スーツの色選び!ブラウンチェックスーツで大人の渋さと落ち着きを
この記事ではブラウンチェックスーツの魅力について解説しています。色にはそれぞれが持つ印象があります。それはスーツの世界でも同じこと。他のスーツの色に比べて、ブラウンしか持たないメリットがあります。また、スーツにはストライプやチェックなどさまざまな柄があります。その中でもチェックが持つ柄の魅力や特徴を最大限引き出す方法があるのです。一口にチェック柄といっても大きく分けて5種類。ウィンドウペーン、ハウンドトゥース、グレンチェック、ガンクラブチェック、そしてタータンチェックなどさまざまなものがあります。それぞれに歴史や名前の由来、柄の特徴があるのです。チェックという柄そのものが、スーツの中ではややカジュアルな柄になるため、チェックの中でもさらに柄を選ぶ場合は好みの問題となるでしょう。ブラウンチェックスーツはシャツやネクタイとの組み合わせでも、見え方が変わります。ブラウンチェックスーツそのものには優しさや大らかさを感じるような印象がありますが、合わせるネクタイやシャツは必ずしも同じような印象とは限りません。同じチェック柄でも、合わせるネクタイやシャツによって大きく印象が変わるのです。そのため、コーデの例もいくつか紹介しえいます。
大人の魅力を発揮するビジネスアイテムの一つにブラウンチェックスーツがあります。そもそもブラウンスーツは品格と円熟味のある印象を与えるアイテム。そして、チェックスーツは洗練された雰囲気を醸し出すのに最適なアイテムです。つまり、ブラウンスーツとチェックスーツのメリットを兼ね備えたものがブラウンチェックスーツということになります。
英国紳士のカントリースタイルをイメージさせるブラウンチェックスーツは、ビジネスとプライベートの両方で着まわせる便利なアイテムです。今回は、ブラウンチェックスーツが相手に与える印象やおすすめの着こなしを紹介します。
ブラウンチェックスーツが与える印象
ブラウンは大地の色として認識されている色。心理学的には、緊張を緩和し安定した印象を与える効果があると考えられています。身にまとうだけで「円熟味」や「堅実さ」、「信頼感」などを演出できるのが魅力です。
一方、縦横に走るラインで四角形が並んだチェックは、相手に真面目で誠実な印象を与えます。それと同時に、堅苦しいイメージのあるスーツをカジュアルダウンできるので、親しみやすい印象をプラスすることが可能です。また、縦横の細い直線が窓枠のように交差する「ウインドウペーン」や日本では千鳥格子と呼ばれる「ハウンドトゥース」、元英国王のウィンザー公が好んだことでも知られる「グレンチェック」、クラシカルな印象を与える「ガンクラブ」、スコットランドの伝統的な格子柄である「タータンチェック」など、種類が豊富なのでマンネリ化することなく着まわせるのも嬉しいですね。
ブラウンチェックスーツは、ブラウンとチェックのこうした長所を併せ持っています。英国で乗馬や狩りに興じる紳士が着用していることからもわかる通り、洗練された雰囲気のなかに柔和なイメージがあるのが特徴です。また、実際よりも高めの年齢に見える傾向があるので、信頼できる人間であることをアピールする必要があるとき、特に便利に使えます。
チェックにはどのような種類がある?
一口にチェック柄と言っても種類はいろいろあります。ここでは5種類のチェック柄について解説します。
ウィンドウペーン
ウィンドウペーンは英語では「windowpane」と書きます。window=窓とpane=格子から作られた言葉で、文字通り窓の格子のようなチェック柄となっています。デザインがシンプルなため、上品ですっきりしたスタイルに。それでも大きなチェック柄であるため、全体的なラインはややぼやける傾向にあります。そのため、そもそも身体のラインが細い方はもちろんのこと、ふくよかな方や筋肉質の方にもオススメできます。
ウィンドウペーンはイギリスの伝統的なチェック柄の一つです。イギリスは細い窓枠を使っている家が多く、そこからヒントを得て作られた柄ではないかといわれています。
ウィンドウペーンの面白さはカジュアルとクラシックを両立したデザイン。落ち着いた柄なのに存在感と少しの遊び心のある不思議な柄です。また、ラインの太さや色でも印象が変わります。細いラインだと落ち着きがあり、太いラインだとカジュアルで若々しい印象になるのが大きな特徴です。
生地の色とラインの色の組み合わせも重要です。生地の色にブラウンを選んだ場合、組み合わせる色によっても印象が変わってきます。
ハウンドトゥース
日本語では千鳥格子柄とも呼ばれるハウンドトゥース。非常に細かいチェック柄のことであり、遠目で見るとモザイクアートのようにも見えるのが特徴です。チェック柄が細かいため、ラインはそれほど目立ちません。そのため、チェック柄の中ではシンプルな部類に入ります。
遠目では分かりづらいが、近づくとチェック柄が浮かんでくる。まさにデザインの奥行きを感じられるような不思議なチェック柄となっています。さり気ないおしゃれを楽しみたい大人向けのデザインとも言えるでしょう。
グレンチェック
グレンチェックは正式名称をグレナカートチェックといいます。ヘアラインストライプとハウンドトゥースを組み合わせた細かいチェック柄です。名前の由来は2つあり、スコットランドのアーカートの谷(グレン)で織られたこと、あるいはグレナカート家の柄として使われていたことが由来とされています。ブラウン系の色味で配色されたグレンチェックが有名で、クラシックな雰囲気と温かみの両方を兼ね備えています。
ガンクラブチェック
ガンクラブチェックもイギリスの伝統的なチェック柄の一つで、ハウンドトゥースよりさらに細かいチェック柄です。ライン(格子)の太さと格子の幅が同じくらいあるのが特徴です。遠目で見ると複数の色で作られたドットのように見えるのが特徴。しかし、近づいてみる非常に細かいチェック柄であることが分かるのです。ハウンドトゥースと同様に、さりげないおしゃれを楽しみたい大人向けの柄と言えるでしょう。
タータンチェック
日本語では基盤縞とも呼ばれているタータンチェック。16世紀〜17世紀ごろスコットランドで発祥したものとされており、正式なタータンチェックは「スコットランド・タータン登記所」に登録されたものだけを指すそうです。色や太さが異なる複数の線を用いて作ったのが特徴。使う色の組み合わせや線の太さによってデザインの印象が変わります。生地の密度が高く、毛足は短め、そして上品さと高級感を同時に持っています。
ブラウンチェックスーツの着こなし
ここではブラウンチェックスーツを取り入れコーデを3つご紹介します。
グレンチェックのスリーピーススーツ×ネイビーシャツ×マゼンタネクタイ
グレンチェックのスリーピーススーツはすっきりした縦のラインと、奥行きを感じる柄のバランスが絶妙。決してラインが太く見える訳ではありませんが、デザインに奥行きや広がりを感じます。しかもスリーピーススーツのため、グレンチェックの存在感は抜群。それでもスラックスの裾をダブルで仕上げるなど、カジュアルな一面も覗かせるため、それほど威圧感はありません。マゼンタ無地のネクタイは全体のアクセントとして機能。ネイビーのシャツはネクタイとスーツの橋渡しをしながら、顔をすっきり見せる役割を果たしています。
ウィンペーンのスーツ×ベージュのチェック柄シャツ×グリーンネクタイ
ウィンドウペーンのセットアップスーツは柔らかい印象なのに存在感抜群。こちらのコーデもすっきりとしたラインと、余裕のある雰囲気を絶妙なバランスで両立しています。シャツはスーツと同系色のベージュ。スーツだけでなく、シャツにも刻まれた細かいチェック柄が、さりげないコラボレーションをアピールしています。ネクタイはグリーン無地。スーツとともにアースカラーと呼ばれているため、ビジネスの現場であっても相手に少しだけ安心感を与えるようにも思えます。
グレンチェックのダブルスーツ×ブルーシャツ×ネイビーネクタイ
グレンチェックのダブルスーツは、ツーピースであっても主張が強め。それほどシャープな印象ではないのに、一定の存在感を示しています。温かみのあるブラウンに合わせるのは、冷静沈着なイメージがあるブルーシャツとネイビーネクタイ。いずれも無地でありながら、全体的なバランスを整える非常に大切な役割を果たしています。
この記事ではブラウンチェックスーツの魅力について解説してきました。一口にチェック柄と言ってもウィンドウペーン、ハウンドトゥース、グレンチェック、ガンクラブチェック、そしてタータンチェックなどの種類があります。ウィンドウペーンはその名の通り、イギリスの家屋の窓枠をモチーフにしたもの。デザインがシンプルで上品な印象を与えられます。ハウンドトゥースは非常に細かいチェック柄のこと。遠目ではモザイクアートのようにも見えますが、近づいた時にきちんとチェック柄が見えるという、デザインの奥深さを感じさせてくれます。グレンチェックはヘアラインストライプとハウンドトゥースを組み合わせたもの。さり気ないおしゃれを楽しみたい大人のビジネスマンにオススメです。ガングラブチェックはハウンドトゥースよりさらに細かいチェック柄となっています。そのため、遠目で見ると複数の色からなるドットのようにも見えるのです。タータンチェックは色や太さが異なる複数の線を用いて作ったチェック柄。正式には「スコットランド・タータン登記所」に登録されたものだけが、タータンチェックと呼ばれます。シャツやネクタイとの組み合わせでも印象が変わるため、実際のコーデの例を参考にしてみてください。