【スーツ レディース 靴 マナー】コーディネートの要は靴!女性のスーツスタイルで守るべき靴のマナー
近年、レディーススーツは種類豊富なデザインが販売されるようになり、どんなコーディネートにしようかと悩む方も多いのではないでしょうか。社会人らしいコーディネートをしたい、おしゃれなスーツスタイルに仕上げたいと考える方も多いはずです。
そんな中、靴にこだわりを持っていますか?
おしゃれは足元からという言葉があるように靴もコーディネートの一部という意識を持つことが重要となります。
「靴にはこだわりがなかった」
「レディーススーツでおすすめの靴は何があるのだろうか」
「靴のマナーってどんなものがあるの?」
など、スーツスタイル時の靴に関する疑問を持っている方も多いです。
そこでこの記事では、
- スーツに合わせる靴のマナー
- スーツスタイル時のおすすめの靴
- 靴を選ぶ際のポイント
などを、スーツのプロであるオーダースーツSADAのスタッフが解説していきます。靴もコーディネートの一部という意識をしっかりと持って、ぴったりのコーディネートを心がけましょう。
意外と見られている靴
スーツスタイルは、TPOに合わせて失礼にならないような色柄とデザインを選ぶ必要があります。
スーツに関連するコーディネートアイテムにもふさわしい物、避けるべき物があるため、しっかりと選んでいくことが大切です。
コーディネートアイテムで最も目立つ靴は、お洒落の要であるのと同時に格式の要でもあります。どれほど良いスーツに身を包んでも、場面にふさわしくない靴を選んでいた場合、周りの方よりも格式が低くなってしまうことも考えられるため、状況に合った靴を選ぶことが重要です。
人はどうしても視覚から入る情報で他者の価値を判断してしまう傾向にあります。服装に合った着こなしのルールを知らずに靴を合わせてしまうと、相手によってはかなりマイナスな印象を与えてしまいかねません。
もちろん、完璧な着こなしが、大幅なプラスポイントになる事もあるため、選んだ靴が場面にふさわしいものかを判断できるようにルールを把握しておきましょう。
スーツに合わせる靴のマナー
スーツに合わせる靴のルールを把握していないと、場違いなコーディネートとなってしまい、恥ずかしい思いをしてしまう可能性もあります。決して難しいルールではないので、しっかりとルールを把握してコーディネートに役立てましょう。
基本的な考え方はメンズスーツと同じですが、ポイントになるのは「素材」「色」「形」「ヒールの高さ」「飾りの有無」です。
スーツの場合、生地の色が濃く、無地に近いものほど格式が高いとされ、色が薄く柄が派手になるほどカジュアルな印象になりますが、靴も同様に考えるようにしましょう。黒で、型押しなどの模様がないものが格式高い場面にふさわしく、色が明るく派手なデザインになるほどカジュアル向きとなります。
基本的には、どんなシーンにも身に付けられる黒がおすすめです。しかし、履く状況やシーンによって選ぶカラーを変えることで、バリエーション豊かなコーディネートに仕上げられます。
例えば、オフィスシーンではネイビー・グレー・ベージュ・ブラウン・ホワイトのパンプスを選ぶことで、華やかな印象を演出でき、雰囲気をガラリと変えることが可能です。
黒のスーツには黒の靴、グレーのスーツにはグレーの靴といったように、同色のスーツと靴を合わせると間違いないですが、ネイビーのスーツを着用する際にはベージュ・ホワイトもよく合うので覚えておきましょう。
デザイン系・アパレル系・広告系などの会社に勤めている場合は、その企業のイメージカラーを靴に取り入れおしゃれをアピールするのもおすすめです。
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リクルートにぺたんこ靴はあり?
これから就活を控えている人や職場で履く靴を検討している人は、どんな靴を選ぶべきか悩んでしまってる人は多いのではないでしょうか。
外出や移動が多いため、どうしても楽に履けるぺったんこ靴に目がいきがちですが、リクルートでは許容されるのでしょうか。
ここでは、気になるスーツに合わせるべき靴のポイントやヒールの高さについて紹介します。
ぺたんこ靴は避けるべき
リクルートでは、ぺたんこ靴は避けるのが無難です。ヒールが無い靴はどうしてもカジュアルな印象になってしまうため、就活や職場で履くにはふさわしくありません。
電車やバス移動がある就活や営業で外出が多い仕事の場合には、楽に履けるぺたんこ靴を選びたくなってしまうかもしれません。
しかし、ヒールを低くしてしまうのは自分の価値を低くしてしまうのと同じだといわれる場合が多いです。就活やビジネスシーンでは、楽に履ける靴ではなく、見た目がきちっとしたヒールのある靴を選ぶようにしましょう。
例えインターンシップでオフィスカジュアルの指定があったとしても、足元には気を遣うことをおすすめします。
スーツで履くべきヒールの高さの目安
就活にふさわしい靴のなかでヒールの高さの目安としては、3cmから5cmのものがベストです。
特に身長が高い女性の場合には、高くなりすぎることを嫌う傾向がありますが、気にせずに3cmから5cmヒールを選ぶことをおすすめします。
スーツスタイルは、きちんとした着こなしをすることが重要です。そのため、高さを気にするのではなく、スーツスタイルとして全体のバランスをチェックしましょう。
おすすめした高さの靴を履けば、背が高い方も低い方もスッキリとした印象に仕上げることができ、できる女性を演出することができます。全体のバランスが大切なので、何も心配せずに正しい着こなしを心がけましょう。
ヒールは安定感のあるものを選ぶ
就活用のヒールは、なるべくかかと部分が床と並行で、履いた時に安定感のあるものを選びましょう。
かかとの傾斜が強く、履くと前のめりになるような靴は疲れやすくなる傾向にあり、歩行中にバランスを崩してしまったり怪我の原因になりかねません。
体重をかかとの上に乗せて、力を入れなくても背筋を伸ばして立てることをチェックしてください。立った状態で、反り身にもならず自然体であれば、歩き方も綺麗になります。
ヒール選びのポイント
靴のデザインとして、材質は革か合成皮革、色は黒、デザインは派手でない、などできる限りシンプルでスタイリッシュな物がおすすめです。
型押しや飾りがあるものは、デザイン性が高くおしゃれですが、リクルートやビジネスシーンには向いていません。履き口のカットが凝っている物も避けた方が無難といえます。
とはいえ、パンプスに慣れていない人は、スポッと靴が脱げてしまうことも少なくありません。パンプス初心者はストラップがないと、靴が脱げないようにつま先に力が入って疲れやすいのも特徴です。慣れないうちは、脱げてしまうことを防止してくれるストラップ付きのパンプスやヒールが低いものを選んで、少しずつ慣れていきましょう。
就活ではストラップ付きを着用しても問題ありません。ヒールに慣れていないと歩き方も不自然になるので、不安な場合はストラップ付きにすることで、心配をせずに履くことができます。電車やバス移動、階段も安心なのでおすすめです。
靴のサイズが合いにくい場合は無理に小さいサイズを履かずに、ワンサイズアップしてストラップ付きで脱げないようにしても良いでしょう。ストラップのデザインが凝ったもの、ストラップが斜めにつけられているもの、足首に掛けるアンクルストラップなど、華美に見えるものは避けます。甲ストラップが落ち着いた印象になるため、おすすめです。
レディースの靴は素材、色、形で、使える場面を選びます。格式高めの場面では、素材は革と合成皮革になります。色は黒で、デザインはシンプルで飾りのないものです。
足を覆う面積が標準のものが格式高めです。足を覆う部分がブーツのように多い物や、つま先や、かかとが出るものはカジュアルです。
葬儀では布製の靴も着用可能ですが、近年は革が多くなっています。オフィスカジュアルでは、革以外の素材も使用可能ですが、中でも独特の艶のあるエナメルは避けます。目立ちすぎるデザインは避けましょう。一般的なビジネスでは、黒が格式高めなシーンに、茶が通常業務、グレーやパステルカラーなど明るめの靴は、オフィスカジュアルとなります。
靴が脱げにくい歩き方
パンプス初心者は、かかとがパカパカしたり、脱げてしまったりすることが多いですが、その原因は歩き方にあります。履き慣れたカジュアル靴やスニーカーと同じ感覚で、歩くときに足の指の付け根を曲げていることが多いです。
パンプスを履くときは、極力足の指の付け根を曲げないで歩くようにしましょう。ペタンと靴に足の裏を密着させたまま、ポーンポーンと見えないボールにつま先で触れるように、足裏を固定するイメージで歩くのがおすすめです。
慣れてきたら体重を乗せて、背筋を伸ばし、綺麗に歩けるようにチャレンジしてみましょう。比較的、綺麗に歩けるようになります。
パンプスに慣れてしまえば、多少ゆるくても、ストラップが無くても脱げなくなります。
そこまで慣れたら、ストラップ無しのパンプスを試してみてください。
女性でスーツにローファーはあり?
レディーススーツとローファーは、格式が異なるため、一緒に着用するのは避けた方がいいでしょう。
スーツとは、ジャケットとスカートやパンツが同じ生地の物を指します。上下が同じ生地のスーツは格式が高く、ローファーは靴の中では格式が低い物であるため、ふさわしくありません。服の格式が高く靴の格式が低いアンバランスなコーディネートになるため、このような合わせ方をするのは控えましょう。
レディースでローファーが合うコーディネートは、オフィスカジュアルな着こなしです。この場合は、ジャケットとボトムは異なる生地や色柄で、カジュアルダウンするため問題ありません。メンズでも、ジャケットパンツスタイルではローファーが定番です。
ヒールのあるローファーは問題なし
ローファーはカジュアルな靴ですが、ヒールアップビットローファーは、ヒールがあることで格式が上がります。式典の利用も可能になるため、ビジネスやお祝い事にも使えるということを覚えておきましょう。
ビットとは、靴の甲に付けられた金属製の飾りを指し、ローファーの定番デザインといえます。華やかさのあるヒールアップビットローファーは、入学式や卒業式で、保護者として参加する場合に良く合います。入学式にはスーツに合わせてパステルカラーを、卒業式であればブラックを合わせます。入学、卒業する本人は通常のパンプスがおすすめです。
ビジネスでは、オフィスカジュアルでコーディネートのアクセントとして活用できます。レディースの靴は、ヒールの有無で格式が変わる点がポイントです。
スーツに合うヒールの種類
ここではスーツに合う靴のヒールの種類について紹介します。
初心者向けのものから、安定感重視、落ち着いたデザインの物までまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
ヒールにはどんな種類があるのか
ヒールにはどんな種類があるのかいまいちわからないという方のために、ここではヒールの代表的な種類を紹介します。
・ハイヒール
ハイヒールとはヒールの高さを表す言葉で、一般的に7cm以上のヒールは、ブーツでもハイヒールに区分されます。
ハイヒールは、ヒールが細く高いのが特徴で、スラリと足が長く見える効果が期待でき、美脚に見せたり、大人っぽさを出したい時におすすめです。
ヒールのパンプスに慣れていない人は、バランスを崩しやすく足元が不安定で歩きづらいと感じるかもしれません。しかし、颯爽と履きこなすことができればキャリアウーマンの雰囲気を演出できます。
注意点としては、派手に見えてしまう可能性があるため取引先との商談や営業のシーンでは避けた方がいいでしょう。場面を選んで履きこなしてください。
・コーンヒール
コーンヒールは、比較的太めのヒールでかかと側が太く、接地面は少し細くなるしっかりとしたヒールを指します。アイスクリームのコーンのように下に向かって細くなっているため、コーンヒールと名づけられたようです。
かかと側が太いため、安定感があるものの徐々に細くなっているデザインが特徴となります。女性らしさもあり、ビジネスで使いやすいデザインです。
・ピンヒール
おしゃれな靴の代表格で、ピンのように細くストレートなヒールが特徴です。見た目が華美になるため、ビジネスには向きません。
細いヒールの上に体重を乗せて歩くため、5センチ程度の高さでも、バランスを取る必要があります。慣れないと捻挫しやすいので、ヒールに慣れていない方は気を付けて履くようにしましょう。
・キトゥンヒール
ピンヒールを短くしたような、細くて華奢なヒールです。
キトゥンヒールは平均3〜5cmの低めで愛らしい雰囲気があります。ピンヒールは高すぎるけど、華奢で可愛らしい雰囲気を演出したい人にはおすすめのヒールです。
・チャンキーヒール
接地面が太く安定感があります。チャンキーヒールの場合は、ハイヒールであってもバランスを取る心配がなく、姿勢よく立てるため、安心して美脚効果も利用できます。
シンプルな革で、落ち着いたデザインであれば、お祝い事などでも活躍します。5cm程度の落ち着いたデザインはビジネスでも便利です。
・フレンチヒール
ピンヒールに似ていますが、ピンヒールよりもヒールラインが柔らかになり、かかとに接する部分が広めになっています。華奢な印象と華やかさがあるデザインです。
5cm程度のものは比較的ビジネスでも使いやすくなります。細めのヒールはパーティー向き、太めのヒールはビジネス向きと覚えておきましょう。
・フラットヒール
フラットヒールとは、ヒールの中でもヒールが低く造られている形状で、比較的平らなデザインのヒールです。
ハイヒールなどに比べると安定感があるため、パンプス初心者でも履きやすいのが特徴です。どんなヒールを持つべきか迷った場合には一足持っておくことをおすすめします。
デザイン別用途一覧
格式高めの場面では、黒でシンプルなデザイン、ヒールも3cmから5cmで選ぶのがポイントです。
ビジネスでは場面に応じて、シンプルなデザインとオフィスカジュアルなデザインを使い分けましょう。下記にある用途別の表を参考にしてください。
デザイン | 就活 | 葬儀 | ビジネス |
---|---|---|---|
ラウンド | ○ | ○ | ○ |
アーモンド | ○ | ◯ | ○ |
スクエア | ○ | ○ | ○ |
ポインテッド | × | × | △ |
サイドオープン | × | × | △ |
かっちりめのビジネス向きデザインは、ラウンド、アーモンド、スクエアです。
オフィスカジュアルでは、セパレート、サイドオープン、ポインテッドなど、様々なデザインが比較的自由に着用出来ます。
ブーツのように足全体を覆う物や、つま先やかかとが出る物はビジネスにふさわしくないため避けます。
オフィスカジュアルの幅は、業界や会社の社風によって変わるため、周囲の人に合わせることも大切です。入社直後から2年目くらいまでは、控えめな装いが無難です。
レディーススーツにローファーは合わせられる?ビジネスで履けるローファーを解説
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女性はスーツに靴下を履いていい?
メンズスーツでは靴下を履くのが一般的ですが、女性のスーツスタイルの場合には、靴下を履いてはいけません。
理由としては、スーツは格式が高い衣服で、どちらかというと上品でフォーマルな印象を与えます。靴下はカジュアルな衣服に分類され、レディーススーツに靴下を合わせてしまうと統一感がないコーディネートになってしまい、バランスが悪くなってしまうからです。
冠婚葬祭、ビジネス、就活、オフィスカジュアルなど、用途を問わず、スーツスタイルに靴下は合わせません。
メンズスーツでの靴下は、スーツスタイルでのマナーとして肌を見せないことを目的としています。そのため、靴下はロングホーズと呼ばれるふくらはぎまであるスーツ用の靴下を履くのが一般的です。メンズも靴下の格式をスーツに合わせており、カジュアルな靴下を履いている訳ではない点に注意しましょう。
ちなみに、女性も素肌を見せることはマナー違反です。特に、スカートの場合スーツ用靴下とも言えるストッキングを履くようにしてください。
肌を見せないためなら、普通の靴下でも良いのではと思うかもしれませんが、普通の靴下を合わせることはできません。寒い冬には防寒対策としてデニールの厚いタイツを履きたくなりますが、靴下同様カジュアルな装いに分類されるため、格式高い場面では着用しないように注意してください。
パンツスーツでは、見た目がメンズスーツと似ているため、靴下でも良いと思う方も多いかもしれません。しかし、履き口の浅いパンプスに靴下を合わせると途端にカジュアル感が増してしまい、スーツスタイルの格式と足元の格式がズレてしまいます。オフィスカジュアルでも、靴下とタイツはカジュアルになるため避けて、スーツスタイルの格式には合わせられないと覚えておきましょう。
女性のスーツスタイルでは靴下を履くのはOK?それともストッキング一択??
女性がスーツを着用する場合、足元はどのようにするのが正解なのでしょうか?ストッキングを履くべきなのか、靴下でもよいのか。また、スカート、パンツスタイルによって変えるべきなのか。それぞれについて解説していきます。
スーツに合うおすすめの靴を紹介
スーツに合わせる靴を選ぶうえでおさえておきたいポイントが分かったところで、おすすめのレディース靴を紹介します。
靴のデザインとして定番のパンプスであっても、爪先の形でいくつかの種類に分かれるため、特徴を知っておくと、自分に合った靴を見つけやすくなります。ぜひ参考にしてみてください。
オープントゥ
つま先が開いているカジュアルなデザインです。
オープントゥは、足先が見えるためカジュアルにかわいく飾る靴を求めている人にはおすすめです。
また、つま先が開いているデザインのため、他のパンプスのデザインに比べ涼しく夏に履く人が多いパンプスの一つでもあります。
ラウンドトゥ
つま先がなだらかな曲線になっており、丸みがあるデザインのため女性らしい柔らかな印象に仕上がる靴です。
丸みの強いものから少しシャープなものまで種類があり、バレエシューズや普段使いできるシューズにも多く使われています。
別名でブル型といわれることもあります。
ポインテッドトゥ
つま先が尖っているシャープな印象のパンプスです。エレガントで女性らしい上品さを演出できるため、華やかなシーンで履くのにおすすめなデザインです。
ビジネスで履く場合には、女性らしさをアピールできます。
アーモンドトゥ
つま先がナッツのアーモンドのように少し尖っているデザインです。
ラウンドトゥよりもシャープで、ポインテッドトゥよりも柔らかな印象になります。一番目立つ足先をシャープに見せてくれるので、美脚効果も期待できる靴です。
オーバルトゥ
オーバルとは卵型の意味で、つま先が卵のような緩やかな丸みを帯びているデザインです。
エッグトゥともいわれることもあります。ラウンドトゥの一種です。
スクエアトゥ
足の親指と人差し指が、ほぼ同じ長さに作られており、つま先が角ばったデザインです。
アーモンドトゥ同様比較的シャープでかっちりしているため、メンズライクでクールな印象になります。
オブリークトゥ
スクエアトゥに似ていますが、親指の位置がつま先の先端で、斜めにカットされたデザインです。
足指の長さに沿って、なだらかなカーブになっているため、足の形状が合う方は、非常に履きやすくなります。
サイドオープン
サイドの革が内側のみか外側のみのデザインです。
夏場は涼しげな印象になります。
足を覆う部分が減るため、カジュアル寄りになりますが、蒸れにくく実用的な面もあるため、夏場のオフィスカジュアルにおすすめです。
セパレートパンプス
サイドの革が無く、つま先とかかとが完全に分かれているタイプです。
ビジネスで履くよりも、結婚式など華やかなパーティシーン向きのパンプスといえます。
Vカットパンプス
靴の履き口、足の甲にあたる部分がV字型にカットされたものです。シャープな印象になります。
黒のパンプスだと、肌との色の差もはっきりとして、凛とした知的な雰囲気になります。
ヒールアップビットローファー
ローファーの一種ですが、ヒールアップされることで、格式も上がります。
革自体に型押しなどがないスムースレザーであれば、華やかなお祝い事にも使用できます。
モカパンプス(モカシン)
履き口が深く、足の甲を半分程度覆う作りになっているのが特徴です。落ち着いた雰囲気になります。
カバードパンプス
通常のパンプスよりも履き口が深く、ブーツよりも浅い靴です。
ビジネスシーンでのレディース靴の選び方・女性スーツに合うおすすめの靴や注意点を解説
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足タイプは3種類
靴はつま先の形状であるトゥラインでデザインの種類を分けることができます。また、足の形状も人によって違いが出るため、その人に合った靴選びが重要です。
足と靴の相性が良いものを選ぶと靴の中が窮屈になりにくく、快適な履き心地になります。まずは、自分の足型タイプを把握しましょう。
①ギリシャ型
足の親指よりも、第二指が長いタイプの足型です。
続く第三指、第四指、第五指は順に短くなります。つま先は、第二指がある中央寄りが先端になるラウンドトゥとの相性が良く、無理なく履くことができるでしょう。
②エジプト型
足の親指が最も長く、第二指から第五指まで、なだらかに短くなる足型です。
足の形状と同じオブリークトゥの靴なら負担なく履くことができるでしょう。現在の日本では、ギリシャ型とエジプト型が多くなっています。
③スクエア型
文字通り親指から第五指までが、ほぼ横一線に並ぶ形状です。若干第五指が短くなります。
足型に近いスクエアトゥが、足に負担をかけません。
革自体が柔らかいものや、足幅がゆったりとした靴であれば、その他のデザインでも履きやすくなります。
靴を選ぶ時に知っておいた方が良いポイント
パンプスを選ぶときには必ず試着をしましょう。試着をする時間は夕方がおすすめです。
なぜなら夕方は一番足がむくんでいる時間なので、その時に選べば余裕をもったパンプスを選ぶことが出来るからです。
そして、店内を歩かせてもらう時には3分くらい歩いてみましょう。
そのくらい歩けば段々と足が前にずれ、本当に自分に合っているのかが分かってきます。
特に甲ストラップが無い、プレーンパンプスは足先とかかとのみで靴を支えているので、その2点のフィット感はしっかり見ましょう。
長さを見る時は、かかとを靴の後ろにしっかり付けて指先に空きがあるか、軽く指先を動かせるかを見て下さい。(靴は捨て寸といって、つま先に5~10mmほどの余裕が必要とされています。)
次に、かかとがしっかり掛かるか、パカパカしないかを見ていきましょう。
最後に幅がきつすぎないか、緩すぎないかを確認します。本革は伸びるので、外反母趾の方は部分的に伸ばして調節をしたり、緩い時には中敷きを敷いて調節したりします。
靴の選び方
靴の選び方の基本は、「足長と足幅のサイズを意識して選ぶこと」が大切です。
足長で選ぶ際には、かかとの先端から最も長い指の先端までの長さを基準にして選ぶようにすると失敗することが少なくなります。
足幅で選ぶ際には、親指の付け根から小指の付け根までの幅を基準にして選ぶようにしましょう。
靴を選ぶ際に、パカパカしないようにとキツめの靴を履くと、足を傷める場合があるので注意しましょう。靴は歩行する際に、靴の中で足が動く余裕が必要です。
革製のパンプスは履いていれば伸びると言われていますが、数回履いた程度では伸びません。伸びる事を前提に靴を選ぶと、一ヶ月程度は痛い思いをすることになるため、注意しましょう。
靴の素材が合成皮革の場合、足型に合わせて革が伸びることは少ないので、注意が必要です。本革の場合。足幅は多少伸びますが、足長は伸びないため、つま先が当たる靴は避けます。履いたときに、足全体にフィット感がある、わずかに圧迫感がある程度までがキツさの目安です。
また、小指の関節、パンプスの履き口などで、面ではなく点が当たる場合は靴が合わないサインになります。点が当たる場合は、無理に履き続けることはせず、サイズの選びなおしが必要です。
履いている靴のサイズが合わない場合の対処法
靴を購入したはいいものの、履き続けるときついと感じることも多くあります。きついと感じたときには靴の足幅や足長を伸ばすことができる「シューズストレッチャー」がおすすめです。
シューズストレッチャーは0.5㎝ほど伸ばすことができるので、靴の保管時などに靴の中に入れて保管するとサイズを緩くすることができます。
反対に、靴が緩いときの対処法を、3種類紹介します。
●ハーフインソールを使う方法
●かかとパッドを使う方法
●取り外し甲ベルトを使う方法
甲の部分に人差し指を入れてすっぽり入ってしまうようなら、足の甲部分の厚みを足すためハーフインソールを入れましょう。全敷きのインソールを使うとかかと部分が浅くなってしまうので、甲部分のみ足すものがおすすめです。
ハーフインソールを入れてもかかとが抜けてしまう場合はかかとパッドを使って見て下さい。
調節可能なストラップが最初からついている場合は問題無いですが、プレーンパンプスを購入した後に、やはりベルトが欲しいとなった場合には取り外し甲ベルトを付けるのがおすすめです。長距離歩く時のみベルトを付けて、フォーマルシーンではベルトを外すなどの調節ができます。
ストッキングやタイツの選び方
先でも紹介したように、スーツスタイルには靴下を合わせるのは避けるようにしましょう。スーツスタイルに合わせたいアイテムとしては、ストッキングやタイツが挙げられます。
しかし、どのようなものを選ぶべきか迷ってしまう人に向けて、ストッキングやタイツの選び方について紹介します。
ストッキングの選び方
ストッキングの厚さを示すデニールは、繊維の太さの単位です。デニールが大きくなるほど、タイツに近くなりカジュアル感が増します。
スーツスタイルでは、素肌感のある薄いストッキングは避け、程よい厚さのストッキングを選びましょう。
ストッキングのデニールは、20から30デニール前後を選ぶと、伝線しにくいのでおすすめです。また、万が一伝線しても広がりにくい加工のものを選んでおくと最小限に抑えることができるので便利といえます。
ストッキングは、そこまで荷物になるものではありません。いつどんな衝撃で破れてしまうかわからいリスクがあるため、ストッキングの予備をバッグやロッカーに持っていると安心できます。
ストッキングの気になる色味ですが、できるかぎり自分の肌色に近いベージュを選びましょう。肌色よりも明るい色は違和感が強くなってしまう傾向があります。違和感を無くすためにも肌色と同じか、若干濃い色を選ぶとナチュラルに仕上がるのでおすすめです。
黒いストッキングは、フォーマルシーンの葬儀のみで使用します。そのため、入学式や卒業式の場合には、黒ではなく肌色のストッキングを履くようにしましょう。
グレーやカラーのストッキングはカジュアルな印象になるため、避けたほうがいいです。
また、模様の入っているストッキングもカジュアル過ぎてしまうため、変に目立ってしまいます。
スーツスタイルには派手さは求めていないため、適切でない色柄のストッキングを合わせるのは避けましょう。パンツスタイルの場合には、足首から先しか足が見えない場合も肌色のストッキングや、膝まであるストッキングを履きます。
アンクル丈のストッキングは、着席時や膝を曲げるような動作で、ストッキングの履き口が周囲の人に見えてしまう可能性があるため、注意が必要です。
パンツスタイルは、動作によって裾が短くなるため、素肌が見えない充分な長さのストッキングを選びましょう。
タイツの選び方
格式の高い場所では、タイツを選ばないことが重要です。就活中には防寒できるタイツを選びたくなりますが、寒くてもタイツは避けることをおすすめします。インターンシップでスーツを着用する場合、パンツスタイルを選ぶなど、防寒方法を工夫するのが無難です。
葬儀でも黒いタイツは本来NGですが、冬場の気温がマイナスになる寒冷地では許容されます。近年は葬儀の格式も簡略化していますので、体調が悪い場合や妊娠中の場合は、気温に合わせて調節することは問題ありません。シンプルな黒無地のタイツを着用しましょう。
素材は合成皮革と本革どっちが良い?
ヒールにはどんな素材を選べばいいのか悩んでいる人は、多いのではないでしょうか。
着用するシーンに関係なく、長く履きたい場合には、本革の天然皮革がおすすめです。
定期的にメンテナンスをしてあげる必要がありますが、天然皮革特有の味のある風合いを楽しめるので一足持っておくといいでしょう。
また、本革の場合、履いているうちに自分の足に馴染んでくるため、疲れにくく足にフィットしてくれるのが嬉しいメリットといえます。
履く頻度が多く、雨やキズに強いものを探している場合には、合皮の合成皮革のものがよいでしょう。メンテナンスも手軽で簡単にできるため、初心者でも扱いやすいです。しかし、通気性は本革には劣るため、素材が伸びにくいといった欠点があることは覚えておきましょう。
合成皮革と本革は見た目にはそれほど大きな差はありません。どちらを選んでも、マナー上は問題ないので、安心してください。
毎日のビジネスで、履き潰してしまうパターンでは、合成皮革の手入れの楽さや、雨を気にしなくて良い点は心強いでしょう。
大切な会議や冠婚葬祭用には、使用感が強いものは失礼になるため、質の良い本革で特別な一足を用意しておくと安心です。
どんなときに着用するのか、シーンを想定しながら適切な素材のパンプスを選べるようになりましょう。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
女性のスーツスタイルは、スーツと靴のバランスが非常に重要です。場面に応じてスーツを選ぶように、靴も格式を合わせましょう。
オーダースーツSADAは、個人差の大きい女性のスーツを、型紙から作成するフルオーダーです。
胸やヒップとウエストの差が合わないことによる、太って見えるスーツのお悩みは、採寸して作るフルオーダーで解決します。一度採寸してしまえば、次回からはネットで簡単にオーダーが可能です。
スッキリとスタイルに合ったスーツに、正しいコーディネートで靴を合わせましょう。
スーツに似合うパンプスの選び方とは?ハイヒールやパンプスなど、おすすめを徹底紹介!
まとめ
今回は、コーディネートの要になる靴についてご紹介しました。
ビジネスではオフィスカジュアルが普及したため、それほど靴の格式に厳しくはありません。
社内式典や冠婚葬祭のお祝い事に関しても、比較的自由度が高くなっています。ただ、就活や葬儀、大切な取引先との会食など、相手に敬意を払うべき場面では、おしゃれよりもマナーを大切にしましょう。
格式高い装いは心を引き締め、落ち着いた気品ある雰囲気になります。
服装は、自分の価値を相手に伝える役割も果たします。
スーツは特に、人生で大切な場面で着用される服です。
場面にふさわしいスーツと、格式に合う靴で颯爽と着こなしましょう
いかがでしたでしょうか。今回はレディーススーツに合わせる靴の選び方や女性のスーツスタイルで守るべき靴のマナー、合わせるストッキングやタイツの選び方についても紹介しました。スーツに合わせる靴のルールは、決して難しくなく、ポイントである、素材、色、形、ヒールの高さ、飾りの有無を意識するようにするといいでしょう。スーツの生地は色が濃く、無地に近いものほど格式が高く、色が薄く柄が派手になるほどカジュアルな印象になるため、雰囲気に合わせた靴選びができるとスーツとのバランスがとれて、全体的にまとまったコーディネートに仕上げることができます。定番のパンプスでも、爪先の形でいくつかの種類に分けられるため、本記事を参考に適した靴のデザインを選べる女性になりましょう。靴だけでなく、スーツの素材やサイズ、色柄にこだわりたい方や、コーディネートについて相談したい方は、オーダースーツも検討してみてはいかがでしょうか。オーダースーツSADAでは、専門のスタッフがしっかりサポートするため、フルオーダーの楽しさ、快適さ、フィット感はもちろんのこと、着回しの相談や着こなしに関しての些細なお悩みにも親身にお答え致します。オーダースーツSADAでその魅力を体験してみてはいかがでしょう。