おしゃれなメンズビジネスシューズで足元を見栄え良く!おすすめデザインや選び方、お手入れ方法まで丸ごと紹介
「人は視覚的に得る情報で印象の大半を決める」という、メラビアンの研究が有名ですが、髪形や服装のセンス、清潔感の有無が与える影響は無視できないものでしょう。ビジネスシーンやフォーマルな場面においては、TPOをわきまえた身だしなみが前提とされ、場合によっては、着用している衣服の価値やセンスまで見て品定めされることがあります。
その際に、靴のセンスや清潔さも見られます。スーツとの組み合わせがちぐはぐだったり、手入れがされていなかったりすれば、相手に与える印象は180度変わってしまうかもしれません。
この記事では、見た目の印象を決める上で重要なビジネスシューズについて、デザインや選び方、手入れの方法などを紹介します。併せて、あるとうれしいビジネスシューズの機能や靴下選びの重要性、ビジネススニーカーについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
おしゃれなビジネスマンは足元に気を配る
ビジネスシーンにおいて「見た目に気を配る」ことを考えた場合、真っ先に思い付くのはどのようなイメージでしょうか。多くの場合、まずはスーツを連想するかもしれません。次点で髪形や腕時計、靴などが候補に挙がるかと思われます。
スーツの次に挙げた3点について、それぞれ「頭」「手首」「足元」に該当しますが、こうした体の先端部分は意外と目につきやすいものです。それゆえ、スーツと同様に気を配ることが重要といえます。
気を配ることは、高価なものを身に着けることとイコールではありません。身に着けるものの価値に関係なく「よく手入れがされているか」「全体のバランスは良いか」という点が重要です。
ビジネスシューズの場合は、その場にふさわしいデザインで、きれいに手入れがされており、スーツとの相性も良いものが「おしゃれ」とされます。デザインや手入れについては後述しますが、スーツとの相性についてはパンツの丈が重要です。詳細には、スーツのパンツ丈が靴のヒール上部から3~4cm上にあると良い、とされています。
ビジネスシューズにはどんなデザインがあるのか
ビジネスシューズには、主なデザインだけでも3種類が存在します。さらに、ひもの有無やつま先・羽根の形状、カラーなどが加わり、組み合わせ方は多種多様です。ここでは、ビジネスシューズのデザインについて、基本的な知識とともに紹介します。
ビジネスシューズの基本
「黒い革靴でシンプルなデザインなら何でも良いのでは?」と考える人は多いかもしれません。しかし、「ビジネスシューズ」と定義されるにはもう少し厳密な条件が必要となります。それは、「ひも靴であること(一部例外あり)」「黒かブラウンカラーであること」「デザインはストレートチップかプレーントゥであること」の3点です。
例えば、スリッポンタイプの革靴は脱ぎ履きしやすく、パッと見のデザインはビジネスシーンにも合いそうですが、「カジュアル感が強い」「学生のように見える」という理由からビジネスの場にはふさわしくないとされています。カジュアルスタイルで問題のない職場であれば良いのですが、取引先との会合や冠婚葬祭など、フォーマル感の強い場面では悪目立ちする恐れがあるため、避けた方が良いのです。
主なデザイン3種類について
ビジネスシューズの形状は、大まかに「ラウンドトゥ」と「ロングノーズ」に区別されます。前者はつま先が丸く、後者はつま先が長い形状です。デザインについては、以下の3種類が主流とされています。
・ストレートチップ
つま先部分に横一文字の線が入っているデザインです。これはただ線が入っているわけではなく、部分的な装飾として切り替えられて製作されているため、つま先部分の形状が崩れにくいというメリットがあります。
・プレーントゥ
つま先部分に一切の装飾がないデザインです。ストレートチップと並んで、最も一般的なデザインとされています。飾りがないため、型崩れや汚れが目立ちやすい点には注意しておくと良いでしょう。
・モンクストラップ
金具の付いたストラップで足の甲部分を留めるデザインのビジネスシューズです。例外的に、ひもを使わなくてもビジネスシーンで利用できるデザインとされています。なお、「モンクストラップ」は足の甲部分のデザインを指しており、つま先部分のデザインはストレートチップなど、その他のデザインと併用できるのがポイントです。
他にも、「Uチップ」や「ウィングチップ」などのデザインがあります。これらは就職活動など、一部のビジネスシーンにはふさわしくなかったり、冠婚葬祭に向かなかったりするため、どのような場面でも着用できる靴のデザインとしては前述した3種類がおすすめです。
外羽根と内羽根について
「羽根」とは、靴ひもを通す穴(鳩目)が空いている革部分を指します。この部分の形状によって、「外羽根」か「内羽根」か判断されるのです。
外羽根は、ひもを外すと羽根部分が開く形状になっています。足の甲を締める力が強くはなく、脱ぎ履きもしやすいため、外回りや通勤などに向いています。若干カジュアル寄りのデザインとされているので、フォーマルさの強い場面では着用を控えた方が無難です。
内羽根は、ひもを外しても羽根部分が開きません。そのため、全体的にすっきりとした印象を与える形状です。一方で、ひもを締める際の力加減が難しいという特徴もあります。フォーマルとカジュアル、いずれのシーンでも使える形状なので、一足は持っておくと良いでしょう。
ビジネスシューズの選び方
自分に合ったビジネスシューズを選ぶにあたって、重視すべきポイントは6点あります。1つは先述したデザイン面です。ここでは、その他5つのポイントについて解説します。
素材
ビジネスシューズの素材は「天然皮革(本革)」と「合成皮革」に大別されます。
天然皮革のビジネスシューズは高価で、丁寧な手入れが必要です。その分長く着用できて見た目に高級感があるので、自慢の一足が欲しい人には最適といえます。
合成皮革の場合は、安価で手入れが楽、水に強いという特徴がありますが、天然皮革に比べて劣化の早さ、蒸れやすさ、足へのなじみづらさという難点もあるので覚えておきましょう。
サイズ感
靴の役割上、最も重要なのはサイズ感が合っているかどうかです。靴擦れの発生や疲れやすくなることを防ぐためにも、しっかりとフィットするサイズのビジネスシューズを選びましょう。サイズ感を見る際には、以下の点に注目してください。
・つま先は1~1.5cm程度の余裕を持たせる
・横幅は足の横骨がちょうど収まるくらいにする
・一番上に位置する鳩目の幅は1cmがちょうど良い
・履き口の高さはくるぶしに当たらないくらいにする
カラー
ビジネスシューズのカラーは、スーツの色と合わせることで全体の印象がまとまり、おしゃれに磨きをかけることができます。
ブラックカラーのビジネスシューズには、ネイビー・グレーカラーのスーツを合わせるのがおすすめです。ブラウンカラーの場合はカジュアルさやエレガントさが強くなるため、スーツの色・柄も定番のものより少し派手さがあるもの、上品さが漂うものを着用すると良いでしょう。
生産元
生産元が日本国内の場合は、基本的には日本人の足形に合った形状が多いため、安心感という面では一番かもしれません。
デザイン面を重視するのであれば、イタリアやフランスが生産元となっているビジネスシューズを選ぶと良いでしょう。
国内産以外で機能性を求める場合は、イギリスやアメリカ、ドイツが生産元のビジネスシューズがおすすめです。
機能性
ビジネスシューズといえど、靴は靴です。そのため、防水加工やメッシュ加工など、機能面にも目を向けておくと快適に過ごすことができるでしょう。機能性については、次項で詳しく解説します。
ビジネスシューズのあるとうれしい機能
おしゃれな印象を強めるためには見た目が重要ですが、ビジネスシューズは靴である以上、歩く際の快適さはあった方が良いでしょう。
例えば「クッション性」のある革靴は、長い時間歩き回っていても疲れにくくなるのでおすすめです。長時間使用する際には「耐久性」も重要になります。「耐久性」を重視するなら、本革製のビジネスシューズを選びましょう。
本革製のビジネスシューズは、蒸れにも強いという特徴があります。「メッシュ加工」がされていればより効果的に蒸れを防止できるので、汗や臭いで悩んでいる人には特に最適です。
また、アッパー部分・ソール部分ともに「防水・はっ水加工」が施されていれば、急な雨でも困る必要はありません。外回りの多い人におすすめの機能です。
靴はどうやって手入れしたらいい?
天然皮革・合成皮革いずれの場合でも、ビジネスシューズには丁寧な手入れが欠かせません。ここでは靴の手入れ方法について、「日々の手入れ」と「雨天時の手入れ」に分けて解説します。
日々の手入れ
毎日手入れを行うとなると、少し億劫に感じる人も少なくないでしょう。しかし、日々の手入れは非常に簡単です。必要なのは革靴用のブラシ(馬毛か豚毛、馬毛の方が柔らかくおすすめ)と柔らかい布(コットン100%だとなお良い)だけ、クリームなどは必要ありません。
まずは、ブラシで靴全体を軽くブラッシングしましょう。力を入れすぎると革に傷が付いてしまう恐れがあるので、小さな付着物をこすり落とすくらいの感覚でOKです。
ブラシでは落とし切れない汚れがある場合は布で拭きます。この際も傷付けないように、あまり力は入れずに行いましょう。
毎日の手入れはこれで完了です。月に一回、クリームやクリーナーを使った手入れを行えばさらに靴は長持ちし、見た目のきれいさも長く保たれます。
雨天時の手入れ
雨で濡れてしまった場合は手入れ方法が異なります。
まず、乾いた布で靴の水気を拭き取りましょう。毎日の手入れと同様に、優しく拭き取るようにしてください。
次に、水や湿気をよく吸収するものを靴に詰めます。新聞紙などがおすすめです。
詰めたら、風通しが良く日の光が差さない所で乾かします。この際、全体的によく乾かすためにつま先部分を浮かせるようにしておきましょう。詰めた新聞紙などは入れっぱなしにせず、定期的に取り換えることでカビの発生を防ぐことができます。
しっかり乾いたら、クリームを塗って革の保湿を行います。
雨天時の手入れは以上で完了です。注意点として、「中敷きや靴ひもは別で乾かす」「ドライヤーなどの温風で急速に乾かすことは避ける」「床にべた置きすることは避ける」の3点が挙げられます。
スーツスタイルは靴下選びも大切
スーツとビジネスシューズの間に位置する靴下の色と長さは、地味なようで、実は重視すべきポイントです。特に着席時など、靴下が見える場面で色がちぐはぐだったり、長さが短いために肌が見えたりすると非常に不格好に映ってしまいます。
ビジネスシーンにおける靴下の色は黒かネイビー、グレーの3択で、白は避けた方が無難です。これは、靴下の色はスーツに合わせ、さらにスーツと靴の中間色を選ぶという原則に基づいています。
靴下の長さは、着席時に肌が見えない程度の長さにしましょう。移動している間にずり落ちてしまうことを防ぐために、ロング丈の靴下を選ぶと安心です。
外回りの強い味方「ビジネススニーカー」って何?
2017年にスポーツ庁から提唱された「FUN+WALK PROJECT(ファン・プラス・ウオーク・プロジェクト)」の影響もあり、ビジネスマンの間で広まってきたのが「ビジネススニーカー」です。革靴に似た見た目ながらもスニーカーとしての機能性を持つ靴で、快適に移動したい人にとっては最適な靴となっています。カジュアル感の強い見た目から、おしゃれの一素材としても優秀です。
注意点としては、会議や取引先との打ち合わせで着用するのはNGという点、社内規則にのっとって着用するのが前提である点、この2点が挙げられます。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
ビジネスシーンにおいて、TPOをわきまえつつおしゃれに装うためには足元にも気を配る必要があります。ビジネスシューズは、スーツに次ぐ第2、第3の顔といっても過言ではありません。今回紹介した内容を参考に、おしゃれかつ快適なビジネスシューズを選んでみてください。
また、ビジネスシューズを格好良く履きこなすためには、記事内でも紹介した通りスーツのパンツ丈が重要になります。既製品では、ちょうど良い長さへの調整が難しいかもしれませんが、オーダースーツなら最適なサイズ感のスーツを手に入れることが可能です。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」では、フルオーダーでスーツを製作しています。合わせたい革靴があれば、持ち込みの上スタッフに相談してみてください。丈感だけではなく、生地や色まで、フルオーダーだからこそ実現できる世界に一つだけのスーツを手に入れることができるでしょう。
この機会に来店予約の上、お近くのオーダースーツSADAにて相談してみてはいかがでしょうか。