スーツは普段着として着られるのか?その答えとなるカジュアルスーツの魅力を解説します。のアイキャッチ画像
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スーツは普段着として着られるのか?その答えとなるカジュアルスーツの魅力を解説します。

あなたはいつスーツを着用していますか?スーツは清潔感があり、相手にいい印象を残すことから様々なシーンで着られています。ビジネスや冠婚葬祭はもちろんのこと、スーツ好きの方はプライベートでもスーツファッションを取り入れておしゃれを楽しんでいるようです。
また、近年テレワークなどをきっかけに、楽な格好で仕事をしたい方が増えています。そのため、普段着としても使える固すぎないスーツやジャケットを求めている方が増え、以前よりカジュアルスーツに注目が集まっています。しかし、普段着として着回すなら、楽な着心地と適度なカジュアルさを求めたいもの。
そこで今回は、「スーツを普段着として着たいが、どんな素材のものがいいのか分からない」「カジュアルスーツのポイントがいまいち掴めない」など、着こなしが分からない方に向けて、普段着として着られるスーツの特徴から、着こなしポイントや買い方まで、スーツを普段着として着たいメンズのための情報を紹介します。普段着に新しくスーツスタイルを取り入れたい方やビジネスカジュアルなど幅広いシーンで使えるスーツを求めている方は、本記事を参考にしてください。スーツを着こなすことで、新しい自分に出会えるかもしれません。

スーツを着るのはビジネスや冠婚葬祭など改まった場所であることが多いと思います。しかし、実は普段着としていつでも着られるスーツがあります。

この記事では普段着として着られるスーツの特徴から、着こなしポイントや買い方まで、スーツを普段着として着たいメンズのための情報をお伝えします。

スーツは仕事だけじゃない?

街に出て、道行く人を見てみましょう。

平日の朝であれば、スーツを着た人を多く見かけると思います。スーツ姿がバシっと決まっていて、みなさんかっこいいですよね。これから仕事に向かうぞ!という気合がスーツからも伝わってきます。

そんな人の中に、やけにカジュアルなスーツ姿の人がいます。ネクタイをしていないのは当たり前で、ジャケットにパンツを合わせたスタイルの人がいたり、寒い季節であればジャケットの中にタートルネックを合わせたスタイルの人もいます。靴はローファーを履いていたり、中にはスニーカーの人もいるかもしれません。

この人たちは本当にオフィスに向かうのでしょうか?

最近はクールビズやウォームビズの推奨でカジュアルなスーツ姿でオフィスに向かう人も増えました。しかし、あまりにもカジュアルな装いの人は普段着としてスーツを着ている人かもしれません。

普段着にスーツは流用していい?

普段着にできるスーツと、できないスーツがある!?

家に帰ってきたあなたはこう思うかもしれません。

「いつも仕事で使っているこのビジネススーツのジャケットに、普段履いているパンツを合わせればカッコよく着こなせるのかな?」

しかし、実際に着てみるとすぐに違和感に気付くと思います。スーツのジャケットだけが明らかに浮いて見えます。あるいは朝寝ぼけてスーツのパンツと間違えて、普段着のパンツを履いた人のようにも見えます。

普段着にできるスーツとは?

それでは普段着にできるスーツとはどんなスーツでしょうか?普段仕事で着ているスーツを着たあなたはこう思うかもしれません。

「ビジネススーツでも明るい色なら普段着として使えるのでは?」

「ストライプなど柄が入ったビジネススーツならパンツスタイルにも合うのでは?」

残念ながらいずれもおすすめは出来ません。普段着に使えるのはいわゆるカジュアルスーツと呼ばれているスーツです。

カジュアルスーツとは?ビジネススーツと何が違うの?

ビジネススーツが普段着に使えないことがよく分かったあなたはこう思うでしょう。

「カジュアルスーツって何だ?」

カジュアルスーツは、同じスーツという意味ではビジネススーツと似ている部分もありますが、実は異なる点が多くあります。

そもそも「カジュアルスーツ」とはその名のとおり、堅苦しくなりすぎないカジュアルな要素を取り入れて作られたスーツのことです。

デザインや色、生地などの自由度が高いのが特徴で、着用する際に細かい決まりがないことからその着こなし次第で個性を発揮することが可能です。近年はビジネスシーンのカジュアル化が進み、カジュアルスーツを着用するビジネスマンも増加傾向にあります。クールビズやウォームビズなどが生まれたこともあり、昨今ではオフィスカジュアルを推奨する会社も増えてきています。

オフィスカジュアルを推奨している会社であってもスーツを着用しても良いですが、普段はビジネススーツを着用している方であっても、カジュアルスーツを一着持っていれば重宝するでしょう。結婚式の披露宴や二次会、子供の発表会などそれほど厳格な雰囲気にならないシーンでカジュアルスーツが活躍します。

普段使いとしても問題なく、おしゃれで落ち着いた大人の印象を与えることができますので積極的に取り入れていきたいスタイルと言えます。

「セットアップ」というと日本ではカジュアルスーツのことを指すのが一般的ですが、これは「セットアップ」がカジュアルなジャケットとパンツのセット販売を意味していることが多いためです。

フォーマルなスーツは基本的に上下で1セットなので、ジャケットと別のパンツを合わせてもちぐはぐな印象を与えてしまいます。

しかし、カジュアルなジャケットであれば、さまざまなパンツに合わせてお洒落を楽しむことができます。 ビジネスシーンからプライベートまで対応できるこのジャケパンスタイルは、多くの男性がライフスタイルの中に取り入れています。

続いて、カジュアルスーツとビジネススーツを比較してその違いを見てみましょう。

【カジュアルスーツの特徴1】生地が違う

カジュアルスーツの特徴は大きく分けて三つあります。一つ目の特徴は生地です。

一般的にビジネススーツはウーステッドという糸を使った生地で作ります。これに対してカジュアルスーツはウーレンという糸を使った生地で作ります。

「いきなりウーステッドとか、ウーレンって言われても分からない…。」

という人も安心して下さい。まず、生地について簡単に説明します。

ウーステッドは日本語では梳毛(そもう)といいます。梳毛とは羊の毛を梳(くしけず)って作られる糸で、細いことが特徴です。ウーレンは日本語では紡毛(ぼうもう)といいます。ウーレンは櫛る時に落ちる短い毛を紡いで作るため、太いことが特徴です。

これらの糸で生地を作ると生地の特徴にも違いが出ます。ウーステッドで作った生地は薄く、表面がツルツルしています。また、織り目が付きやすく、しわになりにくいという特徴もあります。反対にウーレンで作った生地は厚く、表面が毛羽立っています。

このような特徴があるため、一般的にビジネススーツはウーステッドを使い、カジュアルスーツはウーレンを使います。寒い時期によく見るツイードやフランネルといった生地もウーレンの一種です。この他にもカジュアルスーツはリネン(麻)やコットン(綿)で作られることもあり、生地の選択の幅が広いのが特徴です。

【カジュアルスーツの特徴2】形状が違う

二つ目の特徴は形状です。

ビジネススーツは表地と裏地の間に芯地(しんじ)と呼ばれるしっかりとした素材が入っているので型崩れがしにくいという特徴があります。ビジネススーツには肩パッドが入っていることがほとんどですので、気崩れしにくく、きれいなシルエットを保つことができる様にデザインされています。一方でカジュアルスーツには芯地が使用されていないものがあったり、中には軽くて薄い芯地が使用されていたりとアイテムによっても違うのが特徴です。肩パッドが入っていないことも多く、気軽に着ることができて着心地もよく、スーツっぽい服として相手にカジュアルな印象を与えることができるのがカジュアルスーツの特徴といえるでしょう。

また、ポケットの形状も異なります。

カジュアルスーツのポケットのデザインとしてよく用いられるのが、「パッチポケット」です。
パッチポケットのパッチとは継布を当てることを意味しています。衣服の身頃布に切り込みを入れずに、外側に貼り付ける形で作られているポケットの総称でフラップがないのが特徴です。
貼りポケットやアウトポケット、セットオンポケットとも呼ばれています。ポケットとしては最も簡単な作りとなっており、自由度も高いことからカジュアルな印象を与えるため、カジュアルスーツでも取り入れられているデザインです。

一方でビジネススーツのポケットはというと、最も多く使用されているデザインは「フラップポケット」になります。
フラップポケットとはフタがついているポケットのことで、雨水やホコリがポケットの中に入るのを防ぐ効果があります。
フラップポケットにはマナーがあり、屋外にいる際には雨水やホコリが入らない様にフラップを外に出しておくのがマナーとされています。
一方室内に入る際にはフラップをポケットの内側にしまっておくのが正式なマナーとされていますので覚えておくといざという時に役に立つでしょう。
ですが現代ではそこまでフラップのマナーについて気にされなくなってきているのが現状で、フラップは外にだしておけばいいとされる風潮があります。

フラップの幅はジャケットの下襟部分であるラペルの幅と連動することがほとんどで、幅が細いラペルではフラップも細く、幅が太いラペルではフラップも太いといった特徴があります。ビジネスシーンはもちろん、フォーマルからカジュアルなシーンまで、幅広く活用することが可能です。

また、本来腰ポケットはフラップがないノーフラップポケットがもっともフォーマルであるといわれており、フォーマルスーツの代表格であるタキシードなどはほとんどがノーフラップポケットが採用されています。

せっかく腰ポケットがついているので、財布などの小物を入れたくなるところではありますが、スーツのスタイルをきれいに維持するためにもポケットが膨らむような物を入れるのは基本的にNGとされていますので注意しておくといいでしょう。

【カジュアルスーツの特徴3】色・柄が違う

三つ目の特徴は色・柄です。

ビジネススーツでよく使われる色はダークネイビー、チャコールグレー、ライトグレーなどです。ビジネススーツは着る人の印象を決めます。ダークネイビーは真面目さや信頼感、チャコールグレーは品格や洗練、ライトグレーは慎重さや冷静さをイメージさせる効果があります。これらの色はビジネスをする時に相手に与える印象を考えた上で使われています。

一方、カジュアルスーツには様々な色があります。

ビジネススーツでも採用されているネイビーやグレーをはじめ、明るい色だとライトブルー、グリーン、ライトパープルなどもあります。落ち着いた色のビジネススーツを着ると気分が引き締まりますが、明るい色のカジュアルスーツを着ると気分が晴れやかになります。

柄もビジネススーツとカジュアルスーツでは異なります。

ビジネススーツではストライプやウインドウペーンなど色と同様に落ち着いた柄が多いです。これに対してカジュアルスーツの柄は、一部グレンチェックやウインドウペーンはありますが基本的に無地が多いです。無地だと合わせるシャツやパンツの幅が広がるので、普段着として着るのに適しています。

【カジュアルスーツの特徴4】生地の素材感が違う

ビジネススーツやフォーマルなスーツの生地にはウーステッド(梳毛)と呼ばれる生地素材がよく使われます。
ウーステッドは長いウールの繊維を梳いて作られるため、見た目に光沢感やツヤがあり、さらさらした手触りになります。ウーステッドは薄手の生地ですが、熱やプレスに強く、度重なるクリーニングにも耐えられる耐久性を備えています。
また、シワができにくいという特徴もあるので、ビジネスでの毎日の着用に適した生地であるといえるでしょう。 この様にビジネススーツの生地はウール100%もしくは化学繊維のポリエステルを混ぜて作られていることが多いと言われています。
理由としてはウール100%の生地は上品な光沢が特徴的で、よりフォーマルな見た目を演出することが期待できることからビジネスシーンにおすすめできます。
また、ポリエステルを混ぜて作られたウールのスーツはウール100%のものよりも耐久性に優れているのが特徴です。

一方で、カジュアルスーツによく使われるのはウーレン(紡毛)というウールの短い繊維を紡いで作られる生地です。
ウーレンの特徴としては、起毛がふっくらとしていて生地自体に厚みが感じられる素材となっています。具体的には、秋冬の服によく使われるフランネルやツイードなどの生地がウーレンに当たります。
その他にも、カジュアルスーツの生地はウールに限らず、季節によってコットンやリネン、ナイロンなどの素材が使われることもあり、最近ではストレッチ性に優れたジャージー生地が採用されているものやコンフォートスーツと呼ばれる、一般的なスリムスーツよりも動きやすいスーツもあります。
ビジネススーツのウールを使用したフォーマルな見た目とは逆に、見た目もカジュアルではありますが、どちらかというと着心地がいいのがカジュアルスーツの特徴と言えるかもしれません。

このように生地だけではなく、色や柄によってカジュアルだと判断されるケースもあります。

【カジュアルスーツの特徴5】上下が違う

ビジネススーツは基本的に同じ生地を使用して仕立てられた上下が揃った状態が1セットとなります。2ピースのカジュアルスーツは着こなしが難しく、それだけに自分のオシャレ度をアピールできるアイテムであるといえます。

2ピースのカジュアルスーツは元がフォーマルな場には合わない場合が多い服装なので、むしろ遊び心を持ってコーディネートするのがおすすめです。

たとえば、ベージュのコットンスーツにブラックチェックのシャツを合わせてみたり、ジャージー素材の軽やかなスーツにドレスシャツを合わせてオシャレに見せてみたりするのもありです。

グレーのヘリンボーン柄のセットアップに黒のタートルネックでまとめるコーディネートもシックでオシャレですよね。

ネイビーのウィンドウペンチェックのスーツにネイティブ柄のニットタイを合わせた遊び心のあるコーディネートは、ホワイトのカットソーを合わせることで上品にカジュアルダウンすることもできます。ネイビーのリネンスーツにギンガムチェックシャツと赤のボーダーニットタイを合わせれば、春らしく爽やかにまとまります。

このように組み合わせを変えるだけで相手に与える印象をがらっと変えることができるのもカジュアルスーツの魅力の一つといえるでしょう。コーディネートにつきましては後ほど詳しく紹介させていただきます。

ただし、2ピースのカジュアルスーツはかなり華やかな印象がありますので、ビジネスカジュアルとして会社に着ていくと、会社の雰囲気にそぐわない場合がありまうので注意が必要です。堅い着こなしが求められる会社には2ピースのカジュアルスーツは不向きということになります。

カジュアルスーツでの出勤は、自分の会社の服装規定をしっかり確認した上でおこないましょう。また、会社だけでなく、高級なレストランなどのフォーマルな場所のドレスコードには気を付ける必要があるでしょう。

【カジュアルスーツの特徴6】パンツが違う

ビジネススーツと違い、カジュアルスーツを選ぶ際のパンツの定義は特に定められていませんが、「スラックス < チノパン < クロップドパンツ < ジーンズ」の順にカジュアル度が高まっていきます。

スラックス

「スラックス」の語源は英語の「Slack(緩み)」と言われています。スラックスと聞くとスーツスタイルの際に着用するパンツやジャケットに合わせるパンツを思い浮かべるのではないでしょうか?

そのイメージどおりスーツやジャケットにセットアップで着用するパンツのことです。以前はビジネスシーンで着用するパンツというイメージが強かったのですが、最近では普段着やゴルフに行く際のカジュアルファッションとしても取り入れられています。

チノパン

「チノパン」は「チノ・パンツ(chino pants)」の略称で「チノ・クロス」と呼ばれる生地を使用したパンツのことを指します。

チノ・クロスは綿100%のものやポリエステルなどでできていることが多く、丈夫で耐久性があることから作業服などにも使用されることがあります。肌触りや着心地が良く、水洗いしても縮んだり、色落ちしたりしないのが特徴です。

また、チノパンは季節を問わず履くことが可能で、カジュアルコーデにもきちんとしたコーデにも活用できる点も魅力といえるでしょう。パンプスやローファーを合わせればきちんとした印象になり、スニーカーなどを合わせればカジュアルにもなります。

このようにコーディネート次第で、オフィススタイルはもちろん、通学や街コーデ、アウトドアなど、さまざまなシーンで活躍させることが可能です。

ただし、結婚式などのフォーマルな席で着用することは基本的にNGですので、やめておいたほうがいいでしょう。

クロップドパンツ

「クロップドパンツ」の「クロップド(crppped)」には「切り取られた」という意味がある様に、パンツの裾が通常より短い6〜8分丈のパンツのことを指します。

春や夏に足元を軽く、すっきりと見せたい場合におすすめです。センタープレスが入ったクロップドパンツもあるので、カジュアルになりすぎない装いをすることも可能です。

ジーンズではカジュアルになりすぎてしまうと迷う時にはクロップドパンツを取り入れてみてはいかがでしょうか?

ジーンズ

「ジーンズ」は基本的にデニム生地を使ってできたカジュアルなパンツやスカートのことを指します。

ジーンズは1950年代に入ってから、当時の若者の間で呼ばれたのがきっかけで現代でも高い人気を誇っています。普段着として一着は持っているという方も多いのではないでしょうか?

近年ではデニム生地の作業服などにも取り入れられています。しかしながらジーンズはカジュアルな場面では問題なく着用できますが、ビジネスシーンやパーティーなどの場面ではカジュアルになりすぎて場違いになることもあるので注意が必要です。

この様にカジュアルスーツに定義はないのでTPOに合わせて着こなしを変えてみることでコーディネートを楽しむことができます。

一方でビジネススーツはというと、その名の通りビジネスシーンに最もふさわしいスーツのことで基本的にはネイビーやグレーといったダークな色のスーツのことを指します。

ブラックのビジネススーツは日本特有のものであり、欧米のビジネスマンがブラックスーツを着用することはほとんどありません。カジュアルスーツとの一番の違いは、上下が一対となったいわゆるセットアップの同一生地で仕立てられたスーツであるということですので、基本的にジャケットとスラックスが同色、同生地を使用したものがビジネススーツと言われています。

【カジュアルスーツの特徴7】着用シーンが違う

カジュアルスーツは、その見た目からデートやオフィスカジュアルが認められている会社などで着用できます。

一方でビジネススーツは、見た目に重厚感があるため、上司が同席する会議や商談などの外せないシーンで活躍します。

比較的ラフなスタイルのカジュアルスーツと、フォーマル感が高いビジネススーツでは、着用するシーンが異なります。コーディネートする際には注意しましょう。身だしなみを整える大切さについては「マナラボ」のこちらの記事も参考にしてください。

カジュアルスーツの魅力

カジュアルスーツの特徴が分かったところで、次は魅力を5つ紹介します。

【カジュアルスーツの魅力1】同じ服を長く着られる

カジュアルスーツの特徴が分かったところで、次は魅力を二つ紹介します。

カジュアルスーツ、ましてやオーダースーツとなると作る時にデザインやオプションを真剣に選びますよね?そうやって作ったスーツは世界に一着しかないあなたのスーツです。せっかく作ったスーツなので、長く着たいと思いませんか?

カジュアルスーツならメンテナンスをこまめに行えば、長く着ることが出来ます。

【カジュアルスーツの魅力2】年齢を選ばない

カジュアルスーツは若い人から年配の人まで、幅広い年齢層の人がファッションとして取り入れています。それはなぜか?着る人の年齢を選ばない点が理由として挙げられます。

20代など若いころはスニーカーやデニムと合わせるなど、思い切ったカジュアルダウンもできます。

少し落ち着いてくる30代や40代ではタートルネックやカットソーにスラックスを合わせるのも良いです。

さらに50代以降ではビジネススーツに近い雰囲気のカジュアルスーツを選べば、威厳とオシャレを両立させ、かっこいい上司のスタイルが完成します。

このようにカジュアルスーツは着る年齢に合わせてアイテムを変えることで、いつまでも楽しめます。それぞれの年代にしか出せない着こなしができるので、年を取ることが楽しくなります。

【カジュアルスーツの魅力3】自分らしいコーディネートを楽しめる

カジュアルで気軽な雰囲気を楽しめるスーツスタイルで、着用シーンとしては成人式やパーティーで着用することが多い他、最近ではオフィスカジュアルも浸透しつつありますのでビジネスシーンでも取り入れられる機会が増えてきました。

ビジネススーツでは少し生真面目になりすぎるので、少しドレッシーな雰囲気を演出したいという場合に、ビジネススーツよりはカジュアルでおしゃれなのが魅力ではないでしょうか?

コーディネートによってフォーマルさもカジュアルさも演出することができるので着方の幅が広い便利なアイテムといえるでしょう。

デザインもビジネススーツに比べると豊富で、一つボタンのジャケットがあったり、ボタンの色を変えて遊び心を演出してみたりとデザイン性が高いのも魅力の一つです。インナーのシャツを選ぶ際にもカジュアルスーツだと選ぶ際の幅を広げることができます。

【カジュアルスーツの魅力4】着心地良く過ごせる

ビジネスカジュアルを取り入れることでビジネススーツの堅苦しさから開放されてリラックスして仕事に取り組むことができます。

季節に応じたアイテムを選びやすいので、暑さや寒さの対策を取りやすいといった特徴があり、夏の暑い日は薄着のビジネスカジュアルで清涼感を演出することが可能で、冬の寒い日にはタートルネックやセーターを駆使して防寒しつつもきちんとした見た目を演出することができるところも非常に魅力があります。

【カジュアルスーツの魅力5】おしゃれさを演出できる

カジュアルスーツは、着用するだけでおしゃれさを演出できます。ビジネスシーンで活躍するものの、スーツのような重厚感がないため、おしゃれメンズには必須のアイテムです。

スーツはフォーマルさを全面に押し出せますが、少し重たい印象があります。カジュアルスーツは軽めなデザインのため、Tシャツとコーディネートするだけでもおしゃれさを演出できるのです。 カジュアルスーツを着用するだけで、おしゃれなメンズに仕上がるでしょう。

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普段着に使えるカジュアルスーツはこんな人におすすめ

カジュアルスーツを普段着として使う時にピッタリなタイプの人がいます。

これから三つのタイプを紹介します。当てはまる項目が多ければ、あなたはカジュアルスーツを着るのがベストかもしれません。

①コーディネートを考えるのが面倒な人

普段着る服は本当に様々ですよね?色、形、流行り…など普段着を選ぶ要素は本当にたくさんあります。

「ビジネススーツならシャツとネクタイを選ぶだけなのに、普段着は面倒だなぁ。」

と思ったことはありませんか?カジュアルスーツだと悩む必要がありません。

ジャケットが数着あれば、それに合わせる靴やパンツなどを変えるだけでコーディネートが完成します。優秀なビジネスマンほど、選択するエネルギーを仕事に使うためにその他のことは極力選択しないようにしたい、という人もいるほどです。

カジュアルスーツを普段着にすれば、服を選択するエネルギーが減って仕事のパフォーマンスが上がるかもしれません。

②服を多く持ちたくない人

一つ目と重複する部分がありますが、服を多く持ちたくない人にもカジュアルスーツがおすすめです。

最近はミニマリストといって、服に限らず必要最低限の物しか持たない、というライフスタイルが注目されるようになりました。日本は豊かな国なので、本当に多くの物にあふれています。あなたのクローゼットの中も多くの服であふれかえっていませんか?その中でこれだけは必要だ!と思える服は何着ありますか?

不要なものをなくしていけば、本当に必要なものだけが残ります。カジュアルスーツなら、ジャケットと合わせるアイテムをそれぞれ数点ほど持っていれば事足ります。カジュアルスーツを普段着にすれば収納スペースも、そしてあなたの身も心も軽くなるかもしれません。

③海外のスーツの着こなしに憧れる人

「カジュアルスーツ 海外 着こなし」というキーワードで画像検索をしたことはありますか?

もし、したことがなければ是非一度やってみて下さい。

海外の人が、カッコよくカジュアルスーツを着こなしている写真がたくさん表示されます。セットアップのホワイトのカジュアルスーツを着て、肌が見えるほどボタンを開けてシャツを着ている人。同じくセットアップのネイビーのカジュアルスーツを着て、パンツをアンクル丈にして革靴を履いている人。

スタイルは人それぞれですが、みんながカジュアルスーツを楽しんでいるように見えます。そしてみんなカッコいいです。人は憧れる人がいると、その人に近付くように努力をするという性質があります。あなたも憧れのカジュアルスーツを着て、なりたい自分になってみませんか?

カジュアルスーツでオンオフを切り替える

最近では、カジュアルスーツをビジネスシーンで使う頻度が増えてきました。 会社の雰囲気に合わせて相手に不快感を与えなければ、カジュアルスーツでも問題ありません。しかし、ビジネスシーンでカジュアルスーツを着こなすには、「きちんと感」を意識する必要があります。オンとオフをうまく切り替えて、カジュアルスーツを着こなしましょう。

ビジネス用アイテムを使ってカジュアルスーツをオンで着こなす

カジュアルスーツをおしゃれに着こなす際のポイントは、インナーの選択が重要だとお伝えしました。

一方で、カジュアルスーツをビジネスシーンで着こなすには、ビジネスに合わせたインナーとアイテムを選択する必要があります。 カジュアル感を出しすぎない「きちんと感」のあるインナーとアイテムを身に着けて、オンとオフをうまく切り替えましょう。

ビジネスシーンでNGなアイテム

ビジネスシーンでNGなアイテムの見極め方は、それほど難しくはありません。

カジュアル感がありすぎると「きちんと感」が出ません。従って、ビジネスの場では、おしゃれに着こなすためのインナーとアイテムから、ビジネスで使えないものを取り除けば良いのです。

つまり、何かしらの用途があるアイテムを身につければ良いのです。もちろん、派手すぎたりカジュアルすぎるのは避けましょう。 カジュアルすぎると、お客さんからの印象を損ねてしまい、誠実さが伝わりません。

自分らしさを貫いて、誠実さが伝わらないとビジネス機会の損失につながります。そうならないためにも、注意したいアイテムをまとめました。

ジーンズやダボっとしたパンツや襟なしのシャツ、多すぎるアクセサリーなどは、ビジネスシーンに向かないため、避けましょう。

・ジーンズやダボっとしたパンツ

カジュアルな場では、おしゃれ感が際立つジーンズやダボっとしたラフなパンツは非常に着心地の良いアイテムです。しかし、ビジネスシーンでは、清潔感に欠けていると印象付けてしまうリスクや、仕事に対する真摯さの欠如を疑われる可能性があります。

・襟なしのシャツ

一時期流行っていた襟なしのシャツは、カジュアルスーツと合わせやすいインナーです。会社によっては、着用が許可されていることもあります。しかし、襟なしのシャツはカジュアルな印象が強すぎます。 とくに、お客さんとの打ち合わせや、取引先との契約の場にはそぐわない服装ですので、避けたほうが良いでしょう。

・多すぎるアクセサリー

ジャラジャラとした落ち着きのないアクセサリーも、仕事をする姿勢に疑問を与えてしまいます。また、多くのアクセサリーを身にまとうと「きちんと感」が出づらいので、アクセサリーは必要最低限にとどめるのが良いでしょう。 なお、時計やビジネスシューズ、かばんなどビジネスシーンで必須アイテムは、カジュアルで用いているものは使わずに、ビジネス用に購入したものの方が、「きちんと感」が出ます。

カジュアルスーツをオンで使うポイントは「きちんと感」

ビジネスはお客さんがいてこそ成り立ちます。お客さんにどう映るかが最重要です。そのためには、ビジネススーツをカジュアルに着こなすという手段もありますが、カジュアルスーツを選ぶ際は、「きちんと感」を考慮してコーディネートすると、好印象につながります。

しかしながら、身につけるアイテムを間違うと、誠実さや清潔さに欠けると見られてしまいます。 アイテムをうまく使い分けて、オンとオフを切り替えてカジュアルスーツを着こなしましょう。

普段着に使えるカジュアルスーツの選び方

カジュアルスーツのことが少し分かってきたので、選び方について学んでいきましょう。

カジュアルスーツのスタイルは大きく分けて、二つあります。

セットアップスタイル

セットアップスタイルとは上下セットのカジュアルスーツを着るスタイルです。

セットアップスタイルの良いところは、ジャケットとパンツのバランスが元々取れていることと、パンツを選ぶ手間が省けることです。スーツに準ずる服装として男性のきちんとした装いを演出してくれます。

レディースのセットアップスタイルについても、ビジネススーツまではいかない正装スタイルとして活躍します。

女性の場合は、ボトムスがスカート、パンツの3点セットのものも多く、着回しでコーディネートの幅を広げることができるのも魅力です。

しかし、素材や形が違うとはいえ、上下同じスタイルになります。そのため、せっかくカジュアルスーツを着るのに後述のジャケパンスタイルに比べると、ややビジネススーツに近い雰囲気になってしまいます。

ジャケパンスタイル

ジャケパンスタイルはジャケットにスラックスやチノパンといった、ジャケットとセットではないパンツを合わせるスタイルです。

着る場所を選びますが、デニムを合わせるのも、このジャケパンスタイルになります。ジャケパンスタイルの良いところは、組み合わせの自由度が大きいということです。同じジャケットでも合わせるパンツによって、全体の雰囲気は大きく変わります。

しかし、このスタイルはコーディネートを考えるのが面倒な人や、服を多く持ちたくない人には向きません。この辺りのさじ加減は、個人の好みかもしれません。

なお、ビジネスカジュアルスタイルに合わせやすいパンツは、ユニクロなどでも取り扱っており、リーズナブルな価格で購入することも可能です。

カジュアルジャケットとは?

カジュアルジャケットとは見た目にカジュアルな印象を与える、ラフな仕立てのジャケットのことを指し、「テーラードジャケット」と呼ばれることもあります。他にも襟の形によって名称が変わる「ショールカラージャケット」「イタリアンカラージャケット」「スタンドカラージャケット」「デニムジャケット」などが挙げられます。

ショールカラージャケット

「ショールカラージャケット」とは首にショールをかけた様な形の襟のジャケットのことで、後ろから前にかけて刻みのない襟です。タキシードなどでも使用され、へちま状に細長く折り返って曲線的に作られているという特徴があります。本来室内着として開発されたスモーキングジャケットの襟が由来とされており、ガウンの襟の様なデザインです。

イタリアンカラージャケット

「イタリアンカラージャケット」は第一ボタンから襟先にかけて立ち上がったジャケットのことを指します。大人の雰囲気をまとい、堅苦しくなりすぎないスタイルには最適のジャケットと言えます。真面目な雰囲気のテーラードジャケットよりも、ジャケットに遊び心を持たせています。着方としては襟を半分立たせて着るのも完全に立たせて着るのもありです。

スタンドカラージャケット

「スタンドカラージャケット」も襟を立たせて着用するジャケットで、イタリアンカラージャケットに比べ襟が浅く、襟を完全に立たせて着用するのが基本スタイルです。そのため、首周りをすっきりと見せることができるので、シンプルでスマートな印象を与えることができるでしょう。

デニムジャケット

「デニムジャケット」は本来ワークウェアとして誕生しましたが、若者の間でファッションとして取り入れられてからは街中でもよく見かけるファッション性の高いジャケットとして知られています。ベース型をしたポケットが胸についているのが特徴で、丈も短めなものが多いです。これまで紹介したカジュアルジャケットの中でももっともカジュアルであり、ビジネスシーンやきちんとした印象を与えたいという場合には不向きと言えるので着用の際は注意が必要です。

この様にカジュアルジャケットといってもさまざまな種類のジャケットがあるので、どの様なシーンで着用したいのか?どれだけカジュアルに着崩してもいいのか?など状況に応じて、どんな印象を与えたいかということも頭に入れておきながら、自分の好みを取り入れてカジュアルジャケットを選ぶと、よりカジュアルスーツを楽しむことができます。

カジュアルジャケットもビジネススーツのジャケットと形式は似ていますがカジュアルな雰囲気の生地や仕立てを再現していることが多いです。これまでも触れてきましたが、カジュアルジャケットの定義は曖昧ではありますが、基本的にパンツとジャケットのセットになっていないジャケットのことと捉えていいでしょう。

ビジネススーツのジャケットに比べて丈がやや短めであることが多く、肩パッドが入っていないのが特徴です。肩パッドが入っていない分、肩の可動域が広くなり動きやすいというメリットがあります。他にも体にフィットするようにウエストが絞られていて、スタイリッシュな印象を与えることが期待できます。この様にビジネススーツよりもリラックスして着用することができ、相手に軽やかながらもきちんとした印象を与えることができるのがカジュアルジャケットの特徴といえるでしょう。

ビジネススーツのジャケットには肩パッドが入っているのが一般的で、生地も艶があることが多いのでカジュアルジャケットとの見た目で判断する材料になります。

【シーン別】普段着でも使えるカジュアルスーツの着こなしポイント

一言でカジュアルスーツを普段着にすると言っても、場面によって着こなしポイントは変わります。ここではカジュアル感を出せる場面と、ややフォーマル感が求められる場面に分けて、着こなしポイントを解説します。

「ドライブ」や「デート」

カジュアル感を出せる場面では、ジャケパンスタイルにチャレンジしてみましょう。ジャケットは落ち着いたネイビーやグレーが無難ですが、センスに自信のある人はライトブルーやライトパープルなど、明るい色にチャレンジしても良いかもしれません。パンツはカーキ色のチノパンを合わせ、ジャケットのインナーには白で無地のカットソーを合わせても良いでしょう。これだけで爽やかな印象を演出できます。

靴は革靴を選ぶと足元をビシッと引き締めてくれます。さらにカジュアルダウンしたい人はチノパンをデニムに、カットソーをTシャツに、靴をスニーカーにすればよりカジュアルな印象になります。ドレスコードはありませんので、あなたの思う通りの着こなしで自分を表現してOKです。

「パーティー」や「結婚式二次会」、「発表会」

それほど格式張らないパーティーや結婚式の二次会に出席するときにも、カジュアルスーツが役に立ちます。居酒屋会場などにビジネススーツで出席すると浮いてしまいますが、カジュアルスーツなら上手く馴染みます。 ただ、格式張らない会といっても、ある程度のフォーマルさは必要です。カジュアルスーツに以下のようなコーディネートを合わせて、フォーマルとカジュアルのバランスを取りましょう。

 ・ダーク系の色味のものを選ぶ

 ・キレイめシャツと合わせる 

・レザーシューズやネクタイと合わせる 

また、お子さんの授業参観や発表会などのイベントにも男性女性問わずカジュアルスーツはぴったりです。あまりにもフォーマルな格好で行くと、お子さんよりも目立ってしまいます。かといって、カジュアルすぎるのも場の雰囲気に合いません。

 おすすめは「ダーク系のスーツ(ブラック・ネイビー・グレーなど)×グレー系のスラックス」です。カジュアルスーツでラフさを出しながらも、色味でフォーマル感を引き出せます。 カジュアルスーツは、会場や出席する人などに合わせてコーディネートしましょう。

「ホテル」や「レストラン」

ホテルやレストランなど、ややフォーマル感を求められる場面においては、例えばレストランを予約すると「スマートカジュアルでお越しください。」とドレスコードが指定される場合があります。「カジュアル」という言葉が入っているものの、ドライブやデートに行く時よりはややフォーマル寄りのスーツっぽい私服のような服装になります。

ジャケットは定番のネイビーやグレーなど、落ち着いた色が無難です。そしてインナーには必ず襟がついたシャツを着るようにしましょう。ジャケットに合わせるシャツには様々な柄がありますが、無地が無難です。そしてパンツはスラックスが良いでしょう。パンツも派手な色は避けて、落ち着いた印象を与えられる色を選びましょう。また、靴は必ず革靴を選ぶようにしましょう。少し落ち着きすぎているなと感じたら、ポケットチーフでアクセントを付けるのもOKです。

ジャケパンスタイルではなくセットアップスタイルにすれば、ややフォーマル寄りのコーディネートにすることもできます。ドレスコードを理解するには経験が必要です。自信がない場合は、セットアップを選ぶと良いでしょう。

スマートカジュアルの場合は、同席する相手や、その場にいる他の人への配慮が必要です。間違ってもデニム(特にダメージジーンズ)やTシャツやスニーカーを選んで肩身の狭い思いをしないよう、気を付けましょう。

リモートワークの会議でカジュアルスーツを着る際の注意点

働き方改革の推進や新型コロナウィルスの感染拡大防止を目的として、テレワークを導入する企業が増え、自宅にいながら仕事をする機会が以前よりも多くなりました。

そのためカジュアルスーツを着用して仕事をする場面というのも、同様に増えた事かと思います。

そこで、自宅で仕事をする時にどんな服装を選べばいいか、対面の時との違いはどんなものがあるのかを解説したいと思います。また、リモートワークをする上で役に立つ情報についても紹介していきます。

服装の注意点

自宅での仕事をする上で、常にスーツやジャケットを羽織っているのは窮屈ですが、基本的には対面時と同じ装いが好ましいですので、カジュアルスーツを選ぶといいでしょう。

対面でもテレワークでもビジネスパーソンと仕事の話をする時間を共有するというのは同じです。対面と同じ基準でカジュアルスーツを選べば、失敗することはないでしょう。

特にスーツよりも丈の短い長袖のテーラードジャケットなどを採用すると動きやすく、スタイリッシュなシルエットにもなるのでおすすめです。

一方で、デニムなどはカジュアルになりすぎてしまう場合があるため、TPOに応じて選ぶとよいでしょう。

背景の注意点

せっかくカジュアルスーツを着こなしてweb会議に参加しても、生活感に溢れた部屋が映りこんでしまっては、だらしのない印象を与えてしまいます。

そこで役に立つのがweb会議用アプリに備わっているバーチャル背景という機能です。

この機能は、実際に映っている部屋、さらには部屋にある本棚やバッグ、壁などを背景として識別し、それら背景を別の画像に差し替えてくれるという優れものです。背景の種類はデフォルトのシンプルな背景のほかに、JPGやPNG形式の画像を読み込ませる事で追加することが可能です。

web会議用の背景素材に関しては、レンタルオフィスを運営する会社やゲームやアニメの制作スタジオ、はたまた居酒屋チェーンがリモート飲み会用の背景素材なんてものも公開しています。「バーチャル背景」で検索することで、非常に多くの素材が見つかります。

フリーで利用できるものも数多くあるので、TPOに合わせて適した背景を用途別にいくつか用意しておくと、自由に切り替える事ができて便利です。

web会議用のアプリには背景と人物を識別し、自動で背景を差し替えてくれる機能が備わっていますので背景と同系色のカジュアルスーツは避けたほうがいいでしょう。

理由は、前述したバーチャル背景の一部だと認識されてしまう可能性があるからです。テレワークする場所を用意するのは難しく、プライベートな空間を映したくない時には非常に重宝する機能ですが、背景を自動で識別する関係上、あなたが着ている服や皆様あなた自身が背景の一部だと誤って認識され、塗りつぶされて透明になってしまう事があります。

せっかくカジュアルスーツを着こなし、気合を入れて会議に出席したのに背景の一部にされてしまっては台無しですよね。

そこで、web会議で着るカジュアルスーツを選ぶ基準の一つとして、背景と異なる色合いのものを選ぶのがおすすめです。背景となる壁紙が白っぽい色であれば、白のシャツは避けるといった具合で選んでみると思わぬトラブルを避けることができます。レディースの場合は、鮮やかなカラーのシャツを採用する事で、顔色がよく見える効果もありますよ。

他にもリモートワーク時のカジュアルスーツを着る上でのポイントとしてグリーンバックで綺麗に服を見せるというテクニックがあります。

グリーンバックとは、写真や映像を撮影するときに被写体の背景として設置する緑色のスクリーンの事です。リエステル製のカーテンのような商品が主流で、通販などで安いものなら1,500円前後で購入する事ができます。このグリーンバックを使うことで「クロマキー合成」を簡単に行う事ができます。クロマキー合成は、映像から特定の色を指定して抜き取り、別の映像と差し替える技術です。

グリーンバックを使うことで、画面内の緑色に近い色を指定して背景として別の映像に差し替える事ができます。最近はYouTubeなどの配信やweb会議の普及で、このグリーンバックの需要が高まっています。これによりweb会議で服が背景と同化してしまう事故を防ぐ事ができ、なにより着ている服をより綺麗に見せる事ができますよ。

このクロマキー合成、web会議用のアプリに機能として備わっている事が多いので、まずはグリーンバックが使えるか調べてみましょう。

余談ですが、このグリーンバックを使う事で、もうひとつ大きなメリットがあります。それは手元のアイテムや資料などが背景と認識され、透明になってしまう事故を防げる点です。手元の資料をチームメンバーや商談相手、営業先に見せる際に、それが透明になってしまっては会議の進行を妨げますし、なによりスマートではありません。

カジュアルスーツをばっちり着こんで、グリーンバックを上手く活用し、自宅からのテレワークでもスマートな社会人を演出したいですね。

カメラ写りの注意点

その他にもweb会議に参加するとき特有の注意点として、カメラが自動で光の量を識別し、補正してしまうというものがあります。

たとえば明るい色のカジュアルスーツを着ているとカメラは「画面が明るすぎるので画面全体を暗くしよう」と判断してしまうわけです。これによって明るい色のカジュアルスーツを着たはずが、画面全体がかえって暗くなってしまい、顔色も悪く映ってしまう現象が起こります。

カメラを上手く調整すれば防ぐことができるのですが、基本的にこの機能は標準ですとアプリ側で自動で調整する設定になっています。そこで、web会議に参加する時の服を選ぶ基準の一つとして、自分の顔色よりも暗い色のものを選ぶというものがあります。そうする事で、カメラの光量調整が上手く働き、画面全体が丁度いい明るさに補正され、顔色がよく映ります。

また、リングライトを上手く活用するのも手段の一つです。正面から満遍なく光が当たるため、影ができにくく、被写体を自然に明るくすることができます。表情が明るくなることで相手に好印象を与えられるほか、瞳にリング状のキャッチライトが映ることで生き生きとした表情に見えるようになります。

このリングライトを選ぶ際、光量が最大700〜1000ルーメン程度あり、何段階かに光量を調整できるものがおすすめです。

カメラ位置の注意点

皆さんはweb会議をする際、カメラの位置がどこにあるか意識していますか?多くの人はノートパソコン備え付けのカメラを使用して、カメラが顔の方を向くように画面を斜め上に傾けるような形でweb会議に参加しているかと思います。

その場合、カメラが顔よりも低い位置から撮影するローアングルになってしまい、顔が大きく、目が小さく映ってしまいます。

さらにはせっかくコーディネートしたカジュアルスーツもほとんど映らないといった事態に陥ってしまいます。そこでここでは、思い切ってノートパソコンの下に台を用意して、カメラを目線と同じか、少し高いくらいの位置になるように調整しましょう。ハイアングルになることで目元が強調され、顎もすっきりとした印象になりますよ。

さらにはローアングルからの撮影に比べて、着ている服もはっきりと、自然に画角に収まるのでおすすめです。

カジュアルスーツを着用した上でのリモートワークで意識したいことのまとめとして、web会議でよい印象を与えるた めにはどんな服装にするかも大事ですが、その服をどれだけよく見せるかがそれ以上に重要となります。

カメラ越しでやり取りをすることになるので、映り方ひとつで着ている服の印象はガラリと変わってしまいます。ですので、カメラの映り方やその特性を抑えておくことで、着ている服の魅力を最大限、相手に伝える事ができます。

ここまで紹介した要点をまとめるとこのようになります。

  • 背景と近い色の服は避ける。
  • web会議アプリのバーチャル背景機能を活用する。
  • 必要に応じてグリーンバックを用意する。
  • カメラの高さは目線と同じか、少し高いくらいに上げる。
  • リングライトで自然な明るさを演出する。

【季節別】カジュアルスーツのおしゃれな着こなしコーデ16選

これまでカジュアルスーツやカジュアルジャケットについて紹介してきましたが、こちらでは季節に応じたカジュアルスーツの着こなし方やコーディネートについて紹介します。季節によって色や生地を使い分けて、カジュアルスーツをより楽しんでみてはいかがでしょうか?

秋におすすめなカジュアルスーツコーディネート4選

夏から秋へ移り変わり寒い日が増えてくるので、秋は全体的に色味をトーンダウンさせてワンポイントで柄物を取り入れてセンス良くコーディネートをしてみてはどうでしょうか。

カジュアルスーツは選べる色も豊富にありますので、寒さがまだ厳しくない頃はキャメルやベージュ、カーキを取り入れて暖かみのある印象を作ってみては。寒さが厳しくなってきた頃にはブラックやネイビー、ブラウンを取り入れてみると季節感も出せておしゃれにまとめることができます。

「コーディネート1」

シンプルな厚手の白Tシャツに少しゆったりとした薄手のネイビージャケットを羽織、パンツはカーキチノパン、ブラックのシューズを合わせて、有彩色コーデで大人の雰囲気を演出。

「コーディネート2」

シンプルな厚手の白Tシャツにカーキのジャケットを羽織、パンツは黒パンツにシューズもブラックを合わせることで男らしい雰囲気を演出できます。

スマートカジュアルからオフィスカジュアルまで幅広いシーンで活用できるのがポイントです。

「コーディネート3」

シンプルな丸首の厚手白Tシャツにネイビーのテーラードジャケットを羽織、パンツは黒のスリムパンツ、シューズは黒のスエードシューズを合わせる。白、ネイビー、黒でまとめ、秋らしいシックなまとまりのある印象を演出することができます。

「コーディネート4」

白の長袖Tシャツにネイビーのジャケットを合わせ、パンツはカーキのスリムパンツを取り入れ黒のスエードシューズを合わせることで秋らしいシックなまとまりになります。

ポイントとしてカーキパンツは太くなるとカジュアルに見えすぎてしまうため、カジュアルスーツコーデでは細身のパンツを取り入れるのがおすすめです。

冬におすすめなカジュアルスーツコーディネート4選

冬は寒さがピークを迎えます。重厚感のあるアイテムで素材感の強いアイテムを取り入れて暖かみのある装いをしたいところですので、カジュアルな仕上げとしては派手さもあるツイードやブークレーで季節感をしっかりと表現することができます。

素材感を前面に出し、明るめのカラーを取り入れてみるとおしゃれにまとめることができます。冬はインナーにタートルネックを合わせることで見た目にも着た感じにも暖かみがあるので非常におすすめのアイテムです。

冷えがひどい方も首をあたためることで血行促進効果があり、冷え対策として実用性があるのも魅力のうちです。

「コーディネート1」

ライトグレーのグレンチェックのスーツに黒のタートルネックニットを合わせ、ブラックの靴を合わせることで、冬らしいモノトーンにまとめつつもチェック柄のおしゃれを取り入れたコーディネートに仕上がります。

「コーディネート2」

ネイビーの上下セットアップのスーツにブラックのタートルネックニットを合わせ、シューズも黒を取り入れることでツートーンでまとまりのあるビジネスカジュアルスタイルとなります。

色使いが少ない程、シンプルでスタイリッシュに見せることが可能です。

「コーディネート3」

オフホワイトのタートルネックにネイビーのセットアップスーツを合わせ、黒のシューズを取り入れ、上着にベージュのチェスターコートを羽織ることでベージュの柔らかい雰囲気に仕上がります。

タートルネックとチェスターコートの相性は抜群なので、冬には積極的に取り入れたいコーディネートです。

「コーディネート4」

ネイビーのストレッチスーツの上下に白のリブタートルネックを合わせ、黒のシューズを取り入れることで、ネイビーと白の組み合わせが爽やかな印象を与えることが期待できます。

この様に、冬はセットアップのスーツにタートルネックを合わせ、色を少なくまとめることでスタイリッシュにまとめることができます。スーツとタートルネックの相性がいいので積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?

春におすすめなカジュアルスーツコーディネート4選

だんだんと暖かくなり、過ごしやすい日が増えてくる春は、全体的に明るさのあるトーンを取り入れて爽やかな印象を演出してみてはいかがでしょうか。

シャツを着る場合にはサックスブルーや淡いピンクといった春らしい爽やかな色をチョイスしてネクタイに色味のあるものを合わせてみるとおしゃれにまとまります。

インナーに白を取り入れ、ジャケットにはネイビーやグレーを身につけて爽やかな印象を与えるコーデを心がけてみるといいかもしれません。

「コーディネート1」

明るい千鳥格子のチェックスーツにきれい目のデニムシャツを合わせ、シューズは黒でコーディネートすることで、爽やかでこなれた感じを演出することができます。

ワンポイントでボーダーのニットタイを合わせてみることでよりビジネスカジュアルな装いになります。

「コーディネート2」

ネイビーのウィンドウペンチェックのスーツに丸首のフィッシャーマンニットを合わせたスーツ×セーターのコーディネート、茶色のシューズを合わせて色のバランスを整えます。

シャツを入れ込まない分、カジュアルな印象に仕上がります。

「コーディネート3」

グレーのウィンドウペンチェックのスーツに白のVネックケーブルニットセーターを合わせ、黒のシューズを取り入れることでスタイリッシュな仕上がりになります。

小物でビジネスリュックを取り入れてみることでビジネスカジュアルに磨きがかかります。

「コーディネート4」

グレーの千鳥格子のチェックスーツに白のカットソーを合わせたカジュアルなスタイルです。ジャケットと襟のないカットソーを合わせることですっきりした爽やかな印象に仕上がります。

夏におすすめなカジュアルスーツコーディネート4選

とにかく暑さが気になる夏は素材感を活かした麻生地のカジュアルスーツで清涼感を演出してみるといいかもしれません。ノーネクタイでも映えるカラースタイルがおすすめといえるでしょう。

重たさを感じにくい白シャツにベストを合わせるスタイルもスッキリと見えておすすめです。夏のコーディネートはカジュアルになりすぎる傾向にあるので、TPOに応じてスタイルに変化を持たせましょう。

「コーディネート1」

ベージュの麻生地のセットアップに、インナーは爽やかなシャンブレーシャツを選択。シューズとベルトは引き締めるために黒で統一して合わせます。

ワンポイントでネイビーと白のボーダーニットタイを身に着けることでカジュアルに仕上げつつもきちんとした見た目に仕上がります。

「コーディネート2」

ネイビーの麻生地のセットアップにインナーは白のカットソーを合わせ、シューズは白のスニーカーですっきりとした爽やかなコーディネートになります。

シャツを着用していない分、カジュアルで涼しげな印象に仕上げることができます。

「コーディネート3」

ライトグレーの麻生地のセットアップのスーツにインナーはギンガムチェックのシャツ、黒のシューズでおしゃれを演出。

小物としてネイビーと赤のボーダーニットタイを合わせて更におしゃれに着こなしてみてはいかがでしょうか?

「コーディネート4」

ライトグレーの麻生地のセットアップのスーツにインナーには白のポロシャツを合わせ、黒のシューズで明るめの色ですっきりとまとめながらもシューズを黒にすることで引き締めます。

最近ではクールビズも推奨されている会社も多く、夏はポロシャツを取り入れたビジネスカジュアルも人気があるので、取り入れてみるといいかもしれません。

カジュアルスーツにはどのようなものを選べばよいの?

カジュアルスーツを選ぶ上で、自分に似合うスーツを選ぶこともまた重要です。ま

ずは自分の体格に見合ったジャケットを選ぶようにしましょう。ジャケットの肩幅がだぼっとして大きすぎると肩が落ちてしまい、だらしなく見えます。

また、ジャケットの身幅についても大きすぎると腰のくびれがなくなり、寸胴のように見えてしまうので気を付けましょう。カジュアルスーツのジャケットは自分の身体にぴったりとフィットするサイズのものを選んでください。

ジャケットの着丈も長すぎると胴が長く見えてしまうので、ベルトの下のラインとパンツの股下のラインの真ん中あたりに裾がくるような着丈のジャケットを選びましょう。 

ビジネス用にカジュアルスーツを仕立てるような場合は、仕事場の環境について考慮しておくことも必要です。たとえば、仕事場が活動的な環境である場合、伸縮性に乏しい生地のスーツは動きにくいので着用したくなくなる恐れがあります。

ウールジャージーのジャケットなどは一般的なウールと見た目も変わらず、それでいて動きやすいので合わせやすいです。

また、ドレスコードがそれほどカジュアルではない仕事場にリゾート的なイメージが強いリネンのジャケットなどを着ていくと周りから浮いてしまいますよね。スーツを仕立てる前に、職場環境については改めて振り返るようにしましょう。 

ほとんどウーステッド一点張りのフォーマルなスーツと違って、カジュアルスーツにはさまざまな生地があります。それだけに、カジュアルスーツの着こなしには季節への気遣いが重要なポイントになります。

たとえば、夏場にフランネルのジャケットを羽織って歩いている人を見かけたらちぐはぐな印象を受けますよね。カジュアルスーツを着用するときは、春夏ならコットンやリネン、サッカー地など、秋冬ならツイードやフランネルといったように、必ずシーズンに合った生地のものを選ぶようにしましょう。

カジュアルなスタイルのスーツとはいっても、適当に着ておけばよいというわけではありません。特にビジネスシーンに関して言えることですが、カジュアルスーツを着る上で押さえておきたい注意点というのもいくつかあります。

ここでは、カジュアルスーツを着用する時のポイントをみていきましょう。まず気を付けたいのが、職場における服装のルールです。ビジネスの場において、服装というのはサラリーマンとしての印象を左右する重要なファクターの1つです。 

ドレスコードにのっとった爽やかな服装をしているかどうかによって、商談の相手に与える印象や職場の雰囲気も大きく変わってきます。ですから、カジュアルスーツを着て出社する際には、必ず企業が定める服装のルールを確認しておくようにしましょう。

2023年現在、よりカジュアルなクールビズやウォームビズといったスーツスタイルでの出社を推奨している企業は数多くあります。それでも、必要最低限のルールというものは必ず定められているはずなので、ルールから逸脱し過ぎて白い目で見られないように気を付けてくださいね。 

二つ目に、シーンや季節感に合わせた着こなしを意識するというポイントが挙げられます。カジュアルスーツはビジネススーツなどのフォーマルなスーツに比べて、さまざまな種類の色柄があります。また、リネンやコットンなど、ビジネススーツでは通常用いられないような生地もよく使われています。それだけに、カジュアルスーツはビジネススーツよりも着こなしが難しいスーツであるといえます。ビジネススーツのように、通年であらゆるシーンに使えるというわけではないのですね。 

三つ目に、カジュアルスーツを選ぶときには、機能面も意識して選ぶことがおすすめです。スーツ選びは、デザインに目がいきがちになります。しかし、いくら格好いいスーツを手に入れても、機能面が悪いと、自然と着用する回数が減ってくるでしょう。 ぜひ「着心地・動きやすさ・お手入れのしやすさ」が自分の生活スタイルに合っているのかも確かめましょう。 素材によって「かちっと着られるもの」「ストレッチ性に優れたもの」「ラフに着られるもの」など、着心地が変わります。

スーツを選ぶ際は、以下の3つも参考にしてください。

  • オフィス使用を考えている人は、かちっと着られるもの
  • 日中よく動く人は、ストレッチ性に優れたもの
  • 普段使いで利用したいならラフに着られるもの

着用シーンや自分の好みに合うように試着して確かめましょう。 また最近では、お手入れしやすい「ウォッシャブルスーツ」「イージーケア」「シワになりにくいスーツ」などもあります。 自分の生活スタイルに合わせて、着心地や動きやすさ、お手入れのしやすさを選ぶポイントに加えると、より満足できるスーツを購入できるでしょう。

カジュアルスーツについての基本的な知識として、コーディネート全体を同系色で統一すると上品な雰囲気になります。

また、春夏のコットンやリネン、秋冬のツイードやフランネルのように、季節感のある生地をセレクトすると安定感のあるコーディネートになるでしょう。さまざまな生地のジャケットと合わせるインナーを選ぶのは少し上級者向けですが、シャツやカットソーとうまく合わせてカジュアル過ぎないようにまとめるのがベターです。

また、おしゃれは足元からと言う様に、せっかくカジュアルスーツを着るのであれば、足元にもこだわりたいところです。フォーマルなスーツにはもちろん革靴を合わせますが、カジュアルスーツにはどんな靴を合わせればいいのかと迷う人もいるかもしれません。

しかし、カジュアルスーツにも革靴を合わせておけば間違いないのです。特に、ビジネスシーンではカジュアル過ぎると相手への礼儀を欠いているとみなされる場合がありますので、スニーカーなどのラフなシューズは極力避けましょう。スニーカーを履く場合でも、革張りのものを選ぶのがベターです。それでは、カジュアルスーツに合う革靴のデザインをみていきましょう。 

最もオーソドックスな革靴のデザインといえばストレートチップです。つま先の部分にまっすぐな線が1本入ったこのデザインは、ビジネスから冠婚葬祭まで、さまざまな場面に対応してくれます。ストレートチップはカジュアルスーツにも合わせることができますが、少し硬い印象を与えてしまうかもしれません。

そこで、カジュアルスーツにはストレートチップよりもややカジュアルな印象のウイングチップの革靴がおすすめです。つま先に鳥の羽のような形でラインが入っているウイングチップは、カジュアルスーツに合わせることで、こなれた雰囲気を演出してくれます。 

さらにカジュアルな雰囲気にしたいという人には、つま先にU字型のラインが入ったUチップの革靴を合わせてみてもよいでしょう。本来はカジュアル過ぎる革靴なのでスーツと合わせることはあまりありませんが、カジュアルスーツであればうまく合わせることができます。

靴のストラップをバックルで留めるデザインのモンクストラップもまた、カジュアルスーツとの相性はよいです。足元にアクセントが欲しいときなどに試してみてください。 

フォーマルなスーツではなかなか合わせられないローファーも、カジュアルスーツとは気軽に合わせることができます。特に、アイビールックには欠かせないコインローファーを合わせると軽やかな印象になるでしょう。

コインローファーとはサドルストラップにひし形などの切り込みが入ったデザインのローファーのことで、ペニー・ローファーとも呼ばれています。1950年代のアメリカの学生のあいだで大流行して以来、根強い人気を誇っている革靴です。スラックスの裾を短めにしておいて、コインローファーのようにオシャレなシューズやソックスの着こなしをチラ見せさせるのも粋ですよね。

ラフなカジュアルスーツを着こなす方法

カジュアルスーツは気軽に様々なシーンで使える便利アイテムです。ここまで、カジュアルスーツを選ぶ方法をご紹介してきました。

しかし、カジュアルスーツをおしゃれに着こなすには、選ぶポイントをおさえるだけでは不十分です。様々なシーンで使われるカジュアルスーツをおしゃれに着こなすには、インナーの工夫が必要だからです。 インナーの重要性やコーディネート方法をご紹介します。

インナーとのバランスがおしゃれ度に大きく影響

カジュアルスーツをおしゃれに着こなすには、インナーとのバランスがとても重要です。

その理由は、カジュアルスーツの素材にあります。

ビジネススーツは天然繊維のウールや化学繊維のポリエステルが素材として使われています。
それに対して、カジュアルスーツは、ウールやポリエステル、コットンやリネンなど軽い素材を用いて作られています。

この2つの素材の違いは、光沢感です。ビジネススーツにはその素材の特徴から、上品な光沢が出るので、それだけでフォーマルな印象を与えます。

したがってインナーのパターンは限定的で、スーツの邪魔にならないシンプルなシャツとネクタイがあれば、ほぼ失敗なくおしゃれに着こなせます。

一方で、カジュアルスーツの素材には光沢感がありません。光沢感がないので、インナーにも注目が集まります。したがって、スーツとインナーのバランスがとても重要になります。カジュアルスーツとインナーの組み合わせる色や素材のバランスが利用シーンにマッチしていないと、良いスーツを着ていてもおしゃれからは程遠くなってしまいます。

カジュアルスーツとのバランスを考えたインナー選びプライベート

カジュアルな雰囲気で着こなすにはインナーは、シャツはもちろんTシャツやニットなどとも相性が良く、着こなしの自由度が高くなります。 自分らしさをコーディネートできる反面、バランスを考えて着こなす必要があります。

ここでは、利用シーンに応じたインナーの選び方についてご紹介します。いずれも、相手に与える印象が大きく変わる重要な要素です。

ブロード生地のシャツ

洗練された清潔感のあるスタイルに仕上げたいなら、ブロード生地のシャツがおすすめです。ブロード生地の素材はさりげない光沢感があるので、ワンランク上のおしゃれな雰囲気で着こなせます。

オックスフォード生地のシャツ

カジュアルさを強調して着こなすのであれば、オックスフォード生地のシャツがお勧めです。オックスフォード生地は、少し厚手ですが、生地の目が粗く、カジュアルな印象を際立たせてくれます。

バンドカラーシャツ

ビジネスシーンでカジュアルスーツに合わせたいアイテムとして、お洒落に着こなすならバンドカラーシャツがおすすめです。

バンドカラーシャツとは、立ち襟・スタンドカラーシャツの一種です。ひらひらした襟羽がなく、台襟だけのバンドのような形のデザインをしています。適度なフォーマル感を保ちながら、襟型シャツにはないおしゃれ感を演出できます。

バンドのような形をした襟ですが、先が角ばっているものはかっちりとした印象に、丸みを帯びているものは柔らかい印象になるのも特徴的です。 また胴体部分のシルエットも、太めのゆったりしたサイズから、細身のシルエットまでさまざまあり、シルエットが太くなるほど可愛らしい印象を与えます。ジャケットと合わせる場合は細身のシャツがおすすめです。

ラフになりすぎないスーツコーデのインナーとして、襟付きのシャツやポロシャツ等を着用するのもありです。しかし、個性を表現しにくいでしょう。バンドカラーシャツは、人と違ったコーディネートを楽しんで、個性を出したい人にはピッタリなアイテムといえます。

カジュアルスーツもバンドカラーシャツもライトトーンで合わせると、軽快でさわやかな雰囲気にまとまります。 休日に着用する場合は、遊び心を取り入れてカーキーやネイビーなどの濃い色味でコーディネートしたり、第一ボタンを外したりしてラフに着こなすのも素敵です。

王道の襟付きシャツ

襟付きシャツには少しカジュアル要素を取り入れて「ボタンダウンシャツ」もおすすめです。ボタンダウンシャツとは、襟の先をボタンで止めているシャツのことです。

襟の先をボタンで止めているため、第一ボタンを解放したり、ネクタイを外したりして着用しても襟の立ちがよく、立体的なロールをキープしてくれます。 そのおかげで襟付きシャツのキチンと感を残しつつ、少しラフなスタイルで柔らかい表情も演出できます。

休日に着用する場合は、ボタンダウンシャツのみでもスタイリッシュです。

Tシャツ

カジュアルスーツであればインナーにTシャツを組み合わせることもできます。ラフなTシャツを用いることで、カジュアルスーツをよりおしゃれに着こなせます。

ただし、Tシャツを着用する場合は、サイズの合ったTシャツを選ぶ必要があります。サイズが大きすぎたり小さすぎると、おしゃれとはほど遠い着こなしになってしまいます。

カジュアルスーツと各アイテムを合わせて、他の人と差をつける

【カジュアルスーツに合わせるアイテム1】ポケットチーフ

ポケットチーフはジャケットの胸ポケットに挿す装飾用の布のことで、パーティーや結婚式などのフォーマルなシーンではもちろん、最近ではオフィスカジュアルの文化が確立されてきている背景もありカジュアルスーツやジャケットに合わせてポケットチーフを装飾して胸元に彩りを与えてスーツ姿をよりおしゃれにするというのもトレンドになりつつあります。

しかし同じポケットチーフでも折り方次第で印象ががらっと変わってしまうので、場面に応じて折り方を使いこなしたいところです。大人のマナーとしてポケットチーフの折り方を覚えておくと役にたつでしょう。

そこで今回はポケットの胸元を変えるオーソドックスなポケットチーフの折り方からおしゃれな折り方について紹介します。

・折り方1 「スクエア」

スクエアはもっともベーシックで人気のある折り方で、TVホールドとも呼ばれることもあります。折り方はいたってシンプルで簡単ですが、手軽にフォーマルな印象を与えることが可能です。

フォーマルシーンはもちろん、ビジネスシーンやパーティーシーンなど幅広いシーンで活躍してくれるので、迷った際にはスクエアで折ってポケットに挿しておくと間違いないでしょう。

<折り方>

ポケットチーフを縦に2つに折る

胸ポケットの深さに合わせて、下を折り上げる。(ポケットに入れた時に上部が1〜2cm程度出る様に長さを整えて)

サイズのバランスを整えると完成です。

・折り方2 「スリーピークス」

スリーピークスは華やかな印象が強く、結婚式などの祝いの場でもっともふさわしい折り方と言えます。ポケットから山が3つ覗くように見えることから名付けられています。燕尾服やモーニングなどのいわゆるフォーマルスーツといわれる服装によく似合います。

先ほど紹介したスクエアと並んでよく使われる折り方なので、スリーピークスとスクエアの折り方を覚えておけば、概ねどの様なシーンにも対応することができると言えます。他にも山が2つの「ツーピークス」や山が4つの「フォーピークス」なども折り方として存在します。

<折り方>

ポケットチーフを広げて三角形になるように対角線で折ります。

さらに真ん中で半分に折る。その際、角が少しずれるように折るのがポイントです。

もう一度半分に折る。3つの山が並ぶようにバランスを整えます。

ポケットの深さに合わせて下を折ります。

山の部分のみが見えるように、バランスが良くなる様にポケットに挿し込んで完成。

・折り方3 「パフドスタイル」

ふんわりとした柔らかなスタイルで華やかな胸元を演出する効果が期待できます。ビジネスカジュアルコーデの様にカジュアルなジャケットと相性が良いといわれています。

シルクの様なドレープの強い素材が自然な華やかさを引き立ててくれます。簡単に折れるのでいつもと違う雰囲気を出したい時やジャケットに動きをつけたい時などにおすすめです。

<折り方>

ポケットチーフを広げて、中心あたりをつまみあげます。

つまみあげたまま、もう片方の手で下を絞るように握ります。

胸ポケットの深さに合わせて、下部分を折り込み長さを整えます。

ポケットに挿し込んだら、最後にふんわりとした膨らみがでるように整えると完成します。

・折り方4 「クラッシュドスタイル」

クラッシュドスタイルはエレガントな雰囲気を保ちつつもカジュアルな雰囲気も演出できる、少し遊び心のある折り方です。

ビジネスカジュアルやジャケットスタイルに合うことはもちろん、フォーマルなコーディネートにも合わせることが可能です。

<折り方>

1.ポケットチーフを広げて、中心あたりをつまみあげます。

2.つまみあげたら、そのまま絞るように握ります。

3.握ったほうを下にします。

4.胸ポケットの深さに合わせて下を折り上げます。

5.縁部分のみが見えるようにポケットに挿し込み、縁が広がるように整えたら完成します。

・折り方5 「トライアングル」

トライアングルは文字の通りポケットから三角形が覗くスタイルで、ビジネスシーンやカジュアルスタイル、パーティーシーンと幅広いシーンで活躍してくれる万能な折り方といえます。

見た目はスリーピークスに比べても簡単そうに見えますが、ポケットから覗く三角形の形によって与える印象が変わりますのでバランスを整える必要があります。

<折り方>

広げたポケットチーフを縦半分に折ります。さらに半分に折って4分の1のサイズにします。

菱形の状態に置きます。

胸ポケットの幅に合わせて左右の角を折ります。

胸ポケットの深さに合わせて下を折り上げます。

ポケットに挿し込んだら、バランスを調整していきます。

二等辺三角形のようにきれいに折る必要はなく、多少曲がっているくらいでOKです。

ポケットチーフを普段あまり使用しないため、色の選び方や柄の選び方が分からないといった悩みなどもよく見かけます。
実際ポケットチーフを挿し慣れていない方が、色味の違うネクタイとチーフを選んで失敗したという例も聞きます。

初心者や、日頃チーフを使用しない方が選ぶ際にはネクタイとチーフの色を揃えると間違いがありません。同素材でセットになっているものもあるので、より合わせやすくなります。さらに上のコーディネートを目指すのであれば、色だけでなく、柄もある程度似たものをチョイスすることで、よりオシャレ感が高まります。

では、柄はどの様なものを選ぶのがいいのかについて、おすすめを紹介します。

1. 「無地柄」

スーツ選びやワイシャツ選び、ネクタイ選びなどすべてに共通して言えることではありますが、「無地柄」というのはオーソドックスで基本スタイルだと認識しておくといいでしょう。迷った時や失敗したくないという時には無地柄を選ぶといいでしょう。白の無地柄は結婚式を始めとした、どんなシーンでも活用することができるので1枚は持っておきたいアイテムです。素材についてもリネンを選んでおくとビジネスシーンでも使うことができますが、リネンの白無地は各式がもっとも高いことから、どちらかと言うとフォーマルなシーンで活用するのがおすすめです。

シルクサテンの生地を使用したネイビーの無地柄もおすすめです。理由としては、ネイビーがもつ「爽やか」「清潔感」といった印象を与えることができることと、ネイビーの無地柄は基本的に他の色とも合わせやすいといった特徴があるため、取り入れやすいのが特徴です。シルクサテンの生地で高級感溢れる雰囲気を演出することができるでしょう。

2. 「ストライプ柄」

ストライプ柄はスタイリッシュな印象を与えるのに効果が期待できます。レジメンタルのネクタイと柄も合わせやすく、取り入れやすいのが特徴です。コットン素材を選ぶことで軽さを出すことができ、シルク素材を選ぶことで上品な雰囲気を出すことができます。ストライプ柄も無地柄同様に人気がある柄ですので、ネクタイの種類も豊富にあることから合わせやすいアイテムと言えるでしょう。

ストライプにも色々種類があり、織り柄で描き出したシャドーストライプでエレガントな印象を与えることが期待できます。ラインの存在が控えめなストライプ柄だと無地柄と同様に幅広いシーンで活躍してくれます。

一見すると無地柄に見えるアイテムでもよくみると周囲をストライプで取り囲んでいるようなさりげないストライプ柄というものもあります。無地柄と差別化を図ることができ、スタイリッシュで汎用性も高いのでおすすめの柄です。

3. 「チェック柄」

チェック柄のポケットチーフはカジュアルな雰囲気を出しつつも品がある華やかな印象を与えることが期待できます。ギンガムチェックなどの細かいチェック柄ならよりいっそう上品な印象に仕上がります。逆にブロックチェックのような大きめのチェック柄はカジュアルな印象がより強くなります。

ドレスシーンでおすすめのチェック柄のチーフは、マイクロチェック柄のもので素材はシルクを100%使用した高級感のあるチーフがドレスシーンのコーディネートをより華やかに演出してくれます。落ち着いた色味を選ぶと使い勝手がよく、パーティーシーンはもちろん、ビジネスシーンでも活躍してくれることでしょう。

他にも、無地柄の周囲をタータンチェック柄でレイアウトしているデザインなどもドレスシーンやパーティーシーンでおすすめです。タータンチェックが無地柄を引き立ててくれ一味違った個性を発揮するでしょう。

4. 「総柄」

存在感たっぷりの演出ができるのが総柄デザインの特徴です。選ぶ柄によってフォーマルにもカジュアルにも対応できるので印象が大きく変わります。どんな場面で使用したいのかを考えながら、自分好みの1枚を見つけだすのもおもしろいでしょう。カモ柄はコットン素材でカジュアル感を演出することができます。花柄はシルク素材で品のある華やかな印象を与えることができます。この様に素材と柄の掛け合わせかたによっても与える印象が変わるので、そのあたりを意識して選んでみるとおもしろいかもしれません。

ネクタイと同様にポケットチーフでも定番の柄のひとつがドット柄です。どちらかというとドット柄はカジュアルな印象を持ちますが、ビジネスシーンはもちろん、パーティーシーンでも活躍してくれます。ワインレッドやネイビーに白のドット柄が爽やかでさりげなく華やかな印象を演出してくれるでしょう。

ペイズリー柄も最近では王道の柄の一つと言えるのではないでしょうか?エレガントな雰囲気とエキゾチックな個性が相まって独特な高級感を漂わせます。一見すると派手に見えるペイズリー柄ですが、胸ポケットに挿してみると意外にも自然と馴染むので個性を発揮したいという場合にはおすすめです。

とにかくカジュアルにコーディネートしたいという場合には、カジュアルスタイルの定番とも言える迷彩柄を取り入れて遊び心を演出してみるのもいいかもしれません。ただし、ビジネスシーンやフォーマルなシーンには向かない柄と言えますので、迷彩柄を選ぶ際にはTPOを考えてチョイスしましょう。

【カジュアルスーツに合わせるアイテム2】スニーカー

近年、ビジネスシーンでもどんどん自由化がすすんできており、いわゆる「オフィスカジュアル」が浸透してきました。そこでカジュアルスーツにスニーカーを合わせるのはありなのか?という点や組み合わせについて紹介します。

スポーツ庁が2018年に通勤時のスニーカー着用を推奨したことで、ビジネススーツやカジュアルスーツの際にスニーカーを着用するというスタイルが浸透してきました。そして2023年現在、コロナ禍を経てカジュアルスーツの靴選びにスニーカーを選ぶという流れが定着しつつあります。ですが、まだまだ理解されていない分野や職場、職種も多くあるのが実態ですので、スーツスタイルの際のスニーカーを着用するには、職場や取引先の状況をしっかりと確認した上で選択することをおすすめします。ではスーツスタイルの際のスニーカーの合わせ方や選び方はどの様にすればいいのか?ビジネスシーンでも履けるスニーカーの選び方について紹介していきます。

大前提にビジネスシーンでも取り入れることができることが大事になってきますので、ダッドスニーカーなどのボリュームのあるスニーカーはあまりふさわしいとは言えないかもしれません。着こなしの自由度は高まってはいますが、ビジネスシーンでも履けるという点を踏まえればシンプルなローテクススニーカーがおすすめです。上品さを崩すことなく、コーディネートに自然と馴染むでしょう。

スニーカーにも色々な素材がありますが、ビジネスシーンではベーシックカラーのレザー製がいいかもしれません。レザーシューズ感覚で取り入れることができ、上品さを演出することもできることからおすすめといえるでしょう。ベーシックカラーを取り入れるとよりコーディネートに馴染みます。ブラックやホワイト、ネイビーのシンプルなデザインがおすすめです。色使いが多いものや派手なものはシーンを選ぶことと、カジュアルになりすぎてしまう恐れがあるので、色使いは多くても2色までに抑えるのがいいでしょう。

おすすめのコーディネートはネイビーのセットアップのスーツにサックスブルーのシャツを合わせ、足元にホワイトのスニーカーをチョイスすることでセットアップのきちんとした雰囲気と全体的に爽やかな色合いで、相手にいい印象を与えることができるでしょう。

別のコーディネートとしてはコットン生地のセットアップにローテクスニーカーを合わせてみることで軽快でスタイリッシュな印象を作り上げることができます。トレンドのアンクル丈のスラックスとも相性がいいので取り入れやすいスニーカーといえます。

【カジュアルスーツに合わせるアイテム3】王道のネクタイ

ジャケットとネクタイの組み合わせは、ビジネスカジュアルの中で最も上品な装いです。上半身にしっかりと品格を保つため、パンツ選びでカジュアル感を演出するのも良いコーディネートの1つといえます。

また、ネクタイに少し遊び心を加えてドット柄やボーダー柄のニットタイを合わせるのもおすすめです。 ニットタイはその名の通り、ニット編みのネクタイです。

独自の表情や素材感を持つニットタイは、いつものスーツスタイルにはない柔らかい雰囲気を作ることができ、おしゃれ度が増します。

休日には、カラフルなニットタイを着用するなど、抜け感を楽しむのもおすすめです。

【カジュアルスーツに合わせるアイテム4】セーター

寒い季節はスーツの中にセーターを着たいという方も多いのではないでしょうか?コートを羽織るまでもないけど、少し肌寒いといった際に取り入れたいのがセーターです。

防寒効果があるのはもちろんのこと、季節感のある着こなしができこなれた雰囲気を演出することができるでしょう。ではカジュアルな印象が強いセーターをどのように取り入れるといいのかについて紹介します。

ひと昔前はマナーに重きを置かれていたスーツスタイルでカジュアルな印象が強いセーターを取り入れるのは良しとされていないのが当時の現状でした。しかし2005年に環境省が行ったキャンペーンのクールビズの秋冬版として、暖房に頼りすぎず、摂氏20度以下の暖房の適温でも暖かく働きやすい取り組みを目指し暖房による二酸化炭素を減らすことを目的とした「ウォームビズ」が誕生しました。

これにより、この室温でも快適に過ごすための服装として働きやすい、暖かく格好いいビジネススタイルが生まれました。これを機に、ビジネススーツやカジュアルスーツにセーターを合わせるというコーディネートが増えてきました。

この様に、「スーツにセーターはNG」という見方は少なくなりました。しかし正装とは言えず、カジュアルであることから取引先への訪問や商談などの際にはセーターの着用は避けておいたほうが無難といえるでしょう。

セーターのメリットとして、袖がある分、ベストよりも暖かく、カーディガンのように前ボタンがないのでスッキリと着こなすことができます。スーツスタイルにセーターを合わせる際は薄手のものを選ぶとかさばらずに動きやすく、シルエットも綺麗に保つことができるのでおすすめです。厚手のセーターだとかさばってしまい、見た目に窮屈になってしまいます。防寒性は上がっても見た目が悪くなることと、動きづらいというデメリットがあるので薄手のセーターを選ぶ様にするのがポイントです。

セーターは編み目の細かさや粗さによって下の3種類に分類することができます。

  • ハイゲージ(ファインゲージ):きめ細かい編み目
  • ミドルゲージ:ハイゲージとミドルゲージの中間の編み目
  • ローゲージ(コースゲージ):ざっくりとした粗い編み目

この様にセーターの編み目を分類することができます。編み目が細かいほど主張が少なくなり、編み目が粗いほどカジュアルになります。ビジネススーツでもカジュアルスーツでも同じことですが、スーツスタイルに馴染みやすいのははいゲージのきめ細かい編み目のものを選ぶといいでしょう。

また、スーツに合わせるセーターを選ぶ際のポイントとして、ネックラインのデザインにも注意したいところです。ネックラインにもVネック、タートルネック、ハイネック、クルーネックなどさまざまな種類のデザインがあります。スーツスタイルでもっとも人気があるデザインはシャツやネクタイを合わせることを考え、首元をすっきりと見せてくれることから、Vネックが選ばれています。ノーネクタイの際にはクルーネックを合わせてみてもいいかもしれません。

スーツスタイルにセーターを合わせる際の柄は基本的に無地がおすすめです。カジュアルスーツでも柄物のセーターはカジュアル感が強くなりすぎてしまうと考えられますので、注意してみてください。ビジネススーツの際にはスーツの色に合わせたセーターを取り入れることで統一感のあるコーディネートになるため、セーターのカジュアル感を抑えることができます。カジュアルスーツの場合には、差し色を使って個性やおしゃれ感を出してみてもいいかもしれません。

その他、スーツスタイルにセーターを合わせる際に注意したいのが、ニット製品は毛玉ができやすいのでこまめにブラッシングをして予防しておくといいでしょう。毛玉ができる原因としては摩擦によって繊維が絡まり毛玉になってしまうので使用頻度が高ければ高いほど毛玉ができやすくなってしまいます。せっかくビジネススーツやカジュアルスーツをおしゃれに着こなしていても、セーターが毛玉まみれだと上品さや清潔感がなくなってしまい印象が悪くなってしまう恐れがあるので、セーターを着る前に一度状態を確認することをおすすめします。

【カジュアルスーツに合わせるアイテム5】タートルネック

冬にカジュアルスーツを着る際のトップス選びに迷ったらまずはタートルネックをおすすめします。理由としてはジャケットはもちろんのこと、シャツやカーディガンとの相性もよく幅広い年代の方が着用できるというメリットがあります。ではカジュアルスーツにどのようにタートルネックを合わせていくのか紹介していきます。

首元を覆ってしまうタートルネックですが、いつごろから着用するのがいいか迷いますよね?取り入れるタイミングとしては気温で判断してみるといいかもしれません。季節感を間違えてしまうと一気に暑苦しい印象を与えてしまいますので、目安の気温としては日中の気温が15度程度だと人の感じ方にもよりますが、一般的に肌寒いと感じる気温なので、日中15度をひとつの目安にして判断してみると季節感で間違うことはなくなるかもしれません。

また、タートルネックの折り方についてですが、タートルネックは基本的に外側に1回折ることできれいに見える様に

デザインされています。首が太い方や短い方で1回折りでもまだ少しだぶついてしまう場合には、もう一度折るのは問題ありませんが、それ以上に折ってしまうと首周りに厚みがでてしまい、見た目に印象が「バランスが悪い」と見られ兼ねませんので注意してください。

タートルネックの着こなし方についても紹介します。シャドウストライプのネイビースーツにネイビーのタートルネックを合わせて同系色にまとめることでノーブルな雰囲気を醸し出したスタイルに仕上がります。スラックスをトレンドでもあるくるぶし丈にすることでカジュアルスーツの良いところをより引き出すことができます。

他にもカジュアルスーツ×タートルネック×スニーカーの着こなしも相性抜群です。ベージュのツーピースのカジュアルスーツにネイビーのタートルネックをインナーに合わせて、シューズはタートルネックと色味を合わせたスニーカーを取り入れることで統一感のある落ち着いたコーディネートに仕上がります。スニーカーの色をホワイトにすると「こなれた感」が演出でき、おしゃれな雰囲気が高まります。

タートルネックが活躍する冬らしいモノトーンコーデも常に人気のあるコーディネートと言えます。グレーのチェック柄のスーツにブラックのタートルネックをインナーに取り入れ、シューズも黒でまとめることで人気のあるモノトーンコーデが完成します。

カジュアルに華やかさを演出したいという場合には明るめのグレーのセットアップスーツに赤のタートルネックをインナーに合わせ、シューズはブラックを採用すると一気に華やかな雰囲気が高まります。色の調和もしっかりと取れているので、赤をきれいに見せてくれます。パーティーなどでも個性を発揮することができるのでおすすめのコーディネートといえます。

先ほどセーターの紹介をした際にもお伝えしましたが、スーツスタイルにニットを合わせる際には薄手のハイゲージニットがおすすめという話でしたが、カジュアルスーツの着こなしは自由なことを活かし、ゆったり目のカジュアルスーツを選んでボリュームのあるざっくりとした編み目のタートルネックを合わせることで、もたついたり着膨れしたりすることもなく綺麗なシルエットを保ったままおしゃれ度の高いカジュアルスーツコーデが完成します。内容としてはグレーのカジュアルスーツにえんじ色のローゲージのタートルネックをインナーに取り入れて、ホワイトのスニーカーをチョイスすればおしゃれ上級者のカジュアルスーツスタイルが完成します。

グレー系のカジュアルスーツのセットアップは色も合わせやすく、タートルネックを取り入れやすいのでおすすめです。インナーに白のタートルネックを合わせてみても見た目にきれいにまとまり、爽やかで柔らかい印象を与えることができます。

まとめますと、ビジネスカジュアルの王道とも言える「ジャケパン」スタイルにタートルネックを合わせるだけでカジュアルスーツのコーディネートが完成します。初心者の方は同系色でまとめると、統一感のあるシンプルできれい目なスタイルに仕上がります。

ビジネススーツにタートルネックを合わせることで、程よいカジュアルダウンをさせることができるのでこちらもおすすめのタートルネックの取り入れ方といえるでしょう。

タートルネックはジャケットやコートとも相性がよく、合わせやすいのでおすすめのカジュアルスーツコーデです。白や黒はどんなスタイルにも合わせやすいため、スニーカーなども抵抗なく取り入れることができるので一着は持っておいてもいいのではないでしょうか?

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カジュアルスーツをオフィスでかっこよく着こなしたい方が多いです。しかし、ポイントさえ覚えておけば、お手持ちのスーツでも、すぐに試すことができます。男性の魅力を引き上げるために、カジュアルスーツの魅力や、かっこよく着こなすためのコーディネートなどをご紹介します。

カジュアルスーツをオーダーしよう

ここまで読んでくれたあなたは、かなりカジュアルスーツについて詳しくなっていると思います。知識をインプットしたなら、次は実際にカジュアルスーツを着てアウトプットしてみましょう。

体に合うカジュアルスーツを探すのではなく、オーダーすることを考えよう

カジュアルスーツを着る上で一番大切なのは、体にピッタリとフィットしたスーツを着ることです。するとあなたはこう思うかもしれません。

「スーツ量販店に行って、ピッタリのスーツを探すぞ!」

しかし、残念ながらスーツ量販店にあなたの体にピッタリのカジュアルスーツはほとんど売っていません。

人の体の形は、人の数だけあります。スーツ量販店で売っているカジュアルスーツは様々な年齢、様々な体型に合うようにある程度幅を持たせて作られています。また、そのサイズは身長とウエストのみで決められています。身長に合わせて服を買ったら、肩周りが窮屈だったり、袖が少し短かったりした経験が一度はあると思います。

オーダーすれば、全てがあなたの体にピッタリとフィットした、世界に一着だけのカジュアルスーツを作ることができます。

オンラインオーダーは避けよう

最近はカジュアルスーツをオーダーできるお店が増えてきました。また、オーダーの自由さと採寸の手間を省くことを両立したオンラインオーダーができるお店もあります。しかし、手軽さがある反面、あなたが採寸に責任を持つことになります。

オーダースーツのお店で採寸をするのは専門的な訓練を積んだプロです。気軽に採寸を頼めるプロがいる人を除いて、オンラインオーダーはおすすめできません。

また、採寸のためのスマートフォンアプリを用意しているお店もあります。素人が測るよりは採寸の信頼度は格段に上がります。

しかし、採寸で必要なことは体の寸法を正確に測ることだけではありません。肩周りはゆったり、ウエストは少しタイトに、などあなたの希望を数値化することも採寸で必要なことです。これらの細かい要望を正確に聞いてくれるのは、やはり専門的な訓練を積んだプロだけです。

「オンラインオーダーは避けよう」と言いましたが、一つだけオンラインオーダーの活用方法があります。

それは、プロに採寸してもらった数値を基に、追加でカジュアルスーツをオーダーする場合です。採寸時と体型が変わっていないことが前提になりますが、一度信頼できるプロに採寸してもらった数値であれば、オンラインオーダーを利用しても問題ないでしょう。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

カジュアルスーツを作るなら「オーダースーツSADA」がおすすめです。

オーダースーツというと高いという印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、「オーダースーツSADA」とは、低価格でありながら品質の良い生地を使ったオーダースーツ専門店です。高品質のオーダースーツが19,800円(税込21,780円)~で仕立てることができます

※(2023年8月現在の価格であり、価格は変更になる可能性がございます。)

カジュアルスーツを作る時に採寸が大切であることは述べました。実際にカジュアルスーツを作るときにはどんな人が採寸してくれるのでしょうか?

「オーダースーツSADA」ではスタイリストと呼ばれる専門の訓練を積んだプロが丁寧に採寸してくれます。未経験から採寸ができるようになるまでは3年ほどかかるそうです。もちろん、ここはゆったり、ここはタイトに、などあなたの要望も詳しく聞いてくれます。「初めてでよく分からない」という人でも、スタイリストが相談に乗ってくれるので安心して下さい。

もちろんカジュアルスーツの生地も取り扱っています。必ずあなたの納得のいく一着が作れます。

まとめ

今回は普段着として使えるカジュアルスーツの魅力から着こなしポイントまで、知識としてインプットするだけでなく実際にアウトプットできる内容を解説しました。最後まで読んでくれたあなたなら、きっと自分だけのカジュアルスーツを作ることができます。そして、周りの友人より、少しおしゃれにカジュアルスーツを着こなせるはずです。

2023年も後半に突入しました。今年も街では流行のスタイルに身を包んだ人が、多くいることでしょう。秋に向けて人気のある流行スタイルとは別の、あなただけのスタイルを楽しんでみませんか?2023年があなたにとって良いカジュアルスーツデビューの年になることを祈っています。

ぜひ、一度お気軽にご相談、ご来店ください。

いかがでしたでしょうか。今回は普段着として着られるカジュアルスーツの特徴や魅力、着こなしポイントや買い方まで、スーツを普段着として着たいメンズのための情報を紹介してきました。カジュアルスーツの特徴は大きく分けて三つあり、一つ目は生地、二つ目は形状、三つ目は色・柄です。ポイントを押さえてスーツを選ぶことで、カジュアルスーツの魅力を引き出すことができます。また、カジュアルスーツは着る人の年齢を選ばず、それぞれの年代にしか出せない着こなしができるので、長く愛用出来るのが魅力といえます。本記事を読んだことで、カジュアルスーツにチャレンジしたいと思った方は、ぜひポイントを参考にお手持ちのスーツで試してみてはいかがでしょうか。自分に合うカジュアルスーツを作成したい方や、オンオフ関係なく使えるコーディネートを求めている方は、オーダースーツも検討してみてはいかがでしょうか。オーダースーツSADAでは、専門のスタッフがしっかりサポートするため、フルオーダーの楽しさ、快適さ、フィット感はもちろんのこと、着回しの相談や着こなしに関しての些細なお悩みにも親身にお答え致します。オーダースーツSADAでその魅力を体験してみてはいかがでしょう。