【スーツ コート いつから】スーツスタイルに冬コートはいつから着るのが正解?マナーと季節感
スーツスタイルに合わせるコートの選び方に悩んだ事はありせんか?
4月にコートを着てもいいの?
秋はいつからコートを着るのが普通?
コートの着用マナーは?
今回は、そんなコートの疑問にお答えします。
コートの着こなしは実用面と季節感、マナーのバランスがポイントです。
スーツのコートはいつから着るべきか
目安となる気温
コート着用の基本となる目安は気温です。 一般的には、気温が12℃未満になると薄手のコートが必要になります。- 12℃未満・・・スプリングコートのような薄手のコートが欲しくなる気温です。
- 8℃前後・・・冬用コートが必要な寒さです。
- 5℃未満・・・冬用コートにマフラーと手袋で防寒します。
いつからコートを着るの?
気象情報をもとに秋の気温を見てみると、関東から中国地方までは1℃前後の差があるだけで、ほぼ同じです。 ■11月上旬 11月上旬の最高気温は20℃から15℃程度のため、外出が天候の良い日中だけであれば、スーツだけでも我慢できる温度です。 しかし、最低気温は12℃から10℃になり、冷え込む朝晩や、雨や曇りで風が強い日などは薄手のコートが必要になります。 外出時間帯や当日の予定を考慮してコートの着用を決めましょう。 ■11月中旬から下旬 11月下旬に入ると、平均最高気温は15℃前後、平均最低気温が10℃以下になります。 平均最低気温が日々急激に低下して月末には6℃程度になる点が、11月の特徴です。 薄手のコートとマフラーを使用しましょう。 月末までには冬用のコートを準備しておきます。 ■12月 12月1日の最高気温は14℃前後、最低気温は7℃前後です。 天候が良くても寒さを感じるためコートが必須となります。 12月中旬には最高気温が10℃前後、最低気温が5℃前後と冬用コートが活躍します。 マフラーや革手袋を合わせて、ビジネススタイルをコーディネートしましょう。東北・北海道と九州・沖縄は?
東北・北海道は、関東よりも気温が下がるのが1ヵ月早いため、10月上旬から薄手コートが必要になります。その後4月下旬までコートの着用が必要です。 九州は暖かいため1ヵ月遅く、12月上旬から薄手コートを着用し、3月上旬までを目安にします。 沖縄は年間を通して15℃以下にならないためコートは不要です。着こなしとして平均気温10℃以下はコートを着用する
肌寒さを感じる気温が10℃です。 気温が低いためにコートを着用するのは、実用的な理由です。 しかし、スーツにはビジネスや冠婚葬祭のマナーとしての着こなしも重要です。 着こなしとしてコートが必要になるケースもある事を意識しておきましょう。ビジネスマナーとしての着用目安
- 11月中旬には薄手のコートを着用します。
- 12月から3月上旬は冬コートに変えます。 マフラーや革手袋も合わせることで完璧な冬スタイルになります。
- 3月中旬から4月上旬は気温に応じてスプリングコートを着用しましょう。
スーツにコートを着るべきタイミング
春先や秋口は気温が不安定になります。 時間帯や天気にも体感温度が左右されるため、コートの着用を迷うときもあります。 周囲の人から見られても、違和感のない時期と着こなしの目安を把握しておきましょう。- 通勤・・・オフィスでのデスクワークが中心で外出がほとんどない場合は、気温でタイミングを決めます。自転車通勤や電車通勤であれば、風が冷たく感じるため11月上旬ごろが着用タイミングです。
- 就活・・・企業へは日中の訪問が多いため、11月中旬からが目安です。
- 冠婚葬祭・・・納骨など屋外で待機する時間がある場合は、11月上旬から薄手のコートがあると安心です。
- 式典・・・3月の卒業式と4月の入学式は、式典の行われる講堂が寒いため保護者席ではコートがあると便利です。学生は式典にスーツで参加しますが、当日の朝晩の気温が低い場合はスプリングコートを着用しましょう。
スーツのコートはいつまで着るべきか
基本的には、コートの着用は3月までを目安にします。 「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句があるように、冬の寒さが落ち着くのが春のお彼岸です。 関東から中国地方までは、春のお彼岸を冬コート着用終了時期と考えて問題ありません。 ただ、気温は11月下旬から12月上旬に近いため、日によっては寒い場合があります。 お彼岸を過ぎたら、寒いときには薄手のスプリングコートを着用します。4月にコートを着てもいいの?
4月上旬までは許容範囲です。 しかし、4月に入ると春のイメージが強くなるため、季節感に合うスプリングコートに着用を限定した方が無難です。 冬コートは違和感を感じるため、寒くても着用を避けましょう。スーツのコートを止めるタイミング
スーツスタイルはウールのジャケットに保温効果があるため、春先はあまり寒さを感じない日もあります。 春は早めにコートの着用をやめたいと考えている方も多いのではないでしょうか? 実は、マナー上問題がない通勤などのコートは、着用をやめるタイミングを少し早めることが可能です。スーツにマフラーを合わせる
天気の良い3月下旬から4月上旬は、スプリングコートの替わりにマフラーを活用する着こなしができます。 海外では、スーツにマフラーを合わせるのは定番の着こなしです。 シンプルな無地のマフラーを使って防寒しましょう。 着こなし方は簡単です。 コートを着ないためインナーで保温しておくのがポイントです。- 気温に応じて、保温機能などのある肌着を着用する。
- スーツは冬生地で保温機能の高いウール100%生地がおすすめです。
- スリーピーススーツであれば、ベストで保温力がアップします。
- ウールやカシミヤのマフラーで無地のダークカラー(黒・紺・濃灰)がおすすめです。 ニットではなく、生地(織物)のマフラーを選びます。
- マフラーを二つ折りにして輪を作り、マフラーの端を通すワンループでスーツスタイルに合わせましょう。
気温別のコートの種類
- 気温が12℃未満・・・薄手ステンカラーコート 場面や年代を問わない汎用性の高いコートで、襟はシャツ襟のような形状です。 合成繊維で撥水性がある薄手の素材は、春先や秋口におすすめです。
- 気温が8℃前後・・・厚手のステンカラーコート コートは本来、寒さを防ぐ場合に襟を立てて着用します。 ボタンが首元まであるステンカラーコートは、襟を立てると完全に首回りを包むため、実用性も高いコートと言えます。
- 気温が5℃未満・・・チェスターコート 19世紀のイギリスで誕生した、優雅なデザインが特徴のコートです。 テーラードジャケット風の襟で長さは膝上程度、ウエストの絞りがあるためシルエットが美しいコートです。ビジネスからフォーマルシーンまで安心なデザインと言えます。素材はウールやカシミヤで厚みがあるものが、肌触りも良いため真冬におすすめです。
- 気温が5℃未満・・・アルスターコート クラシックな雰囲気のあるダブルのロングコートです。 アルスターコートからトレンチコートが考案されたとも言われており歴史のあるコートです。 ロングコートは防寒性が高いため真冬に向いています。 デザインと実用性のバランスが良いコートです。
季節外れのコートはマナー違反か?
季節外れのコートは避けましょう
社会人になると適切なコートを着ていないことで、直接マナー違反を責められることはないと言えます。 しかし、ビジネスや冠婚葬祭マナーは、言葉で注意されることがなくても、その代償として信頼を失う可能性があります。 気温にふさわしいコートを着ていない場合、周囲の人が感じる印象を想像してみましょう。 「今回の予定に合わせた服装の準備を怠ったのだろうか」 「着こなしに無頓着な人なのだろうか」 「仕事に対しても責任感がないのでは?」 ビジネスでは管理能力と紐づけされて、マイナスな印象を持たれてしまう可能性が高くなります。 スーツやコートの着こなしが信頼感と密接な関係があることに注意しましょう。コートのビジネスマナー
簡単にコートのビジネスマナーを把握しておきましょう。- コートは訪問先の建物に入る前に脱ぎます。 訪問先を汚さないために、表生地を内側にして周囲からは裏地だけが見える状態にします。 ハーフコートは二つ折りに、ロングコートは四つ折りで腕に掛けます。
- マフラーと手袋も、同時に外してバッグに入れましょう。
- 室内では足元に置いたカバンの上にのせておきます。
- 訪問後は建物外に出てから着用します。
コートにマフラーを合わせる理由
コートにマフラーを合わせる理由は3つあります。- 保温・・・首回りの保温はかなり効果的です。
- 汚れ防止・・・コートは頻繁に洗う事ができない服のため、皮脂が付かないようにマフラーを使用します。使用しないと襟周りの汚れが目立ち不潔感がでてしまうため注意しましょう。面倒な場合は、マフラーをサッと首に掛けるだけでも汚れは防止できます。
- ファッション・・・コートにマフラーがあることで、ファッション性も高まります。着こなしへの気配りも感じられるためおすすめです。真冬はマフラーと手袋を合わせることでコートスタイルが完成すると考えましょう。
スーツのコートの収納方法
コートの保管の流れ
- ポケット中に何も入っていないかチェックします。
- 袖やボタンなどのホツレや傷み具合を見て、問題がなければクリーニングに出します。
- クリーニングから引き取った後、ビニールを外して溶剤の臭いを抜きましょう。
- 型くずれを防止するため、コート用の肩の厚みが5㎝前後のハンガーに掛け替えます。
- 防虫カバーをかけてクローゼットに保管します。