ブラウスのコーディネートはどうする?ファッションの基本からコーディネート5選まで幅広くご紹介
「会社にどの服を着ていけばいいの?」「パーティーにお呼ばれしたけど、服装がわからない」と困っている方はいませんか?まだ会社に慣れていない新社会人はそもそもの服装に悩み、社会人経験の長い人は服装のバリエーションに悩むでしょう。また、頻繁に出席する訳でないパーティーなどに呼ばれたときも、着ていく服装に迷うかもしれません。まさかニットやデニムを着ていく訳にはいきません。そのようなとき、女性が着られる万能な服がブラウスなのです。ブラウスは男性のシャツに相当します。しかし、ブラウスの種類はシャツのそれより多く、見た目の印象もさまざまなのです。オーソドックスでシンプルなブラウスから、フォーマルな中にも女性らしさを表現できるブラウスまで多種多様。色も定番の白から淡いパステルカラーまでいろいろあります。また、同じブラウスでもジャケットを着るのか着ないのか、ボトムスはスカートなのかパンツなのかによっても大きく印象が変わってきます。フォーマルな場の服装でもおしゃれを楽しめるのは女性の特権でしょう。しかし、ブラウスのコーディネートに自信がない人もいるでしょう。そのような方は、この記事を読んでブラウスの種類を学び、ぜひコーディネートに活かしてみてください。
ブラウスの種類
一口にブラウスと言ってもいくつかの種類があります。どのブラウスが自分に似合うのか、あるいはどのブラウスをどのシーンで着られるのか説明いたします。
スキッパーカラーブラウス
スキッパーカラーブラウスとはビジネススタイルでは定番のブラウス。清潔な印象や誠実な印象を受けるため、きちんと感がありビジネス上でも信頼できそうな雰囲気になります。ジャケットを羽織ればさらにかっちり感が出るため、どのようなシーンでも無難に着られるのがスキッパーカラーブラウスです。
クレリックカラーブラウス
襟やカフス(袖口)がホワイト無地になっており、それ以外の部分に色や柄がついているブラウスのことをクレリックカラーブラウスといいます。ドレッシー、エレガントといった大人の女性の雰囲気があり、落ち着きも同時に表現できます。一般的なブラウスにない特徴や、ビジネスシーンでもおしゃれ感を出したいときに持っておきたい一枚です。
ギャザーブラウス
襟が短めのかわいい印象のブラウス。胸周りに華やかなギャザーがあるため、顔がすっきりして見えます。ややボリューム感があり、ブラウスそのもののシルエットが優しく見えるのも特徴。スタイリッシュなボトムスを合わせることで、コントラスト効果により大人の女性らしいスタイルを表現できるでしょう。ブラウスコーデでおしゃれさにワンランク差をつけたいときにおすすめのブラウスです。
ボウタイブラウス
襟の部分に蝶結びができる太い紐がついているブラウスをボウタイブラウスといいます。リボン風に結んでもよいかもしれません。ギャザーブラウスのように女性らしい可愛らしさを最大限表現できるアイテムといってもよいでしょう。フォーマルなコーディネートにおいて女性らしいおしゃれを取り入れたいときにおすすめです。
ブラウスだけだとカジュアルな印象のあるボウタイブラウスですが、ジャケットを羽織ればしっかりしたフォーマル感も出せるため、ビジネスシーンで幅広く活用できます。また、胸元に視線が集まるため、顔をすっきり見せられる小顔効果にも期待できるでしょう。
フリルブラウス
胸元やネックラインにフリルがついたブラウスであり、ボウタイブラウスと同様に女性らしい可愛らしさを表現できるブラウスです。フリルに視線が集まるため首元や顔周りをすっきり見せられる効果があること、そして流行に左右されないデザインであることを踏まえると、一枚持っておいて損はないでしょう。
一部のフリルブラウスでは、フリルを取り外せるタイプもあります。フリルブラウスを着用していく場所やその日の気分によって取り外しても良いかもしれません。また、フリルブラウスはトップスとして着ると主役になれますが、ジャケットを羽織ればきちんとコーディネートの中に溶け込む万能タイプ。フリルブラウスを一枚持っておけば、コーディネートの幅が広がるでしょう。
レースブラウス
袖や襟にレースをあしらったドレスをレースドレスといいます。レースのデザインはさりげないものから目立ちやすいものまでさまざま。ビジネスシーンにはあまり向かないものの、パーティーにお呼ばれしたときには問題なく使えるでしょう。
レースドレスの中には裾や袖口が透けて見えるタイプもあります。このタイプのレースブラウスなら、下に履いているスカートや素肌と合わさって絶妙な色を表現します。この点はレースブラウスにしかない特徴でしょう。
シャツとブラウスは別物?
そもそもシャツとブラウスは別ものなのでしょうか?実はブラウスもシャツの一種。しかし、現在ではシャツ=男性が着るもの、ブラウス=女性が着るものといった意味で浸透しているでしょう。
どちらも同じようにジャケットの下に着用するものであり、色味もホワイト系が多いため呼び方が異なるだけだと思うかもしれません。しかしシャツとブラウスには決定的な違いがあるのです。
一般的に(男性が着る)シャツは着る人から向かって右の前身頃にボタンがついています。しかし、ブラウスは反対なのです。かつてブラウスは上流階級の女性が着るものでした。そのような女性は召使いに着替えをさせていたため、召使いが正面にたったときに右手でボタンを付け外しできるよう、ブラウスの左側にボタンをつけたのではないか、という説があります。かつては一部の選ばれた女性しか着られなかった服が、時代が進んだ現代では誰でも着られるようになったというのは不思議なものです。
ブラウスコーデのメリット
ブラウスコーデにはどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは3つの視点で感じるブラウスコーデのメリットを紹介いたします。
ビジネスシーンでも信頼される清潔感
ビジネスシーンで信頼される服装は男性のスーツ×シャツが基本となっています。前述の通りブラウスはシャツの一部であり、女性がブラウスを着ることは男性がシャツを着ることと同義とされているのです。
ブラウスはホワイト系が多いため、清潔さや誠実さを表現できるほか、おしゃれを楽しみたいときは淡いパステルカラーも選べます。このような選択肢が男性のシャツと同様にあることは、ブラウスをコーディネートに取り入れるメリットであると言えるでしょう。
規律あるコーディネートの中でも女性らしさを表現できる
フォーマルシーンでは規律あるコーディネートを求められます。そのようなときでも、女性らしさを表現できるのはブラウスを取り入れたコーディネートのメリットでしょう。特にボウタイブラウスやフリルブラウスは、フォーマルな中で女性らしいファッション性を表現するのにうってつけ。男性に比べて女性のほうが、フォーマルシーンにおいても女性らしさや自分らしさを発揮できるのではないでしょうか。
さまざまなジャケットと合わせられる
ブラウスに限らずビジネスウェアは着回しするため、最低限数着は必要になります。このとき、同じ種類のブラウスを複数枚持つのではなく、異なる種類のブラウスを持つようにすると、コーディネートに幅が生まれるでしょう。また、ジャケットも着回す都合上、複数枚持っている人がほとんど。特にスキッパーカラーブラウスやギャザーブラウスなどシンプルなブラウスは合わせられるジャケットの範囲が広いため、多くの組み合わせのコーディネートを楽しめるでしょう。
毎日のビジネスシーンにおすすめのブラウスコーデ
ビジネスシーンでコーディネートにブラウスを取り入れるには、どのようにすればよいのでしょうか?具体的なコーディネートを紹介します。
ネイビーのセットアップスーツ×ホワイトのギャザーブラウス
ネイビーのセットアップスーツはビジネスシーンの装いとしては無難でしょう。ボトムスをスカートではなくパンツにすることで、よりすっきりしたスタイリッシュな印象になります。合わせるブラウスはホワイトのギャザーブラウス。シンプルの中でも女性らしさを表現できるアイテムとして、非常に使い勝手のよいアイテムでしょう。
ビジネスシーンなのでジャケットをきちんと着るのが基本ですが、シーンによってはジャケットを肩にかけるような熟れた着崩しもよし。足元をブラウンのパンプスとすることでシックな中にも明るい要素を足しています。
ライトグレーのセットアップスーツ×ホワイトのボウタイブラウス
ベージュに近いライトグレーのセットアップパンツスーツに、ホワイトのボウタイブラウスを合わせることで、しゃきっとしたスタイルになります。セットアップパンツスーツが占める面積は広いものの、スーツそのものの色の明るさや温かみがあるため、重い雰囲気はまったくありません。
淡い色のスーツのためぼんやりしそうな印象がありますが、そこはホワイトのボウタイブラウスがまとめ上げます。実際ボウタイブラウスそのものは見えず、胸元から見えるのはボウタイのみ。それでもジャケットとパンツに対して影響力があり、全体を絶妙にまとめているのです。なお、ジャケットの袖は気温(室温)の都合で軽くまくるのもありでしょう。
スキッパーカラーブラウス×ロングスカートのモノトーンコーデ
トップスはベージュのスキッパーカラーブラウス。シンプルさの中にも女性らしい優しさやおおらかさを感じさせる一枚になっています。そして、そんなブラウスに合わせるのはベージュのストレートシルエットのロングスカート。上下ともベージュにすることで、優しい雰囲気のワントーンコーデにしています。とはいえ、上下とも同じトーンだと印象がぼやけてしまうことも。トップスをやや明るめに、ボトムスをやや濃いめの色、あるいは黒がかったベージュにするとモノトーンながらに安定感が生まれるでしょう。パンプスもベージュでまとめれば、全体的な統一感が出てよいでしょう。
華やかなパーティシーンにおすすめのブラウスコーデ
次はパーティーシーンに着ていけるコーディネートを紹介いたします。
プリーツスカートとボウタイブラウスのブラックコーデ
トップスはチャコールグレーに近いブラックのボウタイプラウス、そして合わせるのは濃いパープルに近いブラックのプリーツ入りロングスカート。ボウタイブラウスは水玉ドット柄のため、色味の印象ほど重い雰囲気にはなりません。ロングスカートはプリーツが入っているため、落ち着きを保ちつつも女性らしさを表現できるのがメリット。パーティーシーンに着ていけるスマートカジュアルスタイルの完成です。ブラウスがかわいめの印象のため、バッグの印象もそろえるとよいかもしれません。
ベージュのレースブラウス×ブラックのワイドパンツ
パーティースタイルはスカートとは限りません。ベージュのレースブラウスとブラックのワイドパンツを合わせたコーディネートもおすすめです。クロップドシルエットのワイドパンツは膝下くらいの短い丈ですっきりスタイル。そこに合わせるレースブラウスは袖や襟が透けて見えるタイプ。ブラウスのベージュとワイドパンツのブラックだけでなく、ウエストラインのベージュ×ブラック、手首のベージュ×素肌の色と、さまざまな表現が楽しめます。足元をブラックのパンプスでまとめれば、ワイドパンツでもすっきり見えます。
この記事では女性が着るブラウスの種類やシャツとの違い、またブラウスをコーディネートに取り入れるメリットや実際にブラウスを取り入れたコーディネートを紹介しました。ブラウスにはシンプルなスキッパーカラーブラウスや装飾性のあるクレリックカラーブラウス、それにフォーマルな雰囲気の中でも女性らしさを表現できるボウタイブラウスやフリルブラウスを紹介しました。実はブラウスはシャツの一種であり、男性にとってのシャツが女性にとってのブラウスと考えて問題ありません。ブラウスは、シャツと同様にジャケットの下に着用したり単独でトップスとして着用したりします。スーツにおいてジャケットとシャツの組み合わせが多数あるのと同様に、ジャケットとブラウスの組み合わせも多数あります。また、ボウタイブラウスやフリルブラウスは、ブラウス単体でトップスとして着ると主役級の華やかさがありながら、上にジャケットを着ればきちんとジャケットと良いタッグを組めるという不思議なアイテムなのです。ボトムスについてもスカートにするのかパンツにするのか、どのようなシルエットのスカート/パンツにするのかで、全体的な印象が変わってきます。どのようなコーディネートにするのかはあなた次第です。