ジャケパンの秋冬コーデのおすすめは?おしゃれな着こなしのコツを紹介!
数年前まではビジネスシーンでの服装といえばスーツスタイルが定番でしたが、ここ数年でジャケットにパンツを合わせた、いわゆるジャケパンスタイルが広く浸透するようになり、人気を集めています。
ジャケパンスタイルは、スーツスタイルと違ってかっちりしすぎず、かつカジュアルすぎないスタイルのため、多くの方がビジネスシーンに取り入れるようになりました。
しかし、ジャケパンスタイルの基本やルール、コーディネート方法をしっかりと把握しておかなければ、場違いなコーディネートをしてしまうことも考えられます。最悪の場合、相手に対して失礼な印象を与えてしまうことにもなりかねません。
コーディネートが難しくなる秋冬では、どういったコーディネートにしたらいいのか悩む人も多いため、ジャケパンスタイルの基本をしっかりと把握することが大切です。
「ジャケパンスタイルの基本を知りたい」
「おすすめのコーディネートを知りたい」
「ジャケパンスタイルのルールはあるのか」
など、ジャケパンスタイルに疑問を持つ方のためにこの記事では、
・ジャケパンスタイルの着こなしのコツ
・シーン別のジャケパンスタイル
・ジャケパンに合わせるアイテム
・秋冬のおすすめコーデ
などを解説していきます。
ジャケパンスタイルとは
近年、多くの方がスタイリングとして取り入れている「ジャケパン」は、「ジャケット×パンツ」の組み合わせでコーディネートされているスタイルを指します。
一方で、ビジネスの定番であるスーツは、「同じ素材の生地でジャケットとパンツが構成されている」ことが特徴です。スーツは上下同じ生地で構成されているのに対して、ジャケパンは別の生地で組み合わされていることが大きな違いといえます。
ジャケットとスラックスなどのパンツを単品で合わせたコーディネートということもあって、ジャケット+パンツで「ジャケパン」という造語が誕生しました。
ジャケパン着こなしのコツ
スーツスタイルとジャケパンスタイルは、着こなし方も大きく変わってきます。ジャケパンスタイルは、ジャケットとパンツの組み合わせを変えることで、全く違うコーディネートに仕上げることができるのが大きな特徴です。
ジャケットとパンツの組み合わせだけでなく、インナーや靴などといったアイテムを変えるだけでもスタイリングの幅を広げることができます。
コーディネートが難しくなる秋冬では、スタイリングに意識を向けるようにしましょう。押さえておきたいポイントは、
- シルエットを細身にする(フィット感)
- 色のバランスを考える(メリハリ)
- 靴やベルトなどのアイテムは同色系にする(統一感)
- 相性のいいパンツを選ぶ(主にスラックスやチノパン)
を意識したコーディネートが大切です。
特に、パンツは季節感が大きく表現されるアイテムのため、季節感のズレには気を付けることがポイントとなります。
例えば、秋冬用のジャケットに対して、春夏用のスラックスを履いてしまうと季節感のズレが生じます。季節感のズレは、スタイリングを不自然に見せてしまうため、季節感は常に意識した組み合わせが大切です。
それでも、どんなスラックスにしたら良いのかわからない場合は、汎用性が高いグレーのスラックスがおすすめです。グレーのスラックスは、ジャケットのタイプや季節に関係なく着用できるため、1本は持っておきたいスラックスと言えます。
ジャケパンスタイルで気を付けるべきルール
近年、ジャケパンスタイルはビジネスカジュアルとして広く認知されるようになりましたが、好き勝手にコーディネートしていいというわけではありません。しっかりとルールを把握して、コーディネートを心がけましょう。
ここでは、ジャケパンスタイルで気を付けるべきルールを紹介します。
シルエットを意識する
ジャケパンスタイルでは、シルエットを意識したサイズ選びが重要になります。
ジャケットの場合、サイズが大きすぎるとだらしなく見えてしまうのでジャストサイズを選ぶことが大切です。ジャストサイズの選び方は、肩の付け根位置とジャケットの縫い目がちょうど合わさっているかで判断するとジャストサイズを選ぶことができます。
パンツのサイズ選びでは、ウエストを合わせるのはもちろんですが、丈にも十分に気を配りましょう。長すぎるとだらしなく見えてしまい、短すぎるとカジュアル要素が強くなってしまうので注意が必要になります。靴に被るパンツのたるみを意識して選ぶことが重要です。目安としては、裾が靴の甲にちょうど当たらないくらいの長さ「ノーカッション」か靴の甲に乗るくらいの長さ「ハーフカッション」を選ぶと失敗は少ないでしょう。
上下で色に変化をつける
ジャケパンスタイルは、スーツスタイルとは違って上下で色の変化をつけることでファッション性の高さを演出でき、おしゃれに見せることができます。
メンズスタイルでの定番は、ネイビーのジャケットにグレーのスラックスを合わせるコーディネートです。清潔感や誠実さを表現できるので、ビジネスシーンでも問題なく着用することができます。
また、上下の色を反対にしたグレーのジャケットにネイビーのスラックスもおすすめです。下半身に濃い色を選ぶと、安定感のあるスタイリングに仕上げられます。ネイビーの濃さによっては、重たく見えてしまう場合もありますが、裾の丈を短く調節してフォーマル度を下げるのもおすすめです。
TPOに合ったコーディネートを意識する
ジャケパンスタイルは、TPOに合ったデザインを選ぶようにしましょう。
ビジネスシーン
ジャケットやパンツ、シャツ、小物など、ビジネスシーンで着用する際には派手なデザインや色はふさわしくないためNGとなります。
カラー選びでは、ネイビーやグレー、ベージュなどといった落ち着いたカラーがおすすめです。着回しがしやすいということもあって、ビジネスシーンでは人気のカラーとなっています。
柄選びでは、チェック柄やストライプ柄がおすすめです。悪目立ちすることなく、相手に不快感をあたえないデザインとなっています。
フォーマルシーン
ジャケパンスタイルを結婚式で着用するのはマナー違反となるので避けましょう。しかし、二次会などでの着用は問題ありません。ただし、会場の雰囲気によっては二次会でもマナー違反となる場合もあるので、会場の雰囲気に合わせたコーディネートをすることが大切です。
ジャケパンスタイルをドレスアップしたい場合には、ジャケットの下にベストを着用すると引き締まった印象にスタイリングできるので試してみましょう。
カジュアルシーン
カジュアルシーンでのジャケパンスタイルが活躍する場としては、レストランでのディナーやドレスコードのないパーティーなどが挙げられます。カジュアルシーンでのジャケパンスタイルは、きっちりしすぎず、かつ、ラフすぎないので綺麗めのスタイリングに仕上げることが可能です。
普段からスーツを着ている方は、個性的で派手さのあるジャケットを選ぶことで、普段とは違ったおしゃれな雰囲気を演出することができます。
着用するアイテムは同色系統で揃える
ジャケパンスタイルであっても、革靴とベルトを着用することが多くなります。これらのアイテムを身に付ける場合には、スーツスタイルと同じように、同系色でまとめるのが基本です。
色合わせに自信がないという方であれば、すべてのアイテムをブラックで揃えると簡単にまとまりのあるスタイリングにできます。ブラック系であれば色の濃淡がないので比較的簡単に統一感のあるコーディネートに仕上げることができるでしょう。
秋冬のジャケパンスタイルにおすすめの素材
ここでは、秋冬のジャケパンスタイルに使用されているおすすめの素材を紹介します。
フランネル
秋冬のジャケット素材としては欠かすことができない素材が「フランネル」です。フランネルは、ウールを起毛加工させた素材で、柔らかく暖かいことが特徴の素材となっています。
フランネルは、見た目の爽やかさやふんわりとした触り心地の良さが大きな特徴で、肌寒くなる秋から活躍が期待できる素材です。コートなどにも使用される素材となっており、暖かさを重視したいという方にとってはおすすめの素材といえるでしょう。
フランネル素材のジャケットを選ぶ場合には、落ち着いた色味のチェック柄やどんなシーンにも着用できる無地がおすすめです。
コーデュロイ
コーデュロイは、縦方向にある「うね」が特徴の素材です。コーデュロイの多くは、綿で作られていることが多いため、カジュアル要素が強いのが特徴といえます。
フランネル同様に、秋冬のジャケットやパンツに使用されることが多く、保温性の高さがウリの素材です。コーデュロイ自体がカジュアル要素の強い素材なので、ジャケットにした場合は、着用するシーンに気をつけましょう。
ツイード
ツイードは、英国産の太く短い羊毛を使った「紡毛糸」で織られた素材で、表面が荒っぽく織られているのが特徴です。
カントリー調の印象が強いため、カジュアルなシーンなどで着用されることが多い素材となっています。生地自体が分厚く、耐久性の高さが大きな特徴です。ツイード素材のジャケットは、重厚感や大人っぽさを演出することができるので、カラーや柄などでバランスをとりながらコーディネートしていくのがおすすめの着用方法といえます。
トップスには何を着る?
ジャケットを着用する際にトップスには何を着たらいいのか迷う方もいるはずです。そこでジャケパンスタイルでの代表的なトップスを紹介していきます。
シャツ
ジャケパンスタイルで最も基本的なトップスがシャツです。シャツを着用することで、綺麗めのコーディネートになり、どんなシーンにも間違いのないアイテムといえます。
シャツは丈が長いため、シャツを合わせる場合にはスーツスタイルと同様に、パンツの中に入れて着用することが大切です。ジャケットからはみ出た状態ではだらしなく見えてしまうので注意しましょう。
Tシャツ
シンプルで、堅苦しくないスタイルにスタイリングできるのがTシャツです。
カジュアル感が強めのTシャツとジャケットを合わせることで、バランスの取れたコーディネートに仕上げることができます。さらに靴やパンツなどでしっかりとバランスを取ると、より洗練されたスタイリングにすることが可能です。
ポロシャツ
夏の定番トップスがポロシャツです。
機能性や着心地に優れているものが多く、洗濯も簡単にできるのでおすすめのトップスとなります。クールビズなどに着用されることが多いので、夏に大活躍するトップスといえるでしょう。
ポロシャツのみで着用する場合は、パンツに入れずに着用することが一般的ですが、ジャケットと合わせる際には、パンツの中に入れてスタイリッシュにスタイリングするのがおすすめです。
ニット
秋冬のジャケパンスタイルに定番のトップスがニットです。
ビジネスシーンで着用する際には、タートルネックや首元が開いていないクルーネックなどがおすすめとなります。
ジャケットの中に着用する場合は、ゴワゴワしてしまう可能性があるので、ジャストサイズのニットを選ぶようにしましょう。
ジャケパンに合わせたい小物
ジャケパンスタイルに合わせたい小物を厳選してご紹介します。
ビジネスバック
ジャケパンスタイルは、ビジネスシーンでも着用することが多いので、ビジネスバックとの相性も大切になります。選ぶポイントとしては、スーツ時でも合わせることができる品のあるデザインが最適です。
ジャケパンスタイルでは、バック本体に使われている素材や配色で個性を出すのもスタイリングとしては有効となります。例えば、ネイビー×ブラウンのような落ち着きのある配色やレザー×ナイロンなどといった素材でメリハリ感を出すのもバック選びとしてはおすすめです。
ネクタイ
ジャケパンスタイルでのアクセントを生み出すのにおすすめなのが、ネクタイです。ネクタイの種類によって大きく印象が変わることがあるので、ネクタイ選びは慎重に行いましょう。
秋冬のジャケパンスタイルでは、起毛感のあるウール素材や肌触りが柔らかいシルク素材がおすすめです。ビジネスシーンで着用する場合は、原色などが多く使われているデザインだと場違いな印象になってしまうので、TPOに合ったネクタイを選ぶことが大切となります。
ベルト
ベルトは上半身と下半身の間にあるため、あまり目立たないと感じる方も多いですが、思いのほか目に留まるアイテムです。
ベルトは、主張が激しくなく、革素材を使用しているプレーンのバックルが付属しているベルトを選ぶことが基本となります。
シーズンによってベルトに使用されている素材を変えることで、時期に合ったベルトを選ぶことがおすすめです。色は、ブラウンやブラックなど、落ち着いたカラーを選ぶことでどのようなシーンにも取り入れることができます。
シューズ
おしゃれは足元からという言葉がある通り、シューズ選びは非常に重要です。ジャケパンスタイルでは、シューズの与える印象が大きいため、上質な革靴を選ぶようにしましょう。
ブランド物を選ぶ必要はありませんが、使用している革の種類などを意識して、靴選びを行うことが大切です。
デザインは、ストレートチップやプレーントゥを選ぶことで、フォーマルシーンやビジネスシーンなど多くのシーンで相性良くスタイリングできるでしょう。そこまできっちりとしたシーンでなければ、ローファーやスニーカー、スエード靴などでおしゃれにスタイリングするのもおすすめです。
ジャケパンスタイルの疑問
ジャケパンスタイルに対して疑問を持っている方も多いので、紹介していきます。
Q.上下同じものでも良いか
ジャケパンスタイルとして紹介されている多くのコーディネートは、ジャケットとパンツが別々の色や素材で組み合わされているものがほとんどです。上下別々のものが一般的ではありますが、なかには上下セットアップで販売されているものもあるので、ジャケパンだからといって上下を別々にする必要はありません。
上下セットアップのものを選ぶとスタイリッシュに仕上げることができるので、清潔感などを演出したい場合にはおすすめです。
Q.スーツのジャケットでないとダメなのか
スーツは上下セットで販売されているのが一般的です。スーツのジャケットをジャケパンスタイルに取り入れたいと考える方もいますが、おすすめはできません。
スーツのジャケットは、
- 着丈が長い
- 肩パットが入っている
といった特徴を持っています。これらの特徴はきっちり感が強い印象になってしまうため、ジャケパンスタイルには向いていません。
スーツのパンツに関しては流用可能ですが、単体で使うことが多くなると、スーツで上下セットで着用した際に記事の劣化が目立ってしまいます。可能であれば、ジャケパン用としてジャケットとパンツを用意しましょう。
秋冬ジャケパンコーデのコツを紹介
秋冬のジャケパンコーデを厳選して3パターン紹介します。
秋のカラーを取り入れる
ジャケパンスタイルでは、「ネイビー×グレー」の組み合わせがコーディネートしやすい王道の組み合わせです。王道のカラーに加えて、「ブラウン」「ダークグリーン」「ワインレッド」などといった秋らしいカラーを、インナーなどに取り入れると秋らしさを演出することができます。
派手すぎない色味なので、ビジネスシーンでも組み合わせることができるのでおすすめです。
ニットを活用して秋感を演出
ジャケパンスタイルでは、ジャケットの下にインナーを着用することが多くなります。インナーを着用する際に、シャツなどではなく、ニットを着用することで秋らしさを演出することができるようになるのでおすすめです。特に首元が隠れるタートルネックはスタイリッシュな雰囲気を演出することが可能となります。
おしゃれなスタイルを目指したい方にはおすすめのインナーです。
カーディガンで清潔感をUP
ジャケットの下に着用するイメージがわかない方も多いですが、カーディガンもおすすめです。カーディガンはスーツのベストのようなきっちりとした雰囲気を演出できるので、スマートなスタイルに仕上げたいと考えている方にとってはぴったりのコーディネートとなります。
カーディガンの着用は、カジュアル感が増すので着用する際にはTPOを意識して着用するようにしましょう。
オーダースーツSADAとは
現在、多くのオーダースーツ専門店があるなかで、業界トップの店舗数を誇るお店が「オーダースーツSADA」です。(2023年7月現在)
店舗数は2023年8月時点で47店舗を展開しています。
オーダースーツの作成方法には、主に以下の3パターンがあります。
- パターンオーダー
- イージーオーダー
- フルオーダー
オーダースーツSADAは、3パターンのなかでも一番こだわったスーツの作成が可能なフルオーダーを採用しています。フルオーダーでの作成は、高価になってしまうことがほとんどですが、オーダースーツSADAでは、19,800円(税込21,780円)〜と、大手スーツ量販店で販売している既製品のスーツと変わらない価格で作成が可能です。(※2023年7月21日時点の価格です。)
オーダースーツSADAでは、スーツだけでなく、ジャケパンスタイルに欠かせないジャケットもフルオーダーで作成することができます。ジャケット生地には
- スーツ生地
- ジャケット専用生地
- インポート生地
など、さまざまな生地が用意されており、自身に合うジャケットの作成ができるでしょう。スーツだけでなく、ジャケパンスタイルに挑戦したいと考えている方は、オーダースーツSADAで作成してみてはいかがでしょうか。
この記事では、ジャケパンの秋冬スタイルについて見てきました。
ジャケパンのスタイルはさまざまなスタイルが存在してます。シーンに合ったスタイリングを把握することで、状況に合ったコーディネートに仕上げることが可能です。
是非、自身に合うスタイリングを心がけましょう。