通勤時のスーツにランニングシューズを合わせる際の注意点~シューズの選び方も紹介~
ビジネスシーンでは当たり前となった革靴。
しかしこの革靴、とても歩きにくく、また疲れやすいです。
出張などで長時間歩くことになった後、家に帰ると足が痛くなった経験がある人も少なくはないはず。
最近では、クールビズの浸透などから、カチッとした見た目を重視するよりも、機能性や快適性を重視したビジネススタイルが許容されてきています。
その流れで、「スーツには革靴」といった固定的なスタイルではなく、ランニングシューズを合わせるスタイルも注目されてきています。
とはいえ、スーツにランニングシューズはビジネスマナーとしてどうなの?と不安に思ってしまう方も多いはず。 そこで今回の記事では、スーツスタイルでランニングシューズを履く際の注意点などをご紹介していきます。
健康のために歩く!革靴は履き替えたほうが良い?
デスクワーク中心の人は、オフィスに出勤・退勤する以外は座っている時間が多く、健康のために1駅分歩いて通勤しよう、と思って実践している方も多いことと思います。
ただ、たとえ1駅分の距離だとしても、革靴で歩くことはおすすめできません。
革靴で長時間歩いたことがある人は体験していると思いますが、革靴はとにかく歩きにくいです。
何故歩きにくいのか、それは革靴の形にあります。
革靴を履いて、自分のかかとの部分を一度見てみてください。足とかかとに隙間がありますよね。
ピンとこない方は、この後に自分が普段履きなれているランニングシューズを続いて履いてみてください。
革靴と違い、ランニングシューズの場合、かかと部分が靴に密着してホールドされていることが実感できたことと思います。
反対に革靴は、足のかかと部分と靴のかかと部分に隙間があり、ランニングシューズよりかかとのホールド力が低いのが分かります。
革靴が歩きにくい、疲れる、と感じるのはまさにこれ。
これにより歩くごとに足と革靴の間にズレが生じます。
サイズが合わない大きな靴を履いた時に「靴の中で足が遊ぶ」という表現を目にしたことがあると思いますが、これと全く同じことが革靴を履いて歩いていると起こってしまいます。
そのため、足の痛みや靴擦れ、更には革靴で歩きにくさを感じながら長時間歩くことで体のゆがみなどにも繋がってしまいます。
これらの事を考えると、長時間歩く場合には、革靴ではなくランニングシューズやウォーキングシューズに履き替えることが良いと言えます。
ランニングシューズを通勤時に履くときのメリット
ランニングシューズを通勤時に履くメリットとして一番にあげたいのは、まずは足が疲れない、この一択です。
ランニングシューズは「走る・歩く」ことを前提として作られた靴です。そのため革靴に比べて、歩きやすさの快適度がまるで違います。
また、ランニングシューズを選ぶことで次のようなメリットがあります。
- 足が蒸れない
- どこのルートでも歩ける
- お手入れ簡単
- 走れる
革靴の場合、通気性はほぼゼロに等しいため、長時間歩くと足の蒸れが気になりますよね。
夏場だと特に、革靴で歩いて出勤し、そのまま一日中仕事をするので足の中は想像もしたくないほど蒸れてしまいます。
この「蒸れ」により、革靴の中で雑菌の繁殖速度が急速に上がります。
このように、汗をかいて繰り返してを革靴で続けていると、嫌な悪臭が、靴自体に付いてしまいます。
革靴に一度しみこんだ悪臭はなかなか取れないのも困りものです。
これらの問題は、ランニングシューズに履き替えて通勤することで解消されます。
ランニングシューズの場合、通気性もあり軽い履き心地。
そして多少の砂利道などでの悪路でも通れるため、通勤のルートを変えて気分転換も出来ますね。
お手入れも革靴に比べて簡単で、もし汚れたら洗って乾かしておくだけでOK。
最近ではコインランドリーに靴専用の乾燥機も置いてあるので、洗ったらここで乾かせばばっちりです。
靴は持っていく?会社に置いておく?
例えばですが、営業職の方の場合であれば通勤時は革靴で、外回りの際にランニングシューズを履きたいと思っている方の場合には、ランニングシューズを職場に置いておくのも良いでしょう。
革靴で出勤し、職場でランニングシューズに履き替えて外回り開始。
会社に戻り、取引先の方が会社に訪れて大事な会議がある、となった時は革靴に履き替える。
など、会社にランニングシューズを置いておくことで、柔軟に対応が可能です。
また、業種や会社の規定で、取引先と会う時は必ず革靴と指定されている場合には、ランニングシューズを履いて移動。
近くのコンビニで革靴に履き替えて取引先との商談に向かう。
など、状況や働いている会社の規定などに合わせて、ランニングシューズを持ち歩くのか、会社に置いておくのか決めるのが良いでしょう。
ランニングシューズの選び方
では、実際にランニングシューズをスーツに合わせる時の選び方のポイントをご紹介していきます。
選ぶべきポイントは「色」です。
色は一番重要なポイントです。
革靴に近い黒や深いブラウンを選ぶようにしましょう。
ビジネスシーンで、「オフィスカジュアル」という用語も生まれてきたように、ラフさもありながら突然の訪問にも対応できるような恰好であればOK、という会社規定の中で働いている方も多くいらっしゃると思います。
このように、オフィスカジュアルコーデとして相手に不快感を与えなければ良いとされてきていますが、ダーク系のスーツに靴だけ白や目立つような鮮やかな色のランニングシューズを選んでしまうと、かなり浮きます。そして目立ちます。
特に初対面の方と会う場面でこのような靴選びをしてしまうと、相手に不安感を与えてしまいます。
そのため、相手から見た時に一見してみれば「革靴に見えるような色」を選ぶのが最適です。
歩いて出社するときはスーツも着替えたほうが良いのか
歩く距離が長いのであれば、スーツではなく歩きやすい服装の方が良いです。
何故なら、歩くことによるスーツの生地同士の擦れにより、スーツの傷みが激しくなります。
特にスラックスの股の部分は歩く度に擦れるため、スーツを着て歩く距離が長くなればなるほど、スーツが傷みやすくなります。
また、歩きやすい服装で出社後、会社でスーツに着替える場合には、カバンやリュックなどにスーツを入れることになると思います。
この場合には、畳んで入れることと思いますが、スーツを畳むとシワになったり、スーツ自体の形が崩れたりすることもあります。
本来、スーツは畳んで持ち運ぶことを想定として作られていないため、畳むことによるシワには気を付けなければいけません。
リュックはビジネスシーンで許容されるのか
通勤時にもよく見かけるようになった「スーツ×リュック」の組み合わせ。
今までスーツには手持ちのバッグが当たり前とされてきた中、この「スーツにリュックを背負う」のはマナー違反にならないのかと、気になる方もいるでしょう。
結論として、「ビジネスリュック」の物であれば問題ありません。
それ以外の、キャンプに行くようなリュックや普段使うようなデザインに個性があるものなどはビジネスシーンでは許容されませんのでご注意を。
また、多くのビジネスリュックは、ビジネスシーンにマッチするようにカジュアルすぎないグレーやブラック、ネイビーなどの色合いで販売されている商品が多いです。
機能面で言えば、パソコンが入るように専用のポケットがあったり、書類を入れても折れないように底がしっかりとしていたりするのも特徴です。
ただ、スーツにリュックを合わせる場合、スーツとリュックの間に熱がこもりやすく汗をかきやすくなります。
汗で常にスーツが濡れている状態になっていると、スーツの生地の中で雑菌が発生し、悪臭発生の原因にも。
また、お手入れをせずにずっとそのようなスーツを着ていると次第にカビが生える原因にもなります。
更に、リュックとスーツとの摩擦による痛みも気になるところです。
リュックのファスナー部分に引っかかってスーツの生地がほつれてしまうこともあるでしょう。
このように、スーツにリュックを合わせて着用し続けると、スーツが傷んでしまう可能性があることも認識しましょう。
【スーツ リュック ビジネス】スーツと相性のよいリュックを選び、バッグを持つしんどさから解放される方法【ビジネスシーンで活躍】
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外回りが多いなら「ビジネススニーカー」を選ぶ
外回りが多いのであれば、ビジネススニーカーを選ぶのも良いでしょう。
ランニングシューズでは走ることも出来ますが、走るより歩くことが多い場合にはビジネススニーカーがおすすめ。
ビジネススニーカーには色んな種類がありますが、選ぶポイントとして下記3つを重要視してください。
- 色
- 靴の素材
- 底の厚み
色
ランニングシューズの時と同様、革靴に見えるような黒やブラウンなどの落ち着いた色を選ぶと良いでしょう。
スニーカーと言えども今回選ぶのは「ビジネススニーカー」なので、ここに個性は出さなくて大丈夫。
黒、深めのブラウン、ネイビーなどの落ち着きのある色合いを選ぶのが無難です。
靴の素材
より革靴に近いように見せたい場合には革(レザー)素材を選ぶのがベスト。
ちなみに革には大きく分けて「合皮」と「本革」の2種類がありますが、合皮は価格が安く濡れても拭くだけでお手入れ簡単な利点がありますが、本革に比べて耐久性が落ちます。
対して、本革は価格が高くなる分、伸縮性に優れ、耐久性バツグン。
使うごとに革が伸びてきて体になじむ特徴があります。
ただ、その分、履いた後は埃を落としたり、濡れたら必ず拭いたりしなければいけないので、お手入れには手間がかかります。
また、革の素材を選ぶと、それだけ靴には多少の重みが出たり、蒸れやすかったりするので、このあたりは注意が必要です。
シューズの快適性を第一に考えたい場合には、メッシュ素材や、キャンバス生地の通気性が良いものや靴自体が軽いものを選ぶと、より歩きやすさが向上します。
底の厚み
ウォーキングシューズやランニングシューズなどで最近人気が高いような厚底タイプの商品は避けましょう。
よくレディース商品にこのような厚底タイプのスニーカーがありますが、メンズ商品でも最近は人気が高いです。
このような厚底タイプのシューズは、見た目にもかなりボリュームがあり、スーツのスタイルに合わせるには違和感がありますよね。
スーツはスタイリッシュさを与える洋服です。
対して、厚底スニーカーはどちらかというと無骨なイメージ。
スーツの足元に、全くイメージと違う厚底のスニーカーがあると違和感を感じますね。
出来るだけスニーカーの見た目のボリュームは抑え、スーツと合わせた時のまとまりを意識しましょう。
職場のルールやTPOは考慮して靴を選ぶ
近年の風潮として、クールビズやオフィスカジュアルOKとされておりますが、必ず働いている会社の規定に沿って靴を選ぶようにしましょう。
どれだけ世間がラフな格好を支持していても、働く会社の規定でスニーカーやランニングシューズをスーツに合わせることを禁止とされている場合には、当たり前ですが着用は出来ません。
また、大事な商談や会議に出席する際にも、ランニングシューズを履いていくのは、あまり良い印象を与えません。
特に年代が高めの方が多い商談の場合には、革靴を履いていないだけとはいえ、「この商談に気持ちが入っていない」と判断されてしまうケースも。
そのため、自分だけの判断だけではなく、会社の雰囲気や場面にあわせて適切な靴選びが必要となってきます。
スーツにスニーカーを合わせる!これってありなの?それともダサいの?
スーツスタイルにスニーカーをどう合わせるかお悩みの方に向けて、本記事では「スーツにスニーカーを合わせるメリット」「NGコーディネート」「ビジネススニーカー」「おすすめスニーカー」などを紹介!
まとめ
スーツにシューズを合わせる時には以下のポイントに注意することが大事です。
- 色は革靴に近い、黒やブラウンを選ぶ
- 外回りが多いのであれば、ランニングシューズよりもビジネスシューズ
- 会社の規定内で、TPOに合わせてシューズを選ぶことが大事
これらのことを意識してスーツに合うシューズを選び、通勤時などの歩く動作に負担がかからないようにしましょう。
ただ、スーツで歩くことが増える場合には、先述したように、生地と生地が擦れることでスーツの痛みが激しくなります。
また、いつも着ているスーツが1着しかなく、毎日そのスーツだけを着ている人は要注意。
毎日同じスーツで歩くことで、すぐにスーツがダメになってしまいます。
また、実は歩きにくさやスーツの傷みを加速させているのは「自分のサイズに合わないスーツを着ているから」ということをご存じでしょうか。
せっかく歩きやすいシューズを手に入れてもこれでは意味がありません。
例えば、適正サイズよりも小さいスーツを着用している場合、体の動きが生地により邪魔されて、歩きにくさや腕などの動かしにくさを感じることもあります。
逆に適正サイズよりも大きいスーツを着用している場合、見た目がだらしなく見えるのは勿論のこと、無駄に大きなサイズを着ているため、スーツの生地の重さが如実に感じられ、肩こりなどの疲れにも繋がります。
- 「毎日着ているスーツが1着しかない」
- 「出来ればスーツの傷みを抑えたい」
- 「出来れば安くて質のいいスーツが欲しい」
- 「スーツ着用時の動きやすさを体感したい」
ここまでお読みいただいた中で、上記のような思いがあるのであれば、ぜひ、一度「自分に合ったスーツ」を選んでみませんか。
次の項目では、おすすめの「スーツブランド」をご紹介します。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
スーツで最も重要なのは、「自分に合ったサイズのスーツを選ぶこと」です。
また、自分に合ったスーツを選ぶことで、今までスーツを着ていた時の体の動かしにくさや着心地の悪さが軽減されます。
オーダースーツSADAでは、その名の通りオーダーメイドスーツを作ることが出来ます。
お身体の採寸では、全身の二十数か所を採寸し、このデータから機械で、パターンが起こされます。
これは既製品では出来ないあなただけのパターンが作成されるというわけです。
オーダーメイドの名のとおり、あなたの体にあったスーツがこのようにして仕立てられます。
その後は機械が数ミリの誤差も許さずに、パターン通りにカット。
その後、縫製ラインで一気に縫い上げられます。
生地仕入れから縫製まで独自工場で全て仕上げており、オーダーメイドスーツでありながら、驚きのコストパフォーマンスとお渡しまで約1ヶ月というスピード感を実現しているのも魅力的です。
また、スーツ下取りサービスを行っているため、もし今着ているスーツが傷んでしまった場合には、こちらのサービスを使って、新しいスーツに出会ってみるのはいかがでしょうか。
今まで革靴のせいで歩きにくいと感じていた場合でも、実は今着ているスーツに問題があった可能性もあります。
気になった方は、まずは来店予約もしているのでどうぞ、チェックしてみてくださいね。