カフスボタンやカフリンクスとはどのようなもの?カフスの概要からオシャレな付け方もご紹介!のアイキャッチ画像
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カフスボタンやカフリンクスとはどのようなもの?カフスの概要からオシャレな付け方もご紹介!

カフス(カフスボタン/カフリンクス)というアイテムをご存じでしょうか。
シャツの袖に装着する金属製やプラスチック製のアイテムで、スーツスタイルにワンポイントのアクセントを加えることができます。あまりなじみのない方や、結婚式などでご覧になった方も多いのではないでしょうか。実はカフスは、400年以上前から人々に愛されてきた長い歴史をもつアイテムです。さまざまな変化を経て、現代に至るまで礼服を彩ってきました。カフスは、ワンポイントの小さいアイテムながら、フォーマルなシーン・カジュアルなシーンにおいても、スーツをおしゃれに着こなしたいビジネスマンに必須のアイテムです。この記事では、カフスの歴史や種類、対応する袖の種類、カフスを着けるにふさわしいシーンなどを詳しく解説していきます。この記事を読んで、似合うシャツやカフスの形式を確認し、おしゃれにカフスを付けて、ワンランク上の上品なスタイリングを演出してみましょう。

カフスボタンやカフリンクスは、ワンランク上のメンズスーツの着こなしを演出してくれるアイテムで、結婚式などで見たことがある方も多いのではないでしょうか。この記事では、カフスの歴史や種類、対応する袖の種類、カフスが合うシーンなどを解説します。この記事を参考に、おしゃれにカフスを付けて、ワンランク上のスタイリングを演出してみましょう。

カフスボタンとは?

そもそもカフス(カフスボタン)とは、ボタンの代わりに袖口を留める小物です。

結婚式や重要なプレゼンテーションなど、フォーマルなシーンに使用される「華やかな装飾品」というイメージがあるでしょう。しかしビジネスシーンだけではなく、カジュアルシーンで使えるアイテムとして、おしゃれなビジネスマンには必須の装飾品となりつつあります。

日本ではカフス・カフスボタンと呼ばれています。しかし、「袖(カフ・caff)をつなぐ(リンク・link)」の意味合いから、カフリンクス(caff-links)が正式名称です。

カフスボタンの起源

カフスは、17世紀のフランスで袖を装飾するために、レースやリボンが用いられていました。そこからゴールドやシルバーのボタンを、金属製の鎖でつないだもので留めるようになったのが始まりとされています。

当初はハンドメイド品が多く、上流階級のたしなみとされてきました。しかし、18世紀〜19世紀の産業革命により大量生産が可能になったことで、一般層にも急速に普及しはじめます。

カフスボタンの種類

カフスは留め具(バッキング)の形で種類が分けられています。基本的には結婚式やパーティといった、フォーマルなシーンで付けるものとされています。しかし、デザインによっては、カジュアルなシーンで使うことも可能です。

ここでは、現在主流のスウィヴル式を含む6種類を紹介します。いずれもデザインが豊富なため、シーンや自分に合ったものを見つけ出してください。

スウィヴル式(Bullet back closure、Swivel)

スウィヴル式は最もポピュラーなデザインで、扱いやすさが人気です。

T字の留め具先端を倒して真っすぐにし、シャツの袖口に通したあと、再びレバーをひねりT字にすることで固定します。袖口の大きさにかかわらず、付けやすく抜け落ちにくいというメリットがあります。

特別こだわりがなければ、この種類を装着していれば間違いはないでしょう。デザインも豊富であるため、選択肢の幅も多いといえます。

チェーン式(chain link)

最もクラシックなタイプがチェーン式です。カフスの誕生から1920年代まで、このタイプが主流でした。チェーン式は、モチーフと留め具をチェーンでつなげたデザインです。チェーン部分が完全に露出するため、派手な印象を与えやすく、礼服やビジネスシーンではふさわしくないとされる場合もあります。

固定式(Fixed backings、Fixed)

留め具部分が固定されており、ボタンを留めるように先の方を引っ掛けるように通します。

動いたり外したりするタイプではなく、単体で完成しているデザインのため、カフスのサイズが大きすぎると袖口を通らない場合があります。また逆にカフスが小さすぎると、留まらなくて抜け落ちるため、ボタンホールとカフスの大きさに注意しなければなりません。それゆえ、上級者向けとも言えるでしょう。

ラップアラウンド式(ロール・カフリンクス)

シャツの袖口を包み込むように、金属のメッシュ製や革製のベルトが付いているもので、スウィヴル式との兼用が多いタイプです。ラペルピンとして使われる場合もあります。

スナップ式(Snap)

カフスを二つに分けて、スナップボタンで袖口のボタンホールを挟みこむタイプがスナップ式です。着脱が容易で、1920年代から1940年代にかけて流行したと言われています。

ほかの種類と比べると、流通量が少なく、アンティークな品物が多く流通している傾向にあります。ツヤが少なく、クラシックなコーディネートに合うタイプと言えるでしょう。

紐式(Silk knot)

シルクやゴムで作られたタイプです。リーズナブルかつ、軽めのデザインが多く、カジュアルな服装に合うと言えるでしょう。金属が使われていないため、パソコンやデスクに袖口が当たっても音が鳴らないメリットがあります。一方で耐久性が低く、壊れやすいデメリットがあります。

カフスボタンを付けられるシャツの袖の種類

カフスは、どのシャツにも使用できるわけではありません。次は、カフスを装着できる・できないシャツの袖口デザインを紹介します。カフスを付けるのに最適なシャツのデザインや、お持ちのシャツはカフスを付けられるか否か、ここで確認してみてください。

カフスボタンを付けられる3つのシャツの種類とは

ここでは、カフスボタンを付けられる3つのシャツを紹介します。

コンバーチブルカフス

袖口の片方にボタンが、両方にボタンホールが付いているタイプです。コンバーチブルカフスにボタンが2つ付いているものを「アジャスタブルカフス」といいます。袖口のサイズをボタンの留める位置で変更可能です。実用性が高いため、多くのシャツに採用されています。

ダブルカフス

「フレンチカフス」とも呼ばれるダブルカフスは、袖を折り返し、2重にしてカフスで留めるタイプです。ボタン専用のシングルカフスに対し、こちらはボタンが付いていません。カフスを付けることが必須なので、華やかな印象の結婚式やパーティーなどにおすすめです。

テニスカフス

テニスカフスは、最近見られないデザインです。袖口の両方にボタンホールがあるタイプで、カフスを留めるためだけの穴が付いています。カフス専用のシャツとしては、最も正式なデザインとされています。

カフスボタンを付けられないシャツの種類とは

続いて以下にカフスを付けられない、ボタン専用のシャツを紹介します。ボタンが付いているシャツなので、よりフォーマルなシーンや、カフスがふさわしくないお葬式やお通夜などの弔辞に使用することをおすすめします。

ターンナップカフス

ターンナップカフスは、ダブルカフスと同じく折り返すスタイルですが、ボタン専用になります。「ミラノカフス」や「ターンバックカフス」と呼ばれています。折り返した状態でもボタンが見えることで、カフスを使用せずに手元を華やかに演出することが可能です。

シングルカフス

シングルカフスは、折り返しのないカフスを意味します。コンパーチブルカフスに似ていますが、ボタンが付いている方にボタンホールがありません。「バレル(樽の意味)カフス」とも呼ばれています。

カフスボタンの使い方

カフスボタンの使い方は非常にシンプルです。しかし、シャツの種類によってはどのように着用するかイメージできない方もいらっしゃると思います。ここでは、シャツのタイプ別にカフスの使い方を解説していきます。

コンバーチブルカフスでの付け方

最も一般的なコンパーチブルカフス、スウィヴル式での着用の仕方です。付け方は以下の手順です。

1.T字の留め具を縦にひねる。

2.ボタンホールが腕の外側になるように生地の裏面同士を合わせ、両側のボタンホールの位置も合わせる。

3.シャツのボタンホールを合わせ、上からカフスを通していく。

4.すべて通したら、留め具を再びT字にひねり固定する。

ダブルカフスでの付け方

続いてダブルカフスでカフスボタンを装着する方法です。同じく、スウィヴル式での装着方法です。

1.袖を折り返し、ボタンホールを合わせる。

2.カフスボタンの留め具を真っすぐにし、ボタンホールに通す。

3.すべて通したら、留め具を再びT字にひねり固定する。

テニスカフスでの付け方

テニスカフスは、カフス専用のシングルカフスといった印象です。コンパーチブルカフスと似ていますが、ボタンがないため、カフスが目立つ袖になっています。

付け方はコンバーチブルカフスでの付け方を参考にしてください。

カフスボタン装着時の注意点

カフスボタンの付け方は、生地の重ね方が重要なポイントです。ボタンと違い、生地の裏側を合わせなければいけません。

生地を合わせずに通してしまうと、カフスが抜け落ちてしまう原因になりかねません。外見上もだらしなく見えてしまい、せっかくのカフスボタンが見えないというケースもあります。

また、カフスボタンを差し込む方向も大切です。逆に付けると、留め具が全面に出てしまい、デザインが見えなくなります。

カフスボタンを付けたいシーン

カフスボタンは、結婚式や重要なプレゼンテーションなど、フォーマルなシーンで使用するイメージが強いアイテムです。

しかし近年は、ビジネスシーンでも使えるようなデザインが販売されるようになりました。ビジネスマンの間でも、おしゃれを重視する男性に必須と言えるアイテムになっているとも言えます。

スーツをサイズ感や柄を合わせて着こなすことはもちろん、カフスを使うことで、普段のスーツスタイルをさらに華やかにして、スタイリッシュな印象を与えることが可能です。

フォーマルシーン

フォーマルシーンに合わせる場合、付けるカフスはどのようなデザインでも良いわけではありません。

特に結婚式やパーティーには、ふさわしいデザインが決められています。その場にあったスタイリッシュな着こなしでシーンを演出してください。

シルバーなどの金属でできたカフスで知的な印象を出したり、ネクタイのデザインに合わせたデザインのカフスでおしゃれさをアピールしたりすると良いでしょう。あまりキラキラした目立つカフスは、フォーマルなシーンでは不向きと言えます。

カジュアルシーン

カジュアルシーンでは、服装に合うようにカフスを選ぶと良いでしょう。近年はキャラクターをモチーフにしたカフスや、遊び心に富んだデザインのカフスも多く流通しています。ラフなスタイルが求められるカジュアルなシーンでも活用できるでしょう。

カフスのお手入れ、保管の方法

カフスに使用されている素材の中には、色落ちや変色が起こりやすい素材があります。

袖口は汗をかきやすい部分でもあるため、外した後は、乾いた布で汗をふき取ることがおすすめです。もし汚れが落ちない場合は、中性洗剤を使用し、水洗いをしましょう。洗った後は乾いた布で拭き取り、水気を残さないことが重要です。

汚れを拭き取ったら、専用ケースややわらかい巾着にしまい、日焼けや色落ちが起こらないように日光に当たらない場所に保管しましょう。

オーダースーツSADAとは

「オーダースーツSADA」は、宮城県と河北省秦皇島市に自社工場を持つオーダースーツ専門メーカーです。CAD・CAMを駆使し、高度に自動化されたオーダースーツを提供しています。また、プロスポーツチームへのオリジナルスーツも提供しており、当社の強みを活かし、さまざまな方面へ事業を展開しています。

国内のオーダースーツを取り扱うチェーンの中ではトップクラスの店舗数を誇ります。ビジネス、フォーマルのオーダースーツはもちろん、シャツやジャケットのみのオーダーも承っています。

今回紹介したカフスボタンは、普段使いにワンポイントを足すことで、華やかな印象にしてくれるアイテムです。シーンによって取り入れる難易度が高い場合もありますが、フォーマルシーンではぜひ取り入れたいアイテムです。

まずは、お気に入りのワイシャツと組み合わせると良いかもしれません。ビジネスシーンでも、普段のスタイルとは少し違う変化を付けたい場合におすすめです。しかし、フォーマルなシーンとはいえ、お葬式やお通夜には付けるのはふさわしくないため注意しましょう。

場面場面で着用するかどうか、カフスのデザインをどうするかを見極めることが大切です。

今回はスーツファッションのワンポイントアクセントである、カフスについて解説してきました。小さいアイテムですが、装着するか否かで、印象が大きく変わります。スーツの色や場面によってデザインを変えることで「できるビジネスパーソン」という印象を持たせてくれます。そのため、タイミングに合わせカフスを付け替えるとよいでしょう。まずはお気に入りのワイシャツと組み合わせてみるといいかもしれません。しかし、フォーマルシーンとはいえ、お葬式やお通夜には付けていくのは避けましょう。場面場面で着用するかどうか、カフスのデザインをどうするかを見極めることが大切です。傷や汚れにならないよう保管に気をつけ、長く使うことで愛着も沸くアイテムです。カフスをコレクションする際も、専用のケースや袋にしまい、あまり紫外線にさらさないようにしましょう。また最近では、キャラクターのデザインが施されたカフスも販売されているため、趣味の共有などにも一躍買ってくれます。抜け落ちにくい形やご自分のファッションに合ったデザインを選び、自分だけのスタイルを演出するのも楽しいでしょう。

小笠原 蓮奈