スーツに合う帽子とは?メンズ用帽子のマナーも合わせて紹介します。のアイキャッチ画像
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スーツに合う帽子とは?メンズ用帽子のマナーも合わせて紹介します。

帽子が好きな方の中には「スーツを着る時にも帽子を被りたい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。一言で帽子と言っても10以上の種類があり、特徴も形状もさまざまです。皆さんご存知のように仕事中に帽子を被るシーンは残念ながらありません。スーツを着て帽子を被れるとしたら通勤中です。この記事ではビジネススーツやカジュアルスーツに似合う帽子を紹介しています。また、帽子のマナーや帽子の起源、そして帽子のお手入れについても説明してます。人間の頭皮は汗をかきやすい部分のため、帽子のお手入れは大切です。スーツを着て帽子を被る姿はなかなか個性的に見えるかもしれません。年配の方であればいらっしゃるかもしれませんが、若い方で帽子を被る方はなかなかいらっしゃらないでしょう。しかし、仕事中でなければスーツの着方はその人の自由。この記事を読んで、ぜひ自分に似合う帽子を探してみて下さい。

普段着慣れているスーツのファッションアイテムとして用いられる「帽子」。

オシャレに気を遣う人もいるでしょう。しかし、「コーディネートの仕方とマナーがわからない」という声もあります。

そのような方に向けて、スーツに合う帽子を合わせ方も含めお伝えします。早速見ていきましょう。

スーツに似合う帽子とは

スーツに合う帽子の種類は多岐にわたります。

中でも代表的と呼ばれる帽子を紹介しましょう。

定番といえる帽子は3つあります

帽子の種類

一言で帽子と言ってもその種類はさまざま。ここでは次の9種類の帽子を紹介します。

・ソフトハット

・シルクハット(トップハット)

・ボーラーハット

・チロリアンハット

・ハンチング

・キャスケット

・パナマハット

・メトロハット

・キャップ

ソフトハット

ソフトハットはクラウンの頭頂部にくぼみがある帽子です。

クラウンとは帽子の頭を入れる部分であり、また、くぼみのことをクリースといいます。

元々は労働者階級の人が被っていた帽子で、ソフトフェルトハットともいいます。

ソフトハットを持つ時は手に乗せるようにして優しく持ちます。そして被るときは、前方をおでこに合わせて被ります。後方を後頭部に合わせて被ると女性のような浅い被り方になってしまうため注意が必要です。

被る深さの目安は正面と側面で確認しましょう。

被ったときに視界にツバが少しはいる程度、または眉毛が隠れるか隠れないか絶妙の深さが最適です。側面からみたときには耳の上に指が1本から2本入る深さにしましょう。

ブリム(つば)はオールダウン(すべて下げること)でもいいですが、ブリム前方を下げた方がカッコよく被れます。ブリムをオールアップ(すべて上げること)すると、女性のような被り方になってしまうため、気をつけてください。

シルクハット(トップハット)

シルクハットとは円筒状のクラウンに、全周が跳ね上がったブリムがついている帽子です。元々はモーニングやタキシード、それに燕尾服を着る時に被っていました。上流階級の限られた人だけが被っていた帽子です。

当初はビーバーの毛を使っていたためビーバーハットと呼ばれたり、海外ではトップハットと呼ばれたり、さまざまな名前があります。

帽子の名前に「シルク」と入っていますが、現在主に使われている材料はウール。かつてシルクで作られていた頃の名残のようです。

ボーラーハット

ボーラーハットとは半球状のクラウンに、全周が跳ね上がったブリムがついている帽子です。「チャップリンが被っていた帽子」と言った方が分かりやすいかもしれません。

この帽子が作られたのは乗馬のため。乗馬の際、木の枝など頭上にある障害物から頭を守るために作られました。

材料はウールフェルトやラビットファーフェルトがありますが、ラビットファーフェルトの方が光沢があり華やかな印象です。色はオーソドックスな黒の他にモデルによっては赤や紫などやや派手な色もあります。飾り紐があるモデルもあるため、男性用の帽子としては比較的派手な帽子かもしれません。

ボーラーハットの特徴はなんといってもクラウンの硬さ。ハードフェルトと呼ばれるタイプはノックするようにクラウンを叩くと、コンコンと乾いた音がします。

被り方は基本的にソフトハットと同じ。正面は眉毛が少し見えるように、側面は耳の上にブリムがくる深さで被り、やや後ろが下がるようにします。

ちなみにボーラーハットは、上流階級が被っていたシルクハットと、労働者階級が被っていたソフトハットの中間に位置します。

チロリアンハット

チロリアンハットとはソフトハットに似た形状で後方のブリムが跳ね上がっている帽子です。

オーストラリアにあるチロル地方の民族が被っていた帽子が起源となっており、鳥の羽がついているタイプもあり、非常にユニークな帽子です。

形状も少し変わっており、正面から見るとソフトハットのような形に見えますが、側面から見ると上底が短い台形のように見えます。

チロリアンハットは眉毛や目が少し隠れるような、前傾で深めの被り方をします。

ハンチング

ハンチングとは丸いクラウンがそのまま前に飛び出したような形をした帽子です。

クラウンとブリムの境目が曖昧な形をしています。

ハンチングが作られた理由もボーラーハットと同様に乗馬。元々シルクハットを使って乗馬や狩猟をしていました。しかし、シルクハットの長いクラウンが木の枝などに引っかかるため、クラウンが短いハンチングが生まれました。

クラウンにボリュームのあるハンチングはつぶして被るとカッコいい印象に。

つぶすとは、トップが左右どちらかに傾くように被ってトップのふくらんだ部分をややつぶすこと。

潰さずにまっすぐ被ると、キノコを被っているようであまりカッコよくありません。

また、ハンチングはおじさんっぽいというイメージがあるかもしれませんが、千鳥など柄物や明るい色を選べばジェネレーションギャップを感じないでしょう。

キャスケット

キャスケットとはクラウンのトップにボタンがある帽子です。ヨーロッパのパン屋の方が被っているような帽子の形をしています。

トップのボタン(天ボタン、あるいはくるみボタンと呼ばれる)を中心に、放射線状に複数枚の布を張り合わせて作るのがキャスケットの特徴。布の枚数は6枚〜8枚が一般的ですが、中には2枚〜4枚というモデルも。布の枚数によって「○枚はぎ」という言い方をします。

複数枚の布を使うため、一枚おきに色を変えたり、一枚だけ色を変えたりとデザインに多様性があります。男性が被っても柔らかい雰囲気となる帽子です。

パナマハット

パナマハットとは原料のトキヤ草(パナマ草)を乾燥させて手編みした帽子です。クラウンの全周に短いブリムがついており、小さな麦わら帽子といったイメージ。ストローハットと形状が似ていますが、パナマハットと呼べるのはトキヤ草をつかったものだけ。他の原料を使ったものはすべてストローハットです。

トキヤ草の特徴は油っ気があること。この油が暑さを防いでくれ、また手編みによる目の間を風が通り抜けるため、通気性がよく清涼感があるのです。

しかし、この油により染色性があまりよくありません。黒や白のパナマハットは染色する前に脱色するため比較的きれいに染まります。

ただ、脱色しすぎると油が落ちるため、トキヤ草本来の風合いがなくなってしまうのです。そのため染色はせず天然色(キナリ)のままが一番パナマハットの魅力を発揮します。

パナマハットの縫い目の粗さはモデルによって様々。縫い目が細かい方が軽くてしなやかなため、被り心地もいい傾向にあります。

しかし、縫い目が細かい方が長持ちするわけでもないため、縫い目の粗さは好みで選びましょう。ただ、中には首を傾げたくなるほど荒い縫い目のパナマハットもあるため注意が必要です。

メトロハット

メトロハットとはクラウンの全周に比較的短いブリムがついた帽子です。メトロハットの生地は非常に柔らかく丸めて畳むことも可能です。

被り方はソフトハットやボーラーハットと同様。ブリムはオールダウンでもいいですが、前だけ下ろして深めに被ってもカッコよく被れます。

そして、最大の特徴が水洗いできること。人間の頭皮には汗腺だけでなく皮脂腺もあるため、汗をかくとニオイの原因になります。ニオイは雑菌や悪玉菌が皮脂を食べたあとの老廃物であり、やがて帽子の生地に蓄積されます。

このように帽子は非常に汚れやすいのです。そのため、家庭で水洗いできるのでとても助かります。

キャップ

キャップとは半球状のクラウンの前方にのみブリムがある帽子です。野球帽をイメージしていただければわかりやすいかもしれません。クラウンは軟らかいですが、ツバが硬いのが特徴。

中にはスポーツ選手のシグネチャーモデルもあります。

ちなみにキャップ同様にブリムが前方のみにあるハンチングやキャスケットも広義のキャップです。

意外と知らない帽子の「こんなときどうする?」

意外と知らない帽子のルールやマナー。あなたはご存知でしょうか?

「室内にいるときは帽子はどうする?」という疑問。

基本的には、屋内で帽子は着用はしてはいけないというルールになっています。

具体的に、帽子を被ったままで立ち入れない場所としては家、学校、レストラン、カフェ、劇場、会社などが挙げられます。

さらに、食事、映画、結婚式、葬儀、献辞、写真撮影のときや、国歌が流れているときや人に紹介されている時も帽子を脱がいないといけません。

また、帽子を被ることが許される場所にいたとしても、女性の前では帽子を脱ぐことをオススメします。

特に帽子を脱ぐ必要があるのは、誰かの視界を邪魔していたり、人に不便をかけているときです。

「結局室内もしくは食事中に帽子を脱いだ方がいい?」という疑問の声が上がりますが、現在は少しマナーが寛容になってきたからか「帽子を脱ぐ派の意見」と「帽子を脱がない派の意見」に別れるようです。

「帽子を脱ぐ派の意見」としては「礼儀作法として脱ぐのが当然だから」や「相手に敬意を払うため」という声が多いようです。

相手に不快にさせないマナーの役割となるためすぐに脱ぐというのが理由になるそうです。

対して「帽子を脱がない派の意見」としては「ファッションの一部として着用している」と帽子本来の日焼けとしての目的以外で着用しているため、他のアクセサリー同様取らなくてもいいのではと感じているようです。

帽子の起源とは?

帽子の始まりは西洋甲冑の「カブト」から派生したものと言われています。

戦闘時に用いるカブトを脱ぐことで、相手に対し友好的であり敵意が無いことを示します。

また頭に被るものは権威の象徴でもあります。

その権威(帽子)を外す事が「相手に対し敬意を払う」という意味に考えられたそうです。

帽子は汚れから体を守るために普及したという側面もあります。

これは日傘やハイヒールが普及したと同じ理由で、汚れた帽子は持ち込めない為に室内では脱ぐことが常識になりました。

時代が変わってもこれらの風習だけは残りマナーと呼ばれるようになりました。

こういうときにこれだ!という明確なマナーはないためTPOに合わせて、帽子を着用することを考えましょう。

帽子を選ぶ時のポイント

帽子を着る際に「どんな帽子がいいかわからないし悩んでしまう」という方も少なからずいるのではないでしょうか?

顔の輪郭や頭の形は人によって様々なため、人に似合う帽子の種類も人それぞれです。

そういった場合は様々な帽子をたくさん試してみましょう。

量販店などの帽子をひとまず被ってみましょう。目が行きがちな帽子だけではなくあらゆるタイプの帽子を選んで試着するのが大切です。

最近では、帽子だけを取り扱う専門店も増えています。

「こんな帽子は似合わない!」という先入観は捨てて色々な帽子を被ることが重要です。

顔の形や体形によって合わせる

様々な帽子を試して選ぶ方法をお伝えしましたが、顔の形から選ぶ方法もあります。

帽子の頭が収まる部分を「クラウン」といいますが、「顔とクラウンの形が似ている物が似合うものが自分に似合う」とされています。

顔の輪郭と逆のタイプの帽子を選ぶと、輪郭が強調されてしまうため不自然な印象を与えてしまいます。

顔の輪郭が丸い人は、丸みがあるクラウンの帽子を、角ばった人は四角いタイプがおすすめです。

体型も顔の形も、帽子選び一つで全体の印象が変わってきます。

バランスを意識して選ぶようにしましょう。

悩んだら実際に合わせてみる

自分で被ってみてもどうも合わなかったり、しっくりこなかったりしたら店員さんにお任せしてみましょう。

スーツを仕立てるときには被りたい帽子を持っていくようにしましょう。

帽子を選ぶ時には、合わせたいスーツを着ていき、店員と相談しながら決めるとベストです。

ちなみに帽子も衣類と同様にサイズがあります。適したサイズに合わせて帽子を被ることはスマートに身に着けるための大切なポイントになります。

ちょうどいいサイズの帽子を手にするためにも、サイズの測り方を知っておきましょう。

メジャー(巻き尺)を用意し、眉毛から1cm上の部分を基点として地面と水平に頭を一周させます。

頭に当て過ぎず指一本程度余裕を持たせて測った長さが自分の帽子のサイズになります。

様々な帽子が世の中にはあるため、あなたにあった帽子を見つけて楽しんでみてください。

マナーを身に着けてお洒落を楽しむ

帽子もスーツに合わせるファッションアイテムの一つになりますが、マナーがあります。

そもそも帽子のマナーとしては「室内では必ず帽子を脱ぐ」というのがルールです。

これの起源としては、かつてヨーロッパで紳士を見分ける方法として定着していたという説があります。

現代社会において仕事中に帽子を被ることは基本的にはNGです。

学校の教室やオフィスでも脱ぐべきですし、相手の方に失礼にあたります。

通勤や帰宅途中に帽子を着ていくのはオシャレを楽しむ上では大丈夫でしょう。帽子はおしゃれの幅を広げてくれるアイテムです。

マナーやルールを知って帽子を被れば個性的なファッションスタイルを演出できます。上手に活用し、大人の雰囲気を出してみてはいかがでしょうか。

帽子のお手入れはどうしたらいい?

どんなお気に入りの帽子でも使っていくと、皮脂や汗が帽子に付着し汚れていくもの。

長年使い続けるには定期的にお手入れする必要があります。

お手入れすることによって使い続けることができる3つのポイントをお伝えします。

取扱絵表示を確認する

帽子が洗えるのか・洗えないのかを確認します。

天然素材やペーパー素材、皮革製品など様々な素材によって丸洗いができるかどうかが変わります。

仮に丸洗いができたとしても、型崩れや色落ちの原因になるので素材はみておく必要があります。

丸洗いできる帽子でも丁寧に扱う

丸洗いができるなら型崩れしないように、丁寧に扱いましょう。

やりかたとしては以下の通り

1.コサージュなどの付属品はなるべく外す

2.無蛍光洗剤(衣類の洗剤に無蛍光と表示されたもの)を使用する

3.汚れが気になる箇所は、先に部分洗いをする

4.押し洗い、振り払いするときは優しく扱う

5.生地に洗剤が残らないようにすすぐ

6.タオルで水分をふき取り、シワを伸ばし形を整えて日陰でゆっくりと乾燥させる

保管する時も型崩れなどに注意する

乾燥させた後は、保管するときの型崩れに注意してください。

やり方としては

1.帽子の内側にやわらかい布や紙を丸めて詰める

2.ボール紙で作った筒に帽子を逆さにはめ込み、帽子の大きさに合った箱にいれる

3.乾燥材や防虫剤を一緒に入れて、風通しがいいところや湿気の少ない直射日光の当たらない所に保管する

ぜひ手入れの参考にしてみてください。

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まとめ

今回は、スーツに合わせる帽子のポイントやマナーなどについて紹介してきました。

「スーツに帽子なんて普段は合わせない」という声もあれば「通勤で着られるならファッションも楽しみたいので着てみたい」という声もあると思います。

「帽子はスーツに合わない」という先入観と持っていた方は、ぜひ挑戦して取り入れてみてはいかがでしょうか?

意外とファッションを楽しめるきっかけにもなります。この記事をぜひ参考にしてみてください!

普段着慣れているスーツのファッションアイテムとして用いられる「帽子」。

オシャレに気を遣う人もいるでしょう。しかし、「コーディネートの仕方とマナーがわからない」という声もあります。

そのような方に向けて、スーツに合う帽子を合わせ方も含めお伝えします。早速見ていきましょう。

多くの方が「スーツに帽子は似合わない」と思っているでしょう。実際、仕事中にスーツ姿で帽子を被ることはほぼないため、スーツを着て帽子を被ることそのものにピンと来ない方もいらっしゃるでしょう。しかし、ソフトハット、ボーラーハット、パナマハットならスーツに合います。さすがに仕事中に被る訳には行きませんが、通勤途中なら問題ないでしょう。また、帽子にはマナーがあり、屋内に入るときや人から紹介されるときは脱ぐものです。スーツを着る方は皆紳士であるため、基本的なマナーを押させておきましょう。帽子にはソフトハット、ボラーハット、パナマハットの他にも、ハンチング、キャスケット、キャップなどがあります。しかし、これらをビジネススーツと合わせるのは不自然。スーツと合わせる場合は、カジュアルスーツを合わせるようにしましょう。帽子はかぶる人を選ぶもの。自らの顔の形とクラウンの形のバランスの取れた帽子を探しましょう。迷ったら一度被ってみて鏡でチェックすることが大切です。帽子は頭に被るため、頭皮の汗や皮脂により汚れが蓄積されます。汚れを落とすには水洗いが有効ですが、各々の帽子の洗濯表示を見て水洗いできることを確認してから洗うようにしましょう。

大久保一雄