動きやすい1着が欲しい! ストレッチスーツの基本と選び方のアイキャッチ画像
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動きやすい1着が欲しい! ストレッチスーツの基本と選び方

仕事中ずっと着るスーツ、窮屈で動きづらいと感じたことはありませんか?スーツはあまり伸縮性もないし、何回もしゃがんだり立ったりを繰り返すと股の部分が割けてしまうことも…。「もっとジャージみたいなスーツで快適に仕事したい!」「スーツなんかホントは着たくない!」そう悩んでいる方も多いのではないでしょうか。その悩み、ストレッチスーツなら解決できますよ。普通のスーツがウールなどの伸縮性が低い生地で作られている一方、ストレッチスーツは「ライクラ」「スパンテックス」といったポリウレタン系の伸縮性のある生地が使用されています。糸を普通のスーツよりもねじり、引っ張る力を高めることでより高い伸縮性を作り上げているのもポイントです。縦にも横にも伸びて、圧倒的な着心地を実現してくれますよ。最近では「オフィスカジュアル」「ビジネスカジュアル」が広がってきたことによって、スーツもカジュアル化が始まっています。今まではつやつやしたウールこそ至高とされていましたが、ストレッチスーツも主流化してきていますよ。今回はスーツの専門家「オーダースーツSADA」のスタッフが、ストレッチスーツの「メリット・デメリット」や「選び方、着こなし方」を解説します。

スーツはビジネスシーンにおいて必需品ともいえる存在であり、職種によっては、仕事中ずっとスーツを着用しているといったケースも多く見られます。そのため、機能性を重視したストレッチスーツが注目を集めています。そこで、ここではストレッチスーツの仕組みや選び方、メリットやデメリットなどについて詳しく解説していきます。

ストレッチスーツの生地がタフなのはなぜ?

ストレッチスーツの仕組み

ストレッチスーツとは、着心地や機能性を高めたスーツのことです。一般的なスーツに比べて、動きやすさや丈夫さが向上しているのが特徴です。そして、その仕組みの秘密は、スーツの生地に使用されているストレッチ素材にあります。ストレッチ素材の最大の魅力は伸縮性で、生地を縦・横に伸ばすことができます。

元来、スーツには伸縮性の低い素材が使われてきました。しかし、ストレッチスーツにはライクラやスパンデックスなどといったポリウレタン系の素材が含まれているため、高い伸縮性が備わっています。

伸縮性を生むには糸も重要

また、ストレッチスーツの伸縮性には、糸の性質も深く関係しています。糸はよりあわせるねじりの回数が多いほど引っ張る力が強まり、伸縮性も強くなります。

つまり、ねじりの回数が多い糸が使用されているため、ストレッチスーツの生地は柔軟に伸び縮みするわけです。ただ、糸を強くよりあわせるということは、それだけ大量の糸を使用しなければいけません。糸の使用量が増えると、当然ながらその分だけ材料費が高額になります。

ストレッチスーツの魅力

伸縮性の高いストレッチスーツは、動きやすく丈夫なので、スーツを着たまま歩き回ることの多い営業職の人たちなどに人気です。伸縮性のおかげで着心地も良いため、立ち上がったり腕を上げたり階段を登ったりなど、日常的な動作にかかるストレスも軽減されます。さらに、伸び縮みする生地はシワになりにくく、きれいなシルエットを維持しやすいのもメリットです。

ストレッチ素材によって異なる特性

ストレッチスーツなどに使用されるストレッチ素材は、その種類によって異なるのが特性です。

「ウール」はある程度の伸縮性と弾性を持つものの、人間の体の動きをカバーするには不充分な場合があります。

しかし、メカニカル・ストレッチという素材であれば、ウール100%でも高い伸縮性を備えているのです。

「ポリエステル」の主な特徴は高い強度で、ポリエステル混紡にすることでシワを作りにくくすることができます。
ポリエステルと混紡する素材や、生地の織り方などによって、ある程度の伸縮性を生み出すことも可能です。

「ポリウレタン」は、優れた伸縮性を持つ素材。スポーツウェアからスーツにいたるまで、いろいろな衣類に混紡されています。

「ナイロン」や「アクリル」も高い弾性を持ち、シワになりにくいというのが特性です。

ストレッチスーツのメリットとデメリットを解説

ストレッチスーツのメリットとは?

ストレッチスーツの最大のメリットは、高い機能性による動きやすさです。

縦・横に伸びる優れた伸縮性を備えているので、着用時の体への負担が減り、日常的な動作をスムーズに行うことができます。軽量なものも多いので、長時間着用していても疲れにくいのもメリットの一つです。

また、撥水性を備えた素材が使用されているスーツであれば、雨の日や不意の水濡れなどにも強いのが特徴です。誤って飲み物をこぼしてしまった時も、素早く拭き取れることで、染みや汚れを弾くことができます。
さらに、シワになりにくく、形崩れが起こりにくいのも魅力だといえるでしょう。一般的なスーツと比較して、普段の手入れが簡単になります。それから、体のシルエットをスリムに見せることができるのも、見逃せないメリットです。

もちろん、オーダーメイドで体のサイズにあわせる必要があります。しかし、体型にぴったり合うストレッチスーツなら、スリムなシルエットとストレスの少ない着心地を両立させることが可能です。そして、これらの機能性を、好みに応じて選択できる点も大きなメリットといえます。

ストレッチスーツのデメリットとは?

顕著なデメリットとしては、クリーニングに弱いという点が挙げられます。

ストレッチスーツのなかには化学繊維が使用されているものもあり、通常のクリーニングを行うと機能性が損なわれてしまう場合があります。そのため、クリーニング店を利用する際は、ストレッチ素材が使われているスーツであることを先方に伝え、専用のクリーニングを依頼しましょう。

加えて、見た目の高級感が出にくいという側面にも気をつけなければいけません。ストレッチ素材は機能性が高い反面、安っぽく見えてしまうことがあります。ただ、ウール100%のストレッチスーツなら、機能性と高級感をあわせ持った見た目を実現することが可能です。

そのほかのデメリットとして、おしゃれな製品が少ないという点にも注意が必要です。

既製品として販売されているストレッチスーツは柄や色の種類があまり豊富ではなく、おしゃれに着こなすのが難しい場合があります。しかし、オーダーメイドなら自分好みのデザインを選択できるので、おしゃれを追求することができるでしょう。

ストレッチスーツを選ぶ時のポイント

スリムなシルエットを生み出すことができるストレッチスーツを上手に着こなすには、サイズに注目して選ぶことが重要です。

背丈・ウエスト・バストなどのサイズが適切か、よく確認してから選択するようにしましょう。いくら伸縮性の高いストレッチ素材でも、サイズ感が小さすぎると、どうしても破れやすくなってしまいます。シックなどをつけることで股付近の生地ダメージを抑えられるので、生地の破れが心配な人は検討してみると良いでしょう。

ストレッチスーツをおしゃれに着こなす

既製品のストレッチスーツは種類が少ないので、デザイン的にも優れたものが少ない傾向が見られます。しかし、いくつかのポイントを意識すれば、ストレッチスーツをおしゃれに着こなすことは可能です。

まずは、小物選びを工夫しましょう。ネクタイピンやラベルピン、カフリンクスやポケットチーフなどといった小物に気を配ることで、見た目に華やかさと高級感を加えることができます。

また、クレリックのシャツやクレリックのネクタイを着用し、おしゃれを演出するのも有効です。ニットタイやツイードタイなどを取り入れ、季節にあわせたコーディネートをするのも良いでしょう。ただ、こうしたおしゃれな着こなしテクニックを実践する際、自分の体に合ったストレッチスーツを選んでいることが大前提となります。

SADAのストレッチ生地の特徴にクローズアップ

自分にぴったり合ったストレッチスーツをオーダーしたい人は、「オーダースーツのSADA」を利用すると良いでしょう。

SADAでは、「ナチュラルストレッチ服地」「防シワナチュラルストレッチ」という2種類のストレッチ生地を選ぶことができます。

「ナチュラルストレッチ服地」は、自由度の高い伸縮性と美しい質感が特徴のストレッチ生地です。着心地に優れ、体の動きにフィットする素材なので、細身のスーツに最適です。

「防シワナチュラルストレッチ」は、ナチュラルな伸縮性とシワになりにくい防シワ性をあわせ持っています。春夏は薄めの生地、秋冬は厚めの生地です。

どちらのストレッチ生地も、ウール100%ながら高い伸縮性を持ち、優れた高級感を備えています。

自分に合う1着をリーズナブルに購入したい

伸縮性に優れたストレッチスーツは、動きやすい・丈夫・シルエットをスリムに見せられるなどといった機能性を持ちます。

しかし、自分の体のサイズに合っていなければ、動きにくかったり、生地が破れやすかったり、見栄えの悪いシルエットになったりする可能性があります。そのため、せっかくストレッチスーツを着用するのであれば、オーダーメイドを利用するのが賢明です。

そして、自分に合う1着を購入したいという人は、オーダースーツのSADAに仕立てを依頼するのがおすすめです。SADAならリーズナブルな価格でストレッチスーツをオーダーできます。また、オプション代金を支払うことでシャツをクレリックにすることも可能なので、おしゃれな着こなしを実現することができるでしょう。

ストレッチスーツは伸縮性が高く、着心地や動きやすさを通常より高めたスーツです。ビジネスカジュアル化でさまざまな業種で使われ始めていますが、特に動き回る営業マンの肩に人気ですね。ストレッチスーツは動きやすさのほか、撥水性が高いこと、シワができにくく形崩れしにくいこともメリットです。また体型の変化にも柔軟に対応できるのも大きな強みでしょう。ただし化学繊維を使っているせいでクリーニングに弱いというデメリットもあります。専用のクリーニング方法もあるので、対応しているクリーニング店にお願いしましょう。また既製品の種類がまだ少ないので、オーダースーツで作るのがおすすめです。伸縮性の高いストレッチスーツでも、「伸びっぱなし」になると破損につながります。普通のスーツと同じように、背丈やウエスト、バストなどのポイントをチェックしてしっかりサイズを合わせましょう。小さすぎはNGです。デザインがまだ豊富ではないので、既製品を上手に着こなすならネクタイピンやポケットチーフなどの小物でオシャレ感を出すのが良いですね。ネクタイで季節感を出してみるのもおすすめです。ストレッチスーツで快適なビジネスライフを手に入れてくださいね!