうでない場合はTPOをしっかりわきまえましょう。今回はスーツのマナーやコーディネートのプロ集団「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、「セミフォーマルなシーン」「セミフォーマルの着用NGアイテム」「着こなしポイント」「あると便利な小物」「入学式・レストランなどシーン別コーデ」について解説します。ぜひこのコラムを読んで、セミフォーマルをマスターしてくださいね。
年齢を重ねてくるとスーツスタイルで子どもの入学式に参加したり、メンズのセミフォーマルスタイルで結婚式に出席したりと、特別なイベントの数も多くなっていませんか。
特別なイベントを迎える前に、スーツの着こなしをマスターしましょう。
メンズの正礼装と準礼装について知っておこう
フォーマルな装いには大きく分けて正礼装と準礼装があります。正装とはモーニングコートとテイルコートを指し、フォーマルの最上級の礼装です。テイルコートは燕尾服とも呼ばれます。
準礼服はセミフォーマルともいわれ、ディレクターズスーツとタキシードが正式なセミフォーマルの装いです。ただ、近年では、より簡略化されたスタイルになっていて、ダークスーツやダーク系ブレザーを使ったセットアップもセミフォーマルに入ります。
テレビなどでみる宮中行事や、公式な式典、結婚式などのシーンで、両家の父親が着用している姿を見ることができます。新郎が着用するのは、準礼装にあたるタキシードが一般的です。
近年では少なくなりましたが、フロックコートも新郎の礼服のひとつです。コートの名称で分かるように裾がスネの下まである長めの礼服で、黒と白のカラーバリエーションが存在します。
正礼装では、昼間がモーニングコート、夜はテイルコートの着用が正統なマナーですが、近年ではテイルコートの代わりに、夜のセミフォーマルであるタキシードを正礼装として着用することも多くなっています。
セミフォーマルは、子どもの入学式や友人とのパーティーで着用されることが多く、カジュアルな結婚式の席でも着用するケースがあります。
また、日本では本来のセミフォーマルよりも、さらにカジュアルにデザインされたブラックスーツもセミフォーマルとして扱われるようになりました。昼でも夜でも着られる便利な礼装ですが、セミフォーマルとしてはカジュアルなため、その席の雰囲気に合わせて着用しましょう。
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セミフォーマルなシーンってどういう時
セミフォーマルなシーンとは、普段着では失礼になる改まった席を指します。例えば、子どもの入学式や卒業式、友人の結婚式やホテルでのパーティーなどが一般的です。
大学生なら、自身の入学式や友人、知人の結婚式などがセミフォーマルなシーンにあたります。結婚式はフォーマルなシーンですが、ドレスコードの指定のない仲間同士の結婚式であれば、メンズのセミフォーマルスーツで参加しても問題ありません。
メンズのセミフォーマルは、正礼装よりも略式のフォーマルなスーツですが、ドレスコードがなければ、格式あるホテルでのパーティーや高級レストランの会食でも着用できます。
正礼装のときと同様に、TPOを意識してシーンにふさわしい装いになるように気配りする必要があるでしょう。
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TPOを意識したメンズのセミフォーマル
TPOとは、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)の頭文字をとった略語で、フォーマルシーンでも、よく使われる言葉です。
セミフォーマルなシーンのTPOのひとつは、ディレクターズスーツとタキシードの2種類を、時間帯によって使い分け、日中はディレクターズスーツ、18時以降はタキシードを着るマナーを指します。
カジュアルな結婚式や夜のパーティーであれば、黒スーツやダークスーツでもTPO的には問題ありません。メンズのセミフォーマルを選ぶときにTPOで注意すべきことは、会場のドレスコードです。
ほとんどの場合、主賓だけが正礼装を着用しますが、格式あるホテルのパーティーでは、正装での参加が求められることがありますので、あらかじめ、招待状などでドレスコードを確認しておきましょう。学校の入学式でドレスコードを指定されることは稀で、ビジネススーツをアレンジしたセミフォーマルで問題ありません。
入学式などのシーンで着用してはいけないアイテムとは
入学式など、セミフォーマルなシーンで着用してはいけないアイテムは、基本的にありません。本来ならば、昼間はディレクターズスーツ、夜はタキシードなどの正式なメンズフォーマルウェアを着用しますが、近年の入学式ではダークスーツのスタイルでも違和感なく着用するようになりました。
格式高い式典などの席でなければ、シーンに馴染むコーディネートであれば問題ありません。例えば、カジュアルなレストランでのパーティーや、入学式ではセミフォーマルな装いでもよく、カジュアルな自由度の高いコーディネートでも問題はないのです。
キチンとしたジャケットを着ていれば、きれいめなデニムやスニーカーをコーディネートに取り入れることができます。セミフォーマルでデニムはご法度と考えられがちですが、近年の日本におけるセミフォーマルの装いには、雰囲気に応じてスラックスからデニム生地のキレイ目パンツなども取り入れられるようになってきました。
ただし、サンダルやハーフパンツなどはカジュアルすぎますので、セミフォーマルなシーンでは避けた方が無難です。セミフォーマルなコーディネートは、年々カジュアルダウンしていますが、基本的にはジャケットのカッチリとしたスタイルが主催者への礼儀になります。
入学式の席や結婚式、パーティーなどでは、イベントのランク、参加者の顔ぶれに合わせたコーディネートにするための、メンズフォーマルに対する知識やテクニックが求められます。
ただし、高級ホテルやレストラン、格式の高い式場によっては、ドレスコードが指定される場合もあります。それに準じた服装をすることで、自然とシーンにふさわしいアイテムを知ることができるでしょう。
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セミフォーマルシーンでの着こなしポイントとは?
フォーマルシーンでは、昼夜によって着用すべきスーツに決まりがあります。セミフォーマルはダークスーツを昼夜に着用し、夜はブラックスーツを着用するのが正統なスタイルです。それを踏まえたうえでコーディネートを考えれば、間違いの少ないスタイルを作れるでしょう。例えば、入学式やパーティーなどのシーンではブラックスーツのセットアップも使えます。
ブラックジャケットにオフホワイトのスラックスを合わせれば、清潔感のあるスタイルが作れます。また、ミッドナイトブルーのジャケットにグレーのスラックスなどもセットアップの定番で、どちらもセミフォーマルのスタンダードなスタイルです。
また、セミフォーマルで、よりラフなスタイルを作るなら、キレイめなテーラードジャケットも使えます。テーラードジャケットはメンズのビジネススーツと同じく衿付きのジャケットです。
一般的に、メンズのテーラードジャケットは、ウールや麻などさまざまな素材で作られたカジュアルなジャケットです。ビジネススーツには立体的な肩パットが入っていますが、テーラードジャケットの多くは肩パッドがなく、着用したときに自然なシルエットになるように作られています。
テーラードジャケットは、ブラックやミッドナイトブルーのほか、チェックやストライプなどカジュアルなデザインも違和感なく着用することが可能です。素材も入学シーズンに馴染む麻混や、秋冬シーズンのリッチなツイードなど、季節に合わせて楽しめます。
シルクが入った上質で艶のある生地を使ったテーラードジャケットも、エレガントなセミフォーマルスタイルを実現してくれます。きれいめなテーラードジャケットに、タイトパンツスタイルはスッキリしたシルエットです。
たっぷりしたサイズのものなら、パンツもルーズなものでコーディネートすると、程よく着崩したスタイルが作れます。 ジャケットを中心にしたセミフォーマルスタイルなら、バリエーション豊かなコーディネートを楽しむことができるでしょう。
メンズスーツの基本カラーは、「ブラック」「ネイビー」「グレー」「ブラウン」の4カラーです。大学生のスーツデビューでは、ブラックかネイビーがオススメです。入学式や卒業式では、かしこまったディレクターズスーツでは、かえって失礼にあたりますので、ダークスーツやビジネススーツをアレンジするだけで十分です。
ビジネススーツのアレンジ
近年のセミフォーマルスーツは、主にビジネススーツをアレンジしたもので、固すぎず、かといってカジュアルすぎない華やかなコーディネートにするのが一般的です。
入学式には厳格なドレスコードはありませんので、どんな色のスーツでも問題なく着用できます。入学式の席では「ブラック」「ネイビー」「ライトグレー」のソリッドが、よく馴染みます。特に、ブラックやネイビーは成人式や就活にも使い回しがきくので、1着持っておくと便利なスーツです。
メンズスーツの素材は、「ウール」「コットン」「カシミヤ」「シルク」の4種類が一般的です。入学式は立春におこなわれますので、吸湿性のよいコットン素材にするといいでしょう。
シルクのポケットチーフやカフリンクスで、艶やかに見せる方法もあります。また、上質な革素材のベルトに、シューズの質感を合わせるテクニックを取り入れると、コーディネート全体がまとまります。
スーツの種類
スーツとは上下が揃ったものを指し、「シングル」「ダブル」「スリーピース」の3種類が存在します。入学式のような特別なイベントには、シングではなくスリーピースがオススメです。
スリーピースとはジャケットの内側にベストを着るスタイルで、エリのないノーカラーと、ひし形のエリが付いたノッチド・ノベルのツータイプが存在します。ノッチド・ベルトならフロントをオープンにしても、エレガントな雰囲気を崩しません。
また、セットアップでカジュアルスーツを上下サイズ違いで揃えると、ビジネススーツにはない、バリエーション豊かなコーディネートを楽しむことができます。
セミフォーマルな装いにマッチ!あると便利な小物
フォーマルなシーンでも、自分なりの個性を表現するのが大人のおしゃれです。ダークスーツに白いシャツとネクタイは、フォーマルでもカジュアルでも着られるオールマイティーな組み合わせです。
そこで、ドレスコードが厳しくない席には、淡いブルーやピンクの無地のシャツをダークスーツに合わせ、キレイなスタイルを作ってみるのも、おしゃれな楽しみ方のひとつです。また、控えめなチェックやストライプのシャツも、おしゃれなコーディネートが楽しめます。
さらにカジュアルなスタイルでまとめたいときは、多彩な着こなしができるセットアップがオススメです。前にも述べたように、セットアップとはスーツのように上下が同じデザインのものを、サイズを変えてコーディネートするテクニックです。
大学の入学式用にセットアップでメンズスーツをそろえておくと、ジャケットやパンツのどちらかを変えて、カジュアルなシーンで着回すこともできます。セミフォーマルなシーンでは、大きめのジャケットにシャツ、カラフルなネクタイを合わせると、程よく抜け感のある大人のセミフォーマルなスタイルが実現できます。
さらにカジュアルにまとめるなら、ジャケットにシャツではなくカットソーを合わせるコーディネートもオススメです。インナーにカットソーを合わせることで軽やかで若々しい印象になります。友人のお祝いパーティーや、子どもの入学式などにピッタリの、軽めなセミフォーマルスタイルです。
カットソーの袖口は、伸びていたり、ヨレたりしているとダラシない印象を与えてしまいますので、シッカリ感のある袖口にするとスッキリとしたシルエットになります。また、フォーマルシーンで使うカットソーは、首周りの露出が少ないデザインにし、生地は透け感のないものが適しています。
近年のセミフォーマルはカジュアルになってきていますが、略礼装であることも意識して、ポケットチーフやカフスなどを加え、フォーマル度を高めるのも大人のおしゃれです。メンズのセミフォーマルスーツのポケットチーフは、無地柄のリネン素材のものがスタンダードです。
ブラックやネイビーのダークスーツなら、ソリッドのボルドーやペイズリー柄のチーフもよく合いますし、カジュアルさをブラッシュアップさせるなら、折り方をパフドスタイルにするといいでしょう。
セミフォーマルのシーンでは、やはり革製のシューズが基本です。つま先は横一本のラインの切り替えが入ったストレートチップか、ツルリとしたつま先をしたプレーントウが定番でシーンを問わず使えるデザインです。プレーントウはフォーマルなシーンはもちろん、カジュアルにも使える汎用性のあるシューズなので、1足持っていると便利に使いまわすことができます。
正式なフォーマルの席では黒のエナメルが正統ですが、上質な革製のものであれば、あえてエナメルにしなくても問題ありません。とはいえ、足元を、より華やかに仕上げたいのなら、つま先がウイング(翼)のような形で切り替えられ、メダリオンで装飾されたウイングチップがおすすめです。
また、シューズをヒモではなく、ストラップで閉まり具合を調整するモンクストラップやストラップが2本のダブルモンクなら、モードなスタイルにもよく合います。フォーマルシーンでカジュアルに仕上げる時でも、ローファーでは軽すぎるので、モンクストラップかダブルモンクを合わせる方が無難です。それでも堅いスタイルだと思えたら、茶系の革シューズのコーディネートにするといいでしょう。
ジャケパンスタイルでも問題ない!
セミフォーマルなシーンでも、ドレスコードがそれほど厳しくない席なら、ジャケパンスタイルでも問題ありません。ジャケパンとは、ジャケットとパンツを別々のデザインで合わせた着こなしの略称です。
手持ちのジャケットとパンツを自由に組み合わせることができるため、多彩なコーディネートを手軽に楽しむことができます。入学式など、あまりかしこまった席でなければセミフォーマルな装いとしても問題ありません。
セミフォーマルなシーンに馴染むのは、濃い色を使ったテーラードジャケットにチェックシャツを合わせたスタイルです。例えば、深いネイビーのジャケットに、淡いブルーのチェックシャツを合わせ、スラックスをオフホワイトにすることで清潔感のあるセミフォーマルスタイルに仕上がります。
インナーに赤いチェック柄のシャツを取り入れて、トリコロールカラーにするコーディネートもオススメです。ジャケパンのスタンダードといえるコーディネートで、濃いネイビージャケットにホワイトのパンツを合わせるスタイルです。このスタイルなら、全体を軽やかで明るい印象に仕上げることができます。チェックシャツは柄が細かいほどトラッドな雰囲気になり、柄が大きいほどカジュアルなスタイルになります。
また、明るいコットンジャケットにカラーシャツを合わせたスタイルは、爽やかなイメージを作ることができます。例えば、ベージュのコットンジャケットにペールピンクのシャツを合わせ、スラックスを濃いネイビーにすることで春夏にピッタリなスタイルに仕上げることができます。
さらに、ジャケットをベージュのものにし、シャツはペールピンクの淡い色でコーディネートすると、柔らかく優しい雰囲気を作り出すことができますし、パンツをネイビーにすると全体の印象がグッと引き締まります。
カジュアルな装いが許されるシーンなら、ネイビーのスラックスをきれい目なデニムに置き換えるのもいいでしょう。デニムはキレイ目のインディゴカラーのものにするとキッチリとした印象になります。シャツを淡いブルーやグリーンにすれば、カジュアルさをブラッシュアップできます。
ジャケパンスタイルの足元には、カジュアルな革のローファーやウイングチップがよく似合います。ボトムを9分丈にしたり、ロールアップしたりすると足元を軽く見せることができます。
入学式向けのセミフォーマルコーディネート
入学式のセミフォーマルの席では、ジャケットは無地の黒、パンツはグレー地に黒のストライプが基本です。ジャケットのラペル(衿)はピークドラペル、裾はモーニングカットが正式なスタイルです。胸元には白無地のチーフを入れると上品なスタイルになります。
シャツは白のドレスシャツのウイングカラーのものにし、ベストと共布の蝶タイを合わせパールのカフスをつけると、よりエレガントなスタイルになります。
ベストは、グレーかアイボリーの無地を着用するのが基本です。手袋は上質な白の革製のものを用意し、手にはめずに片手で2枚を重ねて持つほうがエレガントにみえます。入学式・卒業式のシーンでは、学校の最高責任者である、学校長や学長が着用する正装です。
セミフォーマルの正統なスタイルはディレクターズスーツです。ジャケットは黒、ダークグレー、濃い目のネイビーの無地があります。スタイルはシングル、ダブルとあり、モーニングスーツに比べ幅広いデザインから選ぶことができます。パンツは明るめのグレー地に、ストライプが入ったものがスタンダードです。
ダークスーツは略式のセミフォーマルスーツで、昼夜兼用で使い回すことができます。フォーマルの席では、黒のメンズスーツか深いネイビーのメンズスーツが上品です。黒のメンズスーツにはホワイトシャツに白のネクタイが定番ですが、無地のボルドーのネクタイもよく合います。ネクタイ生地は上質で軽いシルクか、少し重量感のあるシルクを使い分けるとVゾーンに変化を与えます。
メンズフォーマルスーツに合わせるスタンダードなアイテム
- 白のリネンチーフ
麻かシルク素材のものが基本で、1枚持っていれば正礼装からセミフォーマルまで使えます。チーフの折り方には格がありますので、シーンに合わせた折り方をマスターしてください。
例えば、正礼装では「スリーピークス」が正式な折り方です。入学式で着るセミフォーマルには、柔らかな雰囲気を出す「パフ」がオススメの折り方です。
- エナメルシューズ
フォーマルシーンでは、上質な革製のエナメルシューズが適しています。正礼装では、エナメルのオペラパンプスが正統なスタイルですが、近年では内羽根式のメンズシューズが多く取り入れられています。
- ブレイシーズ(サスペンダー)
モーニングコートでは、ブレイシーズをスラックスに付けてコーディネートします。ブレイシーズとは一般的にサスペンダーのことを指し、近年ではメンズカジュアルのスタイルにも取り入れられています。ブレイシーズは、パンツのシルエットを綺麗に見せる効果があり、モーニングコートにはベルトループがありませんので、ブレイシーズはマストなアイテムです。
- ベルト
入学式ではブレスシーズではなく、ベルトでウェストを引き締めるのがスタンダードな着こなしです。ベルトはシューズの風合いに合わせるのがマストで、どちらも上質な革製のものにするのが正統なコーディネートです。
ベルトの幅は3センチが基準で、これより太すぎても細すぎても品のないスタイルになってしまいますので注意が必要です。バックルはシンプルなシルバーのものがダークスーツには、よく馴染みます。
- カフス
メンズシャツの袖口に付けるカフスは、正礼装ではマストなアイテムです。昼のモーニングコートには白蝶貝や真珠、夜のタキシードには黒蝶貝が正統なスタイルです。セミフォーマルの黒スーツにも馴染み、カジュアルなスタイルに取り入れても大丈夫です。
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入学式や食事会など、セミフォーマルな席のコーディネートとは
格式ある高級ホテルのレストランでパートナーとディナーを楽しんだり、久しぶりに会う友人たちとの同窓会など、普段よりも、おしゃれしたいシーンにもピッタリなのがセミフォーマルスタイルです。
格式の高いホテルや高級レストランでは、ドレスコードの存在が気になるところですが、基本的にはスーツやジャケットを着用した、清潔感のある服装であれば問題ありません。そんな、エレガントなシーンや、少しカジュアルな入学式に着ていくセミフォーマルスーツを着こなすために、ジャケットやシャツにもこだわるのもおしゃれの楽しみです。
格式の高いホテルでは、ダークカラーのテーラードジャケットでシックにまとめたコーディネートが馴染みます。また、入学式では、チャコールグレーのジャケットに、スモーキーカラーのチェックシャツを合わせたカジュアルなスタイルでも問題ありません。
セットアップのコーディネートを取り入れて、ジャケットはダークカラーにするのもセミフォーマルなシーンに馴染みます。スラックスをジャケットよりも明るめのグレーにすれば、全体をダークトーンに統一させた落ち着きのあるスタイルに仕上がります。
また、季節に合わせることも、セミフォーマルには欠かせない要素です。春夏の装いなら、ジャケットをコットン、リネンなどで軽い感じに仕上げ、涼しげなコーディネートにするとよく馴染みます。
インナーには、白か淡いブルーのシャツを合わせると、清涼感とほどよい抜け感のあるスタイルになります。ネクタイは軽やかさを感じさせてくれる、シルクやコットン素材のものがオススメです。
- ジャケット
高級ホテルなど格式のある会場では、テーラードジャケットが正統なスタイルですが、入学式ではビジネススーツのアレンジでも十分です。先に述べたように、メンズスーツには、「シングル」「ダブル」「スリーピース」の3種類が存在します。
入学式のような特別なイベントには、スリーピースがオススメです。スリーピースとはジャケットの内側にベストを着るスタイルで、エリのないノーカラーと、ひし形のエリが付いたノッチド・ノベルのツータイプが存在します。
ノッチド・ノベルならベストだけでも十分エレガントですが、ジャケットのフロントをオープンにするスタイルも、入学式の席でもよく馴染む着こなしです。また、ジャージー素材のジャケットも、入学式シーズンにオススメのアイテムです。ジャージー生地とはポリエステル、ナイロンの伸縮性があるもので、滑らかな手触りと生地の厚みによって季節を問わず取り入れることができます。
- シャツ
メンズのダークスーツに無地の白いシャツは、どんなシーンにも合うオールマイティーなコーディネートです。ドレスコードが厳しくない会場なら、無地のサックスブルーや控えめなストライプシャツを合わせてもおしゃれな仕上がりになります。
サックスブルーは淡くグレーが入った上品な色合いで、セミフォーマルのスーツにオススメのカラーです。ストライプシャツは、白地に淡いブルーがダークスーツによく馴染みます。
衿はレギュラーでも問題ありませんが、セミワイドブレッドカラーやワイドスプレッドカラーも衿元をエレガントに見せてくれます。ボタンダウンはカジュアルになりすぎるので、入学式では避けた方が無難です。
- ネクタイ
メンズのブラックスーツにドレスシャツなら、無地のシルバーかシャンパンゴールドのレジメンタルが定番のスタイルです。ネイビーカラーのジャケットなら、無地のネイビーで合わせれば間違いありません。光沢のある無地のボルドーカラーもVゾーンのアクセントになります。
そのほか、ボウタイやスカーフを取り入れると、いっそう華やかな雰囲気になります。特にスカーフはシルクの淡いブルーなどを合わせると、立春の入学式シーズンらしい軽やかなイメージを演出することができます。
- シューズ
シューズは上質な革靴がスタンダードです。カラーは黒、モデルは内羽根式ストレートチップが正統ですが、内羽根式のプルーントウ、外羽根式のVフロントプレーントウを合わせてもエレガントな仕上がりになります。
ローファーもより軽めの印象に仕上げることがなりますが、カジュアルすぎるので入学式の席では避けた方が無難です。
- ベルト
セミフォーマルのスーツには、ベルトの色や素材に厳格な決まりはありませんので、ジャケットやスラックスに合わせたコーディネートで問題ありません。
ベルトの正統な色は黒が基本で、バックルもシンプルなものを選びます。ベルトの縦幅は約3.0センチ〜3.5センチほどが標準的です。
大学の入学式はどんなスタイルで行けばよい?スーツスタイルを合わせるネクタイとともに解説します!
大学の入学式で初めてスーツやネクタイを揃えるという方も多いのではないでしょうか?せっかくの晴れの舞台、素敵なコーディネートで参加したいものです。今回は、大学の入学式でおすすめのネクタイについてお伝えしていきます。
1着あると便利!着回し自在なジャケットをオーダーしよう
ジャケットを格好良く着こなす最大のポイントは、自分の体にフィットさせることです。大きすぎてダボついていると、だらしないスタイルになりますし、小さすぎると窮屈に見えてしまいます。フルオーダーのジャケットなら、体にピッタリとフィットして、シルエットをキレイに見せてくれます。そこが、既製品のジャケットとの最大の違いであり、オーダースーツのメリットです。
自分だけの特別なスーツを作るためには、まず自分好みのスーツスタイルを決めましょう。スーツスタイルは英、米、伊の国別で3つのスタイルが存在し、英国スタイルが最もスタンダードで、スーツの基本型といわれています。
次に大切なのは生地選びです。オーダースーツSADAでは、生地のサンプルのお届けサービスが利用できるので、繊細な折り目や手触りを実際に確かめることができます。
スーツのスタイルごとに異なるデザインのひとつに、ベントがあります。ベントとはジャケットの裾にある切り込みのことです。ベントにはジャケットの背中にある縫い目にそって真っ直ぐに切り込みを入れたベントと、裾の両サイドにあるサイドベンツがあります。
ジャケットの裏地を選べるのもオーダースーツの魅力のひとつです。裏地用生地はカラーバリエーションが豊富で、チェックやストライプといった柄物も存在します。
ジャケットやスーツをオーダーするならSADA
スーツをおしゃれに着こなす一番のポイントはフィッティングです。どんなにおしゃれなスーツでも体型にフィットしていなければ、すべてが台無しになってしまいます。
オーダースーツSADAでは、丁寧に採寸したデータをもとに、CAD(自動設計システム)を用いてコンピューターが型紙を作成します。これは、この世にひとつしかない自分だけのオリジナルパターンです。
採寸はスタッフが約20カ所にわたって丁寧におこないます。顧客のデータに基づいて、なで肩やいかり肩など体型の細かな部分を補正し、ジャケットやスーツのシルエット、ボタンの数やポケットデザインなど、細かいディティールに対応しています。
自分だけの型紙を起こしてくれるフルオーダーでありながら、オーダースーツSADAのスーツが、抜群のコストパフォーマンスを誇るのには、製作工程の自動化以外にも理由があります。
それはオーダースーツSADAがもともと生地の卸問屋であり、現在も自社の縫製工場を持つ直販店だからです。そのため、生地の仕入れから縫製と仕上げまで、すべてを自社グループ内でまかなうことができるのです。こうして、余分な中間マージンなしに製品を作れるので、お手頃な価格が実現できるのです。
オーダースーツSADAなら実店舗でも、ネットサービスでも安心のサポートが受けられます。しかも、フルオーダーのスーツが、「生地代、加工代、ネーム代込みで、初回価格19,800円(税込21,780円)」から作ることができます。 (2022年11月時点での価格です。価格は予告なく変更になる場合があります)
さらに、オーダースーツSADAでは、革靴の知識にあふれたプロフェッショナルが、スーツにピッタリの革靴を選んでくれます。
ぜひ一度、オーダースーツSADAのお店にお越しください。
本来のセミフォーマルはディレクターズスーツやタキシードが基本ですが、シーンに合わせてカジュアルダウンして雰囲気に合わせましょう。極端な「着用NGアイテム」はありませんが、最低限「テーラードジャケット」は外せません。カジュアルすぎるアイテムは避け、適度なフォーマル感を保つようにしましょう。入学式や卒業式では、「ジャージー素材スーツのカジュアルセットアップスーツ」や「ネイビージャケットとホワイトスラックス」のような服装がおすすめ。ジャケットとスラックスさえ着ていればある程度のフォーマル感を保てるので、ノータイスタイルやボタンダウンシャツをあわせてみるのも良いでしょう。子どもや妻と、小物の色を合わせるのもおすすめです。レストランではチャコールグレーなどのダークカラージャケットをベースに、スモーキーカラーのシャツを合わせる大人のコーデがおすすめ。レストランの雰囲気にも合わせて色柄をチョイスしましょう。コーデのバリエーションは小物で広げられるので、スーツは1着あればOKでしょう。1着にこだわって、ジャストサイズのスーツをオーダーで作るのがおすすめです。ぜひオーダースーツSADAのマシーンメイドフルオーダーで、最高のジャケットを作ってみてくださいね。