ブラウンジャケットを着こなして周りと差をつける!失敗しないポイントと厳選メンズコーデを紹介しますのアイキャッチ画像
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ブラウンジャケットを着こなして周りと差をつける!失敗しないポイントと厳選メンズコーデを紹介します

おしゃれで大人なアイテムの代表のひとつにジャケットがあります。パッと思いつく色は黒やグレー、ネイビーなどではないでしょうか。今回はその他の色の中でもブラウンにスポットを当ててみます。
ブラウンはなんとなくおじさんっぽい印象を受けてしまっている方もいらっしゃると思います。確かに渋さのイメージがあるブラウンですが、本当に若々しくまたは年相応に着ることはできないのでしょうか。
「ジャケットは持っているけど、黒系が多くてちょっと違う色がほしい」
「カラーバリエーションを増やしたい」
と思っていても
「ブラウンは扱うのが難しいから。。。」
と諦めていませんか?
ブラウンジャケットのコーディネートで悩んでいたり、購入を検討しているけどその前に着こなし方を知っておきたいという方は必見です。ブラウンジャケットを使った具体的なメンズコーデも紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
この記事を読めば黒やネイビーのジャケットと差別化できるようになりますよ!

アースカラーはどんな色

ブラウンはアースカラーのひとつです。ここではアースカラーについて詳しく説明します。

アースカラーとは

自然物の色のことを指します。例えば土、草、木、海、空など、これら自然界のものを連想させる色をファッション業界ではアースカラーとしてしばしば用いられます。

具体的な色の名前は、ベージュ、カーキ、ブラウン、ブルー、テラコッタなどです。カーキと聞いてすぐ思いつくのは軍服の緑っぽい色ではないでしょうか。ところが本来、カーキは黄色味の茶色寄りの色のことです。かなりブラウン系の色なんです。また、テラコッタはイタリア語で焼いた土を意味します。ファッション業界では素焼きのようなオレンジ系の茶色、くすんだオレンジ、赤みの強い素焼き鉢の色を指します。

これらアースカラーと呼ばれる色は普段目に映る慣れた色ばかりなので、無彩色に負けず、扱いやすく多くのアイテムに使われています。

アースカラーの特徴

アースカラーは大人しい印象を与えます。例えば自然界のものを見ているとどこか安心感をおぼえることはありませんか?自然色は心のざわつきを抑える効果を発揮しますから、ファッションに取り込めば相手への印象を良くすることができます。アースカラーには春夏秋冬を網羅する色が集まっています。自然と四季を切り離すことはできませんから当然なのですが、このことから流行や時期に左右されない色とも言えるのです。

冒頭で、ブラウンはおじさんっぽい印象と受け取られてしまうことがあると言いましたが、本来アースカラーは年齢を問わない色ですし、日本人に合う色とも言われています。理由は日本人の肌が黄色肌であり、ブラウンと同系色だからです。

このように万能さは抜群に見えますが、使い方を間違えると一転して地味になってしまいます。正直ブラウンだけというわけではありませんが、特にブラウンはそうなりやすいのも事実です。

さらにアースカラーは自然をイメージするため、アニマル柄との相性も良いです。ただしアニマル柄を全面に出すのは控えましょう。目立ちすぎに注意して、例えばワンポイントでアニマル柄を使うと失敗しません。

ブラウンの印象

ブラウンが相手に与える印象は「堅実」「温厚」「努力」です。心理効果としては「安心感」です。人によっては残念ながら野暮ったいと捉えられてしまうこともあるでしょう。ですがこれらはまさに洗練された大人のイメージです。メンズファッションに取り入れない手はありません。いつも黒や白などでモノトーンを選んでいる人が、カラーバリエーションを増やそうとしても、なかなか難しいと思います。ここで登場するのがブラウンです。モノトーンでは物足りないけど派手な色が苦手な人に向いている色です。

ここからは大人アイテム代表のジャケットがブラウンだった場合について焦点を当ててみましょう。

ブラウンのジャケットにはどんな色を合わせる?

黒なら何色でも合わせやすいですが、ブラウンの場合はどうすればよいのでしょうか。答えはすでに出ていて、そのまま何でも合わせやすい色を持ってくれば間違いありません。つまり「無彩色」の黒、白、グレーこれらが失敗しない色たちです。無彩色とブラウンが掛け合わされば、ますます洗練された大人のイメージになり、落ち着いた雰囲気をまとうことができます。

次に、よりブラウンを引き立たせるコツとしては少し明るめの色を持ってくることです。例えばブラウンよりも明るい同系色のアイボリーやベージュです。同色系なので統一感が出ます。

さらに、アースカラー同士は相性がいいという性質をうまく使って、ブルー系を持ってくるのも違和感がありません。

着こなしの注意点

ブラウンジャケットの着こなしにはどんなことに注意したら良いのでしょうか。そもそも着こなすとはどういう意味でしょうか。それは自分に合う、地味にならないようにする、垢抜けているということです。これらを満足させる大枠のポイントがあります。

そのポイントは

「外すこと」

です。

ジャケットとパンツのファッションはキッチリ感を出したりモード系と言われるキレイめにするにはぴったりのコーデです。ところがあまりにキッチリ感を気にすると、スーツスタイル寄りに近づき過ぎてしまいます。では外すために意識すべき点はなんでしょうか。詳しく解説していきます。

シルエット

おじさんっぽい、野暮ったいと言われるほとんどの理由はシルエットが悪いことです。若々しさはシルエットで決まると言っていいくらいです。ただし、シルエットは人の体型や骨格により見え方が変わってきますから、自分の身体のラインに合っていることがベストなシルエットです。

シルエットを形成するのはもちろんジャケットだけの問題ではありません。例えばワイドパンツの場合、単なる太いパンツではシルエットはキレイになりません。それを解消するのがテーパードと言って裾に向かうほど細くなるタイプです。ラインがキレイになるのでワイド感があるけどだらしなく見えないというのがメリットです。

一般的にキレイめと言われるのはIラインです。上半身も下半身もスリムにまとめたシルエットです。これに対してAラインは上半身をスリムに下半身をワイドに、YラインはAラインの逆のパターンです。例えばジャケットをオーバーサイズにしてパンツをスリムにするのはYラインになります。

この辺りを意識すると野暮ったさが抜けてきます。

色使い

ファッション初心者は明るすぎるブラウンは避けましょう。明るすぎるブラウンはオレンジや赤に近くなりますので扱いが格段に難しくなります。おすすめはダークブラウンかくすみブラウンです。くすみブラウンはグレージュブラウンと呼ばれることもありますが、グレーを混ぜたとても合わせやすい色です。くすんでいるのに高見えするのがメリットです。

存在感をアップするために差し色を使う場合は目立つような赤や青は避けましょう。あくまでもまずアースカラーを意識することが大切です。アースカラーの中には三原色は存在しないことを改めて伝えておきます。

たまに「若いから色を多く使えていい」と聞きますがそれは間違いで、色数が多くなれば若者でも野暮ったく見えてしまいます。差し色も含めて全体を3色までと決めておきましょう。無彩色やアースカラーは相性が良いからといって何色も使うのはNGです。ただしブラウン系の色ならワントーンとして1色でカウントできます。

素材

素材で質感を変えてみてはいかがでしょうか。季節に合わせた素材のブラウンジャケットを着れば着こなせているなと思われます。

ブラウンは明るい色に比べれば重めの色です。秋冬はウールやツイードでよいですが、特に春夏は重たい感じがしてしまうので軽く見せるために麻やリネンのジャケットで相手が捉える質感を変えてあげましょう。

そもそもブラウンを選んでいる時点で落ち着き感を求めているわけですから、柄は不要という見方もできます。しかしながら、無地をずっと着ていると柄がついているものに目を惹かれてしまいますよね。柄を選ぶときのポイントはブラウンの落ち着きさを生かしたままにすることです。チェック柄のブラウンジャケットはチェックの線があまり目立たないもの、四角の大きさが控えめなものを選んであげます。また、ストライプ柄は線が控えめであっても結構存在感が大きいので控えたほうが無難です。

小物

例えば革靴ではなくスニーカー、スリッポンやサンダルを履く、ブリーフケースではなくショルダーバッグやボディバッグを使うなど「外すこと」を意識してみましょう。端的に言うとスーツスタイルでは取り入れないものを使ってみることです。小物はジャケットと合わせてブラウン系にしてみましょう。

ブラウンジャケットのおすすめコーデ

ブラウンジャケットを着こなすためのメンズコーデを紹介します。

共通して言えることは、前にも述べましたが無彩色を合わせれば問題なしです。カラー(衿)なしのインナーであればベージュや黒を選ぶと良いでしょう。

そしてキレイめとカジュアルをバランスよく混ぜ込むことです。

キレイめアイテム・・・ジャケット、シャツ、テーパードパンツ、スキニーパンツ、革靴、ローファー

カジュアルアイテム・・・カットソー、パーカー、ワイドパンツ、デニムパンツ、スニーカー、サンダル

ブラウンパンツとのセットアップ

ワントーンでまとめると統一感が出て品の良い感じに仕上がります。靴は軽やかにしたいならベージュ系、落ち着きを重視したいなら黒を選びましょう。肌を見せるのも良いアイデアです。パンツはややワイドでクロップド丈にし、くるぶしソックスやカバーソックスで足首を見せます。スーツっぽくカチッとするよりもラフさを出したほうがおしゃれに見えます。

ブラウンジャケット×黒パンツ

Iラインシルエットでスタイリッシュに着こなしたい方におすすめです。パンツはテーパードでシルエットをきれいに見せましょう。ブラックデニムでも問題ありません。靴は黒かダークブラウンで足元を落ち着かせます。

ブラウンジャケット×アースカラーシャツ×黒パンツ

靴も黒にすることで3色に抑えた鉄板コーデです。アースカラーシャツが差し色になり明るい印象になりますので、どこか爽やかさをプラスしたいという人におすすめです。

ブラウンジャケット×白パーカー

カジュアル要素を入れたコーデです。パーカーはスポーティーな印象を与えますから、堅苦しさが一気に解消される組み合わせです。白の代わりにベージュやグレージュブラウンを使えば大人っぽさがアップします。

ブラウンジャケット×グレーニット×黒パンツ

靴は黒のローファーかブーツで少し外すことでスマートカジュアルが完成します。この場合、ニットはタートルネックよりもクルーネックを選んだほうが若々しく見えるでしょう。

ツイードブラウンジャケット×黒スキニーパンツ

ツイードはクラシカルな印象を与えるアイテムなのでパンツがダボっとしているとおじさんっぽくなってしまいます。ここはキレイめYシルエットを意識して下半身はスリムにしてみましょう。印象がガラッと変わります。

いかがでしたか?読んでいただいたとおり、ブラウンジャケットでもやってはいけないことをやらなければうまく着こなせる気がしませんか?メンズファッションはレディースファッションより選べるアイテム数が少ないため、バリエーションも少なくなりがちですが、逆に考えれば選びやすいという捉え方もできます。したがって難しそうなブラウンジャケットもポイントを抑えれば少ないアイテムで簡単に着こなすことができます。

改めてブラウンジャケットを着こなす上で重要なポイントは「外すこと」です。

外すことで野暮ったさがなくなり、おじさんっぽい印象を払拭できます。それには

・シルエット
・色使い
・素材
・柄
・小物

を特に意識してみましょう。おしゃれ上級者を狙わずともこれらを抑えれば、失敗しないコーデができあがります。

もし、この記事を読んでブラウンジャケットにチャレンジしてみようというきっかけになっていただければ幸いです。

奴賀 鈴桜