大人の貫禄が出るスーツの着方とは?基本から細かいテクニックまで丁寧に解説
ビジネスシーンで「大人の貫録を出したい」と思ったことはありませんか?「若いから上司や先輩になめられている」「お客さん先に商談に行っても足元を見られる」こうしたお悩みは、特に20代~30代の方からよく聞きます。「若いから当たり前」だと思って、諦めていませんか?そんなことはありません。見た目の印象をちょっと変えてみるだけでも、若々しさを打ち消した「大人の貫録」を出せるかもしれませんよ。見た目の印象が変わるだけでも、その人が放つ「オーラ」や「威厳」は変わってくるもの。ハッタリでもいいんです。「ナメられない」貫禄を出していきましょう。大人の貫録を出していくために必要なのは「スーツのデザイン」「アイテムの合わせ方」のポイントを押さえること。そのほか、スーツの「ラペル」にこだわってみたり、ネクタイの質感を大きく変えてみたりと、できることはたくさんあります。そこで今回は、スーツを仕立てて99年「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、大人の貫録を出すための着こなしを解説しましょう。今まで数多くのお客さんのお悩みを解決していますので、ご心配なく。あなたも、ナメられない「大人の貫録」が出せるようになりますよ!
そもそも「大人の貫禄」とは、人の見た目やオーラから感じる威厳のことを言い人生経験が豊富そうな人や、社会的地位がありそうな人、落ち着いた雰囲気の人などに一般的に使用します。 今回フォーカスを当てたいビジュアル面で言うと、体格の良い人や、実年齢より大人っぽくみえる人と言う意味で使用します。 今回はスーツ着用時に大人の貫禄を演出したい方にオススメしたい着こなしをご紹介します。
「大人の貫禄」を出す前に考えること
「大人の貫禄」を出すための本質
この記事では「大人の貫禄」を出すためのアイテムを紹介しています。どれも身に付けるだけで、今までとは違った雰囲気になるでしょう。もしかするとこれまでと同様に仕事をしても、周囲からの評価が違うものになるかもしれません。
しかし、「大人の貫禄」の本質はあくまでも仕事のパフォーマンスや人間としての魅力です。会社員である以上、他の社員の数倍も仕事ができないとなかなか認められないでしょう。そのような人は仕事に対して覚悟を持って取り組んでいます。休みの日でも仕事に対してアンテナを張る、ミスがあればすぐにリカバリーする、足りないと思う知識やスキルがあれば業務時間外でも勉強する。このように他の人の何倍もの努力をして、ようやく認められるのです。
仕事のパフォーマンスだけでなく人間力も求められます。会社で仕事をする限り、チーム戦であることを忘れてはいけません。同僚や部下が困っていたらフォローする、チームの雰囲気が悪いと思ったらムードメーカーになる、チームのミスがあったときミスした人を責めるのではなく淡々とリカバリーと再発防止に努める。会社で認められるにはこのような人間力も必要です。
仕事のパフォーマンスと人間力。この2つが合わさってはじめて会社員として多くの人から認められるのです。そのような人なら、いくら年齢が若くても役職がついていなくても「大人の貫禄」を放っているでしょう。そのような人がこの記事で紹介するアイテムを身につけると、より貫禄が増すのです。
少し見た目を変えたからといって、すぐに大人の貫禄を手に入れられたり、周囲の人からの評価が180°変わることはありません。パフォーマンスや人間性をこつこつと改善しながら、その先に着るもので発せられる「大人の貫禄」があることを忘れないでおきましょう。
基本的な身だしなみに気を遣う
まずは基本的なことができるか確認しましょう。
男性の場合は髭を剃るのは避けられないこと。特に髭が濃い人は苦労するでしょう。ただ、髭が濃いのときちんと剃らないことはまったく違います。たとえ、髭が濃くても毎朝髭を剃り、清潔な見た目を保ちましょう。
ただ、どうしても髭の濃さが気になる方もいるでしょう。髭の濃さが原因で自分に自信が持てない方は永久脱毛などのケアもおすすめです。単純に髭を剃る手間が省けるだけでなく、肌がツルツルになり自分の行動にも自信が出てくるでしょう。
髪型も気にしましょう。男性は髪が短いため、あまり本格的にセットしない人も多いかもしれません。寝グセは以ての外としても、前髪を上げて顔の印象を明るくするなど細かいことに気を遣ってみましょう。
今すぐできる小手先のテクニック
ネクタイはプレーンノットで顔まわりをすっきりと見せる
スーツのデザインやアイテムをシンプルに仕上げると、素材の上質さが際立ち、エレガントさが増して見えるので大人の余裕感を演出できます。 ネクタイの結び方も重要でデザインやアイテムだけではなく、結び方で印象は大きく変わります。 中でもオススメなのが、”プレーンノット”で一番ノーマルな結び方です。 自己主張を抑えることで、ビジネスシーンで軽くみられず、大人っぽく知的な雰囲気に仕上がります。
ラペルにこだわる
ラペルとは、洋服のカラー(上襟)に続く身頃の折り返し部分(Wikipediaから引用)を言います。 一番顔に近い部分であると言えるため、ラペルが変わると印象もガラッと変わるんです。 大人の貫禄感を演出できるラペルの特徴は、”ナローラペル”と言う幅が狭く、最大幅が8cm未満と言われています。 スタイリッシュな印象が強く演出できるため、余裕な雰囲気を見せたい方は特にオススメです。
サテンネクタイで優雅さを
遠くからでも目に付くポイントの一つとしてネクタイが挙げられます。 サテン生地は、柔らかい生地感と光沢感が特徴で光加減では遠くからでもツヤッとした色感を認識できるためオーラを感じる事ができます。 同じサテン生地でも厚さによっては重厚感を演出できるので貫禄を見せたい方は集めのものをチョイスしましょう。
今までよりグレードアップしたスーツを着る
ダブルのジャケットを着る
スーツのジャケットにはシングルとダブルがあります。シングルとは前身頃のボタンが1列に並んだスーツのこと。シングルにはオーソドックスな2つボタン、古くから着られている3つボタン、そして3つボタンの中では新しい段返りなどがあります。
一方、ダブルとは前身頃のボタンが2列に並んだもの。ダブルには4つボタンや6つボタンがありますが、いずれも全面に見えるボタンの数が多いこと、そしてボタンを結んだ面積が広いことにより、同じ人が着てもシングルに比べて「大人の貫禄」を持つようになります(シングルは1列のため、そもそも「面積」という概念がない)。
ダブルのスーツを着るとセンターのラインが太く見えるようになります。そのため、若い方や細い体型の方でも貫禄があるような印象を与えられるのです。
スリーピーススーツを着る
ダブルのジャケットと似たような効果ですが、スリーピーススーツも貫禄を出すために重要なアイテムです。世の中の多くのビジネスマンが着るのはツーピーススーツといって、ジャケットとスラックスのセットアップとなっています(ジャケットとスラックスでツーピース)。しかし、そこにベストが加わったものをスリーピーススーツといいます。
スリーピーススーツのベストは、基本的にジャケットやスラックスと同じ生地で作られます。ベストを着ることによりシャツが見える面積が狭くため、ネイビーのスーツであれば全身がネイビーに、グレーのスーツであれば全身がグレーに見えるのです。
スリーピーススーツを着ると「大人の貫禄」が出ることはもちろん、上半身と下半身の境界が分かりづらくなり、脚長効果が期待できます。よりスタイルが良く見えることで、ビジネスマンとしての貫禄を表現できるのです。
ただし、スリーピーススーツには注意点があります。一定程度の年齢に達していたり、管理職じゃないと中身が伴っていないと思われることもあります。係長以上などきちんと部下がいる役職でないと、着るのは難しいかもしれません。
また、スリーピーススーツは目上の方の前ではあまり着ない方がよいかもしれません。貫禄が出るということは、見方を変えると「偉そうに見える」とも捉えられます。営業の仕事をしていると管理職になってもクライアントと会う機会があるでしょう。せめてクライアントと会うときはツーピーススーツを着たほうがよいかもしれません。
高級な素材を使ったスーツを着る
一般的なビジネススーツはウールとポリエステルなど化学繊維の混紡でできています。その理由はスーツに必要な光沢を持ちながら速乾性を両立させるなど、多くの機能を低コストで実現するためです。そのような事情もあり、一般的なスーツは混紡でできているのです。
しかし、スーツは必ずしも混紡でないといけない訳ではありません。きちんとコストをかければ天然繊維100%のスーツも作れます。また、ウールの中でもランクがあり、細い素材を使うほど高級といわれています。高級なウールを使うと光沢や肌触りなど、外観の違いが表れてきます。そのようなスーツを毎日着ていれば周囲の人は違いに気付くでしょう。
また、スーツに使われる天然素材はウールだけではありません。夏向けのスーツであればモヘア、冬向けのスーツであればカシミヤなど見た目だけでなく機能性の高い素材もあるのです。中には「ビキューナ」と呼ばれる高級な素材もあります。ビキューナとは「ビクーニャ」と呼ばれるラクダの仲間である動物から取れる毛で、刈り取れる量や刈り取れる人(会社)が決まっているため、非常に貴重な天然素材となっています。
オーダースーツで高級感を出す
オーダースーツは自分にあったサイズ感デザインのスーツを作る事ができるため、カッコよくスーツを着こなす事ができます。 カッコよく着こなす事ができるため、自然と自信や貫禄感を演出できるためとってもオススメです。
スーツ量販店などで販売されている既製品(吊るしといいます)は、一見サイズが豊富で、その中から選べば自分の身体にピッタリ合うスーツが見つかると思うかもしれません。しかし、既製品のスーツは基本的に身長とウエストだけでサイズ分けがされています。しかも、あらゆる体型に対応するため、あるサイズと次に大きいサイズに開きがあることも。
一方、人間の身体は身長とウエストですべて決まるほど単純にはできていません。仮に身長とウエストが同じ人が二人いたとしましょう。両者を比べるとたいていの場合、腕の長さが違う、脚の長さが違う、肩幅が違うなど身長とウエストだけでは決まらないサイズがあるのです。
オーダースーツを製作するときは、はじめに体全体を採寸します。そしてそのうえで、「ウエストはタイトにしてほしい」や「肩は余裕をみてほしい」など要望を聞いたうえで図面を起こしていきます。そのため、必ずあなたの身体にフィットしたスーツができあがるのです。
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まとめ
大人の貫禄演出したい方必見なスーツの着こなしをご紹介しました。 ラペルのデザイン、ネクタイの生地、オーダースーツなど方法は様々。 皆さんも大人の貫禄感を演出したスーツの着こなしを試してみてはいかがですか?
大人の貫録を出すための着こなしで、まず簡単にチャレンジできるのが「ネクタイをプレーンノットにする」こと。ネクタイにこだわりすぎて、いろいろな結び方を試していませんか?シンプルな結び方にするだけで、顔まわりがスッキリして「大人の余裕」を演出できますよ。ネクタイは、柔らかい生地感と光沢感を両立する「サテン生地」がおすすめ。厚めのサテンネクタイをチョイスすると「重厚感」が出て、まさに「貫禄」を感じさせます。ネクタイと合わせて、首回りはチェックしておきたいポイントです。もう一つの大事なポイントは「ラペル」。ラペルは、最大幅が8㎝未満と細い「ナローラペル」がもっともおすすめ。ラペル幅が適度に小さいと、スタイリッシュで「余裕」を感じられるコーディネートになります。ラペル幅はすぐには変えられませんが、スーツを新調する予定がある方はぜひ細めに調節してみてください。また、そもそもスーツを高級に仕立て上げてしまうのも選択肢です。ただし、若い方が高級スーツを買うと「スーツに着られている」印象になりがち。そこでぜひおすすめしたいのが「オーダースーツ」です。オーダーなら、あなたにジャストサイズのスーツが手に入ります。自然なカッコいい着こなしで、ぜひ自身と貫禄を演出していきましょう。