【冬必見】スーツスタイルでのおすすめの防寒対策とは?快適に過ごすための防寒対策を紹介!
普段からスーツを着る機会が多い方にとっては、冬の防寒対策は欠かせないものです。スーツスタイルでの防寒対策といっても、どのような対策をするのがベストなのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
「スーツスタイルの防寒対策を知りたい」
「防寒対策もしたうえで、おしゃれに着こなしたい」
「防寒対策でおすすめのアイテムを知りたい」
など、防寒対策に関する悩みを抱えている方も少なくないはずです。
そこでこの記事では、おすすめの防寒対策やその注意点を解説していきます。
スーツの防寒対策で冬をおしゃれに乗り切る
冬にスーツを着用する場合、防寒対策を意識したスタイルにしなければ到底、寒い冬を乗り切ることはできません。しかし、防寒対策を意識するあまり、不格好なコーディネートでは印象は悪くなるだけです。そこで、防寒対策をしながらおしゃれコーディネートにできるのが一番ではないでしょうか。
冬にスーツを着用する場合は、防寒を意識して作られた秋冬用のスーツがおすすめです。
そのほかにはスーツ、パンツ、ベストの3アイテムを同じ生地で仕立てたスリーピーススーツを採用したり、冬物のコートや小物で防寒対策をしたりすることも効率的な防寒対策といえます。
スーツスタイルでは寒さ対策に加えて、状況に合ったコーディネートが重要です。コートのカラーや小物の質感、スーツのカラーや素材など、寒さ対策をするうえでは選択肢も非常に多くなります。対策をしたうえでシーンに合った着こなしをして、冬のスーツスタイルを楽しみましょう。
防寒対策①:スーツを秋冬用に変える
スーツには大きく分けると、「春夏用」「秋冬用」「オールシーズン用」の3タイプが存在しています。
寒さの厳しい冬は、秋冬用のスーツに変えることで乗り切ることが可能です。秋冬用のスーツは、春夏用やオールシーズン用と比べると裏地の付き方や生地の種類で違いが出てきます。
秋冬用のスーツはどのように違うのか、どう選んだらいいのかと迷う方も少なくありません。そのような方のためにここでは、どのようなスーツを選んだらいいのか、選ぶ際のポイントを解説していきます。
裏地で選ぶ
スーツにはジャケットの内側に裏地と呼ばれるものが施されています。そもそもこの裏地には、
- 湿気や汚れ、傷みからスーツ生地を守る
- 着用時や動いた時に発生する摩擦による擦れを軽減し、動きを滑らかにする
などの意味合いが込められており、基本的にスーツの裏地は内側全てに裏地が施されている「総裏」が基本です。しかし、近年では春夏用のスーツでは、通気性がよくなるように背中部分の裏地が無い「背抜き」が採用され、秋冬用には防寒対策という意味合いで「総裏」が施されているという認識になっています。
裏地は内側に1枚増えるだけで保温の効果は高まり、体感温度が変わる特徴を持っています。一番簡単な秋冬用のスーツの選び方としては、防寒対策として総裏が施されているスーツを選ぶのがいいでしょう。
スーツのタイプで選ぶ
防寒対策をするのであれば、スーツがどういったタイプのスーツなのかも考えなければなりません。防寒対策としておすすめのスーツは「スリーピーススーツ」です。
スリーピースは、ジャケット、パンツ、ベストの3種類を同一の生地で仕立てたスーツを指します。
クラシカルな印象があって着こなしが難しいと敬遠されがちなスリーピースは年齢層が高めな男性から人気でした。しかし、今では統一感のあるコーディネートができることもあり、若い世代からの支持を集めています。
スーツだけではなく、ベストを着用することで風を通しにくく、保温性も高くなるので快適に過ごすことが可能です。
さらにスリーピースのメリットは防寒対策だけではなく、ジャケットを脱いだ場合やジャケットのボタンを開けた状態でも、ベストを着ていることでだらしなくなることはなく、おしゃれに見せることができます。
女性の防寒対策として有効なのが、スカートタイプのスーツを控えて、パンツスタイルにすることです。パンツスタイルは、スカートと違って風を通しにくい点がメリットがあります。生地の厚い秋冬用のスーツを選択し、さらにパンツスタイルにするだけで非常に暖かく、快適に過ごすことが可能です。
防寒対策を意識するのであれば、1着でもパンツスタイルができるスーツを持っておくといいでしょう。
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防寒対策②:スーツの生地を秋冬用に変える
春夏用のスーツと秋冬用のスーツとでは、大きな違いのひとつとして「生地の違い」が挙げられます。
秋冬用の生地は、風を通さないように厚みを持たせて作られている特徴がありますが、生地の素材によってさらに防寒対策をすることが可能です。
秋冬用のスーツで使われる代表的な素材として、保湿性に優れている起毛タイプの「フランネル」、耐久性に優れている「ツイード」、暖かみのある「ホームスパン」の3種類が挙げられます。これらの3タイプを紹介しますので生地選びの参考にしてください。
フランネル
平織りや綾織りにしたウール生地に圧力をかけて厚みと強度を増やした「フランネル」は暖かく柔らかな肌触りが特徴の生地です。
優れた保湿力と軽さからフォーマルなシーンに向いている生地といえます。
別目「フラノ」とも呼ばれ、平織り、または綾織りのウール生地を縮絨(シュクジュウ)して起毛加工しているため、冬でも防寒に優れ暖かく柔らかい肌触りが心地いい素材です。見た目が鮮やかで、冬らしいふんわりとした生地は寒い季節である秋冬に好まれる素材です。
最近では、カシミアやアンゴラなどの高級獣毛を混紡して、さらに保温性を高めた生地なども出てきており、コートなしでも過ごせるほど温かい生地が作られるようになりました。
ツイード
主にアイルランドやスコットランドで作られるウール生地で、暖かくなるように太い糸で織られており、少しざらざらとした肌触りが特徴の生地です。特徴的なカントリー調はフォーマルスーツよりもカジュアルなスーツにおすすめとなっています。
ツイード生地をジャケットなどに採用すると、高級感を演出できるので高級感のあるコーディネートをしたい方にとってはおすすめです。
ホームパン
「家で紡がれた」という意味のあるホームパンは、ツイードの一種で、ざっくりとした手織り感のあるハリスツイードが代表的です。
短めの羊毛や再生毛(毛織物のくずから回収された毛繊維)で作った太めの糸を使って手織りされるので、弾力がありながらも暖かみのある雰囲気が特徴の生地となっています。
ホームパンで仕立てるスリーピースは、暖かくておしゃれなコーディネートができると幅広い世代に人気です。
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防寒対策③:インナーを変える
寒い冬での防寒対策としてはあまり注目されないインナーも実は非常に大切です。どのような対策をしたらいいのか、シャツ着用時とオフィスカジュアル時の違いなどを解説していきます。
インナーでの対策【シャツ着用時】
シャツ着用時には、どんなインナーを着たらいいのか迷ってしまうことはないでしょうか。ここではシャツ着用時のインナーの選び方を解説していきます。
【対策①】機能性インナーを着用する
近年では、多くの店舗で機能性に優れたインナーを取り扱うようになりました。
例を挙げると、発熱する素材を使ったインナーや吸湿速乾機能を持った素材で作られたインナーなど、毎年多くの商品が販売されています。
シャツ着用時のインナー選びのポイントは、何も着用していないような存在感のないインナーを選ぶことが重要です。
おすすめは薄くて、体にフィットしてごわつかないものが理想となります。色もシャツから透けないようなホワイトやベージュ、グレーなどがおすすめです。厚手のごわごわしたものや、柄の主張が激しいものはスーツスタイルでは好ましくないので避けたほうがいいでしょう。
【対策②】ストッキングの重ね履きで保温性を高める
主に女性の防寒対策になりますが、ストッキングを重ねて履くことがおすすめです。主にストッキングは、スカートタイプのスーツを着用する時に履くものになりますが、意外と防寒対策としては優秀なアイテムとなっています。
ストッキング1枚のみだと薄くて防寒対策にならなそうなイメージですが、重ねて履くことで保温性が高まり、見た目に反して優秀な防寒対策になります。
黒のストッキングであれば重ね履きをしても目立つことはなく、違和感のない防寒対策が可能です。他には、厚手のストッキングを履いたり、ショートタイプの防寒ガードルを使ったりすることで保温効果も得られるので女性の方には人気の対策となっています。
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【対策③】ももひきを着用する
スーツパンツの下に履くももひきは寒い冬の防寒対策として非常に優秀です。パンツの下に履いても外見では全く分からず、かさばるようなことも少ないので簡単に寒さ対策をすることができます。
ももひきは男性特有のインナーといったイメージが強いですが、最近ではレディース用のももひきも販売されるようになり、パンツスタイルのスーツを着用する女性の方から支持されるようになりました。
ももひき1枚履くだけでも暖かいので、冬の寒さが苦手な方は是非取り入れてみてはいかがでしょうか。
インナーでの対策【オフィスカジュアル時】
最近は仕事時にスーツを着ないで、少し着崩したオフィスカジュアルといったスタイルで仕事をする方が増えてきました。そういった方たちの防寒対策はどういったものがいいのか、おすすめを紹介していきます。
【対策①】ニットを着用する
ニットは機能性が高く、非常に暖かいインナーとなっています。冬のオフィスカジュアルに取り入れたいアイテムといえます。
ニットはジャケットの下に着ても問題なく、どんな服装にも合わせやすいのでオフィスカジュアルにぴったりな防寒アイテムです。ニットには網目の違いによって種類が分かれているので紹介します。
【対策②】ハイゲージニット
繊細で細かい網目が特徴のニットをハイゲージニットといいます。
ハイゲージニットは、オフィススタイルにぴったりな上品で清潔感のある印象を与えることが可能です。
ジャケットの下に着用しても違和感なく着ることができるので、男性のみならず、女性でも着用することができ、幅広いシーンで取り入れることが可能です。
ハイゲージニットは網目が細かく、体にフィットするような作りのニットなので、体のラインがくっきりと出てしまい、苦手と思う方もいます。体のラインがはっきりと出てしまうことに抵抗がある方は、タイトなサイズを選ばずに少し大きめのサイズを選ぶといいでしょう。
【対策③】ローゲージニット
ざっくりとした粗く、大きな網目が特徴のニットをローゲージニットと呼びます。
ローゲージニットは、生地の表面が凸凹としており、ボリュームのあるシルエットが特徴です。生地の凸凹やボリュームのあるシルエットがカジュアル感を演出します。
カジュアル感が強いために、オフィスカジュアルとしてはあまり向いていませんが、カジュアル度が強い企業であれば問題なく着用することができます。
不向きなシーンで着用してしまうと、相手に悪い印象を与えてしまうことにも繋がるので、TPOをしっかりと意識したうえで着用するようにしましょう。
ボリュームがあるので、保温効果が高く、暖かいことがウリのニットとなっています。
【対策④】ミドルゲージニット
ハイゲージとローゲージの中間的な立ち位置のニットになります。ハイゲージの上品さとローゲージの暖かさを合わせたようなニットなので、非常に使い勝手よく着用することができるでしょう。
防寒対策④:ベストを着用する
スーツの中に着るベストは、スーツスタイルをオシャレにするといった意味合いで取り入れる方も多いのではないでしょうか。しかし、ベストはジャケットのVゾーンを覆ってくれるため、胸元の保温効果が高く、防寒アイテムとして非常に優秀なものでもあります。
防寒対策におすすめのベスト
ベストは、先ほど「スーツのタイプで選ぶ」で紹介したスリーピースのなかの1アイテムとして、持っている方が多いアイテムのひとつではありますが、なかにはスリーピーススーツやベストを持っていないという方も少なからずいます。
ベストを手に入れるためにスリーピーススーツを仕立てるにはハードルが高いという方は「ニットベスト」がおすすめです。
ベストには多くの種類がありますが、ニットベストは保温効果が高く、風を通しにくいので冬の寒い時期にはニットベストを取り入れる方も多いです。ニットの種類によって保温性も変わってくるので、どのニットを選ぶかによって状況は大きく変わります。
ニットの種類は先ほど紹介した「ハイゲージニット」「ミドルゲージニット」「ローゲージニット」の3タイプです。
ニットのなかでも、保温性の高いカシミアを使用したニットベストは、さらに高い保温性を期待できるので寒いのが苦手という方にはおすすめのベストとなっています。
基本的にはスーツと同じ色味のものを選ぶとバランスよく全体をまとめることが可能です。普通のコーディネートは嫌だと考えるおしゃれ上級者の方には、スーツとは違う色味のベストを取り入れることでアクセントを付けるのができます。少し変わったコーディネートがしたい方にとってはぴったりな組み合わせではないでしょうか。
華やかな明るいシーンには暖色系で暖かい雰囲気を演出し、爽やかな印象を与えたい場合は寒色系のベストを選ぶとシーンにマッチしたコーディネートか可能となります。
ベスト着用時のマナー3選
ベストはおしゃれで防寒対策にも使用できますが、着用をする際には注意点もあります。相手に対して失礼のないように、ベスト着用時のマナーやうまく着こなすためのポイントを紹介しますので覚えておきましょう。
【①サイズを合わせる】
ベストは、ジャケットの下に着用するものなのでサイズに関してそこまでシビアになる必要はない、と考えている方も少なくありません。
しかし、ベストを着用する際のサイズ選びは非常に重要なものになります。
ベストを着用する際にサイズで最も気を付けたい部分が「着丈」です。ベストの丈が長すぎてしまうと、だらしない印象に映ってしまいます。反対に短すぎるとベストとベルトの間からシャツが見えてしまってマナー違反となり、印象がよくありません。
サイズ選びのポイントとしてはシャツやベルトが隠れるぐらいのサイズを選ぶようにしましょう。
サイズ感によって相手に与える印象も大きく変わってしまうため、ジャストサイズを選ぶことが大切です。
【②ボタンの留め方に気を付ける】
スーツのジャケットには、一番下のボタンを留めない「アンボタンマナー」といわれるマナーがあります。これはベストでも同じで、一番下のボタンは留めないことが基本的なマナーです。
ボタンが縦一列に付いているシングルベストの場合は、基本的にボタンの数が6個です。現在では、ボタンの数が5個のものや4個のものも多数販売されるようになり、選択の幅が広くなっています。
ボタンが縦に二列に並んでいるダブルベストの場合は、左右に3個もしくは4個、合わせて6個か8個が一般的です。ダブルベストの場合は左下のボタンを留めないようにするアンボタンマナーが適用されます。
なかには例外もあり、ダブルベストによく見られるフロント部分が直線的になっているデザインでは、一番下のボタンを留めたほうがおさまりがよくなって、締まった印象になります。パーティーなどでは一番上のボタンをあえて外すことで、程よい着崩し感を演出できるので、シーンによってどこを留めるのかを把握しておきましょう。
【③Vゾーンを綺麗に見せる】
ベストは、スーツのVゾーンを華やかに印象付けてくれるものでもあります。せっかくベストを着用するのであればVゾーンを綺麗に見せたいものです。ベストには「体を立体的に表現し、たくましく見せる」という魅力があります。
体の線が細い方は「Vゾーンが浅めで、襟付きタイプのベスト」を選ぶことで、胸まわりを立体的に見せることができ、全体的なバランスをよくすることが可能です。
反対に、線の太い方は「Vゾーンが深めの襟なしタイプのベスト」を着用することで、すっきりと見せることができるのでおすすめとなります。
必ず、こうでないといけないというものはないので好みで選んでも問題ありません。
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防寒対策⑤:冬アイテムをうまく取り入れる
冬といえばコートですが、冬用の小物アイテムは、スーツで防寒対策する場合と違った暖かさを感じることができるため、防寒対策をするうえで欠かすことができないものの一つといえます。
手袋の選び方
防寒対策でマフラーと同じく、欠かせないアイテムなのが手袋です。スーツを着る方のなかには、コートやマフラーを活用しているという方は多いですが、手袋を活用している方は意外と少ないものです。
寒い時は首回りを温めると体が温まってくるといわれていますが、意外にも手首も重要な箇所のひとつとなっています。
スーツと合わせる場合には、縫い目がわからない内縫いタイプを選ぶことで、スーツスタイルにぴったりなスタイリッシュな印象を与えることが可能です。風を通しにくいレザーを選ぶことで上品なきれいめなコーディネートにすることができ、保温性を高く保てることもあって重要な防寒対策といえます。
定番のブラックやブラウンを選ぶことで、どんなシーンにも対応力の良さを実感できるでしょう。革は使っていくうちにフィットしてくるものなので自分のジャストフィットを選ぶようにしましょう。
手袋は汗や湿気などで傷んでしまうことも考えられるため、陰干しで乾燥させることが大切です。もし、使い続けて乾燥しすぎてしまったと感じたら、保湿クリームを塗って潤いを与えてあげるようにしましょう。
ウールの靴下もおすすめ
スーツに合わせる靴下といえば、綿や絹が多いかと思います。しかし、冬の寒い時期にスーツを着ることを考えると、足元から保温性の高いものを選ぶのがおすすめです。
ちなみに、ビジネス用のウール靴下は綿の靴下と同じくらい薄く、そのうえ、とても保温効果があることで知られています。
また、太い糸を使って編まれたウールは、肌にチクチクとすることがありますが、細く上質なウールを使用したものは、肌に吸い付くような滑らかな肌触りが特徴です。
ウールは綿の5倍程度も生地が伸びるため、足の形にフィットしやすいのもはき心地の良さを体感できるはずです。
寒い時期には、体温調整が難しく、暑い室内では靴の中に熱がこもりやすく、意外と汗をかきやすいです。しかし、吸汗や吸湿性に優れているウールの靴下を履いていれば、蒸れることなく快適に一日を過ごすことができます。
より防寒機能を高めたい場合には、ハイソックスではなく「ロングホーズ」がおすすめです。
ロングホーズとは、かつて乗馬で半ズボンをはくときのために考案されたとても長い靴下です。
海外では、足を組んでいるときに肌が見えたり、靴下がずり落ちたりしているのはエチケット違反と考えられているので、正装時にロングホーズを着用する人が多く見られます。太ももくらいまでの長さがあるので、寒さからしっかりと身を守ってくれる役目もあります。
防寒対策⑥:コートを着用する
コートは外では寒さをしのぐために活躍し、暖かい室内では脱ぐことができるので寒い冬には欠かせない防寒対策といえます。冬の外出時には必ずコートを着るという方も多いのではないでしょうか。スーツスタイルでコートを着用するときは、カジュアルコートではなく、スーツ用のコートを羽織る必要があります。
ステンカラーコート
コートには多くの種類があり、どのようなコートを選んだらいいのか迷う方も多いですが、無難に選ぶのであれば、「ステンカラーコート」がおすすめです。
ステンカラーコートは、装飾が少なく、一番上のボタン以外が全て隠れ、全体的なバランスの良さや誠実さを演出してくれるコートとなっています。どんなシーンにも着用できますが、特に誠実な印象が必要になるビジネスシーンにぴったりです。
トレンチコート
紳士的な上品な雰囲気を演出したい場合は「トレンチコート」がおすすめです。
トレンチコートは装飾が多く、ベルトが付いているため、ベルトの結び方ひとつで様々なパターンを楽しむことができます。結び方で印象を大きく変えることができるので、ステンカラーコートよりも遊び心を取り入れたいと思っている方にはぴったりです。
アルスターコート
防寒性が高く、男性らしさを演出したい場合には「アルスターコート」がおすすめです。
1860年代後半に登場したオーバーコートの典型的な形のコートで、もともとはアイルランドのアルスター島で作られたウールを使用しているのが由来となっており、ダブルがベーシックなデザインです。
丈が長く、上襟と下襟の幅が同等もしくは上襟が少し広めの襟を使っているのが特徴です。男性ならではですが、寒い時には襟を立て、格好よく防寒することできます。また、ダブルの前立てのため、清潔感がありカチッとしたクラシックな印象に仕上げることができます。
現在のトレンチコートの原型ともなっているのがアルスターコートといわれており、背中部分についているバックベルトは、アルスターコートらしいデザインの一つです。
防寒優先の場合にはダウンジャケット
冬のアウターの定番中の定番のモデルである「ダウンジャケット」ですが、上質の羽毛を使ったモノは非常に防寒性が高いものの、カジュアルな印象になってしまうのが難点です。
とはいえ、近年最新の流行を取り入れながら低価格に抑えた衣料品を扱うファストファッションでも手に入れやすくなったこともあり、スーツスタイルに合わせている人も多くなっています。
購入するときに注意しておきたい点としては、「サイズ」です。
ダウンジャケットは、着用することで体温で温められた空気をダウンに溜め込む特徴があります。保温性が高いため、自分のサイズに合っていない大きすぎるサイズを選んでしまうと、ダウンジャケットと身体の間に冷たい空気が入り込んでしまい、保温の効果を発揮できなくなってしまいます。
また、着丈は短か過ぎないモノを、また、シルエットは薄手のものなど、見た目のシルエットにも気を遣いましょう。
特に冬は寒いため重ね着をする人も多く、普段アウターは大きめサイズを選ぶという人も多いでしょう。しかし、保温性の高いダウンジャケットの場合には、インナーに着る洋服は最小限で抑えることが大切です。
場合によっては、着膨れしてしまい全体のバランスも崩れてしまいます。購入を検討している場合には、できる限り試着をし、重ね着しなくてもいいサイズのものを選ぶようにしましょう。
冬のスーツスタイルはネクタイに注目
冬のスーツスタイルを選ぶ際、どうしても防寒対策を重視してしまうため、なかなかおしゃれを楽しめない方も多いかと思います。そこで、見落としがちなネクタイで個性を出すのがおすすめです。
普段ビジネスシーンで着用されるネクタイは、シルクの素材を選ばれる方が多いです。しかし、ネクタイの素材には、シルク以外にもウールやリネン、コットンなどがあります。
先でも紹介したように、ウール生地は、冬の寒い季節の中に暖かみを演出してくれます。そこに、スーツのアクセントになる色柄を選ぶことができれば、冬のスーツスタイルをカッコ良くきめることができます。
オフィスカジュアルが許容されている職場であれば、少しカジュアル感のあるチェック柄の生地などで、おしゃれを楽しむのもいいでしょう。
また、冬に選ぶネクタイのカラーとしておすすめなのが、ブラウンです。スーツの全身コーデをチェックしたときに、首元に落ち着きがありつつも華やかさを感じられるブラウンを取り入れることでより冬らしさを感じられる装いになります。
また、もう少し明るめのキャメルや、スモーキーなカラーも冬の落ち着きあるスーツ生地と相性がいいのでおすすめです。
防寒対策⑦:首元を温める
首元を温めるネックウォーマーやマフラーは、通勤時でもしっかりと体を寒さから守ってくれる寒い時期の定番アイテムです。
ネックウォーマーやマフラーをいつから付け始めるかの目安については、真冬のコートだけでは防寒が足りないという時期をおすすめします。
ネックウォーマーとは?
「ネックウォーマー」は、首周辺をあたためる防寒アイテムの1つで、発祥はイギリス北部のスコットランドです。かつて未婚女性が付けていた網状のヘアバンドを「スヌード」と呼んでいました。
英語圏では、今でもマフラーやネックウォーマーも含めてスヌードと呼ばれています。しかし日本のファッションではネックウォーマーという呼び名が定着し、ネックゲイターと呼ぶ場合もあるそうです。
マフラーとは?
言わずと知れた防寒用の細長い長方形の襟巻のことです。
厚手のものが多く、ボリュームがあることからファッションとして楽しみやすい一方で、かさばるというデメリットもあります。
マフラーとネックウォーマーは何が違うの?
マフラーは長い布を首に巻くので、まき方・むすび方もネクタイみたいに様々です。また、つけ方や季節によってはファッションアイテムとして使うことができます。
対してネックウォーマーは、基本的にそのまま頭にかぶるだけで装着できるタイプが多いです。どっちかと言えば「ファッション」よりも「防寒対策」としての意味合いが、マフラーより強いでしょう。
そのため、「簡単に装着できる」点がネックウォーマーの魅力のひとつです。
巻くタイプのマフラーとは異なり、スポーツなどの頻繁に体を動かす作業でも、「しっかりフィットする」メリットがあります。マフラーのような長い布をつけていると、どこかに絡んでしまう恐れがあります。
例えばエスカレーターなどでは、マフラーよりネックウォーマーの方が身軽に感じられることもあるでしょう。
また、マフラーと比較してコンパクトに折りたためるため、「荷物としてもかさばらない」点もメリットです。ネックウォーマーには3通りの付け方があり、後ほど詳しく説明します。
マフラーの選び方
マフラーには大きく分けると「織り」と「編み」の2タイプがあり、シーンごとに相性のいいものを選ぶことが重要です。
通勤時や外出時など、首回りを暖かく保つだけで体感温度は大きく異なってきます。スーツを着るときのマフラーには、あまりカジュアルすぎないものを選びましょう。
「織り」のマフラーはすっきりと見せることができ、上品なスタイリッシュな印象を演出することができます。
反対に「編み」のマフラーでは、手編みのセーターのような網目が並ぶような作りになっているのでボリュームがあり、着崩し感を演出することが可能です。
ビジネスやフォーマルシーンでのスーツスタイルの時は、カジュアルすぎない「織り」のマフラーを選ぶことが無難となります。
カラーはブラックやネイビー、グレーなど落ち着いた暗めな色で無地のものを選ぶとビジネスとの相性がいいです。スーツと同系色でまとめることができれば、統一感を出すことができ、どんなスーツやコートとも相性が良く、組み合わせを選ばないので初心者向けのコーディネートといえます。
柄はチェックやストライプなどのクラシカルな柄物は、スーツを着るビジネスシーンでは適さないことが多いです。
防寒対策に必須のマフラーですが、おしゃれアイテムとしても重要ですね。
素材に関しては、定番のウールやカシミアなどが保温効果に優れ、使い勝手がいいでしょう。
パーティーや結婚式などのカジュアルシーンでは「編み」のマフラーを着用することで着崩したおしゃれ感を出せるのでおすすめです。
カラーでは暖色系や寒色系を問わず、明るい色を選択し、ストライプやチェック柄と合わせると華やかな印象にすることができます。
そしてマフラーはお手入れをしないとすぐに傷んでしまったり、毛玉ができてしまいます。そうならないためにも日々のお手入れは欠かせません。
マフラーを長く使い続けていくためには、日々のブラッシングが大切です。ブラッシングをすることで毛玉の発生を抑えることができるので、使用した後はブラッシングをして保管するようにしましょう。
ネックウォーマーの選び方
ビジネスシーンで付けるネックウォーマーを選ぶにあたって、スーツに合った商品を選ぶのが重要です。ここでは商品の選び方における、4つのポイントを紹介します。
素材
ネックウォーマーの生地素材は「フリース」「ニット」「カシミヤ」「シルク」の4種類です。
フリースやニットであれば、暖かく軽く、速乾性にも優れています。
カシミヤやシルクはフリースやニットに比べると、やや薄いですが高級感があります。
どの素材がスーツに合っているかは、後述する見出し、「スーツに合うネックウォーマーの素材」で詳しく説明します。
デザイン
スポーツやアクティビティにおいて、防寒アイテムとしての印象が強いネックウォーマーです。しかし街中へ外出する際は印象も重要です。
例えば街へ行くときに選ぶスーツやバッグの色合いにもよく合うネックウォーマーであれば、第一印象もよくなるでしょう。
機能性
バイクに乗る方や、ウィンタースポーツをよくされる方は、撥水や防風の加工を施した物を使うといいでしょう。
しかしビジネスシーンでスーツを着る場合、ここまでアクティブに動くことは少ないので、撥水・防風といったこれらの機能にこだわる必要もなさそうです。
価格
ネックウォーマーには、単品で1,000円台で購入できるものから、数万円のもの、またコートとのセットで6,000円台の商品と、ブランドや販売形式によりピンからキリまであります。
人気商品は各サイトのランキングにも掲載されていますので、そちらをご覧ください。
ネックウォーマーの基本的な付け方
ここでは、ネックウォーマーの基本的な着方を3つ紹介します。ネックウォーマーの装着タイプは大きく3つあります。
1つ目は頭からかぶるタイプ、2つ目は紐できつさを調整するタイプ(アジャスタブル)、3つ目はボタンやファスナーでしっかり締めるタイプです。
ネックウォーマーの付け方3つ
1つ目の「頭からかぶる」タイプは、筒状のネックウォーマーに頭を通すだけです。
誰にでも簡単に着用でき、似合わないという心配がありません。
簡単に付けられるという一方で、スーツの場合はヘアスタイルをセットされている場合も多いので、髪型が崩れるのが難点です。
髪型が崩れるのを防ぐために、大きすぎるサイズを選んでしまっては首元のフィット感がなく、防寒効果も薄れてしまうことから、それは避けるようにしましょう。
2つ目の「アジャスタブル」と呼ばれるタイプは、体形にあったフィット感で、きんちゃく袋のようにきつさを調整しながら装着できます。ヘアスタイルやメイクが崩れにくい傾向があり、女性にもおすすめの形状です。後に説明する「フード一体型ネックウォーマー」がこれに該当します。
3つ目の「ボタン・ファスナーで締める」タイプは、帽子やメガネといった装着品をつけたまま着脱できるメリットがあり、ヘアスタイルなども崩れにくい点が大きいです。
スーツに合うネックウォーマーの色
ネックウォーマーはスーツの色調に合わせるのが一般的です。派手な色は仕事に行く装いとして不釣り合いであるため避け、ベーシックカラーと呼ばれる質素な色の「ブラック・グレー・ネイビー」が良いとされています。仕事用としておすすめしたいこれらの色について詳しく見ていきましょう。
ブラック
ブラックは「最も格調高い色」として、ポジティブ・ネガティブ両方の意味合いを持っています。
ブラックが与えるポジティブな面としては、重厚な雰囲気や、高級感を周囲に与えられる点が挙げられます。一方で光を吸収するため、春先の防寒着としてはやや暑苦しいかもしれません。
また、黒のスーツとネックウォーマーを合わせると、喪服のようなネガティブで重たい印象を与えることもあるため、状況によっては色の印象が変わってきます。
また、スーツの色味だけでなくコートとのバランスも考えて選ぶことをおすすめします。
グレー
グレーを基調としたスーツの色は、「チャコールグレー」と「ライトグレー」があります。
チャコールグレーは「安心感のある色」としてビジネスシーンやフォーマルシーンにおすすめで、ライトグレーは「明るく華やかな色」として結婚式の二次会やパーティでそれぞれ最適と言われています。
グレー基調のネックウォーマーも、それぞれの場面にマッチする色を選ぶのが好ましいでしょう。
ネイビー
ネイビーも「ビジネスの定番カラー」です。初対面など信頼を得たいときは暗めのダークネイビー、パーティなど華やかな場面ではライトネイビーが最適とされています。
ネックウォーマーも同様に、ダークネイビーを基調とした色でコーディネートでまとめると、落ち着いた印象を周囲に与えることが可能でしょう。
スーツを着ていく会場の主催者にあらかじめ「ドレスコード」の色を確認すると、より色の合ったスーツを注文できます。模様も、ヘリンボーンや千鳥格子のような、伝統的だったり格式のある物であれば、基本問題なく、またおしゃれな着こなしが楽しめます。
スーツに合うネックウォーマーの素材
メンズ・レディース問わず、薄手の素材が使われたネックウォーマーがスーツによく合うでしょう。
厚手のネックウォーマーを、小春日和くらいの寒さ(例:晴天・最高気温12℃・最低気温2℃くらい)の日にスーツの上から着用すると、かえって首からの汗で服が蒸れ、よれやすくなります。
一方で薄手の「カシミヤ」「シルク」は風通しがよく、ファッションアイテムはもちろん、防寒アイテムとしても使用可能です。
特に体温調整が難しい小春日和くらいの寒さでも、汗ばむことなく着用できます。
またカシミヤとシルクは高級素材ゆえに、非常に上品な仕上がりなため、高級なスーツと合わせると、より上品に見えるでしょう。
色はベーシックカラーである「ブラック・グレー・ネイビー」が基本で、この色、かつ薄手の素材を使ったネックウォーマーを選ぶことが大切です。
シーズンオフのスーツの片付け方
秋冬用のスーツは、暖かくなる春先から出番が少なくなっていきます。その際に間違った保管をしてしまうと、スーツの傷みにつながってしまうので適切な保管が大切です。
保管する前に必ずクリーニングに出す
長期保管をする前はしっかりとお手入れをしてから保管することが必須となっています。その場合は、クリーニングに出してスーツの汚れや汗などによる湿気をきれいにするようにしましょう。
保管時は不織布カバーを使って保管する
スーツを保管する際は購入時に付いてきた不織布カバーを使っての保管がおすすめです。
クリーニングから戻ってきたビニールの状態では、湿気が逃げていかないので、通気性のいい不織布カバーを活用しましょう。カビなどの発生を抑えるのでクリーニングから返ってきたきれいな状態を保つことができます。
スーツ専用のハンガーを使って吊るして保管
スーツを片づける際、ハンガーにかけて保管する方が大半ですが、スーツ用のハンガーを使っている方はそこまで多くはいません。
スーツ用のハンガーは肩部分に厚みや湾曲があるため、型崩れを起こさずに保管することができます。絶対に型崩れをさせたくないという方にとってはおすすめの方法です。
【スーツ 収納 アイディア】知って得するスーツの収納術!スーツ保管の決定版
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
最近では多くのオーダースーツ専門店が存在していますが、今注目を集めている店舗が「オーダースーツSADA」です。
基本的にオーダースーツの作成方法を大きく分けると、
- 最も簡易的なパターンオーダー
- 中間的なイージーオーダー
- こだわった仕立てが可能なフルオーダー
の3パターンがあります。
オーダースーツSADAでは、3パターンのなかで最もこだわったスーツの作成ができる「フルオーダー」を採用しています。
一般的にフルオーダーで仕立てる際には高い費用がかかってしまう傾向にありますが、オーダースーツSADAでは19,800円(税込21,780円)〜と量販店のスーツと変わらない価格でフルオーダースーツを作成することが可能です。(※2023年9月時点の価格です。価格は変更になる場合があります。)
低価格で作成ができる理由は、自動設計や自動裁断システムを用いた自社工場を保有しており、ほとんどの工程を自社で行っている点があげられます。
生地の仕入れからスーツ作成まで自社で完結させることによって、価格を抑えることが可能となり、スーツ購入者に還元できるようになっているからです。
オーダースーツSADAでは、多くの生地を取り扱っており、自身好みの秋冬用のオーダースーツを仕立てることが可能です。そして、オーダースーツSADAのスーツは佐田社長自らが雪山や冬の海釣りなどで防寒性の実験をしていることもあり、非常に性能も優れていることがわかります。
多くの部門で高い評価を得ており、品質のいいスーツを作り続けているオーダースーツSADAで、自分だけのオリジナルスーツを仕立ててみてはいかがでしょうか。