スーツを購入する際、襟はどのようなものを選んだら良いの?襟の種類について徹底解説!
スーツの襟は「ラペル」とも呼ばれており、日常的に着用するスーツからパーティ向きのスーツまで、あらゆるスーツには基本的に襟が付いています。襟の種類は複数あり、それぞれ太さや形、高さなどが異なっているため、選び方次第でイメージが大きく変わる点が特徴です。襟の種類は大きく分けて8種類あり、「ノッチドラペル」「ピークドラペル」「フィッシュマウスラペル」「クロバーリーフラペル」など、さまざまな呼び名があります。襟の選び方ひとつでかっちりした印象になるか、くだけた印象になるかなどが変わるため、シーンに合わせた襟タイプのスーツを見極める必要性が出てくるでしょう。スーツの襟タイプに合わせたワイシャツ選びをすると、スタイリッシュにスーツを着こなせます。この記事では、ビジネスシーンで着用しやすい襟の種類からカジュアルなノーカラースーツまで、さまざまな種類の襟について解説します。襟は種類だけでなく角度や太さによっても与える印象が異なるため、スーツ選びで迷った際は特に襟に注目して選ぶのもおすすめの方法です。オーダースーツであれば、専門スタッフにスーツを着用するシーンや好みのイメージを説明して、お気に入りの1着を作れます。オーダーメイドの仕方についてもぜひ参考にしてみてください。
この記事ではスーツの襟の種類についてご紹介していきます。スーツやワイシャツには襟がついているケースが多くあります。当然ビジネスシーンでは襟付きの服装をすることになります。襟の有無、又は襟の種類によって自分の印象は大きく変わってきます。襟は自分の印象を作る1つのアイテムになります。この記事では襟について徹底解説していきます。構成は以下のように進めていきます。
・襟の種類はどのようなものがあるの?
・スーツの襟を活かした着こなし術
・シーンに合わせたシャツを着よう
・自分に合うワイシャツ選びのポイント
・シャツに合うジャケットの選び方
・スーツの襟入れもしっかりしよう
・オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
以上の構成で進めていきます。では早速いきましょう!
・襟の種類はどのようなものがあるの?
はじめの章では襟の種類について解説していきます。この記事では襟のことを「ラペル」と呼ぶことがあります。襟(ラペル)は多くの種類があります。どの襟を選択するかによって相手に与える印象が大きく変わってきます。襟の種類や違いを知った上で選ぶことによって自分に最適なものが分かるようになっていきます。ではそもそもどこから勉強したら良いのでしょうか??襟の種類を知る前にまず「ゴージライン」と「ノッチ」について知っておく必要があります。ではそれぞれについて詳しく解説していきます。ゴージラインとは上の襟と下の襟を繋ぐ縫い目のことになります。この位置や角度によってジャケットの印象がとても変化します。例を挙げると、ゴージラインの位置が高いとジャケットはスマートな印象を持たれることになります。一般的にスタイリッシュで細身のスーツなどはゴージラインが高く設定されています。それとは対照的にゴージラインの位置が低い場所にあるジャケットは落ち着いた印象を持たれることになります。ゆったりしたスーツなどはゴージラインの位置が低く設定されていることが多くあります。続いては「ノッチ」に関する解説です。ノッチとは「切り込み」や「刻み目」という意味でゴージラインの先端部分にある「く」の字のようになっている箇所になります。くの字になっている部分が「ノッチ」という名称になっていることを頭に入れておきましょう。記事の後半部分で再度使う用語になります。
ではここからが本題です。襟の種類についてご紹介していきます。種類は以下のようになります。
・ノッチドラペル
・ピークドラペル
・セミピークドラペル
・フィッシュマウスラペル
・クローバーリーフラペル
・ローリングダウンラペル
・ショールカラー
・ノー-カラー
以上の8種類になります。では順番に説明していきます。
・ノッチドラペル
まずはノッチドラペルについての説明です。一般的に知られているものがこのノッチドラペルになります。印象としてはシャープで無駄が無くすっきりしたものになります。いわゆる定番の襟です。ビジネスシーンではもちろんのこと冠婚葬祭まで幅広く活用することができます。迷った際は定番のノッチドラペルを活用することをおすすめします。
・ピークドラペル
ピークドラペルは尖っている襟という意味合いになります。下襟の先っぽが上に向かって尖った襟になります。尖っていることが1番の特徴になります。オフィスカジュアルやフォーマルスーツに多くある襟の種類で、個性が出るかたちになります。華やかさや力強さといった印象を持たれるでしょう。
・セミピークドラペル
続いてはセミピークドラペルです。セミピークドラペルは名前の通りピークドラペルより襟の角度を水平気味にカットした種類の襟になります。先の部分も少し丸みを帯びている印象です。相手に与える印象としては柔らかい穏やかな雰囲気になります。フォーマルな部分とスタイリッシュな部分の両方を持ち合わせていますのでビジネスシーンや冠婚葬祭でも活用しやすいスタイルになります。
・フィッシュマウスラペル
続いてはフィッシュマウスラペルです。この襟の名前の由来としては襟先の形が魚の口に似ていることからきています。フィッシュマウスラペルの特徴としては下襟の先が横を向いている点です。また切り込みも浅くなっています。相手に与える印象としては優雅で優しい、という言葉が合うでしょう。
・クローバーリーフラペル
続いてはクローバーリーフラペルです。特徴としては上襟と下襟の過度が取れている点になります。名前の由来はクローバーの葉っぱのように丸くカットしたような印象を受ける点からきているそうです。角っこが取れたデザインの為、柔らかく優しい印象になります。ビジネスシーンだけでなくカジュアルシーンにも活用することができます。
・ローリングダウンラペル
続いてはローリングダウンラペルです。これは段返りボタンとも言われている襟型になります。ドラッドスーツの中ではメインの襟型になりますので、スーツの他にもチェスターコートなどにも用いられることが多くなります。
・ショールカラー
続いてはショールカラーです。ショールカラーの1番の特徴は上襟と下襟が繋がっていることになります。デザインも曲線的になっておりとても個性が強いものになります。ショールカラーは一般的に上品な印象を持たれることが多く、フォーマルシーンなどのタキシードを着るシーンにおすすめする格好です。
・ノーカラー
最後はノーカラーです。ノーカラーはラベルがないことが特徴です。印象としてはカジュアルでシャープなイメージを持たれると思います。ノーカラーはシャツやインナーとも相性が良い為、セットアップやカジュアルジャケットにおすすめするデザインです。
・スーツの襟を活かした着こなし術
・シーンに合わせたシャツを着よう
スーツのシャツといえばワイシャツが一般的になります。ここではワイシャツ選びとしてシーンに合わせたシャツの選び方をご紹介していきます。ここではビジネスカジュアルのシーン、フォーマルな場面でのワイシャツの選び方を例にしていきます。では早速いきましょう。
・ビジネスシーンでネクタイと合わせる場面の選び方
ビジネスシーンで最も使われているものはスタンダードなワイドカラーかセミワイドカラーでしょう。これらのシャツは真面目さや誠実さを印象づけることができます。その為様々な仕事のシーンでも活用が可能であり、多くのビジネスマンが選んでいるパターンになります。
・ビジネスカジュアルシーンなど、ノーネクタイで着る場合の選び方
クールビズ期間など、ノーネクタイで活動する際は、襟が崩れにくいボタンダウンや襟に高さのあるワイシャツが使い勝手が良いです。襟に高さのあるものはノーネクタイの際は1番上のボタンを外すと襟元のV字のゾーンがすっきりして品よく見えます。ノーネクタイの際は襟元が崩れにくく、V字がはっきりしたシャツを選ぶことをおすすめします。
続いての章ではシーン別ではなく、自分自身にあったワイシャツ選びの方法をご紹介していきます。
・自分に合うワイシャツ選びのポイント
ここからは自分に合うワイシャツ選びのポイントということで、ワイシャツの襟の種類と選びのポイントを段階ごとにご紹介していきます。ワイシャツの襟の種類はすべてで13種類あります。では1つずつ紹介していきます。
・レギュラーカラー
最も一般的なカラーです。襟の角度は65度になります。フォーマルなビジネスシーンなどではこの襟が一般的となります。
・ワイドカラー
続いてはワイドカラーです。ワイドカラーは襟が大きく横に広がっています。これが1番の特徴になります。襟の角度は100度〜140度になります。レギュラーカラーと比べて角度が大きくなります。V字のゾーンがはっきりしており英国調のスーツに合います。
・セミワイドカラー
続いてはセミワイドカラーです。レギュラーカラーとワイドカラーの中間のようなデザインの襟になります。このスタイルは若者からベテラン世代まで広く指示されているものになります。角度は90度です。
・ボタンカラー
続いてはボタンカラーです。襟にボタンがついていることが大きな特徴です。クールビズ期間などノーネクタイの際に使用されることもあるパターンになります。
・ドゥエボットーニカラー
続いてはドゥエボットーニカラーです。この名前の由来はイタリア語でボタンが2つある、という意味からきています。このスタイルは襟が高くなっているのでノーネクタイの際に着こなすこともできます。
・ホリゾンタルワイドカラー
続いてはホリゾンタルワイドカラーです。これは角度が180度開いたタイプの襟になります。ちなみに、ホリゾンタルとは水平という意味合いになります。
・ナローショートカラー
続いてはナローショートカラーです。これは襟の長さがとても短いタイプになります。襟の角度は60度以下になります。
・ウィングカラー
続いてはウィングカラーです。これは名の通り鳥の羽根のように小さく折り返してあるような襟の形になります。冠婚葬祭などでよく見られる襟になります。
・バンドカラー
続いてはバンドカラーです。これはネックラインに帯状の襟がついている襟になります。最近ではカジュアルスタイルが人気の為、このデザインも人気の1つになります。
・タブカラー
続いてはタブカラーです。左右の襟を繋ぐタブがついているものになります。このタイプはネクタイを締めると襟が立体的になります。
・ラウンドカラー
続いてはラウンドカラーです。襟先が丸くカーブしているタイプの襟です。堅い印象を和らげ、マイルドな印象を与えることができるアイテムになります。
・ピンホールカラー
ピンホールカラーはピンを通すことの出来るタイプのものです。
・ワンピースカラー
ワンピースカラーはノーネクタイの際でも襟がキレイに立つタイプです。クールビズ期間など、ノーネクタイでも襟をきちんと見せたいときに使えると思います。
以上13種類の襟になります。ここからは選び方です。まずは採寸です。自分に合うサイズを知ることからはじまります。サイズは自分で測るよりもお店に赴いて店員さんに測ってもらうことをおすすめします。そのようにするとサイズ間違いが無く確実に測ることができると思います。一般的に首回りのネック部分は実際のサイズプラス2〜3㎝、首中心から方を通って親指の付け根までの長さは実寸プラス3〜4㎝がベストであると言われています。以上が採寸になります。続いては本題のシャツ選びです。シャツは大きく分けて2種類あります。1つめはスリムフィットシャツ、2つめはレギュラーフィットシャツです。このどちらを選択するかを考えましょう。選び方のポイントとしては、どのようなスーツを着ており、どのシャツが合うかを考えることです。例えば、スーツがスリムなタイプの場合はスリムフィットシャツを選ぶことが基本的な考えです。逆にレギュラーフィットシャツを選ぶことでスリムな人は少なくなると思います。体型ががっちりしている人はレギュラーフィットのものを選ぶことが多くなると思います。シャツは以上のポイントを考えましょう。続いては襟の形の選択です。スーツやシャツと襟を合わせた印象などは自分で鏡を見ながら考えるのももちろんですが、店員さんに聞きながら考えることをおすすめします。襟は立ち具合によって印象が変わります。全体的なバランスが重要なため、シャツを着て襟だけを見て選ぶことは難しくなります。襟を選択する際にはスーツを着た状態で選びましょう。
・シャツに合うジャケットの選び方
ここからはジャケットの選び方です。ジャケットも基本的にシャツと合う色やデザインのものを選択しましょう。シンプルなものにはシンプルなもので合わせ、少しカジュアル目なものにはカジュアルなもので合わせることが無難であると思います。ただ、組み合わせは自分自身の好きなスタイルにしたいという人もいると思います。その意見は尊重したいと思います。理想は自分自身と人の意見を取り入れたものを選んで欲しいと思います。スーツはビジネスの場で着用することが多くなると思います。そこでは人からどのように思われるかも重要になってきますので自分自身の好みだけで決めることには要注意です。
・スーツの襟入れもしっかりしよう
スーツの襟は入れましょう。この行動1つで相手からの印象は大きく変わります。襟を入れた方が断然スマートで爽やかに見えること間違いないです。就活時の証明写真などでは写真の印象だけで面接までいけるかどうか変わるので尚更です。スーツの襟は入れましょう。
・オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
最後にオーダースーツ専門店についてご紹介します。SADAではジャケットの種類やオプションを選ぶことができます。オーダースーツは専門スタッフと会話をした上で選ぶことが出来る為、初心者の方には大変おすすめです。種類としてはパターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーがあります。どこまでプロに任せるかもプロと相談の上、決めることができます。
・まとめ
この記事ではスーツの襟についてご紹介させて頂きました。襟1つで相手に与える印象が大きく変わりますので、細部にまで気を配って選ぶことをおすすめします。記事を読んで頂き、ありがとうございました。
軽いフォーマルやビジネスシーンで着用するスーツを選ぶなら、襟の形はワイドカラーかセミワイドカラーが適しています。スタンダードな形の襟付きスーツを選ぶと、無難な印象とともに誠実な印象も与えられるのです。リクルートスーツを着る際は、ワイシャツの襟をスーツのジャケットに収めると誠実な印象が増します。履歴書用の証明写真を撮る際も同様であるため、覚えておいて損はない着こなしのひとつです。ちなみに、クールビズなどのカジュアルさや涼し気なイメージが求められる場では、V字ゾーンを意識したコーディネートにしましょう。襟が高いワイシャツを選び、第一ボタンを外すとすっきりとした雰囲気を醸し出せます。また、スーツの襟の形だけでなく、ワイシャツの襟の形も揃えるとよりおしゃれに見えます。自身の首の太さや長さ、体形などを考慮した上で選ぶと失敗しにくい傾向です。なかなか希望通りの形をした襟のスーツが見つからない場合は、オーダースーツの注文をおすすめします。低価格帯からでも好みの型を選べるため、こだわりが強い方にも適している購入方法です。体型やイメージに合うスーツの襟を選んで、日々のスーツスタイルをワンランクアップさせましょう。