2023春トレンド予想!テーラードスーツからオーバーサイズジャケットなど
2022年9月ごろから世界各地でおよそ1ヵ月に渡って開催された2023春夏コレクションサーキットも終わりを迎え、テーラードスーツやオーバーサイズジャケットなど、スーツ系のファッションが2023年春夏のトレンドに浮上しました。
今回はそんな来シーズンのトレンドにふさわしいファッションを見ていきましょう。
2023年春夏のトレンドとは?
2019年末から全世界に流行したパンデミックの影響によって、ショーが小規模で行われたり、バーチャルを通じてファッションをプレゼンテーションし続けていましたが、今年になりようやく本格的に復活し、来たる2023年春は私たちの固定観念を大きく覆すような傑出したトレンドが生まれました。
春夏トレンドとしてはジェンダーや人種などの垣根を越え、個々の美しさを表現したり隠しすぎたりせずにありのままの体形を強調するスタイルが主流となっていき、今季はチュール生地やレース素材を取り入れたフェミニンなスタイル、レイヤードで魅せるシアールックなど透け感のあるアイテムを楽しむのに絶好の機会でしょう。
そして2000年代にブームになったY2Kファッションは未だ健在ですが、ポケットが多数付いた機能的な服や、白シャツなど実用性のあるアイテムも取り入れてみるのもおススメですよ。
Y2Kファッションとは
「Y2K」の読み方ですが、「ワイ・ツー・ケー」と読みます。
初めて聞く方も多いかと思いますが「Y2K」とは「Year2000」を略した言葉で、「Y」が「Year(年)」、「K」が「km(キロメートル)」や「kg(キログラム)」など、1000の単位を表す「kilo(キロ)」からきておりYear 2000→Y2Kと略されるようになりました。
つまりY2Kファッションとは2000年代のファッションの事を指します。
そして今話題になっている「Y2Kファッション」は、1990年代半ば〜2000年代に流行したファッションがリバイバルし現在のファッションと合わさったものだと言われていますよ。
ファッション業界には「リバイバルファッション20年」というものがあり、20年周期で流行が再燃する現象の事を指すそうです。
例えると、80年代に60年代のファッションが流行し、90年代には70年代、2000年代には80年代のファッションが流行るという周期を繰り返しており、現在はZ世代と呼ばれる若者を中心に日本のみならず世界的に流行していると言われています。
Z世代とは
「Z世代(ゼットせだい)」は一般的に1996年から2012年頃に生まれた世代を指し、2022年時点で「20代前半から10代前半」の年齢の人が該当すると言われています。
2023春夏トレンド予想のご紹介
それではカラー・素材・服装別に見ていきましょう。
カラー
ミュートカラー
ミュートカラーとは別名「くすみカラー」と言います。
落ち着いた控えめの色味がポイントで、アシッドカラーなどのエネルギッシュで派手なカラーと比べて、温かみや優しさといった印象を与えてくれますよ。
ブラウン
ブランウンは組み合わせの仕方によって野暮ったく見えてしまうと思われますが、深みがあって落ち着きもあるのでコーディネートの引き締め役として、とても活躍してくれる色の一つでしょう。
ベージュ
ベージュは女性らしさを引き出してくれる色で秋や冬などはもちろん、春先にもオールラウンダーとして活躍してくれますよ。
トープ
トープはフランス語で「モグラ」という意味で、色は茶色とグレーを混ぜたような色です。「灰色がかった茶色」ともいわれ、コーディネートのニュアンスとしてバッグを中心に色々なアイテムに使われていますよ。
サンダイアルブラウン
サンダイアルは温かみと安心感を与える黄土色で、肌なじみが良いので万人が受け入れやすい色です。
白のアイテムと合わせると品がありつつまろやかな印象になるので、組み合わせに迷ったら取り入れてみるのも良いでしょう。
テラコッタブラウン
ミッドトーンが人気を高めているこの時期、2023年春夏のトレンドカラーとして茶色系のテラコッタが注目を集めています。控えめな色なので大人のオシャレさを表現することが出来ます。
ピスタチオグリーン
ピスタチオグリーンは黄色を帯びた緑色で、通常の黄緑色よりも淡くてくすんだ色味をもちます。ファッション業界では「ピスタチオカラー」といわれ、トップスやパンツ、ネイルの色味として人気が高い色と言われていますよ。
アシッドカラー
アシッドカラーとは、オレンジやレモン、未完熟のフルーツなど、熟す前の酸味を感じさせるようなイエローグリーンを表しています。アシッドカラーのアシッド(Acid)は「酸性」の意味を持ちます。
デジタルラベンダー
デジタルラベンダーは癒しを与える優しい色合いで、春はラベンダー色のワンピースやブラウスを合わせるとエレガントに装う事が出来ますよ。
トランキルブルー
こちらのクールトーンのブルーは服装に静けさや落ち着きを印象づけ、明るすぎず、暗すぎないのでどんなカラーの服でもコーディネートしやすいのがポイントですね。
ヴェルディグリ
フランス語で緑がかった灰色を意味し、今の時代に良く合う癒しのカラーです。日本では緑青色に近しい色で、トランキルブルーと同様のミッドトーンなのでこちらも様々な色のアイテムと組み合わせやすいですよ。
ラシャスレッド
ラシャスレッドはパワフルでエネルギッシュな印象を与えます。
活気に満ち溢れたカラーなのでデニムと合わせたり、モノトーンコーデにも最適です。
素材
サテン
サテンはフォーマルな服装にも使用される事が多く、パーティ用のドレスや和服の帯などでよく使われています。肌ざわりが滑らかで脱衣しやすいため、コートやジャケットなどの裏地にも多く使用されています。
滑らかでツルツルとした肌ざわりや光沢が特徴で、「繻子織(しゅすおり)」という織り方で作られた織物を指します。素材の名称ではなく生地の織り方の事なので、様々な素材を使用し作られていますよ。
経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の交差する点を極力目立たないようにして、織物の表面に経糸または緯糸を長く浮かせています。
普段使いとしては、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維で作られたものが最もポピュラーですが、高級な物は絹や綿などの天然素材などが多いですね。
また似ているものとして「シルク」と混同されますが、シルクの原料は蚕の繭から取れる動物繊維であるのに対して、サテンの原料に決まりは無いのでシルクを使用しサテンを織る事も可能です。
アンティーク
緯糸(よこいと)に節糸(ふしいと)を使っているよこ繻子織物で、落ち着いた雰囲気の生地なのでカーテンなどの室内の装飾品に使用されることが多いですよ。
バロネット
経糸(たていと)にレーヨン、緯糸(よこいと)にコットンを使っていて、最も光沢感のある生地です。クッションなどに使用されます。
モンロー
2種類以上のプラスチックを混ぜる事によって作られたポリブレンド樹脂を使って織られています。ドレープ性が良く、また生地がタイトに織られているので保温効果も高く丈夫な素材です。
クレープハック
表面がクレープ、裏面が柔らかくて光沢のあるサテンで、どちらの面でも表面として使う事が出来ます。こちらもドレープ性が良いので、フォーマルなドレスなどドレープ性を生かしたい衣装によく使われていますよ。
ダッチェス
滑らかで美しい光沢が特徴のこの素材は、ポリベースの細かい繊維で隙間なくタイトに織られていて、表面は滑らかで艶があるのに対し裏面はマット感で丈夫に作られています。
シアー素材
シアーは英語で”Sheer”といい、「透き通るような、透明感のある」などといった意味合いを持っていますよ。その名の通り透け感があり、服の上からでも肌が見えるような見た目になっています。
袖の部分をシアーにしたり、スカートの上から重ねるようにシアー素材をかぶせる事で見た目が軽やかになり涼しげでオシャレな雰囲気に出来るので、特に春や夏など暖かい時期などは最適でしょう。
オーガンジー
最も透けて見えるシアー素材です。薄く作られていますが、「擬麻加工(ぎまかこう)」という加工が施されているので張り感があり、形のあるシルエットも綺麗にできるといわれています。
シフォン
軽くて柔らかいので着心地が良く、エレガントな印象を与えるためスカートやブラウスなどに多く使われており、程よい透け感と涼しげがあるので春夏のアイテムに向いていますよ。
チュール
ナイロンやポリエステルなどといった合成繊維を使った細かな糸を網目状に編んだもので、伸縮性や弾力を生み出すために多くは折り目が六角形の形になっており、スカートの上に重ねてベールとして使う事もあります。
ジョーゼット
ジョーゼット・クレープの略で、強撚(きょうねん)という強く撚りをかけた糸を使って作られた織物です。「オーガンジー」や「シフォン」と似ていますが、これらと比較すると透け感は少な目ですね。
シアーニット
透け感が出るように編まれているニット生地です。ニットといえば秋や冬のイメージがありますが、梅雨の時の肌寒さや冷房での冷え対策にも使うことができ春夏にオススメアイテムの一つですよ。
服装一覧
テーラードスーツ
各都市のファッションブランドが揃って提案していたのが、テーラーリングスタイルです。テーラーリングスタイルはトレンドというよりも定番化してきていますよ。その中でも特に注目を浴びていたのが、ショルダーパッドの入ったビッグショルダージャケットやオーバーサイズジャケットです。羽織るだけでも大人の印象が上がる優れもののアウターですね。
超オーバーサイズジャケット
まだまだトレンドに浮上しつづけているオーバーサイズジャケットですが、今年のトレンドとして更にサイズの大きい超オーバーサイズがトレンドとして浮上してきています。80年代の様な雰囲気を纏いつつも、圧倒的な存在感を放っているのでひとあじ加えたい方にオススメですよ。
進化系白シャツ
秋冬のシーズンが終わって、暖かさを感じ始める春の季節には白シャツが活躍しますよ。清潔感がありつつも、カジュアルな雰囲気を出すのにも万能なアイテムでどんなボトムスにも相性が良いですね。シアーなどの透け感がある素材だったり、袖がふんわりと大きく広がってる白シャツを選べば、華やかな女性らしさのある今っぽい着こなしをすることが出来るでしょう。
機能的ファッション(ユーティリティ)
服にユーティリティさを求めた機能的ファッションを多くのデザイナーが提案しました。ポケットを多く装飾したカーゴパンツやフード付きのキルティングコートなど、今期はアウターやカーゴパンツをサテンやレーヨンなどの柔らかい素材で仕上げたり、シアー素材を使用して作られていますよ。
ローウエストのスカート
Y2Kファッショントレンドの人気からバギーパンツやミニスカートで増加したローウエストが様々な丈に広がっています。ローウエストはこれまでジーンズやパンツが主でしたが、2023年のトレンドとしてスカートに取り入れることがポイントとなってきますね。
ドロップウエストのワンピース&スカート
80年代のトレンドだったドロップウエストも再びトレンド枠に浮かび上がってきており、2023年に復活を遂げようとしています。ちなみにドロップ寸は「胸囲と胴回りの寸法の差」のことで、サイズ感やフィット感を左右するテーラードスーツなどで重要となってきますよ。
マキシスカート
「マキシスカート」の「マキシ」は英語で「最大」を意味する「マキシマム」の省略で、スカートの中で最も丈が長いことから「マキシスカート」という名称になりました。マキシスカートは脚の露出が少ないですが、一着だけでも着映えするので存在感を出したい時はオススメです。また、広がりが控えめなマキシ丈であれば、トップスにタイトなカットソーを選ぶ事で大人っぽく着こなす事が出来ます。
バギーデニム
「バギー(baggy)」は「だぶだぶした」という意味で、ヒップから裾にかけて太いシルエットのパンツです。近年ではリラックス出来る大きいシルエットのトップスやアウターが主流になっている影響からか、パンツにもそういった要素が波及しました。1920年代にイギリスで流行したオックスフォードバッグスが原型といわれていますよ。
オススメのテーラードスーツ・オーバーサイズジャケット
ビッグショルダージャケット
次期シーズンのトレンドになっているジャケットの中で人気が高いのが、ビッグショルダージャケットです。その名の通り、肩の部分に大きいパッドが入っていてシルエットがとてもハッキリしているのが特徴になっているこのジャケットは、80年代にもビッグショルダーブームになっており、アイコニックなボックスシルエットがよく印象に残っています。
肩回りが大きくなっているので小顔効果にも期待できますね。現在では、80年代のレトロな雰囲気を残しつつ近年流行りのデザインを取り入れているので、若い世代からシニア世代まで、幅広い世代にオススメのジャケットです。
オーバーサイズジャケット
オーバーサイズジャケットはテーラードジャケットの中でもとりわけサイズが大きいもので、中には超オーバーサイズもあり、その圧倒的な存在感から目線が上半身に集中するので、ショート丈のボトムスで脚を見せる事によって脚長効果にも期待できます。
ダボっとしたパンツを履いてもよいですが、重く見せたくない人はミュートカラーや落ち着いた明るい色を選んで軽やかにまとめることで違った雰囲気も楽しむことができるでしょう。ブラトップの上に1枚羽織るだけでも、トレンドのスタイルに様変わりするので1枚はもっておきたいところですね。
女性にオススメの着こなしアイテム
ジャケット
レディースファッションのトレンドとして、ジャケットを取り入れることがポイントです。特にテーラードジャケットは大人の雰囲気や知的な印象を与えてくれることから近年の人気となっていますよ。
ボトム
ワイドパンツとオーバーサイズジャケットを合わせることでメンズライクな雰囲気を演出することができますね。
シューズ
ジャケットスタイルにはストーンミュールが合わせやすいといわれており、春らしく華やかなイメージがエレガントさを際立たせてくれますよ。
シャツ
進化系白シャツは、大きな袖と体を入れた時の肩から腰に向かっての直線がポイントとなります。身幅をタイトに見せてくれるアイテムになりますね。
男性にオススメの着こなしアイテム
ジャケット
メンズには紳士服仕立てのテーラードジャケットがおすすめです。
ビジネスジャケットから派生した私服として着用できるジャケットですので、カジュアルシーンでも着こなしを楽しめますね。
ボトム
スラックスと黒いジャケットを合わせることでフォーマル感を演出できます。
またカーゴパンツをセレクトする事で、2023年のトレンドを意識したファッションを取り入れることができますよ。
シューズ
革靴は高級感がありスーツとの相性も高いですね。
レザー調やスエード素材のブーツは、テーラードスーツと合わせることで大人のイメージを際立たせてくれますよ。
シャツ
定番の白いシャツをチョイスすることで、トレンドカラーであるブラウンやカーキといった色味のジャケットと合わせやすくなります。
着こなしやコーデに迷ったらオーダースーツ専門店でプロのスタッフにアドバイスを受けたり、実際に仕立ててもらうこともおすすめですよ。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
オーダースーツSADAのおすすめポイント
・本格フルオーダーのスーツを圧倒的な低価格で提供
・初回お試し価格で(税込)21,780円~
※2023年1月時点の価格です。価格は変更になることがあります。
・全身20箇所以上の丁寧なサイズ採寸
・専門スタッフがトレンドからスーツマナーまでご案内
・色・柄・ブランド、100種類以上の選べる豊富な生地素材
オーダースーツを初めて作るような方、特殊な体形で既製品のスーツでお悩みがある方などどんな方でもご満足いただけるようにスタッフが生地選びから完全サポート!
丁寧なサイズ採寸で一人一人に合わせたパターンを作成し、最先端のマシーンメイドで本格フルオーダーを実現しています。
オーダーならではの動きやすさ、シルエットの美しさを実感していただけるのはオーダースーツSADAの魅力。
ぜひ、お気軽にご相談、ご来店ご予約をお待ちしております。
トレンドを取り入れたコーディネイトを意識することで、こなれた印象を与えられることはもちろん、新鮮さがプラスされていつも以上におしゃれを楽しめますよ。
ぜひ、今回紹介したトレンドを取り入れて普段の装いをより素敵なものにしてくださいね。