スーツに合うパンプスとは？ パンプスの種類やおすすめの選び方をご紹介！
スーツを着てお仕事に臨む女性たちにとって、靴であるパンプスはコーディネートの一部ともいえるほど重要なアイテムでしょう。スーツを着る機会が多くなると、ついついスーツに着目してしまいがちですが、足元の印象は意外と見られているものです。そのため、スーツの着こなしは問題なくても、適切なパンプス選びができていないと印象を悪くしてしまう場合があります。
パンプスを選ぶ際は、種類はもちろん素材にもこだわることが大切です。この記事では、パンプスの種類や素材などの情報を学びながら、参考になるおすすめのパンプスの選び方をご紹介していきます。
意外と知らないパンプスの種類
パンプスとは、履き口（足の甲の部分）が大きく開いた女性用の靴のことです。パンプスには、形状にさまざまな種類があるため、以下でパンプスの種類をご紹介します。
定番のプレーンタイプ
プレーンタイプのパンプスは、もっとも一般的な形状のパンプスで、足の甲などにストラップがついていない靴のことです。定番のタイプなので、形状もシンプルなものが多く、就活生に向けたものやオフィス向けなどさまざまな種類があります。
靴の販売店で簡単に入手がしやすいこと、一般的な形状ゆえに相手に悪い印象を与えないことがメリットといえるでしょう。
歩きやすいストラップ付きタイプ
パンプスを履き慣れていない方には、ストラップ付きのパンプスがおすすめです。ストラップ付きのパンプスは、その名の通り足の甲や足首にストラップがついているパンプスを指します。足全体が固定されることによって、プレーンタイプよりも歩きやすいというメリットがあります。
歩きやすく疲れにくい点がストラップ付きパンプスのメリットですが、プレーンタイプと比べると着脱が大変という点がデメリットです。
トゥ（つま先）の形状の種類
また、パンプスはトゥ（つま先）の形状にもいくつか種類があります。トゥの種類は、アーモンドのような形状のアーモンドトゥ、ローファーに似た丸みのある形状のラウンドトゥ、角張った形状が印象的なスクエアトゥ、つま先部分がシャープにとがったポインテッドトゥ、そしてつま先部分がないカジュアルなオープントゥがあります。
パンプスの素材
パンプスにはいくつかの素材があり、素材によって耐久性などが異なります。また、パンプスに施す加工の方法にもいくつかの種類があるため、以下でパンプスの素材や加工の方法の種類についてご紹介します。
長く履きたい方は天然皮革素材
牛や馬、ヘビやワニといった動物から取れた革のことを「天然皮革（本皮）」といいます。本皮のパンプスの特徴は、本物の動物の皮を使っているため、動物によって光沢や革の厚み、しなやかさや通気性などが異なることです。動物から素材を採取する分、お値段も高めになります。
本皮のパンプスの最大の特徴として、非常に長持ちする点が挙げられます。お手入れの状態によって変動しますが、短くても2～6年、長くて10年以上使い続けられるのです。
通気性が高く、ムレや暑さにも強いことも特徴かつメリットです。購入して間もない頃は履いていて硬い印象を受けますが、使い続けることで革が変形し、足にフィットするようになります。
本皮製品は使い込むことによって味が出てくるため、長く使えるパンプスが欲しい方には本皮のパンプスがおすすめです。
雨やキズに強い合成皮革素材
布地に合成樹脂を塗布することで、本皮のような加工を施した素材を「合皮（合成皮革）」といいます。合成樹脂にはポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニルが使用されることが多く、プラスチック素材やビニール素材のような質感を持っています。型押し加工によって革の質感を与え、本皮のような見た目に仕上がっているのが特徴です。
合皮パンプスの特徴としては、価格が安いことが挙げられます。また、撥水性があり汚れにくいことも特徴ですが、塗布剤は徐々に劣化していき、1～3年程度で使えなくなってしまうため買い替えなければいけません。合皮のパンプスは消耗品であると考えましょう。
何足も購入し、さまざまなパンプスを楽しみたいと考えている方には、買い求めやすいこともあって最適といえるでしょう。
加工の仕方によってさらに細かく分類できる
パンプスは、靴本体の加工の仕方にも種類があります。加工の仕方は主に「スムース」「スエード」「エナメル」の3種類です。
スムースは、革本来の質感を生かしたパンプスの加工方法のことです。表面はつるつるしていて、マットな質感であることが特徴となっています。主張しすぎないため、どのような場面でも活躍できる万能性の高いパンプスです。
スエードはなめした革の裏側を磨いて起毛させた素材で、特有の凹凸感と温かみのある質感、上品な光沢が特徴的です。本皮のスエードは水に弱いのに対し、人工のスエードには撥水加工が施されていることもあります。
エナメルは、革にエナメル塗料を塗布して光沢感をプラスしたパンプスの素材です。エレガントな雰囲気に仕上がるのが特徴的で、カジュアルからフォーマルまでさまざまなファッションにマッチします。
スーツに合うパンプスとは？
スーツに合うパンプスとは、具体的にはどのようなパンプスを指すのでしょうか。一般的には、以下でご紹介する2つのポイントを兼ね備えるパンプスが、スーツに合っているといえるでしょう。
足の形とトゥの形が合っている
ご自身の足の形と、パンプスのトゥ（つま先部分）の形が合っているかどうかを確認しておくことをおすすめします。足の形とトゥの形が合っていると、長時間パンプスを履いていても痛くなりにくくなるでしょう。
まずは、足の指の中でどの指が一番長いかをチェックし、ご自身のつま先の形を見分けましょう。親指が一番長い「エジプト型」の人はラウンドトゥ、人差し指が親指より長い「ギリシャ型」の人はアーモンドトゥ、足の指の長さがあまり変わらない「スクエア型」の人にはスクエアトゥが適しています。
ヒールの高さが3～5cmである
パンプスのヒール部分はある程度の高さがある方が、全体的なシルエットが美しくなり、足が細く長く見えます。ヒールの高さは3～5cm程度のものを選び、ある程度しっかりした太さがあると理想的です。
ハイヒールやピンヒールはカジュアルすぎるので、オフィススタイルにおいてはマナー違反です。以下で、パンプスとヒールの違いについてご紹介します。
パンプスとヒールの違い
パンプスと、よく「ヒール」と呼ばれるハイヒールの靴とには、どのような違いがあるのでしょうか。パンプスとハイヒールは混同されることが多い靴ですが、ハイヒールはパンプスの中のヒール分類のひとつです。
一般的に、ヒールの高さが7cmを超えるものをハイヒールと呼び、4～6cmのものはミドルヒール、3cm以下のものをローヒールと呼びます。ヒールの高さによる区別はサンダルやブーツにも存在します。
スーツに合うパンプスの選び方
スーツに合うパンプスの選び方には、どのような方法があるのでしょうか。以下で2つの方法をご紹介します。
企業の雰囲気に合った色選びをする
企業の雰囲気に合わせた色選びをすることも、パンプスをビジネスシーンに溶け込ませるための重要なポイントであるといえます。デザインや広告系のクリエイティブ職や、アパレル会社やベンチャー企業などの場合は、茶色や濃いめの紺色のパンプスを選び、足元で個性を演出するのもおすすめです。
おしゃれやアイデア、センスなどを重要視する企業風土なら、他の人と差をつけるために黒以外の色を選ぶことも望ましいといえます。
基本的には「鉄板色」を選ぶ
パンプスは、基本的に「鉄板色」を選ぶとスーツと合わせやすくなります。鉄板色は「黒色」です。
黒色のパンプスは採用試験や就活といったフォーマルな場面を含む、さまざまなシーンで違和感なくなじむ色です。普段は別の色のパンプスを履くにしても、最低1～2足は持っておくことをおすすめします。
スーツにパンプスを合わせる時の注意点
スーツにパンプスを合わせる時には、いくつか気をつけるべきポイントがあります。以下で3つの注意点をご紹介します。確認してみましょう。
きちんと試着することを心がける
まず注意点として挙げられるのは、きちんとパンプスの試着をすることが挙げられます。靴を販売しているお店は、ほとんどが試着できるようになっています。試着の際は、欲しいと思うパンプスを履いて3分ほど店内を歩き回り、パンプスが自分の足に合っているかを確かめてください。
特に、かかとの部分に隙間がなく、しっかりホールドしてくれるかは念入りにチェックしましょう。余裕を持たせようと大きめなサイズのものを選ぶのは逆効果で、靴の中で足が前すべりして靴ずれの原因となります。フィット感と底の安定感があるパンプスを選ぶようにしましょう。
シーンに合った素材を選ぶ
パンプス選びはシーンに合わせて素材を選ぶようにしましょう。長く履きたいと思うのなら、天然皮革のパンプスを選びましょう。お手入れは定期的に行う必要があるものの、特有の風合いの変化や足にフィットする感覚を楽しめます。
パンプスを長く履き続けることを考えていない方は、合成皮革のパンプスがおすすめです。合皮のパンプスは天然皮革のものと比べると通気性や伸縮性では劣りますが、雨やキズに強いというメリットがあります。
色や柄は落ち着いたものを選ぶ
オフィスなどのビジネスシーンでは慎ましさが求められるため、色や柄は落ち着いたものを選ぶと良いでしょう。スーツに合わせる場合は、黒がもっとも一般的な色といえます。
オフィスカジュアルが可能な職場では、黒以外でもネイビーやベージュ、グレーなどの落ち着いたカラーのものであれば履いていいでしょう。
入社式など、フォーマルな場面では黒のパンプスが無難といえます。柄は無柄か落ち着いたデザインのものを選びましょう。赤色などの色や派手な柄のパンプスは、ビジネスシーンには適さないといえます。
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