ビジネスシューズはデザインがさまざま!10種類の靴を厳選して紹介!のアイキャッチ画像
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ビジネスシューズはデザインがさまざま!10種類の靴を厳選して紹介!

みなさんが普段履いているビジネスシューズ。実は非常に多くの種類があるのはご存じですか?「ビジネスシューズなんて黒の革靴だけじゃないの?」「先がとがった革靴以外にあるの?」こんな方はぜひ、このコラムを最後まで読んでみてくださいね。非常に多くの種類がある革靴、「ビジネスシューズとして使用されることの多い種類」だけをピックアップしても、なんと10種類も存在します。さらに基本的な靴紐周りの仕様によって2種類に分割されるので、総合すると11以上の種類があるのです。日々の仕事で何気なく履いていたビジネスシューズが実はカジュアル向けで、「あの人、仕事にあんな靴履いてきてる…」と、知らず知らずのうちに良くない印象を与えていることもありますよ。逆にカジュアルなシーンでカッチリしすぎて、「お堅い人」のイメージを持たれてしまうことも。靴のデザインはスーツスタイル全体のイメージを左右します。しっかり種類を押さえて、シーンに合わせたコーデをしてくださいね。今回はスーツコーデのプロ集団「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、ビジネスシューズとして使用される10種類の革靴を紹介します。この記事を読めば、革靴選びはバッチリです!

一口にビジネスシューズといっても、その種類やデザインはさまざまです。また、ビジネスシューズそれぞれのデザインによって、どのような場面において適しているのかなどが変わってきます。やはり、大人のビジネスパーソンとしてはその場に合わせた靴を準備したいものです。それでは、実際どのようなビジネスシューズがあり、それらはどのような意味合いを持ったものとなっているのでしょうか。今回はビジネスシューズの中でも使用されることが多い10種類の靴について、そのデザインや意味合い、適した場面などについてご紹介します。

基本的な種類は外羽根式と内羽根式

ビジネスシューズの種類は基本的に外羽根形式のものと内羽根形式のものに分けられます。まずはその形式によってどのような違いがあるのか、それぞれの特徴についてみていきましょう。 

#外羽根形式 
外羽根形式は、甲より前の部分に特徴があり、その部分に鳩目が乗っている状態の紐靴のことを指します。シューレースホールが上から被さっているようになっています。この外羽形式の靴は、ヨーロッパでの「ワーテルローの戦い」がきっかけで生まれました。プロシアの陸軍元師だったゲルハルト・レーバレヒト・フォン・ブラヘルが外羽根形式の戦闘用ロングブーツを準備し、フランスのナポレオンに立ち向かっていきました。 
この形式の靴は羽根の部分が全開します。そのため比較的簡単に脱ぎ履きができるのがポイントです。自分の足に合わせて調節することも簡単であり、ワーテルローの戦い以降狩猟用や屋外労働用にも広く使われるようになりました。つまり、もともとは屋外で使われることが多いシューズだったのです。 
外羽根形式の紐靴は比較的カジュアルな印象を与えます。そのため、そのカジュアルさからスーツ用の靴として販売されることはほとんどなく、数としては限られてしまいます。 

#内羽根形式 
甲より前の部分に鳩目が潜り込んでいる状態の紐靴は内羽根形式と呼ばれます。シューレースホールが靴の甲と一体化しているのです。この内羽根形式の紐靴はイギリス王室にて生まれました。ヴィクトリア女王の夫であるアルバート公が1853年に内羽根形式の靴を考案したとされています。外羽根形式の靴に比べると羽根の部分が全開しないためフィット感は落ちてしまいます。 
内羽根形式の靴のもう1つの特徴はシューズに凹凸が少ないことです。また、王室にて生まれたという由来からもわかるように、比較的フォーマルなシューズとなります。そのため、ビジネスだけではなく冠婚葬祭などにも使用可能です。 

#場面に応じて使い分ける必要あり それぞれの形式は、そのルーツからも見えてくるように外羽根形式の紐靴はより活動的な場面に適しています。数は限られてしまいますが、営業など外回りをする方などはしっかりと自身の足にフィットさせることができる外羽根形式の靴の方がより適しているかもしれません。また、内羽根形式はよりフォーマルな場面において適しています。そのため、スーツにしっかりと合うのも内羽根形式の紐靴です。スーツと合わせて用いることで、冠婚葬祭など正式な場においても引き締まった印象を与えてくれます。場面に応じて使い分けが必要であることを意識しておきましょう。

【ビジネスシューズの種類1】プレーントゥ

ビジネスシューズにはさまざまなものがあり、それらを場面に応じて使い分けなければなりません。その意味合いを理解しているかいないかによって、靴選びも大きく変わってきます。それでは、具体的にはどのようなビジネスシューズがあるのでしょうか。メインとなる10種類のシューズについて、ひとつずつ解説していきます。まず、1種類目のシューズは「プレーントゥ」です。こちらは、どのような場面にも適している非常に使いやすい紐靴のビジネスシューズとなっています。つま先がとがっておらず丸みを帯びていて、際立って目立ってしまうような装飾もないシンプルなデザインとなっているからです。そのため、基本的にはフォーマルな場でもカジュアルな場でも使用することが可能です。

#外羽根のものも内羽根のものもある 
プレーントゥには外羽根形式のものと内羽根形式のものがあります。やはり、外羽根形式のプレーントゥの方がフィットしやすく動きやすいという特徴があります。特に1960〜1990年代にかけては、ビジネスの場においても外羽根形式のものが広く使われていたようです。現在でもその機能性の高さとシンプルなデザインから、ビジネスの場においても使用されています。 
それに対し、内羽根形式のプレーントゥはかしこまった印象を与えます。燕尾服やタキシードとの相性が非常に良く、フォーマルな場においては重宝することになるでしょう。ただし、モーニングなどの場面においては内羽根形式のキャップトゥなどのビジネスシューズの方がより好ましいとされています。本記事ではキャップトゥについては扱いませんが、場面においてどのような靴が最もふさわしいのかについては適宜判断が必要です。 
外羽根形式のプレーントゥと内羽根形式のプレーントゥ、自身がどちらを必要としているのか、日々の仕事やフォーマルな場に出向く機会の多さなどから判断するのが良いでしょう。

【ビジネスシューズの種類2】ストレートチップ

ストレートチップは、冠婚葬祭のような非常にフォーマルな場から就職活動のような場まで幅広く使用することができる紐靴になっています。甲からつま先にかけてストレートに切り返しが入っていることが特徴です。ちなみに、先ほど紹介したプレーントゥなどに「トゥ」という文字が使われていましたが、トゥとはつま先のことを指してします。シューズを考えるうえではよく目にする言葉ですので、覚えておいて損はありません。 
先ほど就職活動のような場でも間違いないシューズであると紹介しましたが、こちらの紐靴は初めてのビジネスシューズとしても非常に優れています。ドレスシューズの基本とされているためです。新社会人となり紐靴が必要となる場合には、靴をローテーションするためにも2足以上はビジネスシューズを準備しておくべきなのですが、そのうち1足はこのストレートチップを準備しておくのが良いでしょう。どのような場面でも履いていて違和感はありませんので、なかなか場面に合わせて靴を変えるということに慣れない新人時代には特におすすめです。もちろん、新社会人だけではなく年次が上がってきてからの使用も全く問題ありません。 
加えて、ストレートチップの中でも黒色のものは最もフォーマルな形状であり、「クロスト」とも呼ばれています。非常にかしこまった印象のものになりますが、どのような場面においても適しており、使いやすいです。 
また、ストレートチップもプレーントゥと同様、内羽形式と外羽形式のものがあります。自身がどのようなビジネスシューズを必要としているのか、またどちらのデザインが好ましいのかなどを考慮しつつ、どちらを購入するのか検討するようにしましょう。

【ビジネスシューズの種類3】ウイングチップ

ウイングチップは、甲からつま先にかけてメダリオンと呼ばれるアルファベットのWの形に切り替えが入っており、それがウイングのように見えることからその名前がつけられました。そのため、ブローグ・メダリオンがあるタイプがメインです。ちなみにウイングチップはアメリカでの名前であり、イギリスでは「フルブローグ」と呼ばれることが多いです。どちらの名称でも同じものを指していることに注意しておきましょう。 
ウイングチップはビジネスの場においても使用できますが、そのほかのビジネスシューズよりカジュアルな印象が強いです。その一方で、茶系の色合いのウイングチップも多く、クラシカルで渋い印象も与えます。そのため、少し遊び心を入れたようなビジネススタイルによく合いますし、パーティーシーンにおいても活躍します。しっかりとその場に合わせて履くことで非常に好印象を与えるものとなっています。 
しかし、そのようにカジュアルさ、クラシカルさが売りのビジネスシューズであるため、冠婚葬祭のようなフォーマルな場や、就職活動、新社会人には向かないものとなっています。フォーマルな場で使用できるビジネスシューズを何足か揃えたうえで、2、3足目に準備するドレスシューズとして用いるのが良いでしょう。

【ビジネスシューズの種類4】サドル

サドルは船員の靴から取り入れたといわれる紐靴であり、1950年代のイギリスで誕生したとされるビジネスシューズです。靴中央の靴紐と通す付近に馬のサドルのような革の切り返しがあることが特徴です。また、つま先はプレーンとなっており丸みをおびています。サドルのように見える部分の色や素材を変え、コンビネーションにするものが多いカジュアルスタイルなシューズです。遊び心の入った上級者向けの靴であるといえるでしょう。 
また、サドルについてはそのカジュアルさもあり、あまり合わせる服を選びません。色もさまざまであるためビジネスの場において使用する場合はしっかりと注意が必要ですが、コーディネートとしては合わせ方を迷うことは少ないでしょう。特に服装と色合いを揃えるとより統一感がでますし、色の使い方がシンプルなサドルであればスーツにもよく合います。反対にカラーのコンビネーションをいかしたようなサドルであれば、デニムやポロシャツなどとも合わせることができ、普段着として一味変わったカジュアルコーディネートも可能です。その点において、幅広く使用することができる応用がきくビジネスシューズであるといえます。

【ビジネスシューズの種類5】シングルモンク

シングルモンクは、モンク(修道士)が履いていた靴によく似ているということからこの名前がつけられました。こちらのビジネスシューズは紐ではなくストラップで固定します。シングルモンクでは、このストラップが1つついています。ストラップのベルトとバックルでサイズ調整が可能であり、足へのフィット感も良いです。また、形としてはつま先に丸みがあるものが一般的です。 
モンク、修道士ときくとフォーマルそうな印象がありますが、モンクの特徴であるストラップの金具が「飾り」に見えてしまうため、どちらかというとカジュアルな印象になります。そのため、フォーマルな場面においてはモンクのようなストラップでサイズ調整を行うタイプのビジネスシューズではなく、紐靴を選択するのが無難でしょう。 
もちろんビジネスシーンにおいても問題なく使用できます。また、そのストラップの印象からカジュアルにも履くことができるビジネスシューズです。プレーントゥなどよりも少しカジュアルさを求めるときに適任です。 
また、ストラップで固定するため、紐靴と比べると着脱が楽であるという特徴もあります。客先に上がるために何度も靴を脱ぐ必要があるようなビジネスマンにも合っているといえるでしょう。

【ビジネスシューズの種類6】ダブルモンク

さきほど紹介したシングルモンクに対し、「ダブルモンク」と呼ばれるビジネスシューズも存在します。シングルモンクではサイズ調整を行うストラップが1つでした。しかし、ダブルモンクはそれが2つついています。ベルト・バックルが2つずつありそれらでサイズ調整を行うのです。シングルモンクよりも華やかな印象を与えます。イギリスのウィンザー公(エドワード8世)がジョン・ロブに注文した靴が、ダブルモンクの起源であるといわれています。ビジネスシューズとしては最もカジュアルな印象のものです。 
こちらのシューズについてももちろんスーツに合いますが、そのカジュアルな印象から冠婚葬祭などの場面では避けるのが一般的です。やはり、ストラップが2個ついていることから派手にみられることが多く、個性が強いビジネスシューズです。アッパーの色、ストラップの金具の材質や形状、トゥのフォルムなどによって、同じダブルモンクの靴であっても大きく印象が変わります。特に、2つのストラップの間にできるレザーの切り込みなどにはそれぞれの特徴が出やすいです。そのデザインから好き嫌いが分かれるものとなっていますが、ビジネスからカジュアルまで幅広く応用可能なシューズです。

【ビジネスシューズの種類7】Uチップ

Uチップは、靴の先端にU字型のモカシン縫いが施されていることが多く、それが名前の由来となりました。シンプルなデザインであり、フォルムはベーシックなものとなっています。また、U字型ではなくV字型に切り替えられているものあり、それらは「Vチップ」と呼ばれています。 
もともとは狩猟やゴルフなど屋外で使用することが目的のシューズであったとされています。そのため、どちらかといえばカジュアル向きのシューズだったのですが、特に2000年代以降はビジネスにも取り入れることができるデザインのものも増えてきました。クラシックな雰囲気を保ちつつも適度なカジュアルさがあるため、スーツにも合わせやすく重宝するビジネスシューズとなっています。 
しかし、厳格なフォーマルさが求められる場面においては、あまり向いているとはいえません。プレーントゥなどと比較してもカジュアルなビジネスシューズであるといえます。スーツにも遊び心、おしゃれ心を残しておきたいようなビジネスマンでしたら、1足持っておいても損はないのではないでしょうか。

【ビジネスシューズの種類8】ホールカット

ホールカットは切り替えなどのデザインはなく、革のつなぎ目はかかと部分だけとなっているビジネスシューズです。むだな造形、デザインが一切なく、一枚の革からできている職人の技がひかるビジネスシューズです。そのため、革本来の良さがしっかりと出ています。ちなみに、ホールカットも大きく分けてしまえばプレーントゥの1種であるともいえます。 
また、一枚の革からできており高度な技術が必要であることから、ビジネスシューズとしては高級になるものが多いです。その装飾の少なさはドレッシーな印象を与えることができ、燕尾服などエレガントなコーディネートに非常によく合います。技術が素晴らしいビジネスシューズですが、全体的にダメージを受けやすい傾向がありますので、長く愛用するためには日々のお手入れが欠かせないことに注意しましょう。 
ホールカットはどちらかといえばフォーマルなビジネスシューズとなっていますが、そのデザインのシンプルさからフォーマルかカジュアルかの線引きが難しいというのがビジネスの場における現状です。しっかりとしたコーディネートと手入れが必要となる、上級者向けのビジネスシューズとなっています。

【ビジネスシューズの種類9】デッキシューズ

デッキシューズは、もともとはその名前からもわかるように、ヨットやボートで使用することを意識して、甲板で滑らないように作られた靴となっています。そのため、本来は水に濡れたりしても滑ることがないよう、さまざまな工夫がされているシューズです。たとえば、靴底には切り込みが入っているラバーソールがあります。 
素材としてはオイルレザーを使ったものが多いです。デッキシューズについてはどちらかというとカジュアルな印象を与えます。ビジネス用ではない、普段着向けのデッキシューズも数多く販売されていることからも、デッキシューズ本来の雰囲気というものがみえてきます。ビジネス向けのデッキシューズであればビジネスの場においても使用できますが、その場合「ビジネスカジュアル」と呼ばれることも多く、あまりフォーマルな場には適していないということに注意しましょう。

【ビジネスシューズの種類10】ローファー

ローファーは、汎用性が非常に高く、一般的なデザインであるため人気が高いビジネスシューズです。もともとはスリッパのように履ける靴という意味があります。スリッパ、と意味合いが近い「スリッポン」の1種です。そのことはローファーには紐がないことからも見てとれます。ローファーは学生向きであるような印象を与えますが、しっかりとスーツに合わせて選べばビジネス向きのシューズとしても活躍します。 
フォーマルかカジュアルかでいえば、ビジネスシューズの中でも最もカジュアルな印象を与えるのがローファーです。紐がない分、脱ぎ履きが非常に楽です。ただし、紐がないせいでサイズ調整は難しくなっています。特に、長年使うことで革が伸びてきてしまったら、もう締め直すことはできません。長く使うためには、少し小さめのサイズのローファーを購入し、時間をかけて慣らしていくことが大切です。その際には無理のないサイズを選ぶようにしましょう。 

#ローファーにも種類がビットローファー 
また、ローファーの中にもいくつか種類があります。たとえば、ビットローファーと呼ばれるものです。ローファーの上に馬具の形をした金具がついたデザインとなっています。この金具はホースビットと呼ばれています。その金具のおかげでエレガントな印象を与えることができるのが大きな特徴です。大人の男性が履いても幼く見えることがないカジュアルな「スリッポン」として、1953年にラグジュアリーブランドであるグッチが制作しました。そのエレガントさから、見た目の差別化を図るのにはもってこいのビジネスシューズです。 

#タッセルローファー 
革製の紐がついたものをタッセルローファーと呼びます。紐といっても、靴紐のようなものではなくデザインとしてつけられたものになります。そのため、ローファーの中でもドレス感が強いですが、ビジネスの場においても履くことは可能です。アメリカでは弁護士の靴としても知られています。 

#コインローファー 
最も定番なのはコインローファーと呼ばれるものです。コインローファーは甲の部分に1セントコインを挟んだりするため、そのような名前で呼ばれるようになりました。そのほかペニーローファーとも呼ばれます。 
また、コインローファーを中心としたローファーは、ビジネスの場以外でも使用することができます。デニムやチノパンといったラフな格好とも相性が良いです。もちろんスーツに合わせて使用することも多いですが、スーツ着用ではないような職場である場合などにも適しているといえます。 

#カジュアルなビジネスシューズであることに注意 
アイビールックの典型的なアイテムであるともいえるローファーですが、最もカジュアルなビジネスシューズであることに注意しておきましょう。スリッパのように履けるこのローファーは、もともとは「怠け者」という意味の言葉です。紐を結ぶ必要がなく、簡単に脱いだり履いたりすることができるため、そのような名称となりました。 
やはり、フォーマルな場でしたら紐靴を履くべきであり、ローファーはあまり適していません。では、どのような方にローファーがオススメであるかというと、外回りの営業などが多く、靴の脱ぎ履きが多い方に特におすすめです。機能性も高いので、そのようにビジネスの中でもよく動かなければならない方には非常に合っているのではないでしょうか。

靴によって与える印象は変わる!

ここまで、10種類のビジネスシューズについてみてきました。このほかにもビジネス向きのシューズは数多く存在します。そして、それぞれがカジュアルかフォーマルか、どのような場にふさわしいかなどの特徴を持っています。また、それだけではなく同じビジネスシューズであってもそのデザインによって印象が変わることには注意が必要です。たとえば、今回紹介したビジネスシューズである「サドル」でしたら、その色使いによって与える印象は大きく異なります。また、プレーントゥなども外羽根形式か内羽根形式かという違いがあったり、1足1足デザインが異なったりするわけです。 
そのため、それぞれのビジネスシューズが持っている本来の意味合いを理解しつつ、各シューズがどのような印象を与えるのかを意識しながら靴を選ばなければなりません。自分が持っているスーツと色合いが合うのかどうかも重要でしょう。その際には、その靴がどのようなルーツを持って生まれてきたものなのか、思いを馳せてみるのも1つの手です。ローファー、サドルなど、使える場面とそれらの靴が元来持っている意味合いが結びついていることは意外と多いものです。今回の記事を参考にしつつ、最も自分にあった、愛用できるビジネスシューズをぜひ見つけてみましょう。

ビジネスシューズは、靴紐を通す「羽根」の部分が開く「外羽根式」と、羽根の部分が一体型で開かなくなっている「内羽根式」の2つの仕様に分かれています。内羽根式はシューズに凸凹が少ないという特徴もありますよ。一般に外羽根式がカジュアル、内羽根式がフォーマルと言われており、ビジネスにおいても内羽根式が適切ではありますが、歩くことの多い営業マンなどは足へのフィット感を優先して外羽根式にした方が良い場合もあります。ビジネスシューズとして使用される革靴は、大きく分けて10種類。フォーマルな場では「プレーントゥ」「ストレートチップ」が基本で、「ホールカット」もOKです。ビジネスシーンでは「プレーントゥ」「ストレートチップ」「シングルモンク」「ダブルモンク」「Uチップ」から選ぶのがベスト。カジュアルなシーンでは「ウイングチップ」「サドル」「デッキシューズ」「ローファー」からチョイスするのがいいでしょう。ただしローファーはかなりカジュアルなイメージがある靴です。場合によっては履くのを控えましょう。シーンに合わせた革靴選びで、周囲からの印象も以上に良くなります。ぜひ靴の種類もこだわって選んでみてくださいね。