夏の出張におすすめのスーツコーデ!好印象を与えるための服装マナーを徹底解説!
「クールビズ」という概念が徐々に日本に浸透し、夏場には半袖シャツのビジネスマンが増えてきました。自社での仕事でクールビズを意識した服装は当たり前になりました。しかし、出張で取引相手に会うときや、実際に商談するというような状況で、ノータイやノージャケットのクールビズスタイルは「マナー違反」とされる場合もあります。ビジネスシーンで信頼を得るには、TPOに合わせた、ビジネスマンにふさわしい服装の選択が必須です。出張では、取引先での第一印象が爽やかでスタイリッシュなものになるよう心掛ける必要があるでしょう。出張時はコーディネートのアイテムも限られるため、マナー上必要なジャケットやネクタイの色柄にも配慮することがポイントになります。また、着替えも限られるため、シワや汗などのメンテナンス対策もしておくと、帰宅するまでの間、常に清潔感のある着こなしが可能になります。この記事では、クールビズでもスーツを着るべきタイミングや、ジャケットを脱いでもよいタイミング、スーツ着用時のマナーを解説します。また、場面に合わせたシャツやジャケットの色、柄などの疑問も一つずつ詳しく紹介します。暑さ対策とビジネスマナーをしっかり意識し、暑い夏も快適かつ充実したビジネスライフを送りましょう。
夏場の出張時のスーツスタイル
夏場の出張では、暑さ対策とスーツマナーは非常に重要です。商談のための出張であれば、取引先の着こなしや社風に合わせて服装を考える必要があります。一方で、飛行機や電車などで移動中の場合は、ジャケットを脱ぎ、ネクタイを外すなどのスタイルで暑さを逃がす必要が出てきます。
クールビズ期間中は、どの場面でジャケットを着ればよいのかなど、疑問に思う方も多いでしょう。ここでは、状況やマナーに合わせてスタイルを解説します。
商談中のスーツのマナー
クールビズ期間中であっても、取引先を自社に迎える場合や取引先へ訪問する場合は、ジャケットを着用します。また、取引先がクールビズではなく、スーツスタイルの場合は、夏用の長袖シャツを着用し、ネクタイを合わせてスーツスタイルで訪問します。取引先よりもカジュアルな着こなしは失礼になるため避けます。
スーツスタイルは、色、柄、ボタン、フラップなど細かいマナーがあるため、ひとつずつ確認し、マナーを把握しておくことが大切です。
・場面に合わせた色、柄選び
一般的にビジネスシーンではネイビーやグレーが好まれます。色の濃淡が濃いほど落ち着いた印象になり、薄いほどフレッシュな印象を与えます。また、フォーマルな場面ではダークネイビーやチャコールグレー(ダークグレー)などが格式高く、ベージュなどの明るい色はカジュアルな印象になります。年齢、TPOに合わせた色選びをしましょう。
一般的なビジネスでは、喪服を想起させる黒無地は避け、織柄(シャドーストライプ)やピンストライプなどの薄いストライプの入った黒を選ぶようにするとよいでしょう。柄に関しては、無地、薄いストライプ、が堅めなビジネスシーンでの定番と言われています。オフィスカジュアルで人気のカジュアルなセットアップスーツの場合は、素材やスーツのシルエットが喪服と異なるため、黒無地でも問題なく着用が可能です。
・ボタンの閉め方
スーツのジャケットは、一番下のボタンを開けておきます。アンボタンマナーと呼ばれるマナーのため、どのような格式高い場面でも、ボタンを開けたままで失礼にはなりません。ビジネススーツの主流である、2つボタンシングルは、下のボタンのみ開けて着用します。3つボタンには種類があり、一番上と一番下を開けて、2番目のボタンだけを留める3ボタン段返りと呼ばれるものが人気です。
・フラップはポケットに入れる
フラップとは、ジャケットに付いている「ポケットの上蓋」の部分です。屋外でポケットにホコリが入らないようにするための役割を果たします。屋外ではフラップは出すように、屋内ではフラップをポケットに入れるようにしましょう。しかし、このルールは厳密なものではなく、一般的なビジネスでは、出したままでも良いとされています。フラップを出し入れする場合は、片方のフラップが出ていて、片方が入っているという状態にならないように注意します。
クールビズで出張に向かうときの着こなし
常にスーツ・ジャケットを着ていては、暑さ対策ができません。移動中の電車や飛行機などでは、ジャケットや上着を脱ぎ、ネクタイを外してカバンに入れて持ち運ぶことをおすすめします。取引先の相手や上司から「クールビズでも大丈夫」という許可があれば、無理をせず、やや堅めのたクールビズスタイルを選ぶと良いでしょう。
トップスは、ワイシャツがおすすめです。色柄は、白かサックスブルーの無地を選びます。デザインは、ジャケットを羽織る場合は長袖のボタンダウンとなり、堅めな印象です。ノージャケットの場合は半袖のボタンダウンとなり、一般的なクールビスです。シャツをタックイン(シャツの裾をパンツに入れるスタイル)して着用することが基本となります。、スラックスの色は、ネイビーやダークグレーなどのダークカラーを合わせると堅めなコーディネートになります。落ち着いたシンプルなものを選ぶのが無難です。
取引先によって求められる服装は変わる
夏は取引先の着こなしや社風に合わせてコーディネートを決める必要があります。初めて訪問する際は、インターネットの会社紹介ページや動画サイトに公開されている動画などを参考に、着こなしの傾向を調べることも可能です。
訪問先がスーツスタイルの企業
訪問先がスーツスタイルの企業であれば、スーツの色柄に注目します。ダークカラーで無地系スーツが着用されている場合は、かなり堅めの着こなしです。初めての訪問時は、ダークカラーの無地系スーツを選び、夏用の白の長袖と夏用のスーツで季節感を取り入れ、ネイビー系のネクタイを合わせるコーディネートが無難です。取引先への訪問に、盛夏用のスーツを着用することは失礼にあたりません。
ブルースーツやミディアムグレーのスーツなど明るい色のスーツが着用されている場合は、やや着こなしの自由度が高い企業です。しかし、初めて訪問する場合は、ダークカラーのスーツを着用することで誠実な印象になるためおすすめです。
訪問先がジャケットパンツスタイルの企業
訪問先がジャケットパンツスタイルの企業では、ダークカラースーツやジャケットパンツスタイルを着用します。ジャケットパンツスタイルの場合は、もっとも正式な印象に見える組み合わせがおすすめです。ダークネイビーのジャケットに、ミディアムグレーのパンツを合わせます。白やサックスブルーのワイシャツとネイビー系ネクタイでシンプルにコーディネートします。グレーのジャケットにネイビーのパンツもジャケパンスタイルの定番ですが、ややカジュアルな印象になります。
訪問先がオフィスカジュアルの企業
訪問先がオフィスカジュアルの場合は、ジャケットパンツスタイルがおすすめです。初めて訪問する場合は、ダークネイビーやダークグレーのジャケットに、やや明るめのスラックスがおすすめです。ワイシャツにネクタイを着用します。ネクタイはブルーやグレー系ストライプなど明るく爽やかな色もおすすめです。スーツスタイルでの訪問は堅すぎるため避けた方が無難です。オフィスカジュアルスタイルは社内での着こなしを指すため、訪問する側は避けます。
ビジネスカジュアルとは
ビジネスカジュアルとは、ジャケットパンツスタイルを指し、スーツスタイルとオフィスカジュアルスタイルの中間となる格式の着こなしです。オフィスカジュアルスタイルの企業が増えた現在は、取引先への訪問時の定番スタイルとして着用されています。
夏もジャケットやネクタイは用意しておく
自社でクールビズが許可されていても、他社では許可されていない場合があります。スーツスタイルは、ジャケットとネクタイを基本的には「脱がない・外さない」のがマナーと言えます。どんな取引先であれ、初対面の場合はかならずジャケット、ネクタイを着けるようにしましょう。
出張時のスーツの持ち運び方
スーツを持ち運ぶ場合、持ち運ぶバッグやシワのできない畳み方を知っておく必要があります。スーツを持ち運んで出張に行く機会が多い方には「ガーメントバッグ」がおすすめです。
シワを作らないためにも、畳み方にも工夫が必要です。例として、ハンガーにかけた状態で袖を内側に畳み、二つ折りにして収納するといった方法があります。ここからはバッグの種類、畳み方を紹介していきます。
ガーメントバッグの種類
ガーメントバッグとは、衣類の収納に特化したバッグで、スーツだけでなくドレスや着物を収納できるものもあります。種類は主に以下の3つがあります。
・ボストンバッグタイプ
ボストンバッグタイプは、大容量の収納ができ、スーツを畳むのではなくクルクルと巻いて収納できます。それゆえシワになりにくく、スーツだけでなくさまざまなものを収納可能です。スーツだけでなく、ほかの荷物も一まとめにして持ち運ぶことができるため、ボストンバッグタイプは一つで完結できるという利点があります。
・ビジネスバッグタイプ
ビジネスバッグタイプは、一般的なガーメントバッグです。ハンガーに掛けたスーツを二つ折りにするだけの簡単収納ができます。ガーメントバッグは、手提げ、肩から下げるショルダータイプ、スーツケースのレバーに付けられるタイプなど、さまざま形状のものがあるため、自分に合った持ち運び方法を選べるのもポイントです。
・コンパクトタイプ
コンパクトタイプは、スーツだけを収納することに特化したタイプです。スーツを二つ折りにして収納するためシワになりにくく、簡易的なカバーが付いています。スーツケースにそのまま入れて出張先へ持ち運べます。移動時間が長い場合は、革靴もスーツケースに入れて持ち運ぶことが考えられます。
スーツの上着を脱いだ際、シワにならない畳み方
スーツの上着は、シワになりにくい畳み方を覚えておきましょう。
1.ジャケットの片方の方を裏返し、裏返した肩のアームホールに、もう片方の肩を入れ込む
2.襟を立てて二つ折りにして、腕に掛ける
動画で見る「ジャケットのたたみ方」はこちら
持ち運ばず着たまま出張に向かうメリット
・荷物を減らせる
出張時に荷物を減らせることは、大きなメリットです。
・ミーティングや仕事にすぐ対応できる
着替える時間がない場合もあるので、着たまま出張に出かけることも選択肢になります。
スーツを着たまま出張に行くデメリット
・汚れやすい
着たまま出張に出かける場合、四六時中スーツを着ることになるため、汚れやすくなります。
・シワができやすい
スーツは新品であっても、着ている時間が長ければ長いほどシワになります。短期の出張ならば、着たままでもよいかもしれません。しかし長期の場合ならば、替えのスーツ、着替えを持っていくことがおすすめです。
・夏場は汗の処理、臭い対策などが大変になる
夏場は汗をかきやすくなり、臭いが気になるのがデメリットになります。
出張中の汗対策のポイント
スーツの汗対策は、汗がスーツに染み込むことを避ける着こなしと、染み込んだ汗のメンテナンスがポイントです。
盛夏用スーツを選択する
夏の出張では盛夏用スーツがおすすめです。通常の春夏スーツよりも生地が薄く、裏地は盛夏仕立てと呼ばれる清涼感のある仕立てになっています。着用感が軽く、通気性が良いため汗をかきにくくおすすめです。
夏用タイプのインナーを着用する
夏用のインナーは一般的なインナーよりも薄く、吸放湿性に優れるため盛夏用スーツと併用することで清涼感が増します。汗を素早く吸い取るためベタつきを感じることがなく、通気性の良いスーツとの併用で乾燥も早まるため、衣服内が快適な状態となります。
移動中はジャケットを脱ぐ
徒歩での移動や車、電車、飛行機での着席時には、スーツのジャケットを脱ぎます。シワにならない畳み方で二つ折りにし、徒歩の場合は裏地が手首に当たる向きで腕に掛けます。襟や前合わせの表地が手首に触れる向きで腕に掛けると着用時に見える位置が、汗や皮脂で汚れるため避けます。
携帯用メンテナンスアイテムを活用
ホテルでは、携帯用アイテムを活用して汗のメンテナンスをします。2日以上出張がある場合は臭い対策もしましょう。
脱いだスーツは汗を抜くために、ジャケットとパンツをそれぞれ専用のハンガーに掛け、ポケットの中の物を取り出しておきます。
携帯用スプレー
汗が気になる場合は、汗を抜いた後に携帯用消臭スプレーを軽く吹きかけます。シワになりやすい肘や膝には、シワ取りスプレーが効果的です。
パンツのシワを取る場合には、ベルトを付けたまま逆さでハンガーに挟み、シワになっている部分にシワ取りスプレーを使用する方法もあります。ベルトの重さを利用してシワを伸ばします。
ハンディスチーマー
スーツケースに入れて持ち運べるハンディスチーマーは、高温のスチームでシワ伸ばしと消臭が可能です。ハンガーにかけて汗を抜いた後、汗が染みやすい部分やシワのある部分に生地から2㎝程度浮かせた状態でスチームを当てます。
スチームを当てた後は、室内のスーツに日差しが当たらない場所で乾燥させます。
出張はウール生地のスーツがおすすめ
ハンディースチーマーでのお手入れは、ウールが含まれた生地の場合に効果が高く、湿気を吸わないポリエステルの混紡率が高い生地の場合は、あまり効果がありません。
ポリエステル100%の生地の場合はシワになりにくいのですが、着席時などについたしっかりとしたシワは、シワ取りスプレーやスチームでは取れにくい特徴があります。アイロンでのメンテナンスが必要になるため、出張にはウールが含まれた、スプレーやスチーマーで回復するスーツがおすすめです。
困ったら社内の人に相談してみよう!
どういった服装をしていいのかわからない場合、社内の人・上司・先輩に聞いてみるとよいでしょう。同じような会社と取引をしたことがある人ならば、その人の言葉を参考に、適切な服装を選べます。独断で着るものを選ぶよりも、同僚に聞いた方が確実であることは間違いないでしょう。
「オーダースーツSADA」とは?
オーダースーツSADAは、フルオーダースーツの専門店です。夏の出張にも便利な、回復力に優れた盛夏用スーツが、涼しく快適な「盛夏仕立て」でオーダー可能です。着用場面に合わせたスーツの色柄や生地の薄さ、裏地の仕立てが選べるため、用途に合ったスーツを簡単にカスタマイズできるためおすすめです。
また、回復力のあるサマーウールが含まれた生地は通気性や肌触りが良く、上質感もあるため出張に最適なスーツといえます。フルオーダーで仕立てたスーツはシルエットも美しく、盛夏用生地の季節感のある装いは信頼感をアップします。
ぜひ、洗練された夏の装いにフルオーダースーツをご検討ください。
ご予約はこちらから
今回は、出張に役立つ夏用スーツと持ち運び方、メンテナンス方法をご紹介しました。夏の着こなしは、クールビズやオフィスカジュアルが一般的になったこともあり迷う事も多いのではないでしょうか?日本での服装は基本的に、訪問先の着こなしよりも訪問する側が格式を高めにして、敬意を表す傾向があります。そのためスーツスタイルの企業には、ダークカラースーツに白やサックスブルーのワイシャツを合わせる、格式高めなコーディネートが無難です。ビジネスカジュアルの場合も同様に、ジャケットパンツスタイルでジャケットを濃色にしてシンプルなワイシャツとネクタイを合わせる堅めのコーディネートがおすすめです。オフィスカジュアルの場合もジャケットパンツスタイルが無難となるため、近年は、ジャケパンスタイルを活用できる場面が増えているともいえます。このような企業に合わせた着こなしを選択した後は、汗ジミやメンテナンス対策がポイントとなります。出張では、限られたアイテムを清潔感のある身だしなみで着用する必要があるため、スーツやジャケットは回復力のあるサマーウールが含まれたものがおすすめです。また、汗がジャケットに染み込む事を避けるため、可能な範囲でジャケットを脱いで移動します。