<strong>小池都知事に学ぶレディーススーツの着こなし術|正しいジャケットの選び方とは</strong>のアイキャッチ画像
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小池都知事に学ぶレディーススーツの着こなし術|正しいジャケットの選び方とは

グリーンのスーツを着用している政治家と聞くと、小池百合子東京都知事を思い出す方は多いでしょう。はっきりとした色使いのスーツを着こなす政治家はそれほど多くなく、カラースーツを着る機会が比較的多い女性政治家の中でも、小池氏のインパクトは非常に大きいものです。怖気づくことなく自身の意見や方針を貫く小池氏は、母の教えにより自立心の強い女性になったと言われています。新しい社会の変革を起こし、それに人々が馴染めるようにと勧める政策は、従来の日本における働き方と異なるものであり、注目の的になったのです。小池氏は代表的な「小池グリーン」のスーツの他にも、シーンに応じてモノトーンのスーツを着用したり、赤や青などの華やかな色合いのスーツを着用したりと、ファッショナブルな一面が印象に残ります。この記事で解説する小池氏のコーディネート術を参考にすると、あらゆるシーンにおいて強い印象を残すスーツスタイルを見つけられるでしょう。オーダースーツのメリットについても併せて解説するので、既製品で気に入るスーツが見つからない方もぜひ参考にしてみてください。ジャケットを着用する際、女性らしくスタイリッシュなシルエットを完成させたいと考えている方は特に最後までご覧ください。

出典:https://www.huffingtonpost.jp/2016/10/04/tokyo-mpa-koike_n_12326156.html

小池都知事は「百合子グリーン」やジャケットの着用をはじめ、ファッションを戦略的に取り入れているといわれます。ファッションが相手にどのような印象を与えるのかを重視しているため、着用する服の形から色合い、小物使いまで計算しつくされているのが特徴です。この記事では小池都知事の人物像からスーツのコーディネート術、映えるジャケット選びを中心に解説します。

小池百合子東京都知事ってどんな人?

出典:https://www.tokyo-np.co.jp/article_photo/list?article_id=67370&pid=173677

プロフィール

小池百合子氏は1952年兵庫県芦屋生まれ。父は原油卸会社経営で母は家族の反対を押し切り、60歳でカイロに日本食レストラン「なにわ」をオープンさせます。母は「いつでも自分の足で歩けるようにしておきなさい、他人と同じじゃつまらない」と、オンリーワンを良しとする方針であり、その芯の強い母から影響を受けて育ったとのことです。

学生時代には一度入学した関西学院大学を「退路を断つため」と中退し、カイロ大学に留学。アラビア語を習得しています。母に留学の意思を伝えた際も、すぐに了承を得たそうです。帰国後にアラビア語通訳・講師として働いていた時、日本テレビの仕事でカダフィ書記長、アラファト議長の会見をコーディネートし、インタビュアーを務める機会がありました。このことをきっかけに「竹村健一の世相講談」のアシスタントキャスターを務めることになったのです。

その後「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)の初代キャスターに日本初の女性経済キャスターとして抜擢されます。このキャスター時代、イラク軍のクウェート侵攻で日本人が人質となった際は番組での現地取材を続ける一方、仲間と共にイラク側との人質解放交渉を重ねていました。小池都知事らの努力は実を結び、湾岸戦争勃発前の人質解放につながっています。

1992年に40歳で日本新党から参院選に出馬し、初当選。翌93年に衆議院へ初挑戦し、当選しています。その後、細川内閣で総務政務次官に就任。2003年9月の内閣改造では環境大臣に就任し、今ではすっかり定着した「クールビズ」を提唱しました。

2006年の第一次安倍内閣では内閣総理大臣補佐官(国家安全保障担当)、翌2007年7月には女性初の防衛大臣に就任します。その後2016年7月、度重なる知事の交代や膨れ上がる五輪予算などで都政への信頼が揺らいでいた時期に東京都知事選挙に立候補します。「都民が決める。都民と進める。」をスローガンに291万票以上を集め、悲願の初当選を果たしました。

政策

小池都知事は現在、以下のような政策を中心に掲げています。詳細は公式ホームページのほかYouTube上でも公開されているので、気になる方は参考にしてください。

1.都民の命を守り「稼ぐ」東京の実現

・都民を守る感染拡大防止策の更なる強化

・「爆速」デジタル化により東京の経済を「新しい成長」へ

・魅力と強さを兼ね備えたまちづくり

2.「人」が輝く東京

・子どもと女性が輝く東京

・健康・長寿で「シニア活躍」

・多様性を力に変える「共生社会」東京

3.「都民ファースト」の視点での行財政改革・構造改革

・デジタル化による都民サービス(QoS)の向上

・都庁の行財政改革/賢い支出(ワイズ・スペンディング)の徹底

・「グレーター東京」(大東京圏)構想の推進

実績

これまでの代表的な小池都知事の実績を3点ほどご紹介します。傾向として、女性目線だからこそできる実績が中心と言えるでしょう。

1.待機児童問題など、保育環境の改善

国の制度では0歳児〜2歳児の保育無償対象は住民税非課税世帯のみとなっており、恩恵が受けられない方が大半でした。そこで都は世帯年収や第1子の年齢に関わらず「第2子:半額」「第3子以降:無償」という独自の追加支援を開始しました。また、保育所等の設置に対する区市町村への支援を充実させ、保育サービス利用児童数は3年連続で約15,000人以上増加し、過去最高を更新しています。さらに、知事就任後3年間で待機児童約6200人減少を達成しています。

2.都道府県初の体罰禁止を明記、児童虐待防止

2018年の目黒区の児童虐待死事件など、後を絶たない虐待事件を受け、東京都独自で「東京都子供への虐待の防止等に関する条例」を2019年4月1日に施行しました。この条例では都道府県初の保護者による「体罰禁止」を明記し、肉体的だけではなく暴言やネグレクトなど、精神的苦痛を与える行為を「子供の品位を傷つける罰」として禁止しました。

3.私立高校授業料を都独自に無償化

すべての生徒が安心して勉強できる環境づくりのため、東京都独自の制度施行。2017年度から、年収760万円未満の世帯に対し、私立高校の授業料を無償化しています(2018年度からは通信制高校も対象)。これにより2019年度現在、全体で約60,000人の負担軽減につながっています。

TPOや相対する相手に配慮したコーディネート例

メディアに取り上げるたびに注目される小池都知事のコーディネートは、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。小池都知事のコーディネートに共通するキーワードを見ていきましょう。

小池グリーン

出典:https://www.tokyoheadline.com/369081/

「小池グリーン」とは、小池氏が東京都知事選挙の際に使ったイメージカラーのグリーンを取り入れたものです。色彩心理学によると、グリーンは「やすらぎ」「クリーン」「公平」「保守」「フレッシュ」といった印象を与える効果があります。明るいライムグリーンのジャケットは、周囲に対して爽やかな印象をもたらします。

モノトーンカラー

出典:https://news.livedoor.com/article/detail/17598691/

全身を黒(ブラック)と白(ホワイト)のモノトーンカラーでまとめたコーディネートは「洗練された大人の品格」「凛とした強い意志」を感じさせます。上半身はインナーもジャケットも白で統一、下半身のボトムは黒、首元にはインパクトのある赤のネックレスを添えれば「日の丸カラー」のコーディネートが完成します。

インパクトカラー

出典:https://hochi.news/articles/20220104-OHT1T51043.html

集団でもすぐ目に留まるのが、はっきりとした色味の赤や青、黄色などインパクトカラーとよばれるものです。華やかさと女性らしさを演出するため、式典やパーティ参加時に便利な色合いとなります。小池都知事はロイヤルブルーの上下スーツに、同系色の長めのスカーフ、グレーのパンプスでまとめたコーディネートで登場したこともありました。

パステルカラー

出典:https://www.dailyshincho.jp/article/2017/06211659/?all=1

淡く優しい色合いのパステルカラーは、組み合わせ次第で大人っぽい印象を与えることもできます。黒や紺など地味な色が多い会議室、小池都知事のペパーミントグリーンがひときわ目立っていた姿が取り上げられたこともありました。淡い色を引き締めるために黒や茶色、紺などダークカラーと組み合わせるのがポイントです。

小池百合子東京都知事のコーディネート術

出典:https://twitter.com/voguejp/status/887251359283552256

上記見出しを受け、具体的なコーディネート術について解説します。ここではより具体的に、小池都知事のようなコーディネートをするためのコツについて解説します。

色を効果的に使う

小池都知事は小池グリーンをはじめ、赤、青、紫、黄などはっきりした色のジャケットを着こなしています。これまでにもイメージカラーの色ジャケットを着ている女性議員はいましたが、着こなせていると言える人は少なかったのではないでしょうか。

小池都知事はジャケットこそ派手で華やかな印象ですが、下半身は黒などの地味な色ですっきりとまとめています。キャスター出身であるということもあり、上半身でいかに印象を強くするかを理解しているのです。その日会う相手やTPOで絶妙に使い分けており、そのセルフブランディング力は確たるものだと言えるでしょう。

スカーフで雰囲気を和らげる

小池都知事といえば、スカーフを取り入れたコーディネートが印象的です。顔まわりにふんわりと巻くことでジャケットの硬さを消し、柔らかな表情を作っています。小池都知事が会見で話す姿からわかるように、相手に攻め立てられたとしてもゆっくりとかみ砕くように話します。その包み込むような印象を与えるには、スカーフが一役買っているようです。

アクセサリーで注目を引く

小池都知事のコーディネートのポイントは上半身にあります。これはキャスター時代、テレビ画面に自分がどう映るか計算しつくしたことに由来しているのです。小池都知事は度々、ジャケットの下にデコルテの見えるブラウスなどを合わせています。

その際パールやゴールドのネックレスをつけていますが、これがワンポイントとなり顔の輪郭がよりはっきりと見えるのです。また、ジャケットのラペルにブローチを添え、第一印象を華やかで若々しく見せることもあります。

男性寄りにも女性寄りにもなりにくいタイトスカートを着用する

過去には稲田元防衛大臣が裾の広がったミニスカートを履いて物議を醸したこともありますが、小池都知事はひざ下くらいのタイトスカートが印象的です。稲田元防衛大臣のように少女風になるわけでもなく、毅然とした大人の女性の武器としてタイトスカートを選んでいるのです。

ジャケットは必ず着用する

小池都知事のコーディネートは、ジャケットの着こなしにも注目したいところです。ビジネスシーンでは女性の服装に関して、男性のようにスーツ着用といったルールはありませんが、小池都知事のジャケットへの深いこだわりが見て取れます。小池都知事なりのルールとして公式の場ではテーラードジャケットやノーカラージャケットなど、ジャケットを着用しているのが分かります。種類はあれど男社会のルールからは逸れません。

スーツは自身でデザインする

小池都知事のスーツスタイルに憧れをもつ方も多いはずですが、一体どんなブランドのスーツを着ているのでしょうか。とあるファッション誌の取材で「どこのブランドのスーツを着用しているのですが?」と尋ねたところ、「自分でデザインしている」との回答があったそうです。ブランドは不明ですが、自身でデザインしたこだわりのオーダーメイドスーツであるということは確かなようです。

正しいジャケットの選び方

小池都知事のようにスタイリッシュにジャケットを着こなすにはどのような点に注意すればよいでしょうか。ジャケットのパーツごとに、ポイントを詳しく解説します。

肩幅

肩幅はジャケットを選びで最重要ポイントになるため、まずは肩幅が合っているかをチェックしましょう。肩をつまんで1㎝ほどゆとりがあるとバランスがとれます。肩幅が合っていないと不格好になるうえ、型崩れもしやすくなります。肩幅はお直しができない部分であるため、慎重に選びましょう。

着丈

短すぎる、あるいは長すぎると着回しが難しくなるため、パンツならばヒップの一番高い位置もしくはヒップを半分くらい隠す丈に合わせましょう。ボトムがスカートの場合、これよりも少し短い着丈でもバランスよくまとまります。

袖丈

手のくるぶしが隠れる程度の長さがおすすめです。特にデスクワークが多い場合、長すぎるとデスクと擦れて傷んでしまうことがあります。腕をまっすぐおろした際にくるぶしが隠れる程度の長さで、そこからシャツを1cm程覗かせるようにすると擦れを防ぐことができます。

胸・腰回り

ボタンを留めた時に目立つシワができたり、胸元のVゾーンが開いてしまうのはサイズが合っていない証拠です。バストが大きめの方の場合、腰回りにサイズを合わせると胸元がシワになり、バストに合わせると腰回りが大きくなりすぎてしまうのです。同じサイズのジャケットでも、デザインによっては胸を強調してしまうこともあります。腕や肩回りを動かしやすく、自分の体をきれいに見せてくれるデザインを見つけることも大切です。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

レディースのジャケットは体型次第で着心地が左右されるため、既製品では自分に合ったサイズ感のものを見つけるのが難しい場合もあるようです。体に合っていないスーツは古臭く見えてしまったり、だらしない印象を与えてしまいます。小池都知事のような存在感のある印象を与えるコーディネートには、自分の体のサイズに合ったジャケットが欠かせません。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」では上下セットのスーツのほか、ジャケットのみのオーダーも可能です。ビジネスとプライベート両方で活躍する1着を仕立てられるため、相手に好印象を与えるジャケットを手に入れることが可能です。気になる方は来店予約のうえ、お近くの店舗を訪れてはいかがでしょうか。

目を引くカラーが特徴的なジャケットを着用している小池百合子東京都知事は、シーンに併せて使う色合いを変えることで印象そのものを変えて工夫しています。小池氏のジャケットの色使いや全身のコーディネートは、女性がスーツを着用する上で活用できるポイントがいくつもあるのです。派手な色をうまくまとめるためのコツとして、カラージャケットに下半身をモノトーンでシックにする着こなしが挙げられます。上下でメリハリをつけると、TPOをわきまえているイメージを与えられるのです。その他、デコルテが見えるインナーを着用したり、上品なアクセサリーで首元を飾ったりすると、上半身のみでインパクトを残せます。スカートタイプのスーツを着る場合、ひざ下丈のタイトスカートを着用すると、大人としての気品あるスタイルが完成するのでおすすめです。スカートを短くしすぎないこと、身体のサイズに合ったジャケットを着ることで、気品と威厳ある見た目を演出できます。好印象を与えるジャケットの条件に、袖丈や着丈、肩幅などが身体にフィットしている点が挙げられます。着心地が良い上に見た目も上品なジャケット・スーツを手に入れたいなら、ぜひオーダースーツSADAでオーダーメイドスーツを注文してみましょう。

小笠原 蓮奈(おがさわら れんな)