長さ別 スーツの裾の長さが与える印象とは?自分で裾上げする方法も合わせて教えます!のアイキャッチ画像
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長さ別 スーツの裾の長さが与える印象とは?自分で裾上げする方法も合わせて教えます!

スーツの裾上げが重要視される理由

スーツの裾の長さは、数センチの違いによって見栄えが大きく変わってきます。

それだけ、スーツスタイル全体の印象を左右する重要なポイントの一つとなってくるものです。

スーツの裾の長さがあっていないと、スーツの本来のシルエットまで損なわれてしまいます。

今回はスーツの裾丈の長さの目安や裾上げ方法などについてご紹介していきたいと思います。

ぜひスーツを格好良く着こなす参考にしてみてください。

スーツの裾で決まる印象

裾が短いと、カジュアル感が強くなるだけでなく、子供っぽい印象になってしまいます。逆に、長すぎると野暮ったい雰囲気が出て、だらしがないように見えてしまいます。

特に既製品を購入する際には、ほんの少しの長さの違いであれば、わざわざお金をかけてまで調整する必要がないとお考えの方もいるかもしれません。しかしながら、その数センチで見栄えが大きく変わってくるとなると、話が変わってきます。

既製品であってもオーダースーツであっても、裾丈は必ず調整して自分のサイズにピッタリと合ったものを綺麗に着こなすことが格好良く着こなすポイントとなります。

スーツの裾の長さを決める基準

裾丈の測り方

まずは裾丈の測り方ですが、重要なのがウエストの位置を正しく合わせることです。

ハイウエストやローウエストになっていると、長さに差異が生まれてしまうので、しっかりと腰骨の位置に合わせるようにして計ります。

採寸は、ベルトと靴を着用した状態で、背筋をピンと伸ばしてまっすぐ前を向いた姿勢で計測します。

スーツの裾丈の種類

1,ワンクッション

パンツの裾が靴の甲にあたって、折り目が一つできるくらいの裾丈のことです。

ビジネスシーンで一般的に用いられている長さです。歩いていても靴下が見えることのない長さなので、常にバランスがよく見えます。クラシックな雰囲気が特徴です。

2,ハーフクッション

パンツの裾が靴の甲に触れるくらいの裾丈のことです。近年は、ビジネスシーンで細身のスーツに合わせて短めの丈がトレンドとなっているため、これくらいの長さがおすすめです。

パンツの幅によって雰囲気が変わってくるため、実際に着用してみたうえで長さがイメージと会っているかを確認しましょう。

3,ノークッション

パンツの裾が靴の甲に全く触れない短めの裾丈のことです。

裾がたわむことがないので、すっきりと着ることができます。カジュアル度が上がるので、TPOに合わせて着用するようにしましょう。

裾丈の長さのごとの印象

続いて、スーツの裾丈が与える印象について見ていきましょう。

1,短め

細めのシルエットが特徴のスーツが好みの方には、裾丈は短めがおすすめです。

近年は細身のスタイルのスーツが人気であり、よりファッション性が高い着こなしとなります。

目安としては、靴を着用した状態でくるぶしが隠れるくらいの長さです。

足元がすっきりとして見える効果があります。しかしながら、これよりも短くしてしまうと今度は子供っぽい印象が強くなってしまうので、注意しましょう。

裾幅が16~18センチのパンツとの相性が良いです。

2,標準

裾が靴の甲にかからないギリギリの長さは、どの世代でも体型でもうまく着こなすことのできる万能な長さです。丈に迷ったり、初めてスーツを購入する場合などには標準丈で仕立てましょう。

裾幅が18.5~20.5センチ程度のものとの相性が良いです。

3,長め

太めのパンツを着用する際には、長めの丈にすることで、全体のバランスが良くなります。

長さとしては、裾が靴の甲に乗って一度しわができるくらいが目安です。

クラシックで大人の雰囲気あふれる着こなしとなります。

冠婚葬祭などのフォーマルな場で着用する場合には、長めの丈がマナーとなります。短いとカジュアルな印象が強くなってしまうので、避けましょう。

裾幅が21センチ以上のものとの相性が良いです。

裾上げの種類

スーツの裾上げにはシングルとダブルの2種類があります。違いをご説明していきましょう。

1,シングル

シングルは裾に折り返しがないように仕上げたもののことです。

シングルには正装のイメージが強く、フォーマルシーンで着用する燕尾服やタキシードの裾上げに用いられています。

ビジネスシーンでも、商談の場面や取引先訪問、また就活などにおいてはよりきちんとした装いが好印象をもたらすので、シングルがおすすめです。

2,ダブル

ダブルは裾に折り返しが付いた仕上げのことです。

ダブルの場合、折り返し幅をどうするかも大切なポイントとなります。時代によって裾幅にも流行があり、変化していくものですが、ビジネスシーンでは標準の4センチ幅をおすすめです。

時代や流行に流されることなく、長く安心して着ることができます。

また、身長の高さによって変えるという場合もあります。

背が高い人は、太めに、背が低い人は細めにすることで全体のバランスがよくなります。

実際に折り幅を見比べてみて決めることをおすすめです。

なお、カジュアルな印象が強くなるため、着用の場面はくれぐれも気を付けるようにしましょう。

具体的には、パーティーシーンやオフィスカジュアルスタイルで活躍します。

スーツの裾上げを自分でする方法

続いては、裾上げを自分でする場合の方法をお伝えします。

1,手縫いでおこなう

手縫いによる裾上げは、決めた長さのところでアイロンをかけるかヘラなどを用いて型付けをおこないます。アイロンを使用する場合には、必ずあて布を使います、そうすることで生地が傷むのを防ぐことが可能です。

そのうえで、パンツを裏返して裾にしたい部分まで裾を折り曲げ、まつり縫いで仕上げます。

まつり縫いとは、縫い目が表から見えないようにする縫い方のことで、ズボンやスカートの裾上げの際によく用いられる縫い方です。

コツとしては、少しずつ均等な幅で縫い進めることです。縫い幅が広すぎると耐久性が落ちてしまいます。特に負荷のかかりやすい裾部分ですので、丁寧に縫っていきましょう。

2,裾上げテープを使う

手縫い同様に、決めた長さのところでしっかりと折り目を付けます。

裾上げテープは、パンツの裾の幅の長さ×2+4センチ程度で用意してください。裾周りを一周して、最後にテープ同士が少し重なり合うくらいの長さが必要です。

用意したテープを水に浸して絞ります。

パンツを裏返して裾にしたい部分まで裾を折り曲げ、裾がパンツにしっかり止まるような形でテープを配置します。

この際に、テープの表裏を間違えないようにしましょう。ノリがついている面を下にして置きます。

テープの上に当て布をあてて、ゆっくりと体重をかけながらアイロンをかけていきます。急ぐとテープやパンツにしわがついてしまうので気を付けましょう。

ポイントは、テープをピンと伸ばしながらアイロンをかけていくということです。

裾上げテープは外れてしまっても、再びテープを水で濡らしてアイロンを当てればくっつけることができるので、補修も楽にできます。

どちらの方法もそれほど難しいものではありませんので、ゆっくり時間をかけておこなえばどなたでも自分で裾上げをすることができるでしょう。

スーツの裾上げはお店に依頼すると料金はいくら?

自分でおこなう方法をご紹介しましたが、やはり自分には難しいという方や、より綺麗に仕上げたいのでプロにお願いしたいという方もいらっしゃると思います。そういった方におすすめの裾上げのお店をご紹介します。

1,お直し専門店

ズボンの裾上げや洋服のリフォームなどを専門に行っているお直し専門店は、スピーディーな対応が魅力であるため、急いでいる方や早く仕上げてほしいといった方におすすめです。

値段も1,000円前後と安いので手軽に利用できます。一方でお直し専門店は、必ずしも自宅近くにあるものではないので、近くに店舗がない場合には少々不便であるといえます。

2,クリーニング店

クリーニング店では裾上げなどのお直しをおこなっている店舗も多くあります。

金額はお直し専門店よりもやや高めの1,000~2,000円程度となっています。

クリーニング店は、日頃から利用している店舗がある方も多いかと思うので、身近な店舗を見つけるのが比較的簡単だと思いますが、お直しの作業が外部でおこなわれるためにやや仕上がりに時間がかかるのがデメリットです。

3,スーツ購入店

最も手軽で間違いがないのが、購入した店舗に依頼する方法です。購入時に裾上げを依頼すれば二度手間になりません。またスーツのプロに相談したうえで、丈の長さを決めることができるので安心です。

お直しは店舗にもよりますが、1,000円程度で可能です。

なお、料金に関しては、店舗及びシングルダブルといった種類によって変わってきますので、ご希望の場合は必ず店舗に確認したうえで依頼することをおすすめします。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

オーダースーツSADAは2022年11月現在、全国に49店舗を展開するフルオーダースーツ専門店です。

初回特別価格は、19,800円(税込21,780円)~仕立てることができ、良質な商品を安心価格で提供しています。(2022年11月時点での価格です。価格は予告なく変更になる場合があります)

この価格を実現できるのには、いくつかの理由があります。

まず一つ目が工場直販ということです。生地の仕入れから縫製、販売までの一連のながらを自社でおこなうことによって、中間コストを省いて商品提供することができているのです。

二つ目がスケールメリットです。毎日500着、年間12万着を製造していることから、物流費や仕入れコストを極小化することで、販売価格に反映させています。

三つ目に、作業工程の機械化・自動化です。通常であれば職人が携わる工程に関しても機械化・自動化を導入することで、大量生産を可能としています。

これらの企業努力により、オーダースーツSADAでは、安心価格を実現させているのです。

今回の話を聞いて少しでも興味を持った方は、まずは公式ホームページより、最寄り店舗を検索の上来店予約してください。現状、仕立てるかどうかまだ迷っているという段階であっても、採寸や生地を見るだけの来店も可能です。オーダースーツは仕立てるのに約1か月の期間を要する場合もあるため、早目の動き出しがおすすめです。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

穂谷 優之