女性のクールビズスタイルとは?レディーススーツを綺麗に着こなすコツのアイキャッチ画像
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女性のクールビズスタイルとは?レディーススーツを綺麗に着こなすコツ

クールビズのシーズン、女性のみなさんはどのように着こなしていますか?オフィススタイルのカジュアル化が進む現代、クールビズではかなりラフな服装も許容されてきました。男性は「スラックスに半袖ワイシャツかビジネスポロシャツ」が定番の着こなしですが、女性は少し許容範囲が広いイメージがあります。クールビズの、女性のコーディネートはどこまでカジュアルな服装が許容されるのでしょうか?色柄やデザイン、トレンドの組み合わせなどもご紹介します。また、クールビズシーズンの女性によくあるお悩みとして、「ジャケットがないと透けてしまって嫌だ」「外は良いけど、冷房が効いたオフィスは寒くて体調が悪くなる」といった点も挙げられます。また細かい点として、「靴だけ蒸れて嫌だ」「汗ジミが気になってしょうがない」と感じている人方もいることでしょう。こうしたお悩みを解決するにはどのような点に気をつければよいのでしょうか?そこで今回は、スーツコーデのプロフェッショナル集団「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、「女性のクールビズで許容される服装」「クールビズでの女性のお悩み別対策」「見逃しがちなクールビズマナー」について詳しく解説します。

女性のクールビズの服装ルールとは?

女性のクールビズの服装ルールは曖昧な印象です。男性のクールビズのようにワイシャツにスラックスと決まっていれば良いのですが、女性のクールビズスタイルには、明確なアイテム指定がないのです。基本的には、ビジネスのNGを避けて、スーツの着こなしルールを守ります。

クールビズとは

クールビズとは、2005年に環境省主導で始まった、冷房節約キャンペーンです。
環境に配慮し、冷房の設定温度が28度の室内でも快適に過ごせる、ビジネスウェアの軽装化を目指しました。
このキャンペーンは次第に定着し、現在ではほとんどの企業が取り入れています。
つまり、女性のクールビズスタイルも、「室温28度で快適に過ごせる服装」がキーワードになります。ビジネスにふさわしい品格を保ちながら、室温に対応できる軽装を選びましょう。

クールビズ対応カラーとデザイン一覧

クールビズでは、ビジネスの定番カラーと定番デザインを把握しておくことがポイントです。スーツ関連アイテムの靴やベルトもチェックしておきましょう。

スーツ

ビジネスシーンでは、スーツの色柄はダークカラーが正式です。本来はネイビーやダークグレーが定番でした。近年は、着こなしがカジュアル化しており、以前は避けられていたブラウンやベージュ、黒無地なども着用されるようになっています。しかし、企業や業種によっては現在も避ける場合があるため、正式な色柄からカジュアルな色柄までも把握しておき、場面に合わせて選択することがおすすめです。

重要なビジネスシーン

重要度の高いビジネスシーンで、堅めな着こなしが求められる場合は、ダークネイビーやダークグレーの無地がおすすめです。

一般的なビジネスシーン

日常的なビジネスシーンでは、無地、織柄、ピンストライプ、マイクロチェック、ハウンドトゥース(千鳥格子)などがおすすめです。色は、ブラウンを含むダークカラーからミディアムカラーが一般的です。

ややカジュアルなビジネスシーン

ややカジュアルな着こなしが許容される業種では、ライトグレー、ベージュなどのライトカラーも着用されます。カジュアルスタイルでは、コーディネートが容易な無地やチェックがトレンドです。チェックはグレンチェック、ラインが薄いウィンドーペンなどがおすすめです。

カジュアルなビジネスシーン

IT系などで採用されている、オフィスカジュアルスタイルでは、社内業務が前提であるため、もっともカジュアルな着こなしが可能です。色は、ダークカラーから淡いベージュ、ホワイト系まで選択肢になります。柄は、無地が基本となります。

スーツのデザイン

ジャケットデザインは、襟のあるテーラードカラーが正式、ノーカラーが一般的な着こなしです。テーラードカラーであっても、ポリエステル100%素材などで作られたセットアップスーツは、格式が下がるためオフィスカジュアルに向きます。

近年は、ブレザーを使用したおしゃれなジャケットスタイルも人気です。メタルボタンがポイントのブレザーは紺ブレとも呼ばれ、前ボタンがシングルのタイプとダブルのタイプがありますが、現在はダブルが人気です。夏は、ホワイト系のトップスやパンツをコーディネートすると爽やかな印象になります。

ボトムスは、タイトスカートやストレートパンツが正式です。裾が細く短めのテーパードパンツは、ややカジュアルなデザインですが、ここ数年で人気が急上昇しており、現在は一般的に着用されるようになっています。

カジュアルな着こなしが許容される場合は、ワイドパンツやロングスカート、ジャケットにワンピースを合わせるなどのコーディネートが可能です。

トップス

スーツのインナーとして合わせるトップスは、クールビズシーズン中は、ジャケットを脱ぐことを前提に選択する必要があります。

重要なビジネスシーン

初めて取引先へ訪問する場合や、昇進面接、重要な契約や会議などでは、クールビズ中もジャケットを着用します。ジャケットを着用する場面では、長袖のブラウスが基本となります。もっとも正式な着こなしは、白の無地や織柄のシャツ生地のブラウスですが、近年はソフトブラウスが着用されるケースも増えました。クルーネックの白無地ソフトブラウスが上品で清楚な印象になります。

一般的なビジネスシーン

クールビズでの一般的なビジネスシーンでは、ソフトブラウスが定番です。七分袖、五分袖、半袖をクールビズ期間中の気温に応じて使い分けます。ジャケットを羽織る予定がある場合は、7分袖が汗のベタつきによる、スーツの不快感を軽減します。色は白からパステルカラーまでが目安です。

ややカジュアルなビジネスシーン

ややカジュアルな着こなしが可能な場合は、サマーニットやカットソーなども着用される傾向があります。色は、白からーミディアムカラーまでが選択肢になり、柄は無地からシンプルなドット、ボーダーをコーディネートします。

カジュアルなビジネスシーン

オフィスカジュアルスタイルでは、ジャケットを羽織ることがあまりないため、デザイン性が高いトップスも着用されています。肩周辺にフリルがあるものやボリューム袖、ややオーバーサイズのシャツ生地ブラウスなどが人気です。

ベルト

クールビズ期間中は、ジャケットを脱ぐため、ウエスト回りの着こなしが目立ちます。ベルトループがあるボトムスを着用する場合は、ベルトを着用することがマナーとなっています。また、ベルトでウェストマークすることで、ジャケットを着用していなくても、コーディネートにメリハリがつき、おしゃれな着こなしに変わります。

重要なビジネスシーン

ジャケットを羽織るためウエストは見えませんが、ジャケットデザインによっては、見える場合があるためマナーとして着用がおすすめです。重要な場面では、型押しなどがないスムースレザーのピンで留めるピンバックルのベルトの黒が正式です。バックルはシルバーのものがおすすめです。

一般的なビジネスシーン

男性はベルトと靴の色を合わせることがマナーですが、女性は色を合わせるというルールはないため、同系色や類似色でも問題ありません。一般的なビジネスシーンでは、黒、ネイビー、ブラウン、グレーのピンバックルをコーディネートに合わせて選択します。スムースレザーのほか、サフィアーノレザーもおすすめです。サフィアーノレザーは、革の表面に細かな型押し加工をしたもので、汚れや傷に強いことが特徴です。

ややカジュアルなビジネスシーン

ややカジュアルな着こなしが可能な場合は、ダークカラーのほか、ライトグレー、ベージュのような明るい色も着用が可能です。デザインバックルのベルトはシンプルなものがおすすめです。

カジュアルなビジネスシーン

カジュアルスタイルでは、バーガンディなどボルドー系ダークカラーやイエロー、ミントカラーなどカラフルなベルトも選択肢になります。原色の赤や青など印象が強い色は避けますが、ビジネスシーンになじむ、やさしい色合いやダーク系を目安にコーディネートします。

重要なビジネスシーン

重要なビジネスシーンにふさわしい靴は、光沢を抑えた黒のスムースレザーのパンプスです。3cmから5cmのヒールがあるものが正式です。フラットパンプスはカジュアルになるため避けます。

一般的なビジネスシーン

スムースレザーのパンプスのほか、スウェード(スエード)もおすすめです。スウェードのパンプスは、冬だけでなくオールシーズンで使用できます。やさしい風合いと上質感がビジネスシーンに適したコーディネートを演出します。黒、ネイビー、ブラウンなどがおすすめです。

ややカジュアルなビジネスシーン

ややカジュアルなビジネスシーンでは、オフホワイト、グレージュやベージュなど、ライトカラーのパンプスも選択肢になります。夏は、サイドオープンパンプスなど、蒸れにくいデザインもおすすめです。

カジュアルなビジネスシーン

オフィスカジュアルでは、ライトカラーやイエロー、淡いグリーン、ブルーなどのカラフルなフラットパンプスも合わせることができます。素材はスウェードがおすすめです。カジュアルな着こなしが可能なため、スニーカーも人気となっています。スニーカーは靴自体がカジュアルなため、白や黒などシンプルなデザインで落ち着いたカラーを選ぶことがポイントです。

【シーン別】女性のクールビズ

営業など社外でのクールビズ

営業職は社内だけでなく、会社の顔として社外の取引先やお客様と会う機会が多いため、服装に配慮する必要があります。

初めての訪問の場合は、長袖にジャケットを着用します。取引先からクールビズを案内された場合は、2回目以降の訪問から、クールビズの着こなしに変更します。しかし、訪問先の着こなしよりもカジュアルになることは避けるため、初めての訪問の際は、取引先の着こなしを意識して見ておきましょう。

外出が多い営業職は、どうしても汗をかきやすいため、汗対策として、吸水性に優れているインナーやトップスを選ぶことをおすすめします。

パンプスは蒸れやすく、夏らしい靴を選択したくなりますが、サンダルやミュールはカジュアルな靴のため避けましょう。

事務職など社内でのクールビズ

事務職などの場合、元々ビジネスカジュアルが許容されている職場が多く、クールビズ期間に入っても、あまり今までの感覚を変える必要はないかもしれません。事務職など社内でのクールビズで気を付けたい点としては、クールビズだからこそ肌を露出し過ぎない服装を選択する必要があるということです。

女性の場合、選択できる服装が多いため、例えば、袖がないノースリーブやキャミソール、ショートパンツや短めのスカートなどは露出が多いため、ビジネスシーンでは避けます。

涼しく快適な服装を着用したいのであれば、通気性が良く、吸水性のある素材を選択するといいでしょう。

選択するカラーによって、与える印象が異なります。夏だからといってビビットカラーなどは避けて、落ち着きがある白やベージュ、ライトブルーなどの寒色系を身にまとえば、爽やかなスタイルに仕上げることができるので試してみてください。

また、室内ではクーラーが効きすぎてしまう傾向にあるため、寒すぎる場合には薄手のカーディガンを準備しておくと安心できます。サッと羽織ることができ、体温調整がしやすいのでおすすめです。

就職活動でのクールビズ

就職活動をしている場合、クールビズがOKなのか気になっている人は多いのではないでしょうか。ポイントは選考する企業がクールビズを許容しているのかどうかです。例えば、選考案内や説明会のアナウンスで「クールビスでお越しください」など、クールビズについての指示がある場合はノージャケットで選考に参加しても問題ないでしょう。

しかし、企業によってはこういった記載をしていないケースも多く、クールビズで参加していいのか分からないケースがあります。分からない場合や、不安な場合は通常の就活スタイルを選択します。クールビズ期間中は会場まではジャケットを脱いで、会場についたら羽織るなどの工夫や夏用のジャケットを準備するなどの汗対策を行いましょう。

トップスの透け対策

ジャケットなしが基本となるクールビズ期間中は、ブラウスの透け対策が必須になります。ボトムも生地が薄くなるため、下着のラインが透けて見えていないか、鏡越しに後ろ姿やヒップラインをチェックしましょう。

下着の色を透けにくい色にする

白いブラウスの場合、下着はダークカラー以外に、白も透けます。これは、肌色よりも明るい白が、肌とのコントラストを強めてしまい、下着と肌の境目が目立つためです。肌の色に近いベージュか、若干濃いベージュは透けにくくなります。ベージュにグレーを混ぜたグレージュ、ラベンダー、ワインレッドなども肌に馴染みます。肌色には個人差があるため、自宅で透け感をチェックしておくことも大切です。

吸湿性のあるインナーを着用する

吸湿性のあるインナーは、透けと汗問題を同時に解決します。シャツ生地のブラウスは比較的肌から浮いている面積が多いため、肌に密着するインナーは、汗の不快感を解消し、体が冷えることも防止します。インナーの縁を縫製しないカットオフタイプが目立ちにくく人気です。

ブラタンクトップ

重ね着は苦手な方は、ブラとインナーが一体型のブラタンクトップがおすすめです。

シームレスブラジャー

ブラジャーのリボンやギャザーなど表面の装飾は、ブラウスやカットソーの上から見ても凹凸が目立ちます。縫い目のないシームレスブラジャーに変更するだけでも、シルエットが目立ちにくくなります。

透け対策ができていないと、ビジネスシーンでは信頼と評価が下がってしまいます。
社会人のビジネスマナーとして徹底対策し、スマートな着こなしを目指しましょう。

オフィス内の冷え対策

トップスのみのクールビズスタイルでは、丸一日エアコンの効く部屋での仕事は辛い場合もあります。クールビズ期間中は、寒さ対策のアイテムを活用しましょう。

薄手カーディガン

クールビズの心強い味方はカーディガンです。エアコンの風が直接肌に当たるのを防ぎます。半袖ブラウスに羽織っても違和感の無い、薄手のトッパーカーディガンがおすすめです。着丈は長すぎないものがクールビズ向きです。腰にかかるくらいの着丈を選びましょう。

テーパードパンツ

エアコンの冷たい空気は足元に溜まるため気になります。スカートからテーパードパンツに変えてみましょう。薄手の夏生地であっても寒さ対策になります。

長めカットソー

最近はタックアウトする着丈長めのカットソーなどもあります。寒さ対策に利用しましょう。裏地に柔らかな肌触りのコットン素材を使ったものをスカートにインします。長めのカットソーが冷えるお腹や腰回りを包みます。汗もすぐに吸い取ってくれるため、汗が冷えることによる体温低下も防いでくれます。
ブラウス指定の場合は、特に体が冷えるため肌に密着するタイプのタンクトップやTシャツインナーを重ね着する事で、同じ効果を得られます。コットン素材は吸湿性に優れるだけでなく、保温性も備えているため、快適で冷えにくいことが特徴です。

クールビズマナーをチェック

クールビズの基本マナーを把握しておきましょう。

格式高めクールビズ

  • スーツ
    ダークカラーのテーラードで、色は紺やグレーの無地がおすすめです。スーツでの着用が多い場合は薄い織柄、ピンストライプもOKです。派手な柄や、フォーマルのように見える黒無地は避けます。素材はウールが無難です。ポリエステル100%のとろみ感がある素材はカジュアル寄りです。ジャケットの7分袖はNGの場合もあるため、社内ルールをチェックしましょう。
  • シャツ生地ブラウス
    襟付きのシャツ生地ブラウスが格式高めで、レギュラーカラーやスキッパーカラーが基本です。ジャケット着用が多い場合は、スーツに汗が染み込むことをブロックするために長袖を着用します。ジャケットを脱ぐ時間が多い場合は、七分袖や半袖もOKです。社内ルールによります。色柄は白無地が格式高く、色が濃く柄が強くなるほどカジュアルになります。
  • ソフトブラウス・カットソー
    シンプルなデザインで白が無難です。色はパステルカラーまでが目安です。Tシャツのようなカジュアルなタイプは避けます。裏地ありのシフォン系や裏地付きレースなど、上品なデザインがおすすめです。
  • ボトムス
    タイトスカート、ストレートパンツ、セミフレアパンツまでが目安です。改まった席では、テーパードパンツ、ワイドパンツ、ロングスカートなどは避けましょう。
  • 靴とベルト
    パンツスタイルの場合はベルト着用がルールです。ピンバックルのベルトと3cm以上のヒールがある靴を合わせます。色は黒が無難です。

通常クールビズ

  • ノージャケット
    クールビズはジャケット無しが基本です。寒さ対策としてのカーディガンなどはOKです。対面業務や会議の際にはジャケットを着用する場合もあります。テーラード、ノーカラー、七分袖ジャケットのいずれかを会社に一着用意しておきましょう。天候によって肌寒い日もある春夏は通勤にも使用できます。紺無地が無難ですが、オフィスカジュアル寄りの企業では、ライトグレーやオフホワイトなど明るめのジャケットも着用出来ます。社風に合わせましょう。
  • トップス
    ブラウスが基本ですが、カットソーやサマーニットなども使用されます。無難に合わせる場合はブラウスやカットソー、メンズがポロシャツOKであれば、サマーニットなども着用可能と考えられます。
  • ボトムス
    タイトスカート、Aライン、フレアスカート、テーパードパンツなどが定番です。足首が5㎝以上出るクロップドパンツはカジュアル寄りになります。
  • 靴とベルト
    比較的明るめカラーも合わせられます。ベルトと靴の色は必ずしも同じでなくても大丈夫です。

絶対避けたいクールビズのNG

露出はNG

  • ノースリーブ
    肩が出るような露出度の高い服はNGです。
  • シースルー
    袖の一部分などは許容されますが、肩や胸の付近が広範囲に肌が透けるものは避けます。
  • キャミソール
    キャミソールをトップスとして使う事は避けましょう。
  • 首回りが開いているカットソー
    胸の露出が大きいカットソーは失礼になるため避けます。
    鎖骨下まで開いているカットソーや、デザインがゆったりとしているカットソーは、前かがみになった場合に首回りが開きインナーが見えます。自分では気づかない場合もあるため、鏡でチェックしておくと安心です。
  • 膝上スカート
    ビジネスシーンのスカート丈は、膝丈が基本のため、許容範囲は、膝の関節部分が完全に見える位置までとなります。
    膝上の太もも部分が見える丈は避けましょう。

体のラインが出る服

体に密着するトップスはNGです。
ジャケットのサイズ感もポイントです。ジャケットは、前ボタンを留めた際にX状のシワが入るようなタイトな着用を避けます。
最近人気のストレッチ素材は、タイトに着用するとインナーのラインが目立つため、鏡でチェックしましょう。
胸とウエストの落差が大きい人は、肩に合わせてスーツを選ぶとどうしてもボタン付近にシワが入ります。その場合は、フルオーダーで体に無理なくフィットするスーツを作ることがおすすめです。シワがなく、体型にフィットする美しいシルエットで、マナー上も安心なスーツを仕立てることができます。

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素足は避ける

ビジネスでの素足はNGのため、必ずストッキングを着用しましょう。

NGとなる靴のデザイン

つま先とかかとが出る靴は避けます。

  • オープントゥ
    つま先が開いていて指先が見えるタイプです。夏はつい選んでしまいたくなるデザインですが、我慢しましょう。
  • バックストラップ
    かかと部分が無く、ストラップでかかとを支えるタイプです。こちらも失礼になるため避けます。
  • ミュールやサンダル
    ミュールは甲を覆うパーツのみで、かかとを支えるパーツが無いタイプです。サンダルは甲とかかとをベルトのような簡易的なパーツで作ったものです。どちらもカジュアルアイテムのためNGです。

クールビズを制して夏を乗り切る!

クールビズで暑さ対策

もともとクールビズは快適な仕事環境を目指した軽装化です。
NGさえ避ければ、クールビズを楽しむこともできます。
ここからは、クールビズを快適に楽しむためのポイントをご紹介します。

7分袖ジャケット

夏もジャケットを着用する人へのおすすめは、ウールの7分袖ジャケットです。
もし、社内ルールで七分袖がOKであれば、ウールタイプで用意しましょう。ウールは吸放湿性に優れた、快適な素材です。ウールで作られた生地は、すばやく汗を吸湿し、空気中に放湿するため、サラッとした着心地が継続します。
ウールの吸放湿性は、コットンの約2倍と言われており、夏用スーツの定番素材として使用されています。ウールの手触りは滑らかで優しく、ビジネスシーンに適した上質感も備えていることが特徴です。
ジャケット着用のクールビズには、紺系のダークカラー無地の7分袖を用意しましょう。着回し力抜群で、ほとんどの色合わせに違和感なくマッチします。

おすすめのスリットカフ


スーツのの袖先の長さを変えられるスリットカフも、アレンジができて楽しめます。ひと折りすれば、手首を出す長さに変化するスリットカフは、手首が華奢に見える嬉しい効果もあります。手首には太い血管があるため袖を折り返して着用すると、涼しさも大幅にアップします。

また、通常のスーツと変わらない見た目の袖で、ボタンを外すとロールアップできる仕立ても人気です。

夏場のパンティストッキングが苦手

夏場のパンティストッキングが苦手な人は、ウールのテーパードパンツがおすすめです。
サラサラとしたウールパンツのスタイルなら、パンティストッキング無しでスッキリ快適です。ただし、足先だけはストッキングを着用しましょう。可能であれば、アンクル丈よりも少し長めのものを選びます。椅子に掛けたときパンツはかなり短くなるため、ストッキングの履き口が見える場合があるためです。

靴の汗対策

夏場の暑さで、蒸れが一番深刻なのが、靴の中です。その場合におすすめなのが、サイドオープンパンプスです。
文字通り、靴のサイドだけが開いたものです。内側か外側の片方だけ側面が開いていて、つま先とかかとが隠れるため、ビジネスでも使用が可能です。足裏全体を覆う物よりも蒸れが軽減され、快適になります。

汗ジミ対策

人によって汗がでる場所も様々です。最も汗が多い脇汗の対策は、インナーの脇汗パットを活用しましょう。インナーを一枚余分に着ると暑くなると思う方も多いと思いますが、汗をしっかり吸うタイプのインナーは、ベタつき感や汗が流れる感触が無いため快適です。
また、最近のインナー素材は吸湿した後に素早く乾燥させる速乾機能がついているものも多く、汗を吸う素材が無い場合よりも不快感が早く解消します。重ね着が苦手な方は、裏地に吸水性のある素材を使ったカットソーを選びましょう。

知っておきたいジャケットの畳み方

仕事によっては外出が多く、移動時にジャケットを脱ぐことや、出張でスーツケースにジャケットを入れるケースもあるでしょう。いざジャケットを羽織るときに、シワだらけで落胆してしまった経験がある人も意外と多いのではないでしょうか。ここでは、知っておくと役に立つ、ジャケットの正しい畳み方について紹介します。

①ジャケットを半分に畳む

ジャケットのポケットなどが付いているフロント側が手前に来るように持ち、フロントが無駄に開き過ぎないように注意しながら折り畳みましょう。また、背中側を内側にし、左右の肩がズレないようにジャケットを半分に折り曲げることも意識しましょう。

②肩と見頃を裏向ける

次に、両肩をくっ付けた状態で片側の肩に手を入れて”くるん”と裏向けます。自然に両方の肩が重なります。うまく重なっていない場合には、肩に手を入れて整えてください。

③ジャケットの襟を整える

そのため、畳んだスーツの襟がシワにならないように、しっかりと立たせるようにしましょう。腕に掛けて持ち運びます。ジャケットは、訪問先の受付に行く前に羽織ります。

たたみ方を動画見る場合はこちら

④ジャケットをコンパクトに畳む場合

ジャケットをさらにコンパクトに畳みたい方は、両肩がズレていないことを確認し、ジャケットをさらに半分に畳みましょう。通常のジャケットの1/4サイズにまとまるので、スーツケースに入れたり、大きめのバックに入れて運ぶ際におすすめです。ただし、あくまで畳みシワを軽減する方法です。できればジャケットは折り畳まない方が傷まず、シワもできないので長く愛用することができるので、どうしても畳まなければいけないときに、活用してみてください。

「オーダースーツSADA」とは?

オーダースーツSADAは、スーツを型紙から作成するフルオーダースーツの専門店です。レディーススーツは、個人差の大きい肩や胸、ウエストやヒップ、太ももなどにサイズを合わせることが難しいため、フルオーダーがおすすめです。フルオーダースーツは、無理なくフィットする、シワのない美しいシルエットが特徴です。

オーダースーツSADAでは、スリットカフやロールアップカフ、お好きな生地で七分袖ジャケットも作れます。社章を付けるためのフラワーホールやレディーススーツに内ポケットを作る事も可能です。用途に合わせて、必要なデザインを組み合わせられるため、快適な自分だけのスーツが完成します。
2回目以降は、ネットでの注文が可能になり、いつでも新作生地をチェックできます。海外メーカーの高級生地や、ドット柄の裏地、ボタンなども自由にカスタマイズが可能です。

ぜひ、お気軽にご予約ください。

今回は、女性のクールビズスタイルについてご紹介しました。ビジネスシーンの着こなしがカジュアル化している現在でも、場面によっては正しい着こなしがマナーとなります。取引先への初めての訪問時は、業界や社風にもよりますが、基本は正式な着こなしをすることがマナーです。ダークカラーのスーツスタイルに、白系のシンプルなブラウスやソフトブラウスで訪問しましょう。2回目以降は、訪問先からクールビズの指定や案内があれば、従います。現在は、業界によってもかなり許容範囲が異なります。クールビズ期間中もスーツが基本の企業もあれば、カジュアルな着こなしが許容されるオフィスカジュアルスタイルの場合もあるため、今回ご紹介した着こなしを、訪問先の着こなしや社内ルールと照らし合わせて、コーディネートを選択してみてください。選択する着こなしは、訪問先の着こなしよりもカジュアルにならないように配慮することがポイントです。また、夏は気温が高く、汗をかきやすいため、汗染み対策や透け防止対策をすることも大切です。その際には、合わせて冷え対策もできるコットン素材のアイテムがおすすめです。コットン素材のインナーは体調管理がしやすく、快適にクールビズシーズンを過ごすことができます。

三好星良