知っていたら周りと差がつく!?スーツのデザインを8つご紹介!のアイキャッチ画像
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知っていたら周りと差がつく!?スーツのデザインを8つご紹介!

メンズスーツのデザインにはどのような違いがあるの?

ベスト?ボタンの数?多すぎてわからない!

……とお困りの方はいませんか?この記事ではスーツのディテールの違いと着用シーンを紹介いたします。はじめてスーツを買う方や、初めてオーダースーツに挑戦する方は必見です。

スーツのデザイン①~アイテムの数の違い~

はじめに紹介するのはアイテムの数です。

「ところでアイテムって何!?」と思った方もいることでしょう。ここではジャケットやスラックスのことを「アイテム」と呼ぶこととします。

一般的なスーツであればスラックスとジャケット(ツーピース)で2点、ベストがついたスリーピーススーツであれば3点と数えます。

ツーピースは現代のオーソドックスな形。既製品に多く、リクルートスーツでも多く用いられます。

三つ揃えとも呼ばれるスリーピースはジャケットの下にベストを着ます。

ベストは防寒対策になるだけでなく、ジャケットを脱いだときも品のある印象を保てます。かつてスーツ発祥のイギリスでは、スリーピースが主流でした。その理由はワイシャツが肌着と考えられていたから。人前でジャケットを脱いでも肌着を見せることのないよう、ベストを着ていたともいわれています。

スーツのデザイン②~ボタンの数の違い~

2つ目に紹介するのはボタンの数です。1つボタンから4つボタンまであるので、1つずつ説明いたします。

最もフォーマルな1つボタン

タキシードや礼服に多く、最も格式高いのが一つボタン。結婚式やお通夜、葬式への参列も可能です。しかし、Vゾーンが大きく開いたドレッシーなデザインのため、ビジネスやリクルートには不向きです。

最もオーソドックスな2つボタン

スーツの中で最も定番なのが二つボタン。時代や年齢、着用シーンにも左右されないのでフォーマルからビジネスやリクルートまで幅広く使えます。Vゾーンが適度に開いているため、同じスーツでもワイシャツやネクタイの組み合わせで、コーディネートの幅を広げられるのが特徴。リクルートなどはじめてのスーツにおすすめの一着です。

クラシカルなデザインの3つボタン

3つボタンとはボタンが縦に3つ並んだスーツのこと。一番上のボタンが下襟(ラペル)の折り返し部分に隠れた「段返り」もあります。保守的な雰囲気を身にまとい、英国紳士が好むクラシカルなデザインが特徴。Vゾーンに立体感がある個性的なスタイルなので、周りのビジネスマンと差をつけたいときに着用するといいでしょう。なお、一番上のボタンは留めずに着用します。

ボタンが2列に並んだダブルブレスト

2列に並んだ4つボタンのスーツをダブルブレストと呼びます。ボタンを留めたとき、ジャケットの左右の重なりが大きくなり、シングルスーツよりフォーマルな印象に。体へのフィット感も強いので、スーツのシルエットがきれいに出ます。

1つボタン〜3つボタンでは座るときにすべてのボタンを外すのがマナーですが、ダブルブレストは座っているときもボタンを締めます。一定以上の世代の方は「ダブルはすべてのボタンを締めないとだらしない」と教わっているかもしれません。

スーツのデザイン③~ベントの数の違い~

3つ目に紹介するのはベントの数です。

「ところでベントって何!?」と思われる方もいることでしょう。ベントとはジャケットを背面からみたとき、裾にある切れ目のことをいいます。ベントの数は3種類あるので、1つずつ説明いたします。

オーソドックスなセンターベント(ベントが1つ)

中央にベントが1つだけあるセンターベントは最もオーソドックスな形。年齢や着用シーンを問わずに着られます。

センターベントは乗馬の際にジャケットの裾にできるシワをなくすために作られました。そのため、別名を「馬乗り」とも。着丈の短いジャケット、スリムなスラックスなど若い方や細身の方が着るスタイリッシュなシングルスーツに合います。

反対に、ダブルブレストではあまりみかけません。スポーティで若々しく活動的で情熱的なデザインなので、バックスタイルにもこだわりたい方はセンターベントを選ぶようにするといいでしょう。

腰回りにゆとりのあるサイドベンツ(ベントが2つ)

両サイドに切れ目があり、ゆったりしたクラシカルな印象を演出できるのが特徴。腰につけた剣の鞘がうまく収まるように考えられた形といわれています。腰回りにゆとりができるので、後述のツータックなどゆったりとしたスラックスとの相性が抜群。

短い着丈などスリムなジャケットだと、裾が広がってしまい見栄えがよくありません。体の大きい方やおしりの大きい方は体型をカバーできるので、利便性とおしゃれさを兼ね備えたデザインともいえます。ベントが複数あるので「ベンツ」となります。

動くことを想定していないノーベント(ベントがない)

名前の通りベントがないので、ジャケットの裾は一周つながった形をしています。タキシードや礼服に使われるフォーマルなデザインなので、動き回ることを想定しておらず、ビジネススーツにはほとんど使用されません。礼服やフォーマルスーツを選ぶときにノーベントにするといいでしょう。

スーツのデザイン④~襟の形の違い~

4つ目に紹介するのは襟の形です。スーツでは上襟のことを「カラー」、下襟のことを「ラペル」と呼びます。ラペルの形がいくつかあり、着用シーンも異なります。

オーソドックスなノッチドラペル

シングルスーツの定番であるノッチドラペル。カラーとラペルの縫い合わせ部分(ゴージライン)にV字の切り込み(ノッチ)が入っているのが特徴。ビジネススーツのほとんどはノッチドラペルであり、ビジネスから冠婚葬祭まで幅広く使えるデザインです。

ドレッシーなピークドラペル

ラペルが上に向かって尖っているピークドラペル。ドレッシーなラペルなので、ダブルブレストやフォーマルなスーツに使われます。結婚式やパーティーでの着用に向いているので、ビジネスシーンでの使用は避けたほうが無難かもしれません。お祝いの席ならではのオシャレを楽しみたい方は、ピークドラペルのスーツを着てみてください。

フォーマルなショールカラー

カラーとラペルが一つに繋がっているのが特徴。スーツではタキシードに使われるほか、カジュアルなニット素材などの服にも取り入れられています。ビジネスシーンで着用する機会はほぼありません。

スーツのデザイン⑤~ポケットの違い~

5つ目に紹介するのはポケットです。同じように見えるポケットにも、実は違いがあるのです。

オーソドックスなノーマルポケット

開口部のラインが水平のオーソドックスなポケット。普遍的なデザインのため、年齢や着用シーンを選ばない普遍性があります。シンプルだからこそ伝わる真面目さや誠実さ。ビジネスシーンのみならず、リクルートにもおすすめです。

デザイン性の高いスラントポケット

開口部のラインがややスラン卜した(傾斜がついた)ポケット。体型をスリムに見せてくれる効果もあるので、スーツをスタイリッシュに着たい方におすすめです。ノーマルポケットとの違いは高いデザイン性。そのため、スリムフィットスーツや光沢、またヌメリのある生地との相性がいいのです。さりげない部分で差をつけたい方におすすめです。

ポケットが増える?チェンジポケット

ノーマルポケットやスラントポケットの上に付く小さいポケットであるチェンジポケット。もともとは小銭入れとして使われていたようです。ポケットが小さいためあまりものを入れると型崩れの原因に。デザインの一部として考えた方がいいかもしれません。

チェンジポケットがあることで視線が上がり、脚長効果も期待できます。着こなし感を演出したい方におすすめです。しかし、デザイン性が高いためフォーマルな場面はリクルートには不向き。着用シーンを選んで楽しみましょう。

生地の外側に縫い付けられたパッチポケット

上記三つのポケットは、袋の部分が生地の内側に隠れます。対してパッチポケットは生地の外側に縫い付けるポケット。カジュアルなデザインのため、ビジネススーツではなくカジュアルスーツ(テーラードジャケット)で使われます。ビジネスシーンやリクルー卜では使わないデザインなので、注意しましょう。

スーツのデザイン⑥~タックの違い~

6つ目に紹介するのはタックです。タックとはスラックスの前面にあるヒダのこと。スラックスにゆとりと装飾性を加えるのがタックの役目です。

タックのないノータック

タックのないスラックスもあります。そのままノータックという名前がついています。おすすめなのは細身の方や若い方。ただし、体のラインが出やすいのでサイズにはゆとりを持ちましょう。体のラインが出てしまっては、どれだけ細身の方でも周囲に対して不快感を与えることがあります。

カジュアルな印象になるので大切なプレゼンや営業、それにリクルートには向きません。冠婚葬祭にも向かないので、かしこまった場所に間違って履いていかないように、注意してください。

オーソドックスなワンタック

左右に1本ずつタックが入っており、豊かさやすっきりとした上品さを演出します。同時に腰回りにゆとりを生むので、動きやすさも確保できます。やや古いと思われることもあるクラシカルなデザイン。しかし、最近はクラシカルなデザインが再評価されているため履くなら今かもしれません。

ゆとりのあるツータック

左右に2本ずつタックが入っており、ワンタックよりゆとりがあるのが特徴です。体が大きい方やおしりが大きい方が履くと体型をカバーしてくれます。もちろん動きやすさも抜群。体が大きい方でも安心して履けるのです。

ウエストの高いクラシカルなスラックスとの相性がいいのも特徴。装飾性が高くフォーマルなデザインのため、親族の結婚式やお葬式など格式高い場面での着用に向きます。日本よりヨーロッパで人気があります。

スーツのデザイン⑦~スラックスの裾上げの違い~

7つ目に紹介するのはスラックスの裾上げです。裾上げには2つの種類がありますので、1つずつ紹介いたします。

オーソドックスなノーマル(シングル)

裾を内側に折り返して縫い目を隠しているのがノーマル。シングルとも呼ばれます。オーソドックスなデザインのため、タキシードや礼服だけでなくビジネススーツにも使われています。スリムフィットスーツを着るなら足元はスタイリッシュにしたいもの。そのときにおすすめなのがシングルなのです。裾を短めにすっきり仕上げると上品な印象を与えられます。

やや個性的なダブル

裾を外側に折り返したタイプがダブル。生地を折り返すことで裾が重くなり、スラックスがスッと伸びる印象となります。デザイン性が高くスポーティな雰囲気をまとうため、親族の結婚式やお葬式など格式高い場面では履かない方が無難です。

スーツのデザイン⑧~スラックスの裾の長さの違い~

最後に紹介するのはスラックスの裾の長さです。裾の長さは大きくわけて3種類ありますので、1つずつ紹介いたします。

オーソドックスなワンクッション

スラックスの裾が靴の甲にかぶさり、裾にたるみ(クッション)が1つできる程度の長さです。オーソドックスな長さのため、フォーマルからビジネスまで幅広く使えます。幅の広いシングルのスラックスに合うため、迷ったら幅広シングル×ワンクッションを選びましょう。

足元が軽やかに見えるハーフクッション

スラックスの裾が靴の甲に触れる程度の長さです。クッションはできないか、わずかにたるむ程度です。現在はオーソドックスなワンクッションより、ハーフクッションの方が主流かもしれません。ビジネススーツにもよく使われ、シングル・ダブルどちらのスラックスとも相性がいいのが特徴です。

靴下が見えるほど短いノークッション

スラックスの裾が靴にまったく触れない長さです。若々しさやエネルギッシュ感、そしてカジュアル感があるので、フォーマルやビジネスの硬い場面には向きません。幅が狭いシングル・ダブルに合うのが特徴です。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

スーツのデザインを8つ紹介いたしました。あなたはいくつ知ってましたか?

まったく知らなかった方も、ここまで読んでくださるころには詳しくなっていることでしょう。しかし、スーツを着るときに最も大切なことがあります。

それはあなたの体にあったサイズ感のスーツを着ること。

残念ながら既製品のスーツでは、なかなかあなたの体にあったスーツは見つかりません。

そのようなときは「オーダースーツSADA」にご相談ください。専門的な訓練を受けたスタイリストが、約30分という時間をかけてあなたの体を丁寧に採寸して作るオーダースーツ。必ずあなたの体にフィットします。もちろん、この記事でご紹介した8つのデザインも扱っています。

ぜひ一度、お近くの「オーダースーツSADA」へお越しください。