カジュアルスーツとは?ビジネスシーンで着るコツや人気の着こなしも紹介!- オーダースーツSADA
カジュアルスーツは、従来のビジネススーツよりもリラックスした雰囲気を持ちながら、清潔で品のある印象も与えられる魅力的なアイテムです。本記事では、カジュアルスーツの特徴やビジネススーツとの違いを解説するとともに、トレンドを押さえつつ、カジュアルスーツをビジネスシーンでも着るコツや、普段着としてプライベートでも着る着こなしポイントを紹介します。昨今、注目のカジュアルスーツの魅力を、詳しく見ていきましょう。
カジュアルスーツとは?ビジネススーツと何が違う?
日本では「セットアップ」とも呼ばれるカジュアルスーツは、その名のとおりカジュアルな要素を取り入れたスーツスタイルです。
ビジネススーツと大きく異なる点は、デザインや色、素材がよりカジュアルで、着用時のルールも柔軟な点です。上下別々のアイテムとの組み合わせも可能なため、個性的なコーディネートを楽しめます。
近年は、クールビズやウォームビズの一般化やテレワークの普及に伴い、ビジネスシーンでのカジュアルスーツ着用が増加しつつあります。結婚式の二次会や子どもの行事など、フォーマル過ぎない場面での着用にもカジュアルスーツはおすすめです。プライベートでも気軽に着やすいことから、多様なシーンで活躍するアイテムとしてカジュアルスーツは注目されています。
ここからは、カジュアルスーツの特徴をビジネススーツと比較しながら紹介します。
【特徴1】生地の種類のバリエーションが多い
ビジネススーツとカジュアルスーツは、使用される生地に大きな違いがあります。
ビジネススーツで主に使われるウーステッド(梳毛)は、長く細い羊毛を厳選して撚り合わせて作られる生地です。ウーステッドは薄手で光沢があり、シワになりにくく耐久性に優れているため毎日の着用に適しています。なお、耐久性を高めるために、ポリエステルを混ぜた混紡生地が使われることもあります。
一方、カジュアルスーツでは、ウーレン(紡毛)という、短い羊毛や太い羊毛をひとまとめにして引き伸ばして作られる生地が主流です。フランネルやツイードなどが代表的で、ふっくらとした起毛と厚みのある質感が特徴です。
カジュアルスーツには、他にも、コットン、リネン、ストレッチ性のあるジャージー素材などを使った生地が使われています。生地のバリエーションについては、ビジネススーツよりもカジュアルスーツの方が充実しているといえるでしょう。
【特徴2】形状・ポケット(デザインや仕立ての違い)
ビジネススーツとカジュアルスーツは、形状とポケットにも違いが見られます。
ビジネススーツは、表地と裏地の間に芯地と呼ばれる素材を入れた上で、肩パッドを使用して形崩れを防ぎ、端正なシルエットを維持しています。ポケットはフラップ(ふた)付きのデザインが一般的で、雨水やホコリの侵入を防ぐ機能的な設計です。
一方、カジュアルスーツは気軽な着用感と快適な着心地を重視したつくりが特徴。薄手の芯地を用いたものや、芯地を省いたものが主流です。また、肩パッドも控えめです。ポケットは布を外側に貼り付けたパッチポケットを採用することで、よりカジュアルな雰囲気に仕上げています。
【特徴3】カジュアルスーツは多彩な色・柄が多い
ビジネススーツでよく使われる色はダークネイビー、チャコールグレー、ライトグレーなどです。ダークネイビーは真面目さや信頼感、チャコールグレーは品格や洗練、ライトグレーは慎重さや冷静さをイメージさせる効果があります。
一方、カジュアルスーツはもっと色のバリエーションが豊富です。
ビジネススーツでも採用されているネイビーやグレーをはじめ、明るい色だとライトブルー、グリーン、ライトパープルなどもあり、多彩です。落ち着いた色のビジネススーツを着ると気分が引き締まりますが、明るい色のカジュアルスーツを着ると気分が晴れやかになるでしょう。
柄もビジネススーツとカジュアルスーツでは異なります。カジュアルスーツの方が柄のバリエーションが広く、ビジネススーツの方が無地やシンプルな柄が多いのが一般的です。
【特徴4】カジュアルスーツは上下が異なる(ビジネススーツは2ピースが基本)
ビジネススーツは、基本的に上下セットの2ピース、あるいはベストもある3ピースで着用します。一方、カジュアルスーツは、上下の組み合わせが自由です。
カジュアルスーツはビジネススーツよりコーディネートの自由度が高いです。例えばベージュのコットンスーツに黒のチェックシャツ、ジャージー素材のスーツにドレスシャツ、グレーのヘリンボーン柄にタートルネックのニットなど、多彩な着こなしを楽しめます。異なる素材や柄を組み合わせることで、個性的でスタイリッシュな装いを演出できるでしょう。
ただし、カジュアルスーツのおしゃれな雰囲気は、ビジネスシーンやフォーマルな場所にはそぐわない場合があります。会社での着用時は服装に関するルールを確認し、高級レストランなどではドレスコードに配慮しましょう。
【特徴5】カジュアルスーツはパンツの種類が豊富
ビジネススーツは上下同一の生地で仕立てられたセットアップが基本で、主にネイビーやグレーなどのダークカラーのスラックスが使用されます。一方、カジュアルスーツはさまざまなパンツを合わせることが可能。フォーマル度の高いスラックスから始まり、実用的なチノパン、クロップドパンツ、そして最もカジュアルなジーンズまで、TPOに応じてパンツを選択できます。
スラックス
スラックスは「Slack(緩み)」が語源とされる、スーツやジャケットと合わせて着用するパンツを指します。従来はビジネス用というイメージでしたが、近年は普段着やゴルフウェアとしても使用されています。
チノパン
チノパンは「チノ・クロス」という生地で作られ、綿100%やポリエステル素材を使用した耐久性の高いパンツです。水洗いに強く、オフィスカジュアルからアウトドアまで幅広く活用できますが、結婚式などのフォーマルな場での着用は避けるべきです。
クロップドパンツ
クロップドパンツは裾が通常より短い6〜8分丈のパンツで、春夏に重宝します。センタープレスが入ったものも選ぶと、ジーンズほどカジュアルにならず程よいカジュアル感を演出できます。
ジーンズ
デニム生地を使ったジーンズは1950年代に若者文化の象徴として登場し、現在では幅広い世代に愛用されている定番アイテムです。カジュアルな場面で重宝されるジーンズですが、ビジネスシーンやパーティーなどのフォーマルな場では、着用を控えましょう。
普段着としても楽しめるカジュアルスーツの魅力
カジュアルスーツならではの魅力を5つにまとめて紹介します。
【魅力1】同じ服を長く着られる
カジュアルスーツは成人式やパーティーの他、最近はオフィスカジュアルも浸透しつつあるため、ビジネスシーンでも取り入れられる機会が増えてきました。カジュアルスーツはメンテナンスをこまめに行えば、長く着られます。着る年齢に合わせて合わせるアイテムを変えることで、いつまでも楽しめる魅力があります。
【魅力2】年齢を選ばない
カジュアルスーツは若い人から年配の人まで、幅広い年齢層の人が取り入れています。20代はスニーカーやデニムと合わせるなど、思い切ったカジュアルダウンもできます。少し落ち着いてくる30代や40代ではタートルネックやカットソーにスラックスを合わせるのも良いです。さらに50代以降ではビジネススーツに近い雰囲気のカジュアルスーツを選べば、威厳とオシャレを両立させられるでしょう。それぞれの年代にしか出せない着こなしができるので、年を取ることが楽しくなります。
【魅力3】自分らしいコーディネートがしやすい
カジュアルスーツはコーディネートによってフォーマルさもカジュアルさも演出できるので、着方の幅が広い便利なアイテムです。インナーのシャツもカジュアルスーツだと選ぶ際に選択の幅を広げることができます。カジュアルスーツは軽めなデザインのため、Tシャツとコーディネートするだけでもおしゃれさを演出できるでしょう。
【魅力4】着心地が良い
カジュアルスーツは、ビジネススーツの堅苦しさからは開放されている仕様のスーツが多く、リラックスして仕事に取り組めます。季節に応じたアイテムを選びやすく、暑さや寒さの対策を取りやすい特徴も魅力です。夏の暑い日は薄着のビジネスカジュアルで清涼感を演出することが可能です。冬の寒い日にはタートルネックやセーターで防寒しつつもきちんとした印象に仕上げられるところも魅力があります。
【魅力5】おしゃれさを演出して着こなしを楽しめる
カジュアルスーツは、着用するだけでおしゃれさを演出できるアイテムでもあります。ビジネススーツでは少し生真面目になりすぎるので、少しドレッシーでおしゃれな雰囲気を演出したい場合にも便利です。デザインのバリエーションもビジネススーツに比べると豊富で、1つボタンのジャケットがあったり、ボタンの色を変えて遊び心を演出してみたりとおしゃれ度が高いのも魅力です。
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スーツの専門家がカジュアルスーツを徹底解説いたします。ビジネススーツとの違いや春夏秋冬のカジュアルスーツのコーディネートを一挙にご紹介いたします!是非ご一読を!
カジュアルスーツはこんな人におすすめ
カジュアルスーツをプライベートシーンや普段使いに取り入れるのにピッタリなタイプの人がいます。当てはまる項目が多ければ、ぜひ検討してみてください。
1.コーディネートを考えるのが面倒な人
色、形、流行り…など洋服を選ぶ要素はたくさんあります。「ビジネススーツならシャツとネクタイを選ぶだけなのに、普段着は面倒」と思ったことはありませんか?カジュアルスーツにすれば悩む必要がありません。
カジュアルなジャケットが数着あれば、合わせる靴やパンツなどを変えるだけでコーディネートが完成します。普段から、カジュアルスーツスタイルにすれば、服を選択するエネルギーが減って仕事のパフォーマンスが上がるかもしれません。
2.服を多く持ちたくない人
服を多く持ちたくない人にもカジュアルスーツがおすすめです。最近はミニマリストといって、服に限らず必要最低限の物しか持たないライフスタイルが注目されるようになりました。
カジュアルスーツなら、ジャケットと合わせるアイテムが数点あれば事足ります。カジュアルスーツを普段着にすれば収納スペースも、身も心も軽くなるかもしれません。
カジュアルスーツをビジネスシーンで着るコツ
昨今、カジュアルスーツをビジネスシーンで使う頻度が増えてきました。 会社の雰囲気に合わせて相手に不快感を与えなければ、カジュアルスーツでも問題ありません。しかし、ビジネスシーンでカジュアルスーツを着こなすには、「きちんと感」を意識する必要があります。
ビジネス用アイテムをプラスする
カジュアルスーツをビジネスシーンで着こなすには、ビジネスに合わせたインナーとアイテムを選択する必要があります。ネクタイや襟付きシャツなどカジュアル感を出しすぎない「きちんと感」のあるインナーとアイテムを身に着けて、オンとオフをうまく切り替えましょう。
過度なアクセサリーも落ち着きのない印象を与えるので、控えめにしてください。時計、シューズ、かばんなどのビジネス必須アイテムは、プライベートではなくビジネス用途のものを使用するのがおすすめです。
ビジネスシーンでNGなアイテムは避ける
ビジネスシーンでカジュアルスーツを着こなす際は、過度なカジュアル感を避ける必要があります。商談や契約の場における不自然なカジュアル感は、敬意に欠けるため先方の印象を損ねてしまう恐れがあります。おしゃれに見えたとしても、カジュアルすぎる装いでは仕事への真摯さが伝わりません。以下のアイテムは着用シーンに注意しましょう。
- ジーンズやハーフパンツなどのカジュアルすぎるパンツ
- サイズが緩すぎる、またはきつすぎパンツ
- 襟なしシャツ
オンで使うポイントは「きちんと感」
ビジネスシーンにおいて、第一印象は重要です。適切なアイテム選びとコーディネートで「きちんと感」を演出することは、相手との良好な関係構築の第一歩となります。
アイテムの選択を誤ると、誠実さや清潔感に欠ける印象を与え、ビジネスチャンスを逃しかねません。TPOをしっかりと見極め、オンとオフでメリハリのある着こなしを心がけることで、カジュアルスーツの魅力を最大限に引き出せるでしょう。カジュアルでありながらも、プロフェッショナルとしての「きちんと感」を保つバランス感覚を磨いていきましょう。
カジュアルスーツの基本スタイル
カジュアルスーツの基本スタイルを解説します。カジュアルスーツの着こなしのスタイルは大きく分けて、2つあります。
セットアップスタイル
セットアップスタイルとは上下セットのカジュアルスーツを着るスタイルです。セットアップスタイルの良いところは、ジャケットとパンツのバランスが元々取れていることと、パンツを選ぶ手間が省けることです。スーツに準ずる服装として男性のきちんとした装いを演出してくれます。
レディースのセットアップスタイルについても、ビジネススーツまではいかない正装スタイルとして活躍します。女性の場合は、ボトムスがスカート、パンツの3点セットのものも多く、着回しでコーディネートの幅を広げることができるのも魅力です。
しかし、素材や形が違うとはいえ、上下同じスタイルになります。そのため、せっかくカジュアルスーツを着るのに後述のジャケパンスタイルに比べると、ややビジネススーツに近い雰囲気になってしまいます。
ジャケパンスタイル
ジャケパンスタイルはジャケットにスラックスやチノパンといった、ジャケットとセットではないパンツを合わせるスタイルです。
着る場所を選びますが、デニムを合わせるのも、ジャケパンスタイルです。ジャケパンスタイルの良いところは、組み合わせの自由度が大きいことです。同じジャケットでも合わせるパンツによって、全体の雰囲気は大きく変わります。
しかし、このスタイルはコーディネートを考えるのが面倒な人や、服を多く持ちたくない人には向きません。この辺りのさじ加減は、個人の好みかもしれません。
なお、ビジネスカジュアルスタイルに合わせやすいパンツは、ユニクロなどでも取り扱っており、リーズナブルな価格で購入することも可能です。
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カジュアルジャケットとは?ビジネススーツのジャケットとの違い
「テーラードジャケット」とも呼ばれるカジュアルジャケットは、カジュアルな印象を与える、ラフな仕立てのジャケットです。
ビジネススーツのジャケットと比べると、カジュアルジャケットは丈が短めで肩パッドが入っていないので、肩周りを動かしやすくなります。また、ウエストを絞ったスタイリッシュなシルエットであるため、軽やかながらもきちんとした印象を与えます。
ただし「デニムジャケット」など、カジュアルすぎるものについては、ビジネスシーンに不向きです。TPOに応じて、適切なカジュアルジャケットを選びましょう。
ショールカラージャケット
「ショールカラージャケット」とは首にショールをかけたような形の襟のジャケットのことで、後ろから前にかけて刻みのない襟が特徴です。タキシードなどでも使用され、へちま状に細長く折り返って曲線的に作られています。本来室内着として開発されたスモーキングジャケットの襟が由来とされており、ガウンの襟のようなデザインです。
イタリアンカラージャケット
「イタリアンカラージャケット」は第一ボタンから襟先にかけて襟が立ち上がっているジャケットです。大人の雰囲気をまとい、堅苦しくなりすぎないスタイルには最適のジャケットです。真面目な雰囲気のテーラードジャケットよりも、遊び心を持たせています。襟を半分立たせて着るのも完全に立たせて着る着方もありです。
スタンドカラージャケット
「スタンドカラージャケット」も襟を立たせて着用するジャケットです。イタリアンカラージャケットに比べ襟が浅く、襟を完全に立たせて着用するのが基本スタイルです。首周りをすっきりと見せることができるので、シンプルでスマートな印象を与えられるでしょう。
【シーン別】カジュアルスーツの着こなしポイント
ビジネススーツほどの重厚感がないカジュアルスーツは、シーンに応じた着こなしにより幅広く活用できます。
ドレスコードの緩やかな職場など、服装の自由度が比較的高い場所ならば、カジュアルスーツが馴染むでしょう。ただし、重要な商談や上司同席の会議など、フォーマル度の高いシーンではカジュアルスーツの着用を避けた方が無難です。
ここからは、カジュアルスーツの具体的な着用シーンと着こなしのポイントを紹介します。TPOを意識しつつコーディネートを楽しんでください。
オフの日(ドライブやデート)
ちょっとおしゃれしたいドライブやデートなどのオフの場面では、ジャケパンスタイルにチャレンジしてみましょう。ジャケットは落ち着いたネイビーやグレーが無難ですが、センスに自信のある人はライトブルーやライトパープルなど、明るい色にチャレンジしても良いかもしれません。パンツはカーキ色のチノパンを合わせ、ジャケットのインナーには白で無地のカットソーを合わせても良いでしょう。これだけで爽やかな印象を演出できます。
靴は革靴を選ぶと足元をビシッと引き締めてくれます。さらにカジュアルダウンしたい人はチノパンをデニムに、カットソーをTシャツに、靴をスニーカーにすればよりカジュアルな印象になります。
パーティーや結婚式二次会
格式ばらない結婚式の二次会やカジュアルなパーティーでは、カジュアルスーツが重宝します。ビジネススーツでは堅すぎる居酒屋でも、カジュアルスーツなら自然に場の雰囲気に溶け込めます。
ただし、くだけすぎない配慮も必要です。ブラック・ネイビー・グレーといったダークカラーのスーツにグレー系のスラックスを合わせるなど、フォーマル感とカジュアル感のバランスを意識しましょう。会場の雰囲気や参加者の好み、季節感に合わせたコーディネートを心がけることで、より魅力的な装いになります。
子どもの発表会や参観などの行事
子どもの授業参観や発表会でも、カジュアルスーツは活躍します。学校や習い事の参観日や発表会の主役は、子ども。子どもを引き立てながら、保護者としての適度な品位も保つには、カジュアルスーツがぴったりです。
特に、自由な雰囲気の学校や園、習い事では、ビジネススーツでは堅すぎる印象を与えかねません。ネイビーやグレーなどの落ち着いた色味のカジュアルスーツを選び、シンプルなシャツを合わせることで、適度な「きちんと感」を演出できます。夫婦で参加する場合は、互いの服装の統一感も意識すると、より好ましい印象を与えます。
ホテルやレストラン
レストランを予約すると「スマートカジュアルでお越しください」とドレスコードが指定される場合があります。「カジュアル」という言葉が入っているものの、ドライブやデートに行く時よりはややフォーマル寄りのスタイルがおすすめです。スマートカジュアルの場合は、同席する相手や、その場にいる他の人への配慮が必要です。デニム(特にダメージジーンズ)やTシャツ、スニーカーを選んで肩身の狭い思いをしないよう、気を付けましょう。
ジャケットはネイビーやグレーなど落ち着いた色が無難です。インナーには必ず襟がついた無地のシャツを着るようにしましょう。パンツも派手な色は避けて、落ち着いた印象を与えられるスラックスを選びましょう。また、靴は革靴がおすすめです。少し落ち着きすぎているなと感じたら、ポケットチーフでアクセントを付けるのはOKです。
ジャケパンスタイルではなくセットアップスタイルにすれば、ややフォーマル寄りのコーディネートにすることもできます。
リモートワーク
近年は、テレワークやリモートワークを活用する企業が増えています。リモートワークでなされるWeb会議でも、ビジネスパーソンとしての適切な装いは重要です。カジュアルスーツで、快適さと「きちんと感」を両立しましょう。カジュアルジャケットを着用すると、動きやすい上にスタイリッシュな印象を与えられます。
また、Web会議特有の注意点として、バーチャル背景との区別がつきやすい色合いを選ぶことが重要です。例えば、白い背景の場合は白シャツを避けるなど、映像での見え方にも配慮しましょう。顔色がよく見える色を意識することもおすすめです。
カジュアルスーツの選び方
カジュアルスーツは、着心地のよさとスタイリッシュさを両立できるものを選びましょう。フィット感を確認し、季節に応じた生地のスーツを選んでください。また、ビジネスシーンでの着用を考えている場合は、着用シーンやオフィスでの服装ルールも考える必要があります。
【サイズ・カラー】フィット感が大事
カジュアルであるからこそ、「きちんと感」を与えるにはフィット感が重要です。カジュアルスーツを購入する際は、事前にサイズ感を確かめましょう。例えば、肩幅が大きすぎると肩が落ちてだらしない印象に、身幅が大きすぎると寸胴に見えてしまいます。ジャケットの着丈は、ベルトラインとパンツの股下の中間あたりが理想的です。
また、カジュアルスーツはビジネススーツに比べて、カラーや柄が豊富です。コーディネートの選択肢も広がりますが、基本的には同系色でまとめると上品な印象を演出できます。
機能性・季節・生地選び
シーンに応じた機能性や季節性を考慮した生地も、カジュアルスーツ選びのポイントです。
例えば外回りをする日には、ウールジャージーなど伸縮性のある生地がおすすめです。見た目こそ一般的なウールと変わりませんが、忙しく動き回る日でもストレスなく着られます。また、近年は、ウォッシャブル素材やイージーケア、シワになりにくい素材など、お手入れのしやすい機能的な製品も増えています。
また、快適性と見た目の印象を両立するためには、季節に適した生地選びもポイント。例えば、春夏には、コットンやリネン、サッカー地など軽やかな素材がおすすめです。秋冬には、ツイードやフランネルといった温かみのある素材が向いています。
着用シーンやオフィスの服装ルールも確認
着用シーンやオフィスの服装ルールを確認してから、カジュアルスーツを選びましょう。ビジネスパーソンの印象を左右する重要な要素である服装は、取引先への印象や職場の雰囲気に大きく影響を与えるためです。
近年、クールビズやウォームビズを推奨する企業が増えていますが、それでもビジネスにおける基本的なルールは守る必要があります。カジュアルすぎる装いでは、仕事への取り組み姿勢を疑われかねません。TPOに応じた着こなしを心がけることで、カジュアルスーツを上手く取り入れられます。
カジュアルスーツのインナー(トップス)選びのポイント
カジュアルスーツを格好よく着こなすには、組み合わせるインナーがポイントとなります。
カジュアルスーツに使われる生地の多くは、光沢を抑えたマットな質感が特徴です。人々の視線は自然にインナーに吸い寄せられます。インナーの色彩や素材が着用シーンに適していなければ、質のよいスーツでも違和感を与えるでしょう。
対して、ウーステッドやポリエステル混紡生地が使われるビジネススーツは、素材自体が持つ上品な輝きがフォーマルな雰囲気を演出します。シンプルなシャツとネクタイを合わせるだけで、洗練された着こなしが完成します。
ブロードやオックスフォード生地のシャツ
シャツのフォーマルさは生地の織り方によって変わります。洗練された清潔感を演出したい場合は、ブロード生地のシャツがおすすめです。ブロード生地は高密度に織られており、しなやかでさりげない光沢感があります。
一方、カジュアルな雰囲気を引き出したいなら、やや厚手で目の粗いオックスフォード生地がおすすめです。シーンに合わせて生地を使い分けることで、理想的なコーディネートを実現できます。
バンドカラーシャツ
適度なフォーマル感を保ちながらもおしゃれを楽しみたいときは、バンドカラーシャツを合わせてみましょう。襟羽のないバンドカラーシャツは、首元を細い襟だけが囲む独特なデザインが特徴です。台襟だけのシンプルな形状により、モダンでスタイリッシュな印象を演出できます。
襟の形状が角張っているものならシャープな印象に、丸みを帯びているものは柔らかな雰囲気に仕上がります。シルエットは細身からゆったりまでさまざまですが、ジャケットと合わせる際は細身がおすすめです。
ボタンダウンシャツ
休日などのカジュアルスタイルにおすすめなのが、ボタンダウンシャツです。襟の先がボタンで留められているため、第一ボタンを開けたりネクタイを外したりしても、襟の立体的なフォルムがくずれません。きちんとした印象を保ちながらも、ラフな雰囲気を演出できるのが特徴です。
ボタンダウンシャツは、ジャケットと合わせて様になるのはもちろん、シャツ単体で着用したときのデニムやチノパンとの相性も抜群です。着こなしの幅が広がるため、持っておくと重宝するでしょう。
Tシャツ
フォーマルなシーンでは避けるべきですが、カジュアルスーツはラフなTシャツにもマッチします。体のラインに合った適切なサイズ感のTシャツを選ぶと、スマートな印象に仕上がります。
袖口から見えるシャツがないことで、バランスの悪さを感じる人もいるかもしれません。その場合は、パンツの色味を変えたり、カジュアルなアイテムを取り入れたりして、全体的なバランスを整えるとよいでしょう。
セーター(ニット)
肌寒い季節には、カジュアルスーツにセーターを合わせるスタイルが人気です。「ウォームビズ」の影響もあり、スーツとセーターの組み合わせは、一般的な着こなしとして定着しています。
セーターを選ぶ際は、編み目に注目しましょう。薄手できめ細かい編み目のハイゲージ(ファインゲージ)を選ぶと、スマートな着こなしとなります。ネックラインはVネックが定番で、シャツやネクタイとの相性も抜群です。
セーターの色や柄はシンプルなものがおすすめ。無地を基本として、シーンに応じて差し色を取り入れてもよいでしょう。
なお、セーターは毛玉ができやすいため、こまめなケアが必要です。清潔感のある着こなしを保つために、着用前の状態確認を心がけてください。
タートルネック(ハイネック)
タートルネックも、秋冬のコーディネートにおすすめです。着用時は襟元を外側に1回折るのが基本ですが、首回りの細い人は、2回折るとよりすっきりとした印象になります。
ネイビーのスーツに同色のタートルネックを合わせると、上品な印象に仕上がります。ベージュのスーツにネイビーのタートルネックとスニーカーを組み合わせると、こなれた雰囲気を演出できるでしょう。また、グレーのチェック柄スーツにブラックのタートルネックを合わせた、モノトーンコーデも人気です。
素材選びのポイントは、スーツのシルエットに合わせることです。身体のラインが出やすい薄手のハイゲージニットのタートルネックが基本ですが、ゆったりめのスーツならボリュームのあるローゲージニットもマッチします。
身だしなみを整える大切さについては「マナラボ」のこちらの記事も参考にしてください。
カジュアルスーツに合わせるおすすめアイテムや小物
カジュアルスーツに合わせるおすすめアイテムとして、ポケットチーフ、靴、ネクタイについて解説します。
ポケットチーフ
ポケットチーフは、ジャケットの胸ポケットに挿す装飾用の布です。折り方や色・柄の選び方によって、コーディネートの印象は大きく変わります。
ポケットチーフの折り方は、定番の「スクエア」から華やかな「スリーピークス」、柔らかな「パフド」、カジュアルな「クラッシュド」、洗練された「トライアングル」までバリエーションがあります。
柄については、オーソドックスな無地、上品なストライプ、華やかなチェック、個性的な総柄など、さまざまです。色選びに迷ったときは、ネクタイと調和させると失敗を避けられます。
靴(スニーカー、革靴)
近年、オフィスカジュアルの浸透に伴い、スーツにスニーカーを合わせるスタイルが定着しつつあります。ただし、職場や取引先の状況を確認した上で、着用を検討しましょう。迷うようなら革靴の着用が無難です。
ビジネスシーンのコーディネートにスニーカーを取り入れるなら、存在感のあるダッドスニーカーのようなタイプではなく、シンプルなローテクスニーカーがおすすめです。素材はレザーで、色はブラック・ホワイト・ネイビーなどのベーシックカラーを選びましょう。
落ち着いたデザインのスニーカーを選ぶことで、スーツの品格を保ちながら軽快な印象を演出できます。
ネクタイ
ジャケットとネクタイの組み合わせは、ビジネスカジュアルの中でも上品な装いです。上半身は品格を保つので、パンツ選びでカジュアル感を演出するのも良いコーディネートの1つです。
ネクタイに少し遊び心を加えてドット柄やボーダー柄のニットタイを合わせるのも良いでしょう。独自の表情や素材感を持つニット編みのネクタイは、いつものスーツスタイルにはない柔らかい雰囲気を作ることができ、おしゃれ度が増します。
休日には、カラフルなニットタイを着用するなど、抜け感を楽しむのもおすすめです。
【季節別】カジュアルスーツのおしゃれコーデ
季節に応じたカジュアルスーツの着こなし方やコーディネートについて紹介します。季節によって色や生地を使い分けて、カジュアルスーツをより楽しんでみてください。
春夏におすすめなカジュアルスーツコーディネート
春から夏にかけてのカジュアルスーツは、爽やかさを意識した着こなしがポイントです。
春はサックスブルーや淡いピンクのシャツを合わせたり、千鳥格子のスーツにデニムシャツやニットを組み合わせたりすると、こなれた印象に仕上がります。
夏は素材感が重要で、特に、麻生地のセットアップがおすすめ。シャンブレーシャツやギンガムチェックシャツを合わせれば、清涼感のある着こなしになります。また、クールビズ対応として、白のポロシャツやカットソーを合わせるのも好印象です。
黒いシューズを合わせると、カジュアルになりすぎず、バランスの取れたコーディネートになるので試してみましょう。
秋冬におすすめなカジュアルスーツコーディネート
秋のカジュアルスーツは、徐々に色味をトーンダウンさせていくと、季節感を表現できます。序盤はキャメルやベージュ、カーキなどの暖色系を選び、後半になるにつれてネイビーやブラウンに切り替えていくとよいでしょう。
冬は素材感を重視し、ツイードやブークレーなどのスーツで季節に合わせた装いを楽しみましょう。インナーにタートルネックを合わせれば、温かさと洗練された印象を両立できます。ネイビーや白の寒色系を選ぶことで、カジュアルなタートルネックでも、スタイリッシュな着こなしになります。
また、クラシカルな印象のチェスターコートとの組み合わせもおすすめです。
カジュアルスーツで男性の魅力を引き上げよう!ビジネス向けのコーディネートも紹介
カジュアルスーツをオフィスでかっこよく着こなしたい方が多いです。しかし、ポイントさえ覚えておけば、お手持ちのスーツでも、すぐに試すことができます。男性の魅力を引き上げるために、カジュアルスーツの魅力や、かっこよく着こなすためのコーディネートなどをご紹介します。
カジュアルスーツをオーダーしよう
スーツを着る上で一番大切なのは、体にピッタリとフィットしたスーツを着ることです。体に馴染む自分だけの一着を得るために、オーダースーツを検討してみましょう。
「オーダースーツSADA」は、専門の訓練を受けたスタイリストが、着心地の好みまで丁寧にヒアリングしながら採寸します。CADシステムを活用した「マシーンメイドのフルオーダー」方式を採用し、効率的な生産システムでリーズナブルな価格を実現しています。
カジュアルスーツ向けの生地も豊富で、色柄や風合い、機能性など、幅広い選択肢から理想の一着を仕立てられるでしょう。カジュアルスーツをオーダーするなら、ぜひお近くのオーダースーツSADAにご来店ください。