【スーツ時計レディース】レディーススーツの腕時計はビジネスマナー視点で選ぶ

カテゴリー

女性のみなさん、このコラムを読みに来たということは「腕時計をつけたいけど、スーツにはどんなものが合っているのか分からない…」「普段使いの腕時計はスーツに合わせても大丈夫…？」とお悩みではないでしょうか。最近はスマホが普及してきて、サッと時間を確認できるようになったのでつける機会が減ってきた腕時計。とはいえ腕時計をつけているだけで、スタイリッシュさが増すことは間違いないですよね。なんだかんだ言っても、サッと腕を見れば時間が確認できるのも便利なものです。とはいえ腕時計のデザインは、「デジタル」と「アナログ」に分かれていたり、「革ベルト」と「金属ベルト」があったりと、一概に「腕時計」とひとくくりにできるものでもありませんね。女性は男性よりも腕から手首にかけて細い傾向があるので、男性と同じような選び方をするとちょっと違和感のあるコーディネートになってしまいます。また女性特有の「七分袖スーツ」を着ている場合は時計の見え方がまた変わってくるので、それに合わせた時計選びも重要です。そこで今回は、スーツコーデの専門家「オーダースーツSADA」のスタッフが、女性のスーツに似合う腕時計について解説します。

【女性向け】スーツに似合う腕時計のススメ

ビジネスのスーツスタイルなど、腕時計が必要になる場面で、何を合わせるべきか迷うことはありませんか?
普段使っている腕時計で失礼にならないのか、スーツスタイルに合うのか、心配になる場合もあるのではないでしょうか。
今回は、スーツに似合う腕時計について解説します。ビジネスマナーの範囲内で、おしゃれにコーディネートしましょう。

腕時計はデジタル？アナログ？

腕時計は、デジタルとアナログに分かれます。
デジタル時計とは、画面に数字を表示して時間を知らせる時計です。
見た瞬間の正確な時刻が分かります。

アナログ時計とは、指針が文字盤の時刻を指し示す時計です。
腕時計を見たときに、大体の今の時間、予定までの残りの時間などが把握しやすい特徴があります。

ビジネスではアナログが安心

ビジネスでは、カジュアルなデジタル時計は失礼になるため避けます。
秒針があるアナログ時計を選びましょう。
華美にならないシンプルなデザインがおすすめです。

アナログ腕時計の種類

アナログ腕時計には、機械式とクォーツ式があります。
機械式は精巧な技術によって作られる高級時計です。ゼンマイを巻く力を動力とする時計で、手巻きと自動巻きがあります。
クォーツ式時計は、電波時計、GPS電波時計、ソーラー発電などの種類があります。
ビジネスでは価格も手頃なクォーツ式が一般的です。

電波時計・・・国内に2箇所ある標準電波を受信して時刻を修正する時計です。
GPS電波時計・・・位置情報をもとに時刻を現地時間に合わせる機能を持ちます。
ソーラー発電・・・時計内部のソーラーセルで発電するため電池交換の必要がない時計です。
電波時計とソーラー発電の機能を備えた時計は、海外出張の多い方にも人気です。

ビジネスではスケジュール管理が重要です。
電池切れのリスクは、かなり大きいため対策しておきましょう。
正確な時刻を表示する電波時計や、電池切れの心配がないソーラー発電であれば、安心感が高まります。

スーツに合わせる腕時計を選ぶ時のポイント１「ベルトは革か金属がベター」

ビジネスでは、ベルトの素材は革か金属が基本です。
スポーティなゴムや樹脂のバンド、カジュアルな合成繊維ベルトは避けます。
エナメルも華美な印象でビジネスに向きません。

革製ベルトの特徴

メリット・・・比較的軽量で、肌触りが柔らかになります。金属に比べてアレルギー反応も起きにくい素材です。革は手入れをしながら使う事で、風合いの変化を楽しめます。ベルト交換で雰囲気を変えられるタイプもあります。ベルト調整が簡単です。

デメリット・・・革は傷や汚れが付きやすい傾向です。明るい色のベルトは特に汚れが目立ちます。本革は長く使えますが、合成皮革の場合は、経年劣化があるため1年から2年ほどでベルト交換が必要になります。

男性のスーツスタイルは革小物を黒か茶で合わせますが、女性のスーツスタイルでは、黒と茶に加えベージュ、ライトグレーなど柔らかな色合いも使用できます。
ネイビースーツなど、かっちりとした印象のスーツの場合は、パンプスと時計のベルトを黒で合わせると格式高めの落ち着いた雰囲気になります。
そのため、重要な会議や大きな契約など、失敗できない場合には黒が無難です。場面に応じてベルトや文字盤の色を変えるのもビジネスマナーとしては安心感のあるコーディネートです。
一般的な業務では、ベージュやブラウンで上品な雰囲気に変える、ホワイトのベルトで清潔感を出す、ライトグレーで知的な抜け感を加えるなど、ベルト色をアクセントにコーディネートしてみましょう。

金属製ベルトの選び方

メリット・・・汚れや傷が付きにくく、耐久性があるためメンテナンスが楽です。金属の光沢は、シンプルなビジネススーツスタイルに華やかさを添えます。

デメリット・・・金属は長時間の着用や夏場の汗でかゆみを感じる方もいます。金属アレルギーに注意が必要です。比較的重さがあります。腕時計の種類によっては、店舗でのベルト調整が必要になるため手間がかかります。

腕時計の付け心地を左右するベルトは、快適なものを選びましょう。
夏場はひんやりとする金属ベルト、冬は肌触りの柔らかな本革など季節で変えるのもおすすめです。

金属アレルギーとサージカルステンレス

金属アレルギーにはステンレスが良いという話もありますが、必ずしも安全とは言えないため注意しましょう。
ステンレスは、ステンレススチールの略称です。
主成分は鉄ですが、ニッケルなどを混ぜることで錆びや汚れに強い性質を持たせた金属です。
非常に耐久性に優れた合金鋼のため、様々な分野で活用されている素材です。
通常のステンレスは短時間であれば酸素による酸化膜でアレルギーを起こしにくくなりますが、長時間の着用では、その効果が切れてしまいアレルギー症状が出てしまいます。
普段は着用に問題なくても、夏の汗をかきやすい状態で長時間使うとかゆみが出るという方は、この酸化膜の効果が切れてしまったパターンです。
つまり、ステンレスは短時間であれば、酸化膜が皮膚を守るためアレルギーが出にくく、長時間ではその効果が切れてアレルギーが出やすくなります。
ステンレスが絶対安全とは考えない方が良いでしょう。

通常のステンレス以外に、アレルギーになりにくいサージカルステンレスと呼ばれるものがあります。

サージカルステンレスとは

サージカルステンレスは、医療用ステンレスのことを指します。
厳密にはサージカルステンレスという名称のステンレスは存在しません。
医療用ステンレスを大きく区分してサージカルステンレスと呼んでいます。
代表的な医療用ステンレスがSUS316Lです。
医療用メスなどに使用されています。
SUS316LはJIS規格の中でも特にアレルギーが起きにくいと言われるステンレスのため、金属アレルギーが気になる方は、SUS316Lが比較的安心と言えます。
しかし、アレルギーは命に関わる場合もあるため、金属アレルギーがある方は個人で判断せず医師の指示に従いましょう。

スーツに合わせる腕時計を選ぶ時のポイント２「ケースはビッグフェイスを避け華奢なものが◎」

スーツスタイルの腕時計は、シンプルで華美にならないものが基本です。
時計のケースが、手首と同じくらいのサイズになるビッグフェイスはカジュアルな印象になるため避けましょう。
ケースは標準的なレディース腕時計のサイズから選びます。

時計のサイズ

腕時計のケースサイズは大きくなるほど、視覚効果で、手首もガッチリして見えてしまいます。
女性の腕時計サイズは、24mmから26mm程度がおすすめです。
視認性とコーディネートのバランスも良く、30㎜の大きいサイズに比べ手首を華奢に見せる効果があります。

手首の長さの60%から70％を目安にする方法もあります。
メジャーが身近に無い場合は、細く切った紙などを手首に巻き、その紙の長さを定規やスマホアプリで測ってみましょう。

ケースのカラーは?

ケースを縁取る金属部分のカラーは、時計の印象を左右します。
ビジネスの重要な場面ではシルバーが無難です。
一般的なビジネスシーンでは、色によって変わる雰囲気をコーディネートに合わせて楽しんでみましょう。

シルバー・・・光の反射率が非常に高く白色にみえる金属です。ベーシックなシルバーはどのような場面でも安心です。ビジネスに限らずフォーマルな場面でも使用できます。
艶消しシルバー・・・艶を消したシルバーは控えめで落ち着いた印象です。黒っぽく見えるシルバーなどは目立ちにくいため、シンプルに徹したい場合におすすめです。
ホワイトゴールド・・・ゴールドに白色の金属であるシルバーを混ぜて白に近づけたもので、グレーに近い色合いになります。上品な質感が特徴です。
ピンクゴールド・・・ゴールドに銅を混ぜて、色合いをピンクに寄せたゴールドです。肌なじみが良く、優しい雰囲気になります。光の当たり方、オレンジ系のライト、周囲に赤い色の物がある場合など、ピンクが派手に見える場合があるため注意しましょう。

ケースの形

ビジネスでのレディース腕時計のケースは円形が定番です。
腕時計はケースタイプで見た目の印象が変わります。代表的なケースの種類は5つあります。

ラウンド・・・基本の丸型は視認性も良くビジネスの定番です。
スクエア・・・正方形タイプのケースは丸型よりも存在感が強くなります。
レクタンギュラー・・・長方形は、高級感も感じられる独特の雰囲気です。
トノー・・・トノーとは樽型です。スクエアよりも柔らかな印象です。
オーバル・・・オーバルは女性らしいシルエットの楕円形です。

腕時計は視界に入りやすい

ビジネスシーンでは名刺交換や書類を手渡しする際に、腕時計が視界に入ります。
大きなブランドロゴや、華美な文字盤の装飾、ラインストーンで囲まれた厚みのある時計など、主張の強いデザインは避けた方が無難です。

シンプルさは、ビジネスに必要のない情報を省く意味もあります。
人間の脳は、処理する情報が多いほど疲労するため、腕時計を含めたスッキリとした身だしなみは、ビジネスに対する集中力を上げる効果もあります。

スーツに合わせる腕時計を選ぶ時のポイント３「文字盤は無彩色か淡い色を」

ビジネスのコーディネートでは派手な原色を避けます。
オフィスカジュアルの浸透で、腕時計の明るいカラーも比較的許容されるようになりましたが、スーツスタイルの場合は、スーツの色合いに合う物が安心です。
ビジネスのスーツカラーの基本は、黒、紺、グレーです。
近年は焦げ茶、ブラウン、ベージュ、ホワイト系も注目されるようになりました。

このようなスーツスタイルに合う腕時計の文字盤の色は、無彩色とされる黒か白が基本となります。
有彩色では、象牙のような柔らかなオフホワイトやベージュ、パステルカラーなど、淡い色の中から選びます。

基本は白か、白に近い明るい色が無難です。
格式高い場面でも悪目立ちしません。
オフィスカジュアルでは、ほんのりとしたピンクやラベンダーなどのパステルカラーで柔らかさを出すのも良いでしょう。
かすかに色味を感じる程度がおすすめです。
黒などのダークカラーの文字盤は、主張が強くなります。
意志の強さ、存在感の強さを感じさせる雰囲気があるため場面を選びましょう。

ビジネスでは視認性も大切

針の位置で直感的に時間が把握できるアナログ時計は、多忙なビジネスに役立ちます。
作業中に瞬間的に腕時計を見て、進捗のチェックをしたり、予定を立て直したりなど、業務の修正が可能になります。
スケジュールに合わせたメリハリのある行動に、腕時計は欠かせないアイテムです。

そのため文字盤のインデックスは視認しやすいものが効率的と言えます。
文字サイズをランダムに変えているタイプや文字盤が一部装飾で隠れているもの、変形している指針など、時間が分かりにくい時計は避けましょう。

シンプルさの目安とは

シンプルな腕時計の条件は、必要な情報だけを分かりやすく読み取れるかどうかです。

スッキリとした文字盤
視認性の良い指針
シンプルなカレンダー
薄いケース
適切なサイズ
手首にフィットするベルト(ブレスレットのように移動しないもの)

基本をクリアした腕時計の中から、好みに合ったお洒落な時計を選びましょう。
清潔感のあるシルバーや、ほんのりと華やかさを添えるピンクゴールドなど、控えめなおしゃれはビジネスを優先したスマートなコーディネートになります。
スーツスタイルの腕時計は正しく選ぶことで、上品な美しさや穏やかな可愛らしさをプラスします。

男性向けとは違う？押さえておきたいビジネス時計マナーとは

ビジネスマナーは男女で若干異なるため、簡単に把握しておきましょう。

腕時計のマナー

革製品の色の統一マナーがあります。
男性は靴とベルト色を統一します。黒と茶が基本色です。ビジネススタイルの色合いは3色以内がバランスが良いとされるため、革小物も合わせる方がおしゃれに見えます。しかし、女性は統一しても、しなくてもOKです。色も黒と茶のほかに、ベージュなど明るい色も着用できます。
ビジネスでは上司や顧客よりも高価な時計を避けます。
大きなブランドロゴなど自己主張が大きい時計は、ビジネスには不要な情報になります。
男性は時計を趣味にしている方も多いため、仕事中に価格を想像するようなシチュエーションを作ってしまうことも避けましょう。これは、男女共通のマナーです。
男性の場合はビジネスでも使用できるスポーティなデザインがあります。
腕時計のジャンルの幅が広い男性腕時計の世界では、スポーティなデザインでもビジネスに兼用できるものがあります。女性の場合はスポーツ用やアウトドア用など、明らかに用途が異なる時計はビジネスにふさわしくありません。男性と違い、ケースの大きさなどで、手元に違和感が出やすいため注意しましょう。
着用場面に合わせる意識を持つ。
オフィスカジュアルと通常ビジネスでは、ふさわしい腕時計デザインは異なります。
カジュアルに近い場面では、全体的に明るいデザインが許容されます。
失敗できないビジネスシーンでは、ダークカラーのベルトや、白い文字盤、シンプルなインデックスがふさわしくなります。

七分袖スーツのコーディネート

女性ならではの七分袖スーツは、肘の隠れる袖丈です。腕の中で最も細い手首が強調されるため、華奢見せ効果があります。
特にダークカラースーツの場合、手首の肌色とのコントラストが美しく見えます。
また、手首にスーツの袖が無いため、腕時計全体がはっきりと見えます。
視線は、全体の中で小さなスペースに引き寄せられるため、視線を集めやすい腕時計をおしゃれのアクセントとして楽しむことも可能です。

七分袖スーツは肌が見える範囲が広いため、パーソナルカラーに合う腕時計を選んでみましょう。
肌なじみが良く、肌色が明るく見える効果も期待できます。

パーソナルカラーとは

パーソナルカラーとは、個人の肌色や髪色と、特に相性が良い色のことです。
本来は、カラークロスを使った専門的なテストでパーソナルカラーを探しますが、手軽な判別方法もあります。
手首の血管が青みを帯びて見える方はシルバー系の腕時計を合わせます。
手首の血管が緑みを帯びているなら淡いゴールドなどを合わせてみましょう。
パーソナルカラーを身に着けると、肌色が明るく見えるという特徴があります。
手首に合わせて、肌色の見え方をチェックします。肌色が明るく、血色がよく見えるカラーがパーソナルカラーです。逆に、肌がくすんで暗く見える場合は合わない色合いと言えます。
肌なじみの良い色合いが相乗効果となって、上品な華やかさをプラスします。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは？

オーダースーツSADAのスーツは、個人差の大きい女性のスタイルにフィットするフルオーダーです。
既製服スーツで気になる部分がある方は特にフルオーダーがおすすめです。フルオーダーであればスーツの形を自由に調節できます。
胸回りは余裕をもって、ウエストはすっきりと、ヒップや太腿周りは動きやすくなど、様々なご要望にお応えします。
特に暑さが気になる夏場のビジネスシーンでは、袖口が短い七分袖ジャケットがおすすめです。
太い血管がある手首を出すだけで、夏の暑さはかなり解消するのをご存知ですか?
お気に入りの腕時計も素敵にコーディネートできます。
さらに、時間をチェックするときには、袖をずらしたり、腕を伸ばして時計を出す必要がないため快適です。
オーダースーツSADAでは、スーツのジャケットを七分袖に変更することが可能です。
袖丈に関連するボタンのオプションなど、オーダースーツではワクワクしながら素材やデザインを選べます。
さらに、七分袖の華奢見せ効果は、腕時計とセットの着用がおすすめです!
オーダーについてのご不明な点はお気軽にお問合せください。

まとめ

今回は、スーツに似合う腕時計について解説しました。
ビジネスの腕時計を選ぶポイントは、シンプルなデザインを控えめに着用することです。
スーツスタイルとの相乗効果で、知的な印象になります。
おしゃれは引き算とも言われます。
快適さや実用面、ビジネスとしてのマナーをクリアした腕時計を選ぶことで、失礼のない装いになり、結果として好感度も上がるためおすすめです。

腕時計はデジタルとアナログに分かれていますが、ビジネスでカジュアル感のないアナログがおすすめです。アナログ腕時計にも機械式とクォーツ式の2種類がありますが、価格・機能面からクォーツ式がおすすめです。クォーツ式はモデルにより、電波時計やソーラー発電などの機能を備えています。時計のベルトは革か金属を選びましょう。ゴムや樹脂などはカジュアル感が強いのでNGです。革ベルトは軽量なため女性向けですが、1年～2年ほどでベルト交換の必要がある点がネックでしょう。また金属アレルギーの方は革ベルトを選ぶのがベターです。金属ベルトは汚れにくさと耐久性が強みですが、ちょっと重いのでちょっと疲れてしまうことも。メリット・デメリットを理解して、自分に合った方を選んでみてください。時計のケースは小さめサイズがおすすめです。24～26㎝程度に合わせると良いでしょう。形はビジネスの定番「ラウンド」や、女性らしさが出る「オーバル」がおすすめ。また文字盤の部分は白などの無彩色や淡い色を選び、シンプルにまとめましょう。視認性も高くなるので、白にするメリットは大きいです。全体としてシンプルで控えめなデザインを選ぶのがコツです。ぜひマナーを押さえてオシャレな時計を選んでみましょう。