
スーツのベストをおしゃれに着こなすには?単体でも使える。ベストをオシャレに着こなすポイントをご紹介 – オーダースーツSADA
冬本番が近づき、スーツをおしゃれに、かつ防寒対策の一つともなる、ニットやベスト、ジレをスーツの下に重ね着する方も増えているのではないでしょうか。コートを羽織るよりもスタイリッシュでスマートかつ、室内でもおしゃれに着用できる上に、脱ぎ着もしやすいアイテムなのでどんなシチュエーションでも活躍してくれます。
今回はそんな万能なアイテム「ベスト」に注目してオシャレに着こなすポイントを紹介します。
スーツに合わせる「ベスト」の魅力
スーツにベストを合わせると、装いに奥行きが生まれ、洗練された印象が与えられます。
おしゃれ感やスタイルアップ効果に加え、防寒性やコーディネートの幅も広がるため、ビジネスにもプライベートにも活躍するアイテムです。まずは、ベストを着るメリットを紹介します。
ベストを着るメリット
スーツにベストを加えると、見た目も機能面もぐっと向上します。
着こなしが一気に洗練されるため、ジャケットを脱いだ時でも、ワイシャツだけの時よりずっと上品でおしゃれな印象に仕上がります。
さらにスタイルアップ効果も抜群。ワイシャツの上に一枚重ねるだけで胴回りが引き締まり、Vゾーンに立体感とメリハリが生まれるため、視覚的にスマートに見せることが可能です。
防寒性も高く、動きやすさを損なわずにスマートに暖を取れるのも魅力です。スリーピーススーツなら統一感が増し、よりフォーマルな印象に。ベスト単体なら色や素材を変えて、カジュアルな上級コーデも楽しめます。
ベストの種類
ベストの種類は4つあります。「襟なしシングルベスト」「襟付きシングルベスト」「襟なしダブルベスト」「襟付きダブルベスト」です。それぞれの特徴を紹介していきます。
襟なしシングルベスト
スリーピーススーツで用いられる、最もポピュラーなタイプのベストが「襟なしシングルベスト」です。初めてスリーピースに挑戦する人や、スタンダードが好みの人におすすめです。
Vゾーンが深めで、ネクタイもきれいに魅せることができるので、スーツスタイルをおしゃれに楽しみたい方にはピッタリでしょう。
襟付きシングルベスト
ノーカラーベストよりもクラシカルな印象を与えてくれるのが「襟付きシングルベスト」です。
襟なしベストよりも上着感が強く、合わせる服次第で着こなしの印象が大きく変わるため、やや上級者向け。胸元にボリュームが出るため、男性らしい風格や上質なムードを演出したい方におすすめです。
襟なしダブルベスト
ベストにもスーツ同様シングルとダブルがあり、ダブルの場合はより個性を引き立てます。ジャケットのボタンを開けて、ベストのデザインを強調するような着こなしもおすすめです。
「襟なしダブルベスト」は、シングルに比べると着こなしの難易度はやや高め。すでにスリーピーススーツを持っていて、新しいアクセントを加えたい人の買い足しアイテムとして適しています。
襟付きダブルベスト
数あるベストの中でも、最も存在感があるのが「襟付きダブルベスト」です。男性らしさや大人の貫禄を引き立て、着る人に堂々とした印象を与えます。
スリーピーススーツに慣れた頃、年齢や経験を重ねたタイミングで挑戦するのがおすすめ。特に体格の良い方は、そのシルエットや迫力をより引き立てられるデザインです。
ベスト選びの注意点
スーツスタイルを格上げしてくれるベストですが、着こなしを失敗してしまうと、かえってだらしない印象を与えかねません。
特にサイズ選びは重要なポイントです。スマートな着こなしには適切なサイズ選びが不可欠です。
内側に着るものだからと手を抜かず、身体にフィットするベストを選び、スマートで洗練された着こなしを楽しみましょう。
ベルトが隠れる長さ
まずは着丈に注意しましょう。理想的な着丈は、ベルトが完全に隠れるくらいの長さです。ベルトが見えてしまうほど丈が短いと、子どもっぽくだらしない印象を与えてしまう可能性があります。
逆に長すぎると胴長に見え、全体のバランスが悪くなるため要注意です。
ベストの着こなしをカッコよく決めるポイントは、ベルトが見えない丈感を選ぶことです。この丈感を守ることで、全身のシルエットが整い、スマートなスーツコーデが完成します。
袖と胴回りも確認
袖ぐりと胴回りのサイズ確認も重要です。袖ぐりは腕を上下に動かして、窮屈さや余りがないかをチェックしましょう。
胴回りは体に沿ったサイズを選ぶことで、お腹まわりが引き締まって見えます。逆に、ゆるすぎると、せっかくのスタイルアップ効果が台無しに。適度なフィット感は全身のバランスを整え、大人の品格を際立たせます。
ベストの背中だけ生地が違うのはなぜ?
ベストをよく見ると、前面と背面で使われている生地が異なることに気づくはずです。これは、スリーピースでの着用を前提に設計されているためです。
背面にはポリエステルやキュプラなど、ジャケットの裏地にも使われる滑りのよい素材を採用するのが一般的。これにより、着用時の摩擦や引っ掛かりを減らし、生地の傷みを防ぎます。また、軽量化にもつながり、快適な着心地を保っています。
オーダースーツの場合は、この裏地を自由に選べるのも魅力のひとつ。ペイズリー柄やドット柄、小紋柄など、多彩なデザインから選べば、ジャケットを脱いだ瞬間に“後ろ姿のおしゃれ”が引き立ちます。
背面を異素材にすることで、無地の表地とのコントラストが生まれ、立体感や遊び心を演出できます。オーダーならではの自由度で、自分らしさを表現する一着に仕上げましょう。
ベストの着こなしマナー
ベストをスマートに着こなすには、知っておきたい基本マナーがあります。ボタンの留め方やシャツの襟の位置など、細部まで意識することで、スーツスタイル全体の印象がぐっと洗練されます。
ベストのボタンは一番下を開ける
ベストは一番下のボタンを留めないのが基本のマナーです。ダブルベストの場合は、相手から見て左下を外すのが一般的です。
最後まで留めると生地が引っ張られて裾まわりにシワが入り、全体のシルエットが崩れてしまいます。
スーツスタイルでは、このシワがだらしない印象を与え、ビジネスシーンでは失礼にあたる場合もあります。
一番下を開けることで動きやすくなり、自然なドレープが生まれて美しいラインを保てます。ジャケット同様、ベストも下ボタンは外す習慣を身につけましょう。
ベスト着用時のスーツボタン
ベストを着用する際のジャケットのボタンは、基本的に全て開ける着こなしがおすすめです。
ベストの重ね着によってジャケットを閉めると、胸元や胴回りが膨らみ、野暮ったい印象になります。
ただし、ボタンを開けることは必須のマナーではありません。だらしなく見えると感じる場面や、フォーマルな雰囲気を求められる場合は閉めても問題ありません。
どのような着こなしがスマートに見えるか、TPOや状況に合わせて調整することが重要です。
シャツの襟はベストの内側に
シャツの襟はベストの内側に収めることで固定され、着崩れを防げます。
スリーピースはアイテム数が多いため、1つでも乱れると全体がだらしなく見えてしまいがちです。襟先がしっかり隠れるよう、襟の長いタイプや開きの広いシャツを選ぶとバランス良く収まります。
細部まで整えることで、スリーピースの美しいシルエットがより引き立ちます。

”常識だから”は通じない!?意外と知らないビジネスマナー4選
ベストの着こなし術
ベストはスーツスタイルを格上げする万能アイテムです。色合わせを工夫することで印象が大きく変わります。
初心者は同系色で統一し、上級者はあえて色を変えて個性を演出すると、より洗練された着こなしになるでしょう。ポイントを詳しく解説します。
【初級】同系色で揃える
同系色で揃えるベストコーデは、初心者でも取り入れやすくスーツ全体の統一感を高めます。特にネイビーの3ピースは定番で、同じ生地ならベストだけ浮かず上品にまとまります。
次に人気なのがグレーの3ピースで、他色を引き立てやすく柄物タイとも好相性です。ネイビースーツ×グレーベストのオッドベストは上級寄りで、素材や質感の統一が必要です。
グレースーツ×グレーベストは濃淡の差を活かせば簡単におしゃれ感を演出できます。
同系色でまとめることで、ベストだけが浮くことなく、全体のバランスが整った着こなしが完成します。
【上級級】ベストとスーツの色を変える
スーツと異なる色のベストを合わせるコーディネートは、上級者らしい洒落感を演出できる方法です。ベスト着用に慣れたら、色を変えて個性を加えるとスタイルが一段と引き立ちます。
色選びではトーンの差を意識すると合わせやすく、濃紺ジャケットにはライトグレー、淡いベージュにはダークブラウンが好相性です。
さらに、グレー・ネイビー・ブラウンなどのベーシックカラーは汎用性が高く、組み合わせ次第で多彩な印象に仕上がります。
色を変えることで、同じスーツでも全く違う印象の着こなしが楽しめます。
【シーン別】ベストの着こなし術
ベストは同じアイテムでも、着用するシーンによって選び方やコーディネートのポイントが変わります。ビジネス、結婚式・パーティー、葬儀といった場面ごとに最適な着こなしを押さえ、TPOに合ったスマートな印象を演出しましょう。
ビジネス
ビジネスシーンでベストを着用する際は、TPOに合わせた着こなしが大切です。社内勤務であれば、ベストは非常に有効なアイテムといえます。
シャツ一枚よりも整った印象になり、肌着感を隠して紳士的に見せられます。デスクワークなどでジャケットを脱ぐ際も、スマートな着こなしを維持できるでしょう。
営業時はTPOを意識し、特に初対面の取引先や年上の相手にはスリーピースを避けた方が安心です。上着を脱いだベスト姿は偉そうに見える場合があるため、夏場でも注意が必要です。
誰と会うのかを考慮した上で、ベストの有無を判断しましょう。
結婚式・パーティー
結婚式やパーティーにベストを着用する際は、フォーマルな印象を意識した着こなしが大切です。スリーピーススーツにベストを加えることで、フォーマル度が高まり華やかな印象を与えます。
色使いは、基本はスーツと同系色のベストで統一し、フォーマル感を保ちます。カジュアル要素が許される場なら、色違いベストで個性を加えるコーデも可能です。
格式を意識しつつ、シーンに合わせて着こなしを調整するのがポイントです。

スーツとベストの色違い(オッドベスト)のコーディネートは問題ない?選び方のポイントやおしゃれな着こなしのコツをご紹介-オーダースーツSADA
スーツと色違いのベスト(オッドベスト)を組み合わせるコーディネートについて、基本やマナー、選び方、シーン別の着こなしのポイントなどを解説します。
葬儀
葬儀でのベスト着用は、基本的に避けましょう。
喪主がモーニングコートを着る場合にはベストも許容されますが、遺族以外の参列者が準喪服でベストを合わせるのはカジュアルな印象になり、不適切です。
葬儀では控えめで落ち着いた装いが求められるため、一般的に遺族以外の参列者はベストを着ないスタイルが通例です。
スーツベストを着こなしでワンランク上の着こなしに
スーツにベストを合わせると、おしゃれ度がアップするだけでなく、スタイル補整や防寒効果も期待できます。種類も豊富で、コーディネートの幅が広がるのも魅力です。
ただし、着丈が短すぎると幼く見え、長すぎると胴長に見えるため、サイズ選びは重要です。また、場面に応じた着こなしマナーも押さえておく必要があります。
ベストの魅力を最大限に引き出すなら、体型にフィットし、生地やデザインを自由に選べるオーダースーツがおすすめ。あなただけの一着は、スーツスタイルをワンランク上へと導いてくれます。
オーダースーツSADAで、あなただけの特別なスリーピースを仕立ててみませんか。