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女性スーツに合う靴は?パンプスやヒール以外の特徴やおすすめの手入れ方法を紹介

このコラムを読みに来た女性のみなさん、「これから初めての出勤・就活だけど、ヒールなしの靴って履いていっていいのかな…」とお悩みでしょうか?結論から言うと、「ビジネスでヒールなしの靴は正式にはNGだけど、最近はOKになりつつあるので要確認」です。もともと1980年代の某有名なCMで女性が、出勤の際にヒール付きのパンプスを履いていたのが、ヒール付きの靴が当たり前とされてしまった理由と考えられています。いつの間にかヒールのない靴はカジュアル扱いされ、まるで「スニーカー」と同義だと考えられてしまいました。とはいえ最近では、これらの風潮に反する考え方も浸透してきており、「企業によってはOK」となりつつあるのです。背景には、2019年に起きた「KuToo運動」や、最近の「働き方改革」「SDGs」があります。今回はそんな「ヒール付きの靴を履きたくない問題」について、スーツのトレンドをばっちり押さえた「オーダースーツSADA」の現役スタッフが解説します。具体的には、「スーツにヒールなしパンプスはOKか」「ローファーとヒールなしパンプスは一緒か」「就活中はどうか」「ビジネスシューズのマナー」について見ていきましょう。

ヒールが無い靴がNGな理由

女性が働くビジネスシチュエーションや女性がレディーススーツを着る場面では、基本的にヒールの無い靴を履くのはNGだと考えられています。

では、なぜヒールの無い靴はNGとされているのでしょうか。

ここでは気になるNG理由について紹介します。

番外編として、ヒールの無い靴が許容されるケースについても解説しています。見逃さずに、ひとつずつ確認していきましょう。

ヒールのある靴で働くのが常識

女性がヒールを履いて働く際、代表的な靴のデザインとして挙げられるのがパンプスです。

パンプスの歴史は古く、諸説ありますが、1600年代のフランス・パリで女性が履いていた靴がパンプスの原型とされています。

やがて貴族の間で小さな流行を繰り返し、1900年以降にはファッションの一部として定着し始めたのです。

またパンプスの中には、ハイヒールのように靴のかかと部分が高いものがあります。

パンプスがなぜ仕事で使われるのが当たり前となったのかについては、こちらも諸説がありますが、1980年代のCMで有名人がパンプスを履いて仕事に出かけるさまが話題となり、仕事に出かける靴=パンプスというイメージが定着していったと考えられます。

ゆえに女性は、仕事に出かける時の靴としてパンプスが「常識化」していったわけです。

ヒールなしの靴はカジュアルな印象になる

パンプスの中には、ヒールがなく、長時間履いても疲れないタイプのデザインがあります。

ヒールなしの靴ですが、残念ながらビジネス上のマナーでは認められているとはいえず、正式な場所で堂々と履いても良いとはいえないでしょう。

例えば、仕事場でスニーカーを履いて出勤するのは、カジュアルな印象になり仕事向きとはいえません。スニーカー以外のヒールなしの靴も同様に、カジュアルな見た目となり、仕事場によってはマナー違反とされてしまうのです。

ヒールなしの靴が許容されるかどうかは企業によって異なる

ヒールなしの靴がすべての企業でNGかというと、必ずしもそうではありません。

例えば、女性の従業員数が多い企業では、ヒールなしのパンプスで出勤することを容認している傾向が見られます。

また、出勤の際に企業内で「女性の靴はヒールでなくても問題視しない」という明確なルールを設けている場合もあります。この場合、ヒールなしの靴を禁止せず、許容していることとなりますので、出勤時にはヒールではないスニーカーを履いて出勤するのもよしと判断されるでしょう。

企業によって女性が通勤する時に履く靴の価値観が異なり、企業のルールによって自己判断で変えることができる世の中になっていることが分かります。

スーツにヒールなしのパンプスはOKか

ひと昔前と比べて、女性がスーツにヒールなしパンプスを履いている光景を見ることが増えました。

なぜヒールなしパンプスが増加傾向となったのか、考えられる理由を2つ紹介します。

「#KuToo」運動

「#KuToo運動」とは、女性が職場でハイヒールやパンプスなどの靴を履くことを強制している風潮に一石を投じた運動です。

2019年6月にある一人の女性が会社に対してツイートしたところ、「パンプスを履くのがマナー」という考え方を一方的に押し付けることを禁止してほしい、という内容が共感を呼んだのか瞬く間に話題となり、「#KuToo運動」と呼ばれるまでに広がったと言われています。

現代社会において、SNSでの言動は企業にとって重要なことですので、「#KuToo運動」に対して明確に賛同しないような言動をとると炎上してしまい、企業によって不利益となってしまうので、「#KuToo運動」により、女性の靴に対してマナー違反の有無をとがめる言動は減ったそうです。

「働き方改革」や「SDGs」

近年、働き方改革やSDGsの考え方が広まり、改めて男女平等と女性の権利向上が求められる時代となりました。

上記で少し触れましたが、企業の中にはヒールの無いパンプスでの出勤を認めたり、一部企業では出勤時のハイヒールを禁止している場合があったりするなど、以前と比べて考え方に変化が生じているのです。

SDGsでは女性に関して「ジェンダー平等を実現しよう」と「人や国の不平等をなくそう」が関係していることから、SDGsの考え方に賛同している企業を中心に、ヒールの無い靴で女性が出勤しても問題視しない傾向がみられます。

ローファーとヒールなしの靴は同じ?

ヒールがないパンプスと似ている見た目で挙げられるのが「ローファー」です。

学生時代に履いた経験がある方も多いローファーですが、パンプスとローファーの違いを説明できない人は意外と少なくありません。

そこでパンプスとハイヒール、ローファーには、どんな違いがあるのか解説します。

パンプス

パンプスは履き口の甲部分が広く開いており、足を滑らせて履くタイプの靴を指します。また、以下の3つの条件を満たしている靴のことを指す場合が多いです。

甲の部分が大きく開いている

かかととつま先が生地で覆われている

靴ひもや留め金が存在していない

これらの条件を満たしている靴をパンプスと呼ぶことができます。

ハイヒール

パンプスとハイヒールは同じようなものだと思われがちですが、実際は明確に分けられています。

そもそもパンプスとは靴の種類を表す名前です。一方、ハイヒールはヒールの高さを表す名称とされています。よって「種類を表す言葉」のパンプスと「高さを表す言葉」のハイヒールはまったく違う意味合いになってきます。

ハイヒールは、パンプスのなかのひとつの種類として分類され、ヒールの高さによって名称が変わってくるのが特徴です。一般的に7㎝以上のヒールをハイヒール、4㎝から6㎝のものをミドルヒール、3㎝以下はローヒールと呼ばれています。

ローファー

「ローファー」は靴紐がついていない履き口を深く覆った革靴のことを指します。

靴紐がないことから、着脱が可能であるため怠け者という意味でローファーと名付けられました。

このことから、ローファーは限りなくカジュアルに近いため、ビジネスシーンでの着用にはふさわしいとはいえません。取引先との商談や、規律が厳しい会社では着用は避けるのが無難でしょう。

近年はオフィスカジュアルを取り入れている企業も増えてきているため、そういった会社ではローファーを履いても問題ないかもしれません。では気になるパンプスとの違いですが、パンプスとローファーの最大の違いはヒールがあるかどうかです。

パンプスにはヒールがあること(ヒールがないタイプの靴もある)に対し、ローファーには全くありません。

また、パンプスの定義として「足の甲の部分が大きく開いているもの」を指しますので、ローファーは足が全体的に覆われていることから判断することができます。

パンプスとローファーではニーズ層が異なる

あくまで一般論ですが、パンプスは社会人の女性が履く靴。そして、ローファーは女子高生が履く靴としてそれぞれ履く年代が異なります。

中には女子高生でも大人に近づく意味でパンプスを履いたり、社会人になってもローファーを履いたりする女性がいます。

ローファーがスーツと合わないとされている要因には、ローファーが若者向けのカジュアルな靴という認識が強く、相性がよくないと感じることが挙げられるかもしれません。

スーツに合わせるパンプスの種類はコレ

スーツに合うパンプスの代表として「プレーンタイプ」と「ストラップ付タイプ」の2タイプが挙げられます。それぞれの特徴や違いを説明します。

プレーンタイプ

プレーンタイプはパンプスのなかで、もっとも一般的なタイプのパンプスです。

リボンやストラップなどの装飾は無く、シンプルなデザインをしています。装飾があったとしても、デザインカット程度で、特別大きく変わっているところがない点がプレーンタイプの特徴といえます。

控えめなデザインになっているので、さまざまな場面で活躍するパンプスです。

ストラップ付タイプ

ストラップ付のパンプスは、足の甲や足首にストラップをかけることで締め付けられ、固定して履くことができるパンプスです。

ストラップで固定されていることもあり、疲れにくく安定した履き心地を実現することができます。疲れにくく、脱げづらいことが最大のメリットといえるでしょう。

ヒールに慣れていない方や歩くことが多い方におすすめできるタイプです。

就職活動中はヒールの無い靴でもOK?

就活中の女性は、ヒールを履いて歩くことが多い傾向にあります。

ヒールの靴は走ることが難しく、長時間履いて歩き続けると人によっては痛みが生じたり、足がむくみ疲れをためてしまいます。

では、ヒールありの靴からヒールなしの靴に履き替えて就活しても問題ないのでしょうか?

ここではヒールとうまく付き合うための対策を紹介します。

会社の外と中でヒールありの靴を使い分ける

就活中は外を歩き回ることが多く、ヒールを履いて歩いていると、足に負担が生じます。

そのため、説明会や筆記試験、面接の時以外で外を歩く場合は、ヒールなしの靴を履いて足の負担軽減のためにひと工夫するのがおすすめです。

つまり、必要な時にヒールを履くような対策を取るということです。

ヒールなしの靴でも面接において大きなマイナス評価とされにくい

ヒールありの靴を持ち歩くのが難しく、履き替える方法ができない場合、最初からヒールなしの靴を履いた状態で面接に行くのは、面接の評価に影響をもたらすのでしょうか。

基本的にはヒールがある靴の方が望ましいといえます。しかし、選考を受ける業界によっては、意外とマイナス評価をされにくいこともあります。

なぜなら、面接官は必ずしも足元まで見ていないケースがあるためです。

また、アパレル企業や紳士服業界などは、反対にオシャレな足元を評価してくれることもあります。

ごく一部の業界では、ヒールなしの靴を履いただけでマイナス評価とはせず、採用に関係しない可能性もあります。

選考したい企業はヒールなしでも大丈夫なのか、OB訪問や企業説明会で適宜判断することをおすすめします。

【参考】どうしてもヒールを履いて就活しなければならない時に、疲れにくくする2つの対策

就活は新卒の方にとって、人生を賭けた活動と言っても過言ではありません。

ヒールを履いて就活しなければならない時に疲れにくくする対策について少し紹介します。

対策①:アイテムを活用する

ヒールを履いたままだと足先が疲れてしまうので、インソールを利用しましょう。

人によって合致するインソールの種類に違いがありますが、数百円で購入できますので、足の負担軽減に役立ててみることをおすすめします。特にクッションタイプのインソールが疲労軽減に効果的とされています。

対策②:ストレッチやマッサージを行う

ヒールを履いたまま歩いていると、就活の途中で足元に違和感を生じる場合があるかもしれません。

連日の負担で痛みが生じる前に、対策をしましょう。
入浴後にストレッチをしたり、マッサージをすることで血行が促進され疲労回復の効果が期待できます。

押さえておきたいパンプスを選ぶ時のポイント

パンプスを選ぶ際に押さえておくべきポイントを解説していきます。

自分の足の形に合ったものを選ぶ

パンプスは、自身の足にフィットしていないと、非常に疲れやすい靴のひとつでもあります。疲れにくいパンプスを選ぶためには、自身の足にフィットするパンプスを選ぶことが重要です。

フィットするパンプスを選ぶポイントは、パンプスのトゥといわれるつま先部分の形と、自身のつま先の形が合っているかを確認することが大切となります。足の指の中でどの指が一番長いのかを意識してパンプス選びをすると、足の形にフィットしたパンプスを選ぶことが可能です。

親指が最も長い「エジプト型」

親指が最も長い「エジプト型」のタイプの人は、先が丸い作りになっているラウンドトゥがおすすめです。

全体的に丸みを帯びているため、可愛らしい印象を与えることができます。つま先部分が比較的広くなっていることもあり、ゆったりと履きやすいことが特徴です。

人差し指が親指よりも長いタイプの「ギリシャ型」

人差し指が親指よりも長いタイプの「ギリシャ型」の方はアーモンドトゥがおすすめです。

名前のとおり、パンプスの先がアーモンドのような形になっているのが特徴的で、大人の印象を与えることができます。日本人に一番多い足型となっており、多くの方に好まれています。

指の長さがほとんど変わらない「スクエア型」

指の長さがほとんど変わらない「スクエア型」のタイプの方はスクエアトゥの形が最も合っています。

つま先の形が四角く形作られているのが特徴的で、足の指をゆったりと入れることができるので、楽に履けると人気を集めています。

必ず試着をする

購入の際には店舗で必ず試着をしましょう。試着をせずに購入してしまうと、自身の足に合わず、思わぬケガにつながることもあります。

パンプスは、かかとが浮きやすい靴でもあります。しっかりとかかとを押さえつけてくれるのかの確認が大切です。

パンプスを選ぶ際に、大きめのパンプスを選ぶ方が稀にいますが、おすすめはできません。
つま先からかかとまでの捨て寸(隙間)は0.5㎝から1.5㎝までにとどめておくように意識しましょう。それ以上の隙間が空いてしまうと、靴の中で足が動いてしまって、靴擦れの原因にもつながります。

購入後のトラブルを未然に防ぐためにも、購入時の試着は必須といえるでしょう。

シーンに合った素材を選ぶ

パンプスの素材には、エナメルやスエード、合皮などのいくつかの素材が存在しますが、特におすすめの素材は本革です。

本革は定期的にお手入れする必要性がありますが、長く履き続けることができ、履いていくうちに自身の足にフィットしてくる特徴があります。

長く履き続けることを考えていない場合は、合皮素材がおすすめです。雨などの水滴に強く、傷も付きにくい素材のため、本革よりも気軽に履くことができます。

パンプスの素材は、着用シーンなどを考慮して、自分に合った素材を選ぶようにしましょう。

【お悩み別】お悩み解決にオススメの一足はこちら

パンプスに限らず、靴を履いていると足の悩みは尽きないものです。特に、パンプスは履いている際の悩みが多くなる傾向にあります。自身の悩みを一覧にしておくことで、パンプス選びの際に役立つでしょう。

足の悩みに苦しめられている方のために、悩み別のパンプス選びのポイントをご紹介していきます。

外反母趾

外反母趾は足の親指がくの字に曲がってしまう現象です。外反母趾は、自分の足に合っていない靴を履き続けてしまうことが大きな原因として挙げられます。

女性特有のハイヒールやパンプスを履く機会が多い方や、ファッション性を意識して高いヒールを履くことが多い人にみられます。一度、外反母趾になってしまうとなかなか元に戻りづらく、痛みが出てきてしまうことにも繋がるので、パンプス選びのポイントをしっかりと押さえておくことで親指の痛みの緩和や足の変形の進行予防にも繋がります。

外反母趾でお悩みの方が意識するパンプス選びのポイントは「皮革製品を選ぶ」「高さが3㎝以下のヒールを選ぶ」です。

パンプスは一般的に人工皮革やナイロン素材が使われることが多く、これらの素材は丈夫ではありますが、生地が硬くて足への負担が大きいものになります。一方、皮革製品は履き続けることによって生地が柔らかくなり、自身の足にフィットする形で形成されていくので、「皮革製品を選ぶ」ことが足への負担を少なくする方法です。

続いては「高さが3㎝以下のヒールを選ぶ」理由ですが、ヒールの高さがあるとつま先立ちのような状態になり、親指の付け根に相当な負荷がかかってしまいます。それを防ぐためにも低めのヒールを選ぶことで、足への負担を少なくし、外反母趾の予防へと繋がります。

偏平足

偏平足は土踏まずがなく、足の裏がまっ平になってしまう現象です。偏平足になってしまう大きな原因は筋力の低下にあります。運動不足や体重の増加で足の筋肉が体重を支えきれずに足の裏がつぶれてしまうことが原因となります。

偏平足をそのままにしてパンプスを履き続けてしまうと疲れやすい身体になってしまったり、膝痛や腰痛を引き起こしたりすることにも繋がります。偏平足を悪化させないためにもパンプス選びが重要です。

主な対策としては「インソールにこだわる」「高さのあるヒールは避ける」ことが大切となります。

インソールは「足への衝撃を和らげる」ことと「足のアーチを支える」役割があります。土踏まずがない人は足を付いた時の衝撃を受け止めきれずに、足への負担が大きくなって痛めてしまうことにも繋がりかねません。インソールによって衝撃を吸収するアーチを強制的に作ることによって、足への負担を小さくすることが可能です。パンプスにもインソールを入れることをおすすめします。

高さのあるパンプスは足への負担も大きくなり、ケガの原因にも繋がってしまいます。偏平足の方は5㎝以下のヒールを選ぶことが大切です。

足幅広め or 狭め

靴を履いていると、足幅が狭い人や広い人ならではの悩みも出てきます。足幅が合っていないと、靴の中で足が滑ってしまって靴擦れなどを引き起こす原因にも繋がってしまうので、足幅の確認はとても大切です。

靴選びのポイントは幅が広い方も狭い方も基本的には変わりません。パンプスはさまざまな方の足幅に合うように、幅の広いものから狭いものまで多くの商品が販売されています。自分の足幅と合っているか、かかと部分はしっかりとホールドされるか、などを確認することが大切です。

ビジネスシューズのマナーをチェック

仕事場で履く靴、すなわちビジネスシューズには一定のマナーが求められます。
どんなことに気を付ければよいのか、7つのポイントにまとめました。

①靴

基本的に靴の色は、ベージュや茶色、白や黒など単色であることが求められます。

靴において、ベーシックでワントーンのようなシンプルなデザインのものだと良いでしょう。

逆に赤やヒョウ柄などの派手な色はビジネスシーンでは基本的にNGですので、避けた方が無難です。
ビジネスの現場では、慎ましい色合いが重宝される傾向にあります。そのため、派手目な色を避けて落ち着いた色が最適です。なかでも、黒のパンプスが最も汎用性が高く、一般的とされています。

オフィスカジュアルな職場であれば、ネイビーやベージュ、ホワイト、ブラウンなどの落ち着いた色であればそれほど問題なく履くことが可能です。パンプスには柄付きのものも存在するので、そういった場合は上品な柄を選ぶようにしましょう。

他にもバッグやベルトなどの小物と色を合わせることで統一感が生まれるのでコーディネートする際に参考にしてみてはいかがでしょうか?

②適度な高さのあるパンプスを選ぶ

パンプスの高さには、多くの種類がありますが、ある程度高さのあるものがおすすめです。3㎝から5㎝の高さがあれば、足が細く見えて、全体的なシルエットが美しくなります。反対に高さが低すぎてしまうと、カジュアル感が出すぎてしまうので注意が必要です。

ハイヒールやピンヒールなど、ヒールが細いものは、ビジネスシーンでの着用は不向きとされており、適度な太さのあるヒール選びが大切です。

③靴の素材・形状

靴は季節によって、素材が異なるものを用意できればベターです。

例えば夏であれば合皮やフェイクレザー、冬ならスウェードを使用した素材などが良いでしょう。

また、パンプスの形状は靴の先ほど細くなっていますので、足の指の形に合わせた靴を履くことができればベターです。この時に足の形に合わないものを選んでしまうと、靴擦れや、足の痛みに繋がり、トラブルの原因となってしまうので、靴の形状を選ぶ際には実際に試着して数歩歩いてみて足に違和感がないかどうかチェックすることをおすすめします。

④靴のサイズ

最も重要なのが靴のサイズです。

靴のサイズが合わないまま仕事をすることはビジネスマナー違反に直結します。

サイズが大きくてぶかぶかだと、だらしない印象を与えてしまいかねませんので、なおさらです。

靴のサイズが合わないまま、パンプスを履いていると先ほどの形状の選び方と同様に靴の摩擦(靴擦れ)が目立ってしまい、スカートタイプのスーツであれば特に目立ちやすいので注意しましょう。

⑤靴下を履いてもいい?

ビジネスシーンで気になるのが、スーツに靴下を履いてもいいのか?ということではないでしょうか?

靴下といってもフォーマルなものからカジュアルなものまで幅広い種類があります。

男性の場合はスーツ着用時は主に黒の靴下やスーツの色に合わせた色の靴下を着用することが多いですが、スーツを着る際に靴下を履くイメージがない女性ではどうでしょうか?

結論から言いますと、スーツを着用する際には基本的に靴下は履かないのが正しいといえます。

冷えが厳しい方や、防寒対策でどうしても足元を温めたいという場合には、「パンプスカバー」を取り入れてみるといいかもしれません。
パンプスカバーは着用しても見えることがなく、カジュアルシーンでもフォーマルシーンでも着用できます。
防寒はもちろん、滑り止めの役割も果たしてくれるので、持っておくとさまざまなシーンで活用できます。

パンプスカバーは足元がごわつくこともなく、足元をすっきりまとめることができます。
しかし、少しでも見えてしまうと靴下と同様に不恰好になってしまい、せっかくのスーツスタイルが台無しになってしまう恐れがあるので、靴とのバランスに注意が必要です。

⑥ストッキングを履いて足元を整える

女性の場合はスーツを着用する際に靴下ではなく、ストッキングを着用するのが一般的といわれています。

ストッキングを着用していれば、靴下を履いていなくても問題ありません。ストッキングにもさまざまな種類があり、「色」「厚さ」「柄」など選ぶものによって相手に与える印象も変わってきます。

ビジネスシーンや就職活動などではある程度の厚さがあり、柄のない控えめな色のものを選んでおくと間違いないでしょう。

柄物のものや、色つきのものはそれだけでカジュアルな印象を与えるため、スーツ着用時には避けます。

ではストッキングの上に靴下を履いてもいいの?という点についてですが、不恰好になってしまうのでおすすめはできません。
女性は男性よりも冷え性などに悩まされがちなので、防寒対策として靴下を履きたくなる気持ちも分かりますが、スーツを着用する上で大切なのは相手にどのような印象を与えるか?ということなので避けましょう。

では、パンツスタイルのスーツなら男性同様に靴下は履いてもいいのかというと、こちらも基本的にNGです。

女性のスーツスタイルは「パンツスタイル」と「スカートスタイル」に分けられますが、どちらの場合にもストッキングを履くのがマナーとされているため、靴下を履くことでカジュアル化してしまい、相手に与える印象が悪くなってしまうので足元にも注意が必要です。

⑦裸足はNG

靴下がNGな理由について紹介しましたが、では夏の暑い時期などは裸足でもいいのか?という疑問についてですが、こちらもNGとなります。

先ほど紹介したように、女性にとってのスーツスタイルはストッキングを履くのがマストな着こなしとなります。裸足はカジュアルな装いと判断され、それだけでマイナスの印象を与え兼ねません。ビジネスシーンや就職活動ではフォーマルな装いが求められるので、裸足は避けておくといいでしょう。

夏場は暑くて蒸れるのでストッキングを履きたくないという方は、通気性の良い薄めのストッキングがおすすめです。

スーツとパンプスのオススメカラーコーディネートを紹介!

ネイビースーツ × ネイビーパンプス

派手過ぎず、誠実で爽やかな印象のあるネイビーで統一する、かっちりしすぎないコーディネートです。バックなどの小物もネイビーにすることで清潔感のあるまとまったコーディネートになります。

チャコールグレースーツ × 黒パンプス

チャコールグレーのスーツやブラックスーツなど、ダークな色のスーツには同じくダークの黒パンプスが似合います。カジュアル感こそありませんが、きっちりとした印象を与えることが可能です。

ダークの色合いに物足りなくなったときは、シャツや小物に色物を入れることでメリハリができ、少し変わった印象を与えることができます。

ライトグレースーツ × 白パンプス

ライトグレーなどの明るめのスーツにはさわやかな白パンプスがおすすめです。

全体的にさわやかな印象を与えることができ、女性としての清潔感が溢れだすコーディネートとなっています。4月からの新生活や新社会人にはたいへんおすすめのコーディネートです。

会社に履き替え用の靴を置いておく

ヒールなしの靴を履いたまま勤務できる会社であれば問題ありません。

ただ、現実的な問題として「会社で働くときに履く靴はパンプスでなければならない」という風潮が会社に残っていることもあります。

その場合はヒールのある靴を履いて働かなければなりません。

なるべくヒールを履きたくない場合、会社に履き替え用の靴を持っていくことをおすすめします。

出勤時はヒールなしの靴、ローファーやヒールの無いパンプスなどを履き、会社に着いて勤務する前にヒールのある靴に履き替えるということです。

会社に履き替え用の靴を置いておけば、出勤途中にヒールのある靴を履くことはありませんので、可能であれば会社にヒールのある靴を置いておくと良いでしょう。

足元のお手入れが肝心

先でも紹介してきたように、会社でのパンプス需要は高く、ビジネスマナーとしてもパンプスは重宝されています。そんなパンプスは清潔で見た目がいい状態で履きたいものです。

ここでは、パンプスの正しいお手入れ方法を紹介します。

<お手入れの手順>

1. パンプスにシューキーパーを入れる

まず準備段階として、パンプスにシューキーパーを入れます。

パンプスについたシワを綺麗に伸ばした状態にすることが大切です。シューキーパーを入れることで、仕上げのクリームを塗る際に、シワのついた部分まで満遍なくクリームを行き渡らせることができます。

2. ブラシでホコリを取り除く

次に、ブラシを使ってパンプス表面についたホコリを取り除きます。

気に入っているパンプスや傷をつけたくないパンプスの場合には、柔らかい馬毛ブラシがおすすめです。パンプス全体をブラッシングし、シューキーパーで伸ばしたシワ、コバの部分も忘れずにブラシをかけましょう。

3. リムーバーでパンプスについた汚れを落とす

パンプスについたホコリをブラシで落としたら、次にリムーバーを用いて更に細かく汚れを落としていきます。

パンプスのお手入れを普段から行っていると、古いクリームやワックスがパンプスの表面に堆積し、そこにホコリが付着して汚れとなります。

そのパンプスの表面にこびりついた汚れを落とすために、リムーバーを使用します。指に巻いたクロスに少量のリムーバーを付けて、パンプスの表面に優しく押し当てていきます。革はとてもデリケートなので、強くこすったりせずに優しく汚れを落としましょう。

4.硬めのブラシでツヤ出し

汚れを落とした後に、靴色に合わせたクリームを塗ります。

その後、硬めのブラシでツヤ出し作業を行います。先ほど使用した汚れ落としのブラシとは違うブラシを使用しましょう。

おすすめは硬めの豚毛ブラシです。ブラシをしっかりとかけることで、ツヤが出て綺麗に仕上がります。ここでも力の入れすぎには注意が必要です。程よい力加減でパンプスをブラッシングしていきましょう。

4.仕上げの防水スプレー

すべての工程が済んだら、仕上げとして防水スプレーを吹きかけましょう。

防水スプレーをかけることで、パンプスの表面に膜を張って汚れなどから守ってくれる効果が期待できます。

例えば、雨の浸透やホコリなどの汚れも防いでくれるので、このひと手間が長く愛用できる秘訣になります。

お手入れの頻度や注意点

お手入れの手順はわかったものの、パンプスのお手入れの頻度や気を付けるべき点が知りたい方も多いのではないでしょうか。

ここでは、適切な頻度と注意点について紹介します。

・最後の工程が肝心

最後の工程で紹介した、”ツヤ出し”がお手入れの中でもとても重要です。

綺麗にツヤを出すためのテクニックに、鏡面磨きというものがあります。靴磨きの仕上げとして、油性のワックスを使い鏡面磨きにより、つま先やかかと部分をピカピカに磨き上げていきます。

このテクニックを施すことにより、パンプスの光沢のトーンが変化し、革の色がより鮮明で美しく仕上げることができます。この際に使用するアイテムとしておすすめなのが油性ワックスです。

まず、油性ワックスを少量布に取り、つま先部分に円を描く要領で塗ります。

次に、柔らかい馬毛ブラシを利用して、ブラッシングします。革の毛穴にワックスを埋め込んでいくようなイメージで、優しくブラシをかけていきます。

その後、水を1滴、ワックスを塗った部分に垂らし、布でワックスをならしていきます。この工程は、水分を用いてワックスを平らにするために必要で、ここでも円を描くように行うのがポイントです。

この作業を5〜6回繰り返すと、指に引っかかるような感じが出てきて、磨いている部分にロウがのり、ピカピカのつま先になります。

ただし、この鏡面磨きにはパンプスの通気性を損なうというデメリットもありますので、やり過ぎには注意しましょう。

お手入れの頻度

お手入れの頻度についてですが、綺麗に保つためにお手入れを毎日行う必要はありません。反対にお手入れをしすぎてしまうと、パンプスに含まれる油分が多くなりすぎてしまい、パンプス自体が型崩れを起こしたり、クリーナーなどによってパンプスの表面に過度な負担がかかってしまったりします。

従って、目安として8〜10回程度履いたら、1回パンプスを磨くのをお勧めします。

ただし、その間パンプスを履いたらその後ほったらかしにしておいて良いという訳ではありません。

必ずパンプスを履いた後は、パンプスに付着した土やホコリを軽くブラッシングしたり、シューキーパーを入れて保管したりすることが大切です。

この細かいお手入れをすることにより、お気に入りのパンプスを長く使用することができます。また、パンプスは履き始めたその日からホコリや細かい傷がつくので、新しいうちから手入れを始めて継続していくことが非常に大切です。

臭い対策

春夏には暑い日が続き、気温も上がるため、どうしても避けられないのが汗や暑さによる臭いです。

パンプスも1年中履くアイテムのため、きちんとした臭い対策を行う必要があります。暑さによって流す汗は実は臭いをあまり発しておらず、汗で濡れたパンプスを一日中履き続けたり、何日も履き続けることによって、独特の臭いを放ってしまうのです。

臭い対策としておすすめなのが、適度にパンプスを休憩させてあげることです。

毎日同じパンプスを履いてしまうと、パンプスに過剰な負担がかかりすぐに傷んでしまいます。パンプスを長持ちさせるために、最低3足のパンプスを所有し、それらを交互に履いてパンプスの傷みを軽減するのをおすすめします。それによって、それぞれのパンプスの寿命も延び、経済的にもメリットが生まれます。

一方で、3足以上のパンプスをローテーションして使うことにより、ヒールへの負担も軽くなりますが、それでもヒールがすり減ってしまったら、修理に出すか思い切ってパンプスを買い換えましょう。ヒールの減り具合は人の目につきやすく、見栄え的にもだらしなく見えるので、特に注意が必要です。

「オーダースーツSADA」とは?

最後にオーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」について紹介します。

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※(2023年8月16日現在の価格であり、価格は変更になる可能性がございます。)

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※事前に来店のご予約を頂くと、よりスムーズにスーツの購入が可能です。

スーツの悩み、体型の悩みをカバーできるのがオーダースーツSADAの強みです。

そして技術的なところではCAD(自動設計システム)、CAM(自動裁断機)を活用した、自動化・機械化、分業化を究極まで進めた工程で製造しています。
通常では職人が行うパターン起こし、裁断という工程をCAD、CAMで自動化し、ほとんど職人が関わることなくオーダースーツを製造できていることで1点もののオーダースーツの大量生産が可能になっていることから通常よりも安価に、短時間で納品することが可能になっています。

この様にオーダースーツSADAなら納得の一着を仕立てることが可能です。スーツのことで分からないことがある際には、まずはオーダースーツSADAを選んでみることで、あなたの希望のスーツが仕上がるでしょう。

メンズスーツ以外にレディーススーツにも重点を置いており、スカートスタイルやパンツスタイルいずれかに合わせて、ご依頼者の声を反映させてオーダースーツを作成しています。

まとめ

以前は女性が勤務する際にヒールのある靴が常識とされてきました。

しかし、SNSの発展と共に価値観が多様化した現在では、一概に女性がヒールを履いて仕事をすることを強制すると逆に炎上してしまう要因となってしまうでしょう。

実際に企業の中には、働き方改革の一環として女性におけるヒールの強要を禁止したケースもあります。

とはいえ極端なケースとして、スニーカーで勤務を認めようという風潮はごく一部で、ヒールなしのパンプスで仕事ができる環境は徐々に整いつつあります。

以前は厳しかったビジネスマナーが、少し緩和されつつあると言えるでしょう。

最近では、2019年にある女性が、職場でハイヒールを強制されることに対して、率直な疑問をSNSで発信したことがきっかけとなり、ビジネスにおけるヒールなしのパンプスも少しずつ広がってきています。働き方改革やSDGsにより、「ジェンダー平等」が訴えられてきたのも理由のひとつです。そのため会社によってはヒールなしのパンプスが許容されているので、確認してみると良いでしょう。NGの場合でも、「通勤はヒールなし、着いたらヒールありに履き替える」という方法もあります。また多くの人が勘違いしていますが、ローファーとヒールなしパンプスは全く違うものです。ローファーは学生向けデザインで、スーツに合わないのでやめておきましょう。また就活では、ほとんどの企業が足元をちゃんと見ていないという統計が出ています。スニーカーのような靴を履くのはよろしくないですが、ヒールなしパンプスは全く問題ないでしょう。稀に気にする企業もあるので、少しでもリスクを避けたい方は3㎝程度のヒールのあるパンプスを履いてくださいね。ビジネスではいずれの靴を選んだ場合でも、黒や茶色のようにベーシックなワントーン、素材に合わせた素材、足に合わせたジャストサイズが基本のマナーです。最低限のマナーを押さえて、上手に靴を履きこなしましょう。

丈悠希