冬のレディーススーツには何が合う?好印象を得られるアウターの選び方とは
ビジネスシーンでは、相手先から好印象を得られるコーディネートをすることが非常に重要です。スーツに意識を向けることももちろん重要ですが、冬の季節に必須なアウターは何を選べば良いのでしょうか。デイリー使いしているアウターではダメなのかとお悩みの方もいるかもしれません。
この記事では、レディーススーツと合わせたいアウターから逆に避けた方が良いもの、おすすめのコーディネート方法などを解説します。
アウターの種類
メンズ商品と比較して、レディースものは種類や形が豊富なため、どれを選べば良いのか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。まずは、レディース商品のアウターにはどのような種類があるのかを見ていきましょう。
ジャケットタイプ
・テーラードジャケット
「テーラード」は「専門店で仕立てた」という意味で、もともとはオーダーメイドジャケットのことを指していました。現代ではスーツのような襟の付いたシルエットのジャケットに対して用いられ、日常使いからフォーマルな場面までさまざまなシチュエーションで活躍します。「紺ブレ」とよばれる、ネイビーのブレザータイプのジャケットもこちらに分類されます。
・ダウンジャケット
ファストファッションブランドでもおなじみの、「防寒といえばこれ!」というイメージのダウンジャケットです。保温性に優れた、もこもことした可愛らしいシルエットが特徴です。中綿に使われる羽毛の種類や量によって、体感温度が大きく変化します。
・ノーカラージャケット
襟のないスッキリとしたデザインのジャケットです。着丈のバリエーションもさまざまで、ひざ下まである「ノーカラーコート」もあります。非常にシンプルなデザインだからこそ、マフラーやストールなどの巻物によるコーディネートも楽しめますよ。
・ライダースジャケット
革やフェイクレザーなどで作られた、メンズライクなジャケットです。もともとバイク乗りのために作られたジャケットのため、すきま風を通しにくく保温性もバッチリです。
レザーの堅さを生かしてマニッシュに決めるのも良いですが、あえて花柄やスカートなどガーリーなデザインと組み合わせてもおしゃれに仕上がります。
コートタイプ
・トレンチコート
20世紀初頭に、ミリタリーコートとしてイギリスがルーツとなっているロングコートです。ウエストベルトや肩賞、フラップポケットなど軍服としてのデザインの名残がそこかしこにみられ、カッチリとした印象を与えます。
・スタンドカラーコート
首に沿って立ち上がる襟が特徴的なスタンドカラーコートです。直線的なシルエットが多い形状のため、スラッとした印象を与えられます。また、首を包んでくれるような襟のデザインのため、巻物などの防寒具がなくとも暖かさを感じられる点もポイントです。
・ダッフルコート
「トグル」と呼ばれる紐付きの留め具が印象的なダッフルコートは、もともと北欧の漁師たちが仕事着として利用していたものだそうです。生地はふんわりとした起毛仕上げものが一般的で、クラシックでありながら温かみのある印象に仕上がります。
・ピーコート
イギリス海軍の軍服が発祥のピーコートは、メルトン生地による防寒性と手袋をつけたままでも脱ぎ着ができるようにという理由であつらえられた多くのボタンが印象的です。
日本では右合わせ、左合わせどちらでも着用できることから、男女共用ができるコートとして人気があります。
その他
・ブルゾン
ブルゾンという呼び名は「袖を絞ったブラウス」というフランス語が元になっていますが、現代では丈の短い上着のことを指します。ジャケットよりもカジュアルに着こなせて、ジャンパーよりもファッション性の高いデザインのものが当てはまることが多いようです。
・マウンテンパーカー
アウトドアウェアとして活用されていたものを、より日常使いできるように改良したマウンテンパーカーも人気です。撥水素材で作られたものが多いため、急な雨に降られても安心の作りとなっています。
個性的なカラーリングやデザインも多く、カジュアルに自分らしさを演出したい人にぴったりです。
スーツにはどんなアウターが似合う?
レディースのアウターは、これまで紹介した以外にもたくさんのデザインやシルエットのものがあり、とても種類が豊富です。その中から、ビジネスシーンに活用できるアウターはどのような特徴があるのでしょうか。
材質
スーツに合わせるフォーマルでシックな印象の素材としては、毛足が短いウールやメルトンなど、もしくはコットンのようなハリのある素材がおすすめです。特にウールは防寒性と通気性が高いため、暖かさを維持しつつ蒸れにくいという特徴があります。
一方でウール100%のアウターは重量があり、長く着用していると肩が凝って疲れてしまうケースも見られます。重さが気になる方は、ポリエステルなどの合成繊維が含まれた商品を選ぶと良いでしょう。何を選んだら良いかわからないという方は、スーツの素材と近い材質が含まれたアウターをチョイスすると、統一した印象に見えますよ。
また、スーツの上からアウターを羽織るとゴワゴワするのが気になるという方は、薄めの生地感のものを重ね着すると不快感を解消できます。
スーツとコートの間にインナージャケットを羽織るのも良いですし、アウターをサラッと羽織るためにスーツに防寒性の高い材質の商品を選ぶのもおすすめです。
少しずつ重ねることで温度変化の調整もしやすくなり、ボトムがスカートでもパンツスタイルでも着ぶくれで印象が悪くなってしまうことを防げます。
シルエット
アウター選びの際は、アウターの着丈も意識しましょう。特にショートレングスのアウターはカジュアルさを感じさせてしまうため、スーツとの相性はあまり良くありません。
落ち着いた上品な印象を与えるためには、ヒップが隠れる程度からひざ下程度の着丈を選ぶことをおすすめします。
また、アウター自体のサイズ感も非常に重要です。「着られている感」を出さないためには、ある程度自身の体にフィットしたシルエットを選ぶことが求められます。
しかし、レディーススーツは肩幅に余裕を持たせたデザインが多いため、普段着のシルエットと同じサイズ感で選んでしまうと肩回りが窮屈に感じてしまう場合があります。
下にスーツを着用することを想定した上で、普段着よりも少しゆとりのあるシルエットやサイズを選んで調整すると良いでしょう。
機能性
毎日の通勤がスーツスタイルという方は、機能性にも注目したいところです。例えば裏地にライナーのついた商品であれば、少し気温の高い日にはライナーを外してより長い期間着用できるようになります。また、撥水素材を用いたアウターであれば、急な雨や雪に降られた日でもある程度は生地のダメージが気にならないでしょう。
そのほか、柄と無地のリバーシブルで着用できるアウターもあります。仕事用とプライベート用で何着もコートを持ちたくないという人におすすめできる機能です。
カラー
スーツやビジネスシーンに合わせるなら、カラーはモノトーンなど落ち着いた色調を選ぶことがポイントとなります。スーツそのものとも合わせやすく、落ち着いた上品なイメージを相手に与えられるからです。
パーソナルカラーを気にする方なら、イエローベースの場合はベージュやアイボリー、ブルーベースの場合はブラックやネイビー、グレーなどを選ぶと調和しやすいでしょう。
もし、落ち着いたカラーではあまりにも地味な印象になってしまうという方は、スカーフやマフラーで色物を取り入れて、差し色としてアクセントのコーディネートをするのもおしゃれです。
スーツに似合うコートの種類
ビジネスシーンのレディースコートとして、定番と言えるくらい普及しているのは「トレンチコート」や「スタンドカラーコート」などが挙げられます。スーツ専門店などにも販売されていることが多く、定番スタイルとして選択肢も豊富です。
トレンチコートは、幅広いシーズンや天候に対応でき、かつ軽い着心地を求めている人におすすめのアウターです。ユニセックスのイメージが強いアウターではありますが、例えばウエストベルトをキュッと締めてAラインのシルエットを出すと、華やかでフェミニンな印象に近づけられます。
スカートやワンピースとの相性も良いので、オフコーデとして気軽に着回しが叶うのも魅力です。
スタンドカラーコートはやはり立ち襟がフォーマルな印象にぴったり合います。トレンドの着こなしというわけではありませんが、選んでおけば間違いがないという印象です。
ウールやカシミヤなど防寒性の高い素材で作られているものが多く、おしゃれに着こなしたいけれど寒さに我慢するのも嫌!という人に特におすすめです。
また、ビジネスマンが着用しているイメージが大きい「ステンカラーコート」もおすすめです。最近ではレディーススタイルのステンカラーコートもトレンドになっており、シンプルなビジネススタイルに決めたい人に支持されています。
スーツに似合うダウンの種類
ダウン素材のアウターは、一見するとカジュアルライクでスーツと合わせるのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。その一方で、近年は「とにかく防寒!」というイメージのボリュームのあるデザインよりも、スーツに合う細身でコンパクトなシルエットのダウンコートが多く出回っています。そのため、男女問わず真冬の通勤風景ではスーツにダウンコートを合わせる人も増えてきました。
ダウンアウターにはショート丈のジャケットからひざ下までのロングコートなどさまざまなラインナップがありますが、上品なイメージに仕上げたい場合はロング丈の商品をチョイスするのがおすすめです。
ただし、強い光沢感のあるナイロン素材や、ビビットなカラーのダウンアウターはアウトドア要素が強く、ビジネスシーンに不向きです。スーツと合わせるなら、マットな素材で落ち着いた印象を与える商品を選びましょう。
スーツには似合わないアウター
ビジネススタイルにそぐわないアウターはどのようなものがあるでしょうか。共通して言えるのは、カジュアルすぎる印象を与えるアウターは避けた方が良いということです。
「カジュアルすぎる」という印象を与える理由としては、アウターの種類そのものが要因か、もしくは丈感によるものに分けられます。
まずアウターの種類として、Pコート、ダッフルコート、ボアコート、モッズコートなどが挙げられるでしょう。
この中には、ルーツが軍服や制服などフォーマルな服装であったものの、現代の日本では「日常使いにおしゃれを楽しむもの」というイメージが強い商品もあります。ボタンや襟などデザインの主張も比較的激しいため、落ち着いたスーツスタイルと合うアウターとは言えません。
また、小柄で華奢なシルエットの人はロング丈のアウターに「着られてしまう感」が出て抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、ショート丈になればなるほどカジュアル感を感じさせるだけでなく、スーツのジャケットがアウターの下から見えてしまうのは、だらしない着こなしとして見られてしまいます。
アウターを着る時におすすめの小物
ビジネスシーンに合うフォーマルなコーディネートをすると、地味な印象を与えてしまうかもしれません。スーツに合わせたコーディネートの中でも自分らしさを出したいという方には、小物をこだわってチョイスしてみると全体のバランスが取りやすいかもしれません。というのも、アウターは全身の半分以上を覆っているため、アイテムとしての存在感が非常に高いものになります。一方で、小物で抜け感を出すコーディネートなら、狭い範囲で差し色として主張するため少し大胆な色や派手なカラーを取り入れても調和が取りやすいのです。
・ベルト
・パンプス
・ローファー
・バッグ
・マフラー
・ストール
例えば、グレーのスーツにブラックのアウターというコーディネートなら、マフラーをホワイトにすることによって暗く沈んだ雰囲気にならず、顔周りがパッと明るい印象になる、といったイメージです。
小物を取り入れやすい冬の季節こそ、これらのアイテムを使ってコーディネートを楽しんでみてください。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
ビジネスシーンに合うアウターを探しているけれど、スーツもまだ決められていないとお悩みの方は、オーダースーツにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
「オーダースーツSADA」は、1923年創業で現在全国に50店舗以上を展開しているオーダースーツ専門店です。これまで仕立てたスーツの累計は500万着にも及び、政治家やタレント、YouTuber、プロアスリートなど多彩な職種のお客さまからのオーダー実績がございます。
オーダースーツが初めてという方でも安心していただけるように、スタッフがご要望をお伺いしながらお客様だけの1着をお仕立ていたします。スーツの購入を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。