おしゃれは足元から!靴で着こなしを格上げできるシューズ選びのポイント
みなさんはスーツスタイルをコーデする際、どこを意識していますか?全体のバランス?スーツの色柄?Vゾーンの見え方?いずれも重要なポイントですが、見落としがちなのが「靴」です。「おしゃれは足元から」なんていう言葉があるくらい、靴の着こなし次第でスーツスタイルのオシャレ感は何倍にも格上げできますよ。見た目ももちろんですが、履いていて疲れない履き心地も重要です。よく歩く外回りの営業マンなどであればなおさらですね。お客さんも意外と足元を見ているので、靴ひとつで営業成績が変わるかも…?とはいえ今や靴の種類は、すぐに説明できないほど多くの種類があります。形状・デザインはもちろん、色のバリエーションも思った以上に豊富です。「どの靴を選べばいいの?」「何色が良いの?こんな悩みを抱えている方も多いはず。そこで今回は、スーツコーデのプロフェッショナル「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、「スーツに合う主な靴の種類」や「ビジネスシューズを選ぶ際のポイント」「ビジネススーツに合わせる靴下とバッグ」「主なブランド」について解説します。あわせて、レディースのオフィスカジュアル用靴についても見ていきましょう。
足元はビジネススタイルのかなめ。見た目はもちろん履き心地も重視したいですね。
しかし、どのような靴がスーツに合うのかわからない方もいるかも知れません。そこで今回は、ビジネスシューズの主な種類や選ぶ際のポイントなどを紹介します。最後まで読むことで、スーツに合う靴がどのようなものなのか把握できるようになるはずです。
スーツに合う靴の主な種類
スーツに合う靴は基本的にビジネスシューズです。しかし、ビジネスシューズはさまざまなものがあるため、どれを選べば良いのかわからなくなるかもしれません。そこで最初の項目では、ストレートチップやUチップなどビジネスシューズの主な種類について紹介します。
フォーマルなストレートチップ
フォーマルなものが良いなら、ストレートチップがおすすめです。ビジネスシューズの定番でもあり、トゥ部分に横一線のステッチが入っています。ステッチは細いほど良いとされており、2本ある縫い目の幅が狭ければ狭いほど、ドレススタイル向きの靴となります。
ストレートチップは上記で述べたように、フォーマル向きの靴です。そのため、冠婚葬祭で使える靴を探している方にも向いています。もちろん、ビジネスシーンとしても問題なく活用可能です。
ビジネス向けのプレーントゥ
プレーントゥはストレートチップよりもフォーマル向けではありませんが、その分ビジネスシーンで活躍できる種類です。つま先部分の装飾が一切ないことが特徴で、シンプルなビジネスシューズです。
プレーントゥもビジネスシューズの中ではスタンダードな種類であり、靴のフォルムや革の質感などを強調できます。場合によっては、プライベートなシーンで活用できるかもしれません。
アクティブな印象ならUチップ
Uチップはもともとカジュアルなシューズとして使われてきましたが、現在ではビジネスシューズとしても活用できるようになりました。U字の縫い目が特徴ですが、なかにはY字やV字のものもあります。
Uチップはもともとカジュアルなシューズだったこともあり、アクティブな印象をもってもらいたい場合におすすめです。ただし、欧米の場合だとまれにUチップのことをビジネスシューズと思っていない地域があるため、海外へ出張する際は注意しましょう。
華やかなウイングチップ
華やかなビジネスシューズが良いのであれば、ウイングチップはいかがでしょうか。ウイングチップは、鳥の翼のような模様が靴の甲にある種類です。フルブローグと呼ばれることもあり、華やかながらもクラシカルな雰囲気を演出できます。
実際のところ、ウイングチップはカジュアルシューズの定番であるため、場合によってはビジネスシーンにおいて不適切と思われるかもしれません。ただ、スーツと組み合わせることも可能であり、Uチップと同じくアクティブな雰囲気を演出できます。
上級者向けのホールカット
ホールカットはかかと以外継ぎ目がない一枚の革でアッパーを包み込んだスタイルの靴です。ファッション上級者向けの靴であり、ビジネススーツとうまく組み合わせるのが難しい種類です。しかし、スマートでドレッシーな雰囲気に包まれている靴であるため、うまく履きこなせればワンランク上でのコーディネートができます。
遊び心を演出できるモンクストラップ
モンクストラップは、甲革をベルトで留めるデザインが特徴の靴です。ベルトで留めることから、遊び心を演出したいときにおすすめです。その上、もともと修道士がよく履いていた靴であったという背景から、落ち着いた雰囲気の場でも問題ありません。
スタイリッシュなセミブローグ
幅広いビジネススタイルに対応するセミブローグは、トゥにメダリオン、切り替えにパーフォレーションが施されています。
ビジネスシーンでは、スーツからジャケパンまで幅広くコーディネートが楽しめます。装飾性が強いので冠婚葬祭には不向きです。
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外羽根と内羽根の違いとは?
ビジネスシューズを選ぶ際には、外羽根と内羽根の違いも知っておく必要があります。それぞれどのようなものなのでしょうか。
まず外羽根は羽根が甲の外側についているタイプのことで、ダービーと呼ばれることもあります。カジュアルな雰囲気になりやすいものですが、ビジネスシーンとして問題なく活用可能。その上、羽根が外側にあるおかげで、着脱しやすいというメリットもあります。
一方で内羽根は、羽根が甲の部分に潜り込んでおり、靴と同化しているタイプのことです。外羽根よりもフォーマルな雰囲気であるため、冠婚葬祭でも問題なく着用できます。なお、内羽根はオックスフォードと呼ばれることもあります。
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レディースのオフィスカジュアルに合う靴
レディースの靴選びは、色やヒールの高さなどどれを選べばいいのか迷ってしまいますが、カジュアル過ぎない品のあるデザインのものが無難です。そこで、パンプスやローファーなどレディースのオフィスカジュアルシューズの種類を紹介します。
スタンダードなパンプス
パンプスは、足の甲部分が広く開きひもや留め金がないのが特徴。パンプスのなかで最も適しているのがミドルヒールパンプスです。特におすすめするヒールの高さが4~7cmのミドルヒールパンプスは、歩きやすさと美しさの両方を満たしてくれます。カーフスキンやエナメル素材でできたプレーンタイプのミドルヒールパンプスは一足あると便利です。
他に、足首や甲の部分にストラップが付いているストラップパンプスやヒールの高さが3cm以下のローヒールパンプスがあります。どちらも安定感があって歩きやすい特徴があります。
フォーマルな場所にも対応できるセパレートパンプスは、つま先とかかとを覆う部分が分かれたデザインのパンプスになります。適度な肌見せにより足をきれいに見せる効果もあります。
オフィスカジュアルに合うローファー
カジュアルシューズでありながらきちんとしたスタイルにも馴染むローファーはオフィスカジュアルに取り入れやすいアイテム。コインローファーは、ローファーの中で最もスタンダードな形です。ベーシックなデザインで幅広いオフィスカジュアルコーデに合う便利なアイテムになります。
シンプルになりがちなオフィスカジュアルコーデにもよくなじみ華やかな印象をプラスしてくれるビットローファー。甲部分に馬具を模した金具がついていてトラッドな雰囲気の中にエレガントさがプラスされています。また、フラットタイプが主流のオペラシューズは足のフィット感が良く見た目もシンプルでスマートなのでオフィスカジュアルに最適です。
シンプルなショートブーツ
職種によってはNGな場合もあるショートブーツですが、最近はシンプルなショートブーツであれば大丈夫な職場が多くなってきました。オフィスカジュアルにはシンプルなデザインのアンクルブーツやブーティがおすすめです。色はブラックやブラウン、ベージュなどベーシックカラーをチョイス、細いヒールのものならカジュアル感をおさえて女性らしさを演出してくれます。
オフィスカジュアルに合うスニーカー
最近では、スニーカーでの通勤を認めている職場も増えてきましたが、スニーカーの着用は、職場や職種によって可否が分かれます。
デザインや色、素材などオフィスカジュアルに馴染むように配慮が必要です。
ビジネスシューズを選ぶ際のポイント
ビジネスシューズやレディースのオフィスカジュアルシューズは幅広く展開されていることから、どれが良いのか迷うかもしれません。もしそうであるならば、以下のポイントを参考に選んでみましょう。また、靴下の色はどういったものが良いのかなどビジネスマナーも合わせて紹介します。
カラーはブラックやブラウンがおすすめ
ビジネスシューズの場合、カラーはブラックやブラウンを選ぶようにしましょう。自分の好みで選んでしまうと、悪目立ちをしてしまう恐れがあります。ブラックとブラウンは、どちらもビジネスシューズの定番カラーであり、失敗することはありません。1足持っておきたいものが、どんな色のスーツにも合う正統派のブラック。スーツをおしゃれに着こなしたいならブラウン。
しかし、ライトトーンのブラウンはカジュアル感が強いのでダークトーンのブラウンを選ぶと良いでしょう。
レディースの場合は、ブラックのほかにベージュやグレーが定番カラーになります。
素材は本革がおすすめ
ビジネスシューズのアッパーには、本革もしくは合皮が用いられています。ビジネス向けのことを考えると、素材は上品さを演出できる本革がおすすめです。
ただ、ビジネスシューズにおいて合皮を選ぶのはNGというわけではありません。合皮は水に強いため、雨の日用のビジネスシューズとして活用できます。そのことから、理想としては本革と合皮それぞれのビジネスシューズを用意しておくのが良いでしょう。
レディースの場合は、スエード素材も有効です。
サイズはスニーカーと同じように選ばない
ビジネスシューズのサイズに関しては、スニーカーと同じように選ばないことが大切です。スニーカーの場合、スポンジやインソールなどさまざまな素材が用いられていることから、足の実寸値より0.5cm〜1.0cmほど大きいサイズを選ぶとされています。
しかし、ビジネスシューズの場合はスニーカーほどさまざまな素材が用いられていないため、より足の実寸値より近いものがおすすめのサイズとなります。その上、革は伸びるものであるため、少しきつめのものを選ぶのが良いでしょう。
ビジネスシューズのサイズ合わせの際は、かかとやヒールカップさらにはポールジョイントと呼ばれる横幅が合っているかをチェックしましょう。足に合っていないと革靴に余計なしわが入ります。サイズが同じでもブランドによってフィット感が違うので初めて選ぶ靴やブランドではフィッティングは必須です。
ビジネスマナーにそぐわない靴
ビジネスシューズにローファーは基本的にNGとなります。スリッポンタイプのローファーは、脱ぎ履きがしやすく学生だけでなくカジュアルファッションには有効です。しかし、ビジネスシーンにおいては、軽い印象を与えてしまうため避けられています。だが甲に飾りがついているタッセルローファーは、アメリカの弁護士の間で履かれるようになり日本でも浸透しつつあります。
レディースローファーは、カジュアルオフィスに適しており有効に使われています。
ビジネススーツに合わせる靴下とバッグ
白ソックスは、一般的なスーツに合わせないのは基本ですが、スポーティーな厚手の靴下を合わせるのもNGです。靴下の長さは、座ったりしゃがんだりしても肌が見えない長めの丈がベスト。
また靴下の色は、黒か紺色が基本色になります。黒の革靴には黒無地の靴下、茶色の革靴には、黒無地か濃紺無地の靴下がベストです。女性のスーツスタイル時の足元は、ナチュラルな肌色ストッキングの着用がマナーです。冬場は寒さ対策にタイツの着用もありますがカラータイツは避けましょう。
そのほかには次のものがマナー違反となることがあります。
・柄入り、ラメやラインストーンが付いたストッキングやタイツ、靴下
・網タイツなど露出の多いもの
・レギンスやトレンカ
周りに不快を与えない、シーンにふさわしいコーデを心がけましょう。書類を持ち運ぶために使うビジネスアイテムのバッグは、ブリーフケースが基本です。
しかし、最近はビジネススタイルのカジュアル化が進み、トートバッグやリュックも使われるようになりました。
カジュアルな印象のトートバッグは、素材をレザーにするとビジネスアイテムとして使えます。持ち手が長いので肩掛けが可能になり持ち運びが便利です。リュックもここ数年ですっかりビジネスアイテムの仲間入りをした一つです。ビジネスシーンではダークカラー、装飾少な目、背面に目立つポケットが付いていないなどシンプルな革製の物を選ぶようにしましょう。
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ビジネスシューズの主なブランド
最後に、ビジネスシューズの主なブランドを紹介します。ブランドも靴選びで重要なポイントとなるため、ぜひ参考にしてみてください。
Crockett&Jones
イギリスの有名なブランドである「Crockett&Jones」は、世界各国で支持されている存在であるため、聞いたことがある方も多いはずです。伝統的な仕立てを守る一方で、時代のことを考えて常にアップデートを重ねてきたブランドであり、今なお多くの方に愛されています。
ダブルモンクの「ラウンズラスト348」は、モダンなロングノーズが特徴です。細身のスーツによく合います。
REGAL
日本生まれのブランドである「REGAL」は、お手軽な値段ながらも質の高いビジネスシューズがそろっています。そのため、予算を抑えてビジネスシューズを購入したい場合にもぴったりです。また、直営店が全国200箇所以上もあるため、非常に入手しやすいブランドという一面もあります。
日本人の足を知り尽くしたリーガルだからこそ作れる足なじみの良い「811R ALストレートチップ」は人気のデザインです。程よく丸みを帯びたトゥやノーズの長さが今どきでスーツにもジャケパンスタイルにもよく合います。
三陽山長
「三陽山長」も日本のブランドで、ヤマチョウという愛称で呼ばれることもあります。日本人の足のことを考えており、品質本位をコンセプトに掲げています。技・粋・匠という3つにこだわっているブランドで、高級な日本のブランドのビジネスシューズを探している方におすすめです。
おすすめの商品は、「友二郎ラバーストレートチップ」。日本製のオールラバーソールで滑りにくいので営業職など外回りが多いビジネスマンにおすすめです。
SCOTCH GRAIN
「SCOTCH GRAIN」も日本生まれのブランドで、素材選びから縫製に至るまで、上質であることにこだわっています。特にレザーへのこだわりが強く、社長自ら海外に出向いて素材を買い付けています。また、天然素材にしかない特徴をうまく生かしていることも、「SCOTCH GRAIN」の魅力的なポイントです。
「SCOTCH GRAIN」のやや細身のラストは、現代のビジネススタイルに合わせやすくなっています。
Jalan Sriwijaya
「Jalan Sriwijaya」は、インドネシアにて革靴の製造と輸出を行っているブランドです。高い技術力で作られていながらも、リーズナブルな価格で購入でき、コストパフォーマンスに優れています。種類も豊富にそろっており、熟練の職人技術が感じられるビジネスシューズとなっています。
「5アイレット キャップトゥシューズ」は、最もフォーマルな内羽根式ストレートチップ。
今っぽい型とトゥデザインがビジネスシーンや冠婚葬祭でも使えるので重宝します。
HARUTA(ハルタ)
1917年創業の国内屈指のシューメーカー。ハルタといえばローファーが有名だが「クラシックプレーントゥ3E 711」は、肉厚なグラスレザーが上質感たっぷりで全体的にボリュームがあるのでカジュアルなビジネススタイルによく合います。
JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)
英国の老舗でありながらコスパが高いとファンが多いブランドです。シティコレクションのストレートチップモデル「ライム」は、最もクラシックなデザイン。ノーズがやや長めのエレガントな佇まいながら、ポールジョイントには適度にゆとりのある足型(11028)を採用しています。日本人の足に合いやすいのもうれしいポイントです。
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