ベージュスーツの着こなしは難しい?メンズ・レディース別に着こなしのポイントを解説
あなたはどんな色のスーツを持っていますか?「やっぱりネイビーでしょ」「グレーなら持ってる!」という方が多いのではないでしょうか。スーツの定番カラーは「ネイビー」「グレー」「シャドーストライプを入れたブラック」あたりで、それ以外のスーツを着ている人はなかなかいませんね。時々ブラウンあたりの定番から外したカラーのスーツを着ている方を見掛けますが、上手く着こなせないとおじさん臭い印象を与えてしまいます。そんな「定番からちょっと外したカラー」で、意外と着こなしやすいのが「ベージュ」のスーツです。ベージュはやさしくシックな印象を与えられるカラーで、ライトベージュからダークベージュまで濃淡で大きく種類が分かれます。ライトベージュなら爽やかでカジュアルに、ダークベージュならグレースーツのような感覚で着れてビジネスシーンに最適です。ベージュは春夏っぽい雰囲気があると思われがちですが、上手くスタイリングすればオールシーズン着用できますよ!今回はそんなベージュスーツの「柄のポイント」「コーディネート例」「シューズの選び方」について、スーツコーデの専門家「オーダースーツSADA」の現役スタッフが解説します。
大人の色気を出す!ベージュスーツの魅力
そもそもベージュ本来が持つ性質やイメージをご存知でしょうか。ベージュの特性を知ることで、スーツスタイルに置き換えた場合にもコーディネートのポイントを押さえることができます。こちらの項目では「ベージュが持つ性質や印象の違い、ベージュスーツを用いたスタイリングの特徴」についてご紹介します。ベージュスーツのコーディネートに自信がない方は、まずベージュについて理解することから始めましょう。
1.ベージュが持つ性質や印象の違い
アパレルやファッション用語の一つに、アースカラー(ナチュラルカラー)と呼ばれている色があります。アース、つまり地球の大自然をイメージする美しい色がこれにあたり、大地のようなブラウン系や季節によって変化する木の葉のグリーン系などです。乾いた土や枯れ葉を想起させるベージュは、そんなアースカラーの中でも代表的な色で、安定感のある雰囲気が特徴といえます。同じベージュ系でも明るめのライトベージュだと爽やかな印象があり、逆に濃いめのダークベージュだとより落ち着きのある印象となるでしょう。
2.ベージュスーツを用いたスタイリングの特徴
ベージュスーツはその色の特徴からもわかるように、身に付けることで優しくシックなイメージを作り上げることができます。そのため、プライベートからビジネスまで幅広いシーンで取り入れられる汎用性の高さも魅力です。周囲に安心感を与えたい場面でも活躍してくれますし、おしゃれで品のある雰囲気は年齢を問わず好印象を与えます。ベージュといえば春夏のイメージを抱く人も多いと思いますが、スタイリングによっては季節を問わず楽しめるのもベージュの特徴でしょう。また、ベーシックで一見すると地味に思われがちなベージュスーツですが、実は大人の色気を演出してくれるアイテムでもあります。洗練された大人の雰囲気を醸し出したいときには、ぜひ挑戦してもらいたい色です。後述にて、ベージュスーツに合うコーディネート例を男性用と女性用に分けてご紹介しますので、スーツコーデの参考としてご覧ください。
柔らかな印象を手に入れよう!ベージュスーツをお洒落に着こなすコーデ術
この記事では、ベージュスーツの着こなし方を解説いたします。ベージュスーツはメンズ、レディース問わず幅広い年代の方でも着用いただける最高の色です。
ビジネスシーンのベージュスーツは柄に注意
ベージュのスーツはワンランク上のおしゃれな着こなしができる一方、ビジネスシーンで着用する勇気はなかなか出ないという人も多いかもしれませんね。ベージュスーツをビジネスシーンに取り入れる場合には、まず柄に気を配ると良いでしょう。TPOやマナーに合った柄を選べば、ビジネスシーンでもベージュスーツをすてきに着こなすことができます。これから、「ビジネスシーンに相応しいベージュスーツの柄」についてご紹介します。
1.ピンストライプ
ピンストライプとは「ピンヘッドストライプ」ともいわれる縞柄の一種で、ピンの頭のような小さな点を並べた極細の縞が特徴といえます。ワイシャツでもよく見かける柄で、特にメンズアイテムでは定番の柄の一つです。また、縞でありながら、ごく控えめな柄なので無地のような感覚でも着こなしやすく、幅広いビジネスシーンにマッチします。チェック柄などの派手なスーツは苦手という方には、ピンストライプのベージュスーツをおすすめします。
2.ウィンドウペーンチェック
ウィンドウペーンチェックはその名の通り、窓の格子のようなラインが並ぶチェック柄です。基本的にチェックのラインは単色で描かれていることが多く、クラシックな雰囲気のイギリス伝統柄です。一般的にチェックはカジュアルな印象になりやすい柄ですが、シンプルなウィンドウペーンチェックならその心配もありません。適度な存在感がありながら、上品で都会的なスタイリングとなります。また、ウィンドウペーンは上下で着用するのはもちろん、ジャケットとパンツを別々に着用することも可能です。そのため、スーツのジャケットに手持ちのパンツをコーディネートする、いわゆる「ジャケパン」がOKなビジネスシーンでも大活躍します。ウィンドウペーンチェックは、適度なカジュアルさと上品さを求めている方におすすめの柄スーツです。
3.グレンチェック
グレンチェックとは、細やかな千鳥格子と「ヘアラインストライプ」と呼ばれる細やかな格子柄の組み合わせが特徴的なチェック柄です。グレーのグレンチェック柄が持つ堅い印象とは異なり、ベージュの方は明るく華やかな印象を与えます。また、元々英国の伝統的な柄でもあり、オフィスカジュアルな場面に加え、フォーマルな入学式等のセレモニースーツとしても活躍するアイテムです。幼さが強調されやすい「ウィンドウペーンチェック」とは対照的に、落ち着きのあるメンズライクなスーツコーデに仕上がります。
4.無地
定番のベージュスーツといえば、何といっても無地でしょう。無地のベージュスーツは、明るさのトーンを変えることで印象が大きく変わります。例えば、夏場であれば明るめのベージュスーツにより、重くなりがちなスーツコーデを軽やかにまとめることができます。また、あわせるアイテムで雰囲気をがらりと変えることができるので、無地タイプが1着あるとコーディネートの幅も広がります。例えば、ピンストライプやピンドットのネクタイ、ホワイトシャツなどのベーシックアイテムでそろえると、ビジネスライクに決まります。小物にこだわりがあるという方は、色柄のタイプではなく無地を選ぶことで、ベージュスーツにおけるオシャレの幅を広げることができるでしょう。
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素材が変わればカジュアルスーツに
ビジネススーツとカジュアルスーツのジャケットの形にはほとんど違いがありませんが、ベージュスーツの中には素材によって、カジュアルスーツとして着こなせるものもあります。その代表的な素材がリネンで、さらっとした触り心地は夏のスーツとしてもぴったりです。また、ビジネススーツによく用いられる薄手で光沢感のあるウーステッド生地などよりも、ウーレン(紡毛)などの生地が使用されることが多いことも特徴です。さらに、素材だけでなく、生地の柄の種類によってもカジュアルスーツとして扱われることがあります。そのため、着用シーンにあわせて素材や柄を選ぶことは、とても大切なポイントの一つです。ちなみに日本では「セットアップ」という言葉が使われることがありますが、こちらもカジュアルスーツを指すのが一般的といえます。
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ベージュスーツのコーディネート例をご紹介
これまでご紹介してきた「ベージュの特性や、ベージュスーツの柄・素材」などを踏まえて、こちらでは「ベージュスーツのコーディネート例」について、メンズとレディースそれぞれに分けてご紹介します。ベージュスーツをご購入された際の参考としてご覧ください。
1.【メンズ】無地ネクタイのコーディネート
ベーシックカラーのベージュスーツはさまざまな色との相性が良く、各アイテムをまとめる土台としてもうってつけです。例えば、ベージュスーツに「赤いネクタイ」をあわせると、暖かみのあるスーツスタイルが完成します。控えめなベージュに対して赤がポイントとなって際立つため、全体を引き締める効果も期待できるでしょう。また、「薄めのベージュスーツにオレンジのネクタイ」を合わせたコーディネートは、垢抜けた印象で着こなしをぐっとおしゃれに見せます。無地のネクタイは、先ほどご紹介したチェック柄のベージュスーツとの相性も良く色違いで数本持っておくと、気分やTPOやマナーに合わせてコーディネートできるのでおすすめです。
2.【メンズ】色柄ネクタイのコーディネート
シンプルな無地のベージュスーツに合わせる場合は、「ストライプ・ドット柄・チェックネクタイ」などの色柄ネクタイにすることで、カジュアルに徹したまとまりのあるコーディネートに仕上がります。ただし、色柄のネクタイを合わせる場合には白や水色の無地シャツなど、シンプルなインナーを合わせるのがポイントと言えます。胸元のワンポイントでさりげなくおしゃれ感を演出したい方におすすめのコーディネートです。
3.【メンズ】無地シャツのコーディネート
ネクタイだけでなく、シャツでもおしゃれ感は高まります。例えば、「柄無地のクレリックシャツ」は、それ1枚でファッショナブルに決まるアイテムです。白無地のレギュラーシャツやワイドカラーシャツを着用する機会が多いという方は、ベージュスーツに青系統のシャツを合わせることで、普段と異なるスーツコーデを楽しむことができます。
4.【メンズ】色柄シャツのコーディネート
ビジネススーツの定番である「ダークネイビー」のスーツに色柄のシャツは合わせにくい場合も多いですが、ベージュスーツにおいてはカジュアルにまとめることができます。特に「細いストライプのクレリックシャツ」は、ビジネスライクにまとめたいときにも最適です。なお、ストライプのクレリックシャツを着る場合には、柄無地のスーツとネクタイがベターです。季節感を意識してニットやツイードを取り入れると、おしゃれ上級者のスタイリングになるでしょう。
5.【レディース】ブラウスのコーディネート
ブラウスによってベージュが本来持つ「優しさ・温かみ」をさらに際立たせることができるため、シャツよりも女性らしさが際立ちます。ベージュスーツに合わせるブラウスのカラーは、「白や淡いピンクブラウス」が王道です。例えば、「白のボウタイブラウスやギャザーブラウス」をインナーとして着用することで、ブラウスのデザイン性も相まって全体的に華やかで明るい印象となります。一方で、カラーコントラストが強くなる「黒やネイビー」などのブラウスと合わせることで、ベージュスーツのカジュアルさが薄まり引き締まったコーディネートに仕上がります。ブラウスにおける色やデザインの違いによって、ベージュスーツのスタイリングを自由自在に楽しめるでしょう。
6.【レディース】ニットのコーディネート
ベージュスーツにニットを合わせたコーディネートは、スーツスタイルをカジュアルに着こなしたい方におすすめの組み合わせです。ニットを合わせる際にはブラウス同様に色の組み合わせ方も重要ですが、襟の特徴によっても印象を大きく変えることができます。例えば、白のVネックを合わせることでデコルテラインが美しく見えシャープな印象となり、丸襟のVネックでは女性らしい上品な着こなしになります。
7.【レディース】小物をあわせたコーディネート
女性のスーツスタイルでは、ネックレスやイヤリング、バッグなどの小物使いもおしゃれ度を引き上げるポイントです。例えば、ベージュスーツには、暖色系の「ゴールドネックレスやイヤリング」でそろえることで、統一感のあるコーデに仕上がります。一方で、ライトベージュのスーツや、白ブラウスで揃えたワントーンコーデには、黒のバックを合わせることで甘すぎずクールな印象となります。小物にもこだわりを持つことで、ワンランク上の着こなしができるでしょう。
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ベージュスーツの日!足元はどうする?
「おしゃれは足元から」ともいわれるように、ベージュスーツをかっこよく決めるためにはシューズ選びも重要なポイントです。コーディネートの隅にあるシューズは気を抜きがちですが、実は意外と目につきやすい部分でもあるのです。足元がイマイチだと、せっかくスーツをビシッと決めていても残念な印象になってしまうことさえあります。もちろん、汚れを落としてしっかり磨いておくことも忘れてはならないことの一つです。これから、「ベージュスーツにおすすめのシューズやパンプス」についてご紹介します。
1.【メンズ】ブラウンシューズ
ベージュの優しい印象を活かして全体を柔らかな雰囲気で統一するなら、「ソフトブラウン」のシューズをおすすめします。また、ソフトブラウンよりも濃いめのダークブラウンは、ビジネスシーンでも浮きにくく、コーディネートを足元からまとめてくれます。ブラウン系のシューズは濃淡が幅広くそろうので、自分に一番似合う色をチョイスするのがベストです。
2.【メンズ】ブラックシューズ
数あるシューズの中で最も人気色である「ブラックシューズ」は、カジュアルな印象が強いベージュスーツのスタイリングにフォーマル感をプラスできます。ツヤのあるブラックシューズをあわせることで華やかなスタイリングにもなり、靴の素材によって様々なファッションを楽しめます。ブラックシューズにあわせてネクタイの色もブラックに近いものにすると、すっきりと洗練された印象になってすてきです。なお、男性の場合はシューズとベルトの素材や色を統一するのが、ビジネスシーンにおけるマナーとなっておりますので、選ぶ際にはご注意ください。
3.【レディース】ベージュパンプス
ベージュスーツを女性らしい上品なコーデにするためには、ベージュのパンプスがぴったりです。例えば、同じベージュでもジャケットとスカートはライトベージュなどの明るいベージュで、パンプスはヌードベージュ等のブラウンに近いものを選ぶことで、奥行きのあるグラデーションコーデを楽しめます。また、ベージュパンプスは、白系のパンプスよりも汚れが目立ちにくく、外回りが多い営業担当の方にもおすすめです。
4.【レディース】柄パンプス
スーツコーデには難しい「柄パンプス」においても、ベージュスーツと合わせることで適度なアクセントとなります。例えば、同系色のヒョウ柄やパイソン柄などのアニマル柄は無地のベージュスーツにぴったりです。ただし、オフィスカジュアルであっても全面にアニマル柄が用いられているものは、派手過ぎるため相応しくありません。柄パンプスの場合には、オフィスコーデに相応しいかどうかに気をつけながら選ぶと良いでしょう。
自分に似合うベージュスーツの着こなしを!
今回、「ベージュスーツの柄の種類や、男女別のコーディネート例」について解説してきました。大人の魅力を醸し出すベージュスーツは、クローゼットに1着あるとさまざまなシーンで活躍します。一見すると着こなしが難しいように感じるかもしれません。しかし、インナーや小物、シューズなどを選ぶ際のポイントを押さえ、上手に組みあわせれば一気におしゃれなスタイリングとなります。ぜひ、自分に似合うベージュスーツの着こなしを見つけてくださいね。
また、より自分にぴったりのスーツと出会いたいなら、「オーダースーツSADA」のオーダースーツがおすすめです。体型を採寸したうえでパターン(型)を起こし仕立てるスーツのため、既製品と比べてジャストフィットサイズに仕上がり、着心地も上々でかっこよく決まります。「オーダースーツSADA」では、今回ご紹介したベージュスーツの他にも多種多様なデザインのスーツ・パンツ・スカートをご用意しております。さらに、スーツだけでなく、仕事着として最適な無地シャツや、カジュアルオフィス用のストライプ柄等の色柄シャツもオーダー可能となっています。この機会に、オーダースーツやオーダーシャツに興味が出たという方は、ぜひ当店をご検討ください。
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ベージュスーツは意外にも着こなしやすい、オシャレで品のある汎用性の高いスーツです。上手く着こなすにはTPOに合わせた柄選びがポイント。ビジネスシーンなら控えめな「ピンストライプ」を選ぶと良いでしょう。ジャケパンOKレベルにカジュアルな職場なら、「ウィンドウペーンチェック」でちょっとだけカジュアルダウンさせるのがおすすめ。あらゆるアイテムに合わせやすいので、無地を持っておくのも一つの選択肢ですね。ピンストライプやピンドットのネクタイ、ホワイトシャツと合わせればビジネスライクにまとまります。ベージュスーツには赤い無地ネクタイと、細いストライプのクレリックシャツ合わせがおすすめです。ベージュが薄めならオレンジのネクタイもオシャレで相性バツグンですよ。冬は白シャツではなく、ニットやツイードを取り入れても良いですね。靴は基本の「ブラウン」か「ブラック」ならなんでも合いますが、全体を柔らかくまとめるならブラウンがおすすめです。ビジネスならダークブラウンで落ち着いた印象にまとめましょう。ブラックシューズは、フォーマルなパーティーやビジネスシーンで活躍します。ぜひポイントを押さえて、ベージュスーツを着こなしてみてくださいね。