
通勤時のスーツにランニングシューズを合わせる際の注意点~シューズの選び方も紹介~ – オーダースーツSADA
健康志向の高まりやテレワーク明けの運動不足解消を目的に、通勤時に歩く人が増えています。気になるのが「革靴だと足がつらい」という問題ではないでしょうか。
実は、スーツにランニングシューズを合わせるスタイルが注目されています。
この記事では、スーツにランニングシューズを合わせるメリットや注意点、違和感なく取り入れるためのシューズの選び方まで詳しく解説します。ビジネススタイルに関するよくある質問についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
健康のために歩く!革靴は履き替えたほうが良い?

健康のために歩きたいと考えている場合、革靴は履き替えるほうが良いのでしょうか? 結論から言うと、履き替えるほうがベターです。その場合、靴は持っていくほうが良いのか、それとも会社に置いておくほうが良いのか、という問題もあります。まずは、その2点について詳しく解説していきます。
長時間歩くなら革靴は履き替えた方がベター
デスクワークが中心だと、運動不足解消のために1駅分ほど歩いて通勤している人も少なくないでしょう。しかし、たとえ短い距離でも革靴のままで長時間歩くことはおすすめしません。
革靴で長時間歩いた経験がある人なら分かるように、革靴はそもそも歩行に向いた構造ではありません。足を入れてみると、かかと部分に隙間ができるのが分かります。一方、ランニングシューズは足のかかとが靴に密着してホールドされます。この違いが、歩きやすさや疲れやすさを左右するのです。
したがって、長時間歩くのであれば、革靴よりもランニングシューズに履き替える方がベターです。
靴は持っていく?会社に置いておく?
例えばですが、営業職の方の場合であれば通勤時は革靴で、外回りの際にランニングシューズを履きたいと思っている方の場合には、ランニングシューズを職場に置いておくのも良いでしょう。
革靴で出勤し、職場でランニングシューズに履き替えて外回り開始。
会社に戻り、取引先の方が会社に訪れて大事な会議がある、となった時は革靴に履き替える。
など、会社にランニングシューズを置いておくことで、柔軟に対応が可能です。
また、業種や会社の規定で、取引先と会う時は必ず革靴と指定されている場合には、ランニングシューズを履いて移動。
近くのコンビニで革靴に履き替えて取引先との商談に向かう。
など、状況や働いている会社の規定などに合わせて、ランニングシューズを持ち歩くのか、会社に置いておくのか決めるのが良いでしょう。
ランニングシューズを通勤時に履くときのメリット

ランニングシューズをスーツに合わせる主なメリットに以下があります。
- ビジネススタイルにもコーディネートできる
- 歩きやすい
- 疲れにくい
- メンテナンスしやすい
それぞれ解説するので参考にしてください。
ビジネススタイルにもコーディネートできる
スーツにランニングシューズを合わせる際、最も気になるのがビジネスファッションとしての違和感ではないでしょうか。
一見カジュアルな印象を与えがちなランニングシューズですが、シンプルな黒を選ぶことでビジネスシーンにも馴染みやすくなります。黒は革靴の定番カラーなので、ブラックやネイビー、グレー、ブラウンなど、多様な色のスーツに柔軟に対応できます。
また、近年はアッパーやソール、ロゴまで黒で統一されたオールブラックタイプが人気です。
このようにランニングシューズは、職場のドレスコードを意識しつつ、快適性も追求したいビジネスマンにとって最適な選択肢です。
歩きやすい
ランニングシューズは歩きやすさを重視した設計になっているため、通勤時や仕事中の移動が多い人に向いています。
一般的なスニーカーと比べても反発力が強く、一歩一歩を踏み出しやすいでしょう。ソールの構造も工夫されており、着地から蹴り出しまでの動きが自然につながるように設計されています。高いグリップ性によって、雨の日でも滑りづらいという点も特徴的です。
健康維持を目的にウォーキングを始めたビジネスパーソンの靴としても適しており、仕事中の快適性と日常の運動習慣を支えてくれます。
疲れにくい
ランニングシューズは長時間の立ち仕事や歩行で感じる疲労を抑えてくれます。マラソン競技を想定した厚みのあるミッドソールが着地の衝撃を吸収するため、足裏だけでなく、膝や腰の負担も和らげてくれます。
外回りの多い営業職だけでなく、アパレルショップのスタッフ、美容師、飲食業のホール担当、医療や福祉の現場、工場や作業現場など、立ち仕事中心の職種に向いているでしょう。
勤務後の足の重さ、だるさ、かかとの痛みを抑えやすいため、翌日のパフォーマンス維持にもつながります。
メンテナンスしやすい
ランニングシューズはメンテナンスしやすいという大きなメリットがあります。
革靴の場合はブラシでホコリを落とし、クリーナーやシューズクリームを使って丁寧に手入れする必要があるため、どうしても手間がかかります。丸洗いしづらいこともあり、「雨の日や汚れたときの扱いが難しい」と感じる人も多いのではないでしょうか。
一方、ランニングシューズであれば、汚れがついても、さっと水洗いできるので手入れが楽です。靴全体を丸ごと洗えるため、毎日清潔な状態を保ちやすいでしょう。

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ランニングシューズの選び方

ランニングシューズの選び方には以下があります。
- スタイリッシュなデザイン・シンプルなカラーを選ぶ
- 軽量でクッション性に優れたものを選ぶ
- 通気性が良いものを選ぶ
それぞれ解説するので参考にしてください。
スタイリッシュなデザイン・シンプルなカラーを選ぶ
通勤やオフィスでランニングシューズを選ぶ際は、まずスタイリッシュなデザインとシンプルなカラーに注目しましょう。
ビジネスシーンにはカラフルなデザインよりも、黒やネイビー、グレー、ベージュなどの落ち着いた色合いがおすすめです。全体的にロゴや装飾が目立たないものを選ぶと、スーツやオフィスカジュアルとも自然に馴染みやすくなります。
また、細身で無駄なパーツが少ないデザインは、足元をすっきり見せる効果もあります。素材感も光沢を抑えたものを選ぶことで、ビジネスらしい上品さをキープできます。蛍光色や派手な配色は避け、できるだけミニマルな一足を選ぶと、どのような職場環境にも合わせやすいでしょう。
軽量でクッション性に優れたものを選ぶ
通勤時に履くランニングシューズを選ぶ際は、軽量でクッション性に優れたタイプを選ぶことが大切です。
長時間歩いたり、立ちっぱなしになったりという場面が多いと、足への負担が重くなりがちです。しかし、クッション性の高いソールであれば、地面からの衝撃をやわらげてくれます。靴自体が軽いと足運びが楽になり、疲れを感じにくいという点もメリットです。
ただし、軽さばかりを重視してソールが薄すぎるものは、クッション性が不足して足裏が痛くなるかもしれません。クッション性を追求しすぎて厚底すぎるモデルも、安定感を損なったり、ビジネスファッションに馴染まなかったりという懸念があるので注意が必要です。
通気性が良いものを選ぶ
通勤用のランニングシューズを選ぶ際は、通気性の良さにも注目しましょう。シューズ内部のムレを防げるタイプであれば、出勤から帰宅まで快適な履き心地が続きます。
特に通勤ラン(走って移動)をしたい人は、汗の量が多くなるため、より通気性を重視することが大切です。
また、足のサイズは朝よりも夕方のほうが大きくなる傾向があります。そのため、多少ゆとりのあるサイズを選ぶことで、夕方まで心地良い状態を保ちやすくなります。
ビジネススタイルに関するよくある質問

ビジネススタイルに関するよくある質問に以下があります。
- 歩いて出社するときはスーツも着替えたほうが良いのか
- リュックはビジネスシーンで許容されるのか
- スーツにランニングシューズを合わせる際に注意することは?
それぞれ回答していきます。
歩いて出社するときはスーツも着替えたほうが良いのか
歩く距離が長いのであれば、スーツではなく歩きやすい服装の方が良いです。
何故なら、歩くことによるスーツの生地同士の擦れにより、スーツの傷みが激しくなります。
特にスラックスの股の部分は歩く度に擦れるため、スーツを着て歩く距離が長くなればなるほど、スーツが傷みやすくなります。
また、歩きやすい服装で出社後、会社でスーツに着替える場合には、カバンやリュックなどにスーツを入れることになると思います。
この場合には、畳んで入れることと思いますが、スーツを畳むとシワになったり、スーツ自体の形が崩れたりすることもあります。
本来、スーツは畳んで持ち運ぶことを想定として作られていないため、畳むことによるシワには気を付けなければいけません。
リュックはビジネスシーンで許容されるのか
通勤時にもよく見かけるようになった「スーツ×リュック」の組み合わせ。
今までスーツには手持ちのバッグが当たり前とされてきた中、この「スーツにリュックを背負う」のはマナー違反にならないのかと、気になる方もいるでしょう。
結論として、「ビジネスリュック」の物であれば問題ありません。
それ以外の、キャンプに行くようなリュックや普段使うようなデザインに個性があるものなどはビジネスシーンでは許容されませんのでご注意を。
また、多くのビジネスリュックは、ビジネスシーンにマッチするようにカジュアルすぎないグレーやブラック、ネイビーなどの色合いで販売されている商品が多いです。
機能面で言えば、パソコンが入るように専用のポケットがあったり、書類を入れても折れないように底がしっかりとしていたりするのも特徴です。
ただ、スーツにリュックを合わせる場合、スーツとリュックの間に熱がこもりやすく汗をかきやすくなります。
汗で常にスーツが濡れている状態になっていると、スーツの生地の中で雑菌が発生し、悪臭発生の原因にも。
また、お手入れをせずにずっとそのようなスーツを着ていると次第にカビが生える原因にもなります。
更に、リュックとスーツとの摩擦による痛みも気になるところです。
リュックのファスナー部分に引っかかってスーツの生地がほつれてしまうこともあるでしょう。
このように、スーツにリュックを合わせて着用し続けると、スーツが傷んでしまう可能性があることも認識しましょう。
スーツにランニングシューズを合わせる際に注意することは?
スーツにランニングシューズを合わせる際は、職場のルールやTPO(時・場所・場合)を意識することが重要です。
近年はクールビズやオフィスカジュアルが広がっていますが、会社ごとに服装規定は異なります。職場によってはスーツとランニングシューズの組み合わせを禁止しているため、事前に規定を確認しましょう。
また、重要な商談や会議に出席する際は、ランニングシューズよりも革靴が無難です。特に年配者が多いシーンでは、ビジネスマナーを重視する傾向があるため、相手への印象を損なわないように注意してください。
普段の通勤やオフィスでは快適さを重視しつつ、場面や相手に応じて適切な靴を選ぶことが大切です。

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スーツ×ランニングシューズで、快適な通勤スタイルを実現しよう

通勤時に長時間歩く場合は、スーツに革靴よりもランニングシューズを合わせるのが正解です。足への負担を減らしつつ、ビジネススタイルを崩さずに快適さを確保できます。
大事なのは、スタイリッシュでシンプルなデザインを選ぶことです。さらに、軽量でクッション性・通気性に優れたモデルを選ぶことで、移動中のストレスを感じにくくなります。
効率的な通勤と健康的な生活を両立するために、ランニングシューズを上手に取り入れてみましょう。
最近、通勤スタイルに「スーツ×ランニングシューズ」がじわじわ人気です。革靴だと足が疲れるし、毎日の移動が地味につらい…。そんな人にとって、ランニングシューズは快適さと見た目のバランスを両立できる頼れるアイテムです。
ポイントは、派手すぎないシンプルなデザインと、スーツに馴染む黒やネイビー、グレーなどのカラーを選ぶこと。特にオールブラックタイプは、ぱっと見では革靴に近く、ビジネスシーンでも違和感が少なめ。軽くてクッション性に優れているので、通勤時間のウォーキングや外回りも楽になります。
ただし、職場によっては服装ルールが厳しいところもあるので、TPOには注意。大事な商談やフォーマルな会議には、素直に革靴を履き替えた方が安心です。そんなときは、会社に革靴を置いておいたり、持ち歩いたりして柔軟に対応するのがおすすめ。
また、スーツで歩く時間が長いと摩耗やシワ、汗による劣化が気になるので、スーツを着替えるか、リュックの使い方にもひと工夫を。ビジネスリュックならOKだけど、汗や摩擦のダメージには要注意です。
スーツにランニングシューズを合わせるのは、快適さと健康を考える今の時代にぴったりな選択肢。ただし「見た目はビジネス、履き心地はスポーツ」なバランス感覚が重要。通勤のストレスを減らして、気持ちのいい毎日をスタートさせましょう。