ジャケットスーツそれぞれの違いとは?オフィスカジュアルはどこまでOK?ジャケパンスタイルのマナーも紹介!
ジャケットとスーツの上着の違いってご存じですか?
一般的に混同されがちなこの2つですが、実は明確にデザインやシルエットが違います。
他のアイテムとの合わせ方も変わってくるので、違いを把握しておくのがおすすめです。
知らずに着ていると、実はちぐはぐな印象のコーデになっていることも…
そこで今回は、「スーツとジャケットの違い」「スーツの上着をジャケット代わりにしてもいいのか」「ビジネスカジュアルで着たいジャケット」「押さえておくべきジャケパンスタイルのマナー」などについて解説していきます!
ポイントを押さえて、スーツの上着とジャケットをそれぞれ着こなしてくださいね!
スーツとジャケットの違いとは
パッと見の見た目はほとんど同じスーツの上着とジャケット。
ですが、これらには明確に以下の6つの違いがあります。
・素材
・パンツ
・ポケット
・肩パッド
・着丈
・使用目的
それぞれの違いについて見ていきましょう。
素材:ツヤ感が違う!
スーツとジャケットは素材の違うため、「ツヤがあるかないか」に差が出ます。
一般に、スーツはツヤがあり、ジャケットにはツヤがありません。
それぞれに使われている素材を見ていきましょう。
スーツに使われる素材は「ウーステッド」と呼ばれるウール
一般的にスーツには「ウーステッド」と呼ばれるウール素材を使用しています。
ウーステッドは比較的薄めで、生地にすると表面にツヤが出るのが特徴です。
スーツ以外に使われることはほとんどなく、スーツの光沢がスーツ特有のものといわれるのもこれが所以でしょう。
ただし、ウーステッドを使用しないスーツも存在します。
光沢のないスーツもあるので、一概に光沢だけでスーツとジャケットの違いを判断するのは難しいかもしれません。
ジャケットに使用される素材は「綿」や「麻」
ジャケットの素材はさまざまですが、多くは「綿」や「麻」もしくは「ツイード」と呼ばれる素材を使用しています。
これらの素材に共通するのは「ツヤがない」こと。
これらは起毛素材であり、毛が立っているのでツヤ感が出ることはありません。
この点で、根本的にスーツとジャケットは見た目が異なるのです。
また、ジャケットにはスーツに使われるウーステッドを、麻などと混紡して作られるものもあります。
適度なツヤ感を放ち、カジュアルさをアピールできるジャケットとして使えるでしょう。
パンツ:スーツは上下セット!
スーツはパンツとセットで販売されますが、ジャケットは単品での販売が基本です。
スーツはパンツ2本とセットでの販売だったり、一部上着だけで購入できる場合もありますが、「上下1本ずつセット」で販売されているものが主流となっています。
対してジャケットは対になるパンツがないため、ジャケット単体での販売です。
中間に位置する「セットアップ」もある
「セットアップ」と呼ばれる上下揃いで販売される服もあります。
セットアップとは上着とパンツ、上下で同じ素材を使ったものです。
セットアップの上着は分類的にはジャケットではないものの、見た目はほぼジャケットであることからまとめて「ジャケット」と表現されることも。
色柄も一概に同じというわけでなく、例えばジャケパンスタイルの定番であるネイビーとベージュなどの組み合わせも存在します。
セットアップには比較的ラフスタイルの上着が採用されているため、ジャケットのように単体での使い回しも可能です。
ポケット:デザインが違う!
スーツの上着とジャケットは、胸と腰のポケットデザインが違います。
ジャケットのポケットは使用を目的とせず、あくまで「デザイン性」を出すために付けられていることがほとんど。
それぞれの位置のポケットの違いについて見ていきましょう。
胸ポケット:切れ込みか外付けか
スーツの上着の胸ポケットは生地へ切れ込みを入れたもの、ジャケットの胸ポケットは外付けされたものです。
ジャケットの胸ポケットは物を入れると簡単に破損するので、実用性はありません。
完全にデザイン目的でつけられた、「オシャレの一環」です。
ちなみにスーツの胸ポケットは普通に使えますが、形崩れはしやすいので物を入れない方がいいことは覚えておきましょう。
腰のポケット:上蓋があるかないか
スーツの腰ポケットには上蓋がついていますが、ジャケットにはありません。
上蓋は、ポケットに雨やホコリを入れないためについています。
「屋内にホコリを持ち込まない」という、フォーマルなマナー的目線からつけられたものです。
ジャケットはカジュアルに着こなすためのもので、上蓋は必要とされません。
ちなみに、ジャケットの腰のポケットは見た目だけで、ものを入れられない構造になっている場合もあります。
肩パッド:ジャケットには入っていない!
スーツの上着は一般に肩パッドが入っていますが、ほとんどのジャケットには入っていません。
肩パッドには、美しく立体的なシルエットを作り出し、よりフォーマルな雰囲気を演出する効果があります。
フォーマル・ビジネスで使うスーツの上着には当然、肩パッドが必要ですね。
ジャケットはあくまでカジュアルなシーンでの着用が前提で、肩パッドは必要ありません。
ただし、それぞれ例外もあります。
スーツの上着でも、イタリアンテイストのものには肩パッドが入らないことも。
イタリア人の楽観的な性格を表したもので、このデザインのスーツの上着はジャケットの代わりとして着回しても、そこまで大きな違和感はありません。
ただし、背中から見た着丈は明らかに違うので、合わせるパンツには注意が必要です。
着丈:スーツの上着はお尻が隠れる!
スーツの上着はお尻が隠れる長めの着丈ですが、ジャケットはお尻が隠れません。
お尻が隠れることで「フォーマル感」を演出できるのがスーツの上着です。
ジャケットはフォーマル感を出す必要がないので、お尻は隠しません。
具体的には、2~3㎝ほどスーツの上着の方が長くなっています。
着丈を見れば、スーツの上着なのかはすぐに判断できますね。
使用目的:フォーマルかカジュアルか?
スーツは公式な場所で着るもの、ジャケットはプライベートで着るものです。
冠婚葬祭やビジネスのような公式な場で着る、ある程度統一されたデザインのものがスーツ。
対して、プライベートでオシャレに着こなすための、ファッション性の高いものがジャケットです。
根本的に使用目的が違うこの2つは、見た目にも明らかな違いが出るのも当然ですね。
とはいえ、最近ではジャケットも「ビジネスカジュアル」「オフィスカジュアル」として、ビジネスの現場で着用されることが増えてきました。
スーツとジャケットの境界があいまいになるのも、そう遠くないことかもしれませんね。
スーツの上着をジャケット代わりに着ていいか?
スーツの上着をジャケット代わりに着るのは、基本的にはやめた方がいいです。
ですがデザインによってはジャケットとして使っても問題ない場合もあります。
主に、肩パッドの入らないイタリアンテイストのスーツならOKでしょう。
肩パッドがないだけで、ジャケットに近いカジュアル感を演出できます。
スーツの上着をジャケット代わりに着るならこのチョイスです。
スーツの上着だけ購入するのはありか?
結論から言うと、スーツの上着だけ買うのはあまりおすすめしません。
スーツの上着はあくまでスーツでの着用を目的として買いましょう。
というのも、スーツの上着は根本的に着丈が違います。
そのため、あらゆるパンツと合わせづらく、どうしてもビジネス寄りのコーデになってしまうでしょう。
あくまでスーツとしての着用を目的として買い、合いそうならジャケット代わりとして使う、くらいの感覚が良いですね。
ビジネスカジュアルで着たいジャケットの形
ビジネスカジュアルで着たいジャケットは、ずばりテーラードジャケットです。
テーラードとは、「紳士服仕立て」という意味。
テーラードジャケットは、スーツの上着より比較的カジュアルなデザインになっています。
ジャケット全般に言える特徴ですが、肩パッドや生地の光沢はなく、着丈も短めです。
基本的にパンツとセットで売られていることもありません。
とはいえ、しっかり襟もありパッと見の見た目はスーツの上着と似ています。
スーツスタイルほどかっちりとはしていませんが、人と会っても恥ずかしくないフォーマル度です。
テーラードジャケットは、ビジネスの現場でカジュアルに着こなすにはピッタリのジャケットでしょう。
オフィスカジュアルはどこまで許容されるのか
一般に、オフィスカジュアルで許容されるのは「ジャケパンスタイル」と呼ばれるスタイルです。
ジャケパンスタイルとは、その名の通り「ジャケット」と「パンツ」を組み合わせたスタイルのこと。
ジャケットは一般にテーラードジャケットを着用します。
パンツはチノパン、スラックスが一般的。
また、ネクタイなどの小物は付ける場合、付けない場合とありますが、それも含めすべてジャケパンスタイルです。
外に出ても恥ずかしくないとされるこのジャケパンスタイルが、オフィスカジュアルの許容範囲とされています。
これからご紹介するジャケパンスタイルのマナーも押さえて、オフィスでバッチリ着こなしてくださいね。
押さえておきたいジャケパンスタイルのマナー
ビジネスカジュアルで活躍するジャケパンスタイル。
ですが、最低限のマナーは押さえておかないと不快感を与えてしまうこともあります。
以下の4つがチェックポイントですので、覚えておきましょう。
・肩幅
・ノーネクタイの時のスタイル
・ジャケットの色
・全体の色使い
それぞれのポイントについて解説します。
肩幅:ピッタリサイズをチョイス!
ジャケパンスタイルの際、ジャケットの肩幅はピッタリサイズにしましょう。
スーツの上着と違い、ジャケットには肩パッドが入っていません。
肩幅より狭いととんでもなく窮屈に、逆に広いと垂れ下がってだらしなく見えてしまいます。
シルエットが崩れない、ちょうどいいサイズを意識してくださいね。
ノーネクタイの時のスタイル:必ず襟付きのシャツを着用!
ノーネクタイの時の首元のシルエットは、意識しないと崩れがちです。
違和感なく着こなすには、必ず襟付きのシャツを着用しましょう。
最初はしっかり襟の立ったワイシャツがおすすめです。
職場の雰囲気を見て問題なさそうであれば、ビジネス用のポロシャツも許容範囲でしょう。
首元でカジュアルすぎる雰囲気を出し過ぎて突っ込まれないよう、気を付けてくださいね。
ジャケットの色:基本はネイビーやグレーを!
ジャケットの色は、ビジネスの基本であるネイビーやグレーから始めましょう。
せっかくのビジネスカジュアル、ジャケットの色も鮮やかに決めたい気持ちはわかります。
ですが、あくまでベースとなるのは「ビジネスに即した格好」であることを忘れてはいけません。
ネイビー・グレーのジャケットに、ベージュのチノパンを合わせるだけでも十分なカジュアル感が出ます。
ネクタイやワイシャツなど他のアイテムでカジュアルに決めてみるのもおすすめ。
あくまで職場の人を不快にさせない、ビジネスをベースとした格好を意識しましょう。
全体の色使い:3色以内でまとめよう!
カジュアルだからといって、色を使い過ぎるとまとまりのない印象になってしまいます。
そこで意識したいのが「シャツを除き、全体で使う色は3色にまとめる」ということ。
ジャケパンスタイルの定番は以下の5色と言われており、この5色から3色チョイスするのが良いですね。
・ネイビー
・グレー
・ベージュ
・ブラウン
・ブラック
ジャケットは先述したようにネイビーやグレーが鉄板。
この場合、パンツはベージュ、ネクタイはブラウンなどが非常にメリハリのあるコーデです。
逆にパンツがグレー、ネイビー系なら、ジャケットにブラウンをチョイスすると綺麗にまとまりますね。
色を使いすぎず、かつ同系色コーデになりすぎないように注意して組み合わせていきましょう!
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
オーダースーツSADAは、これまでに累計5,000,000点以上のスーツを仕立てているオーダースーツブランドです。
オーダースーツSADAでは、初回お試し19,800円(税込21,780円:2022年10月現在)からスーツをお仕立てできますよ。
他店には実現できない圧倒的な低価格で、オーダースーツをご体感ください!
本記事でご紹介したようなイタリアンテイストスーツをお仕立てしてスーツの上着・ジャケットの代わりとしての両刀使いもできます。
スタイリストがご相談に乗りますので、ぜひお試しください!
オーダースーツSADAへ、ご来店予約をお待ちしております!